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先週のサマリー FX REPORT 20th Jun. 2011 週刊

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先週のサマリー FX REPORT 20th Jun. 2011 週刊
東岳証券株式会社
FX
先週
マーケット情報
(2011.06.13~
2011.06.17)
REPORT
銘柄
EURUSD
USDJPY
GBPUSD
USDCHF
USDCAD
AUDUSD
EURJPY
GBPJPY
CHFJPY
CADJPY
AUDJPY
EURGBP
20th
始値
1.4330
80.34
1.6225
0.8422
0.9796
1.0536
115.14
130.33
95.36
81.99
84.64
0.8832
Jun.
2011 週刊
高値
1.4496
81.05
1.6441
0.8550
0.9897
1.0714
116.70
132.30
96.20
83.44
86.37
0.8853
安値
1.4072
80.01
1.6078
0.8347
0.9669
1.0477
113.49
129.33
94.27
81.47
84.47
0.8720
終値
1.4305
80.02
1.6178
0.8482
0.9799
1.0616
114.47
129.44
94.30
81.63
84.94
0.8841
発表済みの重要経済指標及びイベント
東京
時刻
06/17
21:30
国名
指標及びイベント
前値
(改訂値)
予想値
結果
加
4 月卸売売上高(前月比)
0.1%
-
-0.3%
22:55
米
6 月ミシガン大消費者信頼感指数・
速報値
74.3
74.5
71.8
23:00
米
5 月景気先行指数(前月比)
0.2%
0.8%
-7102
-8537
-0.3%
(-0.4%)
06/20
08:50
日
5 月通関ベース貿易収支(億 JPY)
-4637
(-4648)
先週のサマリー
13 日欧州時間、特に重要な経済指標の発表はなかったため、相場は動意が薄い展開となった。
主要通貨は対ドルで若干反発し、ユーロドルはじり高となり、1.4400 関門に乗せ、豪ドルドルは
1.0580 近辺まで値を伸ばしたほか、ポンドドルは反発幅が比較的大きく、1.6230 付近から当時間帯
の高値 1.6343 まで値上がりした。商いが細る中、リスク回避通貨のスイスフランは変動幅が大きくなり、
ユーロスイスフランは大幅に下落し、ドルスイスフランもつれ安となり、アジア時間午後から欧州時間午
*当社の提供したすべての資料は信頼できると判明した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、安全性を保証するものではありません。投資
などのご利用に際しては、お客様ご自身の判断でお願いいたします。
東岳証券株式会社
後にかけて 100pips 超値下がりし、0.8352 を下トライした。ニューヨーク時間になると、格付け会社のス
タンダード・アンド・プアーズ(S&P)がギリシャの長期ソブリン格付けを 3 段階引き下げて「CCC」としたこ
とを嫌気し、ユーロを始めとするリスク通貨は一時売られた。その後は米国株式市場の反発を受け、リ
スク選好ムードが改善し、リスク通貨はドルに対して底入れ反発した。ユーロドルは当日の高値
1.4429 をつけ、豪ドルドルは当日の高値 1.0636 を打診した。イングランド銀行(英中央銀行)金融政
策委員会(MPC)のウィール委員は、インフレ見通しの上昇を回避し、将来の一段と積極的な引き締
めを回避するためにも、英中銀が早期に利上げを行う可能性があると述べた。当発言を受け、ポンド
ドルは更に上伸し、当日の高値を 1.6389 まで更新した。
14 日、主要通貨は対ドルでアジア時間での上昇を経て、欧州時間には保ち合い展開となった。ユ
ーロドルはおおむね 1.4440 絡みでの揉み合い展開となり、豪ドルドルは総じて 1.0640 付近での小動き
となった。欧州時間序盤に公表された英国の 5 月消費者物価指数が事前予想をやや上回ったことで、
ポンドドルは 40pips 近く急伸し、当日の高値 1.6441 をつけた。その後は利食い売りに押されて反落し、
1.6400 を挟んで上下動を繰り返した。当時間帯の終盤に米国で発表された 5 月生産者物価指数は
前月比 0.2%、前年比 7.3%増加し、市場予想はそれぞれ変わらず、6.6%増だった。また、5 月小売
売上高は前月に比べ減少幅がアナリスト予想を下回った。経済指標の強さを好感し、ドルインデック
スは反発し、ドル円は 30pips 超値上がりし、80.60 付近まで伸びた。ニューヨーク時間では、ドルインデ
ックスは底入れ反発し、主要通貨はドルに対して一旦上伸してから反落した。ユーロドルは急伸して
当日の高値 1.4496 を打診し、その後は 1.4440 付近まで反落した。豪ドルドルは商品市場の上昇を
受けて大幅に上伸し、1.0714 を上トライし、その後は 1.0680 付近まで下落した。その他、ドル円は
80.40 近辺へ小幅に値下がりした。
15 日、ファンダメンタル面の悪材料が重なったため、リスク選好ムードが後退し、リスク通貨はドルに
対して軒並み下落した。欧州時間では、フィッチ・レーティングスは 2009 年に中東欧の金融安定化を
目的に策定されたウィーンイニシアチブ方式の支援がギリシャ債務問題に実施された場合、ディストレ
スト債の交換とみなす可能性が高いとし、ギリシャを「C」に格下げする可能性が高いと警告した。当発
表を受け、リスク選好ムードが悪化し、リスク回避の買いに押し上げられ、ドルは上昇した。その上、米
国の 5 月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ
見通しが強まっている。これもドルの買い材料となった。ユーロドルは一気に 1.4300 関門を割り込み、
当時間帯の安値 1.4263 をつけた。ポンドドルは 1.6370 付近から大幅に下落し、当時間帯の安値
1.6226 を打診した。英国の 5 月失業保険申請件数の増加幅が 2009 年 7 月以来の最大となったこ
ともポンドの売り材料となった。その他、商品通貨の豪ドル、加ドルもドルに対して若干下落したが、下
*当社の提供したすべての資料は信頼できると判明した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、安全性を保証するものではありません。投資
などのご利用に際しては、お客様ご自身の判断でお願いいたします。
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げ幅が欧州系通貨より小さかった。ドル円は、予想を上回る米 5 月消費者物価指数(CPI)を好感し
て急伸し、当日の高値 81.05 を上トライし、その後はやや反落した。ニューヨーク時間になると、米国株
式市場が安寄りしてから続落したため、リスクセンチメントは更に悪化した。ギリシャでは、パパンドレウ
首相が進める追加賃金削減と増税への抗議で、大規模なデモやストライキが実施された。これに乗じ
て、ギリシャの最大野党である新民主主義党(ND)は同首相の辞任を要求した。パパンドレウ首相は
大連立内閣を実現するためならば、辞任する意向もあると述べた。ギリシャへの新たな支援プログラム
は行き止りになるかとの思惑から、リスク回避ムードが高まった中、ユーロドルは更に下落し、当日の安
値 1.4155 をつけたほか、ポンドドルも下落し、当日の安値 1.6168 を試した。また、原油などの商品の
大幅安を受け、商品通貨は強烈に売られた。豪ドルドルは 130pips 超下落し、1.0534 の安値を打診
し、ドル加ドルは 0.9700 付近から 0.9828 まで値上がりした。また、ドル円は小幅に下落してから再度
欧州時間につけた高値付近まで値を戻した。
16 日の欧州時間序盤、リスク回避ムードが引き続き高まったため、リスク通貨は対ドルで一段と下
落し、軒並み当日の安値をつけた。ユーロ圏で公表された 5 月消費者物価指数の上昇ペースが緩ま
ることから、欧州中銀の利上げ見通しが後退し、ユーロの重しとなった。通貨ペア別では、ユーロドルは
1.4072 を下トライし、ポンドドルは 1.6078 を試し、豪ドルドルも 1.0477 を打診した。欧州時間午後に
なると、米国で発表された 5 月住宅着工件数、先週の新規失業保険申請件数などが好調な内容
となったことで、リスク選好ムードが改善し、リスク通貨はドルに対して回復し始めた。ニューヨーク時間に
入ると、ドイツ RWI 経済研究所が 2011 年の独経済見通しを従来の予想 2.9%から 3.7%まで引き上
げたことを好感し、ユーロは買われた。ユーロ高につられ、その他の主要通貨も対ドルで引き続き小幅
に上昇した。ドル円は欧州時間に 80.60 付近から 80.90 近辺まで小幅に上昇し、ニューヨーク時間に
は欧州時間の上げ幅のほとんどを吐き出した。
17 日欧州時間、ギリシャ支援のニューパッケージが事前予想より規模が大きく、1,500 億ユーロにな
るとの噂が流れた。メルケル独首相は、ギリシャに対する追加支援パッケージについて、迅速な解決を
望むと述べた。また、民間部門の関与は欧州中央銀行(ECB)と協調の上決定されるとの認識をあら
ためて示した。仏サルコジ大統領は、ギリシャ債務危機やユーロ問題の解決に向けフランスとドイツの
立場は一致していると語った。ギリシャ救済についてドイツとフランスの首脳が合意したことを好感し、リ
スク選好ムードが大きく改善し、リスク通貨は対ドルで大幅に反発した。ユーロドルは 1.4130 付近の当
時間帯安値から上伸し、1.4300 関門を上抜けた。ポンドドルはユーロ高につられて反発し、1.6100 関
門付近からじりじりと反発し、1.6180 水準を上攻めした。豪ドルドルも 100pips 近く上昇し、当日の高
値 1.0634 を打診した。また、ドル円は 80.60 付近から 80.10 前後まで値下がりした。ニューヨーク時間
*当社の提供したすべての資料は信頼できると判明した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、安全性を保証するものではありません。投資
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になると、ファンダメンタルズ面の材料が織り込み済みだったため、為替相場は穏やかな展開となり、主
要通貨ペアは小幅な揉み合いの展開に終始した。ユーロドルは更に上伸し、当日の高値 1.4338 を
上トライし、その後は 1.4300 を挟んで上下動を繰り返した。その他、ポンドドルは 1.6170 付近での小
動きとなり、豪ドルドルは 1.0610 付近で推移し、ドル円は小幅に反落して 80.00 関門を迫った。
重要経済指標及びイベント発表予定
東京
時刻
国名
14:00
日
14:00
日
15:00
17:00
前値
(改訂値)
予想値
4 月景気一致 CI 指数・確報値
103.8
-
4 月景気先行 CI 指数・確報値
96.4
-
5 月生産者物価指数(前月比)
1.0%
0.0%
5 月生産者物価指数(前年比)
6.4%
6.2%
-47
-
指標及びイベント
独
ユーロ圏
4 月経常収支(億 EUR)
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テクニカル分析
USD /CHF 日足
ドルスイスフランの日足から見ると、年初来の相場は下降チャンネルに位置し、最近当チャンネルの下
限をつけてから反発し、当面は当チャンネルや BOL(20)のセンターライン付近まで回復した。今後は
当チャンネルの上限へ続伸する見通しである。現時点では、追っかけ買いは推奨できず、暫く様子見
姿勢を取り、当チャンネルの上限付近での売りタイミングを探りたい。
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USD/JPY 日足
ドル円の日足から見ると、相場は 5 月 5 日につけた安値付近及び BOL(20)下限からサポートを得て
反発したものの、BOL(20)のセンターライン付近で阻まれて反落した。テクニカル指標 MACD(12,26,
9)の MACD とシグナルはゼロラインの下方で膠着し、RSI(14)の変動幅が小さくなり、方向性に乏し
いため、暫くロングポジションを引き続き保有したい。ストップロスは 79.56、ターゲットは 82.20。
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USD/CAD 日足
ドル加ドルの日足から見ると、相場は EMA(200)の下方で保ち合いながらも下降トレンドを維持して
いる。価格は先週前期下落幅の 76.4%戻し水準と EMA(200)を上抜け、トンカチで引け、今後圧
迫されて反落する公算が高いため、ショートポジションを引き続き保有したい。ストップロスは 0.9975、タ
ーゲットは 0.9440。
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