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『金太郎3』号抜群の遺伝能力
肉用牛改良センターだより第 4 号 平成 25 年 5月 9日 『金太郎3』号抜群の遺伝能力 =育種価:枝肉重量+128kg、脂肪交雑+3.1〔歴代最高〕= 「金太郎3」号(平成20年7月3日生、壱岐産)の育種価(遺伝能力)が判明しました。 結果は枝肉重量+128kg、脂肪交雑+3.1、と質・量ともに最新育種価分析(種雄牛)で最 高値でした。 「金太郎3」号は平成25年1月に判明した現場後代検定成績で BMS No 8.4 と日本一の 成績でしたが、今回の遺伝能力を示す育種価数値でもさらに種雄牛としての能力が抜群で あることを示す結果となっています。 今後、 「長崎和牛」の品質向上を更に進めるとともに、次回宮城全共(平成29年開催)に 向けたエース級種雄牛としての活躍が期待されます。 なお「金太郎3」号の精液については、平成 25 年度、県内各サブセンターに 6,000 本の 供給を予定しておりますが、下記の交配方法を遵守の上ご活用をお願いします。 ○「金太郎3」号の交配方法 本牛は気高系の血量が濃い種雄牛ですので、発育と肉質を兼備した素牛を生産するた めには、次のような母牛への交配が考えられます。 ① 但馬系の母牛(例 牛若丸、幸政、福栄、安平、安福久等) ② 糸桜系(2代目が但馬系)の母牛(例 父:平茂晴―母の父:但馬系) ○育種価成績(去勢・雌18頭:うち17頭は現場後代検定調査牛) 区分 枝肉重量 ロース芯 バラ厚さ 皮下厚 BMS 歩留基準 金太郎3 128.2 kg 18.9 cm2 1.8 cm -0.1 cm 3.1 2.2 県平均 35.1 kg 7.5 cm2 0.7 cm -0.2 cm 1.5 1.2 ※ 県平均:供用中雌牛の平均値 ※ 育種価成績については、今後の育種価分析によって、変動が有り得ます。 ○現場後代検定成績(去勢17頭) 区分 枝肉重量 ロース芯 バラ厚さ 皮下厚 BMS No 上物率 金太郎3 551.3 kg 64.7 cm2 8.8 cm 2.9 cm 8.4 94.1% 県平均 486.9kg 54.6cm2 7.8cm 2.6cm 5.7 64.3% ※県平均:平成 23 年次長崎県産産子の肥育成績平均値