Comments
Description
Transcript
自然減対策4(PDF:203KB)
不育症支援者研修事業 (健康福祉部) 1 目的 不育症患者に対する支援の必要性や適切な支援方法を学ぶことにより、不育症支援 にあたる者の資質を向上させ、患者の次の妊娠・出産につなげる。 ※不育症とは:2回以上の流産、死産、あるいは、早期新生児死亡の既往がある場合 (妊娠22週以降の場合の死亡胎児の出産は死産) 2 現状・課題 ・ 晩産化の進展により、加齢とともに流産を経験する女性の割合が上昇している。 ・ 厚生労働科学研究班の反復・習慣流産(いわゆる「不育症」)の相談対応マニュア ルでは、不育症患者に対する医療機関の対応等の重要性について指摘されている。 ¾ 繰り返される流死産の体験から絶望、自責、無力感が長期に及ぶ「病的な悲嘆」に進 展することがある。 ¾ 医療スタッフからもその精神状況が見えにくいため、支援が行われないまま時間が過 ぎている場合も見られる。 ¾ 流産、死産を経験した時の病院の環境、対応について、約4割の不育症女性が良くな かったと回答している。 ・ 静岡県が平成 24 年度に行った調査では、 6ヶ月間で 440 人が不育症の検査を受け、 うち 381 人が治療を受けていたことがわかっている。 ・ また、同調査では、不育症患者に対するカウンセリングを実施している静岡県内の 医療機関は約2割強と少ない状況にある。 カウンセリングを 実施している医療機関 ・ 26/108 (24.1%) H24 年度静岡県調査 不育症は、最近の厚生労働科学研究により定義や検査、治療などの実態が示された ものであるため、認知度は低く、理解が進んでいない。 <不育症に係る本県の取組現状> ・ 不育症の方やその遺家族を対象とした不妊・不育専門相談を H24.7 から実施。 〔相談実績 H24 年度(7月~3 月):64 件、H25 年度(4 月~9 月):27 件〕 3 事業内容 (1)研修会の開催 県内3ヶ所(東部・中部・西部)で開催 対象者:産婦人科医療機関の従事者(医師または看護職スタッフ)、市町保健師、 産業保健師 等 内 容:不育症の基礎知識、不育症患者への対応(カウンセリングの方法)等 (2)相談時活用リーフレットの作成(60,000 部作成予定) 産婦人科医師、助産師、看護師等不育症支援に関わる者の協力を得て作成 - 27 - 不妊治療費助成 (健康福祉部) 1 特定不妊治療費助成 (1)概要 不妊に悩む夫婦の経済的負担の軽減を図るため、医療保険が適用されず高額な医療 費がかかる配偶者間の不妊治療に要する費用の一部を助成する。 (2)制度内容 項 目 制度内容 対 象治療 体外受精・顕微授精 対 象 者 体外受精・顕微授精以外の治療法では、妊娠の見込がないか、又は極め て少ないと医師に診断された戸籍上の夫婦 ・治療費のうち1回あたり上限額15万円、ただし採卵を伴わない凍結 胚移植等については 7 万 5 千円 ・1年度あたり2回まで(開始1年目のみ 3 回まで) 給付の内容 ・通算5年間 10 回まで 助成期間 ※平成 26 年度以降に新規で助成を受ける場合に、助成に係る治療期間 の初日の年齢が 40 歳未満の場合は、年間助成回数及び通算助成期間 について制限しないが通算助成回数は6回まで 所 得制限 夫婦の所得合計額が730万円未満 施設の指定 県知事が指定した医療機関における治療を助成対象とする。 申請方法 治療終了後、保健所に申請する。 提出書類 補助金交付申請書、受診等証明書、戸籍謄本、所得証明書、領収証 (3)助成実績 助成実績 助成件数 23 年度 312,518 2,217 件 24 年度 350,689 2,482 件 25 年度 344,895 2,621 件 【25 年度治療内容別実績】 (件数) 体外受精 顕微授精 併用 凍結胚移植 その他 合計 724 655 27 516 699 2,621 - 28 - 2 一般不妊治療(人工授精)費助成 (1)概要 保険適用となっていない一般不妊治療(人工授精)を行う夫婦に対し、治療費の一 部を助成する。子どもを希望される家庭を支援することで、出生数の増加につなげる。 本制度を平成26年度から実施する 区分 特定不妊治療 治療法 体外受精 顕微授精 一般不妊治療 人工授精 保険適用 タイミング法 排卵誘発法 薬物療法 等 医療保険適用 助成対象 国・県助成 ◆医療保険が適用されず、国・県の助成対象でもない ◆経済的負担が大きい(1回1~2万円、5~6回実施) (2)制度内容 内 一般不妊治療費 助成(県単) 容 助成対象 人工授精 実施主体 市町(政令市除く) 補助率 県 2/10 (負担割合) 市町 5/10 補助対象 限度額 9 万円 助成年数 連続する2年 回数制限 なし 所得要件 本人 3/10 夫婦合算 730 万円未満 対象年齢 40 歳未満 医療機関 産婦人科・泌尿器科 - 29 - 新たな助成制度 の創設 不妊・不育専門相談センター運営事業 (健康福祉部) 1 目的 不妊症・不育症で悩む方々からの、治療への不安などに対する相談に対応する。 2 事業内容 (3)不妊症・不育症に関する事業 不妊・不育専門相談センターを設置し、不妊症・不育症に関する相談指 導 、 不妊・不育治療に関する情報提供を行う。 (専用電話番号 055-991-2006) 事業内容 相談日及び会場 時間 スタッフ 電話相談 週2回(火・金) 10:00~15:00 相談員2名 面接相談 (要事前予約) 静岡市内(ふしみや等) 月2回(第2・4金曜日) 10:00~15:00 医師1名 相談員1名 【相談実績】 不妊症相談 不育症相談 年度 電話相談 面接相談 計 電話相談 24 309 32 341 60 4 64 25 310 15 325 38 5 43 9 2 11 26 48 2 50 ※ 26 年度実績は、4~5月の相談数 ※ 不育症相談の 24 年度は、7~3月の相談数 面接相談 (4)相談員研修の実施 専門知識・相談手法の習得のために、不妊関係研修等へ参加する。 (5)広報事業の実施 相談日及び相談窓口の周知を行う - 30 - 計