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2013年以降の柔軟性メカニズム

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2013年以降の柔軟性メカニズム
大阪カーボンカンファレンス 2010
2013年以降の柔軟性メカニズム:新メカニズム・
2013年以降の柔軟性メカニズム:新メカニズム
CDM/JI等と市場原理の活用
平成23年1月5日
環境省地球温暖化対策課
市場メカニズム室 水野勇史
市場メカニズムに関する国際交渉の構造
気候変動枠組条約
の下での交渉
京都議定書
の下での交渉
次期枠組み(AWG-LCA)
2013年以降の制度変更(AWG-KP)
•京都メカニズム(CDM/JI/国際排出
京都メカニズム(CDM/JI/国際排出
量取引)の変更
•京都議定書の改正を伴うものを含む
•2013年以降の適用が前提
•新たな市場メカニズムも検討対象
•新たな市場メカニズム
•既存の京都メカニズムの
取扱いも検討対象
第1約束期間の制度改善(
第
約 期
度改善 CMP)
• 京都メカニズム(CDM/JI/国際排出
量取引)の改善
• 現行の京都議定書の範囲内
• すぐにでも適用することが可能
1
1
カンクンで決まったこと
条約の下での交渉(AWG-LCA13)
• COP17で新たな市場メカニズムの創設を検討することを
決定
議定書の下での交渉(CMP6)
• 現行CDMについて新たなルールを決定
¾標準化ベースラインの導入
¾新たなポジティブリストを開発すること
¾10件未満登録国への支援(ローン)の骨子 等
• CCS(二酸化炭素回収貯留)を現行CDM対象として決定
• 現行JIトラック1に課金することを決定
カンクンで決まらなかったこと
• 2013年以降の京都メカニズムの新たなルール(AWG-KP)
2
標準化ベースラインの導入
現行CDMについての新たな決定(CMP)
標準化ベースライン
•追加性の判断を標準化
•排出削減量の計算(ベースライン排出
量の設定)を標準化
•CDM理事会に標準化ベースラインの
開発を要請(トップダウンも可)
これまで
•個別プロジェクト毎に追加性を判断
•個別プロジェクト毎に排出削減量を計
算(ベースライン排出量を設定)
•個別事業者からの申請に基づいて方
法論を開発(ボトムアップ)
トップダウンによる標準化
ベースラインの開発
ボトムアップによる標準化
ベースラインの開発
CDM理事会が開発
• ホスト国DNAを通じて提案
• 既存の新規方法論開発又は既存方
法論の改定手続と同様のプロセス
(CDM理事会による承認が必要)
• ホスト国DNAと協議する
• 後発開発途上国、小島嶼国、登録CDMプ
ロジェクトが10件以下の国向けを優先
• CDMが普及していない分野や地域を優先
締約国、プロジェクト事業者、
国際産業団体、NGOが開発
標準化ベースラインを適用するかどうかはホスト国DNAの裁量
3
2
新たなポジティブリストの開発
現行CDMについての新たな決定(CMP)
2010年5月(EB54)で一定規模・要件のCDMプロジェクト
の追加性証明に関するガイドラインを採択
通称、ポジティブリストと呼
ばれる
•出力5MW以下の再生可能エネルギープロジェクト及び20GWh/年未満の省エ
ネプロジェクト
•プロジェクトの立地場所が後発開発途上国、小島嶼国、ホスト国政府が2010年
プロジ クトの立地場所が後発開発途上国 小島嶼国 ホスト国政府が2010年
5月28日より前に特定した特別未開発地域
上記に該当すれば、CDMプロジェクトとして承認する(追加性を認める)
(上記に該当しなくても、いくつかの要件を満たせば追加性を認める)
カンクンでは、ポジティブリストの対象拡大を決定
•年間2万t‐CO2未満を削減するプロジェクト(小規模
CDMプロジェクトで言うタイプIII)のポジティブリストを
作成するようCDM理事会に要請
•CDM理事会は、CMP7に、しきい値が適切であるかど
うかを含めて報告
4
10件未満登録国へのローン
現行CDMについての新たな決定(CMP)
コペンハーゲン(CMP5)で、CDMプロジェクト登録件数が10未満
の国に対する、CDM促進のためのローン制度の創設を決定
•プロジェクト設計書(PDD)作成費用と、バリデーションと最初の検証費用を対象
•ローンの資金源はCDM信託基金の利子と各国からの自主的な拠出金
•返済は最初のクレジット(CER)が発行されてから
カンクンでは、ローン制度の骨子を決定
•対象プロジェクトは第1クレジット期間平均の推定年間削減量が1
万5000t‐CO2以上
•後発開発途上国及び小島嶼国におけるプロジェクトについては、
第1クレジット期間平均の推定年間削減量が7500t‐CO2以上
•年初時点で登録10件未満の国における同年のローン申請を対象
•資金はCDMコンサルタントやDOEに直接支払う
•ローン返済義務者はプロジェクト参加者
•ローンは無利子
•プロジェクトがCDMとして登録されず、プロジェクトそのものも実現
しなかった場合等には返済を免除する場合もあり
5
3
その他CDMに関する決定
現行CDMについての新たな決定(CMP)
• プログラムCDM促進のための既存ルールの再評価
• 新たなルールの遡及適応禁止を確認
• CDM理事会への上訴手続の開発(SBIに要請しCMP7で決定を目指
す)
• CDM理事会とプロジェクト参加者の直接的コミュニケーションの強化
• バリデーション・検証における重大欠陥時のDOEへの処置の見直し
• 重大性(マテリアリティ)の検討(SBSTAに要請しCMP7で決定を目
指す)
• 新方法論提案の際の受付待ち期間短縮に向けた必要な行動実施
• 慣習評価や初導入障壁のためのガイダンスの最終決定
ホスト国DNAが承認したグリ ド排出係数の使用手順の開発(CDM
• ホスト国DNAが承認したグリッド排出係数の使用手順の開発(CDM
理事会に要請しCMP7で決定を目指す)
• 自動登録された(再審査を受けなかった) CDMプロジェクトについて、
クレジット期間開始日をプロジェクト登録申請受理日とする
• 登録申請受理から完全性チェック開始までの日数を15日未満とす
るための必要な処置実施
6
CCSをCDM対象として決定
2005年9月
現行CDMについての新たな決定(CMP)
民間企業がCCSの方法論をCDM理事会に申請
2005年11月 CMP1決定でCDM理事会に方法論検討を要請(CMP2に報告)
2006年11月 CMP2決定で補助機関会合(SBSTA)に検討を要請(CMP4で決定を目指す)
2008年12月 CMP4決定でCDM理事会に検討を要請(CMP5に報告)
2009年12月 CMP5決定でSBSTAに検討を要請(CMP6で決定を目指す)
カンクンでは、CCSをCDMの対象とすることを決定
•ただし様々な論点が解決されることが前提となっている
様 な論点 解決さ る
前提 な
る
¾貯留の非永続性、漏出に伴う損害への補償や保険対応他
•SBSTAにルール開発を要請(CMP7での決定を目指す)
¾ルール開発時に対処すべき事項についても多数を列挙
•長年論争してきたことがカンクンで決定された
¾議長国メキシコがハイレベルでの政治決定を促した
7
4
JIトラック1への課金
現行JIについての新たな決定(CMP)
JIトラック1 排出量の正確な算定を行
えるホスト国は、排出削減量の決定等
はホスト国が行う
JIトラック2 排出量の正確な算定を行ってい
ないホスト国は、排出削減量の決定等につい
て国連JI監督委員会による審査を受ける
トラック2の下でのJIプロジェクトはCDMと同様の課金があるが、
トラック1JIプロジェクトには課金されていなかった
カンクンでは、JIトラック1への課金を決定
•大規模JIについては5千ドル、小規模JIについては2千ドルを上限
とする課金制度の導入を決定(JI監督委員会に詳細決定を要請)
•2011年3月1日以降にUNFCCC事務局に文書提出するプロジェクト
から適用(CMP7で必要に応じて変更)
•収入はJI監督委員会の運営経費に用いる
•JI監督委員会の2010年1~9月は、支出約140万ドルに対して課金からの収入は36万
ドル(CDMは支出約2200万ドルに対して、課金からの収入も約2200万ドル)
•JIトラック1はホスト国が排出削減量の決定を行うが、その決定の仕方はトラック2の
手続に基づくことが多い。したがって、トラック1の円滑な運営のためにもトラック2の
健全な運営が必要という認識の下で議論が行われた。
8
2013年以降の制度変更の交渉(AWG-KP)
2008年6月(ボン/5.2) メカニズム変更に関する各国提案のリスト化
2008年8月(アクラ/6.1) リストのオプション化
2009年3月(ボン/7) オプションの交渉
2009年6月(ボン/8) オプションの交渉
2009年8月(ボン) オプションの交渉
2009年9月(バンコク/9.1) オプションの交渉
2009年11月(バルセロナ/9.2) オプションの交渉
2009年12月(コペンハーゲン/10) オプションの交渉
2010年6月(ボン/12) オプションの交渉
2010年8月(ボン/13) オプションの交渉
2010年10月(天津/14) オプションの交渉
2010年12月(カンクン/15) オプションの交渉
カンクンでも具体的な進展はせず
•これまでの交渉において実質的な進展(個別論点での合意)はないと
言える
¾主な論点としては、原子力発電のCDM/JI対象化、CCSのCDM化、特
定国からのクレジット調達、コベネフィットの可視化、特定プロジェクト
のクレジットの割引、京都メカニズムへの課金の拡大、メカニズムの
補足性、新たなメカニズム等
9
5
次期枠組みの交渉(AWG-LCA)
2009年8月(ボン) LCAの場でメカニズムの内容について議論
2009年9月(バンコク/9.1) 議論する範囲(例:新メカと既存メカ、非市メカ)についての交渉
2009年11月(バルセロナ/9.2) テキスト作成交渉
2009年12月(コペンハーゲン/10) テキスト作成交渉
2010年6月(ボン/12) 内容の議論
2010年8月(ボン/13) テキスト作成交渉
2010年10月(天津/14) テキスト作成交渉
2010年12月(カンクン/15) テキスト作成交渉
カンクンではテキストを採択
•COP17で1つ又は複数の(新たな)市場メカニズムの創設を検討す
ることを決定
¾コペンハーゲンではテキストを採択できなかったが、カンクンで
は採択できた
¾COP17で創設を決定することも可能
•ただし「新たな市場メカニズム」が何かという定義はされていない
10
AWG-LCAで採択されたテキストの文言
• FCCC/AWGLCA/2010/L.7(12月10日)p15
80. Decides to consider the establishment, at its 17th session, of one or more market-based
mechanisms to enhance the cost-effectiveness of, and to promote, mitigation actions, taking into
account the following;
(a) Ensuring voluntary participation of Parties, supported by the promotion of fair and equitable
access for all Parties;
(b) Complementing other means of support for nationally appropriate mitigation actions by
developing country Parties; (c) Stimulating mitigation across broad segments of the economy;
(d) Safeguarding environmental integrity;
(e) Ensuring a net decrease and/or avoidance of global greenhouse gas emissions;
(f) Assisting developed country Parties to meet part of their mitigation commitments, while
ensuring that the use of such mechanism or mechanisms is supplemental to domestic
mitigation efforts;
(g) Ensuring good governance and robust market functioning and regulation;
• FCCC/AWGLCA/2010/CRP.1(11月24日)p24及びFCCC/AWGLCA/2010/CRP.2(12月4日)p28
¾Safeguarding environmental integrity by ensuring that mitigation promoted by market-based
approaches is additional to any that would otherwise occur, (略)
¾Moving beyond offsetting by ensuring that activities result in a net decrease in global
greenhouse gas emissions
• 京都議定書第12条
¾Reductions in emissions that are additional to any that would occur in the absence of the
certified project activity.
11
6
新たなメカニズムの構築についての政府決定
途上国支援に関する「鳩山イニシアティブ」(抜粋)
(平成21年12月16日公表)
3.2013年以降の支援
<適切なクレジット制度の構築>
また、民間資金・民間技術は、途上国による温室効果ガス排出削減を強力に進める上で不可欠である。その意味において、交渉に
当たっては、まず、気候変動対策としての効果(環境十全性)に配慮しつつ、現行の柔軟性メカニズムの改善を行う必要がある。加え
て、日本が世界に誇るクリーンな技術や製品、インフラ、生産設備などの提供を行った企業の貢献が適切に評価されるよう、また、途
上国における森林減少及び劣化への対策なども気候変動対策として適切に評価されるよう検討することを含め、新たなメカニズムの
国 おけ 森林減少及 劣
対策な
気候変動対策
適切 評価
う検討す
を含 、新 な
構築を提案していく。同時に、炭素クレジットに関する国内の制度設計を進めつつ、二国間、多国間を含む様々な枠組みを通じて、ク
レジットを生み出す新たなプロジェクトを開拓し、民間投資を促進していくことも、積極的に検討する。
地球温暖化対策基本法案(抜粋)
(平成22年3月12日・10月8日閣議決定)
(国際的協調のための施策)
第二十九条 国は、地球温暖化対策を国際的協調の下で推進することの重要性にかんがみ、すべての主要な国が参加する公平なか
つ実効性が確保された地球温暖化の防止のための国際的な枠組みの構築を図るとともに、地球温暖化の防止及び地球温暖化への
適応に関する国際的な連携の確保、国際的な資金の提供に関する新たな枠組みの構築、技術及び製品の提供その他の取組を通じ
た自国以外の地域における温室効果ガスの排出の抑制等への貢献を適切に評価する仕組みの構築その他の国際協力を推進する
ために必要な施策を講じ、あわせて、地方公共団体及び民間団体等による地球温暖化の防止及び地球温暖化への適応に関する国
際協力のための活動の促進を図るため、情報の提供その他の必要な施策を講ずるものとする。
新成長戦略 ~「元気な日本」復活のシナリオ~(抜粋)
(平成22年6月18日
閣議決定)
(1)グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大国戦略
【2020 年までの目標】
『50 兆円超の環境関連新規市場』、『140 万人の環境分野の新規雇用』、『日本の民間ベースの技術を活かした世界の温室効果
ガス削減量を13 億トン以上とすること(日本全体の総排出量に相当)を目標とする』
<工程表>
「我が国企業の低炭素技術・インフラ及び製品の提供等を通じた海外における温室効果ガスの排出の抑制等への貢献を適切に評価
12
する仕組みの構築」
12
二国間メカニズムのイメージ
【メカニズムが満たすべき要件】
国際的に受け入れられるものであること。
¾定量評価可能なGHG削減効果
¾国際的な水準のMRVが実施可能
【目標】
途上国と先進国が、技術移転の促進とク
レジットの生成を通じて互恵関係を構築
途上国等政府との間で協定等を締結し、我が国の優れた技術や製品の提供等により実施する、途上国等の
各分野におけるGHG削減事業を適切に評価し 各事業における我が国の貢献分をクレジットとして活用する
各分野におけるGHG削減事業を適切に評価し、各事業における我が国の貢献分をクレジットとして活用する。
日 本
協定等
途上国等
計画作成支援・技術協力プロジェクト
温暖化対策のための資金
・ODA(円借款、無償援助)
償
・OOF(JBIC等による融資)
・その他公的資金
・民間資金
各分野における
日本の誇る
低炭素技術・製
品・システム
技術・製
技術
製
品・システ
ム
資 金
●電力分野のGHG削減事業
●運輸交通分野のGHG削減事業
●産業分野のGHG削減事業
●農業分野のGHG削減事業
●環境衛生分野のGHG削減事業
削減効果
のMRV
クレジット
13
7
当面のアプローチ
„ 途上国等の間で以下のような取組を行う。
‹ 新たなメカニズムを想定した案件の発掘や、既に実施されている
キャパシティビルディング等の既存のチャンネルも活用しつつ、二国
間メカニズムに対する理解を深める。
‹ 理解が深まった途上国等との間で、上記取組の両国間の認知度を
上げ、更なる取組の拡大を図るため、協定の締結等に取り組む。
„ 上記取組と並行して、その成果も踏まえつつ、二国間メカニズム
の制度設計をより精緻化するための検討を行う。
„ また、2013年以降の次期枠組みにおいては、従来のメカニズムの
改善が図られるよう、また、次期枠組みの柔軟性メカニズムに、二
ズ
国間メカニズムが組み込まれるよう、国際交渉において必要な主
張を行う。
14
気候変動分野の二国間協力に関する首脳合意
インド
本年10月25日の日印首脳会談において、気候変動分野に関する二国間協力の枠組
み構築に向けた議論の強化について合意がなされた。
(共同声明抜粋)
両首脳は、包括的な二国間協力の枠組みのあり得べき構築も含め、様々な機会において
気候変動に関する二国間の議論を強化することの重要性を再確認した。
ベトナム
本年10月31日の日越首脳会談において、気候変動分野を含む共同声明の中で、二
本年10月31日の日越首脳会談において
気候変動分野を含む共同声明の中で 二
国間オフセット・クレジット制度の構築等に関する協議開始について合意がなされた。
(共同声明抜粋)
両首脳は、二国間オフセット・クレジット制度の構築の可能性を含め、こうした目標
(※)の実現に向け,両国の関係機関に意見交換を行うことを指示することで一致した。
※環境と経済を両立させ,持続可能な成長を実現しながら気候変動問題に取り組むこと。
15
8
市場メカニズムの活用に関する環境省の取組
平成22年度は、新たなメカニズムも含めた形で実現可能性調査等を実施中
CDM/JI事業調査(フィージビリティ・スタディ[FS]調査)
• 民間事業者からCDM/JIとして有望な案件を募集・採択し、プロジェクト計画書(PDD)を完成させる(ク
レジットが発行された場合、我が国に優先交渉権)。
• 毎年度
毎年度20件程度を採択(今年度は16件)。
件程度を採択(今年度
件)。
• 今年度は新柔軟性メカニズム調査(NAMAクレジットやREDD+)として3件を採択(タイ、ラオス、インド
ネシア)
• 案件毎に「専門家タスクフォース」を設置し、そのアドバイスを受けつつ実現可能性調査を実施
京都メカニズム相談支援事業
•
•
•
•
CDM/JIに取り組もうとする我が国事業者に対する相談窓口の運営
国内外の最新情報を提供するウェブサイト「京都メカニズム情報プラットフォーム」の運営
今年度は新メカニズムに関する相談も多数受付
新 カ
新メカニズムに関する国内セミナーも予定
関する国内
ナ も予定
CDM/JIに関する途上国人材等育成支援事業
•
•
•
•
•
途上国DNAに対する体制・手続整備、政策立案支援、現地事業者に対するプロジェクト形成支援等
「CDMデータベース」「図解 京都メカニズム」等の出版物・データベースの作成・普及
事業から得られた知見や教訓を基に、CDM理事会や国連へ制度改善提案
今年度は二国間クレジットのキャパシティビルディングについての協議を途上国DNAと開始
新メカニズムに関する国際交渉についても随時説明
16
平成23年度 新たな国際排出削減・吸収クレジットメカニズムの構築等事業(30.4億円)
9我が国の中長期目標達成等のため、国内の取組のみならず、海外における温室効果ガス排出削減・吸収に向けた
我が国の取組を適切に評価する枠組み(新たな国際排出削減・吸収クレジットメカニズム)を構築することが不可欠
9枠組み構築に向けては、途上国等のメリットにもなる形で具体的な排出削減等事業を着実に推進するとともに、新た
な枠組みが備えるべき条件・ルールについて国際社会に提案し、理解を得ていくことが重要
事業内容
制度基盤整備・我が国事業者の支援
【 新クレジットメカニズム構築の検討
・実証】
■新クレジットメカニズムの制度設計
や既存京都メカニズム改善に向け
た検討
■具体の削減事業についてのモデル
実証
【 クレジット登録簿整備調査】
■クレジット管理のための登録簿の
在り方に関する検討等
【 情報収集・普及・相談支援】
■最新情報等収集、広範な一般向け
情報提供、国内事業者に対する相
談支援
【 実現可能性調査】
■途上国等における具体の削減等事
業についての実現可能性調査
新たな国際排出削減・吸収
クレジットメカニズムのイメージ
我が国の低炭素技術
製品の移転・普及
日本
途上国
国際約束
CO2
削減・吸収
日本と途上国の
共同プロジェクト
我が国の国内目標
の達成に貢献
途上国等との間で協定等を締結し、我が
国の低炭素技術等を活用した現地での排
出削減・吸収事業を適切に評価、我が国
貢献分を目標達成にカウント。
途上国政府 事業者の支援
途上国政府・事業者の支援
【案件発掘・形成のための人材
育成支援】
■現地でのワークショップの開
催等
【 審査・MRV体制の構築支援】
■途上国等と協力し、日本の
技術等による削減・吸収への
貢献を評価するための方法
論等を策定
■専門家派遣による個別事業
の審査や現地人材を招聘し
ての研修プログラムの実施
※MRV
温室効果ガス排出削減・吸収量の
モニタリング、報告、検証
17
9
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