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資料5/9 [PDFファイル/13.92MB]

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資料5/9 [PDFファイル/13.92MB]
第2章
道路整備の展開の考え方
1 道路整備施策を実施するための事業展開
・5本の柱と8つの施策に基づいて具体の取組を示します。
・具体の取組は例示であり、社会状況や住民ニーズに応じて対応します。
◆施 策 体 系 図 1
1 活力
(1)広域的な連携・交流を支え県土の活力を高める道づくり
(ハード施策)
①七つの生活圏相互や県外との交流や連携の強化を支援します。
【県土5-(1)】
②隣接する生活圏を相互に連結して交流や連携を支援します。
【県土5-(2)】
③産業の振興を支援します。
【県土5-(2)、県土5-(3)】
④患者搬送時間の短縮を図り、救命率向上を支援します。
【県土4-(1)】
⑤道路ネットワークの信頼性の向上を図ります。
⑥迂回路の無い幹線道路の信頼性の向上を図ります。
(ソフト+ハード施策)
⑦冬期間の道路ネットワークの確保を図ります。
【県土4-(4)】
⑧ドクターヘリの救急医療を支援します。
(2)地域間の連携・交流を支え地域力を高める道づくり
(3)都市・地域・まちづくりを支える道づくり
2 安全
3 管理
4 暮らし
5 環境
※【県土○-(○)】:「ふくしまの未来を拓く県土づくりプラン」第3編 施策別計画編~
10のビジョンと84のアクション~に掲載されている箇所を示します。
56
57
ふくしま道づくりプランの施策を実現するため (1)広域的な連携・交流を支え県土の活力を高める
1活力
広域的な交流を促進する
県事業関係
【 基幹的な道路整備 】
●連携軸の10年程度後の概成による多極ネットワーク完成を
目指した重点的な整備推進
●常磐自動車道の延伸に合わせたアクセス整備
【地域連携道路】
●物流ネットワーク強化のための重点整備
●継続事業箇所の早期完成
東北横断自動車道いわき新潟線
(会津若松~新潟中央間)の4車線化
会津縦貫道(北道路・南道路)
国道289号
(八十里越)
福島
凡 例
基幹的な道路
(高規格幹線道路)
基幹的な道路
(高規格幹線道路以外)
地域連携道路
(地域高規格道路)
地域連携道路
国道4号(白河拡幅、鏡石拡幅、伊達拡幅)及び
国道13号(福島西道路の南伸)
(地域高規格道路以外)
⑥迂回路の無い幹線道路の
信頼性能向上をを図ります
⑤道路ネットワークの
信頼性の向上を図ります
転石が表面に表れている
冬期交通支障状況(県道原町川俣線)
落石の恐れがある道路法面状況(国道252号)
58
の主な事業
①七つ生活圏相互や
県外との交流や連携を支援します
道づくり
ネットワーク整備を行います
国道115号(相馬福島道路)
の整備促進
相馬港
常磐自動車道の完成予定
・相馬IC~山元IC 【H26年度】
・浪江IC ~南相馬IC 【H26年度】
・常磐富岡IC~浪江IC 【H26年度
供用区間から大きく遅れない時期】
・広野IC~常磐富岡IC【H25年度】
常磐自動車道地蔵川橋施工状況
②隣接する生活圏を相互に連結して
交流や連携を支援します
L =2,620m 幅員W=6.0(10.0)m
島空港
国道114号(小綱木バイパス・川俣町)整備計画
国道49号(平バイパス、
北好間改良)
③産業の振興を支援します
国道6号(勿来バイパス、
久之浜バイパス、常磐バイパス)
小名浜港
大型車すれ違い困難状況(県道いわき石川線)
⑦冬期間の道路ネットワークの
確保を図ります
④患者搬送時間の短縮を図り、救命率向上を支援します
⑧ドクターヘリと連携して救急医療を支援します
過疎・中山間地域における整備の例
国見町
桑折町
新地町
伊達市
相馬市
福島市
30分/90km
県立医科大学付属病院
北塩原村
飯舘村
川俣町
喜多方市
40分/120km
南相馬市
西会津町
猪苗代町
会津坂下町 湯川村
二本松市
磐梯町
大玉村
三島町
金山町
葛尾村
本宮市
会津中央病院
浪江町
双葉町
柳津町
会津若松市
郡山市
会津美里町
三春町
田村市
大熊町
太田西ノ内病院
川内村
富岡町
昭和村
すれ違い可能な道路の整備
離着陸場の整備検討
只見町
下郷町
天栄村
小野町
須賀川市
西郷村
南会津町
ドクターヘリ到達所要時間及び距離
(注:天候等で異なる場合もある)
国道401号(博士峠)試験除雪状況
道路整備により救命救急センターに
60分以内で到達可能にすることが
できる最大限の範囲
59
楢葉町
鏡石町
矢吹町
泉崎村
中島村
白河市
東村
玉川村
広野町
平田村
石川町
いわき市
古殿町
浅川町
磐城共立病院
檜枝岐村
鮫川村
棚倉町
塙町
矢祭町
1 活力
(1)広域的な連携・交流を支え県土の活力を高める道づくり
道路は、通勤・通学、買い物など県民の日常生活を支えるだけでなく、医療や防災など県民の
安全・安心を確保し、物流などの産業振興を進めるためにも欠くことのできない、県民の命綱で
す。また、本県の持つ豊かな自然、多様な風土に育まれた伝統や文化などの地域資源を生かし、
企業誘致や定住・二地域居住の推進、観光振興など地域の活性化、福祉関係や地域医療への
支援、過疎・中山間地域の振興などの取り組みには、道路が大きな役割を果たしています。
そのため、それぞれの地域間の連携強化のため、高速交通体系等の整備を進めるため「広域
交流を支える交通ネットワークの形成」を基本施策とし、魅力ある県土づくりを進めているところ
であり、高速自動車国道、地域高規格道路などの規格の高い幹線道路ネットワークを早期に整
備するとともに、七つの生活圏や隣接各県を連携、高速交通体系へのアクセス向上する道路整
備や、港湾物流拠点などとネットワークする国道115号や県道いわき石川線等の物流支援道路
の整備を促進します。
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
①七つの生活圏相互や県外との交流や連携を支援します。
県土の骨格となる浜通り・中通り・会津の3本の縦軸と北部・横断道・南部の3本の横軸の6本
の連携軸を形成する基幹的な道路については、北部軸を形成する東北中央自動車道、国道
115号相馬福島道路や南部軸を形成する国道289号(渡瀬)などの積極的な整備推進を図り、
七つの生活圏相互や県外との交流の活性化を支援します。
【県土5-(1)】
福島県の6本の連携軸の概念図
60
6本の連携軸である高速自動車国道、地域高規格道路等の整備計画
本線部施工状況
橋梁部施工状況
常磐自動車道は、東北地方と首都圏との広域連携を強化する主要な高規格幹線道路であり、東日本大震災により被災
した南東北太平洋沿岸における沿線地域の復旧・復興や緊急避難・輸送路としても欠くことのできない重要な道路であるこ
とから、早期の全線開通を目指し、整備を進めています。
常磐自動車道の整備状況
61
目標指標
指標名
単位
現状(H23)
目標(H32)
km
393
478
%
68.4
83.3
市町村
46
51
万人
185
198
km2
9,651
10,608
高規格幹線道路、地域高規格道路の供用延長、供用率
30分以内にインターチェンジにアクセスできる市町村数、
人口、面積【県土5-(2)】
H23末
H32末
猪苗代湖
猪苗代湖
30分以内にICにアクセスできる市町村
単位
指標名
高速道路インターチェンジから30分以内でアクセス可能な観
光施設の数
H23末
箇所
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
307
336
H32末
猪苗代湖
猪苗代湖
30分以内にICにアクセス可能な観光施設
62
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
②隣接する生活圏を相互に連結して交流や連携を支援します。
6本の連携軸を形成する基幹的な道路を補完し、七つの生活圏や隣接各県を連絡する地域
連携道路については、県北地域と相双地域の中部を連絡する国道114号(小綱木バイパス)な
どの着実な整備を図り、道路の信頼性、多様性を高め、生活圏相互や県外との交流や連携の
強化を支援します。
【県土5-(2)】
現道状況(国道114号・川俣町)
L =2,620m 幅員W=6.0(10.0)m
国道114号(小綱木バイパス・川俣町)整備計画
大
沼
郡
金
山
町
大
字
滝
沢
地
内
大
沼
郡
金
山
町
大
字
滝
沢
地
内
只
見
川
滝ダム
L=850.0m
W=6.0(8.0)m
国道252号(滝バイパス・金山町)整備計画
63
現道状況(国道252号・金山町)
単位
指標名
七つの生活圏の中心都市間の平均所要時間
分
【県土5-(1)】
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
88
86
○福島県は、多極分散型の県土構造となっており、七つの生活圏それぞれが相互の連携を強化し、特性を
生かした地域づくりと活力に満ちた持続可能な発展を遂げていくため、各生活圏を互いに結ぶ道路網の整
備を推進します。
○甲子道路の開通により、通行不能区間が解消され、県南地域と南会津地域が直接結ばれることにより、約
25分の短縮が図られ、年間を通して安全・安心な通行が確保されました。
○さらに、常磐自動車道(富岡~相馬間)の供用により、相双地域といわき地域間が約25分短縮されることが
期待されるなど、生活圏相互の連携強化に向けた道路整備を推進します。
県北地域
相双地域
会津地域
県中地域
南会津地域
県南地域
いわき地域
道路ネットワークの被災事例1
国道252号【二本木橋】(金山町)
只見川の異常出水による落橋
至 新潟
至 会津若松
至 新
潟
64
平成23年7月の新潟・福島集中豪
雨では、只見川・伊南川の堤防が決
壊し、交通網として、国道252号・国
道289号などの道路、JR只見線等の
交通インフラが落橋等により寸断され
孤立集落が発生しました。
奥会津地域は、急峻な山々に囲ま
れ、過去にも集中豪雨や落石・土砂
災害などの自然災害に幾度も見舞わ
れており、道路や鉄道などの交通網
が寸断され、地域の孤立や大きな迂
回を強いられております。
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
③産業の振興を支援します。
高速交通体系とのアクセス強化については、磐越自動車道と郡山市街地を連絡する国道288
号(富久山バイパス・三春西バイパス)などの整備を進めます。また、物流拠点や重要港湾など
を結ぶ幹線となる路線については、県道いわき石川線(石川バイパス)などの強化を図るととも
に、国際標準規格である40フィートコンテナ輸送のセミトレーラや総重量25tの大型車両が自由に通行
可能となるよう橋梁の補強対策を行うなどネットワークの強化を進め、物流の効率化や企業立地
促進などによる産業の振興を支援します。
【県土5-(2)、県土5-(3)】
国道288号に整備により、磐越自動車道へのアクセスが容易となり地域間の交流・連携が促進され
るとともに、物流コストの低減による企業活動の活性化や、市街地の混雑緩和による沿道環境の改善
などの効果が期待されます。
また、いわき石川線の整備により、重要港湾小名浜港と県中、県南地方間の物流効率化はもとより、
広域的な交流が促進され、観光支援などの効果も期待されます。
N
至 宮城県
平成22年6月15日開通
至
三春大橋 L=86.3m
県道 本宮三春線
富久山大橋 L=222.0m
双
船引三春IC 葉
三春町役場
田村西部
工業団地
(H22 2/4車線暫定供用)
L=0.7km
L=1.9km
L=1.0km
富久山バイパス (H11~)
L=1.7km
至 栃木県
(H22 2/4車線暫定供用)
L=1.6km
三春西バイパス (H9~)
L=3.5km
国道288号(富久山バイパス・三春西バイパス)整備計画
現道混雑状況(国道288号)
整備状況(国道288号・三春西バイパス)
大型車すれ違い困難状況(県道いわき石川線)
65
大型車すれ違い困難状況(県道いわき石川線)
県内のスマートICの設置箇所
白河中央スマートIC
棚倉町(国道118号 宮橋)(平成21年度完成)
整備前
整備後(25t車両対応)
目標指標
指標名
単位
大型トレーラー(総重量25t)が自由に通行できる指定道路
の整備延長【県土5-(3)】
km
66
現状(H23)
目標(H32)
694
810
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
④患者搬送時間の短縮を図り、救命率向上を支援します。
救急医療の救命率にかかわる命を守る道路については、会津縦貫道(会津縦貫北道路、会
津縦貫南道路)などの整備を進め救急車による救急救命センター等への患者搬送時間の短縮
を図り、救命率向上を支援します。
【県土4-(1)】
道路整備により60分以内で到達可能にすることができる最大限の範囲は9,914km2ですが、平
成32年度までに実施する道路整備により、所要時間の短縮はほぼ完了します。
残された範囲が救命救急センターへの到達に60分以上要するという問題は、道路整備だけで
は解決できないため、第二次救急医療機関の機能向上、無医地区・医療へき地に対する重点支
援、ドクターヘリ・ドクターカーによる緊急処置などの対応が求められます。第二次救急医療機関
へのアクセス向上、通院に利用する道路の利便性向上などほか、部局を横断した取り組みを検
討し、地域医療を支援する命を守る道路の整備・管理を進めます。
国見町
桑折町
新地町
伊達市
相馬市
福島市
県立医科大学付属病院
北塩原村
飯舘村
川俣町
喜多方市
南相馬市
西会津町
猪苗代町
会津坂下町 湯川村
二本松市
磐梯町
大玉村
三島町
金山町
葛尾村
本宮市
会津中央病院
浪江町
双葉町
柳津町
会津若松市
郡山市
会津美里町
三春町
田村市
大熊町
太田西ノ内病院
富岡町
川内村
昭和村
只見町
下郷町
小野町
須賀川市
天栄村
楢葉町
鏡石町
矢吹町
西郷村
泉崎村
中島村
南会津町
白河市
東村
玉川村
広野町
平田村
石川町
いわき市
古殿町
浅川町
磐城共立病院
檜枝岐村
鮫川村
棚倉町
塙町
矢祭町
救命救急センターへ60分以内で到達できる範囲
・・・・道路整備により60分以内で到達可能に
することができる最大限の範囲(9,914km2)
:平成23年度末
:平成32年度末までに新たに含まれる範囲
・・・・高規格幹線道路等
・・・・高規格幹線道路等(未供用)
注1:救命救急センター
公立大学法人福島県立医科大学附属病院、財団法人太田綜合病院附属太田
西ノ内病院、財団法人温知会会津中央病院、いわき市立総合磐城共立病院
以上、県内4箇所の第三次救急医療機関
注2:60分の根拠
緊急性の高い外傷患者に対して受傷から1時間以内に手術療法などの根治的
治療を行えば救命率が向上するとされています。
注3:算出条件
救命救急センターまでの到達時間は、平成17年度道路交通情勢調査(道路交
通センサス)結果から算出しており、今後実施される同調査の結果により再度算
出すると、60分以内の到達可能範囲に変動が生じることがあります。
救急事態における経過時間
と死亡率の関係(カーラーの曲線)
単位
指標名
救命救急センターへ60分以内で到達できる範囲
【県土4-(1)】
67
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
km2
9,528
9,914
%
96.1
100
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
⑤道路ネットワークの信頼性の向上を図ります。
2車線が確保されている幹線道路のうち、交流人口の増大、医療・福祉の進歩、車両の大型
化など、整備当時からの社会情勢の変化により、急勾配や急カーブを解消するなどの再整備の
必要性が高まっている県道原町川俣線(八木沢)などの整備を進めます。
急勾配や急カーブ等の構造的支障の解消は、沿道市町村間の生活・産業・医療を支える道路とし
て、緊急・救急輸送や冬期間における円滑な交通確保につながるだけでなく、広域的な交流連携を
促す効果が期待されることから、道路ネットワークや地域の現状を勘案した道路整備を進めていきま
す。
トンネル計画区間 約2,300m
全体計画延長 約2,800m
県道原町川俣線(八木沢)
冬期交通支障状況1
冬期交通支障状況2
68
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
⑥迂回路の無い幹線道路の信頼性の向上を図ります。
災害等により通行止めとなった場合に迂回路が無い幹線道路については、地域住民の生命・
財産に特段の支障が懸念されるため、会津地域と南会津地域の西部を連絡する国道252号
(本名バイパス)などで脆弱な通行のネック箇所等を改良することにより、信頼性が高く災害に強
い道路を整備し、地域を守ります。
国道252号は、第二次緊急輸送路に指定されている地域間の連携に重要な路線です。本名
橋はダム堤体に架設(S30)された橋梁であり、老朽化のため損傷が著しい状況であります。また、
本名橋前後の屈曲及び幅員狭小(最小車道幅5.0m)により円滑な走行に支障を来しており、事
故率も県平均を大きく上回るなど非常に危険な状況です。さらに、付近に迂回路が無いため、雨
量超過による落石危険性の増大に対する通行規制時には、大幅な迂回を強いられ、地域の発
展や救急時医療の支障となっております。
国道252号(本名バイパス・金山町)整備計画
転石が表面に表れている
落石の恐れがある道路法面状況(国道252号・金山町)
大型車すれ違い困難状況(国道252号・本名橋)
老朽著しい構造物(国道252号・本名橋)
69
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑦冬期間の道路ネットワークの確保を図ります。
幹線道路の中で冬期通行止めにより、地域生活に特段の支障となっている南会津地域西部と
会津地域を連絡する国道401号(博士峠)などの区間については、通行止め期間の短縮を始め、
代替路線の整備や通年通行を確保するための調査検討を進めます。
【県土4-(4)】
雪崩予防柵の設置や試験除雪により、冬期間の通行止め期間の短縮を図り、通行止めにより支障と
なっている住民生活の改善や地域の活性化を支援します。
国道401号(博士峠)試験除雪状況
国道401号(博士峠)雪崩予防柵設置状況
冬期間、昭和村から会津若松市までは、国道401号が通行止めとなるため、国道252号もしくは、
柳津昭和線を利用しています。
代替路線として、柳津昭和線等の整備を進めることにより、迂回時間が短縮され、冬期間における
安全・安心な暮らしを支援します。
また、国道401号博士峠については、通年通行を確保するため、トンネル化の調査設計を進めます。
道の駅
にしあいづ
至 新潟県
磐越自動車道
会 津 板 下町
西会津IC
国道49号
湯川村
板下IC
西会津町
国道252号
道の駅
会津柳津
国道252号
国道252号
広域農道
74km
110分
広域農道
三島町
至 只見町
会津若松市役所
国道401号
道の駅
尾瀬街道
みしま宿
沼沢湖
若松IC
59km
85分
柳津町
48km
76分
柳津昭和線
国道400号
国道401号
国道118号
会津美里町
博士山
冬期通行止
昭和村役場
博士峠
国道401号
至 南会津町
国道400号
至 南会津町
70
至 南会津町
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑧ドクターヘリの救急医療を支援します。
過疎中山間地域において、ドクターヘリの離着陸場へアクセスするための道路の整備や、改
良等により生じた幹線道路沿いの空地への離着陸場整備など、ドクターヘリと連携して救急医
療を支援します。
本県では、県立医大において、2008年1月にドクターヘリの運用が開始され、県内のほぼ全域で、
1時間以内 に初期治療を始められる環境が整うとともに、従来では、高度な治療を受けるまでに
2~3時間かかる地域でも、搬送時間の短縮が図られ、救命率の向上や後遺症の軽減に寄与して
います。
国見町
桑折町
新地町
伊達市
相馬市
福島市
30分/90km
県立医科大学付属病院
北塩原村
飯舘村
川俣町
喜多方市
40分/120km
南相馬市
西会津町
猪苗代町
会津坂下町 湯川村
二本松市
磐梯町
大玉村
三島町
金山町
葛尾村
本宮市
会津中央病院
浪江町
双葉町
柳津町
会津若松市
郡山市
会津美里町
三春町
田村市
大熊町
太田西ノ内病院
川内村
富岡町
昭和村
只見町
下郷町
天栄村
小野町
須賀川市
楢葉町
鏡石町
矢吹町
西郷村
泉崎村
中島村
南会津町
白河市
東村
玉川村
広野町
平田村
石川町
いわき市
古殿町
浅川町
磐城共立病院
檜枝岐村
ドクターヘリ離着陸場所数(生活圏別)
塙町
(H23.1月末現在)
県北地域
県中地域
県南地域
会津地域
南会津地域
相双地域
いわき地域
計
鮫川村
棚倉町
矢祭町
離着陸場所数
74
110
44
85
19
99
53
484
ドクターヘリ到達所要時間及び距離
(注:天候等で異なる場合もある)
道路整備により救命救急センターに
60分以内で到達可能にすることが
できる最大限の範囲
・・・・高規格幹線道路等
・・・・高規格幹線道路等(未供用)
そこで、初期治療の開始や高度な治療を受けるまでに時間を要する過疎・中山間地域において、
ドクターヘリによる救急医療を支援するため、 救急医療機関への搬送の速達性の確保、ドクター
ヘリ離着陸場までのアクセス性の向上等に寄与する普通車がすれ違いできる道路整備や、
道路の改良等により生じた道路敷などを活用したドクターヘリ離着陸場の整備の可能性の調査を
実施します。
過疎・中山間地域における緊急搬送の例
すれ違い可能な道路の整備
離着陸場の整備検討
71
主要な施策を実現するための主な事業
【道路改築事業(基幹的な道路)】
継続箇所
・常磐自動車道(常磐富岡~浪江間)・・・・・・・・・・・・・・平成26年度内を目指す他の供用区間から
大きく遅れない時期
・常磐自動車道(浪江~南相馬間)・・・・・・・・・・・・・・・・平成26年度完成予定
・常磐自動車道(相馬~山元間)・・・・・・・・・・・・・・・・・・平成26年度完成予定
・東北中央自動車道(福島~米沢) ・・・・・・・・・・・・・・・・平成29年度完成予定
・国道115号(相馬福島道路)
・会津縦貫道(会津縦貫北道路)・・・・・・・・・・・・・・・・・・平成27年度完成予定
・会津縦貫道(会津縦貫南道路 小沼崎バイパス、湯野上バイパス)
・国道49号(平バイパス)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平成24年度供用予定
・国道118号(会津若松市 若松西バイパス)
など
【道路改築事業(地域連携道路)】
継続箇所
・国道114号(川俣町 小綱木バイパス 外)〔『ふくしま復興再生道路』としてP219に再掲〕
(川俣町 小綱木バイパス)・・・・・・・・平成25年度一部供用予定
・国道288号(田村市 船引バイパス 外)〔『ふくしま復興再生道路』としてP219に再掲〕
(郡山市 富久山バイパス) ・・・・・・・平成28年度供用(暫定2車線)予定
(三春町 三春西バイパス)・・・・・・・・平成25年度供用(暫定2車線)予定
・国道349号(田村市 新館 外)〔『ふくしま復興再生道路』としてP219に再掲〕
・県道原町川俣線(川俣町 水境 外)〔『ふくしま復興再生道路』としてP219に再掲〕
・県道小野富岡線(川内村 五枚沢1工区 外)〔『ふくしま復興再生道路』としてP219に再掲〕
・県道いわき石川線(石川町 石川バイパス)
など
72
◆施 策 体 系 図 2
1 活力
(1)広域的な連携・交流を支え県土の活力を高める道づくり
(2)地域間の連携・交流を支え地域力を高める道づくり
(ハード施策)
①地域の日常生活を支援します。
【県土5-(2)】
②企業立地や良好な市街地の形成を支援し地域づくりを支えます。
【県土5-(4)】
③地域間の交流促進や観光の活性化を支援します。
【県土6-(5)】
④地域特性や交通特性など地域の実情に見合った道路整備により、日常生活を支援します。
⑤合併市町村の新たなまちづくりの実現を支援します。
【県土7-(6)】
(ソフト+ハード施策)
⑥冬期通行止め期間の短縮に努めます。
⑦「道の駅」を核とした地域の振興を支援します。
【県土6-(2)】
⑧わかりやすい標識でおもてなしの心を表します。
【県土10-(8)】
⑨沿道景観を向上して観光地や地域づくりを支援します。
【県土6-(5)】
⑩市町村道などとの連携強化に努めます。
(ソフト施策)
⑪道路情報板とライブカメラで“安心”と“魅力”を伝えます。
【県土3-(12), 6-(3) 】
⑫道路利用者へのサービス向上を図ります。
【県土3-(12)】
⑬過疎・中山間地域等の安定した暮らしの維持と地域の振興を図ります。
【県土4-(2)】
⑭観光有料道路を利用して観光振興を支援します。
(3)都市・地域・まちづくりを支える道づくり
2 安全
3 管理
4 暮らし
5 環境
※【県土○-(○)】:「ふくしまの未来を拓く県土づくりプラン」第3編 施策別計画編~
10のビジョンと84のアクション~に掲載されている箇所を示します。
73
ふくしま道づくりプランの施策を実現するため 1活力
(2)地域間の連携・交流を支え地域力を高める道づくり
地域ビジョンを実現するネットワーク ④地域特性や交通特性など
地域の実情に見合った道路整備により、
日常生活を支援します
7つの地域別計画(地域ビジョン)の基本目標
会津地域(喜多方地域)
豊かな自然、会津・喜多方らしい文化を
生かした産業振興と地域づくり
整備前
整備後
1.5車線的整備事例(待避所)
会津地域(会津若松地域)
会津らしい歴史・文化を生かした
産業振興とおもてなしの
まち(地域)づくりを進め、復興を支援します。
~「新生ふくしま」の実現に向けて、
会津から元気発信~
⑤合併市町村の新たなまちづくりの
実現を支援します
合併市町の中心部と旧町村の中心部を連絡する道路の事例
南会津地域
活力と美しさに満ちた持続可能な生活・交流圏
~思いやりとおもてなしの心をもって~
大型車すれ違い困難な状況(国道352号中山トンネル)
凡 例
基幹的な道路
(高規格幹線道路)
基幹的な道路
(高規格幹線道路以外)
地域連携道路
(地域高規格道路)
地域連携道路
(地域高規格道路以外)
⑥冬期通行止め期間の短縮に努めます
⑦「道の駅」を核とした
地域の振興を支援します
⑧わかりやすい標識で
おもてなしの心を 【 整備前(各種標識、看板が乱立) 】
積雪および凍結状況(国道400号)
道の駅よつくら港の事例
74
羽鳥湖高原の の主な事業
①地域の日常生活を支援します
整備を行います
ネットワーク整備の事例
■すれ違い困難状況(整備前)
■バイパス整備状況(整備後)
ネットワーク整備事例(県道郡山湖南線)
県北地域
安全・安心な生活環境の整備と高次
都市機能を生かした地域づくり
~本県の復興をリードし、
輝かしい未来へ向かって~
②企業立地や良好な市街地の形成を
支援し地域づくりをを支援します
相馬中核工業団地西地区と相馬市街地党のネットワーク強化の事例
相双地域
安全で安心な暮らしを支える社会の
再構築と地域の復興を加速する
インフラの復旧・整備の推進
県中地域
人がつながり、活力に満ちあふれる
広域交流圏の形成
(幅員狭小)
県道相馬大内
線
(黒木工区)
県道相馬大内線(黒木)の利用状況
③地域間の交流促進や
観光の活性化を支援します
県南地域
きらめく”源流の里”から
本県復興のかがやく流れを!!
さくら湖と地蔵桜のネットワーク強化の事例
いわき地域
安全・安心で魅力と活力ある地域づく
りと多様な交流・産業を支える社会基
盤の整備による誇りあるいわきの復興
■にぎわう地蔵桜
■すれ違い困難、渋滞状況
すれ違い困難・渋滞状況(県道飯野三春石川線(黒木))
表します
⑨沿道景観を向上して
観光地や地域づくりを支援します
⑪道路利用者へのサービス向上を図ります
【「ふくしまの道づくり
フレッシュアップ作戦」実施状況】
携帯不通話区間の明示イメージ
待避所など
【 整備後(標識、看板を統合) 】
整備事例
待避所など
国道115号長瀬橋
75
1 活力
(2)地域間の連携・交流を支え地域力を高める道づくり
生活圏内における市町村相互の結びつきを強め、経済、観光、文化などの交流をますます盛ん
にするため、地域の連携・交流を支え地域力を高めることにより、輝く地域を実現するための道づ
くりを推進します。
交通上特に支障となる区間や落石等の危険箇所の解消を図り、地域道路網の形成を推進する
とともに、地域住民とともに考え、地域実情に見合った1.5車線的な整備手法も取り入れながら、
着実に道路整備を進めます。
本県の多彩な風土、地域の宝を生かした地域づくりを目指し、道の駅の整備促進や、分かりや
すいサイン計画、「おもてなしの道づくり(フレッシュアップ作戦)」の展開など、おもてなしの観光を
支援するとともに、ライブカメラによる道路情報の提供や、携帯不感地帯の対策により、道路利用
者の利便性を向上させるなど、ハード・ソフトの両面から地域を支える道づくりに取り組みます。
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
①地域の日常生活を支援します。
生活圏内の道路網の中で、幅員が狭く車両のすれ違いが困難であったり、急カーブの連続や
急勾配などの特に通行の支障となっている箇所については、交通量が多い区間、代替のない
路線、事故が多い箇所などの緊急性が高い箇所を重点的に整備することにより、通勤や通学、
地域医療・福祉など地域生活を支援します。
【県土5-(2)】
<県道郡山湖南線>
県道郡山湖南線は、郡山市と会津若松市を繋ぐ県中地区の横軸を形成する道路であると同時に、
湖南地区にとっては雇用・医療・福祉等の面で郡山中心部に通じる欠くことの出来ない道路です。
本路線の整備によって、湖南地区の通勤や通学、医療・福祉等における定時性や安全性の確保、
地域間の交流促進にも大きな効果があると期待されます。
道路ネットワークの被災事例2
迂回
ルート
スノーシェッドの破損状況
76
平成22年5月に発生した落石
により国道400号(金山町)は全
面通行止となりました。これにより
昭和村と金山町を結ぶ路線バス
は運休となり、同路線を利用する
方々に大変な影響を与えました。
昭和村では、通勤・通学・通院
等で金山町へ向かうために、臨
時バスを運行しましたが、柳津
町・三島町をう回したルートでは、
通常に比べ約3倍の時間が必要
となりました。
<県道広野小高線>
県道広野小高線は、浜通り沿岸部の観光・レクリエーション等施設,また広野火力発電所及び
福島第1,第2原子力発電所を有する,日本有数の電源移出地帯を連携する重要な道路です。
本路線の整備によって、沿岸地域の観光・施設等のネットワークが形成され,各施設の連携が強
化されるとともに,緊急時の国道6号の代替機能,避難・輸送路の確保が図られ,周辺住民の利便
性および安全性の向上が期待されます。
広野・楢葉工区
富岡工区
小高工区
単位
指標名
生活圈の中心都市まで安全かつ円滑に移動できる市町
村数
規格改良による整備計画箇所の事業箇所数
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
市町村
30
40
%
58
77
箇所
16
23
各生活圏の中心都市と生活圏を構成する市町村は、通勤・通学、買い物や医療等、日常生活において
結びつきが強く、移動の円滑化・効率化は非常に重要であり、各生活圏の中心都市までの道路が、すれ違
い困難や交通混雑などの支障がなく安全かつ円滑に結ばれている市町村の数(割合)を指標としました。
生活圏内の国道については、規格改良による整備計画箇所の事業箇所数を指標としています。
77
【○○生活圏のイメージ】
B町
A市
●●線
生活圏の中心都市
市庁舎や病院等の公共施設が集積
C町
A市
国道××号
国道△△号
生活圏の中心都市と圏内の町村を結ぶ主要な道路
■■線
主要な道路のうち、急カーブや幅員が狭く、すれ違い
が困難など、円滑な移動の支障となっている箇所
D村
E町
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
②企業立地や良好な市街地の形成を支援し地域づくりを支えます。
相馬中核工業団地西地区と相馬市街地を連絡する県道相馬大内線(黒木)など、物流拠点
や重要港湾などを結ぶ重要な路線のネットワークを強化し、物流の効率化や企業立地促進など
による産業の振興を支援します。
【県土5-(4)】
<県道相馬大内線>
県道相馬大内線を整備することにより、円滑な産業活動を支える基盤を整備し、企業立地促進
を支援し、雇用拡大など地域活力の向上が図られると期待されます。
(幅員狭小)
(交通混雑)
相馬大内線
(黒木工区)
常磐自動車道
相馬IC
78
(幅員狭小)
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
③地域間の交流促進や観光の活性化を支援します。
観光振興・地域コミュニティなどの地域課題に対応するため、地域特性や交通特性などを踏ま
え、さくら湖や周辺の滝桜など花回廊としての観光ルートである県道飯野三春石川線(黒木)など
の整備を促進し、地域間の交流促進や観光の活性化を支援します。
【県土6-(5)】
じぞうざくら
さくら湖と地蔵桜のネットワーク強化
~県道飯野三春石川線(黒木)~
黒木工区
■にぎわう地蔵桜
■すれ違い困難、渋滞状況
黒木地区においては、カーブが連続し道路の幅も狭いため、安全な通行に支障を来しているほ
か、大型車のすれ違いも困難であり、円滑な通行確保が課題となっています。また、桜の開花時期
には渋滞が発生しています。
これらの解消を図ることにより地域間の交流促進や観光の活性化等が期待されます。
単位
指標名
県内の観光施設における観光客入込数
万人
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
1,499
-
○観光の活性化を支援していることから、県内の観光施設における観光客入込数を指標としました。
79
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
④地域特性や交通特性など地域の実情に見合った道路整備により、日常生活を支援します。
地域の方々と話し合いながら、1.5車線的整備注)など地域の実情に見合った道路を整備する
ことにより、日常生活を支援します。
整備すべき道路の形状や整備方法を工夫し、地域特性や交通特性など地域の実情にあった道
路整備を進めることで、事業効果の早期発現が図られ、日常生活における利便性の向上が期待さ
れます。
視距確保
2車線改良
B村
A市
C町
待避所
1車線改良
1.5車線的道路整備
注)1.5車線的整備とは、地域の実情にあった改良を地域住民の理解を得て進めるもので、待避所設置、線形の改良、
視距確保のための局部的改良、1車線改良および2車線改良を組み合わせた整備手法です。
単位
指標名
1.5車線的整備の取組箇所における累積整備延長
80
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
km
7.2
25.1
%
27
95
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
⑤合併市町村の新たなまちづくりの実現を支援します。
合併市町の中心部と旧町村の中心部を連絡する道路や公共施設等の共同利用を促進させる
道路を整備し、速やかな一体化と新たなまちづくりの実現を支援します。
【県土7-(6)】
●市町村合併の状況(H24.3.31現在)
▲幅員が狭く通行支障の状況(県道霊山松川線:逢隈橋)
単位
指標名
市町村合併支援計画箇所の完了箇所数
連携が強化される旧市町村数
81
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
箇所
10
24
旧市町村数
29
43
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑥冬期通行止め期間の短縮に努めます。
冬期通行止め区間があり大きく迂回するなど地域生活に特段の支障となっている会津地域中
部と会津地域北部を連絡する国道400号(杉峠)などについては、冬期通行止め期間の短縮や
通年通行を確保するための調査検討を進めます。
国道400号(杉峠)西会津町黒沢地区
冬はバス、ゴミ収集車が
ここで引き返します
急勾配で安全
な通行が困難
■凍結する急カーブ・急勾配の道路
冬は図上のバス停・ゴミ
集積所まで行かなければ
なりません。
歩くと30分かかることも
×
冬期通行止め
■積雪状況
豪雪地帯に位置する西会津町黒沢地区においては、カーブが連続し勾配も急であり、滑りやす
く危険なことから、路線バスやゴミ収集車の安全な通行が困難であるため、バスの運行とゴミ収集を
冬期間休止せざるを得ない状況です。
安全・安心な暮らしを確保するために、冬期通行止め期間の短縮や通年通行の確保に向けた調
査検討を進めます。
82
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑦「道の駅」を核とした地域の振興を支援します。
「道の駅」の整備を促進するとともに、市町村や関係機関と連携しながら、産品の振興や観光、
地域産業6次化の支援など「道の駅」を核とした地域の振興を支援します。
【県土6-(2)】
「道の駅」は、道路を利用する方々のための「休憩機能」「情報発信機能」「地域の 連携機能」の
3つの機能を併せ持つ施設です。またドライバーの休憩施設として交通事故の防止にも役立ってい
ます。
【 「道の駅」を核とした地域振興支援 】
県内「道の駅」の情報交換やネットワーク形成、情報発信サイトの開設、地域の農業者や商工業
者と連携による付加価値の高い商品提供の支援や共同物産フェアの開催支援などを通じて「道の
駅」を核とした地域振興を支援します。
道の駅よつくら港の事例
県内の道の駅が復活した道の駅「よ
つくら港」に集結し、さらなる道の駅
間の連携強化や地域間交流を図っ
ている。
道の駅ひらたの事例
地元の農家や商工業者による「道の駅
ひらた」直売組合を通じて平田村特産
の椎茸をはじめとした旬の野菜や、ジュ
ピアランドとのコラボ商品「ジュッピー
ブッセ」「ジュッピーキャラメル」等を販
売している。
道の駅ひらた直売所
83
【 「道の駅」の防災拠点としての活用 】
県は、平成20年8月に県内の「道の駅」で
構成される福島「道の駅」連絡会と防災総合
利用に関する基本協定を締結しました。
(都道府県単位での災害協定は全国初)
災害時、「道の駅」を以下のような拠点施設
として活用します。
・炊き出しなどを行う避難施設
・他県からの救護物資を受け入れたり備
蓄したりする物流拠点
・対策本部など防災機関の活動拠点
平成20年8月8日 福島民報
【 「道の駅」の情報発信機能の強化 】
県は、情報発信の強化を図ることを目的に、平成24年度にモデルケースとして会津地方の「道
の駅」に情報提供のためのモニターなどの機器を設置しました。
今後は、アンケート調査や意見交換等を踏まえ、利用者のニーズに添った情報提供手法や情
報内容などを検討し、県全体への展開を図ってまいります。
道の駅の防災利用
避難施設としての利用
救援物資の物流拠点
(避難施設、臨時入浴施設、炊き出し等)
(物資受入・中継施設、備蓄倉庫、給水等)
防災関係機関の活動拠点
(現地対策本部、現地調整所、医療救護所等)
道路情報・被災情報の発信
広域避難における中継施設
(情報コーナー、相談コーナー)
(避難者の休憩、飲料水の供給等)
単位
指標名
道の駅の登録数
箇所
84
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
24
29
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑧わかりやすい標識でおもてなしの心を表します。
地域の方々や国・市町村と共に、わかりやすく一連性のある案内標識や路線標識などサイン
計画を策定・実施するなど、道路景観の向上と安全で円滑な交通の確保に取り組みます。
【県土10-(8)】
詳細案内のための補助標識板
(中央の白地の標識板)を設置し
ました。
【 整備後(国道115号) 】
【 整備前(国道115号) 】
【 尾瀬国立公園や白河中央スマートIC開通に伴う案内標識整備 】
平成19年度に指定された尾瀬国立公園や20年度に開通した国道289号甲子道路、21年度の
白河中央スマートICの開通等に併せ、本県に訪れる観光客をおもてなしの心で迎えるため案内標識
を整備しています。
関係市町村と連携を図りながら案内看板の整理統合を進めており、当該事業をきっかけとして
地域の景観に対する意識の高まっています。
【 尾瀬国立公園の指定に併せたサイン計画図 】
凡
例
・・標識新設(22箇所)
・・標識板改修(13箇所)
・・「尾瀬」表示済み箇所
85
【 羽鳥湖高原の乱立していた案内標識を集約 】
羽鳥湖高原の乱立していた標識等を集約することにより、景観の向上と円滑な経路
誘導を図っています。
「羽鳥湖高原の美しい景観づくり協定」の締結や、景観形成シンポジウムを開催する
など、地域の景観に対する意識が高まっています。
【 整備後(標識、看板を統合) 】
【 整備前(各種標識、看板が乱立) 】
単位
指標名
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
箇所
2,608
3,078
%
84
100
交差点案内標識の整備率
86
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑨沿道景観を向上して観光地や地域づくりを支援します。
観光地など一定の区域で、国・県・市町村の各道路管理者が連携して補修等を行う「心をつな
げるふくしまの道づくり(フレッシュアップ作戦)」により、ランドマークとなる橋梁の再塗装など、道
路構造物の修繕による沿道景観の向上を図り、おもてなしの心で地域の観光振興を支援します。
【県土6-(5)】
フレッシュアップ作戦は観光地周辺の道路を維持・修繕するにあたって、沿道の環境を向上させる
ため単に壊れた部分を元通りにするばかりでなく、景観に配慮しながら工事を行うほか、路肩の草
刈りや路面の清掃も合わせて行うもので、これにより本県の魅力を高め、景観の保全や地域経済の
活性化を支援するものです
【「心をつなげるふくしまの道づくり(フレッシュアップ作戦)」実施状況】
施工後
施工前
舗装と高欄を補修し機能向上を図るとともに景観の向上も図れました(国道115号 長瀬川橋)
目標指標
指標名
単位
舗装等の補修事業により、イメージアップが図られた道
路延長
km
87
現状(H23)
目標(H32)
-
600
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑩市町村道などとの連携強化に努めます。
国県道と密接に関連する市町村道や農林道などの道路管理者と連携強化に努め、中山間地
域における道路ネットワークの効果的な整備を図り、地域プロジェクトや企業を支援します。
県の事業計画と市町村等の事業計画の調整を行い、地域の一体的な道路計画を支援します。平
成22年度からは、奥会津5町村をモデルとした、「過疎中山間地域における地域交通確保のための
計画策定」に着手します。
また、県では各市町村の財政、技術者等の状況を考慮し、過疎地域活性化計画、山村振興計画、
豪雪地帯対策基本計画に基づき、 代行事業注)として整備します。
【代行事業のイメージ】
【道路の分類】
道路の種類
一般国道
都道府県道
市町村道
農道
林道
臨港道路 など
注)特別立法地域内の道路整備を促進するため、 国土交通
大臣が指定する基幹的な市町村道の新設または改築に
関する工事を県が市町村に代わって、 その費用負担
および施工を実施する事業である。
【市町村道と連携して整備する事例】
町道野沢柴崎線は、一般県道上郷下野尻
線・1級町道上小島芝草線を通じて、町北西
部の奥川・新郷地区と町主要施設、さらに町
中心部及び高速道路ICに通じる路線です。
現道は幅員が4~5mと狭く屈曲部も多い。
一方、県道上郷下野尻線も狭小な踏切など
の問題があるため、一部に渋滞を起こしてお
り、一体的な整備で地域の連携・交流を支援
します。
町道 野沢柴崎線(西会津町)の現況
88
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト施策)
⑪道路情報板とライブカメラで“安心”と“魅力”を伝えます。
道路情報板・ライブカメラの整備により、イベント・路面状況や紅葉等のリアルタイムな情報提供
を行い、県民の方々をはじめ、ふくしまに訪れる方々へ“安心”と“魅力”をお伝えします。
【県土3-(12)、6-(3)】
○道路情報板
安全安心に関する情報と共に、イベント情報や観光案内などの「おもてなし情報」(思いやり
情報、地域活性化情報)を表示し、道路利用者のサービス向上を図ります。
おもてなし情報提供
○ライブカメラ
刻々と変わる道路情報を、インターネットを通じてリアルタイムで情報提供することにより、
道路利用者が事前に道路情報を知ることが出来ることで、利用者のサービス向上を図りま
す。
国道115号 土湯峠
(横向大橋)
福島県ホームページ ライブカメラ情報
国道289号 駒止峠
指標名
単位
箇所
ライブカメラの設置箇所数
89
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
51
74
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト施策)
⑫道路利用者へのサービス向上を図ります。
携帯電話の不通話区間での通話可能地点までの距離表示等を実施し、道路利用者に細やかな
心配りのある道づくりを進めます。
【県土3-(12)】
○携帯電話不通話区間
携帯電話不通話区間が長く続く箇所が存在する幹線道路沿線については、衛星通信や光
ファイバーケーブルなどの道路空間における通信基盤整備を検討するとともに、通話可能、不
可能の情報を表示する標識を設置するなど、道路利用者のサービス向上を図ります。
さらに、近年の高機能携帯電話等の普及状況から、緊急時において双方向の情報交換を可
能にするWi-Fiスポットの整備も併せて検討していきます。
【イメージ図】
待避所など
通話不能区間
○交通・防災情報提供
道路利用者に対して、災害時の交通規制情報等をリアルタイムに情報提供するとともに、県
民との双方向の情報交換を支える多様な媒体との連携を進めます。また、緊急時にも通信機
能を確保するため、太陽光発電等の再生可能エネルギーの活用による道路空間通信基盤の
整備を検討します。
津波避難所(高台)
津波避難所
(高台)
津波避難場所表示板
小型情報板による補完
津波予報の迅速な情報表示
地震発生
道の駅
太 平 洋 沿 岸
東 部 に
津波警報発表中
交互表示
交互表示
津波注意
小型情報板
国道
6
RO UT E
福島県浜通り
国道
6
地震発生震度6強
RO UT E
津波情報(注意報・警
報)や地震情報を小
型情報板により表示
道路情報板
通 行 注 意
津波予報(注意報・警報)
を道路情報板にリアルタ
イム表示し、道路利用者
へ提供
津波注意喚起表示板
指標名
単位
携帯電話の通話の出来ないエリアを表示する標識の
設置区間数
区間
90
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
27
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト施策)
⑬過疎・中山間地域等の安定した暮らしの維持と地域の振興を図ります。
バス路線の廃止・縮小等、生活交通の確保が課題となっている会津地域、阿武隈地域等の
過疎中山間地域において、関係機関と連携しながら、地域交通確保のための計画づくりを行い、
住民の利便性の向上、安全・安心の確保を目指します。
【県土4-(2)】
本県の過疎・中山間地域においては、バス路線の廃止・縮小等により、通院等のための移動が不
便となるなど、地域住民の安全・安心を支える地域交通の確保が大きな課題となっています。
そこで、会津地域をモデルとして、アンケート等により、住民の移動実態を把握し、関係機関と連
携しながら、通勤・通学・買物、通院・出荷など様々な生活・産業活動の支援策を検討します。
過疎・中山間地域での安全・安心の確保にかかる施策(例)
①暮らしの支援(コミュニティバス等の導入)
・日常生活に必要な生活交通 ・大型バスのすれ違いが可能となる待避所等
(生活の足)の維持・確保
の整備による安全な通行の確保等
待避所整備前
待避所整備後
②救急医療の支援
(1)普通車がすれ違いできる道路整備等
により、 救急医療機関への搬送の
速達性の確保、ドクターヘリ離着陸場
までのアクセス性の向上等
⑤地域の活性化
・地域資源を活かした産業の
活性化等
(2)道路の改良等により生じた道路敷など
を活用したドクターヘリ離着陸場
の整備の可能性調査
拠点となる都市
拠点となる都市との連携
との連携
(過疎・中山間地域における緊急搬送の例)
(1)すれ違い
可能な道路
の整備
(2)離着陸場
の整備検討
⑥農村の生活環境の改
善、 森林・自然環境
の保全
・農業の担い手・後継者
の育成・確保
・保安林等の森林の整備
や山地災害対策の実施
・農林業を支援する道路
の整備
・農林業の6次産業化 等
③地域の中心部の機能強化
・地域全体を見据えた医療、
商業などの機能強化・連携
都市部
・医療施設
・商業施設
・学校施設
等の都市施設
の集積
④地域間交流の促進
・物販所、道の駅など交流拠点等での人、物、情報等の
交流・連携
・地域資源を活かしたグリーンツーリズムの推進
・二地域居住の推進
91
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト施策)
⑭観光有料道路を利用して観光振興を支援します。
福島県道路公社が管理・運営している観光有料道路の環境整備等を実施し、沿線にある観
光資源の魅力向上と利用促進により、地域間の交流人口の拡大を図り、周辺地域の観光振興
を支援します。
観光有料道路の磐梯吾妻スカイライン、磐梯山ゴールドライン、磐梯吾妻レークラインの沿線に
は、一切経山や浄土平、桧原湖、五色沼など、雄大で変化に富んだ自然が広がっており、四季
折々の美しさに魅せられて毎年多くの観光客が訪れています。これらの観光資源を活用し、環境
整備等による魅力の向上と広報活動等による利用促進を実施することにより、観光有料道路を利
用した交流人口の拡大を図り、周辺地域の観光振興を支援します。
磐梯吾妻スカイライン
磐梯山ゴールドライン
磐梯吾妻レークライン
単位
指標名
スカイライン・磐梯高原の観光客入込数
人
92
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
2,780,638
2,760,000
主要な施策を実現するための主な事業
【道路改築事業(主要生活幹線道路)】
継続箇所
・県道上名倉飯坂伊達線(福島市 大笹生)
・県道郡山湖南線(郡山市 三森Ⅰ)
・国道349号(鮫川村 鮫川バイパス)
・県道柳津昭和線(柳津町 琵琶首)
・県道会津若松裏磐梯線(北塩原村 桧原)
・国道399号(いわき市 戸渡 外)〔『ふくしま復興再生道路』としてP219に再掲〕
など
平成24年度新規着手箇所
・県道棚倉矢吹線(矢吹町 三文橋)
・県道猪苗代塩川線(喜多方市 東栄橋)
【道路改築事業(生活幹線道路・生活道路)】
継続箇所
・県道土湯温泉線(福島市 中町)
・県道飯野三春石川線(郡山市 黒木)
・県道勿来浅川線(鮫川村 本坂)
・県道赤留塔寺線(会津坂下町 船杉)
・県道片倉末続停車場線(いわき市 末続)
など
平成24年度新規着手箇所
・県道古殿須賀川線(石川町 北須橋)
・県道白河関辺線(白河市 関辺)
など
【市町村道代行事業】
継続箇所
・(村)北山大塩線(北塩原村)
・(村)佐須大倉線(飯舘村)
・(町)中川大栗山線(金山町)
93
94
◆施 策 体 系 図 3
1 活力
(1)広域的な連携・交流を支え県土の活力を高める道づくり
(2)地域間の連携・交流を支え地域力を高める道づくり
(3)都市・地域・まちづくりを支える道づくり
(ソフト+ハード施策)
①交流と賑わいづくりを支える街なか道路の整備・再生を進めます。
【県土6-(4)、7-(1)、8-(1)】
(ハード施策)
②集約型まちづくりを推進する街なかの道づくりを進めます。
(ソフト+ハード施策)
③街なみ景観の保全・形成と連携した街なかの道づくりを進めます。
【県土6-(4)】
④ まちのアメニュティ向上を図るため地域と連携した街なかの道づくりを進めます。
⑤歩いて暮らせるまちづくりを支援する街なかの道づくりを進めます。
⑥低炭素型まちづくりを支援する街なかの道づくりを進めます。
⑦交通渋滞の緩和に向けたハード・ソフト対策を進めます。
【県土7-(3)】
2 安全
3 管理
4 暮らし
5 環境
※【県土○-(○)】:「ふくしまの未来を拓く県土づくりプラン」第3編 施策別計画編~
10のビジョンと84のアクション~に掲載されている箇所を示します。
95
ふくしま道づくりプランの施策を実現するため 1活力
(3)都市・地域・まちづくりを支える道づくり
地域の魅力を支えるまち ①交流と賑わいづくりを支える
街なか道路の整備・再生を進めます
まちづくりと連携した元気ふくしま・交流促進事業の事例
「案内板」街なか案内
「くらにわ」沿道空地利用
道路を利用したイベント
街なかを巡る観光客
喜多方市の事例
②集約型まちづくりを推進する
街なかの道づくりを進めます
都市計画区域(33地域)
・線引き都市計画区域(4地区)
・非線引き都市計画区域(29地区)
平磐城線(いわき市) 整備前
平磐城線(いわき市) 整備イメージ
⑥低炭素型まち ③街なみ景観の保全・形成と連携した
街なかの道づくりを進めます
まちなか循環バス社会実験(福島市)
まちづくりと連携した道路整備
(主)飯野・三春・石川線 (三春町)
みはる壱番館
亀賀門田線 会津若松市 錦町・表町地区の景観協定コンセプト図
96
パーク & バスライド
(いわき市:好間ICバス停)
の主な事業
④まちのアメニティ向上をはかるため
地域と連携した街なかの道づくりを進めます
づくりを行います
(一)伊達霊山線(伊達市)
シンボルロード事業
公共空地の緑化(南相馬市)
まちの小さな森づくり推進事業
ウッディータウン善宝池(郡山市)
緑地協定地区
まちなかサポーター(福島市)
⑤歩いて暮らせる街づくりを支援する
街なかの道づくり進めます
(一)福島停車場線(福島市)
福島駅前通り バス祭り
(一)須賀川二本松線(郡山市)
青空市 なかまち夢通り
国道399号
(いわき市)
ペデストリアンデッキ
づくりを支援する
街なかの道づくりを進めます
国道118号(会津若松市)神明通り
まちなか子供夢駅伝競走大会
⑦交通渋滞の緩和に向けた
ハード・ソフト対策を進めます
左折レーンが設置され、左折車による渋滞が緩和された事例
まちなか直行バス社会実験
(パーク&バスライド:郡山市)
整備後
整備前
ももりんレンタサイクル(福島市)
国道399号(いわき市平北目町)
97
1 活力
(3)都市・地域・まちづくりを支える道づくり
都市機能の拡散、中心市街地の空洞化や高齢化が進む都市部においては、市街地の活性化
や歩いて暮らせるまちづくりが求められていることから、「ひと」と「くるま」が共生する新しいまちづ
くりを目指して、地域の人々やまちづくり団体等と連携・協働し、まちの魅力、にぎわいを育む道
づくりに取り組みます。
このため、街なか道路の整備に当たっては、地域の人々が描く将来の姿が実現するように、地
域づくりやまちづくりの取り組みと連携し、ソフト・ハード両面から以下に示す「施策を実現するた
めの具体の取り組み」により進めます。
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
①交流と賑わいづくりを支える街なか道路の整備・再生を進めます。
・ 文化、歴史、景観などの地域風土を生かしたまちづくりと連携し、地域資源を生かした街なか
道路の整備・再生を推進します。
・ 市街地の賑わいづくりに向け、出逢い・交流する公共空間としての街なか道路の整備・再生を
推進します。
【県土6-(4)、7-(1)、8-(1)】
都市内幹線道路に重点を置いた街路整備から、地域に住み、暮らす人々やその生活に関わるN
POやボランティア団体、学校、企業、行政機関の参加により描かれる、地域の将来の姿が実現す
るよう、まちづくり活動と連携しながら街なか道路の整備・再生をソフト・ハードの両面から進めます。
○まちづくりと連携した
元気ふくしま・交流促進事業等による
喜多方市内での取り組み
・ 「くらにわ」:沿道空地利用
「くらにわ」沿道空地利用
・ 「祭り、イベント」 :道路空間利用
「案内板」街なか案内
・ 「景観協定」:街なみ保全・形成
・ 「案内板」:街なか案内
・ 街なみ形成と連携した道路整備
道路を利用したイベント
(主)喜多方会津坂下線(喜多方市)ふれあい通り
街なかを巡る観光客
(主)喜多方会津坂下線(喜多方市)
ふれあい通り
整備イメージ
98
単位
指標名
道路整備関連まちづくり団体数
団体
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
56
60
○元気ふくしま交流促進事業等により、まちづくりの一環として道路の整備・再生を図るまちづくり
団体数を指標としました。
99
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
②集約型まちづくりを推進する街なかの道づくりを進めます。
・ 市街地への通過交通の流入を防ぐため、環状道路の整備を進めるとともに、主要地点を結ぶ
都市の骨格となる街なか道路の整備を推進します。
・ 市街地再生に向けて、既存市街地における土地区画整理事業や再開発事業と連携し、街な
か道路の整備・再生を推進します。
平磐城線(いわき市) 整備前
平磐城線(いわき市) 整備イメージ
東部幹線(郡山市) 鳥瞰写真
単位
指標名
市街地内の都市計画道路(幹線道路)の整備延長
【県土7-(1)】
km
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
319.1
335.4
○街なか道路の整備促進に伴い供用延長も増加することから、福島県内の都市計画道路のうち市
街地部における幹線道路の改良済延長を指標としました。
100
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
③街なみ景観の保全・形成と連携した街なかの道づくりを進めます。
・ 住民協定やまちづくり計画等による沿道景観の保全・形成に向けた取り組みと連携し、調和の
取れた街なみづくりに向けて道路の整備・再生を推進します。
・ 沿道景観の保全・形成などまちづくりに向けた取り組みを積極的に支援します。
【県土6-(4)】
街なみ景観の保全・形成に向けた取り組みは、住民協定やまちづくり計画等を実効性のある計画
とすることが重要であり、 地域が描く将来の姿(地域ビジョン)を地域の方々が共有することが必要
です。このためにも、街なか道路の整備・再生に先駆け、地域の人々やNPOなどの各種団体によ
るまちづくりの取り組みを積極的に支援します。
若宮野辺線(二本松市) 整備イメージ
若宮野辺線(二本松市) 整備前
単位
指標名
街なか道路整備区間で景観協定等を締結している地区
数
地区
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
10
14
○街なか道路の整備促進に伴い新たに景観協定を締結する地区数も増加することから、街なか道
路整備事業箇所のうち景観協定の締結された地区数を指標としました。
まちづくりと連携した道路整備
県道飯野・三春・石川線 (三春町)
みはる壱番館
亀賀門田線 会津若松市 錦町・表町地区の
景観協定コンセプト図
101
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
④まちのアメニュティ向上を図るため地域と連携した街なかの道づくりを進めます。
・ 地域が誇りと愛着心を持ち、来訪者が「魅力」を感じるまちづくりに向け、地域の人々やまちづ
くり団体、市町村と一体となって、街なか道路の整備を推進します。
・ 街なか道路を花と緑の回廊とする、地域住民の主体的な取り組みを支援します。
市街地の賑わい創出に向けて、出逢い・交流する場として、街なか道路の公共空間機能へ目を
向け、地域のアメニティ向上を目的とした沿道住民の取り組みを支援します。
ウッディータウン善宝池(郡山市)
緑地協定地区
県道伊達霊山線(伊達市)
シンボルロード事業
公共空地の緑化(南相馬市)
まちの小さな森づくり推進事業
まちなかサポーター(福島市)
102
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑤歩いて暮らせるまちづくりを支援する街なかの道づくりを進めます。
・ 超高齢社会に対応し、ユニバーサルデザインの視点に立って歩行空間の整備・再生を推進し
ます。
・ 歩いて暮らせるまちづくりに向けて、地域の人々やまちづくり団体、市町村と協働し社会実験
等の成果を踏まえ、トランジットモール化など、街なか道路の再生を図ります。
今後の道路交通状況や沿道土地利用の変化に応じ、幅員再構成など、既存の街なか道路を再
生する視点が重要となります。
このため、沿道土地利用の変化への対応や市街地の活性化に向け、住民や商店街、各関係機
関と連携し社会実験等を通じて、街なか道路の再生を図ります。
県道福島停車場線(福島市)
福島駅前通り バス祭り
県道須賀川二本松線(郡山市)
青空市 なかまち夢通り
国道399号
(いわき市)
ペデストリアンデッキ
国道118号(会津若松市)神明通り
まちなか子供夢駅伝競走大会
車道幅減少の社会実験(桑折町)
白河だるま市(白河市)
103
大俵引き(会津美里町)
いわき踊り(いわき市)
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑥低炭素型まちづくりを支援する街なかの道づくりを進めます。
・自動車交通によるCO2排出削減に向け、道路整備などのハード整備と合わせ、TDM注1やモビ
リティ・マネジメント注2 、デマンド型交通システム 注3の導入など、ソフト施策を効率よく組み合わ
せて、自転車利用も含めた都市内の総合的な交通施策を進めます。
・まちなかの公共交通利用促進に向け、交通結節点などの整備を進めるともに、パークアンドライ
ドシステムの導入などのソフト施策を組み合わせて公共交通利用環境の創出を進めます。
低炭素社会に向けて、歩きやすい環境づくりや、自転車利用の利便性向上、公共交通機関利用
促進などソフト・ハードの両面の施策により、車中心から車と人が共生する都市構造への転換を進
めます。
注1 TDM : Transportation Demand Managementの略で、交通需要マネジメントと訳され、 自動車の効率的利用や公共
交通への利用転換など、交通行動の変更を促して、発生交通量の抑制や集中の平準化など、「交通需要の調
整」を行うことにより、道路交通混雑を緩和していく取組みをいいます。
注2 モビリティ・マネジメント:
多様な交通施策を活用し、個人や組織・地域のモビリティ(移動状況)が社会にも個人にも望ましい方向へ自発
的に変化することを促す取組みを指します。具体的には、一般の人々や各種の組織が、渋滞や環境問題、ある
いは個人の健康といった問題に配慮しつつ、過度に自動車に頼る状態から公共交通機関や自転車などを「かし
こく」使う方向へ促す取り組みを指します。
注3 デマンド型交通システム:
地元のタクシー会社や自治体の小型乗合自動車で, 利用者の需要に合わせを自宅などから目的地まで送迎す
るという交通システムで、バスのような低料金でありながらタクシーのようなドアtoドアの便利さを併せ持ちます。
まちなか直行バス社会実験
(パーク&バスライド:郡山市)
まちなか循環バス社会実験(福島市)
ももりんレンタサイクル(福島市)
パーク & バスライド
(いわき市:好間ICバス停)
○総合的な都市交通施策を進めるため、都市総合交通計画の見直しを促進するとともに、自転車
利用環境の向上を図ります。
○郡山都市圏総合交通計画(平成22年1月策定)において徒歩、自転車利用、バスや電車の公
共交通利用により交通手段の自動車分担率を平成42年に8ポイント低減することを目標としてい
ます。
具体的には、郡山市の中心部や、須賀川市・田村市・本宮市の中心部など、各都市の拠点で
の自動車交通のうち、その2割を他の交通手段に転換し、郡山都市圏全体で自動車を使う割合を
H18年の74.5%からH42年には66.7%へ低下させることを目標としています。
104
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑦交通渋滞の緩和に向けたハード・ソフト対策を進めます。
交通渋滞は、日常生活や産業活動に大きな影響を与えていることから、渋滞対策として、バイ
パスや交差点改良などの整備を進めるとともに、「ノーマイカーデー注1」や「カーフリーデー注2」な
どの積極的活用や時差通勤の導入、あるいは、公安委員会の協力のもとに、信号の調整による
適切な交通誘導などのソフト施策も含めて、総合的な渋滞対策を推進します。
【県土7-(3)】
国道399号(いわき市平北目町)
~左折レーンが設置され、左折車による渋滞が緩和された事例~
施 工 前
施 工 後
注1 ノーマイカーデー :一定の月日や曜日にマイカー(自動車)の使用を自粛し、公共交通機関の利用を促す日
注2 カーフリーデー :都市部において1日マイカーを使わない地区を創り出し、市民一人ひとりが車のない都市環境を体験し
その変化を実感し、同じ日に世界の市民とともに考える取り組み。毎年9月22日にモビリティウィークの中心
事業として実施されている。
単位
指標名
渋滞対策実施箇所数
箇所
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
1
8
○目標指標の箇所数は、県内の国土交通省3事務所、福島県土木部、福島県警察本部、関係18市町村、
東日本高速道路(株)から構成される「福島県渋滞対策連絡協議会」において、平成21年度に渋滞ポイント
として決定した「新たな渋滞対策箇所」※178箇所(うち県事業24箇所)及び平成17年度に決定した「CO2削
減アクションプログラム」※2に基づき、今後も引き続きハード・ソフト両面での対策を実施していきます。
※1 「福島県渋滞対策連絡協議会」が策定する渋滞対策プログラムについては、平成24年度に選定した箇所につい
て、今後対策を検討し計画を策定する予定です。上記の目標値は、平成21年度に県管理道路について渋滞状
況を調査し、設定したものです。
※2 「新たな渋滞対策箇所」78箇所のうち、H18~H24年度に対策が完了もしくは一部完了予定の42箇所(うち県事業
12箇所)が登録されており、「新たな渋滞対策」と一体となって取り組むものです。
105
施策を実現するための主な事業
【街路事業】
継続箇所
・(都)平磐城線
・(都)亀賀門田線
・(都)舞台田上勝線
・(都)東部幹線
・(都)腰浜町町庭坂線
・(都)白河駅白坂線
・(都)駅前北原線
他 7箇所
花畑工区
表町工区
塗物町工区
久保田工区
三河北町工区
大工町工区
旭町工区
106
いわき市
会津若松市
喜多方市
郡山市
福島市
白河市
南相馬市
◆施 策 体 系 図 4
1 活力
2 安全
(4)安全に安心して暮らせる道づくり
【自然災害に強い道路整備】
(ハード施策)
①大規模地震時の安全性確保と緊急時の被災者支援活動を支えます。
【県土2-(8)】
②落石対策を進め道路利用者の安全・安心を確保します。
【県土2-(9)】
③安定した地域住民の生活や経済活動の確保に努めます。
(ソフト+ハード施策)
④突発的な災害等から県民の生命・財産を守ります。
(ソフト施策)
⑤災害発生時の復旧活動や被災者支援活動における連携の強化を図ります。
【交通安全の推進】
(ハード施策)
⑥子どもの笑顔が広がる安全で安心な地域づくりを支援します。
【県土3-(13)】
⑦交差点の改良により道路利用者の安全・安心を確保します。
⑧景観に配慮した防護柵整備で安全で快適な道路環境を整備します。
⑨道路排水溝の改善により道路利用者の安全・安心を確保します。
(ソフト+ハード施策)
⑩地域の実情に応じた対策で道路利用者の安全・安心を確保します。
⑪関係機関と連携して交通事故の防止に努めます。
(ソフト施策)
⑫ソフト施策で子どもの安全を守ります。
⑬地域と共に実施する安全パトロールで道路利用者の安全・安心を確保します。
(5)雪や寒さから暮らしを守る道づくり
3 管理
4 暮らし
5 環境
※【県土○-(○)】:「ふくしまの未来を拓く県土づくりプラン」第3編 施策別計画編~
10のビジョンと84のアクション~に掲載されている箇所を示します。
107
ふくしま道づくりプランの施策を実現するため 2安全
(4)安全に安心して暮らせる道づくり
安全・安心を支える ①大規模地震時の安全性確保と
緊急時の被災者支援活動を支えます
橋梁耐震対策の事例
凡 例
基幹的な道路
(高規格幹線道路)
基幹的な道路
金山町(国道400号 湯元橋)
(高規格幹線道路以外)
会津若松市(国道118号 新大川橋)
桁の落橋防止(落橋防止装置設置)
橋脚の倒壊防止(コンクリート巻き立て)
地域連携道路
(地域高規格道路)
②落石対策を進め道路利用者の
安全・安心を確保します
地域連携道路
会津地域
(地域高規格道路以外)
【落石状況】
【整備事例】
南会津地域
落石対策の事例
④突発的な災害等から
県民の生命・財産を守ります
冠水対策整備状況及び名称表示板設置の事例
3-11W
昭和町ボックス(西
側)
⑫ソフト施策で子どもの安全を守ります
警報装置及び標識の設置
危険水位の表示
白河羽鳥線「昭和町ボックス」(白河市)
河川堤防を遊歩道として整備した事例
県道小野郡山線への歩道整備が困難
であったため、県道と平行している黒石川
の堤防を遊歩道として整備しました。
⑤災害発生時の復旧活動や被災者支援活動に
おける連携の強化を図ります
黒石夢歩道L=1,100m W=2.0~2.5m
官公署
B町
集会所
A
市
C村
C村
文教施設
緊急輸送路を示した地図
官公署
公園
それぞれの情報を
一体化させた地図
医療施設
B町
B町
C村
文教施設
広
場
御舘
中学校
A市
公園
御舘
小学校
広場
防災拠点や避難所を示したハザードマップ
(市町村単位で作成)
凡 例
医療施設
市町村界
A市
道 路
緊急輸送路
文教施設
防災拠点
避難所
108
黒石川の堤防を遊歩道として整備
県道小野郡山線の状況
県道小野郡山線(黒石川)
の主な事業
道づくりを行います
⑥子どもの笑顔が広がる
安全で安心な地域づくりを支援します
歩道整備の事例
相馬港
県北地域
【 整備前 】
【 整備後 】
県道須賀川二本松線(杉田)
相双地域
⑦交差点の改良により
道路利用者の安全・安心を確保します
県中地域
左折レーン整備の事例
左折レーンの設置により、
交通渋滞が解消
福島空港
至 棚倉町
県南地域
いわき地域
至 棚倉
町
交差点形状を
Y字からT字にして、
安全性アップ
【 整備後 】
至 棚倉町
小名浜港
【 整備前 】
⑬地域と共に実施する安全パトロールで
道路利用者の安全・安心を確保します
国道118号(矢祭町小田川)
⑩地域の実情に応じた対策で
道路利用者の安全・安心を確保します
道路敷内に側溝
を設置し歩行空
間を確保しました。
歩道パトロール状況
地域の方々との現地調査
路肩を広げ、カラー
舗装を行い歩行空
間を明示しました。
【 整備前 】
地域の方々との道路パトロール
109
【 整備後 】
2 安全
(4)安全に安心して暮らせる道づくり
【自然災害に強い道路整備】
広域的な連携により災害が発生した場合でも、被害の拡大を防止し、生命・財産を守るため、迅
速な救急・復興ができるように、橋梁の耐震補強や落石・岩石崩落対策を実施し安全で安心な道
路交通の確保を図ります。
そのため、耐震対策事業は、緊急輸送の対策を優先的に進め、震災時にも通行を確保できる
ようにします。また、落石等対策は、毎年実施している点検結果に基づき、変状の進行がみられる
箇所や緊急輸送路内の箇所について、優先的に事業を実施し安全・安心の確保を図ります。
【交通安全の推進】
交通事故がなく県民が安心して生活することのできる地域社会を実現するため、公安委員会や
地域住民、関係機関と連携しながら道路交通環境の整備を推進します。
小中高等学校の通学路や交通事故が発生する危険性が高い箇所の歩行空間確保やあんしん
歩行エリア、事故危険箇所、交通事故が多発している交差点等の交通事故対策を公安委員会
や地域の方々とともに推進し、人優先の安全で安心できる道路交通環境を整備します。
施策を実現するための具体の取り組み
【自然災害に強い道路整備】
(ハード施策)
①大規模地震時の安全性確保と緊急時の被災者支援活動を支えます。
緊急輸送路注)において、阪神淡路大震災などの内陸型直下型地震に対応した橋梁の耐震対策
を実施することにより、緊急輸送ネットワークを強化し、震災時等の早期復旧を支援します。
注) 避難対策や物流輸送に必要な防災拠点(市町村役場等)を結ぶ道路。
【県土2-(8)】
平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災では、橋梁が被災し幹線道路が寸断されたことによる
消火活動や救急活動の遅れ、緊急物資輸送にかかる緊急輸送路の確保が課題となりました。
本県においても、平成8年度に策定した福島県地域防災計画において、避難対策や物資輸送
に必要な防災拠点間等を結ぶ緊急輸送路の指定等を行いました。
そのうち、1次(主に高速道路や国道等の主要幹線道路)及び2次確保路線(その他幹線道路)
に位置付けられた、市町村役場などを結ぶ緊急輸送路において、震災時における緊急輸送のた
めの道路網の強化を図るため、橋梁の耐震補強を実施し、早期完了を図ります。
<橋りょう耐震対策>
【整備事例】金山町(国道400号 湯元橋)
会津若松市(国道118号 新大川橋)
桁の落橋防止
(落橋防止装置設置)
橋脚の倒壊防止
(コンクリート巻き立て)
単位
指標名
橋梁の耐震対策を実施した橋梁数
【県土2-(8)】
110
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
橋
249
255
%
98
100
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
②落石対策を進め道路利用者の安全・安心を確保します。
毎年の点検で法面や岩盤斜面に変状がみられる落石等危険箇所について、重点的な対策を進
め、道路利用者の安全・安心を確保します。
【県土2-(9)】
本県は、南北に縦断する阿武隈高地・奥羽山脈によって浜通り、中通り、会津の3地方に区分さ
れており、山間部を通過する3地方間を結ぶ道路には落石等の危険箇所があります。
さらに、近年、短時間かつ局地的な集中豪雨(ゲリラ豪雨)の被害が全国で多数発生していること
から、本県の道路においても集中豪雨による落石や法面崩落の対策が急務であり、この課題に積
極的に取り組みます。
平成8年度に実施した道路防災総点検の結果に基づき、継続的に点検を続けてきた法面等に
おいて、風化等の変状がある箇所の対策を図り、特に次の箇所については重点的な対策を実施し、
落石防護施設等を計画的に整備します。
・落石履歴箇所
・緊急輸送路における異常気象時等通行規制区間
・大幅な迂回を必要とする、近傍に代替路線がない箇所
・冬期通行止区間の早期開通が必要な箇所
事例:国道400号(昭和村~金山町)など
【平成8年度道路防災総点検 要対策箇所解消状況】
点検項目
要対策箇所数
落石崩落
岩石崩落
雪崩
地吹雪
その他
箇所数
合計
率
2,307
177
79
220
488
3,271
平成22年度末
解消箇所数
770
89
43
52
54
1,008
30.8
【落石状況】
平成23年度
完了箇所数
平成23年度末
解消箇所数
29
799
2
91
0
43
0
52
1
55
32
1,040
1.0
31.8
(平成24年3月末現在)
【整備事例】
単位
指標名
落石の恐れがある箇所で、点検において法面等に変状が
見られる箇所の解消数
※対策を必要とする箇所数 1,376箇所
【県土2-(9)】
111
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
箇所
890
1,376
%
65
100
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
③安定した地域住民の生活や経済活動の確保に努めます。
落石危険箇所等の対策を目的としたバイパス整備や防災施設整備などにより、「事前通行規制区
間注1,2)」を解消し、道路利用者の時間的損失を低減し、安定した地域住民の生活や経済活動の確
保に努めます。
大雨等の異常気象時には落石等の危険があるため、通行止めとなる区間があり、地域住民の生
活や経済活動における時間的損失が大きいことから、その解消に向けた対策を進め、これらの区間
を解消することで、安定した道路通行の確保に努めます。
【異常気象時通行規制区間の現状】
道路種別
国道
主要地方道
一般県道
合 計
道路種別
国道
主要地方道
一般県道
合 計
異常気象時通行規制区間(注1
路線数
区間数
13
40
28
38
46
56
87
134
特殊通行規制区間(注2
路線数
区間数
9
12
25
46
20
15
28
63
延長(km)
292.2
309.2
335.5
936.9
延長(km)
105.8
74.3
171.9
352.0
注1) 異常気象時通行規制区間とは、過去の記録により危険箇所の事故発生と異常気象との間に相関関係がある場合で、雨量等による
規制基準を定めて、これにより事前規制を実施する区間。
注2) 特殊通行規制区間とは、危険箇所の事故発生と異常気象との間に相関関係がみられない場合で、パトロール等により、気象、現地
状況等により判断して危険が予測される場合に事前規制を実施する区間。
単位
指標名
事前通行規制区間の延長
km
112
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
1,288.9
1,130.7
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
④突発的な災害等から県民の生命・財産を守ります。
「道路冠水事故ゼロ作戦Ⅱ」において、緊急通報に役立つよう警察・消防との連携を強化し、統一
名称の設定や名称表示板の整備を行い、通報のしやすさと迅速で確実な情報伝達を確保するとと
もに、必要に応じた流末等の排水施設の改善を行い、集中豪雨時のアンダーパス部での突発的な
災害等から県民の生命・財産を守ります。
集中豪雨時に冠水の危険性が高い道路のアンダーパス部において、道路利用者へ冠水危険
箇所の周知と冠水時の注意喚起を行うため、警察、消防等と連携し統一的な名称表示板の整備
や排水能力改善のための排水施設の修繕、強制排水施設の整備等を行い、道路利用者の生命
や財産を守ります。
【冠水対策整備状況】
県道白河羽鳥線「昭和町ボックス」(白河市)
県道福島飯坂線「森合ガード」(福島市)
警報装置及び標識の設置
名称標示板の設置
単位
指標名
アンダーパス部における冠水危険箇所の対策箇所
箇所
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
-
21
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト施策)
⑤災害発生時の復旧活動や被災者支援活動における連携の強化を図ります。
緊急輸送路・防災拠点・避難所などの情報を有機的に一体化した地図等を作成し、行政機関
や民間団体などと情報を共有します。災害発生時には、各団体が連携しながら最新の情報を交換
し、効率的で効果的な復旧対応や被災者支援活動に活用します。
災害復旧活動等の支援については、これまでも関係機関との間で情報を共有し連携を図ってき
ましたが、近年、災害発生時の支援においては、民間企業と連携や、一般市民のボランティア活
動の高まりがあり、さらに広く連携を図るため、防災拠点や避難所、これらを結ぶ緊急輸送路の情
報について地域毎の詳細な図面をつくり、活用を図ります。
また、少子高齢化が進むにつれて、地域のつながりが薄れてきていることから、より一層わかりや
すい情報の提供を行います。
災害発生時の効果的な連携に寄与し、県民の安全・安心の確保を図ります
113
地図の作成イメージ
官公署
集会所
B町
B町
医療施設
A市
A市
C村
公園
C村
広場
文教施設
緊急輸送路を示した地図
防災拠点や避難所を示したハザードマップ
(市町村単位で作成)
凡 例
市町村界
官公署
公園
道 路
医療施設
B町
A市
C村
緊急輸送路
防災拠点
文教施設
広場
文教施設
避難所
それぞれの情報を一体化させた地図
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
⑥子どもの笑顔が広がる安全で安心な地域づくりを支援します。
小中高等学校、養護学校の通学路や自転車、歩行者の多い区間で歩道のない橋梁、歩行者
の事故が多発している箇所など、安全な通行を確保するのに緊急に対策を要する県道塙大津
港線(川上)などの歩道整備を推進します。
【県土3-(13)】
通学児童の安全を守るため計画的に歩道整備を推進しており、通学路の歩道整備率は7割に達
しています。
歩道等の整備状況(平成24年4月)
(単位:km、%)
交安指定道路
整備状況
交安指定道路
道路種別
延長
うち
通学路
整備
延長
通学路整備状況
整備率
整備
延長
整備率
一般国道
(指定区間外)
996.9
190.3
540.4
54.2
152.2
80.0
主要地方道
1,261.1
302.7
588.9
46.7
243.6
80.5
一般県道
1,284.8
348.5
493.1
38.4
215.3
61.8
県管理道路計
3,542.8
841.5
1,622.4
45.8
611.1
72.6
114
しかし、通学児童を始めとする歩行者の安全な通行に支障をきたしている箇所は依然とし
て残っており、また、橋梁など歩道が中抜けになっている箇所の対応が求められています。
県道浪江国見線(伊達市)
県道浜崎高野会津若松線(湯川村)
歩道がないため、通学児童・
生徒の安全に支障をきたして
いる箇所が依然として残って
います。
県道鹿島日下石線(南相馬市 車川橋)
今後、小中高等学校、養護学校の通学路や自転車、歩行者の多い区間で歩道のない橋梁、
歩行者の事故が多発している箇所など、安全な通行を確保するのに緊急に対策を要する箇
所の歩道整備を推進し、交通事故の防止に努めます。
【整備事例】 県道須賀川二本松線(二本松市杉田地内)
【 整備前 】
踏切前後に歩道
がなく歩くのに危
険な状態でした。
指標名
【 整備後 】
単位
歩道・自転車歩行者道の整備延長
通学路の歩行空間整備延長注)、整備率
通学路の歩道整備により安全性が向上した小学校数
側道橋の整備箇所数
注)歩道、自転車歩行車道、簡易歩道、幅広路肩の整備延長
115
歩道が整備され子
ども達の安全が確
保されました。
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
km
1,667
1,812
km
602
700
%
72.4
84.2
校
321
449
箇所
243
267
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
⑦交差点の改良により道路利用者の安全・安心を確保します。
国道118号(猫啼)など交通事故が多発している交差点や交通渋滞が著しい交差点を改善し、
交通事故の防止と交通の円滑化を図ります。
交通事故の防止
学識経験者や警察本部等の関係機関と連携して、現地調査や検討会を行い対策を行うことで、交通事
故の防止を図ります。
■事故対策のイメージ
交通の円滑化
右折レーンや左折レーンの設置により、交通渋滞を解消し交通の円滑化を図ります。
■右折レーン整備のイメージ
116
【整備事例】 国道118号(矢祭町小田川地内)
左折レーンの設置により、
交通渋滞が解消
至 棚倉町
至 棚倉町
【 整備後 】
至 棚倉町
左折車による渋滞
交差点形状を
Y字からT字にして、
安全性アップ
【 整備前 】
指標名
単位
交通事故が多発している交差点等の対策箇所数
(短期対策、ソフト対策含む 県管理道路)
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
箇所
24
72
%
33.3
100
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
⑧景観に配慮した防護柵整備で安全で快適な道路環境を整備します。
緊急輸送路や県内の主要な観光地を結ぶ道路の景観に配慮した防護柵を整備し安全で快適
な交通の確保に努めます。
防護柵が整備されておらず車両通行に危険をきたしている箇所があります。
【主要な観光地を結ぶ道路】
【緊急輸送路】
国道118号
防護柵等の設置により、転落事故を防ぎます。
117
国道352号の事故
緊急輸送路や主要な観光地を結ぶ道路で転落事故が想定される危険な箇所に防護柵等を設
置し交通の安全を確保します。
【整備事例】
<駒止ブロック設置>
<ガードパイプ設置>
<国道459号(緊急輸送路)>
<国道352号(尾瀬へのアクセス道路)>
指標名
単位
緊急輸送路1次・2次指定路線や県内の主要
な観光地を結ぶ路線で、防護柵の未整備延
長
km
目標指標
現状(H23)
17.3
目標(H32)
0.0
(27.8km整備)
施策を実現するための具体の取り組み
(ハード施策)
⑨道路排水溝の改善により道路利用者の安全・安心を確保します。
道路を横断する排水溝の鋼製蓋の跳ね上げによる事故が発生していることから、地中に埋設
する構造に改善し(暗渠化)、安全で円滑な交通の確保に努めます。
【排水工補修箇所事例】
横断排水溝を地下に埋設し蓋の跳ね上げ
による事故の心配がなくなります。
蓋の掛かった横断排水溝段差
【 補修前 】
指標名
道路本線に設置されて
いる横断側溝(開渠)の
箇所数
【 補修後 】
単位
箇所
指標の定義・計算式
道路本線に設置されて
いる横断側溝(開渠)の
箇所数の積み上げ
118
目標指標
現状(H23)
659
目標(H32)
162
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑩地域の実情に応じた対策で道路利用者の安全・安心を確保します。
側溝蓋掛けや幅広路肩など地域の実情に応じたきめ細やかな対策により安全な歩行空間の確
保に努めます。
【地域の実情に応じたきめ細やかな対策】
歩道がなく、大型車のすれ違う際に歩行者が危険な状態にあったので、道路敷地内に側溝を
設置し、その上を歩くことにより、歩行者の安全を確保しました。
【 整備前 】
【 整備後 】
道路敷内に側溝
を設置し歩行空間
を確保しました。
道路の路肩を広げ、舗装の色・ポストコーンで路肩部分を明示することで、歩行者の安全を確
保しました。
【 整備前 】
路肩を広げ、カラー
舗装を行い歩行空間
を明示しました。
指標名
【 整備後 】
単位
簡易歩道・幅広路肩等地域の実情に応じた歩行
空間の整備延長
119
目標指標
現状(H23)
km
176
目標(H32)
203
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト+ハード施策)
⑪関係機関と連携して交通事故の防止に努めます。
公安委員会や地域住民、関係機関と連携し、道路整備(道路改良、交差点カラー化、ドットライン
等)、交通規制(信号現示の調整、信号灯のLED化等)の両面から交通事故対策を進め、交通事故
の防止に努めます。
【 あんしん歩行エリア 】
あんしん歩行エリアとは、市街地の中で事故発生の割合が高く歩行者と自転車の安全な通行を
確保するため、緊急的に対策を講ずる必要があると指定された地区です。
福島県では、20年度に8地区が指定され、平成24年までにエリア内における歩行者・自転車の死
傷事故を約2割抑止することを目標に公安委員会や関係機関、地域住民と連携して交通事故対策
を進めています。
あんしん歩行エリア(8地区)
地区名
用途地域
指定状況
市町村名
面積
(km2)
事故件数(H16-H18)
主な対策
歩行者・自
死傷事故
転車事故
道路管理者
公安委員会
福島中央
福島市
商業系
1.329
545
201
福島南
福島市
住居系
1.444
674
162
郡山駅前
郡山市
商業系
1.460
781
郡山開成
郡山市
住居系
1.290
276
会津若松中央
会津若松市 商業系
1.180
249
原町
南相馬市
住居系、商業系
1.503
234
・交差点改良
301 ・交差点カラー化
115 ・歩道設置
・自転車歩行者道における
116
自転車の通行位置の明示等
59
平
いわき市
住居系、商業系
1.836
557
146
植田
いわき市
住居系、商業系
1.054
214
52
・定周期式信号機の設置
・信号機の多現示化、LED化
・自発光標識(一時停止)の設置
・横断歩道、自転車横断帯の
設置等
【 事故危険箇所 】
事故危険箇所とは、死傷事故率が高く、死傷事故が多発している交差点や単路部です。
福島県では、20年度に29箇所(うち県管理道路9箇所)が指定され、平成24年までに当該箇所
の死傷事故を約3割抑止することを目標に公安委員会や関係機関、地域住民と連携して交通事
故対策を進めています。
事故危険箇所(県管理道路9箇所)
事故件数(H16-H18)
路線名
(主)郡山矢吹線
(主)会津若松裏磐梯線
(主)会津若松裏磐梯線
(主)会津若松裏磐梯線
(主)原町川俣線
(主)江名常磐線
箇所名
郡山市片平町
(庚担原五差路交差点)
会津若松市宝町
(小田橋交差点)
会津若松市花春町
~南千石町
会津若松市天神町
南相馬市原町区
(北長野交差点)
いわき市鹿島町
(鹿島駐在所前交差点)
(主)いわき上三坂小野線 いわき市山田町屋敷
うち
死傷事故
死亡事故
11
13
17
23
主な対策
道路管理者
公安委員会
1
・交差点改良、右折レーン設置
1 ・交差点カラー化
・道路照明の設置
1 ・視線誘導標の設置
・路面標示による通行誘導
0 等
9
1
17
1
11
1
(一)豊間四倉線
いわき市四倉町(東舞子橋
~四倉東一丁目交差点)
11
1
(一)赤井停車場線
いわき市平赤井
12
1
120
・信号機の設置、信号機の
歩車分離化
・信号機の高度改良
・信号灯器の増灯、LFD化
・停止線、横断歩道、自転車
横断帯の位置変更 等
目標指標
指標名
単位
福島県内全体の死傷事故件数
(国道、県道、市町村道、高速自動車国道)
件/億台
キロ・年
現状
(H23)
(H19)
70.5
目標(H32)
※
あんしん歩行エリア内事故件数
(国道、県道、市町村道の歩行者・自転車の事故件
数)
件/年
(H16-H18平均)
384
※
事故危険箇所事故件数
件/年
(H15-H18平均)
114
※
※ 25年度以降の目標値については、「特定交通安全施設等整備事業実施計画」の策定とあわせ公安委員会、
各道路管理者と調整の上定める。
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト施策)
⑫ソフト施策で子どもの安全を守ります。
人家が連続している区間など歩道整備が困難な箇所については、公安委員会や地域住民、
関係機関と連携し、河川堤防や裏道の通学路としての活用や車道幅員の変更等により、安全な
歩行空間の確保に努めます。
【 ソフト施策による歩行空間確保(イメージ図) 】
121
【 河川堤防を遊歩道として整備した事例 】
県道小野郡山線への歩道整備が困難であったた
め、県道と平行している黒石川の堤防を遊歩道として
整備しました。
黒石夢歩道
L=1,100m W=2.0
~ 2.5m
御舘
中学校
御舘
小学校
黒石川の堤防を遊歩道として整備
県道小野郡山線の状況
【 車道の幅を狭め歩行空間を確保した事例 】
いわき市小名浜小野線では、車道の幅を狭めるとともに路肩部分を明示し、通学児童をはじめと
する歩行者の安全を確保しました。
【小名浜小野線(いわき市鬼ヶ沢地区)】
【 整備前 】
【 整備後 】
区画線で車道の幅を
狭めました。
122
路肩部分をカラー舗
装で明示しました。
施策を実現するための具体の取り組み
(ソフト施策)
⑬地域と共に実施する安全パトロールで道路利用者の安全・安心を確保します。
事故が多発している箇所や歩道などの安全パトロールを地域の方々と共に定期的に実施し、
安全・安心の確保に取り組みます。
歩道パトロールや地域の方々との現地調査を発展させ、安全パトロールを地域の方々と共に定
期的に実施します。
歩道パトロール状況
地域の方々との現地調査
地域の方々との道路パトロール
公安委員会や市町村、関係機関と共に交通事故が多発している箇所の現地調査を行い事故防
止の対策計画を策定します。
公安委員会や関係機関と連携し道路施設(交差点改良、カラー化等)、交通規制(信号現示の
調整、信号灯のLED化等)の両面から交通事故対策を行います。
【 対策事例 】
【 整備前 】
【 整備後 】
交差点を着色し、ドラ
イバーへの注意喚起
を促します。
【 平成22年度の対策成果 】
平成22年度対策箇所(9箇所)の交通事故件数は、対策前事故件数(H20~H21)52件に対し、対
策後(H23~H24)23件で、55.8%減少しました。
【22年度対策箇所(9箇所)の交通事故発生状況】
対策前
(H20~H21)
対策後
(H23~H24)
増減率
(%)
事故件数(件)
52
23
△55.8
死傷者数(人)
64
27
△57.8
123
施策を実現するための主な事業
【耐震対策事業】
継続箇所
・国道49号
・国道459号
・国道294号
・国道401号
・(主)会津坂下山都線
・国道118号
など
平成22年度新規着手箇所
・国道399号
・国道289号
・国道114号
など
【災害防除事業】
継続箇所
・国道399号
・国道118号
・(一)赤坂東野塙線
・国道401号
・(主)猪苗代湖南線
・国道121号
・(一)落合浪江線
・(主)小野四倉線
など
平成22年度新規着手箇所
・(主)福島吾妻裏磐梯線
・(一)小栗山宮下線
・(主)常磐勿来線
など
【歩道整備事業】
継続箇所
・国道294号
・国道399号
・国道401号
・国道401号
・県道飯野三春石川線
・県道猪苗代塩川線
・県道いわき石川線
・県道日下石新沼線
など
平成24年度新規着手箇所
・国道352号
・県道保原伊達崎桑折線
・県道折木筒木原久ノ浜線
など
不動片桟橋
羽石高架橋
田町大橋
日吉跨線橋
山都橋
二川橋
西会津町
二本松市羽石地内
白河市田町地内
会津若松市門田町地内
喜多方市山都町
下郷町高陦地内
伊達橋
東橋
不動橋
伊達市箱崎地内
南会津町東地内
浪江町大字室原地内
茂庭工区
羽鳥工区
富田工区
松坂工区
五万堂工区
袋ノ沢工区
小丸工区
沖流工区
福島市
天栄村
鮫川村
会津美里町
猪苗代町
南会津町
浪江町
いわき市
在庭坂工区
沼沢工区
岩ノ沢工区
福島市
金山町
いわき市
白坂工区
東湯野工区
前川原工区
山口工区
新町工区
赤枝工区
笠井工区
小泉工区
白河市
福島市
会津美里町
南会津町
田村市
磐梯町
いわき市
相馬市
見通工区
鶴巻工区
田仲工区
檜枝岐村
桑折町
いわき市
124
【交差点改良】
継続箇所
・国道118号
・国道294号
・国道399号
・国道399号
・国道459号
・県道福島飯坂線
・県道下松本鏡石停車場線
など
平成24年度新規着手箇所
・国道114号
・国道401号
・県道喜多方会津坂下線
猫啼工区
大信町屋工区
片町工区
北目工区
五色沼工区
平野工区
飯豊工区
石川町
白河市
伊達市
いわき市
猪苗代町
福島市
天栄村
甚念坊山工区
古舘工区
緑町工区
福島市
会津若松市
会津坂下町
【あんしん歩行エリアの短期対策】
・会津中央地区
県道会津若松三島線(路側帯カラー化)
・原町地区
県道原町二本松線(歩道拡幅)
・いわき植田地区 いわき上三坂小野線(交差点カラー化)
【交通事故が多発している箇所の事故防止対策】
・国道121号
南会津町田島
・国道401号
会津若松市北会津町
・県道小名浜平線
いわき市小名浜
・県道いわき上三坂小野線 いわき市泉町
・県道浪江鹿島線
南相馬市原町区
125
東新井交差点
旧川南駐在所前交差点
御代坂交差点
滝尻交差点
南町二丁目交差点
126
◆施 策 体 系 図 5
1 活力
2 安全
(4)安全に安心して暮らせる道づくり
(5)雪や寒さから暮らしを守る道づくり
(ハード施策)
①雪に強い道路整備を推進し、雪国の日常生活を守ります。
【県土4-(3)】
②雪国における日常生活の利便性向上を図ります。
③凍結対策により冬期間の道路交通の安全・安心を支えます。
(ソフト+ハード施策)
④落雪対策により冬期間の道路交通の安全・安心を支えます。
【県土4-(3)】
⑤道路利用者の方々の情報提供に迅速に対応し冬期の安全を確保します。
(ソフト施策)
⑥除雪体制の確保により冬期間の道路交通の安全・安心を支えます。
⑦冬期間の地域の活動や交流を支えます。
【県土4-(4)】
⑧冬期歩行空間の確保で雪国の安全・安心を支えます。
【県土3-(2)】
⑨除雪オペレーターなどの人材を育成することで、除雪体制の確保や維持に努めます。
⑩冬期道路情報を提供することで道路交通の安全・安心を支えます。
【県土3-(12)】
3 管理
4 暮らし
5 環境
※【県土○-(○)】:「ふくしまの未来を拓く県土づくりプラン」第3編 施策別計画編~
10のビジョンと84のアクション~に掲載されている箇所を示します。
127
ふくしま道づくりプランの施策を実現するため
2安全
(5)雪や寒さからくらしを守る道づくり
①雪に強い道路整備を推進し、
雪国の日常生活を守ります
冬の暮らしを支える道 雪崩対策(雪崩防止柵)の事例
【 整備前 】
国道121号(喜多方市熱塩)
【 整備後 】
②雪国における日常生活の
利便性向上を図ります
流雪溝対策の事例
【 整備前 】
国道401号(南会津町木伏)
【 整備後 】
③凍結対策により冬期間の道路交通の
安全・安心を支えます
無散水消雪施設整備の事例
市町村境界
「豪雪地帯対策特別措置
法」に基づく特別豪雪地帯
「雪みち計画策定」
市町村
【 整備前 】
【 整備後 】
⑧冬期歩行空間の確保で
雪国の安全・安心を支えます
国道118号(天栄村鳳坂峠)
⑨除雪オペレーター 育成することで、除 ④落雪対策により冬期間の
道路交通の安全・安心を支えます
落雪対策の事例
【 整備前 】
ボランティアによる歩道除雪の状況
【 整備後 】
国道252号(只見町 蒲生橋)
128
歩道除雪機械の の主な事業
⑤道路利用者の方々の情報提供に迅速に対応し
冬期の安全を確保します
づくりを行います
などの人材を
雪体制の確保
や維持に努めます
道路利用者の方からの情報を参考に対応した事例
凍結抑制剤自動散布機の散布状況
⑥除雪体制の確保により
冬期間の道路交通の安全・安心を支えます
除雪ドーザによる新雪除雪の状況
ロータリー除雪による拡幅除雪の状況
⑦冬期間の地域の活動や交流を支えます
チャレンジふくしま「ゆいの道」作戦~試験除雪~実施個所
③ 県道小林舘の川線(小川)
⑤ 県道本宮土湯温泉線
(野地温泉)
⑩冬期道路情報を提供することで
道路交通の安全・安心を支えます
① 国道401号(博士峠)
② 国道252号(六十里越)
④ 国道352号(七入)
国道401号(博士峠)
試験除雪状況
講習会の状況
129
2 安全
(5)雪や寒さからくらしを守る道づくり
本県は、県土面積の約85%が積雪寒冷特別地域であり、安定した地域住民の生活や経済活
動を支えるうえで、冬期交通の確保が重要な課題となっています。
また、当該地域は、首都圏への食料やエネルギーの供給などをはじめとして、様々な多面的機
能を担っており、生活道路の確保、救急患者の搬送など地域住民が安全で安心できる生活環境
が冬期間においても維持できなければ、ますます過疎化が進み、これら重要な機能が失われかね
ない状況にあることから、除雪事業や防雪事業等を計画的に進めます。
そのため、冬期間における道路ネットワークと安全で安心な交通を確保するための除雪事業、
地吹雪・雪崩を防止する施設や消融雪施設等を整備する防雪事業、堆雪幅の確保や流雪溝等を
整備する凍雪害防止事業など、地域の特性に応じた適切な事業を進めます。
施策を実現するための具体的取組
(ハード施策)
①雪に強い道路整備を推進し、雪国の日常生活を守ります。
地吹雪・雪崩により道路ネットワークが寸断される箇所等の対策を推進し、冬期交通における安
全性の向上を図ります。
【県土4-(3)】
平成8年度の道路防災総点検や事故履歴等により、雪崩及び地吹雪の危険箇所を解消するため、防雪
工事を行い冬期交通の安全性の向上を図ります。
雪崩対策
⇒ 雪崩予防柵、雪崩防護壁、スノーキーパー など
地吹雪対策 ⇒ スノーシェルター、防雪柵 など
◆道路防災総点検とは◆
道路防災のため、道路管理者と専門技術者が道路の落石・岩石崩壊・雪崩・地吹雪などの危険箇所
を点検する制度です。
総点検は全国一斉に実施され、特に危険と判断された箇所については、各自治体の判断により毎
年点検・観測を行い、緊急性の高い箇所より対策工事を行っております。
■地吹雪・雪崩の対策
※道路の異常を見つけたら 道路緊急ダイヤル「#9910」にご連絡ください。
整備後
整備前
地吹雪により視界不良を防ぐ道路(防雪柵) 国道401号(小野川)昭和村
整備前
整備後
雪崩を防ぐ道路(雪崩防止柵) 国道121号(熱塩)喜多方市
130
目標指標
指標名
単位
雪崩や地吹雪の恐れのある危険箇所の解消数
【県土4-(3)】
現状(H23)
目標(H32)
箇所
96
103
%
32
34
注1:H8道路防災総点検結果による
施策を実現するための具体的取組
(ハード施策)
②雪国における日常生活の利便性向上を図ります。
人家が連続する地区において流雪溝を整備することにより、路肩や歩道等の排雪を円滑にする
とともに、沿道区域の除排雪を容易にして生活空間を確保し、雪国の暮らしの利便性向上を図り
ます。
これまで、付近に排雪する場所が無く、道路を横断して排雪していたような地域に、流雪溝を整備すること
により、安全性・利便性の向上が図られます。また、流雪溝の蓋を高齢者にも開けやすい蓋にするなど、投
雪作業を容易にします。
■流雪溝対策
整備前
整備後
沿道の排雪を容易にする道路(流雪溝) 国道401号(木伏)南会津町
目標指標
指標名
流雪溝の整備延長
単位
現状(H23)
目標(H32)
延長
36.2
39.3
%
92
100
131
施策を実現するための具体的取組
(ハード施策)
③凍結対策により冬期間の道路交通の安全・安心を支えます。
人家が連続し排雪スペースが無く除雪作業が困難な区間、急勾配を有する峠部や中心市街地
の歩道等において、路面凍結によるスリップ事故等を防止するため、消融雪施設や凍結抑制舗
装、日陰対策などを実施し、冬期交通における安全性の向上を図ります。また、トンネル坑口等、
局部的な箇所では、新しい融雪システムの採用を積極的に検討し、より効率的で信頼性の高い
新たな安全対策に取り組みます。
スリップ事故が多発している箇所や、市街地の歩道に消融雪施設を整備し、通行する車両や歩行
者の安全を確保します。
また、樹林により日差しが遮られ部分的に凍結しているような箇所においては、地域の方々の協
力を得ながら樹木を伐採するなど、効率的な対策を行います。
■路面の凍結対策
整備前
整備後
雪を融かすことができる道路(無散水消雪施設)
整備前
国道118号(鳳坂峠)天栄村
整備後
雪を融かすことができる歩道(無散水消雪施設)
指標名
雪を溶かすことができる道路の延長
単位
km
132
国道118号(米代)会津若松市
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
138
143
施策を実現するための具体的取組
(ソフト+ハード施策)
④落雪対策により冬期間の道路交通の安全・安心を支えます。
路面上部にアーチ部材等を有する下路橋、トンネル坑口や道路標識等からの落雪による事故
を防止するため、道路パトロールにおいて重点的に確認するとともに、降雪の多い地域においては
落雪対策を推進し、安全な冬期交通の確保に努めます。
【県土4-(3)】
降雪期には、下路橋のアーチ部材等に着雪した雪が通行している車両に落下し、車両が損傷するという
事故が発生しています。そこで、アーチ部材等に融雪施設を設置することで落雪による事故を防止します。
■落雪対策
整備前
整備後
落雪対策を実施した道路 国道252号(蒲生橋)只見町
指標名
中下路橋の落雪危険箇所解消数
単位
箇所
133
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
7
10
施策を実現するための具体的取組
(ソフト+ハード施策)
⑤道路利用者の方々の情報提供に迅速に対応し冬期の安全を確保します。
道路利用者の方々より寄せられた路面凍結などの道路情報に対し、迅速に対応するとともに、
毎年同様の状況が見られる区間には、凍結防止対策を行うなどきめ細かな対応を行い、冬期交通
の安全を確保します。
路面の凍結対策として下記に該当する箇所を事前に設定し、凍結抑制剤散布車や人力散布により路面
の凍結対策を重点的に行っております。
(ア)峠部などの縦断勾配の急な坂路
(イ)平面曲線が小さい、または、見通しの悪いカーブで日陰となる箇所
(ウ)橋梁、トンネル、スノーシェッド等の出入り口付近
~など~
また、主要道路の峠部などで特に凍結しやすい箇所や道路利用者の方から寄せられた情報も参考にし
ながら、凍結抑制剤自動散布機を設置したり、道路利用者の方も利用することが可能な滑り止め用砂を設
置しております。
■路面の凍結対策
凍結抑制剤散布車の散布状況
凍結抑制剤自動散布機の散布状況
134
施策を実現するための具体的取組
(ソフト施策)
⑥除雪体制の確保により冬期間の道路交通の安全・安心を支えます。
安全で円滑な道路環境を確保するため、適時適切に道路除雪や凍結抑制剤の散布を行うなど、
除雪体制を確保することにより、雪国における安定した地域住民の生活や経済活動を支援します。
冬期の円滑な交通を確保し、地域住民の生活や経済活動を支援するため、県管理道路384路線
5,628.4kmのうち、380路線5,199.9kmで除雪を行っています。
また、路面の凍結対策として約1,064kmの区間で機械や人力により凍結抑制剤を散布しています。
積雪寒冷地域
宮城県
寒冷地域
山形県
その他
新潟県
中通り
会 津
浜通り
積雪寒冷地域
その他
栃木県
群馬県
市 町 村 境 界
「豪雪地帯対策特別措置法」に
基づく特別豪雪地帯
寒冷地域
福島県の豪雪地帯及び積雪寒冷特別地域指定図
除雪ドーザによる新雪除雪の状況
ロータリー除雪車による拡幅除雪の状況
135
施策を実現するための具体的取組
(ソフト施策)
⑦冬期間の地域の活動や交流を支えます。
「チャレンジふくしま「ゆい(結い)の道」作戦~試験除雪~」を継続して実施し、冬期通行止めに
より迂回を余儀なくされる箇所のうち、雪崩対策などにより雪崩の危険が無くなり、また、除雪作業
が可能な道幅が確保された箇所並びに地域の活性化等に資する区間において除雪を行い、通
年通行や通行止め期間を短縮し経済活動や地域間交流、日常生活を支えます。
【県土4-(4)】
■目 的
豪雪地帯である会津地方等の中山間地域における冬期交通不能区間において、通行止め期間
の短縮や解消を図るものです。
■事業概要
福島県が管理する道路の384路線(5,628.4km)のうち、冬期交通不能区間は、40路線54箇
所(326.1km)で、約6%となっています。
このうち、除雪機械の作業幅の確保ができ、雪崩危険箇所の対策が完了し、条件が整った区間)
において、平成20年度から試験除雪を行っており、通年通行の確保や通行止め期間の短縮に努
めています。
■期待される効果
冬期通行止めにより大幅な迂回を余儀なくされている地域住民にとって、生活の利便性が図られ
ます。
■今後の対応
この試験除雪により、道路の積雪状況等などのデータを蓄積し、一般除雪への対応を進めます。
また、条件が整った他の箇所においても、試験除雪を順次実施し、冬期交通不能区間の解消や
期間の短縮に努めます。
試験除雪実施箇所図
⑤県道本宮土湯温泉線(野地温泉)
③県道小林舘の川線(小川)
① 国道401号(博士峠)
② 国道252号(六十里越)
④国道352号(七入)
番
号
期間
1
H20~
市町村名
会津美里町
昭和村
種
別
路線名
箇所名
延長
(km)
国
道
401号
博士峠
15.7
2
H20~
只見町
国
道
252号
六十里越
14.4
3
H20~
只見町
県
道
小林舘の川
線
小川
1.2
H22~
檜枝岐村
国
道
352号
七入
4.7
H22~
福島市
県
道
本宮土湯温
泉線
野地温泉
5.6
5路線
5箇所
41.6
4
5
計
136
通行止め期間
摘
要
H19実績
H19.12.30~H20.4.22
-
H23実績
H24.1.27~H24.3.22
60日間短縮
H19実績
H19.12.8~H20.4.24
-
H23実績
H23.11.16~H24.5.1
30日間延長
H19実績
H19.12.31~H20.3.28
-
H23実績
冬期通行止め解消
通年通行
H21実績
H21.12.17~H22.4.9
H23実績
H24.1.23~H24.4.26
H21実績
H21.12.24~H22.3.31
H23実績
冬期通行止め解消
19日間短縮
通年通行
施策を実現するための具体的取組
(ソフト施策)
⑧冬期歩行空間の確保で雪国の安全・安心を支えます。
雪みち計画注)に基づき、地域の方々や市町村と連携しながら歩道除雪を行い、通勤通学や日
常生活の際の安全で安心して通行できる歩行空間の確保に努めます。
【県土3-(2)】
注)各市町村が中心となって策定する冬季歩行者空間確保のための計画であり、会津地域の17市町村で策定。
◆歩道除雪の充実に向けて◆
住民との協働の理念のもと、住民生活と一体となった歩道除雪を行うため、歩道除雪機械をボランティ
ア等の地域住民へ貸与しております。
平成16年度から「うつくしまの道サポート制度」を導入し、現在22団体のボランティアにより歩道除雪
を行っており、今後とも積極的な推進に努めてまいります。
■うつくしまの道サポート制度(H24.11.20現在)
管内名
団体数
路線数
のべ延長
(km)
会津若松
6
6
5.7
喜多方
4
5
2.2
南会津
12
3
33.4
合
22
14
41.3
計
ボランティアによる歩道除雪の状況
指標名
雪みち計画において定められている歩道除雪
延長
単位
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
km
254.6
287.7
%
88
100
施策を実現するための具体的取組
(ソフト施策)
⑨除雪オペレーターなどの人材を育成することで、除雪体制の確保や維持に努めます。
今後、高齢化や請負業者の人員削減などにより除雪オペレーターの確保が困難になることが予
想されることから、除雪機械の操作手法等について、実際に除雪機械を使用した除雪講習会を
開催するなど除雪オペレーターの人材育成を行い、除雪体制の維持に努めます。
除雪オペレーターに対する激励の状況
歩道除雪機械の講習会の状況
137
施策を実現するための具体的取組
(ソフト施策)
⑩冬期道路情報を提供することで道路交通の安全・安心を支えます。
ホームページなどで雪量データやライブカメラによる路面状況等の情報を提供し、冬期交通の
安全性向上を図ります。
【県土3-(12)】
○ライブカメラ
国道115号 土湯峠
(横向大橋)
国道289号 駒止峠
福島県ホームページ ライブカメラ情報
http://www.pref.fukushima.jp/douro/kanri/dourokamera.html
指標名
単位
目標指標
現状(H23)
目標(H32)
51
74
箇所
ライブカメラの設置箇所数(再掲)
主要な施策を実現するための主な事業
【雪寒事業】
継続箇所
・国道399号
・国道289号
・国道252号
・県道喜多方会津坂下線
・国道352号
など
平成24年度新規着手箇所
・ 県道岳温泉線
など
板橋工区
安心坂トンネル工区
七日町工区
三丁目工区
中山峠工区
岳温泉工区
福島市
西郷村
会津若松市
喜多方市
南会津町
二本松市
138
Fly UP