...

Ⅱ 家畜および畜舎とその付属施設の長雨対策

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

Ⅱ 家畜および畜舎とその付属施設の長雨対策
Ⅱ 家畜および
家畜および畜
および畜舎とその付
とその付属施設の
施設の長雨対
長雨対策
1 畜舎と付属施設の
施設の清掃と消毒
連続的な降雨があり,しかも気温が高く,湿度が多いと畜舎内は乾燥せず,ジメジメした状態が続く。このような長雨の時
は,大地が十分水を含んでいるため,台風等の大雨時には畜舎内に雨水の流入の心配もある。
こうした場合,下痢,乳房炎,又は伝染病等の発生が懸念されるので,畜舎内の清掃および消毒の徹底が必要である。特
に,大雨で畜舎内に冠水した場合などは,清水で床面を十分洗い流し,消毒にあたっては,最寄りの家畜保健衛生所の指導
を受けることが大切である。
なお,これ以外に牛に元気,食欲,姿勢,歩き方,皮膚,毛,目,鼻,糞便,尿,嘔吐,神経症状,呼吸の仕方などに平常と
異なった点が発見できれば,できるだけ早目に獣医師に依頼して,診察を受ける。
2 糞尿などの
糞尿などの処
などの処理
集中豪雨により流入した雨水は,尿溜が満杯となり,あるいはオーバーフローして周囲に流失して,思わぬ大事に至ること
がある。
特にフリーストール方式畜舎などでは,こうした事が十分懸念されるので,事前に適切な処理をしておくことが必要である。
また,堆肥舎等は汚水の流入によって,蚊・蝿等の発生源ともなるので,これらの予防のための消毒,殺虫等も併せて行なう
必要がある。
3 パドック等
パドック等の泥濘化防止
省力多頭化の推進と牛の健康管理のため,屋外飼育ないし,畜舎に併設されたパドック利用がなされている。こうした場合
長雨が続くと飼槽周辺を中心に泥濘化が進み,牛の健康面,生産面
発育低下などからも問題がある。またそこから流れ出
す汚水は公害の発生源ともなるので,早目に泥濘化防止対策を行なう必要がある。
方法としては,
1)周囲に明菜排水溝を掘る
2)礫及び砂を入れる
3)飼槽周辺をコンクリート又はアスファルト舗装する
4)ノコクズを散布する
5)
カウマ
ットを
等である。
敷
く
4 乳房炎発
乳房炎発生の予防と
予防とミルカーの
ミルカーの消毒
長雨と高温多湿により畜舎内では
こるので適切な管理
や
細菌
や
の発生し
すい
消毒等を行なう必要がある。
条件
となっている。
従
1)乳房炎防除のための
乳房炎防除のための搾乳技術
のための搾乳技術チェック
搾乳技術チェック20
チェック20
搾 作業 離
イ 搾
0 ゆ 持つ
ウ 服 整え 手袋 着
エ 搾 器具類 ワゴ 効率良
搾 作業 搾
始
カ 搾
プカ プ 使
キ
枚 上 (
ペ
タ
意
拭
ケ ティ カ プ 有 空
込
ティ カ プ
サ 搾
ティ カ プ 浄 菌
シ 後搾 や
(ポ ディ ピ グ ティ カ プ離脱後直ち
セ
搾 専
ケ
ォ タ ミ カ
ソ 後整
タ ミ カ
検整備
チ ライナ ゴム 定期 交換(2ユニ 20 搾 /日 3ヶ月
ツ
テ 体 手 (ブラ シ グ
環境整備
ア
糞かきと
乳
乳前3
装を
オ
を分
分の
する
とりを
,
を
用する
乳
は
ンに
乳
は前
りから
前
りにストリッ
1頭に2
以
くまとめる
める
ッ
を
ク
乳頭清
ート
ッ
に
コ
ート
ッ
は早めに外す
ーパー
オル)を用
する
は乳頭のみにする
乳中に
りは
ス
う
の布 又は,
ート
害な
気を吸い
ッ
の洗
ませない
・殺
はしない
らない
乳頭消毒
スト
異常牛の
乳は
ッ
ン
用のバ
)は,
ート
ット又はク
ッ
ー
に行う
ー
ル
ーで行う
理をしっかり行う
ル
ーの点
ー
をしっかり行う
は
的に
ット
頭
乳
で
を目
牛舎内,特に牛床は常に乾燥させる
牛
ト
の
入れ
ッ
ン
牛舎内,牛舎外の
安
)
)を常に心がける
に心がける
2)乳房炎防除の
乳房炎防除の7つの基本
つの基本
正 搾 ミ カ
検整備
(ミ カ
検整備
除 不可能
イ
ディ ピ グ(ポ ディ ピ グ
(搾 後直ち
口 確実
菌 膜
( 菌
効果
膜形成作
ディ ピ グ剤 使
ウ 臨 型
治療
( 期 初期 段階
治療 慢性
ぐ
(
療
断
治療
ア
しい
ル
乳と
乳頭
ッ
乳
殺
ーの点
なくして乳房炎の防
ン
スト
に,乳頭
,消毒
床
早
ル
ーの点
で
必ず診
を
ッ
ン
に消毒,殺
があり,皮
は
です)
)
,皮
用のある
する)
ッ
ン
乳房炎の
の
の思い切った
獣医師の診
で
を受けて,徹底した
化を防
)
を行う)
を
用する)
って乳房炎の発生,生乳中の
細菌数増加 起
が
エ
期
治療
(
PLテ タ
検査
(細菌 検査
薬剤感 性テ
効果 治療
計画 淘汰
(体細胞数 恒
80万 上 慢性
3本
計画 淘汰
(細菌検査
性
細菌感
選別 淘汰
カ 搾
順序 決 搾
(体細胞数
性
細菌感
後 搾
(毎月 検定成績 「体細胞 ニ
」 個体 体細胞数 把握 変動 チェ
キ
他 正 養
( 料 計
期
料 給与
(ミネラ ラ
注意 ビタミ (V.A 剤
乾乳
,乾乳前の
乾乳前には必ず
の
オ
ス
ーで乳房炎の
を依頼し,
受
乳房炎による問題牛の
が
乳牛の
を
以
その
めて
飼
設
な飼
により乳
Ⅲ 被害の
被害の調査
1 調査項目
乳
量. 成 ( 脂
乳
量
分 乳
勢
,乳
のある
リ
と
乳等は
的
)
)
染牛は
から
ア・スコア で牛
る)
の
の
と
を
ックする)
管理
にあった飼
を
する)
無脂 固形 率 増体
乳
脂亀 無脂 固形 率
乳
を行う)
乳
分
2 減収推定尺度
乳
的乳房炎牛,
染牛の
及び
の適
の
のある
の多い牛,伝染
の
ある
的
常的に
で,伝染
を行う)
ストにより
分
等を
),
ルバ
,受
胎率 疾
測定 暫定 標値
し,
目
,
ンスに
病の発生状
又は
年 均
平
し,
況
とする。
ン
)
を適
量投与
する)
Fly UP