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|5|たばこ
たばこは、依存性物質であるニコチンの他に多くの有害物質を含むため、がんや虚
血性心疾患だけではなく、多くの生活習慣病の危険因子となります。また、未成年者
や妊娠中の喫煙による身体への悪影響について数多くの報告があります。さらに、自
分の意思とは無関係にたばこの煙にさらされ、煙を吸引することで、肺がんや呼吸器
疾患等のリスクが高くなります。
そのため、たばこ対策はあらゆる立場から総合的に取り組む必要があります。
スローガン
「禁煙、分煙、
防煙を実践しよう」
30
府民の実践目標
■禁煙
・自分の禁煙タイムを持とう
・禁煙・節煙を心掛けよう
・母性保護のため、禁煙を心掛けよう
■分煙
・公共の場、職場、家庭等における喫煙場所を守ろう
・間接喫煙による周囲への影響に気を配ろう
■防煙(未成年者、非喫煙者の新たな喫煙を防ぐ)
・未成年者の前で喫煙の見本を見せないようにしよう
・たばこの害についての知識を持とう
健康づくりのための環境整備
■たばこが引き起こす健康に対する影響についての正しい情報の提供
・府民への情報発信体制を整備する
■未成年者の喫煙防止(防煙)の推進
・未成年者に対する喫煙防止教育を強化する
・未成年者の周りで堂々とたばこを吸う成人に、防煙についての啓発を行う
■若い女性の喫煙防止の推進
■公共施設における分煙の推進
・職場分煙を推進する
■禁煙、節煙希望者が禁煙支援プログラムを受けられる機会を確保する
31
|現状|
<平成10年度 府民健康づくり・栄養調査>
■成人男性の喫煙率は54.8%で、全国平均の52.8%に比べて高く、特に20歳代61.6%(全国
57.9%)、30歳代67.0%(同62.1%)で全国平均を大きく上回っている。
(全国値:⑩喫煙と健康問題に関する実態調査)
■女性(特に20歳代)の喫煙者が急増している。
(20歳代女性の喫煙率 昭和58年 10.2% → 平成10年 18.1%)
■現在喫煙者の64.2%が「たばこをやめたい」
「本数を減らしたい」と思っている。
■ 喫煙者の割合
(%)
80
〈男 性〉
70
60
〈女 性〉
京都府 全国
67.0
62.1 60.3
61.6
54.8
57.9
60.0
58.0
52.8
51.6
50
48.1 46.8
39.0
40
30.8
30
23.2
18.1
20
19.8
15.5
13.4
10
9.4
7.1
10.1
6.5
6.2
7.2
2.7
3.7 5.0
0
成人男性 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上 成人女性 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上
資料:
「平成10年度 府民健康づくり・栄養調査 厚生省喫煙と健康問題に関する実態調査」
■ 喫煙者の推移
〈男 性〉
(%)
90
87.9
80
70 68.0
61.6
60
65.6 67.0
〈女 性〉
昭和58年 平成10年
72.5
70.3
60.3
54.8
58.0
54.3
50
44.3
40
30
20
18.1
10
0
6.6 7.1
成人男性
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代 60歳以上 成人女性
10.2
20歳代
9.4
5.4
7.6 6.2
4.6 6.5
30歳代
40歳代
50歳代 60歳以上
8.0
3.2
「昭和58年度、平成10年度 府民健康づくり・栄養調査」
■ 禁煙希望の有無
(%)
0
総数
男
20
26.7
26.8
34.7
減らしたい
80
25.2
38.3
34.9
やめたい
60
37.5
24.8
女
40
やめたくない
17.5
100
10.7
10.1
12.9
わからない
資料:厚生省「平成10年度 喫煙と健康問題に関する実態調査」
32
■共に目指す目標(府域)
項 目
現 状
目標(2010年)
−
なくす
成人の喫煙率
男性 54.8% 女性 7.1%
現状以下
20歳代
〃 61.6% 〃 18.1%
現状以下
30 〃 〃 67.0% 〃 9.4%
現状以下
40 〃 〃 60.3% 〃 6.2%
現状以下
50歳以上
〃 49.0% 〃 4.3%
現状以下
小・中・高校での喫煙防止教育の実施
−
全校で実施
公共の場、職場での禁煙タイム、空間分煙
の実施
−
全施設、全職場で実施
禁煙希望者への禁煙支援プログラムの実施
−
個別健康教育を
全市町村で実施
未成年者の喫煙
現状の値は、平成10年度 府民健康づくり・栄養調査による
一口
メモ
■受動喫煙とは
たばこを吸っている人が吸い込む主流煙のほか、たばこの点火部分から立ち上る副流
煙の害を見逃すことは出来ません。自分でたばこを吸わないのに、副流煙を浴びせら
れている状態を受動喫煙といいます。自分の責任ではないのに不快な思いをし、健康
を損なうおそれがあることは、理屈に合いません。
喫煙者は、人前で喫煙するときには了解を得るなど、十分マナーを守る必要があります。
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