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~創世記連続講解説教 2~ 「初めに神が天と地とを創造した」(創世記 1
「初めに神が」 ~創世記連続講解説教 2~ 「初めに神が天と地とを創造した」(創世記 1 章 1 節) 序論 創世記と科学とは矛盾しているのか? 創世記は自然科学のテキストではない。 自然科学に関する記述において証明されている理論と相いれないところは一つと してない。 矛盾しているとされるところは、仮説の科学的論理に対してのみ。進化論など。 Ⅰ. 聖書の語る創造物語 ① ヨブ 38:4~11 ② 詩篇 33:6~9 ③ 詩篇104 ④ 箴言 8:22~31 ⑤ イザヤ 45:7 ⑥ ヨハネ 1:1~5 ⑦ コロサイ 1:16~17 ⑧ へブル 2:5~7 Ⅱ.創世記1:1~3について The Gap Theory/Restitution Theory 1:1 は独立した叙述分で、1 章のイントロでもなければ、創造の 7 日間の最初の 記述でもない。 原初の神の創造行為を記したもので、その結果は完全なものであった。 その際は無から有への創造であった 2 節では完璧な創造天地が混沌と虚無になっている 1 節と 2 節との間に記述されていない時間的なギャプがあり、そこにサタンと悪 霊の堕落と天からの追放があった。エゼキエル 28:11~19 3 節以降が神のより回復の業であり、7 日間の再創造物語である ギャップ理論の根拠 ① へブル文書の構造上 1 節は独立叙述文であり、要約やタイトルではない。 1 節最後にラフィア(終止符・ピリアド)が打たれている ② 2 節冒頭の接続詞 VAV は、意味を連接させるものではない。「さて」 よって 1 節が見出しやまとめというものではない。 ③ 2 節の「地」は 1 節の神の業によって存在を始めた同じものである。 それなら両節にある「地」の様子がこうも違うのには、その間に何らかの時間的 な隔たりと尋常でない出来事が発生したと考えられる。 2 節は独立した叙述文で 3 つの従属した文節から成り立ち、1 節からは説明でき な時間と状況の後に成立したカオス状態である。 Ⅲ.1 章に見る文学手法 「7」 神話を寄り集め偶発的に編集したものではなく、鮮明な文学的概念とモチーフのも とに執筆されている。 ① 天地創造は 7 日間 「神」(エロヒーム)~35 回 「地」~21 回 「天」~21 回ユダヤ民族の誕生 ② 三大用語はいづれも 7 の倍数で出現している第 2 分割 11 章 10 節~50 章 ③ Let's us~7 回 ④ 「光」「日」は第 1 パラグラフに 7 回 ⑤ 「光」は第 4 パラグラフに 7 回 ⑥ Waters は第 2 と第 3 パラグラフに 7 回 ⑦ Life は第 5 と第 6 パラグラフに 7 回 ⑧ 「それは良かった」が 7 回 ⑨ 1 節は 7 つのヘブル単語で成立 ⑩ 2 節は 14 のへブル単語で成立 ⑪ 1:1~2:3(最初のトルドット)には 7 つのパラグラフ 各パラグラフは 3 つの文章で成り立ち、各文章は 7 つの単語で成立。 このトルドットの中央に「7 日目に」がある 7 番目のパラグラフは 35 の単語で成立している 結論 人生は造りだすものか、与えられるものか 「信仰によって、私たちは、この世界が神の言葉で造られてことを悟り、 したがって、見えるものが目に見えるものからできたのではないことを悟るので す。」(へブル 1 章 3 節) 1) 天地は無から造られた そこには秩序があり、力と美とがった しかし、悪の存在ゆえに汚され、堕落した 再創造の神の御業が始まる それは神のことばによる 2) 私たちの人生もまた神からの賜物である だが、罪のゆえに目的を失い、神から離れていた 神の言葉によって再創造された 生きているのではなく、生かされている 賜物を自己所有するのではなく、管理して、最大限生かし、万物の供給者に栄 光をお返しするのが本分 3) 自己喪失から自己受容への転換