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3月号
陸上自衛隊 第3師団広報紙 3月号 (広報紙第22号) 発 行 第3師団司令部広報室 表紙:藤﨑師団長へ出発報告する第3後方支援連隊長 黒丸1佐(写真右) 今月の内容 ☆ 東北地方太平洋沖地震災害派遣 ☆ 東北地方太平洋沖地震活動状況 ☆ 平成22年度方面統裁指揮所訓練 ☆ 第3師団 第41回定期演奏会 ☆ 部隊長随想 ☆ 最先任上級曹長あれこれ ☆ 一隅を照らす ☆ 新婚さんスウィートライフ ☆ 3Dレディー 東北地方太平洋沖地震災害派遣 師団は、平成23年3月15日、東北地方太平洋沖地震の発生に伴い災害派遣部隊として、第3師団隷 下のそれぞれの駐屯地から宮城県に隊員約500名、車両約200両を派遣した。 第3師団司令部が所在する千僧駐屯地からは、第3後方支援連隊長 黒丸1佐を長とする人員約180 名、車両約50両の混成部隊を派遣し、被災者の生活支援(給水、給食、入浴、輸送等)の任務にあたっ ている。 マスコミのインタビューを 受ける黒丸1佐 八尾駐屯地 千僧駐屯地 信太山駐屯地 今津駐屯地 姫路駐屯地 福知山駐屯地 第36普通科連隊 (伊丹駐屯地) 東北地方太平洋沖地震災害派遣活動状況 岩手県釜石市大槌町道路啓開(第4施設団広報室提供) 亘理町の家屋内捜索(第3後方支援連隊:久松2曹撮影) 亘理町における行方不明者捜索(第3後方支援連隊:久松2曹撮影) ※ 詳しい活動写真は、第3師団ホームページで紹介中 http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d/miyagisaiha.html 平成22年度方面統裁指揮所訓練 師団は、平成23年2月24日から2月27日までの間、千僧駐屯地、川西駐屯地及び久代訓練場において、平 成22年度方面統裁指揮所訓練に参加した。 本訓練は、中部方面総監部が統裁し、指揮所訓練統裁支援システム (ICE)を用いた指揮所訓練であり、第3師団と第10師団の対抗方式で実施し、師団の指揮幕僚活動能力の向 上を図った。 2月21日、編成完結式を千僧駐屯地において実施した。師団長は、この戦いに参加する全隊員を前に、「本訓 練は、第10師団と第3師団の名誉を賭けた戦いであり、指揮幕僚活動の最高の演練の場であることを踏まえ、師 団の更なる精強化と勝利のために、自身も全力を尽くすので総力を持って取り組もう。」と力強く述べた。また、 戦力的に優勢な第10師団の攻撃を長期間阻止するという厳しい任務である事を認識し、そこで「勝つため」に次 の3点を要望した。 1 『師団一丸』師団と第一線部隊が、常に共通の認識に立てるよう 各種手段の機能を最高度に発揮せよ。 2 『任務遂行の信念の保持』本作戦は、まさに真剣勝負で厳しい戦 いが予想がされる。ここで忘れてはならないことは、我が苦しい時 白鷺の楯 は敵も苦しい、まさにそこが勝機であり、ここで、所命必遂の信念 に裏付けられた強靱な精神と粘り強さを発揮してもらいたい。 3 『情報の優越』周到な準備により、一連のIDAサイクルを正確 作戦名:白鷺の楯(Shird of Egret) かつ高速化し、これを敵に対し優越させるよう、各部隊と司令部の 連携を密にしてもらいたい。 「白」と「楯」は、日本書紀にある 部隊は師団長の要望を具現すべく3夜4日の指揮所訓練に参加し 「白楯」の故事から引用 第3師団の任務を完遂した。 千僧駐屯地での編成完結式 情報を整理する司令部第2部 司令部幕僚に指示する師団長 第3師団 第41回定期演奏会 師団は3月11日、いたみホールにおいて、第3師団第41回定期演奏会を実施した。 この定期演奏会は、現在では伊丹市の恒例行事となっており、今回も17時の開場前から、いたみホール入 り口前には、音楽を愛好する地元市民等の列ができ、開演時刻には約900名の聴衆が来場した。 演奏会のテーマは「絆と飛躍 」として、2部構成で実施した。第1部は、第3師団創立50周年記念曲 「絆と飛躍∼第3師団の勇士∼」で華々しく開演し、次に、2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲「天 国の島」、「南風のマーチ」2曲を演奏した。引き続き、第3音楽隊の加藤2曹によるトロンボーン独奏「カ ラーズ」を披露し、第1部に華をそえた。 第2部では、2008年にワシントンDCの合衆国陸軍野戦部隊軍楽隊によって委嘱された曲「ア ウィー クエンド ニューヨーク」から始まり「ソラス・アネ」、歌劇「ポーギーとベス」より6曲を演奏し、オリジ ナルの世界を繰り広げ、聴衆を魅了した。最後は、多彩なステージに感動した聴衆の鳴りやまぬ拍手に応え、 アンコール曲として、NHK大河ドラマ「江∼姫たちの戦国∼」のテーマとアニメドラゴンクエスト「ロトの テーマ」を演奏し、大盛況の裡に終演した。 ※詳しくは、WEBで! http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d/41teikiensoukai1.html ロビーコンサート:金管五重奏 会場と一体化した第3音楽隊の演奏 部隊長随想 ∼城砦見学のススメ∼ 第3特科隊長 1等陸佐 藤木 隆志 方面統裁師団指揮所演習で播磨地域に詳しくなった人 が多くなったと思いますが、播磨地域には鎌倉後期から 江戸初期の城砦が数多くあります。中でも、国宝姫路城、 豊臣秀吉が中国攻めに際し包囲して「三木の干殺し」と 言われた三木城址、再興した尼子氏が家老山中鹿之助等 と篭城して滅亡した上月城址などが有名です。先般の演 習の作戦地域では、小神地区には龍野城(鶏籠山)が、 千種川河口付近には赤穂浪士で有名な赤穂城等が存在し ています。播磨地域は中央に近い上、肥沃な耕地が多く、 戦略的に重要な地域でもあったため、数多くの城砦が存 在しているものと思います。城(城址)を見ると、城の有する戦略的・戦術的・政治的価値や戦術そのもの、当 時の火器・弓等の射程、騎馬等の機動力(登坂、超壕・超提能力等)、築城・土木技能力等を推し量ることが出 来ます。 播磨地域に限らず、3師団管内には歴史に名を留める城砦が多くありますので、私のように隊区に縛られてい ない人は、時間の余裕があれば極力出かけることをお薦めします。もしかしたら、戦術能力がアップするかも? 最先任上級曹長あれこれ 第3特殊武器防護隊 准陸尉 井上 幸宏 平成22年8月に第3特殊武器防護隊最先任上級曹長に上 番いたしました井上准尉です。 1963年生まれ、1981年入隊、広島県出身です。よ ろしくお願いします。 まずは部隊紹介をさせていただきます。 第3特殊武器防護隊は第3師団唯一の特殊武器防護専門部 隊であり、平時においてはNBCテロ対処における即動性を 重視した隊務運営を行っています。また、約50名と人員数 が少ないため陸曹はもとより全隊員が化学に関するエキス パートたる能力を求められており、日々練磨しているところ であります。 さて現在、自衛隊では服務事故防止だけでなく隊員個々の 幸せのため服務指導を重視した施策がいろいろ実施されております。そのなかで最先任上級曹長たる 私は服務指導の骨幹たる陸曹の育成のため精進してまいる所存です。 最後に第3特殊武器防護隊は今後も「信頼される部隊・個人」を目指し努力してまいりますので、 ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。 一隅を照らす 第3高射特科大隊 2等陸曹 松本 謙太(まつもと けんた) 第3高射特科大隊第1中隊の松本2曹について紹介し ます。 松本2曹は、平成19年4月から中隊の部隊補給陸曹 として勤務しております。中隊長の要望事項「職責の自 覚」を具現化すべく、日々業務の効率化を常に意識しな がら問題意識をもって愚直に補給業務を実施しています。 特に、装備品・被服等の管理要領において、使い勝手 の悪い狭小な戦前からの木造補給庫に、重量棚に耐震防 止を取付け、補給庫内の壁(仕切り)を取払い保管ス ペースを拡大する等、保管及び員数点検が容易にできる よう創意工夫しています。併せて需品物品・被服等に関 し取扱主任補助者として、補給庫に保管している鉄帽や 防弾チョッキ等の物品搬入出の都度、点検及び表示を行 い、保管状況を常に明確かつ最新の状態にするとともに、隊員に貸与している物品の整備状況を点検・把握すると ともに管理指導を行い、中隊の需品物品等を確実かつ良好な状態で管理することに尽力しています。 また、戦技においては、銃剣道指導者として厳しくかつ熱い指導を実施し、銃剣道競技会において、数々の功績 を挙げています。また、上記業務の傍ら毎週火木の課業外に、若年隊員に対して練成訓練を実施しており、銃剣道 練度の向上に努めております。 新婚さんスウィートライフ ∼第7普通科連隊∼ 3等陸曹 福山 剛史(ふくやまたけし)・真依(まい)さん 今月の新婚さんスウィートライフは、第7普通科連隊本部管理中隊(情報小隊)で勤務する福山3曹、 真依さんご夫婦を紹介します。 Q:出会いはどんなきっかけですか? A:私が真依さんの勤務しているクリーニング店に出入り しているうちに親しくなった。 Q:初めてのデートの思い出を。 A:カラオケBOXで緊張しながらも彼女のリクエスト曲 を歌った。 Q:プロポーズの言葉は? A:幸せにするから結婚して下さい。 Q:お互いの好きなところは? A:夫→妻 思いやりのあるところ 妻→夫 優しいところ Q:結婚生活で何が一番幸せですか? A:いつもそばにいて何でも話ができる環境 Q:どんな家庭を築きたいですか? A:しっかりとした温かい家庭 Q:最後にお互いに一言 A:夫→妻 体を大切にしてね! 妻→夫 もっと頑張ってね! ありがとうございました。温かい家庭を築いてください! 3Dレディー ∼第36普通科連隊∼ 本部管理中隊 3等陸曹 川田 奈々(かわだ なな) わが連隊の3Dレディーは、第36普通科連隊本部管理中隊で勤務する川田3曹を紹介します。平成17年 9月本部管理中隊衛生小隊に配置され、中隊救護員として勤務、平成21年7月に3等陸曹に昇任し、現在は 中隊訓練陸曹として、日々勤務しております。 Q1:入隊の動機は? Q2:趣味・特技は? Q3:思い出に残る訓練は? Q4:好きな料理は? Q5:理想の男性像は? Q6:今、一番欲しいものは? Q7:好きな言葉は? Q8:今後の目標は? Q9:最後に一言 勤務中の川田3曹 A1:男性と片を並べる仕事、人の為になる仕事につきたかった。 A2:ツーリングです。 A3:協同転地演習(北方)です。 A4:ラーメンです。(^^)v A5:強くて頼りになる紳士的な方です。 A6:車です!! A7:「我武者羅」です。 A8:後輩の目標であり希望となる陸曹になることです。 A9:自衛隊で多くの人に出会い、多くの経験を積み、多くの事を学 ぶ事が出来ました。入隊して本当に良かったと思っています。 これからも、我武者羅に仕事頑張ります。 趣味を楽しむ川田3曹 編集後記 いつも師団だよりをご覧頂き、ありがとうございます。 東北地方太平洋沖地震と言う、未曾有の災害が発生しました。本地震で被災された方々に対 し、心からのお見舞いを申し上げます。 発災後、第3師団は非常勤務態勢に移行し、情報収集するとともに、災害派遣準備を実施、 15日に隊員約500名と車両約200両が被災地に向け出発し、生活支援の任務にあたって います。地震大国日本と言われていますが、私もマグニチュード9.0の大地震と10mにお よぶ大津波が、この日本にやってくるとは想像したこともありませんでした。日々、テレビか ら発災当時の状況が映し出されており、本当に「凄い」としか言いようがありません。 我々自衛官は、危険を顧みず身をもって責務の完遂に努めると誓っており、いつ、如何なる 場合であろうと国民の負託に応えることは、当然であると考えています。 今後、被災地の皆様のお力になれるよう全力で任務にあたるとともに、この紙面においても 被災地の皆様に元気になって頂けるよう工夫を凝らし、配信していきたいと考えておりますの で来年度も宜しくお願い致します。 師団だより編集担当者