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病的肥満(メタボリックシンドローム)に対する外科治療
病的肥満(メタボリックシンドローム)に対する外科治療 九州大学消化器総合外科 先端医工学診療部 准教授 池田 哲夫 先生 1) 日本人には BMI35以上の超肥満の人は、人口の0.5%で糖尿病合併が多い。 2) 2008年度の肥満外科手術は世界で40万例で、日本は80例で最少である。 (米国/カナダ 22万例、南アフリカ 400例) 3) 外国では超肥満の人の治療は手術が第一選択だが、日本では内科的治療で減量出来 なかった人が外科に回ってくる事が多い。インシュリン治療後の手術では、効果が 悪くなる。 4) 日本で肥満外科手術は、九州大学含めて10施設で認められており、2014年 4 月より超肥満手術が保険適応となっている。 5) 九州大学では2014年は27症例有り、手術方法は腹腔鏡下3/4胃切除・残胃 Roux-Y 再建術が行われており、手術時間は2~5時間である。 6) 手術で、BMI DM 脂質異常の改善が95%に認められる。残胃癌の発生に関し てはわかっていない。