Comments
Description
Transcript
「曲の感じを表す言葉の一覧」は
イ 曲の感じを表す言葉の構成について 「曲 の 感 じ を 表 す 言 葉 の 一 覧 」は ,授 業 の 中 で 子 ど も が 曲 を 聴 い て 自 分 な り に 感 じ た こ と を 言 葉 で 表 現 す る た め に ,そ の き っ か け と し て 活 用 さ せ る ね ら い が あ の で ,授 業中,子どもが容易に活用できるように構成を工夫する必要があった。最終的には, 子 ど も が 一 覧 に 頼 ら な く て も 自 分 な り の 感 じ 方 を 表 現 で き る よ う に す る た め ,言 葉 の 厳 密 な 類 型 化 は 避 け ,似 た よ う な 言 葉 同 士 で グ ル ー プ 化 す る こ と に し た 。ま た ,曲 に よ っ て は ,言 語 化 の き っ か け と な る 言 葉 の 組 合 せ が 大 き く 異 な る た め ,授 業 中 に 子 ど も か ら 出 た 言 葉 を 自 由 に 書 き 込 め る よ う に す る こ と か ら ,グ ル ー プ の 配 置 や 空 間 に も 考慮した。 さらに,言語的表現の広がりを意識付けさせるために,低学年から高学年へと表 現の広がりを意味する多 重な楕円を背景に用いた が,子どもが自由に言葉 を使えるように,「低学 年 」「 中 学 年 」「 高 学 年 」 の標記は避けるようにし た。 以上のような過程と留 意点を基に作成したもの が図9である。子どもは 曲を聞いて感じたことを 言語化するために,その 手がかりとして「曲の感 じを表す言葉の一覧」に 自分なりの感じを表す言 葉を探す。同時に,その 言葉の周辺にある言葉に も目を向け「そんな言葉 もあるのか。」,「こち らの方が,もっとぴった りした感じがする。」と いうように,より自分な りに感じたことを表す言 葉に近付いていくと考え た。 ただし,この「曲の感 じ を 表 す 言 葉 の 一 覧 」は , 未だ完全なものではな く,子どもの実態や発達 の段階によって,随時変 化していくものである 図9 新しい「曲の感じを表す言葉の一覧」 - 6 - と考える。