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育種価とは 肉用牛の産肉能力における遺伝的 能力推定値
佐賀県研究成果情報 新技術・情報名 「育種価交配シミュレーション」ソフトの改良 〔要約〕 肉用牛繁殖農家が飼養する雌牛の育種価(遺伝的能力推定値)に応じた最適な交配 種雄牛を選定できる「育種価交配シミュレーション」を改良した。 これにより、家畜改良事業団の新規選抜種雄牛など県内での育種価が判明していない若 い種雄牛との交配をシミュレーションできるようになった。 畜産試験場・大家畜部・家畜育種研究担当 部会名 畜産専門部会 専 門 育 種 連絡先 0954-45-2030 対 肉用牛 象 〔背景・ねらい〕 育種価とは 肉用牛の産肉能力における遺伝的 1 平成 15 年 3 月、パソコンを用いて繁殖農 能力推定値 家が飼養する雌牛の育種価を表示させるとと ・枝肉重量 もに育種価に応じた最適な交配種雄牛を選定 ・ロース芯面積 する「育種価交配シミュレーション」を開発、 6形質 ・バラの厚さ 普及センターと家畜保健衛生所に配布した他、 ・皮下脂肪の厚さ 雌牛データを農協管内に縮小して県内の各農 ・歩留基準値 ・脂肪交雑 協に配布した。 2 このソフトは、優良な肥育素牛の生産やよ り改良が進んだ後継雌牛の生産の促進に活用されていたが、 ①家畜改良事業団の新規選抜種雄牛など育種価が判明していない若い種雄牛との交配を シミュレーションできるようにしてほしい ②雌牛に対する交配シミュレーションだけでなく、複数の交配種雄牛を固定しておいて 雌牛を入れ替える逆シミュレーションもできるようにしてほしい といった要望が寄せられていた。 そこで、これらの要望を満たす改良版の育種価交配シミュレーションを開発した。 〔成果の内容・特徴〕 1 従来の交配シミュレーション(県内で飼養されている雌牛 5,181 頭(県全体の 55.7%) に対し種雄牛 631 頭の交配)に加え、雄牛選択画面で「事業団」ボタンをクリックする ことにより家畜改良事業団の新規選抜種雄牛 52 頭(北国茂など 11 間検から安茂勝など 13 間検までの県内での育種価がまだ判明していない若い種雄牛)を新たにシミュレーシ ョンできる(図 1)。 2 交配する頻度の高い種雄牛(4頭まで)を固定し、雌牛を入れ替える逆シミュレーシ ョンができるようにしたので、効率的に利用できる。 〔成果の活用面・留意点〕 1 「事業団」ボタンにより表示される種雄牛の事業団育種価は、間接検定の成績をもと に算出される育種価であり、一般肥育成績をもとに算出される県の育種価とは異なるの で、交配した場合の子牛の期待育種価を算出することはできないが、種雄牛の産肉能力 を的確に表している(図 2)ので交配の際の参考にできる。 2 改良版ソフトは、今後、県機関や各農協に配布する。 〔具体的データ〕 図1.改良版「育種価交配シミュレーション」の雄牛選択画面 枝肉重量 4 「事業団」 脂肪交雑 ボタン 2 ロース芯面積 0 -2 歩留基準値 バラ厚 皮下脂肪厚 52 頭の新規種雄 牛が表示される 図2.「事業団育種価」と「県の育種価」との比較例 福栄 脂肪交雑 枝肉重量 美津福 4 2 ロース芯面積 脂肪交雑 枝肉重量 4 2 0 0 -2 -2 歩留基準値 バラ厚 皮下脂肪厚 歩留基準値 県の育種価 事業団育種価 ロース芯面積 バラ厚 皮下脂肪厚