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計画書 - 富山県
歴史と文化が薫るまちづくり事業計画書 −日本で一番海に近い名水と漁業のまちの原風景がコラボレートするまち− 平成22年3月 黒 部 市 目次 1 モデル地域の特性とまちづくりへの考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2 モデル地域のエリア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 3 地域資源 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 4 地域資源の連携方策 5 歴史と文化が薫るまちをつくる役者たち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 6 歴史と文化が薫るまちづくりへの施策群 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (1) 施策群の体型 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 16 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 (2) ソフト施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 (3) ハード施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 7 歴史と文化が薫るまちの姿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 8 歴史と文化が薫るまちづくりへのスケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 9 年度別事業費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 -1- 1 モデル地域の特性とまちづくりへの考え方 北アルプス中央部の鷲羽岳に源を発する黒部川は標高約 3,000mを一気に駆けおり、日 本で最も深いV字形の黒部峡谷をつくりあげ、延長約 85km先の日本海へつながれている。 黒部の大地は扇の形をした文字どおりの扇状地で、扇頂から扇端までの距離は 13.5km、 扇頂角は 60 度と扇状地としては最大級の大きさである。地下深く浸透した清冽な水は、 天然のミネラルウォーターとしてこんこんと自噴し、人々の暮らしを潤しながらさまざま な生命を育んでいる。黒部川扇状地をくぐり抜けた地下水は、海岸沿いのまち・生地を中 心に数多くの清水や自噴水となって再び湧き出し、富山湾の海底からも湧き出している。 これら清水は魚介類に豊富なミネラルを与え続け、清水が流れ込む富山湾は、魚の天然漁 場となっており、生地にも新鮮できときとな魚が水揚げされる。地元でとれた食材を加工 した焼き魚やかまぼこ、人々が築き上げてきた歴史や文化がもたらした昆布、名水である 清水がうま味を引き出すお酒や醤油、各所で湧き出る清水による共同洗い場では、野菜な どを冷やしたり、別々の層で食材や洗濯物を洗うほか、ご近所同士が集う場所であること から様々な情報交流の場となり、住民のコミュティにも一役買っている。自然がもたらす 地域資源から生まれた歴史や文化を、生活を通じ今も大切に育んでいることが生地の持つ 特性である。 【漁業 − 日本の原風景が残るまち】 生地は昔から富山湾屈指の漁業地であり、地区民の半数以上は漁業を生業としていた。 現在の黒部漁港も干潟を改良してできた港であり、高波などの影響を受けにくい海岸か ら陸地に入り込んだまちなかにある港である。昔から地引き網や延縄を主軸とした沿岸 漁業が行われているが、漁獲高により収入が安定せず、北海道や東北地方沿岸への出稼 ぎや遠洋漁業も多くなり、戦後には遭難事故により多くの地元漁業者が帰らない人とな った。現在も漁業で生計を立てる人が多く住む地域であり、漁業のまちとしての原風景 が残り、住民の食生活や文化風習にも漁業と密接な関係をもつものが多い。 【清水 − 日本で一番海に近い名水】 また、生地は、黒部川が造りだした黒部川扇状地の扇端に位置しており、北アルプス に降る雪解け水が黒部川に流れ伏流水となり、天然成分を多く含む地層というフィルタ ーを通り、海抜の低いところであることから陸地にあって自然に伏流水が湧き出るとこ ろが多くみられる地域でもある。昭和 60 年には当時の環境庁(現環境省)から「全国 名水百選」に選ばれ、有史以前から生活に密着している水に新たな付加価値が付与され 現在に至っている。この全国名水百選のなかで、海に近い場所で湧水が湧き出ていると ころは全国で 3 カ所(黒部市・入善町の黒部川扇状地湧水群、愛媛県西条市のうちぬき、 長崎県島原市の島原湧水群)であるが、このなかでも黒部市・入善町の黒部川扇状地湧 -2- 水群は日本で一番海岸に近い名水でもある。 これら 2 点の要素を兼ね備えた地域は黒部市生地だけであり、この地域に住む住民の 生活を支えた漁業と名水は生地の特性である。この特性を地元住民等が再認識し、新た なる生地の魅力を市内外へ発信できるまちづくりを考えていきたい。 -3- 2 モデル地域のエリア 黒部市生地地区は日本有数の扇状地の扇端部に位置する漁業の町で、扇央を流れる清流 黒部川がもたらす豊かな湧き水「清水(しょうず)」による自然からの恩恵を受け、生地の 人々はそれらを生活のなかに取り入れている。湧き水である名水は海産物やその加工品で あるかまぼこ、飲み水や炊事、洗濯、天然の冷蔵庫として生活のなかに溶け込み、人のコ ミュニティをも生み出す共同洗い場など、日本人が忘れかけた原日本的な風景や風情が残 り、今も生き続けている地域がこの「生地」である。 この生地は、全国名水百選(環境省選定)に選ばれたほか、富山の自然 100 選「生地の 湧水地帯」 (朝日新聞社選定) ・水の郷百選(国土交通省選定) ・とやまの音風景「生地の共 同洗い場」(富山県選定)・遊歩百選(読売新聞社選定)・美しい日本の歩きたくなるみち 500 選((社)日本ウォーキング協会選定) ・未来に残したい漁業漁村歴史文化財産百選(水 産庁選定)・日本の夕日百選「黒部海岸」(NPO 法人日本列島夕陽・朝日の郷づくり協会 選定) ・とやまの祭り百選「ゑびす祭り・たいまつ祭り」 (富山県教育委員会選定) ・にほん の里 100 選(朝日新聞社選定)・ふるさと湧水保全モデル地区「生地神区」に選ばれてお り、多方面から評価を頂いている地域である。 また 最 近 では 生 地ま ち歩 事業計画エリア き観光ボランティアガイドの 案内による「まち歩き事業」 の開催や「魚の駅生地」の開 設により、県内外から多くの 観光客が訪れ、癒しや懐かし さを歩く目線の高さから感じ 取ることができる地域である。 まち歩き事業を通じ、地元 住民が生地の持つ歴史と文化 にさらに認識を深め、後世に 伝えるとともに訪れた人も日 本人が忘れかけていたものを 再発見・再確認できる地域と 考え、当該エリアを「歴史と 文化が薫るまちづくり」のエ リアと考えた。 -4- 3 地域資源 日本一海に近い名水(黒部川扇状地湧水群にお ける清水 全国の名水百選 選定) 昭和 60 年に環境庁(現環境省)の「名水百選」 に黒部川扇状地湧水群が選ばれ、特に湧水群の 集中しているのが生地地区である。生地には昔 からこれらの湧水を利用した共同の洗い場が随 所にあり、個人の家でも屋敷内で湧水を生活用 水として利用しているところが多い。また、湧 水を利用した名産品もつくられており、清酒・ 醤油・かまぼこ・水だんごなどがその代表的な ものである。この名水は全国名水百選のなかで も海に一番近いところで湧水する大変珍しい名 水である。 また、JR 生地駅から対象エリアへの道筋、そ して地域内には、清水に指定されている以外に も、たくさんの自噴井戸があり、それぞれ生活 用水として活用されている。 生地の名水は、全国名水百選のほかに、富山 の自然 100 選「生地の湧水地帯」 (朝日新聞社選 定)・水の郷百選(国土交通省選定)・とやまの 音風景「生地の共同洗い場」(富山県選定)・ふ るさと湧水保全モデル地区「生地神区」に選ば れている。 -5- 漁業のまちの風情 むかしから「生地の町に入ると魚の匂いがむ んむんする」といわれ、海岸近くには漁具を入 れる納屋や水産加工のための納屋が軒をつら ね、波打際には陸揚げされた漁船がならんでい た。魚の加工乾燥は天日乾燥で、素干し、煮干 し、塩干し等はほとんど簀の上にひろげて干し ていた。まちなかには、昔の漁具を展示してい るところもあり、漁業のまちの風情を醸し出し ている。生地は、未来に残したい漁業漁村歴史 文化財産百選(水産庁選定)にも選ばれている。 生地中橋(日本初の旋回可動橋) この中橋は、昭和 57 年 3 月にできたもので、 橋の片方を基点に全体が回転する日本初の旋回 可動橋である。漁船が通る時に長さ 38.4 メート ル、幅 7 メートル、重さ 307 トンの橋体が油圧 で持ち上がり回転する。この橋の原型考案者は、 レオナルド・ダビンチといわれている。 魚の駅「生地」とれたて館(生鮮品直売・水産 加工品等の販売等) くろべ漁業協同組合の直販施設で、平成 16 年 に営業を開始し、組合員が漁獲した魚を中心に 旬と鮮度を売る「とれたて館」と直営店ならで はの新鮮な魚介類を使った料理が楽しめる「で きたて館」からなっている。観光客はもちろん、 地元の人も新鮮な魚介類を求めて訪れる。 -6- 田中冬二ゆかりの宿(生地温泉たなかや) 明治 44 年に田中菊次郎氏が庚申仏を祀り浴場 を再建し生地鉱泉を開湯する。霊験泉であり奇 跡的に病が治る者が続出したためその名が世に 広まる。現在は、生地温泉たなかやと改称し、 今日に至る。また、たなかやの分家にあたる詩 人 田中冬二 が、父のふるさと生地での記憶や ふるさとの景色などを詩にしたものが残ってお り、生地のまちの風情を端的に言い表している。 *ふるさとにて* ほしがれいをやくにおいがする ふるさとのさびしいひるめし時だ 板屋根に 石をのせた家々 ほそぼそと ほしがれいをやくにおいがする ふるさとのさびしいひるめし時だ がらんとしたしろい街道を 山の雪売りが ひとりあるいている ゑびす祭り(7 月最終土日)、しばんば踊りまち流 し(7 月最終土日)、たいまつ祭り(10 月 26 日) ゑびす祭りは、漁業者達が大漁と海難無事故 を海の神に祈願する行事である。この祭りは「ロ ーソク流し(現在は灯籠流し)」の祭りとしても親 しまれている。最近では、しばんば踊りのまち 流しや花火大会、演芸会も行なっている。 たいまつ祭りは、そのむかし、夜に海が荒れ、 出漁中の船が方向を見失い怒濤の間を漂ってい ると鮮明な明かりが見えたためそれを目指して 海岸へたどり着くことができた。陸に上がり明 かりの方向に歩くと「新治神社」があったもの のたいまつを燃やしたあともなく、神の加護を 記念するため神社の祭りの際にはたいまつを燃 やすことになった。 両祭りは、とやまの祭り百選(富山県教育委 員会選定)にも選ばれている。 -7- 海底地下道 漁港出入口の拡幅工事による可動橋の整備に 伴い、昭和 57 年にこども等の通行者の安全を確 保するためつくられたものといわれている。輻 射熱により夏の地下道内はひんやりと涼しく、 まち歩きの際には一時の心地よい休憩場所とな っている。 生地鼻灯台(県内一高くて古い灯台、蜃気楼の 映像に写る灯台) 生地鼻灯台は、戦後漁船の近代化に伴う漁船 の遠距離化などから建設が熱望され、国に対す る働きかけの後、昭和 26 年に竣工した。高さは 31 メートル、光の強さは百ワット電球で約 2,800 万個分、光の届く距離は 16 海里(約 30 キロメー トル)、県内で一番古い沿岸灯台である。 生地台場(県指定文化財) 19 世紀には外国船がしきりに現れるようにな り、加賀藩は富山湾岸で生地・伏木・新湊の三 カ所に大砲をすえる砲台場を築いた。藩では、 在藩兵を派遣して異国船の侵入を警戒させると 共に、海岸や水深を測量、かつ、非常の場合は 付近住民の協力によって異国人の上陸を阻止す ることに努めた。この三カ所にうち現存してい るのは生地台場だけであり、県指定文化財にも なっている。 -8- 前名寺天満宮 菅原道真が太宰府に流される時に、道真の嫡 子が描いた道真公、さらに道真自らが日月の図 と梅松を書き加えられたといわれている尊像 が、奇数の運命を辿り前名寺天満宮の鎮守とな った。この尊像は、足利尊氏にわたり、武功の 恩賞として朝倉広景が尊氏から越前城の鎮守と して祀るため賜った。後に織田信長勢に攻め滅 ばされるとき、田村前名是輝と嫡子是法の父子 に、越中の霊地に寺を建立することを約束し、 この日月天神軸を託し祀られているそうであ る。 黒部観光ボランティアの会(生地まち歩き観光 ボランティアガイド) 名水の里としての知名度の高まりと共に、名 水を求めて訪れる人々に黒部をわかりやすく説 明できる観光ボランティアガイドの皆さんであ る。地元の良さを学び、知り、伝える技術を身 につけ、おもてなしの心で地元の良さをわかり やすく丁寧に説明する。黒部の観光や地域活性 化を担い支える心強い皆さんでもある。登録数 は現在 34 名で、昨年度は1万人弱の観光客を対 象にガイドを行っているほか、観光地化への地 域課題の整理、昼食メニューの開発研究、特産 品開発研究なども行っている。また、まち歩き 観光客のあらゆるニーズに対応するため、生地 にまつわる歴史や伝説、文化などをわかりやす く丁寧に紹介できるよう、日々研修会(勉強会) を行っている。 -9- 立て焼き 立て焼きとは、昔ながらに串を立てて炭火で 焼くもので、20 年程前までは生地に何軒もの立 て焼き専門の店があり、夕食時には香ばしいに おいがまちなかに漂っていたが、現在では嶋倉 鮮魚店 1 軒のみがその伝統を守って焼いている。 県内でも日常的に焼き続けるのはここだけにな った。串に刺して焼く魚は、かれい、いか、さ ばなどが主である。 水だんご 生地地区に古くから伝わる庶民的な食べもの で、名水で冷やすところから「水だんご」と名 付けられた。うるち米の粉に片栗粉を混ぜて蒸 し、棒状にしたものを食べるときにあめ玉程の 大きさに切り、冷水で洗い、きな粉をかけて食 べるという素朴なものである。 生地蒲鉾 生地を代表する蒲鉾製造会社であり、身が柔 らかすぎるため蒲鉾に向かないとされてきたス ケトウダラを使えるように工夫した「座り製法」 (すり身をすぐに蒸さず、15∼20 時間放置する) により製品化に成功した。蒲鉾は鉄分を嫌うた め、鉄分の少ない名水(清水)は欠かせない。 四十物こんぶ 県内でも老舗の昆布店で取扱量も多い。生地 は古くから北海道と関係が深く、北方領土引揚 者数が全国的にも多く、根室市や羅臼町などと の昆布取引が続いている。昆布は色々なものに 使われ、昆布で刺身を巻いた「こぶじめ」や昆 布を削った「とろろ」をおにぎりの外側につけ る「とろろこんぶおにぎり」などがある。 - 10 - 背戸川(椎名道三のアドバイスによる川) 生地には海と平行に流れる背戸川という川が あり、その昔、暴風雨のときに川の流れが逆流 し海へ流れ込まず、稲田に水が溜まり大きな池 のようになったため、2 度にわたり背戸川の工事 が行われた。しかし、工事は困難を極めたため 当時十二貫野に来ていた椎名道三からのアドバ イスを受け、海抜ゼロメートル地帯という低い ところに分水嶺が設けられた。現在も川の途中 で東西に分かれて流れる個所を見ることができ る。 また、背戸川には美しい自然のシンボルとさ れ、きれいな冷水を好むトミヨが生息している。 背戸川の清流を証明する生きた証しでもある。 謙信手植えの松 戦国時代に、越後から生地に来た僧侶姿の上 杉謙信が病気のため歩くことができなくなっ たが、「ここに沸き出る霊水につかれば治る」 という新治の神のお告げがあり、霊水につかり 完治した。上杉謙信は、この神霊に深く感謝し て、この黒松を植えて帰郷したとの言い伝えが ある。後世になって人々は「謙信手植えの松」 と呼ぶようになった。 - 11 - 4 地域資源の連携方策 (1)まち歩きを通した地域資源の再認識と全国への情報発信 生地にはむかしながらの「漁業のまちの風情」や漁業にまつわる祭りとして「ゑびす 祭り・しばんば踊りまち流し・たいまつ祭り」や、「日本一海に近い名水」である湧き 水や「日本一標高の低い分水嶺」など水に関する資源、昆布、蒲鉾、干物、鮮魚といっ た地場食材など庶民の生活に根ざした地域資源が数多く存在する。このように多く点在 する地域資源を、まち歩きボランティアのガイド案内による「まち歩き事業」を通じ、 生地がもつ漁業のまちとして栄えた日本の原風景や先人が築きあげた文化や歴史的建 築物、昔から伝え守られている風習や伝統行事等の存在意義をふるさとの誇りとして多 くの市民が再認識し、観光客などに情報発信をおこない地域の活性化につなげていきた い。 (2)新たなまち歩きコースの設定 また、年間1万人弱が訪れる生地となったことから、まち歩きの途中に立ち寄れる休 憩スペースをコースの最西端であり目前に富山湾が見える生地神明町に整備するとと もにバス等による観光客が当該地からまち歩きができるようスタート地点にふさわし い景観を配慮した駐車場を備えた休憩スペース等を併せて整備する。それにより、現在、 比較的漁港周辺に流れがちなまち歩きに加え、清水(しょうず)の 3 分の 2 が集中する エリアと漁業のまちの歴史と庶民的な文化を見て体験できるエリアを時間的・体力的に 負担にならず回ることができるようになる。そこで、海岸に一番近い名水と漁業のまち の原風景のコラボレーションを楽しめる新たなコースの設定を検討したい。 (3)「歩く」と「食べる」のコラボレーション 清水(しょうず)の 3 分の 2 が集中するエリアには、「日本一海に近い名水」が湧き 出る湧水施設が至る所にあるのはもちろんのこと、日月天神軸が祀られる「前名寺天満 宮」、細工蒲鉾もつくる「生地蒲鉾」や名水を使ったお酒をつくる酒蔵、椎名道三のア ドバイスにより日本一海抜の低い所にある分水嶺により海に平行し南北に流れる「背戸 川」、レオナルドダビンチが原型を考案したとされる「生地中橋」や「海底トンネル」 など、名水と漁業のまちならではの地域資源が存在する。 漁業のまちの歴史と庶民的な文化を見て体験できるエリアには、マスコミ等の映像に よく取り上げられる清水庵の清水があるほか、庶民的な食べものとして串に刺して炭火 で焼く「立て焼き」や「水だんご」、笹飴、名水コロッケ、お寿司などを扱う商店が立 ち並ぶ。まちなかを進めば、県内で一番高くて古く蜃気楼の映像に映る灯台として有名 な「生地鼻灯台」や県指定文化財の「生地台場」などの地域資源が存在する。 そこで、これら「歩く」と「食べる」をコラボレートした新たなまち歩きメニューを - 12 - 設定していきたい。 その際、まち歩きをする際に拠点として、出発地点・到着地点のいずれにも利用され ている「魚の駅生地」や「黒部市(生地)コミュニティセンター」に加え、JR 生地駅から のアクセスにも配慮するため、本格的に「自転車レンタル」事業を地域ぐるみで取り組 むほか、路線バス運行社会実験による市内公共交通機関を利用した地域エリアへのアク セスなど、観光客の多様な要求に対応していくことも検討している。 (4)まちづくりへの取組み このような地域資源を持つコースや拠点を「黒部観光ボランティアの会」によるボラ ンティアガイドによって結びつけることにより、生地地区が持つ日本で一番海に近い名 水と漁業のまちの原風景が残る地域という特性や魅力をさらに発揮できるように努め たい。また、「黒部観光ボランティアの会」による地域資源に関する情報収集や研修会 の開催などにより、地域資源に込められた先人からの知恵や技術を学び、後世に伝承す るよう努め、地域資源の保存維持を図っていきたい。 (5)他の計画との連携による観光拠点化 モデル地域を巡る情勢として、平成 21 年度には内閣府の「地方の元気再生事業」に 生地地域が選定された。現在、 「漁村文化ミュージアム IKUJI」構想の策定が行われ、実 証実験事業がおこなわれている。平成 21 年 12 月には黒部商工会議所が中心となって、 NPO 法人地域交流センターが進める「まちの駅ネットワーク」が生地地区において形成 されるなど、生地地域の観光資源を磨き上げるための施策が進められている。また、富 山湾・黒峡谷・越中にいかわ観光圏においても、生地地域は宇奈月、魚津といった宿泊 地をつなぐ重要な観光地としての役割を果たすことができる。 また、国の交付金事業による道路整備や路線バス運行社会実験により、地域エリアへ のアクセスやエリア内の移動が容易となる。 これらの計画と連携をとりながら、それぞれが実施する事業について役割分担を行う ことにより、相乗的な効果が期待できる。 - 13 - 5 歴史と文化が薫るまちをつくる役者たち (1)黒部観光ボランティアの会(生地まち歩き観光ボランティア) 黒部観光ボランティアの会は、生地まち歩き事業を人的に支える団体である。 この団体が生地の顔となり観光客をはじめとするまち歩き参加者を暖かく迎え、 日頃から地域資源等の研究により自己研鑽に励み、ボランティアガイドではその 成果を発揮し、誇りを持って生地を市内外の方へ情報発信している。 しかし、生地に点在する地域資源を線として結ぶ役割を担う大変重要なマンパ ワーの集まりであるが、人数が少なく、まち歩き参加者が年間 1 万人弱となった 今ではボランティアの増加が求められていることから、会員の増加を図っていき たい。併せて、地域資源である生地に湧水する名水が全国の名水百選の中でも海 に一番近い場所にあり、漁業のまちであり日本の原風景が残るまちとのコラボレ ーションによる新たな魅力を発見するため、全国にある同種の地域資源と比較研 究し、他の名水や漁業のまちとの差別化を研究・勉強し情報発信をしていく主体 的な団体となってもらいたい。 (2)生地自治振興会 市内 16 地区に組織化されている自治組織のひとつであり、住民の生活はもちろん 歴史的かつ文化的な祭りやまち歩き観光などを裏方として支える団体である。 今回整備予定の生地神明町での休憩スペース等整備の必要性や要望を強く行政に働 きかけている団体であり、地元はもちろん近隣周辺の意見調整も行っている。休憩ス ペース等整備後には、地元による当該施設の維持管理の実施を勧めていただくととも に、住民あげてまち歩き参加者の受け入れを快く歓迎してもらいたい。 (3)漁村文化ミュージアム IKUJI 協議会 「平成 21 年度地方の元気再生事業」に生地地区全体を範囲とした「漁村文化ミュ ージアム IKUJI プロジェクト」が選定された。漁村文化ミュージアム IKUJI 協議会 は、生地地区がもつ漁業文化資源を活かし、 「地域全体を漁業に関する総合的なミュー ジアム」としながら、地域の活性化と交流の促進、地域産業の活性化をすすめるため 地元各種団体により組織化された協議会である。構成員は、生地自治振興会や黒部観 光ボランティアの会をはじめ、くろべ漁業協同組合、生地魚市商業協同組合、生地魚 小売組合、千島歯舞諸島居住者連盟富山支部など 15 団体から構成されている。活動 としては資源発掘・調査部会、ミュージアムコア部会、ミュージアムガイド部会の 3 部会に分かれそれぞれの活動・調査・研究・実証をおこなっている。 「漁師まちそろそろ歩き=魚・水・米との出会い」、「観光客にあっという間の 2 時 間を実感させる」の 2 つの目標を定め、生地全体の新たな地域資源の発掘等、既存の - 14 - 地域資源の点検や魅力向上対策などの検討を行っている。 (4)生地の名物商店のみなさん 生地には隠れた名店がいくつもあり、まち歩きの途中で、魚の立て焼き、名水コロ ッケ、笹飴、細工蒲鉾、和菓子、お寿司、水だんごなどを食べることができる。しか しながら、昔ながらの支那そば(ラーメン)やオムレットや自家製パンなど地元の人 に惜しまれながらも姿を消したものもあり、全国的に商店街が衰退するなか生地の商 店街もその流れにある。 漁村文化ミュージアム IKUJI 協議会でも生地の名物商店が観光客相手に販売でき ないか検討しているところであり、実現できれば、生地の庶民的な風情や地域資源で もある食材の美味しさを伝えるまち歩きに欠かせない貴重な存在となる。今後、同協 議の働きかけや実験実証的な取り組み等により、隠れた名店の食べ物が表に出てくる ことにより、漁業のまち生地の味などを伝えていただきたいと願うばかりである。 - 15 - 6 歴史と文化が薫るまちづくりへの施策群 (1) 施策群の体型 生地の名水くちこみ情報収集事業 海に近い名水 生地の新しい食べ物開発普及事業 生地のさかな干物づくり体験事業 ソフト施策 漁村の原風景 日本で一番海に近い名水と漁業のまちの原風景がコラボレートするまち 漁業資料収集展示事業 観光ボランティア志気向上事業 ・講演会の開催 ・研修会の開催 ・ボランティア消耗品等購入 ・観光ボランティアの募集 まち歩き観光 まち歩きコース検討・マップ等作 成事業 商店街まち歩き券(銘水券)等事業 地域資源である清水整備事業 海に近い名水 ・前名寺清水周辺整備事業 ・生地神明町共同洗い場改修整 備事業 ハード施策 漁村の原風景 背戸川分水嶺案内看板整備事業 新たなまち歩きスタート地点整備 事業 ・生地神明町まち歩き休憩施設整 備事業 まち歩き観光 ・駐車場・フェンス整備事業 生地コミュニティセンター展示ス ペース改修整備事業 - 16 - (2) ソフト施策 ①個別地域資源を活かす ア 名水 ・生地の名水くちこみ情報収集事業 生地の名水は昭和の名水百 選のひとつとして選ばれたが、 平成の名水百選もあわせると 全国に名水百選が 200 カ所あ ることになる。この中には、 生地と同様海に近い場所にあ る湧水群が他にもある。生地 の名水の特徴や特性を調査研 究し、ボランティアガイドに よる解説などに反映させたい。 また、同様の名水を有する自 治体と研修などを通じ交流す ることで、連携して観光宣伝 を行うなど、それぞれの地域で活動する商工業者や観光ガイドの相互交流も実施する。 ・生地の新しい食べ物開発普及事業 また、地域資源である名水仕込みによる水ダンゴ、蒲鉾、酒、和洋菓子などを、地 元商店街をはじめとする「まちの駅」で販売するとともに、 「地方の元気再生事業」で の実証実験によって誕生した名水にからむ食材などの商品化も進めていく。 イ 漁業のまちの風情 ・生地のさかな干物づくり体験事業 田中冬二の詩に登場する「干カレイ」をはじめとし、生地は干物の町としも知られ、 魚の駅には、多くの客が訪れ干物を買い求めている。まちなかでは、いくつかの商店 の軒先で魚を干す風景が見られる。 「地方の元気再生事業」では地元の朝市で魚のさば き方教室を開催しており、魚の干し方を教えている。また塩加減やさばき方を記載し たレシピの作成や同教室の開催継続を図っていくことにより、生地の風情を守り、全 国に発信したい。 ・漁業資料収集展示事業 また、まちなかには昔の漁具を展示する北洋の館や漁業資料館があり、漁業の歴史 や歴史的に関係が深い北方領土に関する資料を多数展示している。今後も新たに発見 された昔の漁具や歴史的資料の収集展示や北方領土に関する交流資料等の展示を行っ ていく。 - 17 - ウ 観光ボランティア ・観光ボランティア士気向上事業 生地の歴史や文化を紹介している黒部観光ボランティアの会(生地まち歩き観光ボ ランティアガイド)のスキルアップや人的強化を行いたい。具体的には、地元生地の 文化や歴史に関する認識を深めるための研修会や講演会の開催や歴史文化に関する まち歩き資料の作成、ボランティアの確保に関する事業の実施、ボランティアの士気 向上を図る事業の実施など、情報を発信する人の育成を中心に進めていきたいと考え ている。 ②個別地域資源を連携させる ・まち歩きコース検討・マップ等作成事業 名水の里生地を訪れる年間1万人 [図1既存コース] 弱の人々の多くは、図1の既存コー スとして、魚の駅を起終点に、海底 地下道∼清水庵の清水∼生地中橋∼ 殿様清水∼岩瀬家の清水を通り魚の 駅に戻るコースを体験している。 (図 1参照) モデル地域内には、まち歩きを楽 しむ多くの地域資源がある。 これらをゆっくりと散策するため には、より長い時間をかけて巡るコ ースを設定することと、新たな起終 [図2片道コース] 点を別に設置することが考えられる。 例えば、 ○エリア西側(図2下側)からの前 名寺∼中島の清水∼神明町共同洗い 場∼背戸川∼皇国晴酒造∼漁業資料 館∼生地蒲鉾∼生地中橋∼魚の駅生 地の「片道コース」(図2参照) ○エリア外の JR 生地駅方面から謙 信手植えの松∼田中冬二ゆかりのた なかや∼台場∼灯台∼北洋の館∼漁 師町∼生地中橋∼生地蒲鉾∼漁業資 料館∼各清水∼前名寺∼魚の駅生地 - 18 - ∼黒部漁港∼生地の商店街∼JR [図3 自転車散策路コース 回遊コース 欲張りコース] 生地駅方面の「自転車による散策 路コース」(図3参照) ○魚の駅や黒部市(生地)コミュニ ティセンターなどまち歩き拠点∼ 黒部漁港∼清水庵の清水∼専念寺 ∼生地の商店街∼生地中橋∼生地 蒲鉾∼漁業資料館∼皇国晴酒造∼ 魚の駅生地の「回遊コース」 (図3 参照) ○エリア内を自転車でまわり生地 の商店街や地域資源を十二分に体 験し網羅する「欲張りコース」 (図 自転車散策路コース 3参照) など、まち歩き観光客の多様なニ 回遊コース 回遊コース ーズに対応したコースの見直しを 行いたい。 (新たな起終点の設置の 欲張りコース ひとつについてはハード事業に記 載) 「個別地域資源を活かす」で述べたそれぞれの施策を連携し、たくさんのメニューを提 示することにより、自分の好みに合ったオーダーメイドのまち歩きができる工夫が必要で ある。このため、これらの地域資源の場所や概要、徒歩や自転車による所要時間を細かく 表示した新たなマップを作成する。 ・商店街まち歩き券(銘水券)等事業 マップには「まちの駅」事業と連携も視野に入れ、地元商店街とも協力のもと、まち歩 き観光客が地元商店街やまちの駅で使える商品券(銘水券)や割引券等を付け、途中の店舗 などで特典が得られるよう工夫していきたいと考えている。地元商店街等において、独自 の視点でさまざまなパンフレットができることも奨励する。 (3) ハード施策 ア 新たなまち歩きスタート地点の整備事業 ソフト施策で提示した新たなまち歩きコースの設定にあたり、現在の起終点である 魚の駅以外に、西から生地集落へ入る地点に、新たなまち歩きスタート地点を設ける。 ・生地神明町まち歩き休憩施設整備事業 新たなスタート地点は、現在前名寺の個人的なトイレを使用している現状を解消 するため生地の景観にあった公衆トイレを含む休憩スペースを設置する。 - 19 - ・駐車場・フェンス整備事業 併せて、新たなスタート地点は大型バスによる観光客利用にも資することなどか ら、まち歩きのスタート地点にふさわしく周辺の墓地と調和のとれた駐車場を含む 景観整備もおこなう。 イ 地域資源である清水の整備事業 地域資源でもあり、まち歩きの主要箇所の中にある前名寺の清水周辺と、同じく まち歩きの主要箇所であり周辺住民が現在も生活のなかで頻繁に利用している生 地神明町の共同洗い場をそれぞれ整備する。 ・前名寺清水周辺整備事業 前名寺の清水周辺は現在、石積みが崩れそうな状況にあり、まち歩き観光客の安 全が必ずしも確保されているとはいえない状況である。石積みや湧水池の周辺の雑 木、隣接する田村家との境界を整備することにより、まち歩き観光客の充足度の増 加を図りたい。 ・生地神明町共同洗い場改修整備事業 併せて、生地神明町の共同洗い場については、暗くて老朽化が進むこの共同洗い 場を周辺住民の利便性の向上を図るため整備を進めることにより、頻繁に利用され る共同洗い場の文化をまち歩き観光客をはじめとする多くの訪問者に見て触れて 頂く。 ウ 背戸川分水嶺案内板等整備事業 日本で一番海抜の低いところにある分水嶺を見落とさないよう、またトミヨが生 息し、海と平行に流れる背戸川の不思議を理解してもらうため案内標識を設置する。 また、この案内標識には、その昔、沼田で農作業に用いる舟が行き来していたこと などを記述し、背戸川の歴史の変遷を後世に伝えて行く。 エ 生地コミュニティセンター展示スペース改修整備事業 観光ボランティアによるまち歩きの起終点を、生地コミュニティセンター一階に 統一する。そこで資料や映像等により、生地の歴史や現状について基礎知識を得た 後、まち歩きをスタートするようにする。このため、一階部分をスタート地点にふ さわしいよう改装する。具体的には、一階部分をまち歩きの集合場所とし、まち歩 きのオリエンテーションや出発までの待ち時間に生地全体の基礎情報に触れても らえるような空間に改修する。 - 20 - 7 歴史と文化が薫るまちの姿 ・大型バスによる団体客が、新たなまち歩きコースのスタート地点である生地神明町か ら寺院や漁業のまち並みを散策する。 ・所々に湧き出る名水を飲み、そこで生活する人が日頃から食する素朴で美味しい食べ 物を食べ、バスが待つ魚の駅(まち歩きの拠点)まで歩く。 ・途中には、湧水をつかった酒造りの酒蔵、椎名道三ゆかりの日本で一番海側にある分 水嶺により流れる背戸川やレオナルドダビンチが原型を考案したという旋回可動橋 である生地中橋を見る。 ・細工蒲鉾をつくる蒲鉾屋では細工蒲鉾をつくる体験ができる予定である。 ・ボランティアガイドが運営する「お休み処あい」があり、きな粉をまぶした水だんご や名水でいれたコーヒーなどで一服できる。 ・商店街には、黒部名水ポークでつくる名水コロッケ、カレイやイカなどを串に刺して 炭火で焼く立て焼きも食することができる。 ・食べ歩きながら清水庵の清水を見て、黒部漁港沿いに歩いてくると魚の駅に着く。 ・魚の駅には歩き疲れた足を入れる足清水があり、名水に足をつけて山を眺め、まち歩 きの余韻に浸ることができる。 ・また、新たなコースのほか自転車を利用したコースや既存のコースもテーマ別に分け、 時間と体力、目的に応じ自由に散策できるよう組み合わせ可能なコースの再編を行う ことも検討する。 名 水 と 歴史 海に一番近い名水(湧水施設)・前名寺・ 漁業のまちなみ・酒蔵・細工蒲鉾店・ 背戸川の分水嶺(椎名道三アドバイス)・ 旋回可動橋(レオナルドダビンチ原型 考案) お土産・漁業 魚の駅「生地」(まち歩きの拠点) →魚、塩物、お土産、食事など 黒部市(生地)コミュニティセンター →漁業の歴史、昔の漁具を展示など 食べ物・名水 お休み処「あい」・海底トンネル・ 漁 業のまち 商店街・ カレイの 立て焼 き・名水コロッケ・笹飴・寿司・ 海に一番近い名水(湧水施設) - 21 - 8 歴史と文化が薫るまちづくりへのスケジュール 事 業 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 生地の名水くちこみ情報 収集事業 生地の新しい食べ物開発 普及事業 生地のさかな干物づくり 体験事業 漁業資料の展示・更新等 漁業資料収集展示事業 ソフト施策 講演会の開催 観光ボラ ンティア 士気向上 事業 研修会の開催 ボ ラ ンテ ィア 消 耗 品 ・ハ ンデ ィ マイクの購入 観光ボランテ ィアの募集 まち歩きコース検討・マッ プ等制作事業 商店街まち歩き券(銘水 券)等事業 新たなま ち歩きス タート地 点整備事 業 ハード施策 地域資源 である清 水整備事 業 生地神明町ま ち歩き休憩施 設整備事業 駐車場・フェン ス整備事業 前名寺清水周 辺整備事業 生地神明町共 同洗い場改修 整備事業 背戸川分水嶺案内看板整 備事業 生地コミュニティセンタ ー展示スペース改修整備 事業 - 22 - 備 考 9 年度別事業費 (単位:千円) 事 業 平成 21 年度 平成 22 年度 生地の名水くちこみ情報 収集事業 平成 23 年度 計 100 100 生地の新しい食べ物開発 普及事業 「地方の元気再生事業」 「まちの駅」ネットワーク事業にて実施 生地のさかな干物づくり 体験事業 「地方の元気再生事業」 「朝市」事業にて実施 漁業資料収集展示事業 ソフト施策 観光ボラ ンティア 士気向上 事業 「地方の元気再生事業」にて実施 講演会の開催 300 300 600 研修会の開催 150 150 300 ボ ラ ンテ ィア 消 耗 品 ・ハ ンデ ィ マイクの購入 250 観光ボランテ ィアの募集 150 まち歩きコース検討・マッ プ等制作事業 300 商店街まち歩き券(銘水 券)等事業 1,000 計 新たなま ち歩きス タート地 点整備事 業 生地神明町ま ち歩き休憩施 設整備事業 250 1,000 150 300 300 300 1,000 2,000 10,100 11,100 ハード施策 駐車場・フェン ス整備事業 9,000 9,000 前名寺清水周 辺整備事業 1,200 1,200 生地神明町共 同洗い場改修 整備事業 1,000 1,000 背戸川分水嶺案内看板整 備事業 1,500 1,500 生地コミュニティセンタ ー展示スペース改修整備 事業 1,500 1,500 14,200 25,300 地域資源 である清 水整備事 業 計 1,000 10,100 - 23 -