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カイゼン進化論-JIT~TOC~SCM
カイゼン進化論 -JIT~TOC~SCMTheory of Evolution 2005年7月23日 カイゼン本舗 竹之内隆 コンサルタント・プロフィール <名前> 竹之内 隆 <略歴> 立石電機、産能大学経営コンサルティングセンター研究員、日本総研 上席主任研究員などを経て現職 ・ 1997年4月から1999年3月まで経営情報学会「変わりつづける組織分科会」 研究部会長を歴任 ・ 平成16年度「経営システム賞」を日本経営工学会より受賞 ・APICS:American Production and Inventory Control Society(アメリカ生産管理 ・在庫管理協会)の正会員 ・ オペレーションズリサーチ学会、生産管理学会会員、経営情報学会会員 <プロジェクト実績> 製造業、総合商社でサプライチェーンマネジメント及び構築を軸としたコンサルティング実績多数 (以下に一部紹介) 医薬品製造の全社業務改革及び(R/3)構築 総合商社のERP(R/3)構築 医療機器製造のERP(R/3)構築 オフィス家具製造業のERP(R/3)構築 自動車部品製造販売のERP(R/3)構築 食品製造業のERP構築 家具製造最大手の(BPCS)+SCP導入(11工場) バルブ製造業最大手の戦略コンサルティング AV機器メーカーPC事業部門のSCMコンサル+SCM構築(Supply) 電線・銅管製造業のSCMコンサル+SCP導入(日立東北製品) 食品・飲料製造業のSCMコンサル+SCM構築(DP,DRP) 車載電子機器製造業のSCMコンサル+プロト作成 総合家電エアコン事業のTOCベースのSCMコンサル+SCM構築(DP,DRPなど他多数あり <執筆書籍> 「TOC戦略マネジメント」 能率協会マネジメントセンター 1999年4月 「TOCハンドブック」 日刊工業新聞社 2000年6月 「プロセスイノベーション」 協同翻訳 他 「カイゼン進化論」 日本工業新聞 2005年5月 ホームページhttp://www.kaizenhonpo.co.jp 2 目次 カイゼン進化アプローチとは 一直線のBPRは空想! IT業務改革のカバー範囲の拡大 現状から未来へ 業務・組織・システム構造変革のプラン作成 三要素分析法とカイゼン進化アプローチの関係 モデルのサンプル! カイゼン空間と多用なモノサシ カイゼン空間 多様なモノサシ! 多様なモノサシ!(2) カイゼンROA 多様なモノサシ!(4) カイゼン・トライアル カイゼン・トライアルのテーマサンプル トライアル概要 PSI-Access の準備① 同期生産トライアル ¾ ¾ ¾ ¾ ¾ ¾ ¾ ¾ 活動の経緯:(気配り)同期生産 生産ワーキングの検討全体図(第1版) カイゼントライアル‐(気配り)同期生産改善ポイント:(気配り)同期生産改善ポイント:同期生産 の為の手配帳票 手配帳票 バッファ(在庫)管理 流動数分析 将来業務のイメージ(手配帳票を利用した同期会議) カイゼン対策進化 市場特性/製商品特性から生産方式を選定 主要業務革新テーマの活動実績と今後の展 開 新生産方式の実現(全般)‐β社の新生産方 式の定義 β社プロジェクトにおける基幹データの流れ 全体図 確定受注データと販計(受注予定データ) の相殺及び平準化について Absolute MRP: BTO生産方式 新生産方式へのSCP適用(全般) 全体図 製番管理による受注組立(BTO)生産への挑 戦 モジュール化/標準化が前提 業務/ITシステム/組織再構築のステップ 業務改革とAbsolute MRPの対応事例 システム化のロードマップ 評価指標の実測/カイゼン評価 原因系指標と結果系指標の整理 指標の仕組み(工場損益から現場業務まで の統合) 3 一直線のBPRは空想! 殆どの戦略意図が計画から徐々に変化(進化)していく! 当初の戦略意図! 業務改革 実現しなかった戦略 戦略意図の 方向修正 実現した戦略 4 IT業務改革のカバー範囲の拡大 パイプラインモデルの意味: Finite MRP Finite MRP 調達 開発 製造 配送 Finite MRP 調達 開発製造 配送 調達 開発製造 配送 ATP ATP ATP 発展段階 GOAL 業務改革のテー マ 管理指標 情報システムの テーマ 計画策定の主要 ツール 情報システム テーマ ステージⅠ 機能化以前/正 式な業務手続き が未確立 ステージⅡ ステージⅢ 機能毎に役割分 企業内サプライ 化/機能別業務 チェーン統合化 手続きが確立 ステージⅣ 品質&コスト 顧客サービス 収益増強 業務標準化 組織横断的コミュニ 組織横断的プロセス 顧客特化型プロセス 再投資プロセス ケーション 統合化 コスト/コスト比率 納期遵守 トータルコスト 自動化 パッケージ化 統合化 スプレッドシート 機能別システム 自動化 標準化 収益顧客への責任 ステージⅤ 拡張サプライチェーン統合化 顧客シェアー マーケットリーダー シップ 総価値 ネットワーク化された システム 企業内サプライ 同期化サプライ POSサプライチェーン チェーンプランニング チェーンプランニング プランニングツール ツール ツール ネットワーク化された 統合化 整合性 システム 整合性 5 現状から未来へ 業務・組織・システム構造変革のプラン作成 大切なことは、正確な理想像(To-Be)を描く ことではなく、現場のキーマンを巻き込んだ 組織全体のカイゼン進化プロセスを共有し、 理解すること サ ル プ ン 6 三要素分析法とカイゼン進化アプローチの関係 仕事のあり方を記述するための一般的な視点と して次の3つの側面に注目します。 カイゼン・アイデ カイゼン・アイデ ィア発想や ィア発想や 問題の指摘 問題の指摘 (a)処理されるもののあり方 (b)処理するための道具立てのあり方 (c)処理するための仕事のあり方 ¾ 木こりと仕事の例参照 *在庫のムダ *造り過ぎのムダ カイゼン・ノウハウに関する知識/スキルもITツー ルの知識も、間を取り持つ“データモデリング”の スキルも大切 木こりの仕事企業システム (a)樹木の種類や形状 (b)斧や鋸の意匠 (c)伐採や搬送の決められ た手順 データ構成(情報が記録さ れる台帳の構造) 業務フロー図 (or データフロー図) カイゼン・アイデ カイゼン・アイデ ィアを実現する為 ィアを実現する為 の知識・センス の知識・センス 1.流動数分析によって非同期を見る 2.ボトルネックと最終工程を同期する 3.着手計画を知る 4.工程手番とバッファ実態を知る ドラム・バッファ・ロ ドラム・バッファ・ロ ープを日別ライン ープを日別ライン 別計画に応用する 別計画に応用する データモデルは・・ データモデルは・・ ・・ データモデル/機能展開図 機能構成(情報を処理する ための道具立ての意匠) 業務構成(情報を処理する ための仕事の進め方) “何”を“いつ”、“誰が “何”を“いつ”、“誰が ”、“どうやって”、“ど ”、“どうやって”、“ど うする”のか?を整理 うする”のか?を整理 する する “気配り同期生産!” “気配り同期生産!” トライアルを実践 トライアルを実践 する為のITツー する為のITツー ルに関する知識 ルに関する知識 ITツールの知識 プロジェクト管理スキル データベース設計 データベース設計 やAccess/Excel やAccess/Excel の開発技術 の開発技術 ManuSyncに関す ManuSyncに関す る知識 る知識 7 カイゼン空間と多用なモノサシ カイゼン空間 多様なモノサシ! 多様なモノサシ!(2) 多様なモノサシ!(2) カイゼンROA 多様なモノサシ!(4) トライアル後の事後評価 8 カイゼン空間 “時間”と“距離”および“情報量”を計画しコントロールする『管理技術』の適用の場は 個人や組織によって異なる 距離 量 残業 残業 サプライチェーン 製品 内 示 製品 発 注 工場全体 自工程 引 当 日 今日・明日 週 今週・来週 月 今月・来月 時間・期間 9 多様なモノサシ! ムダ、ムラ、ムリを、カイゼン進化論的な立場から定義すると・・・ (1)目的に対して実行手段が貧弱であったり、その手段では目的達成が 不可能な場合 目的>手段 = ムリととらえます 目的>手段 = ムリととらえます (2)目的に対して、手段がヒトによってバラツいていたり、手段が恣意的 な場合 目的<手段 目的<手段or or目的>手段 = ムラととらえます 目的>手段 = ムラととらえます (3)目的に対して手段が高級すぎたり、コストや時間がかかりすぎる場合 目的<手段 = ムダととらえます 目的<手段 = ムダととらえます 10 多様なモノサシ!(2) MODAPTS(MODular Arrangement of Predetermined Time Standards) 11 カイゼンROA 財務上のROAではない! 分母は在庫(棚卸)⇒総資産ではありません! 分子はスループットから経費を差し引いたもの ROAを改善しキャッシュフローを向上する 計画サイクル短縮 残業削減 固定費(廃棄費用他) 売上向上 顧客サービス シェア向上 ROA= S;スループット − OE;支出 I;在庫 在庫削減 製造・納品リードタイム短縮 12 多様なモノサシ!(4) レベル1 対象:設備、工程、段取り時間、歩留まり アクション:設備改善、工程改善、IE,VE、QC 指標:設備稼働率、不良率、原価、直行率・・・ 出来高 歩留まり 原価 仕掛 工程LT レベル2 セグメント別予測・・・? 生販統合メカニズム 生販統合メカニズム 対象:顧客納期、客仕様 アクション:需給調整(在庫配分、生産計画変更 )生産能力調整、部材調整、スケジューリング 指標:T,I,OE ※予算数値と需給調整数値を区別できない営業 ※計画と実績の差を施策で埋める レベル3 CRM 顧客統合メカニズム 顧客統合メカニズム 工場損益 人 件 費 在 庫 ROI スループット 納期遵守率 対象:顧客納期、客仕様、次期製・商品計画、店舗計画・・・ 顧客在庫 アクション:工場立地、需給調整(在庫配分、生産計画変更) 生産能力調整(休日出勤、残業) 指標:T.I OE 顧客満足度 *管理指標はメカニズムによって異なる 行動管理・予算管理 レベル 部門クローズメカニズム 部門クローズメカニズム 13 カイゼン・トライアル カイゼン・トライアルのテーマサン プル トライアル概要 PSI-Access の準備① トライアル概要 PSI-Access の準備② トライアル概要 PSI-Access の準備③ トライアル概要 PSI-Access の準備④ 統合データ管理によるPSIの週次化 同期生産トライアル 活動の経緯:(気配り)同期生産 生産ワーキングの検討全体図(第1版) 改善ポイント:モデル機種での流動数 分析 カイゼン・トライアル ‐モデル機種での流動数分析結果 カイゼントライアル‐(気配り)同期生産改善ポイント:(気配り)同期生産 改善ポイント:同期生産の為の手配帳 票 手配帳票 バッファ(在庫)管理 バッファ(在庫)管理 流動数分析 将来業務のイメージ(手配帳票を利用 した同期会議) カイゼン・トライアル(設変管理の事例 改善ポイント:旧部材の在庫及び手配 残の低減 設変管理Access 設変Access仕様 カイゼン・トライアル(終息管理の事例) 終息管理(ステータス別)手配残Access 検討 終息管理(ステータス別)手配残Access 検討 終息管理(ステータス別)手配残Access 検討 14 カイゼン対策進化 15 β社プロジェクトにおける基幹データの流れ全体図 SCP適用システム全体概要 ホストシステム 基本情報 アイテムマスタ コスト 部品表 ワークセンタ 工程順序 顧客オーダ 販売予想 工場間需要 在庫 製造指令 購買情報 ….. 中間DB M社高速MRP ACCESS 16 確定受注データと販計(受注予定データ) の相殺及び平準化について 確定受注データと販計(受注予定データ)の相殺 OEMの内示データを確定受注(かんばん)と相殺する ¾ 需要タイムフェンスとも呼ばれる 生産(計画)の平準化 生産計画上は年月単位に総台数を計画するが、Absolute MRP上では各月を日 単位に平準化した結果とする 製品 D-1 2004年6月 2004年7月 2004年8月 2004年9月 2004年10月 2004年11月 100 300 400 500 500 400 6月(残稼働日=22) 22 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 火水木金土日月火水木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 17 Absolute MRP: BTO生産方式 現 現 状(例) 状(例) 精度の低い販売・生 産計画 顧客要求に合わな い納期設定・発動 部 部材 材 半成品 半成品 Module 品番C +製番XX 部 部材 材 半成品 半成品 機種品番A+製番XX E G 新生販在業務/情報 システムの整備 販売・生産計画の精度 を業革実行で向上 Module品番 B +製番XX D F 調達LT H 新生産方式の 新生産方式の 全面展開 全面展開 製 製品 品 トータル在庫:大 大量の不要在庫発生 必要部材・ユニットの欠品 納入遅延の慢性化 製 製品 品 トータル在庫:少 計画立案・調整の高速 かつ効率的な運営 在庫最小化、引付発注、 余剰品活用シミュレーショ ンによる生販在計画業 務の戦略的運営 18 新生産方式へのSCP適用(全般) 全体図 生販調整 (合意期間の出荷可能台数) 生販調整 (確定期間の出荷可否) 現在 受注 受注 年度計画 受注 年度計画 年度計画 年度計画 年度計画 N+1 N+2 N+3 N+4 N+5 N+6 N+7 確定期間 合意期間 時間軸 機種A SKUの累積LT(進捗範囲) SKU B 遅れ SKU C 受注組立(SKU)の補充計画 ※SKUの累積LT+2Weekの1Week分 D E F G 受注組立(SKU)の進捗 ※SKUの累積LT内 調達LT 19 製番管理による受注組立(BTO)生産への挑戦 モジュール化/標準化が前提 製造BOMが受注組立対応できればMRPで着手・進捗管理可能 完成 FAS C B H 基準在庫 B G モジュール F LT E 製造ライン 標準品扱い D 在庫ポイント Module 品番C +製番XX 許容 Module品番 B +製番XX モジュール 機種品番A+製番XX モジュール 製造BOM 在庫金額 20 業務/ITシステム/組織再構築のステップ 業務/ITシステム/組織再構築のステップ 業務/ITシステム/組織再構築のステップ 業務改革とAbsolute MRPの対応事例 システム化のロードマップ 業務改革と同期したAbsolute MRPの導入推進事例 診断(約)3ヶ月+トライアル 高速MRP(or TOCスケジューラー)をコンサルチームが活用 21 評価指標の実測/カイゼン評価 原因系指標と結果系指標の整理 指標の仕組み(工場損益から現場業務までの統合) 指標解説(例) スループット 22 指標の仕組み(工場損益から現場業務までの統合) 経営目標 “叡智の経営”の実践 ROI 戦略の現場 浸透 総資本利益率 従業員一人当 キャッシュトーキャッシュ たりの付加価値 サイクルタイム 現場からの 戦略化 (戦略的)経営指標 クレーム オーダー 在庫回転 当月 売上総利益設備稼働率 件数 充足リードタイム 日数 スループット (プロセス)管理指標 外勤比率 試作回数 歩留まり 配送コスト 納期遵守率 欠品率 仕掛品 在庫期間 “足腰”の経営を実践 現場指標 23 CONFIDENTIAL 本文書は、竹之内隆(カイゼン本舗)が著作権その他の権利を有する営業秘密です。 当社の許可なく複製し、利用すること、また漏洩することは「著作権法」「不正競争防 止法」によって禁じられております。 お問合先: 竹之内隆 カイゼン本舗 e-mail:[email protected] Tel.090-4021-6561 24