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奈良県立医科大学動物実験管理規程

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奈良県立医科大学動物実験管理規程
奈 良県立 医科 大学動物実験 管理規程
(趣 旨及 び基本原則 )
の
「
第 1条 この規程 は、奈 良県 立 医科大学 (以 下 大学」 とい う。 )に お ける動物 実験等 を科学的観 点、動物愛護 観 点
を定
めに必要
な事項
の
に行
うた
及 び環境保全 の観 点並び に実験等 を実施す る教職 員 と学生等 の安全確保 観 点か ら適正
め るもの とす る。
2 動物 実験等 につ いては 、 「動物 の愛護及 び管理 に関す る法律」 (平 成 24年 法律第 79号 。以 下 「法」 とい う。 )、
「実験動物 の飼養及 び保 管並 び に苦痛 の軽減 に関す る基 準」 (平 成 25年 環境省 告示第 84号 、以下 「飼養保 管基 準」
とい う。 )及 び 「研 究機 関等 にお け る動物 実験等 の 実施 に関す る基本指針 」 (平 成 18年 文部科学省 告示第 71号 。 以
「
下 「基本指針 」 とい う。 )並 び に 日本学術会議 が作成 した 「動物 実験 の適 正 な実施 に向 けたガイ ドライ ン」 (以 下 ガ
イ ドライ ン」 とい う。 )、 そ の他 の 法令等 に定 めがあ るものの ほか、 この規程 に定 め る ところに よる。
(定 義 )
この規程 において、次 の各 号 に掲 げ る用語 の意義 は、それ ぞれ 当該各 号 に定 める ところに よる。
1)動 物 実験等 動物 を教育 、試験研 究又 は生物 学的製剤 の製造 の用や そ の他 の科学 上の利 用 に供す るこ とをい う。
2)施 設等 実験動物 を恒 常的 に飼養若 しくは保 管又 は動物 実験 等 を行 う施設 。設備 (以 下 「飼養保 管施設」 とい う。
及 び動物 実験等 を行 う動物 実験室 (以 下 「実験室」 とい う。 )を い う。
第 2条
3)実 験動物
実験等 の利用 に供す るため、施設等で飼養 又 は保 管 してい る哺乳類 、
鳥類 又 は爬 虫類 に属す る動物 (施 設等 に導入す るために輸送 中 の もの を含 む。 )を い う。
4)動 物 実験計画 動物 実験等 の 実施 に関す る計画 をい う。
5)動 物 実験 実施者 動物実験等 を実施す る者 をい う。
6)動 物 実験 責任者 動物 実験 実施者 の うち、動物 実験等 の実施 に関す る業務 を統括す る者 をい う。
7)管 理者
学長 の 下で、実験動物及 び施設等 を管理す る者 (奈 良県 立医科 大学先端 医学研 究機構施設部管理運 営規程
に定 め る施設長 )を い う。
8)実 験動物 管理者 管理者 を補佐 し、実験動物 に関す る知識及 び経験 を有す る実験動物 の管理 を担 当す る者 をい う。
9)動 物 実験安全 主任者 動物 実験 の安全確保 に関 し学長 を補佐 す る者 をい う。
10)動 物 実験設備 管理者 動物 実験施設 の電源設備 、給排 水設備 等 の運転及 び保守等 の業務 を総括す る者 をい う。
H)飼 養者
実験動物管理者 又 は動物 実験 実施者 の 下 で実験動物 の飼養 又 は保 管 に従事す る者 をい う。
12)管 理者等 学長 、管理者 、動物 実験安全 主任者 、実験動物管理者 、動物 実験 実施者及 び飼養者 をい う。
13)指 針 等 基本指針及 びガイ ドライ ン をい う。
(適 用範 囲)
この規程 は、大学 にお いて行 われ る哺乳類 、
鳥類及 び爬 虫類 に属す る動物 を用 い るす べ ての動物 実験 に適用す る。
哺乳類 、鳥類及 び爬 虫類 に属す る動物 以外 の動物 を実験等 に供す る場合 において も この規程 の趣 旨 に沿 つて行 うよ う
第 3条
2
3
努 めな けれ ばな らな い。
動物 実験等 を別 の機 関 に委託等す る場合 は、基本指針 又 は他省庁 の 定 め る動物実験等 に関す る基本指針 等 に基 づ き、
適 正 に動物実験等 が実施 され るこ とを確認す る。
(学 長 )
学長 は、動物 実験施設 (以 下 「施設」 とい う。)の 設備及 び組織等 の体制 を整 え、か つ動物 実験 の安全及 び適正
な実施 を図 るため、次 の各 号に掲 げ る職務 を行 う。
1)動 物 実験委員会 (以 下 「委員会 」 とい う。)を 設置 し、動物 実験計画 について委員会 の審議 を経 て 、承認 を与 える
第 4条
こ と。
2)委 員会 の審議 を経 て、規則等 の制定 。改廃 を行 うこ と。
3)動 物 実験安全 主任者 (以 下 「安全 主任者」 とい う。 )を 任命 す るこ と。
4)動 物 実験 実施者 へ の教育訓練及 び健康管理 を行 うこ と。
己点検 。評価 並び に情報公 開 に関す るこ と。
6)そ の他必 要な事項 を実施す る こ と。
5)自
(施 設 の組織 )
第 5条
動物 実験 の安全 と実験動物 の適 正 な飼 育管理 のた め、奈 良県 立 医科 大学先端 医学研 究機構施設部管理運営規程 に
定 め る職員 の他 、次 の各 号に掲 げ る職員 を置 く。
1)実 験動物管理者
2)安 全 主任者
3)動 物 実験設備 管理者
(委 員会 の設置 )
第 6条
2
大学 にお け る動物 実験 の適正 な実施 と安全 を確保す るため、委員会 を置 く。
委員会 は次 の各 号 に掲 げ る者 を もつて組織す る。
1)動 物 実験 に携 わ る本学 の教員 若千名
2)管 理者
3)実 験動物管理者
4)安 全主任者
5)奈 良県 立 医科 大学組 替 え DNA実 験安全委員会委員長
6)動 物 実験設備 管理者
7)そ の他 学長 が必要 と認 め る者 若千名
3
4
5
6
7
8
前項第 1号 の委員 は、教育研 究審議会 の議 を経 て学長 が任命 す る。
第 2項 第 1号 及 び第 7号 に よ り任命 され た委 員 の任 期 は、 2年 と し、再任 を妨 げない。ただ し、委員 に欠員 が生 じた
ときは、 これ を補充 し、そ の任 期 は、前任者 の残任 期 間 とす る。
委員会 に委員長 を置 き、委員 が これ を互選す る。
委員長 は、必要 に応 じて委員会 を召集 し、そ の議長 とな る。
委員長 に事故 あ る ときは、 あ らか じめ委員長 が指名 す る委員 がその職 務 を代行す る。
委員会 は、委員 の 3分 の 2以 上の出席 がな けれ ば開 くこ とがで きない。
(委 員会 の職務 )
第 7条 委員会 は、学長 の諮 問等 に応 じて次 の各 号 に掲 げ る事項 を審議及 び調査す る とともに、これ らの事項 に関 して学
長 に対 し提 言又 は報告 し、必要 に応 じて実験者 に対 して指 導及 び助 言 を行 う。
1)規 程等 の制定及 び改廃 に関す るこ と。
2)動 物 実験計画 に関す るこ と。
3)動 物 実験計画 の 実施状況及 び結果 に関す るこ と。
4)動 物実験施 設及 び実験動物 の飼養保 管状況 に関す る こと。
5)実 験 にかか る教育訓練及 び健康管理 に関す るこ と。
6)動 物 実験 に関す る 自己点検 。評価 に関す るこ と。
7)危 険時及 び事故発 生の際 の必 要 な措 置 並び に改善策 に関す るこ と。
8)そ の他 実験 の安全確保 に関す るこ と。
2
3
委員会 は、必 要 に応 じて動物 実験責任者及 び安全 主任者 に対 し報告 を求 め る ことがで きる。
委員会 が必 要 と認 め る ときは、委員以外 の者 を委員会 に出席 させ意 見 を聴 取す るこ とがで きる。
(安 全 主任者 )
第 8条
安全 主任者 は、実験 の安全確保 に関 し学長 を補佐す るため、次 の各 号 に掲 げ る職務 を行 う。
1)動 物 実験責任者 に対 し指 導及 び助言 をす るこ と。
2)動 物 実験計画 の承認 に関す る書類 の 写 しの管理及 び保 存 に関す る こと。
3)動 物 実験責任者 又 は動物 実験 実施者 が この規程 に従 つて 実験 を適正 に遂行 してい るこ とを確認 す るこ と。
4)そ の他 実験 の安全確保 に関す るこ と。
(実 験動物管理者 )
第 9条
2
実験動物管理者 は、学長 が本 学教員 の うちか ら選任 す る。
実験動物管理者 は、当該施設 の安全利 用 を図 り、危険 を防止す るため必要 な監督 を行 うとともに、動物 実験計画 に基
づ く動物 の飼 育 につ いて、次 の各 号 に揚 げ る職務 を行 う。
1)動 物 実験計画 に基づ く動物飼 育室 の使 用許 可に関す るこ と。
2)動 物飼育 に関 し、動物 実験 責任者及 び動物 実験 実施者 に対 し指導及 び助言 をす るこ と。
3)動 物 実験 責任者及 び動物 実験実施者 が使 用す る実験室 の使用許 可に関す ること。
4)そ の他管理 上必 要 な こ と。
(動 物 実験設備 管理者 )
第 10条 動物 実験設備 管理者 (以 下 「設備 管理者 」 とい う。 )は 、実験動物管理者 の指示 に従 い 、電源 設備 、給排水設
備 及 び給排気設備 等 の運転及 び保 守等 の 業務 を総括 す る。
2
設備 管理者 は、財産管理課長 を もつて 充 て る。
(動 物 実験責任者 )
第
H条
い
2
動物 実験 実施者 は、実験 を実施 しよ うとす る場合 、動物 実験計画 ご とに動物 実験 責任者 を定 めなけれ ばな らな
。
動物 実験責任者 は、動物 実験 実施者 が所属す る教室 の教員 をもつて 充 て る。
(動 物 実験 責任者 の職務 )
動物 実験 責任者 は 、 当該動物実験 計画 の適 正 な実施 を図 るた め、次 の各 号に掲 げ る職務 を行 う。
1)動 物 実験計画 を取 りま とめ、学長 に承認 の 申請 を行 うこ と。
第 12条
2)実 験動物 と動物 実験 について動物 実験 実施者 に指導及 び助言 を行 うこ と。
3)そ の他 実験 の安全確保 に関 し必要な事項 を実施す るこ と。
(動 物 実験 実施者 )
動物 実験 実施者 は、動物 実験 を行 う場合 、次 の各 号に掲 げ る事項 を遵守 しなけれ ばな らな い。
1)動 物 実験計画 を立案 し、動物 実験 責任者 を経 て学長 に提 出 し、承認 を得 る こ と。
2)実 験動物 と動物 実験 につ いて 、委員会 、安全 主任者及 び実験動物管理者 の助言 を尊重 し、指導 に従 うこと。
3)供 試動物 の選択 にあた つては 、特 に遺伝 学的・ 微生物学的品質 に関 して 、実験動物管 理者 の指導 に従 うこ と。
第 13条
(動 物 実験計画 の立案 、 申請及 び承認 )
第 14条 動物 実験 責任者 は、動物 実験等 に よ り得 られ るデー タの科学的合理性 の確保 並び に動物 実験倫理 の観 点か ら、次
に掲 げ る事項 を踏 まえて動物 実験計画 を立案 し、動物 実験計画承認 申請書 (各 飼 育 区域使用 申込書 を兼ね る。第 1号
様 式 )を 学長 に提 出 し、動物 実験計画及 び飼 育 室使 用 の承認 を得 なけれ ばな らな い。
2 立案 に当た っては 、以 下 の 点 について配慮す るもの とす る。
1)科 学 上の利 用 の 目的 を達成す るこ とがで きる範 囲 において、で きる限 り実験動物 を供す る方法 に代 わ り得 るもの
を利 用す るこ と等 に よ り実験動物 を適切 に利 用す るこ とに考慮す るこ と。
2)科 学上 の利 用 の 目的 を達す るこ とがで きる範 囲にお いて 、で きる限 りそ の利 用 に供 され る実験動物 の数 を少 な くす
るこ と等 に よ り実験動物 を適切 に利 用す る ことに配 慮す る こ と。この場合 にお いて 、動物 実験等 の 目的 に適 した実験
動物種 の選 定、動物 実験成績 の精度及 び再現性 を左右す る実験動物 の数 、遺伝学的及 び微 生物学的品質 並び に飼養 条
件 を考慮す るこ と。
3)科 学 上の利用 に必 要な限度 にお いて 、 で きる限 りその実験動物 に苦痛 を与 えない方法 に よつて行 うこ と。
4)研 究 の 目的 、意義及 び必要性 を明確 にす るこ と。
5)苦 痛度 の 高 い 動物 実験等 (致 死的 な毒性 試験 、感染実験 、放射線 照射 実験等 )を 行 う場合 、動物 実験等 を計画す る
段 階 で実験動物 を激 しい 苦痛 か ら解放 す るために実験 を打 ち切 る時期 (以 下 「人道的 エ ン ドポイ ン ト」 とい う。 )の
設定 を検討す るこ と。
3動 物 実験 責任者 は、動物 実験 計画 につい て学長 の承認 を得 た後 でな けれ ば、実験 を行 うこ とがで きない。
4 学長 は、前項 の 申請 書 の 内容 を委員会等 に よる審査 を経 て 、そ の結果 を最終審査結果通知書 (第 2号 様式 )を もって
5
関係者 に通知す る。
使用 の範 囲が ラジオアイ ソ トープ 実験施設 、組換 え DNA実 験施設及 び大学共 同研 究施設 にまたが る場合 、管理者 は
各施設 の 同意 を得 た上で、施設利 用 を承認す る もの とす る。
(施 設 の利用 )
動物 実験 実施者 が行 うす べ ての動物 実験 は、施設 内で行 わな けれ ばな らな い。 ただ し、委 員会 の議 に基づ き施
設外 で行 うこ とが適 当 と特 に学長 が認 めた実験 につい ては この 限 りではないが 、動物 の再搬入 はで きない。
施設 の利用者 は、施設 の秩序 並び に清潔 の保持 のた め、次 の各 号に掲 げ る事項 を遵守 しなけれ ばな らな い。
1)施 設 へ は 専用扉 か ら出入 りし、施設 内では上履 きに履 き替 え、実験 着 に更衣す る と共 にマ ス ク及 び帽子 を着用す る
第 15条
2
こ と。
2)南 側 の ダ ウン ウェイ を洗浄及 び滅菌後 の清潔 な飼 育器 具等 の運搬 に使用 し、飼 育器 具保 管室 に清潔 な飼 育器 具 を保
管す るこ と及 び東側 の ダ ウン ウェイ を動物 の死 体及 び使 用済み の 不潔 な飼 育器 具等 の運搬 のみ に使 用す るこ と。
3)施 設 中央 のエ レベ ー ター は、実験者及 び動物 の移動 の み に使用す るこ と。
4)動 物 実験計画書 に基 づ き許 可 され た区域 以外 の飼 育室及 び実験室 には出入 りしない こ と。
5)飼 育室及 び実験 室の使用 心得 並びに作業手順 が別 に定 め られ てい る場合 には、 これ を遵守す るこ と。
6)そ の他 実験動物 管理者 か ら特 に指示 され てい る事項 があ る場合 には、 これ に従 うこ と。
7)飼 育室及 び実験 室 の清掃 は、原則 と してその都度動物 実験 実施者 が行 うこ と。
8)施 設 の 点灯及 び消灯 は、定時 に行 われ るので 、動物 実験 実施者 が時 間外 に点灯及 び消灯す る ときは、あ らか じめ実
験動物 管理者 に届 け出て、そ の許 可を得 るこ と。
(動 物 の購 入及 び搬入 )
管理者等 は、実験動物 の 導入 に当た り、関連法令や指針等 に基 づ き適 正 に管理 され てい る機 関 よ り導入す るよ う
努 めなけれ ばな らな い。
第 14条 第 4項 に よ り承認 を受 けた動物 実験 実施者 は、購入す る動物 を最終審査結果通知 書 (第 2号 様 式 )に 基 づ き、
第 16条
2
発注及 び搬入す る もの とす る。
3 特殊 な場合 の動物 の搬入 につい ては、実験動物管理者 の承認 を得 なけれ ばな らな い。
(動 物 の検収 と検疫 )
実験動物管理者 は、動物 を施設 に搬入す る際 には、動物 の発 注条件 及び異 常 の有無等 を確認 し、動物 の状態 、
輸送方法及 び輸送時間等 を記録 しなけれ ばな らない。
2実 験動物管理者 は、実験動物 の導入 に当た り、適切 な検疫 、隔離飼 育等 を行 なわな けれ ばな らな い。
3実 験動物管理者 は、実験動物 の飼養環境 へ の順化・ 順応 を図 るための必要 な措置 を講 じなけれ ばない。
第 17条
(標 準操作手順 の作成 と周知 )
第 18条 管理者及 び実験動物管理者 は、飼養保 管 のマニ ュア ル を定 め、動物 実験 実施者及 び飼養者 に周知 しなけれ ばな ら
ない。
(実 験動物 の飼 育管理 )
実験動物管理者 、飼養者及 び動物 実験 実施者 は、協力 して次の各 号 に掲 げ る事項 を遵守 しなけれ ばな らな い。
1)適 切 な施設及 び設備 の維持管理 に努 め、実験動物 の生理 、生態 、習性等 に応 じて適切 な給餌 、給水及 び排泄物処理
第 19条
等 の飼 育管理 を行 うこと。
2)飼 育室及 び実験室 の照明、そ の他 の環境条件
(気 候 因子 、住居 因子 、同居 因子及 び微 生物汚染等 )を 適 正 に保持す
るよ う努 め るこ と。
3)実 験 中の動物 につい ては もちろんの こ と、施設搬入 時か ら不要処分 に至 るす べ ての期 間 にわた つて 、動物 の状態 を
仔細 に観 察 し、適切 な処置 を施す こ と。
(実 験操作 )
第 20条
動物 実験 実施者 は、動物 実験等 の 実施 にあた つて 、法 、飼養保 管基準 、指針 等 に即す る とともに、特 に以 下 の事
項 を遵守 しなけれ ばな らない。
1)適 切 に維持 管理 され た施設等 を用 いて動物 実験等 を行 うこ と。
2)動 物 実験計画書 に記載 され た事項及 び指針 等 を参考 に以 下 の事項 に配慮す るこ と。
ア
イ
適切 な麻酔薬 、鎮痛薬等 の利用
実験 の終 了 の 時期 (人 道的 エ ン ドポイ ン トを含 む )の 配慮
ウ 適切 な術後管理
工 適切 な安楽死 の選択
3)実 験実施 に先 立 ち必要 な実験 手技等 の習得 に努 める こ と。
2
4)侵 襲性 の 高 い 大規模 な存命 手術 にあたつては ,経 験等 を有す る者 の指導 下 で行 うこ と。
動物 実験 実施者 は、実験操作 につ いて 、必 要な場合 、実験動物管理者等又 は委員会 に判断 を求 めな けれ ばな らな い 。
(実験終 了時等 の処置 )
第 21条 動物 実験 実施者 は、実験 を終 了又 は 中断 した場合 は、次 の各 号 に掲 げ る事項 を遵守 しなけれ ばな らない
1)実 験 を終 了又 は 中断 した場合 は 、動物 を基準 に従 つて速や かに安楽死 させ 、動物実験終 了報告書 (第 3号 様 式 )を 学
長 に提 出す るこ と。
2)動 物 の屍体 の保 管 にあた って は、悪臭 の発 生及び病原 体 に よる生物 学的危険性 等 の 防止 に努 め るこ と。
3)飼 育 中又 は実験後 の動物 の屍 体及び廃棄物等 は 、次 の各 要領 に よ り焼却処分す るこ と。
ア
2
屍体及 び廃 棄物等 は 、動物 実験実施者 が所 定 の ビニール 袋 に密封 した上 、実験動物管理者 が指 定 した場所 に置 く
こと。
イ 前項 目に基 づ き施設長 が必 要 な処 置 を講ず る ときは 、 いずれ の利用者 もそ の指示 に従 うこ と。
動物 の屍 体 、汚物 の保 管 、焼却等 の作業 の一 部 を実験動物管理者及 び飼 養者 に委嘱す るこ とがで きる。
(施 設等 の維持管理 )
管理者 は、実験動物 の適 正 な管理 並び に動物 実験等 の遂行 に必要 な施設等 の維持管理 に努 めな けれ ばな らな い 。
飼養保 管施設 は、以 下の 要件 を満 たす もの とす る。
1)適 切 な温度 、湿度 、換気 、明 る さ等 を保 つ こ とがで きる構 造等 とす る こと。
第 22条
2
2)動 物種や飼養保 管数等 に応 じた飼 育設備 を有す るこ と。
3)床 や 内壁 な どは清掃 、消毒等 が容易 な構造 で 、器材 の洗浄や 消毒等 を行 う衛生設備 を有す るこ と。
4)実 験動物 が逸 走 しない構造及 び強度 を有す ること。
5)臭 気 、騒音 、廃棄物等 に よる周辺環境 へ の悪影響 を防止す る措置 が とられ てい るこ と。
6)実 験動物管理者 が 置 かれ てい ること。
動物 実験 実施者 が施設 内 の 実験室 を使 用 し、機械器 具等 を搬入す る ときは、実験室使 用兼機械器 具搬入 申込書 (第 4
号様 式 )を 提 出 し、施設長 の承認 を得 なけれ ばな らな い。
4 動物 実験 実施者 は、実験終 了後速や かに機械器 具 を搬 出 し、実験室 を使 用前 の現状 に復 さなけれ ばな らない。
3
(実 験室 の設置 )
飼養保 管施設 以外 にお いて 、実験動物 に実験操作 を行 う実験室 を設置す る場合 、所属長 が動物 実験室設置承認 申
請 書 (第 5号 様 式 )を 学長 に提 出 し、その承認 を得 るもの とす る。
動物 実験 実施者 は、実験 室の設置 について学長 の承認 を得 た後 でなけれ ば、当該施設 にお いて動物 実験等 を行 うこ と
第 23条
2
がで きない。
3
学長 は、 申請 され た実験室 を動物 実験委員会 に調査 させ 、そ の助言 に よ り、承認 又 は不承認 を決 定す る もの とす る。
(実 験室 の要件 )
実験室 は、以 下 の 要件 を満 たす もの とす る。
1)実 験動物 が逸 走 しない構造及 び強度 を有 し、実験動物 が室 内で逸 走 して も捕獲 しやす い環境 が維持 され てい るこ と。
2)排 泄物や 血 液等 に よる汚染 に対 して清掃や 消毒 が容易 な構 造 であ るこ と。
3)常 に清潔 な状態 を保 ち、臭気 、騒音 、廃棄物等 に よる周辺環境 へ の悪影響 を防止す る措 置 が とられ てい るこ と。
第 24条
(動 物 の飼料 管理 )
第 25条 動物 実験実施者 は、各実験動物 の飼料 の購入 にあた つては実験動物管理者 の承認 を得 なけれ ばな らない。
2 飼料 の保管等 につい ては、別 に学長 が定 める。
(実 験動物 の健康及 び安全 の保持 )
実験動物管理者 、動物 実験 実施者及 び飼養者 は、飼養保管基準 を遵守 し、実験動物 の健康及 び安全 の保持 に努 め
なけれ ばな らない。
第 26条
(教 育訓練 等 )
第 27条 学長 は、実験動物管理者 、動物 実験 実施者及 び飼養者 に対 し、動物 実験等 の 実施 並び に実験動物 の飼養及 び保 管
を適切 に実施す るた めに必要 な教育訓練 の 実施 、そ の他 資質 向上 を図 るために必 要な措置 を講 じなけれ ばな らな い。
(特 殊 実験 の規制 )
第 28条
動物 実験 実施者 は、次 の各 号に掲 げ る事項 を遵守 しな けれ ばな らない。
1)安 全管理 に注意 を払 うべ き実験
(物 理 的、化学的 に危 険 な材料 、病原 体、遺伝 子組換 え動物等 を用 い る実験 )に
ついて は、関係 法令等及 び各機 関 の 関連規程等 に従 うとともに、安全 のた め適 切 な施設や設備 を確保 す るこ と。
2)放 射性 同位 元素及 び放射線 を用 い る実験 につい ては 、奈 良県立医科 大学研 究用放射線 障害予防規程 (平 成 5年 1
0月 制 定)に 、 DNA組 換 え体 を用 い る実験 につい ては 、奈 良県 立 医科 大学組換 え DNA実 験安全管理規程 (平 成 3
年 10月 制定 )に 従 うとともに、 ラジオアイ ソ トー プ実験施設及び組換 え DNA実 験施設 においてそれ ぞれ 実験 を行
うこ と。ただ し、委員会 が認 める「安全性 の 高 い遺伝 子操作動物個体 を用 い た新 たに遺伝 子操作 を伴 わない実験 」は、
この 限 りでない。
3)生 きた病原体 を用 い る実験 について は、感 染動物 実験 室以外 で飼 育及 び実験 を行 わない こ と。
4)特 殊化 学物質 、変異原物質 または安全性未確認物質 を用 い る実験 について は、安全性 につい て十分配慮 した上 、実
施 す るこ と。
(事 故等 の 対応 )
第 29条
2
3
原 因不明 の症状 または感 染症 の疑 いの あ る動物 を発 見 した者 は、直 ちに安全 主任者 に届 け出なけれ ばな らな い。
安全 主任者 が前項 の届 出 を受 け、必要 な処置 を講ず る ときは、いずれ の利 用者 もそ の指示 に従 わなけれ ばな らない 。
施設 に常備 され てい る機械器 具及 び備 品等 に故障 または毀損等 が生 じた ときは、直 ちに実験動物 管理者 を通 じ管理者
に届 け出なけれ ばな らない。
4 管理者 は、前項 の届 出を受 け、毀損等 が使用者 の責任 に帰す るべ き ものについては弁 償 を命ず るこ とが ある。
5 災害及び火 災等 が発 生 した場合 には、動物 実験 実施者 は、実験動物 の保護 、実験動物 の逸 走 に よる危害防 止 、病原 体 、
特殊物質 、変異原物質又 は安全性未確認物質等 が施設外 に漏 出 しない よ う応急 の処 置 を講ず る とともに、直 ちに管理者 、
委員長 、安全 主任者 、実験動物管 理者 、設備 管理者及 び奈 良県 立 医科 大学防火管理規程 に定 める防火管理者 に報告 の う
え、安全 主任者 の指導及び助言 の 下 に適切 な措置 を講 じ、すみや かに事 故 処理報告書 (第 6号 様 式 )を 学長 に提 出 しな
けれ ばな らな い。
(健 康管理 )
第 30条 実験動物管理者 、動物 実験 実施者及 び飼養者 は、実験動物 が実験 目的以外 の傷害や疾病 にかか るこ とを予防す る
ため、必要 な健康管理 を行 うもの とす る。
2 実験動物管理者 、動物 実験 実施者及 び飼養者 は、実験動物 が実験 目的以外 の傷害や疾病 にかか つた場合 、適切 な治療
等 を行 うもの とす る。
(異 種又 は複数動物 の飼 育)
第 31条 実験動物管理者 、動物 実験 実施者及 び飼養者 は、異種又 は複数 の 実験動物 を同 一施設 内で飼養 、保 管す る場合 、
そ の組 み合 わせ を考慮 した収容 を行 うもの とす る。
(記 録 の保存及 び報告 )
第 32条 管理者等 は、実験動物 の入 手先、飼 育履歴 、病歴 等 に関す る記録 を整備 、保存 しな けれ ばな らない。
2管 理者 は、年度 毎 に飼養保管 した実験動物 の種類 と数 等 につ いて 、学長 に報告 しなけれ ばな らな い。
(譲 渡等 の際 の情報提供 )
第 33条 管理者 等 は、実験動物 の譲渡 に当た り、そ の特性 、飼養保 管 の方法 、感染性 疾病等 に関す る情報 を提供 しなけれ
ばな らない。
(輸 送 )
第 34条 管理者等 は、実験動物 の輸送 に当た り、飼養保 管基準 を遵守 し、実験動物 の健康及 び安全 の確保 、人 へ の危害防
止 に努 めなけれ ばな らない。
(危 害防止 )
管理者及 び実験動物 管理者 は、逸 走 した実験動物 の捕獲 の方法等 をあ らか じめ定 め るもの とす る。
2 管理者 、実験動物管理者 、動物 実験 実施者及 び飼養者 は、人 に危害 を加 える等 の恐れ のあ る実験動物 が施設等外 に逸
走 した場合 には 、速や かに関係機 関へ 連絡 しなけれ ばな らな い。
第 35条
3
管理者 、実験動物管理者 、
動物 実験 実施者及 び飼養者 は、実験動物 由来 の感染症及 び実験動物 に よる咬傷等 に対 して、
予防 、又、発生時 の 必要な措置 を迅速 に講 じなけれ ばな らない。
4 管理者及 び実験動物 管理者 は、毒 へ び等 の 有毒動物 の飼養又 は保 管 をす る場合 は、人 へ の危害 の発 生の防止 のた め、
飼養保 管基準 に基づ き必要 な事項 を別途 定 め るもの とす る。
5
管理者 、実験動物管理者 、動物 実験 実施者及 び飼養者 は、実験動物 の飼養や動物 実験等 の 実施 に関係 の ない者 が実験
動物等 に接触 しない よ う、必 要 な措 置 を講 じな けれ ばな らない
(自
己点検等 )
学長 は 、定期的 に動物 実験 等 の基本指針 へ の適合性 に関 し、 自己点検 。評価 を行 うもの とす る。
学長 は、 自己点検・ 評価 の結果 について 、学外 の者 に よる検証 を受 けるよ う努 めなけれ ばな らない。
第 36条
2
(情 報公 開)
第 37条
学長 は、本 学 にお け る、動物 実験等 に関す る情報 を毎年 1回 程度公表す るもの とす る。
(施 設 の使 用禁 止 )
第 38条
学長 は、実験者 が この規程又 は細則等 を遵守 しない場合並び に動物 実験計画 の承認 事項 か ら逸脱 した場合 は、
施設 の使 用及 び動物 実験等 を禁ず るこ とがで きる。
(庶 務 )
第 39条
この規程 の施行 に関 し必 要 な庶務 は、研 究推進課 にお いて これ を行 う。
(雑 則 )
第 40条
附
この規程 に定 める もののほか 、動物 実験 にかか る必 要 な事項 は学長 が別 に定 め る。
則
(施 行期 日)
1
この規程 は、平成 5年
10月 1日 か ら施行す る。
(他 の規程 の廃 止 )
2
この規程 の施行 に伴 い 、「奈 良県 立医科 大学動物 実験指針 」 (平 成 2年
実験動物委員会規程 」 (昭 和 55年 7月 8日 制 定 )は 、廃 止 す る。
附 則 (平 成 7年 3月 28日 )
この規程 は、平成 7年 4月 1日 か ら施行す る。
附 則 (平 成 8年 7月 9日 )
この規程 は、平成 8年 4月 1日 か ら施行す る。
附 則 (平 成 12年 12月 12日 )
この規程 は、平成 12年 12月 12日 か ら施行す る。
附 則 (平 成 13年 10月 9日 )
13年 10月 9日 か ら施行す る。
附 則 (平 成 16年 7月 13日
この規程 は、平成 16年 4月 1日 か ら施行 す る。
附 則 (平 成 19年 4月 2日
この規程 は、平成 19年 4月 1日 か ら施行す る。
附 則 (平 成 20年 2月 7日
この規程 は、平成 20年 4月 1日 か ら施行す る。
附 則 (平 成 21年 5月 7日
この規程 は、平成 21年 5月 7日 か ら施行す る。
附 則 (平 成 25年 10月 28日
この規程 は、平成 25年 10月 28日 か ら施行す る。
この規程 は、平成
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7
11月 27日 制定 )及 び 「奈 良県 立医科 大学
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