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ゼミ案内

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ゼミ案内
【現代世界論コース】
■何をしているひとか
名前
聞かれれば専門は「哲学/政治思想」と書いています。ヘーゲル哲学の
岩崎 稔
研究からスタートし、フランクフルト学派をはじめ欧米の批判理論に関
心領域を広げ、近年では「戦後日本スタディーズ」とか歴史叙述理論の
問題をめぐっても仕事をしています。とくに集合的記憶や「想起の文化」
について早くから書いてきていますから、世間からは「記憶の哲学」や
memory studies の専門家らしいと思われているみたいです。
研究室
518.ただし、国際 メール
[email protected],
042-330-5374 または 5201
社会学部長室 302
オフィー
電話かメールで打ち合わせて随時。必ず時間はやりくりし
で執務しているこ
スアワー
ます。
とも多いです。
どんな感じのゼミか
〔哲学、社会思想〕
毎年さまざまなテーマを設定しています。たとえば 2013 年度は戦後思想の画期となるテキストをた
くさん読んで議論してきました。2014 年度は、ドイツ出身の亡命哲学者ハンナ・アーレントの Life of
the Mind に取組んでいます。2015 年度にみなさんとどんな主題を取り上げることになるのかは、目下
検討している最中です。
このゼミでは、できるかぎり学生たちで自主的に運営できるように心がけていますし、大学院生との
交流も大事にしています。それもあって、本ゼミのまわりには、学生たちだけで企画するサブゼミや映
画上映会などが自発的に生まれています。意欲のあるひとは、そうした機会を積極的に利用したり、自
分で発案してみたりするといいでしょう。毎年夏休み末(9 月の最終週)には貸し別荘を借りて二泊三
日で合同合宿を企画し、じっくり勉強するとともにみんなで料理教室もするというのが、ゼミのささや
かな「伝統」
(?)であります。
どんなテーマで卒論をかけるか
卒論のための言語や主題は限定していません。ようするに三年生でまずゼミに参加し、それを経てた
どり着いた問題意識であればOKです。君たちの先輩の卒論題目をごく一部だけ挙げると…「ルイ・ア
ルチュセールの国家論」
「ピカソの虐殺絵画―『ゲルニカ』と『朝鮮の虐殺』
」
「廃墟の解釈学」
「スロー
ターダイク論争と二十世紀末ドイツ」
「交錯するまなざし―起源と祭祀をめぐる沖縄の記録」
「なぜ人を
殺してはいけないのか」
「ショアーの記憶、証言、証人」
「『苦海浄土』のヒストリオグラフィ」
「歴史に
おける博物館の功罪―昭和館、広島と長崎の原爆記念館の批判的考察」「公的空間と政治的判断力―ハ
ンナ・アーレントの政治思想」
「ベルリン・ホロコースト記念碑と記憶の形」
「バタイユとヘーゲル―死
と否定性をめぐって」「ケベックアイデンティティの構築と動揺」
「存在の証明-障碍者として生きて」
などなど、かなり多様です。
受講上の注意など
毎年 10 名前後が入ってきます。このゼミにはあまり厳しいお作法やシキタリはありません。来るも
のは拒まず、です。でも、どちらかというと硬派のゼミ。ゼミ生たちもよく考え、発言し、自分で熱
心に勉強する雰囲気があります。いわば「知的体育会系」をめざしていますから、そのつもりで。
(なお外国語学部生の場合、このゼミは地域国際コースでも総合文化コースでも選択できます。
)
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