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平成27年度第7回 平成28年2月16日(火曜日)開催【会議録

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平成27年度第7回 平成28年2月16日(火曜日)開催【会議録
会 議 録
名
称 平成27年度第7回世田谷区情報公開・個人情報保護審議会
日
時 平成28年2月16日(火)
午前10時00分∼午後0時55分
場
所 世田谷区役所 第1庁舎5階 庁議室
出席委員 小橋昇 和泉宏陽 菅野典浩 後藤正三 和地建市 柏雅康 田崎恵子 坂本雅則
宮田春美 中村重美 佐藤慶浩 秋山彰子
説明員等 玉川総合支所生活支援課長 柳澤純 住民記録・戸籍課長 和久弘幸
共通番号制度準備担当課長 舟波勇 災害対策課長 有馬秀人
納税課長 小渕由紀夫 市民活動推進課長 原田茂美 環境保全課長 伊藤美和子
清掃・リサイクル部事業課長 渡邉謙吉 生活福祉担当課長 安間信雄
国保・年金課長 和田康子 保育認定・調整課長 上村隆
建築審査課長 小林浩一 学校健康推進課長 志賀毅一
教育委員会事務局副参事(区立幼稚園用途転換担当) 大澤正文
事 務 局 区政情報課長 淺野康 情報政策課長 庄司秀人
情報政策課情報政策担当係長 杉浦健夫 区政情報課区政情報係長 宮崎俊秋
区政情報課区政情報係 安田智彦
会議次第
(1)審議事項
①諮問第692号
「高齢者・障害者保健福祉業務」における外部委託に伴う個人情報の保護措置及び外部の電
子計算機との回線結合について
(後期高齢者医療保険料のコンビニエンスストア及びモバイルレジによる収納代行業務の外
部委託)
②諮問第693号
「防災対策事業業務」における個人情報の本人外収集、外部委託に伴う個人情報の保護措置
及び新たな個人情報の項目の電子計算機への記録について
(生活再建支援システムの導入)
③諮問第694号
「特別区民税・都民税業務」、「軽自動車税業務」及び「国民健康保険料業務」における外
部委託に伴う個人情報の保護措置及び外部の電子計算機との回線結合について
(特別区民税・都民税、軽自動車税及び国民健康保険料のクレジットカードによる収納業務
の代行)
④諮問第695号
「地域活動支援業務」における外部委託に伴う個人情報の保護措置について
(NPO活動向け相談事業の実施)
⑤諮問第696号
「生活保護業務」における外部委託に伴う個人情報の保護措置について
(世田谷区生活保護受給者金銭管理支援事業に係る業務委託)
⑥諮問第697号
「地域街づくり−建築確認事務業務」における外部委託に伴う個人情報の保護措置について
(建築物省エネ法に係る性能向上計画認定、認定表示制度、適合性判定の技術的審査業務の
委託)
⑦諮問第698号
「空家等対策業務」における新たな個人情報の項目の電子計算機への記録について
(「空家等」への対応記録データベースの作成)
⑧諮問第699号
「生活環境保全業務」における新たな個人情報の項目の電子計算機への記録について
(システム導入による生活環境保全のための対応経過管理表データベースの作成)
⑨諮問第700号
「生活環境保全業務」における外部委託に伴う個人情報の保護措置について
(生活環境保全に関する清掃等業務委託)
⑩諮問第701号
「認可外保育施設運営業務」における新たな個人情報の項目の電子計算機への記録について
(無認可保育施設利用者の記録項目の追加)
⑪諮問第702号
「区立幼稚園維持運営」における外部委託に伴う個人情報の保護措置について
(認定こども園世田谷区立多聞幼稚園等調理等の委託)
⑫諮問第703号
「区立小・中学校給食費収納管理業務」における新たな個人情報の項目の電子計算機への記
録、外部委託に伴う個人情報の保護措置及び外部の電子計算機との回線結合並びに「就学事
務業務」及び教職員情報における「区立小・中学校給食費収納管理業務」への目的外利用に
ついて
(学校給食費収納管理システム導入による個人情報の項目の記録、外部委託、回線結合及び
目的外利用について)
⑬諮問第704号
「清掃・リサイクル事業業務」における新たな個人情報の項目の電子計算機への記録及び外
部委託に伴う個人情報の保護措置について
(ごみステーション管理システムの導入)
(2)報告事項
①報告第262号
「清掃・リサイクル事業業務」における「資源・ごみの収集カレンダー」の戸別配布業務に
係る外部委託の報告について
(答申第1号の事前一括承認基準該当事項)
(3)その他報告
①住民基本台帳ネットワークシステムのセキュリティ対策の実施状況等について
②社会保障・税番号(マイナンバー)制度について
1.開
会
○副会長 ただいまから平成27年度第7回世田谷区情報公開・個人情報保護審議会を開会いた
します。
本日は吉田会長、山田委員から御欠席の連絡をいただいております。このため、私、副
会長の小橋が議事進行を務めさせていただきます。御協力のほどよろしくお願いします。
なお、田崎委員はちょっと遅れるという連絡が入っていますので、審議を始めたいと思
います。
まず、事前にお送りしております前回、平成27年度第6回審議会の会議録について確認
いたします。
―平成27年度第6回世田谷区情報公開・個人情報保護審議会会議録確認―
2.議
事
(1)審議事項
○副会長 それでは、審議に入ります。本日は諮問案件が13件、報告案件が1件、その他報告
となっております。
①諮問第692号
○副会長 まず、諮問第692号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いいたしま
す。
○区政情報課長 では、とじ込んである事前にお送りさせていただきました資料をごらんくだ
さい。1ページ目が諮問文になります。「高齢者・障害者保健福祉業務」における外部委
託に伴う個人情報の保護措置及び外部の電子計算機との回線結合についてでございます。
開いていただきまして2ページからが説明の資料になっております。審議のポイントです
が、3の外部委託と7の回線結合でございます。所管課が保健福祉部国保・年金課になり
ます。では、お願いします。
○国保・年金課長 それでは、諮問第692号について御説明いたします。申し遅れましたが、
私、国保・年金課長の和田です。よろしくお願いいたします。
まず、審議ポイントの第1、外部委託に伴う個人情報の保護について、1、委託の件名
ですが、後期高齢者医療保険料のコンビニエンスストア及びモバイルレジによる収納事務
1
の委託でございます。
2の委託の内容でございますが、現在、区では特別区民税・都民税、軽自動車税、国民
健康保険料及び介護保険料の納付の窓口を拡充し、コンビニエンスストアでの収納を実施
しております。さらに、支払い窓口に出向く必要のない納付方法として、携帯電話による
モバイルレジを利用した納付を可能としております。後期高齢者医療保険料におきまして
も、納付機会の拡充及び区民の利便性の向上を図るために、コンビニ収納及びモバイルレ
ジ収納の業務の外部委託を実施するものでございます。モバイルレジにつきましては、記
載のように利用者の納付書等のバーコードを携帯電話のカメラで読み取り、収納代行者に
送信することにより利用者があらかじめ契約しているモバイルバンキングを経由して支払
いができるシステムでございまして、ペイジーとは別のものになります。
○国保・年金課老人医療担当係長 では、詳細につきましては私、係長の堀といいますけれど
も、説明を申し上げます。
3ページに行きまして、コンビニ収納の概要図を最初に説明いたします。世田谷区は、
上の図にあるように、納付書を区民の皆様にお送りいたしまして、区民の皆様はコンビニ
店舗でお支払いをしていただきます。コンビニ店舗では、支払った情報をコンビニ本部に
お送りしまして、その本部から実際の収納金と収納情報が収納代行業者を通じて世田谷区
に支払われるという仕組みがこのコンビニ収納の概要でございます。
次に、モバイルレジの図が下図にありますが、こちらはあらかじめ区民の皆様がモバイ
ルバイキングといってネットワークを使った銀行なんですが、これと契約することが前提
なんですが、こういう方々に対してコンビニエンスストアの収納が可能な納付書を区から
送ることにより、そのバーコード情報を携帯カメラで読み取り、あらかじめ契約してある
モバイルバンキングの銀行からその金額を引き落として収納代行業者に払う。収納代行業
者を通じて世田谷区に収納金を集めるというシステムとなっております。
3ページの一番下、諮問の趣旨でございますが、本件は後期高齢者医療保険料につい
て、この業務を外部委託することに伴いまして、個人情報を取り扱わせます。したがいま
して、世田谷区個人情報保護条例第12条の規定に基づき諮問するものでございます。
次の4ページを説明させていただきます。対象となる個人の範囲でございますが、後期
高齢者医療保険料の対象者でございます。もちろん、収納の利用者です。
5の委託で取り扱う個人情報の項目及び件数でございますが、個人情報の項目といたし
ましては、①コンビニ収納につきましては、氏名、住所、被保険者番号等記載のとおりで
2
ございます。ただし、氏名及び住所につきましては、お客様に返還される領収書のみに記
載いたしまして、コンビニエンスストア店舗本部には記載したものは提供いたしません。
提供するものは、下の四角書きに書いてありますけれども、本部控、店舗控といたしまし
ては、お客様の①被保険者番号、②賦課年度、③相当年度以下、このような項目としてお
ります。
②モバイルレジ収納でございますが、これにつきましては氏名も住所も提供はいたしま
せん。被保険者番号以下、同様の項目を提供するものでございます。
(2)でございますが、件数は1年間に発送を予定している件数で、この件数が全て利
用するものではございませんが、通常納付分として約10万5,000件、納付されないお客様
については督促、催告もお送りしますので、この分については約1万8,000件を送付枚数
として予想しております。
6、個人情報を取り扱う場所としましては、支払代行業者、委託業者とコンビニとモバ
イルバイキング契約銀行の施設となっております。
7、個人情報を取り扱う場所についての区及び委託先以外の者との共用の有無はなしと
なっております。
8、委託先との個人情報の授受の方法は、コンビニ収納については文書及び回線結合を
予定しております。(2)モバイルレジ収納についてに回線結合のみを予定しておりま
す。
9、委託先の電子計算機利用の有無ですけれども、こちらはあります。
そして10、委託先の個人情報の保護管理体制ですが、(1)個人情報取扱責任者を置
き、個人情報保護の徹底が図られるように収納事務に従事する者に対する教育訓練、安全
対策の実施を適切に行っていることが条件となっております。
(2)収納事務に従事する者以外が個人情報にアクセスできないようパスワードを設
け、さらに故意又は過失によるデータの改ざんができないような管理上の措置を講じま
す。
(3)個人情報を紙媒体により保管及び管理する場合は、盗難、紛失又は不正利用等を
生じないように施錠できるキャビネットや専用ロッカーを設けております。
委託の条件につきましては、個人情報の秘密保持、目的外使用及び外部提供の禁止等を
定めた「電算処理の個人情報を取り扱う業務委託契約の特記事項」を契約条件にして委託
先に遵守させます。
3
12、委託の開始時期及び期間ですが、こちらは平成28年4月からを予定しております。
実施時期はもう少し先になると思いますけれども、予定としては4月です。
第1は以上になります。
○国保・年金課長 続きまして、審議のポイント第2、外部の電子計算機との回線結合につい
てでございます。
1の回線結合する理由といたしましては、平成28年度から後期高齢者医療保険料のコン
ビニ収納及びモバイルレジ収納を実施することに伴い、収納代行業者から収納情報を取得
し、速やかに消し込み処理等を行うため、区の電子計算機と収納代行業者の電子計算機を
回線結合する必要があるということでございます。
2の回線結合の相手方は、区が収納事務を委託する収納代行業者です。
3の諮問の趣旨は、本件は、後期高齢者医療保険料のコンビニ収納及びモバイルレジ収
納を実施するに当たり、区の電子計算機と委託先収納代行業者の電子計算機を回線結合す
るものであり、世田谷区個人情報保護条例第18条の規定に基づき諮問いたします。
4の対象となる個人の範囲は、後期高齢者医療保険料のコンビニ収納及びモバイルレジ
収納利用者でございます。
○国保・年金課老人医療担当係長 引き続きまして、6ページを私のほうで説明させていただ
きます。
5、回線結合する個人情報の項目及び件数でございますが、(1)個人情報の項目につ
きましては、氏名、住所は含まれません。実際に収納した日付、収納時間、収納店舗コー
ド―場所ですね。あと、被保険者番号、賦課年度以下、先ほど説明した項目でござい
ます。(2)件数ですが、こちらも見込みですが、回線結合につきましては、実際に利用
する件数でございますので、通常納付分として年間約1万件程度を見込んでおります。督
促、催告分については3,000件程度を見込んでございます。
6、回線結合の方法でございますが、区の特定の小型電算機と収納代行業者の電算機を
専用回線で接続いたします。なお、この小型電子計算機は庁内のほかの電算機とは接続い
たしません。(2)収納情報は、収納代行業者から区への単一方向だけでございます。
(3)区の小型電子計算機で受けた収納情報をMO等の磁気媒体に複写した上で、後期高
齢者医療システムへの受け渡しを行い、こちらで収納情報を区のコンピューターとしては
管理いたします。
7、相手方の個人情報の保護管理体制でございます。(1)収納代行業者によるデータ
4
伝送については、二重送信の防止、データの暗号化等の対策を講じます。(2)収納代行
業者は、収納情報を扱う専門の部署を有し、入退室の管理、オペレーターによる24時間
365日常駐管理を行います。(3)収納情報の取扱いには「個人情報取扱責任者」を選定
し、法令遵守項目の確認、教育訓練、各種安全対策の実施を適切に行うようにいたしま
す。
8、区の個人情報の保護管理体制でございます。(1)世田谷区の情報セキュリティポ
リシー及び保健福祉部国保・年金課情報セキュリティ実施手順書を遵守いたします。
(2)小型電算機及びMO等の媒体は、施錠のできる保管庫に格納して管理いたします。
(3)小型電算機の操作に当たっては、ユーザー認証を厳格に行うため、ID・パスワー
ドによる認証に加え、ICカード等によるログイン管理をあわせて行います。
9、回線結合の開始時期でございますが、第1の12と同じ時期を予定しております。
○副会長 ただいまの件について御質問はありますでしょうか。
○委員 ちょっと確認で教えてほしいんですけれども、4ページのところにある件数がありま
すね。コンビニ収納、モバイルレジ収納の関係の通常納付分と督促分・催促分、それぞれ
10万5,000件と1万8,000件、それから回線結合のところの部分で書いてある6ページのと
ころにある通常納付分が約1万件、督促分・催告分約3,000件。ということは、4ページ
目のほうは通常の発送する件数で、そのうちモバイルもしくはコンビニ収納を利用すると
思われる、したがって、回線結合につながるような分がこの分だという意味合いでよろし
いわけですね。
○国保・年金課老人医療担当係長 はい、結構でございます。
○委員 2つ目ですけれども、6ページのところに回線結合の方法で(1)区の特定の小型電
子計算機と収納代行業者との回線結合なんですけれども、区の特定の小型電子計算機とい
うのは、今日お話をいただいている国保・年金課のこの業務を行うところの他の庁内の電
子計算機とは別の形で独立して存在するという形ですね。
○国保・年金課老人医療担当係長 実際は世田谷区事務センターといいまして、情報政策課が
あるところですけれども、そちらに置いてある独立の電子計算機とのみしか回線結合しま
せんから、区の基幹システムとは結合いたしません。
○委員 わかりました。
もう1点教えて欲しいんですが、収納代行業者のほうに回線結合を行い、収納情報と収
納金を受け取り、やりとりする関係で手数料というのが3ページに⑦と④で記載がありま
5
すね。これは参考までに伺いたいんですが、手数料というのはどのくらいのことを見積も
っていらっしゃるんですか。
○国保・年金課老人医療担当係長 実は具体的な収納代行業者は今、NTTデータを想定して
おりますが、見積もりをとったところ、1件当たり60円という数字をいただいておりま
す。
○委員 わかりました。以上です。ありがとうございました。
○副会長 ほかに御質問はありませんでしょうか。よろしいですか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第692号については異議なしと認めます。
②諮問第693号
○副会長 次に、諮問第693号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 資料の7ページをごらんください。諮問文になります。「防災対策事業業
務」における個人情報の本人外収集、外部委託に伴う個人情報の保護措置及び新たな個人
情報の項目の電子計算機への記録についてです。審議のポイントは、2の本人外収集、そ
れから3の外部委託、6の電子計算機への記録になります。所管課は災害対策課になりま
す。
○災害対策課長 災害対策課長の有馬です。よろしくお願いいたします。
それでは、生活再建支援システムの導入について説明いたします。
本文に入ります前に、システム導入の背景を若干補足説明させていただきます。今回開
発予定の生活再建支援システムの主目的はり災証明の発行がございます。このり災証明と
は、被災者生活再建支援金の支給であったり、住宅の応急修理であったり、義援金の配
分、仮設住宅の入居等、支援措置の適用の判断材料として幅広く活用され、被災者支援の
適切かつ円滑な実施を図る上で極めて重要な役割を果たしております。一方、東日本大震
災では、り災証明書の交付に時間を要し、結果として被災者支援の実施そのものにおくれ
が生じた事例も少なくなかったところです。このことからも、り災証明書の発行は、その
後の復旧復興のスピードに大きく影響することから、区としましては遅滞なく行う必要が
ございます。
そこで本文に入りまして、事業の概要でございます。災害対策基本法の一部改正に伴い
6
まして、区はり災証明書を遅滞なく発行すること、また、被災者に対する支援状況等の情
報を一元的に集約した被災者台帳を作成することができるようになりました。そこで、区
の住民基本台帳情報を利用するとともに、都が保有する家屋課税台帳情報を収集し、住民
基本台帳と家屋課税台帳と被害情報と本人の申請をつけ合わせることでり災証明を発行し
てまいります。被害の調査からり災証明の発行に至るまでを管理する生活再建支援システ
ムは、災害時に即座に構築することが困難なことから、平時にあらかじめ仕組みをつくっ
ていく必要があります。そこで、このシステムの構築及び運用について、個人情報の本人
外収集、電子計算機への登録及び外部委託を行います。
第1の個人情報の本人外収集についてでございます。
1の本人外収集する理由でございますが、区では、建物の所有者情報を有していないこ
とから、登記情報を所有しております東京都から情報を収集いたします。
2の諮問の趣旨でございますが、東京都で管理している個人情報を収集することから諮
問いたします。
3の本人外収集の相手方は東京都、4の対象となる個人の範囲及び5につきましては、
別紙の個人情報の項目一覧のとおりとなります。
6及び7につきましても、記載のとおりとなっております。
第2に、外部委託に伴う個人情報の保護措置についてでございます。
1の件名は記載のとおり、2の委託の内容はシステムを構築し、住民基本台帳データ及
び土地家屋台帳データをセットアップするとともに、運用開始後は生活再建支援システム
の保守業務を委託します。
3の諮問の趣旨でございますが、システムの構築及び運用保守に係る業務の外部委託に
伴い諮問いたします。
4の対象となる個人の範囲及び5につきましては、先ほどの別紙「個人情報の項目一
覧」のとおりとなります。
6から12につきましても、記載のとおりなので説明は割愛いたします。
第3の新たな個人情報の項目の電子計算機への記録についてでございます。
1の電子計算機に記録する理由でございますが、多数の被災情報を管理し、迅速かつ的
確に対応するため、当該システムに記録します。
2の諮問の趣旨は記載のとおりです。
3及び4につきましても、別紙の「個人情報の項目一覧」のとおりです。
7
5の入力作業の方法でございますが、基幹システムから抽出しました個人情報と都から
受領した個人情報を、電磁的記録媒体を用いて小型電子計算機へ一括入力するほか、災害
時は担当する職員が小型電子計算機へ入力いたします。
6及び7につきましては、記載のとおりとなります。
説明は以上でございます。
○副会長 申しわけありません。12ページ、13ページの一覧のほうも御説明いただけますでし
ょうか。
○災害対策課長 わかりました。失礼いたしました。
別紙「個人情報の項目一覧」でございます。家屋課税台帳、東京都からいただくデータ
になりますが、対象となる個人及び件数は区内建物に居住又は保有している個人、法人と
なりまして、住民基本台帳上は約88万になりますが、建物の件数は以前のデータですと37
万棟ぐらいと聴いております。
内容としましては、主に建物の情報と所有者の情報と共有者の情報になります。まず、
例えば所有している方と、ただ住んでいるだけだけれどもお借りしている方等で支援の内
容が変わりますので、この3点の情報は必要と考えております。
2番目に住民基本台帳になります。対象となる個人及び件数は住民基本台帳に掲載され
ている個人約88万件になります。こちらの情報は、住民基本台帳情報から必要な情報とい
うことで、住民の種別であったり状態であったり、また氏名であったり世帯主であった
り、性別、生年月日であったり続柄であったり、その他に国籍等になります。
めくっていただいて13ページです。建物被害情報でございますが、こちらは被害が起き
てみないとわかりませんが、区の推定では約20万件を想定しております。建物の全壊、全
焼が約3万棟ということで、あとの17万棟につきましては、具体的な被害想定があるわけ
ではないのですが、仙台市の事例を見ますと、25万件ぐらいの申請があったということで
すので、世田谷区も恐らくこのぐらいは来るだろうということで想定しております。あと
は小規模災害時に数件の場合には、こういったシステムというわけにはいかないかもしれ
ませんが、やはり何十件、何百件単位で起きる可能性もありますので、その際にも活用を
考えております。
次に、こちらの建物被害の情報でございますが、主にり災証明書というものに証明とし
て御本人に出すデータを中心に考えております。具体的には、り災証明書の発行日であっ
たり、また罹災の家屋の住所であったり、調査の種類が1次、2次というのがありますの
8
で、そういった情報であったり、また持ち家と借家によって支援の内容が変わりますの
で、こういった内容だったり現住所だったりということを考えております。
説明は以上です。
○副会長 ありがとうございます。ただいまの件について質問はありますでしょうか。
○委員 確認ですが、ちょっと教えてほしいんです。8ページのところにある都が保有する家
屋課税台帳情報というのがありますね。それから、今の説明いただいた個人情報の項目一
覧のところにもあるのが家屋課税台帳という表示になっているんですが、9ページのとこ
ろにある第2の委託の内容にかかわるところは土地家屋台帳データと表示されています。
この名称は同じものを指しているんですか、それとも別の意味ですか。
○災害対策課長 大変失礼いたしました。こちらは御指摘のとおり間違いでして、家屋課税台
帳と同義でございます。
○委員 名称が違ったので、また、その中のある部分かなと思ったんですが、同じものでよろ
しいわけですね。
○災害対策課長 はい。
○委員 わかりました。
○副会長 ほかに御質問はありませんか。
○委員 2点なんですが、1つは同じく些細かもしれないですけれども、言葉、8ページの下
から2行目は「登記情報」になっているんですけれども、「登記情報を所有している東京
都」、東京都が登記情報を持っていると思うんですが、実際に使うのは家屋課税台帳の情
報なんですよね。登記情報を使うわけではないんですよね。
○災害対策課長 家屋課税台帳です。
○委員 そうですね。はい、わかりました。
もう1点は、家屋の所有者というのは変わると思うんですけれども、この突き合わせと
いうのは年に1度やるのか、どういうタイミングでこのシステムは動くんでしょうか。
○災害対策課長 発災後にデータをもらうことが困難な場合がありますので、年に1回、東京
都からいただくことになります。ただ、その後に、例えば余りにも期間があいている場合
には、改めて都に申請する場合はあるかもしれませんが、基本は年に1回更新をする予定
でございます。
○委員 年に1回更新をして、その間に変更が起きたものは、この事務処理上は支障は出ない
ものなんですか。
9
○災害対策課長 例えば11カ月前にデータをセットアップした場合に、その後、震災が起きた
場合、あくまでも家屋に誰が住んでいるかということと住民基本台帳、これは恐らく最新
のものにしますので、あとは本人の申請、被害状況を突き合わせて、もし違えば、その場
で本人に御確認をしたりしますので、仮に11カ月前のデータであっても、最終的な事務に
は支障はございません。ただ、御本人に確認しなければならないとか、煩雑なことが起き
ますので、本当であれば最新な情報がいいというのは実際としてはあります。
○委員 今おっしゃったように、住民台帳はもちろん世田谷区が持っているので、こちらの家
屋課税台帳は都のほうですから、そうすると、11カ月前に確認をしたとして、半年前に所
有者が変わっていると、そこの齟齬は出るけれども、本来、本人が申請を正しくしていれ
ば……。ただ、そうすると、結局、齟齬が出たときには、もう1回東京都に確認するとい
う運用をするんですか。
○災害対策課長 今の段階では御本人に確認して、所有者が誰かというよりも、その建物に対
してどういう被害があるかという形で最後に証明書を出すので、実はそこの齟齬というの
は都に1件1件確認する必要はないとは思っているんですが、今のお話もありますけれど
も、できれば区としては発災の状況にもよりますが、確認作業をしたり、データを更新し
たりというほうがより御本人とのやりとりというのは発生しないのでいいとは思うんで
す。今のお話からすると、なくても最終的にはきちんとした証明書が出せるものと考えて
います。
○委員 だとすると、何となくこのシステムがなくてもいいんじゃないかという気もしてきち
ゃうんですけれども。
○災害対策課長 そういった意味では、間違いなくこちらが持っているデータと合っていれ
ば、その時点で何も問題がなく、証明書が確認できるんですけれども、その時点で最新の
データでなくても、最後に証明するものとしては大丈夫という認識を持っているんです
が。
○委員 結局、そこがタイムラグで、御本人が申請した内容と合致しているけれども、最新と
は違う場合もあるし、御本人が申請した場合でデータとしては不一致しているけれども、
実際にはその後、更新が行われて事実は合致している場合もあるじゃないですか。そうす
ると、結局、両方の場合でまたもう1回問い合わせるしかないことになりますよね。
○災害対策課長 例えば所有している、所有していないとかによって、り災証明書に基づい
て、例えば事実と違うけれども、具体的な支援が始まるとなると、ここで合致しているの
10
を確認しないとだめなんですが、今回のり災証明の発行そのもの自体は、建物は誰が所有
していようが所有していまいが、最終的に全壊しているか、半壊しているかというところ
を証明するだけのシステムなので、ある意味、確認作業としては誰が持っているかという
確認はしますが、そこが必ず一致していなければり災証明が発行できないという代物では
ないです。ただ、その後のり災証明を使った支援の中で、例えば住宅の再建だったり修理
となると、その所有者が誰なのかというのが今度は問題になるので、その支援のタイミン
グで今の正式な情報というのはすり合わせていかないと。ただ、このシステムの中ではそ
れはやらないで、それは住宅の支援を行う担当部署が最終的に確認したりということはし
ようと思っています。
○委員 り災証明を出すところに所有者が関係ないというのはわかるんですけれども、ただ、
今回、所有者を確認するために結合するから、この諮問をかけていただいていますよね。
そのときに、すごく単純な話で、合致していても、結局、確認しなきゃいけないし、合致
していなくても確認しなきゃいけないんだったら、今の例ですとあらかじめ11カ月前にと
っておくことの意味がなくて、何か問題が起きたときに申請があった人の分だけを都から
もらえば事が足りるように思うんですね。
○災害対策課長 り災証明の発行自体は、とりわけ全焼、全壊なんかの場合であれば、恐らく
災害から3週間後ぐらいから始まるんですが、このときに初めて課税の必要な方、全焼、
全壊とかになっている状態がどのぐらいかわからないので、まず必要な方を把握するのが
かなり困難だということ。そういった意味では、あらかたデータとしてあるものについて
は事前にもらっておかないと突合が、今のはたまたまの何件かで、仮にこれが申請に当た
って問題が起きるのであれば数件を確認すればいいんですが、都度都度申請、都からもら
うとなると、やはり事務もかなり煩雑になりますし、本人との確認とかも難しいので、事
前にはいただきたい。できれば、お話のとおり、本来であれば新しいデータを災害が起き
た後にもらうことが重要だとは思うんですが、それが期間的にはいとまがない場合がある
かと思うので、今そういった意味では、済みません、11カ月後のデータを使ってもり災証
明書は出せるので、そのままいきますというお話をしてしまいましたが、その後に東京都
に最新の情報がもらえる状況になれば、こういうシステムさえあれば、新しいものに変え
て、きちんと本人、建物と人と被害状況を確認できるので、そういった意味では済みませ
ん、私のほうで発災直後をイメージして合わない場合でもそのまま書類を出しますと言い
ましたが、御指摘のとおり、ある程度のいとまがあるならば、改めて最新のものはいただ
11
いて対応したいとは思っております。
○委員 しつこくて申しわけないです。聴いていることは単純で、タイミングが年間、毎年1
回とかに、実際には災害も起きていないときから、毎回それを取得する必要性があるんで
すかというところなんですよ。不一致したときだけ書いた内容と違うかもしれないから、
それは再確認が必要ですというのだったら、おっしゃるようにほとんどの人は正しく申請
するでしょうからマイノリティーですよね。
ただ、今のフロー、作業手順でいくと、結局、一致していても裏をとらなければいけな
いじゃないですか。だから、結局は申請の分、全件裏をとらなきゃいけないということで
あれば、ふだんから全部とるというところがなくても同じかなという単純な発想なんです
ね。そこの部分が少なくなるということは、実際ここで動く個人情報の量が減るわけです
ね。だから、今だと全区民の分を全部やろうとしているわけですね。
○災害対策課長 そうですね。
○委員 ただ、想定している災害は恐らく全区が対象になるような災害にはなるのだろうとは
思いますけれども、ただ、結局は取り寄せたデータが使われるか使われないかというと、
あらかじめとっておいたものが実際には裏をとるしかない情報、常に持っているだけとい
うふうに思ったというところですね。状況はわかりましたので、あと、それにそんなにコ
ストはかからないんですかね。都との間だから、世田谷区民の分、全部をくれといって、
都から作業とかで手数料が取られることはないんですかね。
○災害対策課長 手数料自体はないですが、やはり災害時ですので、そのときにデータ……。
○委員 ですから、災害の前です。だから、例えば10年後に起こるとすると、10回無駄なデー
タの取り寄せをすることになるではないですか。
○災害対策課長 常になるべく最新の状態にしようとした場合ですか。
○委員 そうではないです。要は、申し上げているのは、災害が起こったときに11カ月前のバ
ッチ処理のものがあるとおっしゃったじゃないですか。そうすると、災害が仮に10年間起
こらないとすると、毎年1回やるとすると、10回実際には何にも使われないバッチ処理を
やるわけですね。その分の10回分はお金が発生するのかというところです。
○災害対策課長 済みません。東京都に対して、そのデータを下さいというのに対する手数料
はかかりませんが、当然そこの電算に入れるという業者に対する支払いというのは起きま
す。
○委員 起こるということですね。なるほど、わかりました。では、単なる質問だったという
12
ことで構わないです。何となくお金がもったいないというか、ただ、お金がもったいない
というのは多分ここの審議会には本当は関係ないのだと思うので。
○区政情報課長 事務局から、今、委員からおっしゃられた部分については、私ども区政情報
課とのやりとりの中でも、行政証明として出すので、いいかげんなものは出せないですか
ら、確実なデータではない、最新でないとしょうがないよねという議論はしたところなん
です。ただ、所管課の部分で、これは我が区だけではなくて、東京都で何区かこの制度を
やるという部分、あと実際に書類が出て書類だけでぽんぽんとやるのではなくて、現場を
見に行くということで、現場を確認して実際に家屋の半壊とか全壊の状況は確認してやる
ということなので、そこら辺で疑義が生じたときにもう1回確認する。先ほど所管から話
がありましたが、本人とのやりとりがあるという部分で、そこについては適切にやるとい
うことでは聴いております。
あと、いわゆる大震災ですと、あした起こるかもしれないですけれども、何十年に1回
という話なんです。例えば大雨等、規模は全区ではないんですけれども、一定程度の件数
が被災するような場合も想定される。そういった場合も、このシステムは使っていくとい
うことですので、委員が御指摘の部分は確かにもっともな部分なんですけれども、そうい
った形でとりあえず運用、走り出して、扱う内容が、いわゆるセンシティブ情報ではない
ので、先ほど登記情報でという話がありましたが、家屋ですので必ずしも登記していない
場合がありますので、それと東京都からもらうしかないという部分で、今回はり災証明と
いうことなんですが、今後さらに災害支援のための情報も入れていくことも想定されてい
ます。それはまた別途ということなんですけれども、そういったことでとりあえずスター
トを切らせていただいて、運用については適切に行っていくといった形で考えているとこ
ろです。
○副会長 それでは、次の段階の支援のほうでも、また別な課が審議会にかけていただけるわ
けですね。
○災害対策課長 現時点では生活再建支援と言っていますが、とりわけり災証明の発行を中心
としたシステムで考えています。この後、国等からも生活再建支援のシステムの持ち方と
か支援の仕方が出てきますので、そこでまたシステム上必要ということであれば、私ど
も、もしくは担当する所管が諮っていくことになります。
○副会長 いかがでしょうか。ほかに御質問ありませんでしょうか。
○委員 ちょっと重複するかもしれませんけれども、り災証明発行事務に関しては、基本、現
13
場を見るということが、全壊しているか、半壊しているか、そういう作業になるわけです
ね。そうすると、その段階では住民票の所有者の確認とかが余り影響してこないというよ
うなお話を受けたので、そもそも何のためにこれをやるんだという根本的な疑問に戻って
しまうんですけれども、そうすると、何かお話を聴いていると、むしろり災証明を出した
後の個別の給付とか援助の際にこれは役に立ってくるということを想定していらっしゃる
という意味なんですか。
○災害対策課長 失礼しました。建物を所有しているか、所有していないかというのがり災証
明発行のタイミングというよりは、まさに住宅を直すときに所有者に対して支援するの
か、もしくはただ住んでいるだけの人に対して支援金を出すのかというふうに支援の内容
によって変わってくるんですね。ですから、御指摘のとおり、り災証明の発行そのものと
いうよりも、その後の支援に対して対象者が変わってくるので、そのときには最新の情報
に基づいて支援をしなければならないということです。
○委員 そうすると、そのタイミングで援助申請とか、給付みたいな申請があったときに、そ
の人が果たして真実当該家屋を所有しているか、それとも所有していなくて賃借人にすぎ
ないのかというところの裏づけをとるために、むしろこれは役に立つということを想定し
ていらっしゃるわけですか。
○災害対策課長 もう1度済みません。
○委員 ごめんなさいね。り災証明を出すだけだったら、基本的に全壊、半壊だけを現場で見
て出すわけですから建物の状態だけではないですか。所有者が誰か、そのり災証明の申請
をしてきた人が果たして所有者なのか、賃借人なのかというのは余り影響しないというふ
うに今の説明で理解したんですけれども、そうなんですか。そこが1点。
あとは、その後、り災証明書が発行された後に具体的な給付なり援助があったときに、
その人が所有者なのか賃借人なのかというのは確認する必要があるということですね。
○災害対策課長 そうです。
○委員 そうすると、このシステムというのは、要するに住民票と家屋の所有者のひもづけだ
と思うんだけれども、そういう段階で初めて意味が出てくるんですかね。どうなんだろ
う。
○災害対策課長 失礼しました。言葉足らずで申しわけございません。り災証明の書類に全く
関係ないようにお話ししたように聴こえてしまって申しわけございませんでした。り災証
明の内容の中には、世帯主の住所だったり、世帯人数だったり、被害の状況だったりとい
14
うのもあるんですが、あわせて罹災者の区分というのがあります。そこには、その方が建
物、物件に居住しているのか、持ち家なのか、例えば借りているだけなのかという証明を
する場所はあります。ですので、先ほどの都からもらう台帳とつけ合わせていない場合に
あっても、例えば本人の申請に基づいてそこを区のほうで証明してしまうということがあ
りますので、データとしては全く意味がないものではないんです。
一方で、ただ、本人の申請だけに基づいて証明書を出してしまうので、もしかしたら本
人が悪意を持って虚偽の申請をした場合に、そのまま申請が続くのは、その後の個々の申
請に基づいて最終的には確認していくので、もし申請にうそがある場合には、り災証明そ
のものがもとに戻って証明をしなければならないという状況にはなってしまいます。
○委員 だから、実際は現場を見に行って表札とか見て、全件裏づけをとったりしないで、緊
急時だから、どんどん流していくなり何なりというのが実務になるんでしょうけれども、
余りに表札と違うとか、いろんな事情からちょっとおかしいのではないかというような情
報が出てきたときには、所有者から区分の確認もしなきゃいけない状況が必要になって、
そのときには、こういうことをしておくと役に立つという理解でいいですか。
○災害対策課長 それはそうです。
○委員 なるほど、わかった。
もう1点、そうすると、これは別のファイルをつくるわけですか。今までは、区として
は個人情報の情報を保有していたわけだけれども、都から取り寄せたデータをひもづけし
たものを別のファイルとしてつくるのが、そこに記載されるのが別表に書いてある、別紙
に書いてあることだという理解でいいですか。
○災害対策課長 おっしゃるとおりです。
○委員 はい、わかりました。
○副会長 最初のり災証明書の段階でも、持ち家か借家かの区分の欄があるということですの
で、やっぱり必要性はあるという理解。
○委員 私、別にこのシステムはこうやってつくっていただくのはよくて、ただ、あらかじめ
とっておくことが単に無駄じゃないですかというお金の無駄のことを言っているだけで
す。今のお話だと、結局、証明書を出す瞬間にはもう1回東京都に再確認しないといけな
いわけで、だったら、それを毎年、全区民の分を業者にお金をかけて事前にとっておくデ
ータというのは実際に使えないわけですね。
○災害対策課長 1年間の中で、そんなに住居の入れかわりがなければ、大半の家屋台帳のデ
15
ータというのはそのままだと思うので、そこについては1件1件とらなくても事前にとっ
ておけば、そのデータを家屋台帳と住民基本台帳と申請を確認して問題なければどんどん
発行できるので、これは事前にとっておく意味はすごくあると思います。ただ、今お話の
ような異動するとか転居するとなった場合については、確かにイレギュラーなケースでは
ありますが、ここの点だけを見ると常に最新のものをとる必要があるんだから、あらかじ
めとる必要はないのではないかという御指摘もあるかもしれませんが、それ以外の大半の
方々はそんなに転居する可能性もないわけですから、こちらとしてはやはり事前にとって
おきたいということです。
○委員 いえいえ、それは転居の話ではなくて、所有者の側の話をしているわけですよ。それ
は所有者が変わっているかどうかわからないんだから、パーセントの問題で区が発行する
証明書が90%の確率で内容が保証されていますなんていう証明書ではないですね。
○災害対策課長 はい。
○委員 所有者が変わるというのが10%しかないんだから、都に再確認をしないで勝手に証明
書を出すシステムだとしたら、むしろこれは悪いシステムですね。今は逆にそこが手元に
ないからこそ、毎回個別に確認しないと証明書は出せない。そのかわり、これは100%確
実な証明書ですね。所有者が変わるというのは10%ぐらいしかいないんだから、11カ月前
のデータを使って証明してしまうというんだったら、パーセントの確率のシステムになっ
てしまうので、そういう意味では結果的には、このシステムを導入しても最新の情報を都
からもう1回確認しないと100%確実な証明書にはならないわけではないですね。だとす
ると、毎年、申請がない人に対しての分まで都から区のほうにデータをとってくるという
データは結局使い物にならないわけですね。
○災害対策課長 所有者が変わったという方に関してはということで……。
○委員 ただ、所有者が変わっているかどうかは都に聴かないとわからないんだから、結局、
都から情報をもらう以外にはシステムとしてそれはわからないんじゃないですか。という
ことで、繰り返しますけれども、お金が無駄だという話なので、ここは多分その辺は審議
の対象ではないので。
○副会長 費用の件は入っておりませんので。
○委員 ですよね。はい、済みません。
○副会長 利用する際には、また諮問していただければと思いますので。
ほかに御質問ありませんでしょうか。
16
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第693号については異議なしと認めます。
③諮問第694号
○副会長 次に、諮問第694号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 資料の14ページをごらんください。諮問文になります。「特別区民税・都民
税業務」、「軽自動車税業務」及び「国民健康保険料業務」における外部委託に伴う個人
情報の保護措置及び外部の電子計算機との回線結合についてでございます。審議のポイン
トは、3の外部委託と7の回線結合でございます。所管課を代表しまして納税課から御説
明させていただきます。お願いします。
○納税課長 納税課の小渕と申します。説明させていただきます。恐れ入ります、資料の20ペ
ージの図をまずごらんいただきたいと思います。今回の事業の概要でございます。
まず、ページの一番下の右端をごらんください。白抜きの数字➊が区からの記載の納付
書送付、以降が今回御審議いただく内容でございまして、その左の➋が区からデータ通信
事業者への納付書の情報の送信、LGWAN総合行政ネットワーク回線を利用します。上
のほうに行きまして➌が納付者が指定代理納付者、納付者にかわり税、保険料を納付する
事業者でございます。この事業者のホームページ上で納付書番号等を入力し、クレジット
カードでの納付の手続をします。
その下に行きまして、➍が指定代理納付者が申し込みをした納付者の情報を確認に来ま
す。上に行きまして➎がクレジットカード会社へカード情報を確認します。その左➏が納
付者への手続完了の表示がされます。下に行きまして、➐が誰が納付したかなどの収納情
報の提供、その下➑がその情報の区への送信、上に行きまして今度はお金の流れになりま
して、➒がクレジット会社からの収納金、下に行きまして➓が区への収納金の送金、一番
上に行きまして⓫がクレジット会社から納付者への代金請求となります。
それでは、15ページの本文のほうをごらんいただきたいと思います。第1、外部委託に
伴う個人情報の保護措置について、1、委託の件名は、(1)指定代理納付者による歳入
に関する業務委託、(2)それに伴うデータ通信業務委託でございます。
2、委託の内容は、先ほど御説明したとおりでございまして、(1)、次のページをご
らんください、(2)、この2つの業務となります。
17
3、諮問の趣旨と4、対象となる個人の範囲は記載のとおりでございます。
5、委託で取り扱う個人情報の項目は、(1)から(3)まで税、保険料の種類、納付書
番号、支払期限などでございます。
次のページをごらんください。6、委託で取り扱う個人情報の件数は、(1)区から事
業者へは合計約330万件、(2)事業者から区へは、これはクレジットカードで納付する方
の想定数となりますが、合計約8,300件でございます。
7、個人情報を取り扱う場所、8、個人情報を取り扱う場所の共用の有無は記載のとお
りでございます。
9、委託先との個人情報の授受の方法は、LGWAN回線、また固定のグローバルIP
アドレスの使用など安全性の高い方法をとります。
10、委託先の電子計算機の利用の有無は、ありでございます。
次のページをごらんください。11、委託先の個人情報の保護管理体制は、個人情報保護
の社内規程の整備などの体制を整えることなどでございます。
12、委託の条件は、個人情報の秘密保護を規定した契約条項の整備などでございます。
13、委託の時期は平成29年4月からでございます。
続きまして、第2、外部の電子計算機との回線結合について、1、回線結合する理由
は、区からデータ通信事業者へ情報を提供するに当たり、電子計算機を回線結合する必要
があるからでございます。
2、回線結合の相手方、3、諮問の趣旨は記載のとおりでございます。
4、対象となる個人の範囲以下、次のページの9の回線結合の開始時期までは、第1の
各項目と同様でございます。
説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○副会長 ただいまの件について、御質問はありますでしょうか。
○委員 ちょっと教えて欲しいんです。16ページのところに、区がLGWAN回線を経由して
送受信するという表示がございますね。それから、17ページにもLGWAN−ASP事業
者とのLGWAN回線によるということで、LGWAN回線というのは、先ほどお話があ
ったように、総合行政情報システムの関係ですけれども、LGWAN回線は、こういう業
務についても利活用するということで、どこかでそういうふうな仕切りはあったんでした
か。私も最近不勉強なんですけれども、これが設けられたときの総合行政情報システムの
もともとの趣旨とか、設けられたときの扱われる項目について、一定の仕切りがあったよ
18
うに記憶しているんですね。それがどういう時点でこういうふうになってきたのか、その
説明か何かはございますか。
○納税課長 現在も実は既にコンビニエンスストアでの収納でも使っているんですけれども、
かなり限定された事業者で、LGWAN−ASPというソフトというか、システムがござ
いまして、それを使える認証を受けた事業者であれば、LGWAN回線にアクセスできる
という仕切りでございます。
○委員 これはかなり絞られた事業者ということで、当然そういう点ではセキュリティの関係
でもしっかりしていますよという意味合いでよろしいわけですか。
○納税課長 そうです。そういう認証を受けている事業者でございます。
○委員 はい、わかりました。
○副会長 ほかにありませんでしょうか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第694号については異議なしと認めます。
④諮問第695号
○副会長 次に、諮問第695号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 21ページをごらんください。「地域活動支援業務」における外部委託に伴う
個人情報の保護措置についてでございます。開いていただきまして、22ページからが説明
文になっております。審議のポイントですが、3の外部委託になります。所管課は生活文
化部の市民活動推進課になります。では、お願いいたします。
○市民活動推進課長 市民活動推進課長の原田と申します。どうぞよろしくお願いいたしま
す。
それでは、「地域活動支援業務」における外部委託に伴う個人情報の保護措置について
御説明いたします。委託の件名は、1のとおりNPO活動向け相談業務委託でございま
す。
内容につきましては、2に記載のとおり、世田谷区では基本計画の重点政策として豊か
なコミュニティ活動の発展と住民自治の推進を定めております。その中で「参加と協働」
の主体として市民活動の活性化を図ることは、重要な政策課題の1つとなっております。
現在、区内のNPO法人数ですが、500団体を超えております。任意団体としての地域活
19
動団体におきましては、確認が困難な数の団体が存在しています。一方で、資金不足や活
動メンバーの不足、メンバーの高齢化など団体の課題は多く、大部分は公益的な活動を安
定的に実施していく団体に成長していないというのが実情です。
そこで本件は、NPO等市民活動団体が自立的な市民活動団体に成長して、区との参加
と協働が発展していくことを目的として、団体向けに相談窓口を設置するものでございま
す。想定される相談内容ですが、NPO法人を設立したいけれども、その手続を教えて欲
しいとか、組織を継続的に運営するための方法や経営ノウハウを教えて欲しい、あるいは
職員の研修方法を教えて欲しい、ほかの団体と連携したいので紹介して欲しい、あるいは
行政と協働するのにはどうしたらいいかなどの相談を受ける予定でございます。
3の諮問の趣旨でございますが、本件はNPO等市民活動団体に関する相談業務を外部
委託することに伴いまして、個人情報を取り扱わせるものであります。世田谷区個人情報
保護条例第12条の規定に基づき諮問するものでございます。
4の対象となる個人の範囲でございますが、相談業務の対象は区内で活動している団体
の方やこれから活動を行う個人が対象となりますので、「区民のうち、相談を希望する
者」としております。
5の委託で取り扱う個人情報の項目及び件数についてですが、相談は原則として予約制
で面接を基本としておりますが、メールやファクスでの対応も行います。そのため、
(1)の個人情報の項目といたしましては、記述のとおり、氏名、住所、電話番号、FA
X番号、メールアドレス、団体名、相談内容となります。予定件数でございますが、年間
50件ほどを見込んでおります。
続きまして、6の個人情報を取り扱う場所は委託先の事務所となります。
個人情報を取り扱う場所について、委託先以外の者との共用はございません。
8の委託先との個人情報の授受の方法ですが、記載のとおりでございます。
9の委託先での電子計算機利用の有無ですが、パソコンで相談の記録を行いますので、
ありとしています。
10の委託先の個人情報の保護管理体制ですが、記載のとおり、(1)個人情報に関する
社内規程が定められておりまして、個人情報の保護の管理体制は確立されておりますし、
文書及び電磁的記録媒体は、施錠できるキャビネットに保管し、事務室においては施錠管
理を徹底しております。
11の委託の条件といたしまして、電算処理の業務委託契約の特記事項を契約の条件とし
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て委託先に遵守させます。
開始時期及び期間ですが、平成28年、ことしの5月以降継続して実施したいと思いま
す。
御説明は以上でございます。よろしく御審議をお願いいたします。
○副会長 ただいまの件について、御質問がありますでしょうか。
○委員 ちょっと教えてください。これは今、市民活動推進課さんが窓口等で行っている業務
のうち、当然窓口のほうには区民の方から、あるいはいろんな市民活動を行いたいという
ことでお越しになる方がいらっしゃると思うんですけれども、その相談に関する情報とい
うか、データなりをここで言う外部委託をする事業者に回すという仕組みになるのでしょ
うか。
○市民活動推進課長 いえ、そうではなくて、具体的にはボランティア協会なんですけれど
も、そちらに相談窓口を開設して、うちで持っている情報を提供するのではなくて、相談
に来る方の氏名とか住所とか電話番号を相談の受け付けとして台帳に記載するという意味
で、相談者の個人情報を扱うという内容でございます。
○委員 では、窓口のところにおいでになった方に、いわばそちらにお越しくださいと案内を
するという作業は伴わないということですか。
○市民活動推進課長 実際、区の窓口に来られる方はそれほど多くないんですけれども、問い
合わせがあったときに、ことしの5月からボランティアセンター、あるいはボランティア
ビューローに行っていただければ、そこで御相談をお受けしますよという御案内がこちら
の業務といたしましてはメインになりますね。ですから、うちで電話番号とか個人情報を
委託者に渡すということは想定していないです。
○委員 では、窓口では、仮に問い合わせなりがあっておいでになった場合でも、そのことに
ついての情報を承知することはないということですか。
○市民活動推進課長 そうです。
○委員 わかりました。そうすると、市民活動推進課さんとしては、今のお話ですと、世田谷
ボランティア協会というところがこういう市民活動団体に関する相談業務を行っています
よ、そこで御相談くださいという御案内を行うというのみですね。
○市民活動推進課長 そうです。そういう窓口が、うちでなかまちNPOセンターというとこ
ろで、かつては相談業務を委託している管理者がやっていたんですけれども、NPOを支
援するNPOにやっていただいたんですけれども、そこのNPO自体が経営難とかいろい
21
ろありまして、安定的な相談業務ができないということで、やはり行政としてしっかり委
託をして、行政の仕事としてやっていくべきだろうという区の方針に基づいて今回新たに
委託をかけて窓口を開設するものでございます。
○委員 わかりました。ボランティア協会さんと市民活動推進課との委託の契約みたいなもの
が取り交わされるわけですね。
○市民活動推進課長 そうです。
○委員 そこで、こういう相談業務にかかわって委託についての委託料的なものをお渡しする
という形でよろしいですか。
○市民活動推進課長 そうです。
○委員 わかりました。
○委員 重なるんですけれども、そもそも相談業務というのは、今おっしゃったように、外部
のボランティア協会か何かに区の相談業務自体を委託して、相談窓口というのは、NPO
の団体の相談したい人とか、つくりたい人がそこの協会に直接行って話をしてもらうとい
うことで業務自体はいいんですか。
○市民活動推進課長 そうです。
○委員 扱う内容は、今のお話だと、区は例えば区民の方から新しく立ち上げたいんですけれ
どもといった場合には、そこの協会でそういう御相談に乗るから、そちらに行ってくださ
いという御案内をするだけで、ボランティア協会が実際に来た人にNPO何とかで何とか
という情報をもらうので、その情報についてこの管理をするという理解でいいということ
ですね。
○市民活動推進課長 おっしゃるとおりです。
○委員 わかりました。
○副会長 ほかにありませんでしょうか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第695号については異議なしと認めます。
⑤諮問第696号
○副会長 次に、諮問第696号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 24ページをごらんください。諮問文になります。「生活保護業務」における
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外部委託に伴う個人情報の保護措置についてでございます。右側25ページからが説明文に
なってございます。審議のポイントですが、3の外部委託です。所管ですが、各総合支所
の生活支援課と保健福祉部の生活福祉担当課になります。生活福祉担当課から御説明させ
ていただきます。
○生活福祉担当課長 それでは、生活福祉担当課長の安間より御説明いたします。
まず、諮問の趣旨でございますが、生活保護受給者に対する保護費等の金銭管理支援業
務を外部委託することに伴い個人情報を取り扱わせるもので、世田谷区個人情報保護条例
第12条の規定に基づき諮問するものでございます。資料に沿って御説明いたします。
1の委託の件名は記載のとおりで、2の委託の内容でございます。生活保護受給者の中
には、これまでの生活経験ですとか浪費癖、あるいは依存症などの疾病の影響などにより
まして、家計を適切に管理することができない方がいらっしゃいます。この場合、家賃や
光熱水費等の支払いに支障を来し、日々の食事も十分にとることができないといったこと
も起こる場合がございます。本事業は、家計における金銭管理支援を専門事業者に委託す
ることにより、ケースワーカーと連携しながら受給者の最低生活の維持を図り、受給者の
生活基盤を確保し、住みなれた地域で暮らし続けるように支援することを目的として、そ
こに記載の以下の業務を委託するものでございます。業務については、(1)から(3)日
常生活費の管理支援業務、手続及び支払い支援業務、書類管理支援業務というような形で
想定をしてございます。
恐れ入ります、次のページをおめくりいただきまして、諮問の趣旨でございますが、先
ほど申し上げたとおりでございます。
対象となる個人の範囲でございますが、生活保護受給者のうち、金銭管理支援業務の支
援が必要と認められまして、かつ支援対象となることに本人が同意した者ということにな
ります。
5の委託で取り扱う個人情報の項目及び件数ですが、個人情報の項目ということで氏
名、支援対象者が外国人の場合の通称名、住所、性別、生年月日以下、解決すべき課題と
いうところまでを想定してございます。件数でございますが、平成28年度、来年度の想定
としては、今回の業務での支援対象者を60名と想定してございます。
また、個人情報を取り扱う場所は、記載のとおり、委託先の事業所、各総合支所生活支
援課、その他区長が指示する場所ということでございます。
7、個人情報を取り扱う場所の共用の有無はなし、8、委託先との個人情報の授受の方
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法は、口頭もしくは文書によるということです。
また、委託先の電子計算機利用の有無につきましては、記録等で使いますので、ありと
いうことにさせていただいています。
10、委託先の個人情報の保護管理体制は、(1)から(3)に記載のとおり、文書とか磁
気媒体等はちゃんと施錠できるキャビネットで保管するですとか、事業者は保護規定を策
定しており、セキュリティ体制が確立されていることを前提とするという形になります。
次のページの委託の条件につきましては記載のとおりですが、本委託につきましては、
平成28年6月より継続して実施していく予定でございます。
なお、委託業者につきましては、今後プロポーザル方式で公募をいたしまして審査して
決定していくという予定になってございます。
御説明は以上になります。どうぞよろしくお願いいたします。
○副会長 ただいまの件について、質問はありますでしょうか。
○委員 ちょっと教えてください。今お話をいただいたんですけれども、内容的には、いわゆ
る認知等の場合に、金銭管理を後見人もしくは保佐人とかにお願いする形式がございます
ね。それと似たような形だというふうに受けとめたんですが、今回の場合には、生活保護
受給者の方が専門の事業者の方の支援を受ける形で金銭管理を行うという仕組みというこ
とで理解してよろしいわけですね。その場合に、生活支援課なりがかかわっているわけで
すけれども、例えば普通任意後見なんかの場合には、いわば後見をする側とされる側とで
一定の契約を交わしますね。そういうふうなものは、この今回のケースの場合にはどうい
うふうな仕組みになるんでしょうか。
○玉川総合支所生活支援課長 玉川総合支所生活支援課長柳澤からお答え申し上げます。
今回この業務につきましては、生活保護受給者の方と区の福祉事務所との間でこういっ
た金銭管理の取り決めを結んでいく。その中でいろいろ事業者さんも入れて、どういう形
で支援を受けますか、していきましょうかということのプランをつくっていく。当然、受
給者の方の合意をいただいて、その範囲で区、あるいは業者が支援を実行していくという
形になりますので、そういった意味では、先ほど委員のほうから任意後見というお話もあ
りましたけれども、あくまでも三者で合意した内容で金銭管理が進められていくと考えて
おります。
○委員 はい、わかりました。
○副会長 ほかに御質問はありますか。
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○委員 26ページの5番の個人情報の項目の部分なんですけれども、この中で生年月日は今ど
ういう利用目的を想定していらっしゃるんでしょうか。
○砧総合支所生活支援課保護・自立促進担当係長 砧総合支所で係長をしています八角と申し
ます。
生年月日につきましては、支援の内容で金融機関に対しての支援という形は、例えば年
金を受領するために必ず口座がなければいけない、年金は口座振り込みが原則という形に
なっておりますので、そうしたものをそもそも持っていらっしゃらない方もありますの
で、そういったところの支援につきましては生年月日の利用が想定されるかとは思ってお
ります。
○委員 それの申請の代行をこの業者にやらせるということですか。
○砧総合支所生活支援課保護・自立促進担当係長 年金受領につきましては、そもそも既に年
金資産調査員という専門員さんが導入されておりますので、裁定請求という手続、もらう
ための手続はその支援員がやります。実際に具体的にどこの金融機関に振り込むかといっ
た部分のフォローをこういったところで、先ほどお話ししましたように、支援計画という
ものに基づいて支援をしていく形になるかと思います。
○委員 その支援はいいんですけれども、支援の際に生年月日はどう使われる予定ということ
なんですか。これは御本人以外が生年月日を使うというケースになりますよね。
○砧総合支所生活支援課保護・自立促進担当係長 やはり支援の中で対象者の方と仮に銀行へ
行って口座を開設するという形になった場合、銀行さんのほうでの開設に当たっての申込
書ですとか、あとは身分の確認とか、そういった形では生年月日まで求められるのが想定
はされております。
○委員 それを御本人に回答させずに、この委託先の人間に本人に変わって生年月日をこの委
託業者が使うということですか。
○砧総合支所生活支援課保護・自立促進担当係長 そういう場合も、御本人様の能力といいま
すか、そこら辺の手続が十分に行えない方もいらっしゃるという想定をしておりますの
で、御本人ができれば一番いいんですけれども、その支援という形になってまいりますの
で、委託先の業者が一緒に同行してという形が考えられます。
○委員 それはもう後見の範囲なので、何か支援を超えているようにも思うんですが、そうで
すか、なるほど。それは、その必要性の有無にかかわらず全部出すということなんです
ね。ですから、それも本来、御本人に判断能力がないようなレベルのところまで御本人に
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かわって銀行口座開設をこの業務委託先が手続してしまうというのは、要は想定している
のは、御本人が自分の生年月日を言えないような人の分に関して、この委託業者が本人に
かわって生年月日を言うということですよね。
○玉川総合支所生活支援課長 今、委員から御質問をいただきました。成年後見は3類型ござ
いますけれども、そういった形での支援が必要な方については、そちらの制度でいくのか
なと思っています。あくまでもこの金銭管理の支援事業については、御本人のそういった
意思能力はちゃんとある、区とそういう取り決めもできる、業者ともやりとりできる。そ
ういった中での方を想定していますので、今言われた意思能力が欠けた疑いという方はこ
ちらの業務には入ってこないと思っています。
ただ、生年月日とか、その他の情報もありますけれども、各種手続に生年月日を書いて
いただくという場面はありますので、例えば御本人が行けないとか、入院中の方とかも想
定できるんですが、そういった場合には、やはり書いてきてもらわないといけないもので
すから、そこで扱っていただく場面はあるかと思っています。ですから、ここに書いてあ
る情報を全部ぽんと出してお願いしますではなくて、必要に応じてこの情報を使って手続
してくださいというようなやり方になろうかと思っています。
○委員 単に本人が書いて申請するのを横でただ見ていますというレベルのものは、この対象
というよりは、むしろその際に生年月日を控えたりすることは禁止にするレベルであっ
て、生年月日に関してだけは除外してもいいのかなとは思うんですね。そこは余り安易に
は考えないでいただいたほうがいいと思います。御案内のとおり、日本の場合、氏名と生
年月日などで金融機関も本人確認をしてしまうので、生年月日は本来慣習がいけないこと
でありますけれども、事実上パスワードに相当するような使われ方をするので、そういう
意味だと生年月日に関しては少し慎重に、今御説明いただいた範囲内で言うと、本来、こ
の業務委託先がそれを取り扱う必要性がないので、であればこれを除外した上で、むしろ
業務委託の際に生年月日などは控えないように、それはあくまで御本人が申請する場合、
申請先との間でやりとりする情報であって、それに関しては控えないというようなものを
御検討いただいてもいいかなと思います。
○副会長 外せということですか。
○委員 今の御説明であれば、私は外したほうがいいかなと思います。
○委員 ほかの委員の先生からもお話があったんですが、そもそもこの業務の内容というとこ
ろで教えていただきたかったんですけれども、単純にこれだけ読むと、ほかの先生がおっ
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しゃったように、後見の財産管理にほぼ近いようなことをしているんだろうなと読めたん
ですね。ただ、今の御説明だと、実際に後見が必要な方については、いわゆる区長申立て
みたいな形で対応されていくということなので、そうではなくて、例えばギャンブル依存
症ではないですけれども、何かそういう依存的なものだったり、御自身でなかなか家計が
うまく回せないような方、意思はあるけれども、能力としてそういうものが確かに欠けて
いる方が生活保護の方でいらっしゃるのは私も現場で見ているので、そういう方の支援と
いう業務なのかなということなんです。まず、理解としてはそれでいいのかということ。
あと、管理業務として、銀行のお金の管理とかはいいんですけれども、これだと通帳と
か年金とか印鑑とかも管理するということになるので、これは実際にどういう業者が管理
をしているのか、ちょっとそこが知りたいんです。要は任意後見なり後見、成年後見だっ
たらちゃんと裁判所が入って管理をするという形になるんですけれども、この場合だとそ
ういうのが特にあるわけではないので、区が実際は業者を管理していくような責任の立場
に立つのかなと思ったので、その辺の関係も含めて教えていただきたい。というのは、結
局、提供する情報が家計とか債務の経済状況まで全部出すという話になると、家計簿を書
いて出してくださいとか、そういう話になるのかなと思ったので、提供情報との関係もあ
って、実際の業務の内容をもう少し教えていただければと思ったんです。
○玉川総合支所生活支援課長 それでは、私、生活支援課長のほうからお答えします。
まず、生活保護を受給している方のお金という部分については、区から支給する生活保
護費と年金とかの受給権をお持ちの方は年金からと、そういう幾つかの方向からお金が集
まってきますので、まず、それをしっかり通帳で一元して管理させていただく。それをそ
のまま持っていると、1カ月の時間を見ながら消費していくということがなかなかできな
い方がいらっしゃいますので、それをその人の生活スタイルに合わせて、例えば1週間ご
とに使う分のお金をそこから引き出して現金化したものをお渡しする、あるいは2週間と
か3週間のペースで、それぞれの支援計画に基づいて現金をお渡ししていくという形をと
らせていただきたいと思っています。お金については、結局、本人が持っていると自分で
おろしてきてしまって、意図しないような形で使われてしまうということがございますの
で、そのあたりを御本人にも納得していただきながら、決められた三者で合意した中で少
しずつお金を利用していただくというのが日常生活費の管理支援業務だと考えています。
○委員 そのときに、ケースワーカーさんか何かが入ってお金をもらってくるんですか。要は
今のだと、通帳に入ったのを信託銀行みたいなのが管理しているのと一緒で、月々、今週
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はこれだけ下さいとなると、そこからかわりの人がもらって、申請の本人が行くのか、ケ
ースワーカーさんが行くのか、行って、そのお金を今週は5万円だけ使う部分になるから
出しますよというようなやりとりをするということになるんですか。
○玉川総合支所生活支援課長 まさに今、実際にそこを福祉事務所のケースワーカーが受給者
の方とやっているところなんですけれども、そうではなくて、こういった管理体制を持っ
ている事業者さんを入れることで、役所の時間ですと、どうしても限られた時間帯しか窓
口がやっていないということもありますので、そういった臨機応変に受けるような事業者
を使うことによって、支援を絡めながら金銭の使われ方とか、そういったところの相談に
も乗っていきたいと考えています。
○委員 逆に言えば、その情報はケースワーカーさんなり福祉事務所のほうも吸い上げていく
という形になるんですか。
○玉川総合支所生活支援課長 さようでございます。
○委員 だから、ここの取り扱う情報で、経済状況とか資産状況とか、そういうものも全部入
ってくるということですか。
○玉川総合支所生活支援課長 さようでございます。
○委員 わかりました。ありがとうございました。
○副会長 ほかに御質問はありますでしょうか。
なければ、今回、委員から、生年月日は外したほうがいいであろうという御意見なんで
すが、これは本人が記載できる状況なんでしょう。
○玉川総合支所生活支援課長 1つは、もちろん書けないという方もいらっしゃるんですけれ
ども、基本的に生年月日の聴き取りであるとか、そういったことは可能な方になるかと思
っております。ただ、仮に書いていただく、書いていただいたものを預かるという段階
で、生年月日の情報を扱っていないと言えるかどうかというところが私どもも懸念すると
ころでございまして、そういう意味では、できれば扱う情報として列記をさせていただけ
ればと考えます。
○副会長 それでは、条件をつけさせてくださいよ。慎重に扱っていただくということでいか
がですか。委員、どうでしょうか。
○委員 慎重にではなくて、今おっしゃった例示まで具体化したほうがいいですよね。生年月
日が記入された申請書を一時的に預かる場合のみに限って、ですから、預かることはでき
るけれども、保管はできないし、記録もできない。あと、ほかに思いつくものがあれば列
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記していただいて、慎重にというような主観的な抽象的な表現ではなくて、こういう場合
に限って生年月日が一時通過することはあっても、少なくとも業務委託として使わないと
いうことは明記していただいたほうがいいと思います。
○区政情報課長 先ほど所管からもお話がございましたように、ここに書いてあるものを役所
でぽんと全て渡すという形はあり得ない、必要なものを渡すというのは全ての大前提だと
思うんですが、まず、生年月日を役所から渡さないということは、それ自体はオーケーで
すね。
○玉川総合支所生活支援課長 そうです。
○区政情報課長 それと、先ほどお話がございましたように、本人から何らかの手続上知り得
るということで扱うということで、役所からは渡さないというのは大前提でよろしいです
ね。そういう形で扱う。特に生年月日については慎重にということで。
あと、同じ横で年齢があるんですが、普通に例えば対象者の方で年齢は言えませんと
は、多分個人の特定で何歳の方だというのは必要だと思いますので、年齢はオーケーとい
うことでよろしいですね。そうしないと多分仕事が回らないと思いますので。
○委員 はい。
○区政情報課長 生年月日につきましては、今の形で条件として……。
○副会長 区役所からは渡さない。申請された書類は一応預かって積極的には提示しない、そ
ういうふうに条件をつけさせてください。
○区政情報課長 はい。
○副会長 それでは、生年月日等の件については条件をつけたということでお諮りしたいと思
います。本件について異議はありませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長
ないようでしたら、諮問第696号については、条件つきですが異議なしと認めま
す。よろしくお願いします。
⑥諮問第697号
○副会長 次に、諮問第697号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 資料の28ページをごらんください。こちらは諮問文になります。「地域街づ
くり−建築確認事務業務」における外部委託に伴う個人情報の保護措置についてでござい
ます。審議のポイントは、3の外部委託になります。所管課は都市整備部建築審査課にな
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ります。では、よろしくお願いします。
○建築審査課長 建築審査課長の小林でございます。御説明させていただきます。
本件につきましては、建築物省エネ法に係る性能向上計画認定、認定表示制度、適合性
判定の技術的審査業務の委託でございます。
委託の件名につきましては、記載のとおり3つの委託でございます。これらは建築物に
おけるエネルギーの消費が著しく増加していることに鑑みまして、建築物の省エネ性能の
向上を図るため、現在のエネルギーの使用の合理化等に関する法律から建築物の部分につ
いて抜き出し、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律が制定されたことにより
ます。この法律につきましては、平成27年7月8日に公布されまして、認定に関しまして
は平成28年4月1日より、適合性判定に関しましては平成29年4月1日より施行の予定で
ございます。
この認定を受けることにより、建物の容積率の緩和や融資、省エネ性能にすぐれた建築
物である表示ができるようになります。また、適合性判定につきましては、2,000平方メ
ートル以上の事務所や店舗等を建築する際に法律で義務づけられるものであります。これ
らに関しては、それぞれに設けられた基準に適合しているかどうかの技術的審査を行う必
要がございます。この審査は、国土交通大臣の登録を受けた者が行うもので、専門的な知
識が必要とされております。そこで、実質的審査の効率化を図るために、登録判定機関へ
と審査業務を委託するものでございます。
諮問の趣旨につきましては記載のとおりでございます。
委託で取り扱う個人情報の項目及び件数でございますが、個人情報の項目といたしまし
ては、氏名、住所、電話番号並びに建築概要ということで間取りや規模の関係、また資金
計画に係る費用といった情報となります。
件数といたしましては、年間40件を想定しております。ただ、こちらの40件につきまし
ては、世田谷区内の2,000平方メートル以上の事務所や店舗等の建築確認が年間40件程度
あることから想定したものであり、区から技術的審査の委託をせずに事前に登録判定機関
で適合証を取得して、それを付して申請されるものを含む見込み件数でございます。
対象となる個人の範囲は、認定等の申請者でございます。
個人情報を取り扱う場所でございますが、委託先事業者の事務所でございます。
委託先との個人情報の授受の方法に関しては文書による方法でございます。
委託先の個人情報の保護管理体制につきましては、区を経由せずとも直接技術的審査を
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受けられる機関となっておりますので、個人情報に関する社内規定が定められており、先
ほどお話しさせていただいたとおり、第三者機関として一定の基準のもとで国土交通大臣
からの登録を受けておりまして、個人情報の管理体制は確立されている状況でございま
す。また、個人情報を含む文書及び電磁記録媒体に関しましても、施錠できるキャビネッ
ト等にて保管するという体制で、事務室につきましては施錠管理を徹底しているという状
況でございます。
委託の条件といたしましては、個人情報の秘密保持、目的外使用及び外部提供の禁止な
どを定めた電算記録の業務委託契約の特記事項を契約条件に付しまして、委託先に遵守さ
せる方法をとります。
委託の開始時期及び期間でございますが、当審議会の承認後、平成28年4月以降継続し
て行うというものでございます。
私からの説明につきましては以上でございます。よろしくお願いいたします。
○副会長 ただいまの件について、御質問がありますでしょうか。
○委員 ちょっと教えてください。技術的な審査業務を行うものを、一旦登録を受けた機関に
委託するという話なんですが、いわば建築の審査にかかわっては、昨今、例のくい打ちの
問題を含めて、これは直接省エネとは関係ないかもしれませんが、そういうたぐいのもの
があちこちで散見されますし、そういう点でこの技術的な審査業務を行う、いわば登録機
関と言われているものは具体的にどこを想定しているんでしょうか。
○建築審査課長 こちらにつきましては、国土交通省のほうで既に登録している機関で、住宅
につきましては住宅性能評価機関というものがございます。また、非住宅を含むものにつ
きましては、登録建築物調査機関というものがございます。この2つの機関に委託をする
ことになります。ただ、こちらにつきましては、平成29年3月までに登録建築物調査機関
が廃止される予定になっておりまして、平成29年4月からは非住宅を含むものについては
新たに創設される登録省エネ判定機関というものに委託する形になります。
○委員 はい、わかりました。
○副会長 ほかにいかがでしょうか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第697号については異議なしと認めます。
31
⑦諮問第698号
○副会長 次に、諮問第698号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 資料の31ページをごらんください。諮問文です。「空家等対策業務」におけ
る新たな個人情報の項目の電子計算機への記録についてでございます。審議のポイントで
すが、6の電子計算機への記録です。所管課ですが、各総合支所の地域振興課と建築審査
課が所管になりまして、引き続き建築審査課から説明させていただきます。
○建築審査課長 引き続き、建築審査課長の小林より御説明させていただきます。「空家等対
策業務」における新たな個人情報の項目の電子計算機への記録について説明いたします。
まず、電子計算機に記録する理由でございますが、区では、空家等について平成28年4
月施行予定である「世田谷区空家等の対策の推進に関する条例」及び平成27年5月に全面
施行されました「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づきまして、空家等の状況
把握やその対策に取り組んでまいります。この対応につきましては、空家等の所在やその
所有者等の情報、対応経過について記録し、情報を管理していく必要がございます。この
ため、これらの情報を関係部署が効率的に活用できるよう、経過記録を電子データとして
管理してまいります。なお、空家等の対応経過記録のデータは、建築審査課だけではな
く、苦情相談受け付けを行う5つの総合支所における地域振興課においても閲覧、入力で
きるようデータベースを構築する考えでございます。
次に、諮問の趣旨でございます。本件は、空家等の対応経過記録をデータ化し、新たな
個人情報の項目を電子計算機に記録することから、世田谷区個人情報保護条例第17条第4
項の規定に基づき諮問させていただくものでございます。
続いて、対象となる個人の範囲でございます。空家等の土地・建物所有者及び管理者、
借地人及び借家人、苦情・相談の申出者や親族などの所有者等関係人でございます。
記録する項目及び件数ですが、項目といたしましては、土地建物所有者などの氏名、住
所、電話番号、性別、親族の状況や建物の所在地、建物等の状況、苦情・相談の内容や対
応経過を記録いたします。記録する件数といたしましては、空家等約500件を見込んでお
ります。
記録する方法は、各総合支所地域振興課又は建築審査課の職員が区の端末機を使用して
記録します。なお、その記録の閲覧は、該当する区域内の地域振興課及び建築審査課に限
られます。修正につきましては、本件を主として担当いたします建築審査課のみが行うこ
とといたします。
32
個人情報の保護管理体制といたしましては、世田谷区の情報セキュリティポリシー及び
当課の情報セキュリティ実施手順書を遵守し、管理いたします。
記録の開始時期につきましては、本年4月から継続して行ってまいります。
説明につきましては以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。
○副会長 ただいまの件について、御質問はありませんでしょうか。
○委員 記録する項目及び件数のところについて若干質問させてください。これは空家がある
ということがあると、空家の所在と状況等をまずつくって、そこにいろいろ必要情報を盛
り込んでいくことになると思うんですけれども、そういうことでよろしいんですよね。
○建築審査課長 はい、そうです。
○委員 氏名、住所というのは、空家の所有者の氏名、住所ということですか。
○建築審査課長 先ほど申しましたように、空家の所有者、土地の所有者、それから借地人、
借家人。
○委員 これはどうやって情報収集することを想定していらっしゃるでしょうか。
○建築審査課長 現地で調査したりですとか、空家等の所有者が確認された際には、土地の所
有者のことを聴いたり、実際に御自身が所有していないということであれば、借地をされ
ているのかというようなことを確認して記載していくような形になります。
○委員 わからない場合には、登記の確認等をして見ていくことになるわけですか。
○建築審査課長 所有者については登記の確認を1つはしますし、登記簿上のデータだけでは
判断できない場合には、特措法の法律の中で税法上の所有者から推認することが認められ
ていますので、都税事務所に照会して確認するような形をとります。
○委員 なるほど、わかりました。ありがとうございます。
○副会長 ほかに、どうぞ。
○委員 質問なんですが、空家の最初のきっかけとなるのは何になるんでしょうか。
○建築審査課長 一番最初に情報が入ってくるのは、区民の方から……。
○委員 御近所から。
○建築審査課長 御近所の方から入ってくるものがあるんですが、それ以外に都市計画のほう
で土地利用現況調査というものを5年に1度やっているんですけれども、その土地利用現
況調査の中で空家と思われるものをピックアップしてもらうようなことを行っていまし
て、それによって区内全体のものをある程度把握するというようなことを行っておりま
す。
33
○委員 わかりました。ありがとうございます。
○副会長 ほかにありますでしょうか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第698号については異議なしと認めます。
⑦諮問第699号
○副会長 次に、諮問第699号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 34ページをごらんください。こちらは諮問文になります。「生活環境保全業
務」における新たな個人情報の項目の電子計算機への記録についてでございます。審議の
ポイントは、先ほどと同じですが、6の電子計算機への記録でございます。それでは、環
境保全課から御説明させていただきます。
○環境保全課長 それでは、環境総合対策室環境保全課伊藤より御説明申し上げます。諮問第
699号「生活環境保全業務」における新たな個人情報の項目の電子計算機への記録につい
てでございます。
1の電子計算機に記録する理由ですが、区では、いわゆるごみ屋敷と言われる居住者が
いるにもかかわらず適切な管理がなされていない住居及びその敷地―管理不全住居とい
いますが―について、平成28年第1回区議会定例会に提案をし、平成28年4月施行予定
である「世田谷区住居等の適正な管理による良好な生活環境の保全に関する条例」に基づ
き、解決のための対策に取り組んでいくこととしてございます。この対応に当たっては、
居住者等の情報や対応経過について記録し、情報管理していく必要がございます。
他自治体におけるごみ屋敷については、これまでも何度か報道がありましたように、ご
みなどを1度片づければそれで解決するものではなく、再度ごみ屋敷化してしまう状況が
みられることから、居住者の情報のほか、これまでの対応記録なども確認しながら対策を
検討する必要がございます。また、ごみ屋敷の近隣住民からの御相談は、各総合支所地域
振興課に寄せられる場合も多く、条例所管課である環境保全課と同一事案について環境保
全課と総合支所地域振興課の両課が連携して対応してまいりますので、双方が同一の情報
を随時確認できる環境が必要となります。そこで、対応経過記録を電子データ化し、環境
保全課と各総合支所地域振興課において閲覧、入力できるようデータベースを構築するも
のでございます。
34
諮問の趣旨ですけれども、本件は管理不全住居の対応経過記録をデータ化し、新たな個
人情報の項目を電子計算機に記録するものであり、世田谷区個人情報保護条例第17条第4
項の規定に基づき諮問するものでございます。
対象となる個人の範囲でございますが、居住者、土地・建物所有者及び管理者、借地人
及び借家人、苦情・相談申出者、親族等居住者の関係人でございます。
記録する項目及び件数ですが、まず、項目につきましては氏名、住所、電話番号、生年
月日、性別、管理不全住居の状況、居住者の状況、苦情・相談内容、居住者等との関係、
そして対応経過でございます。件数につきましては、平成28年度は約30件を見込んでござ
います。
記録する方法は、地域振興課又は環境保全課の職員が区の端末機を使用して記録してま
いります。その記録の閲覧につきましては、両課のみの限定とさせていただき、原則その
記録を行った部署が修正等を可能とするものです。
個人情報の保護管理体制は、世田谷区情報セキュリティポリシーに基づき、各課情報セ
キュリティ実施手順書を遵守してまいります。
記録の開始時期ですが、平成28年4月から継続して行ってまいります。
御説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○副会長 ただいまの件について、御質問がありますでしょうか。
○委員 ちょっと教えてください。記録する方法の関係で36ページです。「区の端末機を使用
して記録する」とありますが、この区の端末機というのは、区役所の中の庁内のいわゆる
事務用のパソコンがあるかと思いますけれども、それとは同じもの、それを使って、その
閲覧について限定をするとなっていますが、限定をするものが技術的にできるということ
ですか。
○環境保全課長 区のいわゆる事務用端末機を使用する予定で、入力した所管課ということで
は、地域振興課も、例えば世田谷の地域振興課が入力したら、そこと環境保全課は見るこ
とができるけれども、北沢の地域振興課は世田谷の地域振興課の部分は見ることができな
いというように、見ることができる所管については制限をさせていただいて個人情報は守
っていこうと考えております。
○委員 はい、わかりました。ありがとうございます。
○副会長 ほかに御質問はありますでしょうか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんでしょうか。
35
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第699号については異議なしと認めます。
⑨諮問第700号
○副会長
次に、諮問第700号です。事務局の説明の後、所管課からの御説明をお願いしま
す。
○区政情報課長 37ページをごらんください。諮問文ですが、「生活環境保全業務」における
外部委託に伴う個人情報の保護措置についてでございます。審議のポイントですが、3の
外部委託になります。所管ですが、環境保全課になります。お願いします。
○環境保全課長 それでは、諮問第700号「生活環境保全業務」における外部委託に伴う個人
情報の保護措置についてでございます。
委託の件名は、生活環境保全に関する清掃等業務委託でございます。
委託の内容ですけれども、先ほど御説明をいたしましたように、区では、いわゆるごみ
屋敷と言われる適切な管理がなされていない住居及びその敷地について、記載のとおり条
例を制定いたしまして、その条例に基づき解決のための対策に取り組んでいくこととして
ございます。この条例に基づき区では、当該ごみ屋敷の居住者等に代わって清掃、整理整
頓、害虫駆除、物品が道路等に崩壊しないようネットを張るなどの措置を行う必要がござ
いまして、これらを専門業者に外部委託して実施するものでございます。なお、実施に当
たりましては、環境保全課を初め、事案によって関係所管課が現場に立ち会って行ってま
いります。
3の諮問の趣旨ですけれども、本件は、管理不全住居における必要な措置を業者に委託
して行うもので、世田谷区個人情報保護条例第12条の規定に基づき諮問するものでござい
ます。
対象となる個人の範囲は、管理不全住居の居住者、また委託で取り扱う個人情報の項目
及び件数ですけれども、項目につきましては氏名、住所、管理不全住居の状況、そして件
数については年間7件程度を見込んでおります。
また、個人情報を取り扱う場所につきましては、当課環境保全課、そして当該ごみ屋敷
であるところの管理不全住居、そして委託事業者の施設です。
個人情報を取り扱う場所についての区及び委託先以外の者との共用の有無につきまして
はございません。
36
また、委託先と個人情報の授受の方法については、文書又は口頭により行ってまいりま
す。
委託先の電子計算機利用の有無については、あるものと考えております。
また、委託先の個人情報の保護管理体制につきましては、以下の保護管理体制を遵守さ
せるものとし、また、11の委託の条件につきましては、個人情報の秘密保持に関すること
等を定めた「電算処理の業務委託契約の特記事項」を契約条件にし、委託先に遵守させる
ものとしたいと考えております。
委託期間は、平成28年4月から継続して行ってまいりたいと考えております。
御説明については以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○副会長 ただいまの件について質問はありますでしょうか。
○委員 ちょっと教えてください。先ほどの環境保全課さんの諮問第699号との関係ですが、
同じごみ屋敷―管理不全住居についてをいわば管理するということなんですけれども、
この699号においては、いわば対応記録なりの情報管理が入っていましたが、今回700号に
ついては、この対応経過の記録とか情報管理がないというのは何か特段の意味があるんで
しょうか。それとも1回こっきりで終わるので、もうそれは必要ないという判断なのか。
管理不全住居というのは、片づけても、またそれがさらに繰り返されるという問題がある
と先ほどお話がありましたけれども、その関係でちょっと御説明をいただきたいんです。
○環境保全課長 こちらにつきましては、専門の業者さんにその都度状況、現場を見ていただ
いて、必要な部分について清掃等を行っていただくということを考えております。再発す
る、ごみ屋敷化する可能性というのは必ずしもないわけではなくて、再発はしていくとい
うふうには考えておりますけれども、年間に何度も何度も清掃を行っていくといった形で
はなくて、居住者等に何らかの困り事等があれば支援をしながら進めていくということ
で、同じ事業者に対して年度内で何回も行っていくということを考えておりませんので、
情報の管理については住所、氏名、そしてごみの状況だけということで考えているところ
でございます。
○委員 その関連で、この委託をする想定の事業者はどういうところに委託を予定されている
んですか。
○環境保全課長 パソコンなどを見てみますと、いろいろな専門業者の名前が羅列してござい
ますけれども、例えば他の保健福祉所管などで今までに利用したことのある信用のある事
業者などを幾つかピックアップをいたしまして、見積もり合わせ等の中で事業者は選定し
37
ていこうと考えてございます。
○委員 ありがとうございました。
○副会長 ほかに質問はありませんでしょうか。
○委員 済みません、今の委員からの話ですけれども、700号で清掃委託したようなこととい
うのは、699号の記録にも落としていくわけでしょう。恐らくそういうことでいいんです
よね。
○環境保全課長 はい。
○委員 わかりました。確認のためです。
○副会長 ありがとうございました。ほかにありませんでしょうか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第700号については異議なしと認めます。
⑩諮問第701号
○副会長 次に、諮問第701号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 40ページをごらんください。諮問文です。「認可外保育施設運営業務」にお
ける新たな個人情報の項目の電子計算機への記録についてでございます。審議のポイント
ですが、6の電子計算機への記録になります。右側41ページからが説明文になります。所
管課が子ども・若者部保育認定・調整課になります。お願いいたします。
○保育認定・調整課長 子ども・若者部保育認定・調整課長の上村と申します。同じく係長の
藤原でございます。よろしくお願いいたします。
本件につきまして、まず1番目の理由ということでございます。ここで言っております
無認可保育施設というものは、一般には託児所だとかベビーホテルと言われているものを
指しておりまして、児童福祉法に基づく認可された施設や事業ではない、いわゆる認可外
保育施設の中で特に区が財政支援をしていない保育所を無認可保育施設と呼んでございま
して、そこの利用者の記録の件でございます。
理由に書いてございますように、区は昨年4月、子ども・子育て支援新制度というのが
全国で始まったわけですけれども、それにあわせまして5カ年の保育所等の整備計画、目
標を定めまして整備に鋭意取り組んでいるところでございます。しかしながら、待機児童
数の大きな改善、解消といったことについては、まだまだ一定の期間を要する状況でござ
38
います。
そうした状況を踏まえまして、新年度から、いわゆる認可保育園や認可保育の事業、認
可保育施設等に申し込みをしても申し込みがかなわないで利用することができずにやむを
得ず、いわゆる無認可保育施設、ベビーホテル、託児所と言われるところに預けている保
護者の皆さんに対しまして、緊急的な対策として時限を切りまして―時限を切るという
のは、計画年次が5カ年ということですので、残り4カ年ございますけれども、時限的な
措置といたしまして保育料の一部補助を行うことといたしました。このため、無認可保育
施設を利用する方につきましても、申請に基づく申請の管理だとか、あるいは支給審査の
事務を保健福祉総合システムで行っていきたいということで新たに登録をしたいという趣
旨でございます。
それから、諮問の趣旨になりますけれども、そういった申請の管理や支給審査事務を迅
速かつ円滑に行うために、記録してシステムを活用していきたいということでございま
す。
対象となる個人の範囲は、無認可保育施設の利用者でございます。
それから、記録する個人情報の項目及び件数につきましては、項目といたしましては対
象施設として無認可保育施設を追加、それから件数につきましては、多くても240人ぐら
いになるのではないかということで想定してございます。
記録する方法、それから保護管理体制、開始時期につきましては記載のとおりでござい
ます。
御説明は以上でございます。
○副会長 ただいまの件について、質問がありますでしょうか。
○委員 ちょっと教えてください。この冒頭のところにある、いわゆる無認可保育施設という
のは、いわば認可外の施設ですよと。たしか保育室というのが世田谷区内にございます
ね。それのことを指しているのか、それともそれを含めたものが何かあるんですか。
○保育認定・調整課長 認可外保育施設も、区が財政支援をしている今、委員お話しの世田谷
区保育室というのが15ぐらいありまして、あと認証保育所が60ございます。それと保育マ
マという制度もございまして、その3種類につきましては、同じ認可外保育施設、あるい
は事業であっても区が財政的な支援をしておりますので、一定の基準もまた満たしている
ということもありまして、そこは今回の対象ではなくて、そこはもう既に区のほうで保育
料の補助の仕組みをつくっておりまして、いわゆる託児所とかベビーホテルは東京都に届
39
け出をすることによりまして誰でも開始できる事業なんですけれども、そういったところ
を今回対象にしております。
○委員 その関連で、42ページのところに個人情報の項目というのがありますが、具体的に無
認可保育施設の利用者という話が先ほどありましたが、件数は年間240人の想定数です
が、記録項目自体はどういうものなのか、それが先ほど触れられなかったので、当然利用
者ということであれば、氏名、住所とか、そういうものが入ってくるかと思うんですけれ
ども、具体的に記録項目を列記していただけますか。
○保育認定・調整課長 今回ここで240人と想定しているのは、いわゆる申請に基づいて保育
料を補助するわけですけれども、所得制限を入れることにしておりますので、一般的なお
子さんの氏名とか生年月日、それから保護者の方の氏名とか住所といった個人情報のほか
に、これはシステムを活用させていただきまして所得の状況を把握させていただいて、所
得制限の表がございますので、それに応じて保育料を1カ月5,000円、1万円、1万5,000
円、2万円という4段階に分けまして、所得に応じて保育料を補助したいという事業にな
ってございますので、それに関連する項目を利用させていただくということでございま
す。
○委員 であるとしたら、通常諮問にかける場合には、記録項目のところを具体的にこういう
ふうな項目をということで普通列記をする形だろうと思いますので、そこは今お話しの所
得状況の関係も含めて、こういうものを想定するということでお書きになっていたほうが
いいのではないかと私は思います。
○区政情報課長 済みません、事務局から、こちらにつきましては新たに追加ということで、
新たに追加する項目だけ書かせていただいたんですが、委員お話しのように、既に何が入
っていて、この項目を追加したら、それに付随する―結び合わさるわけですので、そこ
ら辺につきましては資料のつくり方について今後適切にしたいと思っております。済みま
せん。
○委員 わかりました。
○副会長 恐らくもう慣れている方ですから、項目があって追加ということで、我々はわかり
ませんので明記していただければ。ここが我々の命なので、よろしくお願いしたいと思い
ます。
ほかに御質問はありますでしょうか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんでしょうか。
40
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第701号については異議なしと認めます。
⑪諮問第702号
○副会長 次に、諮問第702号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 43ページをごらんください。こちらは諮問文になります。「区立幼稚園維持
運営」における外部委託に伴う個人情報の保護措置についてでございます。審議のポイン
トですが、3の外部委託になります。開いていただきまして44ページからが説明文になっ
ております。学務課より御説明させていただきます。
○教育委員会事務局副参事(区立幼稚園用途転換担当) 教育委員会事務局副参事の大澤から
説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
本件につきまして、まず委託の内容でございます。認定こども園世田谷区立多聞幼稚園
等調理業務等委託になります。
委託の内容でございます。今、区立幼稚園を認定こども園へ用途転換していくことを内
容とする「区立幼稚園用途転換等計画」におきまして、現在9園あります区立幼稚園のう
ち、5園を区立認定こども園へ移行していきます。認定こども園では、東京都認定こども
園の認定要件に関する条例及び東京都幼保連携型認定こども園の学級の編成、職員、設備
及び運営基準に関する条例により、原則として自園で調理した給食を園児に対し提供する
ことを規定しております。現在、区立幼稚園の昼食につきましては、弁当持参ではござい
ますけれども、区立幼稚園等用途転換計画に基づきまして、今年の4月に区立認定こども
園に用途転換いたします区立多聞幼稚園については、都条例に基づきまして4月より新た
に給食の提供を開始することになりました。
なお、給食調理等の業務につきましては、民間事業者に委託をしてまいります。その
際、個人情報を取り扱う委託の内容でございますけれども、給食調理業務の委託のうち、
アレルギー等の疾患への対応が必要な児童への給食の提供におきましては、アレルギー事
故を未然に防ぐために、アレルギーの原因となる食品を取り除いた食事が基本になること
から、錯誤なく特定できる形で、該当する児童の除去が必要な食品などの個人情報につい
て、委託事業者と区立認定こども園等の職員との間で確認及び該当する児童の給食の受け
渡しを確実に行う必要があるため、以下の業務において個人情報を取り扱うことになりま
す。
41
①としては給食の調理でございます。②といたしましては、盛りつけ及び配膳・配食と
いうことになります。なお、この確認方法につきましては、別紙につけさせていただきま
した書式でございます。こういったように、まず何月分食物アレルギー対応一覧表という
のを基本的に保護者から園に提出していただいて、それに基づきまして日にちごとに一覧
表にしたものを委託事業者とやりとりしながら確認して、事故を未然に防ぐような形にな
ります。
対象となる個人の範囲でございますけれども、認定こども園世田谷区立多聞幼稚園園児
のうち、給食及びおやつ提供時にアレルギー等の疾患への対応が必要な者という形になり
ます。
委託で取り扱う個人情報の項目及び件数につきましては記載のとおりでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。
○副会長 ただいまの件について、御質問はありますでしょうか。
○委員 まず最初の質問ですけれども、給食とアレルギーの関係というのは昨今非常に大きな
問題になっておりますけれども、これは小学校とか中学校でも現状は似たような対策の情
報収集というのはやっていらっしゃるんですか。
○学校健康推進課長 学校健康推進課長の志賀と申します。
小学校、中学校におきましても、アレルギーというのは大変重要な子どもの命に直結す
る問題でございますので、同様な対応をさせていただいております。
○委員 次ですけれども、食物アレルギー対応一覧表を見せていただきましたけれども、よく
5大アレルゲンというと米とか大豆が入ってくると思います。こういう項目が挙がってい
ないのはいささか不十分ではないかというような気がしましたけれども、その辺は何か御
趣旨があってのことなんでしょうか。
○教育委員会事務局副参事(区立幼稚園用途転換担当) あくまでも、イメージをお示しした
ところです。
○委員 そういう趣旨ですか。
○教育委員会事務局副参事(区立幼稚園用途転換担当) はい。こういったような形でやりと
りをしていきたいということでイメージをお示ししております。
○委員 そういうことであれば、私からはそれ以上はございません。
○副会長 では、もう少し別なものが使われるという理解でいいですか。
○教育委員会事務局副参事(区立幼稚園用途転換担当) はい。
42
○副会長 ほかに御質問はありますでしょうか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第702号については異議なしと認めます。
⑫諮問第703号
○副会長 次に、諮問第703号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 48ページをごらんください。こちらは諮問文になります。「区立小・中学校
給食費収納管理業務」における新たな個人情報の項目の電子計算機への記録、それから外
部委託に伴う個人情報の保護措置、そして外部の電子計算機との回線結合並びに「就学事
務業務」及び教職員情報における「区立小・中学校給食費収納管理業務」への目的外利用
についてでございます。審議のポイントですが、3の外部委託、4の目的外利用、6の電
子計算機への記録、それから7の回線結合でございます。所管は学校健康推進課になりま
す。では、お願いします。
○学校健康推進課長 学校健康推進課長の志賀と申します。どうぞよろしくお願いいたしま
す。資料に基づきまして御説明させていただきます。
まず、事業の概要でございます。まず、給食の仕組みでございます。世田谷区におきま
しては、各小中学校に給食室を完備しているところにつきましてはそこで給食をつくって
提供してございます。一部中学校で自校に給食室がない学校がございまして、そこにつき
ましてはセンター方式、太子堂に調理場がありまして、そこから持っていって毎日給食を
提供している方法でございます。
そこで、各学校において給食を提供しているところは、給食費の管理というのは各学校
で行っておりまして、各学校で食材を調達し、給食を提供しているということになってご
ざいます。という形で各学校でやってきてはいたんですが、校務事務改善の1つといたし
まして、全ての小・中学校の給食費を各学校ではなく、区―具体的には教育委員会でご
ざいますが、教育委員会として全体として歳入し、歳出していく。これを給食費の公会計
化と呼んでございますが、それに取り組んで現在準備を進めているところでございます。
続きまして、公会計化に伴いまして、教育委員会が給食費の収納管理、債権管理を一括
して行い、また各小・中学校では給食を提供しておりますので、対象者の情報ですとか食
数の管理などを行う。そのために、適正な管理を行うために学校給食費収納管理システム
43
を導入するものでございます。
まず第1として、新たな個人情報項目のうち、電子計算機への記録でございます。記録
する理由といたしましては、先ほども申し上げましたが、一部の中学校では自校に給食室
がないものですので、太子堂にある給食調理場からつくって運んでございますが、そこに
は現在中学校8校、対象約3,000名強に行っておりますが、これにつきましては既に公会
計化をしておりまして、教育委員会で歳入をしてございます。そのシステムはございます
が、今度、全小・中学校の公会計化を進めるに当たりまして、対象者が約4万6,000人と
大変に膨れ上がりますので、現行のシステムはかなり古くなっていることから新たなシス
テムの構築をするものでございます。
次のページをごらんいただきたいと存じます。また、給食費の徴収、幾ら徴収できるか
によって給食食材をどれだけ発注するかという歳入だけではなくて食数管理も重要になっ
てまいりますので、各小・中学校及び太子堂の給食調理場と教育委員会事務局にもこのシ
ステムを導入し、それぞれ事務の効率化を図っていくものでございます。諮問の趣旨につ
きましては、新たに給食費システムを構築して電子計算機に記録するものでございます。
3の対象となる個人の範囲は記載のとおりです。
4として、記録する個人情報の項目及び件数については記載のとおりでございますが、
後ほど第4の5の(1)のところで改めて御説明いたしますが、歳入に関する情報は教育
委員会のみで取り扱うこととして、各学校及び太子堂調理場では歳入に関する情報につい
ては照会できないように権限設定を行います。件数につきましては、平成29年度1万
1,000人となってございますが、これは公会計化のスケジュールとして、まず平成29年
度、中学校から実施いたします。平成30年度に小学校をやりまして、全校実施になったと
きは平成30年度で、そのときは約4万6,000人の対象者となります。
記録する方法でございますが、児童・生徒の保護者及び教職員から提出していただきま
す口座振替依頼書に基づきまして、外部委託によって生成された金融機関の対象データを
事業者から電子データで受け取り、職員又はオペレーターが端末を用いて給食費システム
に取り込むものでございます。
外部委託の詳細については、次の第2でもう1度御説明いたします。
(2)他システムとのデータ連携、51ページになりますが、記載のとおり、学齢簿シス
テム、就学援助システム、区人事給与システム、都人事給与システムでございます。
(3)として、教育委員会の担当職員及び各小・中学校の担当教職員が入力いたします。
44
個人情報の保護管理体制については記載のとおりです。
記録の開始時期は平成28年12月以降継続して行います。
第2、外部委託に伴う個人情報の保護措置でございます。委託の件名は3点ございまし
て、先ほど申し上げました給食費の収納管理システム構築とその運用です。(2)といた
しましては、現行使ってございます収納システムのデータ移行の委託でございます。
(3)といたしまして、給食費収入済データの作成及び口座振替処理業務委託でございま
す。
委託の内容につきましては、記載のとおりでございます。(1)につきましては新たに
つくるもの、(2)については現行のデータを移行するものです。(3)につきましては、
新たに口座振替の依頼書をいただきますので、それに基づきましてデータを作成、委託す
るものでございます。
3の諮問の趣旨といたしましては、給食費システム導入に伴い、委託先に個人情報を取
り扱わせるものであり、諮問いたします。
4の対象となる個人の範囲は先ほどと同じでございます。
5の委託で取り扱う個人情報の項目及び件数については記載のとおりとなってございま
す。①については新たな構築になりますので、先ほど説明したとおりです。②につきまし
ては、現行のシステムのデータ移行に伴い、現行で使っている項目になります。③につき
ましては、口座振替依頼の業務委託でございまして、記載のとおりでございます。
件数につきましては、①については先ほど説明したとおりでございます。②について
は、現行は3,450名が給食調理場のデータで取り扱っている件数でございます。
6、個人情報を取り扱う場所でございますが、記載のとおりとなってございます。
53ページをごらんください。7、個人情報を取り扱う場所について区及び委託先以外の
者との共用の有無はございません。
8、9については記載のとおりでございまして、10の委託先の個人情報の保護管理体制
につきましては、記載のとおり、保護管理体制がきちんと確立していることを確認してご
ざいます。
11、委託の条件につきましても記載のとおりでございます。
12、委託の期間につきまして、(1)の新たな給食費の収納管理システムの構築、運用
につきましては、平成28年4月1日以降継続して行います。
(2)の給食費収納システムデータ移行委託につきましては、本年11月から来年の1月
45
31日までの予定でございます。(3)の収入済データの作成及び口座振替処理業務委託に
ついては、平成28年4月1日以降継続して行います。
続いて第3、「就学事務業務」及び教職員情報における個人情報の「区立小・中学校給
食費収納管理業務」への目的外利用でございます。
1の保有課及び保有課の業務の名称は、学齢簿システム、保有課は学務課でございま
す。
54ページに行きますが、区人事給与システム及び都人事給与システムにつきましては、
記載のとおりの課で保有でございます。
2の業務の名称は記載のとおりです。
3の目的外利用をする理由でございます。基本的に給食費の公会計化後はシステムによ
り食数管理を行います。また、食数、当然何食分であるかによって食材の発注には影響い
たしますが、口座振替依頼書等を新たにいただきますが、新入生の場合は手続に若干時間
がかかりまして、そういった関係でまだ提出が完了していない段階でも、あらかじめ給食
を食べる児童生徒数のデータはシステムに取り込む必要がございます。また、給食費の収
納管理、債権管理といいましょうか、滞納が起きた場合の督促ですとか、そういったもの
についても必要になりますことから、目的外利用をするものでございます。
諮問の趣旨は記載のとおりです。
5の目的外利用をする個人情報の項目及び件数につきましては、①学齢簿システムにつ
いては氏名、ふりがな、学校名、学校番号、学齢簿番号、学年です。②区人事給与システ
ム及び都人事給与システムについては記載のとおりです。(2)の件数ですが、記載のと
おりとなってございます。平成30年度以降、本格的に実施となりますが、平成28年度、平
成29年度につきましては、記載のとおり在校1、2年生のものを使っていくようなものに
なってございますので、件数で若干差がございます。
55ページをごらんください。6、対象となる個人の範囲は記載のとおりでございます。
利用の方法につきましては、これも記載のとおりでございまして、情報政策課が電算処
理により抽出いたしましたものを当課に提供いただきまして取り込むものでございます。
8の利用の開始時期及び期間については、平成28年12月から継続して行います。
続いて第4、外部の電子計算機との回線結合でございます。
1、回線結合する理由でございますが、新たな給食費システムを教育委員会及び各小・
中学校、太子堂調理場へ導入する予定でございます。現在、教育委員会では、庁内の区役
46
所内部のネットワークシステムに接続された事務パソコンを使ってございますが、小・中
学校の現場は教員が使用する校務用ネットワークシステムにつながれました校務用パソコ
ンと呼んでおりますが、そこを利用してございます。
この校務用ネットワークシステムに接続された校務用パソコンでは、児童・生徒の指導
資料とか成績管理を行っているものではございますが、このシステムを稼働するための機
器類につきましては、調達、構築、保守管理等を外部委託しておりまして、庁内ネットワ
ークシステムとは別のネットワークシステムとなってございます。新たに導入する給食費
システムは、区役所内部の庁内のネットワークシステムに導入するため、校務用ネットワ
ークシステムに接続された校務用パソコンからは利用することができません。そのため、
校務用パソコンから給食費システムを利用できるように庁内ネットワークシステムと校務
用ネットワークシステムとを回線結合するものでございます。
回線結合の相手方は記載のとおりです。
諮問の趣旨につきましても記載のとおりとなります。
56ページをごらんください。4、対象となる個人の範囲は、第1の3のとおりでござい
ます。
5、回線結合する個人情報の項目及び件数でございます。記載のとおりでございます
が、各学校の教職員が利用する個人情報の項目といたしましては、歳入に関する情報は教
育委員会で一括して徴収することになり、必要ありませんので、その部分は全て除いてご
ざいます。
6、回線結合の方法でございます。こちらも記載のとおりでございます。
7の相手方の個人情報の保護管理体制でございますが、庁内ネットワークシステム及び
校務用ネットワークシステムはそれぞれ閉鎖されたネットワークで構成されておりまし
て、外部からは接続できない仕組みでございます。(2)現在、庁内ネットワークと校務
用ネットワークとの間で結合されている回線は、セキュリティを確保した専用の回線でご
ざいます。(3)校務用ネットワークシステムと庁内ネットワークシステムとの接続に、
ファイヤーウォール等のゲートウェイを設け、外部からの侵入を防ぐ対策を講じてござい
ます。
8の区の個人情報の保護管理体制は記載のとおりでございまして、9、回線結合の開始
時期については平成28年12月以降継続して行う予定でございます。
長くなりましたが、説明は以上でございます。
47
○副会長 ただいまの件について、御質問はありますでしょうか。
○委員 ちょっと教えてください。今の御説明で55ページのところから外部の電子計算機との
回線結合の問題が書かれているかと思うんですね。そこで、現時点では、いわゆる新たに
導入する給食費システムは庁内ネットワークシステムに導入をするために、独自のネット
ワークシステムとして存在している校務用ネットワークシステムに接続された校務用パソ
コンからは利用できないよと。したがって、ここをつないでいくんだという話で説明があ
ったかと思うんです。
ところで、回線結合の方法を56ページに書いていますけれども、現在、教育委員会事務
局が委託している校務用ネットワークシステムと情報政策課が管理する庁内ネットワーク
との間には既に専用の回線が結合しているという記述がありますが、55ページと56ページ
を読むと意味がよくわからないので、これはどういうことなのか。回線結合を新たに今回
諮問にかけるわけですが、56ページでは既に専用の回線が結合していますという表示にな
っていますが、これはどういうことですか。
○情報政策課長 ちょっと技術的な解説になってしまうかもしれませんが、現在、我々区の職
員が使っているネットワーク上で人事システムですとか財務ですとか、文書ですとか、い
わゆる内部情報系のシステムを使っているんですが、これを学校の教職員にも使わせると
いうことで、一部実現しているものもあれば、今作業中のものもあります。それは別な話
で今ありまして、それを学校の教職員に使わせるために、本日の資料に書いてあるとお
り、学校の教職員は、いわゆる校務ネットという我々区の職員が使っているネットワーク
とは違うネットワークしか持っていないので、どうにかして我々が区のネットワーク上に
持っているシステムを校務ネット側で見てもらう必要があるんです。
そのために、簡単に言うと、我々のネットワークと校務ネットを回線でつないだという
話になるんですが、技術的にはもうちょっと違う話でして、仮想デスクトップという技術
がありまして、どういう技術かというと、単純に回線を2個、要するに2つのネットワー
クをぽんと回線でつないでデータをやりとりするのではなくて、いわゆる画面の出力情
報、要するに、普通パソコンを使うと画面がついていて画面表示が出るんですが、出てく
る画面の表示をネットワーク上の信号に変えて相手方のパソコンに送ってあげるという技
術がありまして、その技術を使って今、我々の庁内ネットワークと校務ネットの間が既に
つないであります。今回の学校給食の収納管理のシステムについても、同じ2つのネット
ワーク間の仮想デスクトップでつないである技術の上にシステムを載せて、いわゆる通信
48
的には画面転送の通信で利用するというような形で予定をしているところです。今のでも
わかりづらいですかね。
○委員 説明はわかりますが、いわゆる条例上での回線結合が話題となるときの回線結合を新
たに行う、あるいはそれを足すといった場合のいわば仕切りがあるわけですね。その関係
で、それが今のお話のように、それは技術的にはこういう形でできるんだよという話なん
ですが、回線結合の諮問にかける案件が入っている中で、既に専用の回線が結合している
という説明が入るということは、諮問を受ける側としては、おやっという感じがするもの
ですから、そこのところは諮問にかけられるときにきちんと整理をして、条例上、当然こ
れを諮問の案件として手続上行う、その際の手続はしっかりと踏んでいただきたい。
逆に言うと、そこまで今お話があったので、とすれば、既に専用の回線が結合している
ということは、一体どの時点で、どういう経緯と根拠でこの回線結合が行われているの
か、その説明をいただかないと、この内容をそのまま、はい、そうですかと言うわけには
いかないなというのが私の印象です。
○区政情報課長 事務局から御説明させてください。「個人情報保護制度の手引」の56ページ
をお開きください。今、委員からお話がありました回線結合の部分ですけれども、第18条
になります。基本、大原則としましては、個人情報を処理するため、その電子計算機と区
の機関以外のものの電子計算機との回線結合を行ってはならない、これが原則です。「た
だし、次の各号のいずれかに該当する場合は、この限りでない」ということで1、2、3
号とございまして、今回、諮問させていただいたのは3号の「必要な保護措置が講じられ
ている場合で、実施機関が審議会の意見を聴いて特に必要があると認めたとき」という部
分でかけさせていただきました。
当初、こちらの校務ネットとの接続等については、回線結合ということで過去に諮問を
させていただいた経緯がございます。ただ、今回扱う個人情報の内容等が違いますので、
一旦回線を結んで、その後、回線を結ぶこと自体オーケーをとってしまうと、その後、個
人情報の項目が増えても、回線結合のところはオーケーをとっていますよねという話では
なくて、回線結合で扱う個人情報の内容とか、つなぐシステムであるとか、そういったも
のが新たに今回つけ加わったということで、そういったことでこれを新たな回線結合の部
分、第18条の3号に基づく諮問とさせていただいた次第です。
○委員 御説明はよくわかりましたが、であるとすれば、なおのこと、同じ諮問文の中に記述
をする場合に、そこのところをもっとわかりやすく正確に記述していただかないと、そう
49
いう今の行間の説明があれば、あっ、そういうことなのかということで、この条例との関
係でも理解できますけれども、先ほど一通り説明を受けた段階では、おやっというのがち
ょっと感じられたものですから、ひとつよろしくお願いします。
○区政情報課長 はい、わかりました。今後、先ほどの個人情報の項目の件もありましたけれ
ども、そこら辺、過去の経緯をわかりやすく記述するように努めますので、大変申しわけ
ありませんでした。
○副会長 ほかに御質問ありませんでしょうか。
○委員 個人情報の項目がざっと見た限りかなり多岐にわたっているような気がして、一抹気
になるところがあります。概ね必要な情報なんだろうなというのはわかるんですけれど
も、例えば生活保護情報とか就学援助情報というのが債権管理、回収に際してどれほど役
に立つのかということで、不必要なものが入っていないかというのが若干気になるので、
そこだけ説明していただけますか。
○学校健康推進課長 就学援助は、一定程度経済的な事情があってという方に対して区で補助
をしているものなんですけれども、その中の項目に給食費の項目もございますので……。
○委員 それは額面上発生しているけれども、取る必要がないというか、援助するということ
で必要になってくると。
○学校健康推進課長 そうですね。そういうことで必要になります。
○委員 生活保護の関係では。
○学校健康推進課公会計担当係長 生活保護費の中にも給食費が含まれていますので、通常の
給食費の徴収とは別に、生活保護費のほうからいただくということで、通常の徴収と分け
る形でわかるように、生活保護を受けているかどうかということの確認のための情報とい
うことです。
○委員 この項目は、そのあたりまで考えた上で最小限のものを挙げているということでよろ
しゅうございますかね。
○学校健康推進課公会計担当係長 そうです。
○委員 それならば私からは結構です。
○委員 基本的な質問なんですが、学齢簿番号というのは、生徒1人1人に一意についている
番号なんでしょうか。
○学校健康推進課公会計担当係長 はい。
○委員 これは卒業すると欠番になっていって再利用はしないで、どんどん新しいものを割り
50
当てていくような番号なんでしょうか。
○学校健康推進課公会計担当係長 学齢簿番号というのは、他の所管課で管理している学齢簿
システムで管理している番号で、恐らく卒業するまではその児童・生徒の番号として当て
られているので、多分卒業すれば、また別の方に付番されるのではないかなとは思うんで
すけれども、済みません、そこは我々の所管課のシステムではないのでわかりません。
○委員 区政情報課長のほうは御存じですか。学齢番号というのは再利用するものなのかどう
かというのは、わからなければわからないでも全然構わないです。
○区政情報課長 申しわけないですけれども。
○委員 もし同じく御存じでしたらで結構ですけれども、学齢簿番号というのは、実際生徒は
自分の番号を知るようなものなのでしょうか、それともこれは区役所側だけで使っていて
本人が知る機会がない番号なんでしょうか。
○区政情報課長 申しわけないですけれども、済みません。
○委員 わかりました。では構わないです。
○副会長 いいですか。
○委員 はい。
○副会長 ほかにありませんでしょうか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第703号については異議なしと認めます。
でも、区政情報課長、今の件は質問があったので、次回にでも報告してください。
○区政情報課長 わかりました。
⑬諮問第704号
○副会長 次に、諮問第704号です。事務局の説明の後、所管課からの説明をお願いします。
○区政情報課長 資料の57ページをごらんください。こちらは諮問文でして、「清掃・リサイ
クル事業業務」における新たな個人情報の項目の電子計算機への記録及び外部委託に伴う
個人情報の保護措置についてでございます。審議のポイントですが、3の外部委託と6の
電子計算機への記録でございます。めくっていただきまして58ページからが説明文になっ
ておりますが、所管課が清掃・リサイクル部事業課になります。では、説明をお願いしま
す。
51
○清掃・リサイクル部事業課長 清掃・リサイクル部事業課長の渡邉でございます。どうぞよ
ろしくお願いいたします。
それでは、審議資料No.13、諮問第704号に基づきまして事業内容を説明させていただき
ます。本事業につきましては、現在、区内の資源ごみ集積所の新設・分散・廃止などの情
報管理を事業課及び清掃事務所がそれぞれ紙の住宅地図で行っております。毎年、集積所
の箇所数は約3,000件で増加しておりまして、紙の住宅地図での管理による事務がもう限
界に来ている状況でございます。また、届け出や苦情などに関する書類についても、個別
に紙ファイルで別管理しておりまして、一元的に管理できていないという課題もございま
す。
そのため、このシステムを導入しまして、集積所の情報を管理し、データベース上で各
種データを保存して必要な届け出などの電子管理―これはPDFですけれども、あるい
は指導履歴―集積所の指導といったものの履歴の管理などを、別紙にございます各種デ
ータを管理することによりまして各清掃事務所―3つございますけれども、そこと清
掃・リサイクル部で情報を共有することを目的としたものでございます。
2の諮問の趣旨でございますけれども、ごみステーション管理システムの導入に伴いま
して、個人情報の項目を電子計算機に記録するため、個人情報保護条例第17条第4項に基
づいて諮問いたします。
対象となる個人の項目及び件数、個人情報の範囲、それから電子計算機に記録する方法
等については、別紙61ページにまとめましたのでごらんいただきたいと思います。
まず、大きな分類として5つございます。第1に、廃棄物保管場所等及び再利用対象物
保管場所、資源ごみ集積所につきましては、中分類といたしまして集積所の協議及び設
置・変更・廃止の申請に係る届出、それから集積所及び排出指導履歴、さらにごみ散乱防
止ネットの申請に係る届出の3つがございます。いずれも氏名、住所、電話番号、それか
らその場で何か対応したものがありましたら対応の記録、それから指導履歴が個人情報の
項目となってございます。
2点目の災害に係るごみの収集運搬につきましては、相談あるいは申請に係る届出やり
災証明書の住所、氏名、電話番号、減免情報が個人情報の項目となります。
3点目の高齢者等訪問収集につきましては、相談及び申請に係る届出の氏名、生年月
日、住所、電話番号、要介護の状態、それから身体障害者手帳の級、そして緊急連絡先が
個人情報の項目になります。
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4点目の集団回収につきましては、資源再利用活用団体の氏名、住所、電話番号、それ
から団体名、回収品目等が個人情報の項目となります。
最後に、資源・ごみカレンダーにつきましては、配布漏れやそのほかポスティングに当
たり注意を要する情報として配布先の氏名、住所、電話番号、配布履歴及びその状況が個
人情報の項目となります。
年間の予測件数及び対象となる個人の範囲については、いずれも資料の記載のとおりで
ございます。
ただいま御説明いたしました個人の情報の項目につきましては、システムを導入した後
に区の職員が直接入力するという手続になってございます。
続いて、戻りまして6の区の個人情報の保護管理体制につきましては、世田谷区の情報
セキュリティポリシー及び清掃・リサイクル部事業課の情報セキュリティ実施手順書を遵
守して、7の記録の開始時期につきましては、平成28年6月から順次行ってまいります。
続きまして、外部委託に伴う個人情報の保護措置について御説明させていただきます。
こちらは59ページでございます。
委託の件名のところで脱字がございまして、「ステーション管理システム保守管理」と
なっておりますけれども、「ごみステーション管理システム保守管理」でございます。大
変申しわけございません。
委託の内容につきましては、紙の住宅地図の運用からシステムを導入した運用に変更し
まして、データサーバ及びシステムの保守管理を委託いたします。
諮問の趣旨につきましては、個人情報を含むデータサーバ及びシステムの保守管理を委
託先が行うため、個人情報保護条例第12条の規定に基づいて諮問するものでございます。
委託先で取り扱う個人情報の項目及び件数、対象となる個人の範囲につきましては、先
ほど一覧で御説明いたしましたとおりでございます。
続いて、個人情報を取り扱う場所としましては、清掃・リサイクル部事業課、それから
世田谷、玉川、砧の各清掃事務所及び委託事業者の施設になってございます。
7の個人情報を取り扱う場所について、区及び委託先以外の者との共用の有無につきま
してはございません。
それから、委託先の電子計算機利用の有無については、データサーバ機器などになりま
す。ありということでございます。
60ページに参りまして、委託先の個人情報の保護管理体制でございます。委託先の個人
53
情報教育管理につきましては、システムを利用する者に対しまして、入職時に個人情報に
関する教育を実施してございます。また、実施状況につきましては、台帳で管理しており
まして個人情報の保護管理体制が確立してございます。
2点目の施設内のセキュリティ対策ですけれども、受託者の所有施設は静脈認証及びI
Dカード認証に入退室管理、また金属探知機及び監視カメラによる個人情報を含む媒体の
持ち出し、持ち込みの防止をしてございます。また、個人情報を含む媒体は持ち出しを禁
止しておりますけれども、施錠可能なロッカーにて保管するなど、保護管理体制が確立し
てございます。
10、委託の条件としましては、記載のとおり契約を条件にして委託先に遵守させてまい
ります。サーバの管理委託の開始は平成28年4月から順次行ってまいります。
こちらの説明は以上でございます。
○副会長 ただいまの件について、御質問がありますでしょうか。ありませんでしょうか。
ないようでしたらお諮りします。本件について異議はありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○副会長 ないようでしたら、諮問第704号については異議なしと認めます。
(2)報告事項
①報告第262号
「清掃・リサイクル事業業務」における「資源・ごみの収集カレンダー」の戸別配布業務
に係る外部委託の報告について
(答申第1号の事前一括承認基準該当事項)
○副会長 それでは次に、報告事項に移ります。報告第262号です。事務局の説明の後、所管
課より報告をお願いします。
○区政情報課長 資料の62ページをごらんください。こちらにつきましては、「清掃・リサイ
クル事業業務」における「資源・ごみの収集カレンダー」の戸別配布業務に係る外部委託
の報告についてでございます。こちらについては、答申第1号の事前一括承認基準該当と
いうことで、こちらの水色の手引の230ページをお開きください。これは外部委託につい
ての事前一括の中の類型番号は6番、祝品、見舞品等の配送業務になります。所管が先ほ
どと同じですが、清掃・リサイクル部の事業課です。では、よろしくお願いいたします。
○清掃・リサイクル部事業課長 引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。報告第262
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号でございます。
まず、今、事前一括承認について事務局から御説明いただいております。割愛させてい
ただきます。
委託の件名につきましては、平成28年版の「資源・ごみの収集カレンダー」の戸別配布
業務委託でございます。こちらの業務については、既に完了しておりますので、御報告申
し上げる次第でございます。
委託の内容でございます。(1)でございますけれども、本業務につきましては、平成
27年11月、受託者には個人情報を含む配布リストなど名簿は提供せずに、各戸の郵便受け
に直接投函する方法で全戸に一斉配布したものでございます。ただ、この中で配布漏れ等
が判明した世帯への対応を区が指示する場合には、当該世帯に関する必要最低限の個人情
報を記載した連絡票をファクシミリで受託者に送りまして、それに基づきまして今年の1
月31日までに再配布等をさせたところでございます。
なお、このファクシミリで送った連絡票については、全配布業務完了後、区に返還さ
せ、受託者には必要な期間以上保有させていない状況でございます。
続いて(2)のところでございますけれども、受託者には今年度配布漏れ等が判明した
世帯について、当該世帯の一覧を作成させて区に提出させてございます。これは次年度以
降同じ業務を推進していきますけれども、当該世帯への配布漏れが再発をしないように、
連絡先を除いた状態で次年度の受託者に提供するためでございます。
続いて63ページの4でございます。対象となる個人の範囲でございますけれども、この
カレンダーが未配布である旨の申し出が区にございまして、かつ委託事業者による再配布
を了承した区民の皆様としてございます。
個人情報の項目については、その下の5でございますけれども、住所、氏名、連絡先の
3項目、件数については今年度実施した結果、約250件に上ってございます。
次に、6の委託先については記載のとおり、今年度は株式会社アトというところが実施
してございます。
7の委託先の電子計算機の利用の有無でございますけれども、記載のとおり、ありでご
ざいます。
8の委託先の個人情報の保護管理体制ですが、こちらも資料記載のとおり3点ございま
す。
次に、9の委託の条件につきましても、記載しておりますとおり、契約条件を付して委
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託先に遵守させてございます。
最後に、委託の開始時期、期間でございますけれども、配布開始前の配布計画書の提出
も含めて契約をしておりますので、平成27年10月16日からとしてございます。また、配布
漏れ一覧の作成業務及び次年度受託者への提供については毎年行っていくことになります
ので継続して行う、このようになってございます。
説明については以上でございます。
○副会長 ただいまの件について、質問がありますでしょうか。
ないようでしたら、報告第262号は承認いたします。
(2)その他報告
①住民基本台帳ネットワークシステムのセキュリティ対策の実施状況について
○副会長 それでは次に、その他報告事項に移ります。事務局の説明の後、所管課より報告を
お願いします。
○区政情報課長 当日配付資料なんですが、当日配付になって大変申しわけございませんでし
た。
最初に、住民基本台帳ネットワークシステムのセキュリティ対策の実施状況等について
御報告させてください。その他報告資料のNo.1と書いてある資料をごらんください。よ
ろしくお願いします。
○住民記録・戸籍課長 住民記録・戸籍課長和久です。よろしくお願いいたします。
住民基本台帳ネットワークシステムのセキュリティ対策の実施状況について報告させて
いただきます。
まず、記書きの1番でございます。住基カードの申請件数と稼働の状況ということでご
ざいます。(1)住基カード発行件数が6万8,000件余、これは平成15年からの累計という
ことでございます。(2)住基カード運用中の枚数、今現在、住基カードを運用している
枚数ということでございまして、5万枚余ということで、人口の約5.7%ということにな
ってございます。(3)が住民票の広域交付ということでございまして、世田谷区民以外
の住民票を区が発行したものが6,000件余、他市町村が世田谷区民の住民票を発行した件
数が1万1,000件余ということでございます。(4)が住基カードの継続利用ということで
ございまして、転入時に継続利用した件数がその件数でございます。(5)公的個人認証
サービスの現在の受給者が3万件余ということでございます。
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項番2でございます。住基カードの独自利用の申請状況ということでございます。世田
谷区では、住基カードを証明書自動交付機を利用するためのカードとしても使えるという
ことにしておりまして、そのための暗証番号を登録された方ということでございまして、
947人ということでございます。
恐れ入ります。裏面をおめくりいただけますでしょうか。住基ネットを利用して本人確
認情報の提供の状況ということでございますが、当区から都及び地方公共団体情報システ
ム機構へ本人確認情報の提供ということでございます。提供件数は300万件余ということ
でございまして、提供先は記載のとおり日本年金機構、東京都等々のこのような事務につ
いて提供しているということでございます。
最後に、セキュリティ会議の開催状況ということでございます。昨年の8月28日に開催
いたしまして、この報告事項の内容にあるようなものの報告をさせていただきました。
説明は以上でございます。
○副会長 ただいまの件について、質問はありますでしょうか。
ないようでしたら、ただいまの報告を了解いたします。
②社会保障・税番号(マイナンバー)制度について
○副会長 次の報告です。事務局の説明の後、所管課より報告をお願いします。
○区政情報課長 同じ当日配付資料のその他報告資料No.2とA3判でとじ込んでございます資
料をごらんください。マイナンバー制度に関する御報告です。共通番号制度準備担当課か
ら御報告させていただきます。
○共通番号制度準備担当課長 共通番号制度準備担当課長の舟波でございます。よろしくお願
いいたします。
それでは、私からその他資料No.2の御報告をいたします。マイナンバー制度セキュリ
ティ会議の実施状況についてでございます。これは世田谷区マイナンバーに関する条例
の第14条の第2項に基づきまして、セキュリティ対策の一環として開催いたしました今
年度第1回目のマイナンバー制度セキュリティ会議でございます。
開催日、出席者につきましては記載のとおりでございます。
なお、このマイナンバー制度セキュリティ会議におきましては、条例の中で学識経験者
の意見を聴くということで、いわゆる学識経験者を常設として構成しておりますので、
ここに記載の東京電気大学佐々木教授、それからエルティ総合法律事務所の藤谷弁護士
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に常設メンバーとして加わっていただいております。
3の審議・報告事項でございますけれども、まず、マイナンバー制度におけるセキュリ
ティ体制についてということで、この間、本審議会でも御報告等を行ってまいりました
内容につきまして、このセキュリティ会議でも報告をしてございます。②といたしまし
て、特定個人情報を取り扱う業務についてということで、これは昨年度実施いたしまし
た特定個人情報保護評価計画管理書の内容に基づいて、特定個人情報を取り扱う業務一
覧について御報告をしております。それから、③といたしまして職員教育ということで
ございます。この間、マイナンバー制度の移行に伴いまして、庁内で数多くの説明会、
研修を行ってまいりましたので、その結果と来年度の研修計画についての案につきまし
て御審議をいただいたところでございます。その中で主な意見といたしましては、マイ
ナンバー制度セキュリティ会議におきましては、審議するポイントをもう少し明確に絞
ったほうがいいだろうというようなお話、それから職員研修においては、集合研修を中
心に書かれておりましたけれども、特にOJTも非常に有効であるということから、そ
の計画もあわせて検討してもらいたいというような内容について御意見をいただいてお
ります。
この件につきましては以上でございます。
引き続きまして、最後の資料になりますけれども、前回、マイナンバー制度の利活用の
動向について、もし何か区のほうでつかんでいる情報があれば報告してほしいという御
依頼もございましたので、今回、これは昨年6月に改定されました国の世界最先端IT
国家創造宣言の工程表でございますが、その抜粋版を中心に御説明をさせていただこう
と思っておつけしてございます。
まず、1枚目でございますが、これは左のほうに書いてございますように、マイナポー
タルの構築・利活用に関する今後のスケジュールでございます。主だったところにつき
ましては、平成29年1月から情報提供ネットワークの運用が開始されますので、それを
見据えまして、マイナポータルのサービスを開始するということでございます。具体的
には、2016年以降からの四角の中に書いてございますが、自己情報表示ですとかプッシ
ュ型サービスのほか、官民のオンラインサービスとのシームレスな連携というものも含
めて計画をしておるということでございます。
次のページをお開きいただきたいんですが、2枚目でございます。こちらは個人番号カ
ードの利活用に関するものでございます。特に中期、2016年の段の上のほうに幾つかご
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ざいますが、例えば国家公務員等の身分証としてのカードの一体化ですとか、上から4
つ目にはキャッシュカードやクレジットカードなどとしての利用ということも計画をさ
れております。また、その下になりますが、2017年度以降ですが、個人番号カードの健
康保険証としての利用ということも想定されております。また、行政が発行する各種カ
ードということでも記載がございますが、例えば印鑑登録や施設利用のカードとの一体
化については、今後、自治体でも検討を進めてまいる予定でございます。また、中央に
記載のございます市町村による独自利用につきましては、今後の検討となりますが、ち
なみに最近新聞報道等でもございますが、例えば群馬県の前橋市などは、母子の健康管
理の一環といたしまして、ここに記載はございませんけれども、就学前の幼児の健康診
察記録ですとか、あるいは予防接種の情報を個人番号カードを利用してパソコンで見る
ことができるようにするとか、あるいは新潟県の三条市などでは、災害時の避難所での
入退室管理ですとか、選挙の際の投票所の入場券の代わりにするですとか、そのような
ことも予定されていると聴いております。その他、例えば山形県の酒田市などでは、総
務省とタイアップをいたしまして、個人番号カードを利用しまして、医療機関での健康
保険の資格確認ですとか、あとクレジット払い等の仕組みを実証実験しているというこ
とも聴いてございます。
あと、お年寄りがなかなかパソコンやタブレットを使いにくいということもございます
ので、例えばケーブルテレビを利用してサービスを受けるようなことも、富山県の南砺
市で実証実験がされているという情報も聴いております。そのような形でいろんな自治
体が総務省とタイアップしながら、実証実験も進めているということでございます。
最後のページでございますけれども、こちらは法人番号の利活用とマイナンバーそのも
のの利活用の推進のスケジュールでございます。特にマイナンバーの利活用の推進につ
きましては、下のほうでございますけれども、戸籍事務、旅券事務等々が予定されてお
ります。既にこの中では、前回、昨年の9月の法改正によりまして、預貯金への付番
―これは任意でございますけれども、これが法整備されたということと、それから医
療関係では特定健診や予防接種の利用についても、来年度以降順次始まるということで
法改正がされているということでございます。その他につきましては、今後、法改正も
見据えながら検討が進んでいくだろうという状況でございます。
以上、雑駁で恐縮ですが、動向でございますが、区といたしましては、これらの動向を
注視しながら、来年度以降必要な検討を順次進めてまいりたいと思いますので、よろし
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くお願いいたします。
説明は以上でございます。
○副会長 ただいまの件について、質問はありますでしょうか。
ないようでしたら、ただいまの報告を了解いたします。
○副会長 次回の日程について事務局から説明をお願いします。
○区政情報課長 本日の会議次第にも記載させていただいていますが、次回ですが、年度が変
わりまして平成28年度の第1回審議会ということで、4月19日の火曜日午前10時から、場
所が第2庁舎の5階第5委員会室、第2庁舎に変わりますが、そちらを予定しております
ので、よろしくお願いします。また、近くなってきましたら御通知させていただきます。
よろしくお願いします。
○副会長 ほかに何かありますでしょうか。
○委員 また少し諮問書の様式をもし見直していただければということなんですけれども、ど
こでもいいんですけれども、今だと様式で5番目に必ず取り扱う個人情報の項目及び件数
というのがあると思うんです。外部委託に関しての諮問の場合に、この内容を少し分けて
起票していただくと少し審査が簡単になるかなと思いまして、1つは、今だと取り扱うと
いうことで、外部委託先が取り扱うものだけがごちゃっと入っているんですけれども、こ
れを区から外部委託先に渡すもの、それから外部委託先が本人から直接取得するもの、あ
とは多分どちらでもないですと、何か別の連携機関などからもらうようなもの、ですか
ら、御本人からでも区からでもないところからもらうというのを分けていただくと、少し
ここのところが毎回質疑をしなくても進むかなと思います。
ここがいつもまざっちゃっているので、担当の所管の方は当然それが本人からもらう番
号だとか、区から渡す番号だとわかっていらっしゃるんでしょうけれども、この書いてあ
る内容だけだと、その個人情報がどこからどこに行くのかがちょっとわかりにくいので、
あらかじめそれを書いていただくような様式になっていると少し楽になるかなと思いまし
たので、一応意見まで。
○区政情報課長 はい、わかりました。
3.閉会
○副会長 ほかにありますでしょうか。
60
ないようでしたら、以上で本日の議事は全て終了いたしました。これをもちまして閉会
といたします。
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