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岐阜県河川構造物メンテナンス全体計画作成業務 特記仕様書
岐阜県河川構造物メンテナンス全体計画作成業務 特記仕様書 1 適用範囲 本仕様書は、岐阜県県土整備部河川課(以下「発注者」という。 )から委託を受ける 者(以下「受注者」という。 )が実施する公共特定構造物改築事業 岐阜県河川構造物 メンテナンス全体計画作成業務(以下「本業務」という。 )に適用する。 本業務は、本仕様書によるほか「岐阜県設計業務委託共通仕様書」に基づき実施す るものとする。 2 業務目的 本業務は、排水機場や樋門・樋管(大規模) 、陸閘、浄化施設、堰及び水門(以下、 「河川構造物」という。 )の長寿命化計画をとりまとめ、小規模樋管を含め優先度を考 慮した岐阜県河川構造物のメンテナンス全体計画を作成するものである。 また、本計画と耐震対策は密接な関係があると考えられることから、耐震対策を考 慮した長寿命化計画とする。 3 業務期間 本業務の業務期間は契約締結日から平成26年3月10日までとする。 4 業務内容 (1) 業務計画 本特記仕様書に明示されている事項及び貸与資料等を把握のうえ、業務全体を網 羅した適切な業務実施計画を立案する。 (2) 資料収集整理 作成済みの長寿命化計画、樋門・樋管(小規模)の点検記録と健全度評価結果及 び関連の耐震補強計画等について資料収集整理を行う。 (3) 樋門・樋管(小規模)の修繕及び長寿命化計画検討 別業務にて行った点検及び健全度評価を踏まえ、樋門・樋管(小規模)について、 今後の維持管理方針(修繕計画及び長寿命化計画)を検討し立案する。樋門・樋管 の形式、規模、劣化の度合い等を勘案し、パターンに分けて、効率的な方針を立案 する。 (4) 河川構造物のメンテナンス全体計画作成 ① 計画的な維持管理に関する基本事項 計画的な保全に関する基本方針、日常的な維持管理、点検、整備、更新に関す る基本的な事項について施設別に記載する。各施設の年度毎に実施する点検内容 を明示した仕様書を施設毎に作成する。 ② 長寿命化計画の基本方針検討 各長寿命化計画をとりまとめるにあたり、健全度評価、劣化予測、対策シナリ オ等について、統一的な考え・手法を検討する。 ③ 長寿命化計画の策定(樋門・樋管(小規模) ) 長寿命化計画の基本方針に基づき部位毎の余寿命予測等を実施し、ライフサイ クルタイムを考慮した取替・改修・更新等の複数のシナリオについて検討を行い、 効率的かつ効果的な長寿命化計画を策定する。 ④ 長寿命化計画の見直し 作成済みの長寿命化計画について、基本方針に基づき検討した統一的な考え・ 手法により、必要に応じ長寿命化計画の見直しを行う。また、別業務で実施して いる耐震補強計画を踏まえ、施設の耐震化・長寿命化を効率的に行う計画となる よう検討する。 なお、長寿命化計画の見直しに伴い現地調査等を行う必要が生じた場合は、監 督員と別途協議する。 ⑤ メンテナンス全体計画の策定 施設の維持管理に関する優先度を検討し、その優先度に基づいた岐阜県におけ る河川構造物メンテナンス全体計画を作成する。 ⑥ 年度毎の実施計画 年度毎に実施する点検・整備の計画を施設毎に作成する。また、維持管理業務 や光熱水費の予算金額等を年度別に取りまとめた計画表を添付するものとする。 (5)報告書作成 本業務の成果として、上記項目を取りまとめた成果を作成する。 (6)打合わせ協議 打合わせ協議は下記に示す業務の区切り(5回)以上を標準とし、打ち合わせ場 所は県庁河川課とする。 業務着手時、中間3回、納品時 (7)その他 業務で検討する具体的な項目・手法について、新五流域総合治水プランの改定に 関する作業部会(長寿命化・耐震化部会)と調整を行うこと。 また、本委員会及び作業部会(各2回程度を想定)で使用する資料作成の補助業 務を行うこと。 5 施設数 排水機場 5 施設 樋門・樋管(大規模) 26 施設 陸閘 12 施設 浄化施設 2 施設 堰 2 施設 水門 1 施設 ダム 5 施設 樋門・樋管(小規模) 525 施設 (内訳) スライドゲート、ローラーゲート(1門) 44施設 スライドゲート、ローラーゲート(2門) 20施設 フラップゲート、マイターゲート 461施設 ※別途実施する小規模樋管の点検業務の結果により、施設数 に変更が生じる可能性あり。 6 電子メールの利用について 本業務中における受発注者間の情報交換は、電子メールを有効的に活用する。 7 成果品 成果品は下記を標準とするが、納品の際、監督員と協議すること。 1)長寿命化計画 2)年度別の実施計画 3)報告書 (A4版、電子媒体) 2部 (A4版、ファイル綴じ) 2部 (A4版、電子媒体) 2部 (A4版、ファイル綴じ) 2部 (A4版、電子媒体) 2部 (A4版、ファイル綴じ) 2部 4)その他関連資料 2部 その他、発注者からの指示により必要資料を作成すること。 8 準拠する図書 本業務は、下記に掲げる最新版図書に準拠して行うものとする。 1) 河川用ゲート設備点検・整備・更新検討マニュアル(案) 国土交通省 2) 河川ポンプ設備点検・整備・更新検討マニュアル(案) 国土交通省 3) ゲート点検・整備要領(案) 社団法人ダム・堰施設技術協会 4) 機械設備管理指針 水資源機構 5) 樋門等構造物周辺堤防詳細点検要領 国土交通省 9 その他 本仕様書に明記なき事項又は疑義が生じた場合は、速やかに発注者と協議を行い、指示 を受けなければならない。