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次世代農業モデルプラント事業にかかる加工・販売等事業自立支援委託
次世代農業モデルプラント事業にかかる加工・販売等事業自立支援委託業務 仕様書 1 趣旨・目的 趣旨・目的 佐用町では旧三土中学校の跡地を活用し、ハイテク技術を活用した次世代農業モデルプラント (栽培ハウス)による新たな農業の創出を、民間事業者と佐用町が共同で設立した有限責任事業 組合の運営で行います。これは、学校跡地の有効活用という観点からのみではなく、付加価値を 高めて儲かる農業を実践し、雇用の創出と新規就農者の増大、ひいては関連産業の振興や定住人 口の増加につなげていくことを企図しているもので、平成 28 年度に校舎の取り壊し・造成・次世 代農業モデルプラントの建設を行います。 本事業で連携する民間事業者は産業用制御機器のトップメーカー:IDEC 株式会社であり、その 制御技術を学校跡地に建設する太陽光併用型植物工場の植物栽培に応用し、温度や湿度はもちろ ん、水や光なども高精度にコントロールしていき、様々な自動制御技術も取り入れて若者が魅力 を感じる「新しい農業」を創出するものです。また、全国的に多く見られる水耕栽培ではなく、 自然本来の物質循環機能や微生物の働きを活かし土にこだわった「空中土耕(高設)栽培」を行 うとともに、その土づくりにも佐用町立土づくりセンターで生産された堆肥を活用して、生産作 物の差別化を図っていきたいと考えています。また、ウルトラファインバブル(超微細気泡)を 発生させて溶存酸素の高い水を根や土に送り込んで植物の成長を促進する「GALF 技術」等を活か し、安定生産や省力化を図るとともに、安心・安全で土耕ならではの「おいしさ」にもこだわっ た魅力ある新しい農業を展開するものです。本町の農業を取り巻く環境は近年特に厳しく、若者 が魅力を感じる新しい農業環境の整備は喫緊の課題であり、また、学校跡地の活用にも寄与する ため、佐用町ではこのモデル事業を嚆矢として、将来的には町内への横展開を図り、新規就農者 の拡大や雇用の創出、既存の稲作中心の農業からの脱却、加工品への展開、他の町有未利用地等 での事業展開などを目指しています。 そこで、将来的に補助金等に頼らず、自立して事業継続・拡大や町内での事業展開を加速化し ていき、このモデル事業を成功例とすることによって好循環を生み出すことが重要であるため、 本業務において、生産作物の高付加価値開発・販売先の確保・加工品の研究開発等の取組に対す る加工・販売等事業自立支援を行うとともに、水(全国名水百選に選ばれた清流千種川) 、土(土 耕栽培、佐用で生産された堆肥利用)、光(町花であり重要な観光資源であるひまわりを育む太陽 光)、空(公開用としては世界最大の望遠鏡:西はりま天文台に代表される澄み渡った美しい星空、 朝霧、美味しい空気)等の豊かな自然環境を特色としたストーリーを構築し、生産作物のブラン ド戦略を展開したいと考え、支援業務の委託を行うものです。 本実施要領は、本業務を円滑に遂行することを目的として、必要な知識、経験、技術等の総合 的な支援を受けるため、本業務を受託する事業者を選定する手続を以下のとおり定めるものです。 なお、本業務は、地方創生加速化交付金実施計画に基づき実施する事業です。 2 契約期間 契約締結日から平成 29 年 3 月 24 日まで 1 3 業務内容 (1)加工支援事業 太陽光利用型次世代農業プラントで生産されるトマトを加工することで、付加価値を高めるた め、以下に例示するような取組を進める。具体的な内容については提案事項とします。 <取組例> ○栽培されるトマトの特徴の把握(成分分析、機能性分析等) ○栽培されるトマトを活用した加工品の商品企画 ○加工のための事業者マッチング等の検討 ○既存の加工事業者による現地指導等のコーディネート など (2)販売支援事業 太陽光利用型次世代農業プラントで生産される農産物やその加工品の販売促進のため、以下に 例示するような取組を進める。具体的な内容については提案事項とする。 <取組例> ○販売戦略の検討・構築 ○水・土・光・空を活かした佐用ならではのブランド・販売戦略の構築 ○販売促進ツールの作成(紙媒体、ホームページ等 Web 関係 等) ○販路開拓の支援(展示会、見本市等への出店、バイヤーを招待する農業版ファムトリップの 実施 等) ○生産作物や加工品等のパッケージ、ボトル等のデザイン及び製作 など (3)その他留意事項 ○本業務は、佐用・IDEC有限責任事業組合で建設・運営する太陽光利用型次世代農業モデ ルプラント事業と非常に密接に関わる事業であること、また、佐用町全体への波及について も意図する事業であることから、IDEC株式会社、及び、実際に農業プラントの運営を行 う予定のIDECシステムズ&コントロールズ株式会社、並びに佐用町と十分に意思疎通、 調整を図りながら進めること、またその人員体制の整備に特に留意すること。 ○平成 28 年度において、当事業とは別に本町農林振興課が「地域特産物の高付加価値化及び販 売促進等委託業務」を実施しています。この事業のなかで、佐用町のブランド戦略の策定が 予定されていますので、可能な限り連携を図ることに留意してください。 ○平成 28 年度においては、三土中学校校舎の取り壊し・造成、モデルプラント群・加工所の整 備、トマトの定植などがメインとなり、年度内でのトマトの収穫は難しいと考えています。 そのため、特に販売支援事業においては、既に収穫を行っているIDECの福崎植物工場ラ ボの生産作物を利用しながら事業を行っていくことになることをご了知ください。 ○提案をいただいた内容で契約に至った場合であっても、事業執行段階における状況等によっ て、委託費用の範囲内において事業内容を変更する場合があります。そのため、必ずしも提 案いただいた内容をそのまま実施するとは限りませんのでご了知ください。 4 成果品 ・業務報告書 3部 ・上記電子データ 2