...

CDM植林のための施業技術マニュアル(PDF:6789KB)

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Transcript

CDM植林のための施業技術マニュアル(PDF:6789KB)
CDM 植林事業支援者を探し出すための
活動マニュアル
1
CDM 植林事業支援者を探し出すための活動マニュアル
このマニュアルは CDM 植林プロジェクトを実施するために必要な資金を支援してくれる
支援者を募るための活動について示したものである。
CDM 植林事業は植林にかかる様々な費用に加えて、DOE の審査料やモニタリングのため
の費用などが必要となり、通常の植林よりもコストが掛かり増しとなる。CDM 植林を開始
する際に事業を支援しくれる投資者が既に決まっている場合は別だが、投資者が見つかっ
ていない場合には事業の構築と平行して事業を支援してくれる投資者も探し出さなければ
ならない。支援者を見つけ出すために、まずはこの CDM 植林事業を広く宣伝しなければな
らない。ブラジルでのケーススタディーでは、CDM 植林事業の内容を簡潔にまとめたリー
フレットをポルトガル語版と日本語版の 2 種類作成し、事業に興味を持ってくれそうな団
体や企業が集うところで配布した。日本語版のリーフレットは、ブラジルに進出している
日系企業のほとんどが会員となっているサンパウロ日本ブラジル商工会議所の集会で配布
された。
図-1
プロジェクト紹介用の日本語版パンフレット
2
また、ブラジル日本商工会議所の事務局を訪問して事業の目的や内容を説明するとともに
同商工会議所のセミナーで本 CDM 植林事業を紹介するスピーチを行った。
図-2
表敬訪問を紹介するブラジル日本商工会議所のホームページ
図-3
ブラジル日本商工会議所セミナーでの発表
3
植林事業支援者向け CDM 植林プロジェクト説明資料
4
5
Instituto Cultural Florestas e Shiitake (ICFS・
森林文化・シイタケ栽培協会)が進める植林プロジェクト
それが
『森とシイタケプロジェクト』
“クーニャ市の農家がシイタケを栽培し、それ
から得られた利益の一部をマタ・アトランティカ
の保全に活用する”
具体的には⇒
水源涵養機能を高めるために河畔や水源地の周辺に対して市ま
た孤立した天然林を繋ぐ生物回廊造成のために郷土樹種を用い
た植林を実施する。これらの天然林の復元は市将来の大サンパ
ウロ圏の水の確保市生態的にも大変貴重といわれるマタ・アト
ランティカの復元にも大きく寄与する。
6
7
森とシイタケプロジェクトが何故吸収源CDM
活動を?
シイタケ栽培の普及や郷土樹種の植林を実施
していくためには事業資金が必要
ICFSが吸収源CDM活動を実施することによって
①CDM植林の実施によって得られるクレジットを売却
してICFSの活動資金を得ることができる、
②CDM植林を実施することによって、環境保全等の社
会貢献活動(CSR)を行いたいと考えている企業等
からの支援が受けやすくなる
ICFSが実施する吸収源CDM活動を含んだ「森と
シイタケプロジェクト」のチャート
企業等からの支援
ICFS
③シイタケ栽培
シイタケ栽培
収入
①CDM植林
②郷土樹種植林
クレジット
売却益
80%
農家の利益及び
シイタケ栽培の
回転資金
20%
ICFS
8
新たなシイタケ栽培
普及のための資金
ICFSが実施する吸収源CDM活動を含んだ「森とシイタケプロジェクト」
の具体的な流れ(前頁チャートの説明)
ⅰ)ICFSはクーニャ市においてCDM植林への参加を希望する農家及び郷土樹種植林
を希望する農家を集めて、CDM植林のためのPDD作成を含む植林事業計画を策定
し、この計画を基にCSRの実施を検討している企業等からの支援を募る。
ⅱ) 活動を支援してくれる企業等が見つかり資金の提供が受けられたら、企業の了解
を得た上でその資金を3分割し、それぞれ①CDM植林、②郷土樹種植林、③シイ
タケ栽培農家の活動資金へと振り分ける。
ⅲ)ICFSは植林作業グループを組織して、植林事業計画に合わせて①CDM植林、②
郷土樹種を実施する。③のシイタケ栽培農家の活動資金は、シイタケ栽培を始め
るために必要な資機材を入手するための資金として使用される。
ⅳ)ICFSはシイタケ栽培に参加する農家が得る収益の一部がICFSに還元され、その
還元された資金が郷土樹種植林と新たにシイタケ栽培に参加する農家への活動立
ち上げ資金となる仕組みを構築する。
ⅳ)シイタケ栽培が順調に進み収益が上がりだしたら、ICFSは還元された資金を基
に、郷土樹種植林を実施し、同時に新たなシイタケ栽培参加農家に対する活動立
ち上げ資金を準備する。
ⅴ)CDM植林で植林した樹木が成長し、モニタリングの結果クレジットが獲得でき
たら、そのクレジットを売却し、その売却益を郷土樹種植林の費用とシイタケ栽
培の回転資金に充当する。
9
クーニャ市の地図
プロジェクトサイトの様子
10
プロジェクトの規模
シイタケ栽培参加農家: 12軒
シイタケの生産量: 約1 t/月
郷土樹種植林参加者: 23農家
郷土樹種植林面積: 54ha
CDM植林参加者: 23農家
CDM植林面積: 72ha
プロジェクトコスト
シイタケ栽培:86,654ブラジル・レアル
(日本円で4,332,700円相当)
郷土樹種植林:832,523ブラジル・レアル (日本円で41,626,150円相当)
CDM植林:91,066ブラジル・レアル
(日本円で4,555,300円相当)
総額: 1,717,583ブラジル・レアル
(日本円で85,879,150円相当)
11
皆様のご支援をよろしくお願い
致します
12
Fly UP