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「市長と語ろう夢
まちづくり会議」意見交換(身障連:10月16日)
【№1】
担当課名
社会福祉課
意見交換
公共施設への自動販売機の設置について
身体障害者福祉連合会では、会員の高齢化などにより会員数が減
少の一途をたどっています。今後益々会費収入が減少し、活動資金
の確保が厳しい状況となることが予測されます。
そこで現在整備中の丹南総合公園や公民館などの公共施設に、連
合会として自動販売機を設置することで、その収益を活動資金に充
てるという事ができないか。他市町では実施している会がある。
また、設置が可能であればどの様な手続きが必要か聞かせて欲し
い。
事項
現在、各公共施設において、社会福祉団体や災害協定締結団体な
どが、市の許可を受け、自動販売機を設置しています。
これらの団体等は、各施設の所管課に行政財産の目的外使用許可
の申請書を提出して手続を行っています。
しかしながら、各公共施設に自動販売機を設置する場合の判断基
準については、現在のところ定めていませんので、今回のご提案を
機に、そのような基準を設けることについて、検討してまいりたい
と考えます。
いずれの場合においても、社会福祉団体におきましては、社会福
祉課を窓口として、ご相談いただき、設置の手続を進めていただく
ことになります。
なお、丹南総合公園は、現在の計画では平成26年度以降の供用
開始を目指して整備を進めておりますので、設置の可否につきまし
ては、供用開始時期に合わせて協議してまいりたいと思います。
また、公民館につきましては、東公民館、吉野公民館を除いた全
ての公民館に災害型メッセージボードを搭載した自動販売機(大規
模災害発生時に製品を無料開放することとなっている)が設置され
ておりますので、追加の設置は困難な状況となっていますので、ご
理解をお願いいたします。
【№2】
担当課名
社会福祉課
意見交換
補装具の費用助成について
車椅子や補聴器などの補装具について、必要に迫られ補助申請書
を提出する前に、個人で購入してしまう会員がいる。そのような場
合でも、領収書を提出することにより補助金を支出してもらえない
か。
また、補聴器は近年高性能化が進み、高出力の電池を必要として
いる。両耳で使用している会員の中には、1ヶ月の電池代が1万円
を超える方もいる。そこで、電池の購入費用が月1万円を超えるよ
うな方には、費用の2割∼5割程度を補助してもらうことが出来な
いか。
事項
補装具費の支給につきましては、それぞれ障がいをお持ち方の
個々の状態などを指定医師の診断意見書等をもとに、県や市が適正
に判定し、支給決定するものです。したがって、事前申請や判定依
頼、市と契約している補装具業者からの見積書徴収など、諸手続を
経た後、支給決定するという対応をいたしておりますのでご理解願
います。
なお、車椅子や補聴器につきましては、県の総合福祉相談所に出
向かなくても済むよう、判定のための巡回相談を概ね3ヶ月毎に実
施しておりますので、十分に活用していただきたいと思います。
補聴器用の電池購入補助につきましては、国の制度改正に伴い平
成18年9月末にて越前市においても廃止となったという経緯があ
ります。
しかしながら、現在、補聴器の電池代が月 1 万円を超える方がど
のくらいおられるかについては、市で把握していませんので、今後、
補装具の維持管理に多額の費用を要するものには、どのようなもの
があるのか、また、その費用負担はどれくらい要するのか、その対
象者はどれくらいおられるのか等の実態を把握しながら、今後の障
害者福祉施策を検討する上での参考としてまいります。
【№3】
担当課名
社会福祉課
意見交換
越前市の手話通訳者を増やして欲しい
通訳者が少ないと、通訳者の派遣依頼をしても来てもらえない状
況が起きる。そうした場合、聴覚障害者が適切に情報を得ることが
できなくなり大変困る事態となる。
事項
本市におきましては、手話奉仕員等(要約筆記奉仕員)派遣事業
を実施し、聴覚障害者のコミュニケーション支援を行っています。
また、平成18年度より手話奉仕員養成講座を継続して開催し、
奉仕員の育成について、積極的に取組みを進めています。
その結果、現在、本市では37人の方が手話奉仕員等に登録して
いただいておりますが、そのうちご質問の手話通訳者については 9
人で、さらに市内の方は3人と、派遣依頼に十分応えられる状況で
ないのが現状です。
したがいまして、本市では、そのような状況を踏まえ、今年度よ
り、手話奉仕員養成講座のレベルアップ講座を開催しようと、現在
その準備を進めているところです。
今後も、このような事業を通じて、通訳者が不足し、聴覚障害者
の方々に支障を来すことのないよう、コミュニケーション支援のさ
らなる充実に取り組んでいきます。
【参考】越前市登録者数(H22 年 10 月 1 日現在)
・手話通訳士(国家資格)
5人(市内
0人)
謝礼5,000円
・手話通訳者(県認定)
9人(市内
3人)
5,000円
17人(市内16人)
2,000円
・手話奉仕員(市講座)
・要約筆記者(県認定)
6人(市内
4人)
2,000円
【№4】
担当課名
社会福祉課
意見交換
災害発生に備えた聴覚障害者に対する情報ネットワークを構築して
欲しい。
地震や水害はいつ起きるかわからないので、聴覚障害者が災害発
生時に適切な対応が取れるよう、情報を早く得たい。
事項
本市では、災害時に自力で避難できない、障がいのある人を含め
た、いわゆる災害時要援護者に対して、支援計画を策定し、災害時
の対応を進めています。
また、聴覚障害者への緊急時の対応については、南越消防組合へ
の FAX 通信制度などがありますので、南越消防組合とも連携し、そ
の利用促進を図りたいと考えています。緊急通信の登録希望をされ
る方は、社会福祉課で登録手続の支援をさせていただきますので、
会員の方にも周知いただき、ご連絡をお願いいたします。また、こ
の会議の後に、ご依頼いただいても結構です。
さらに、市ホームページにおいては、視覚障害者や高齢者に対し
て、音声読み上げ機能を付加するなど、利便性の向上に努めている
ところです。今後も、障害の特性に応じた速やかな情報提供が行わ
れるよう取り組んでまいりたいと思います。
【№5】
担当課名
社会福祉課
意見交換
越前市にろう専用の老人ホームを設置して欲しい。
事項
平成18年4月に障害者自立支援法が施行され、身体、知的、精
神の3障害の体系一元化がなされ、サービスを実施しているところ
です。
その中で、障害者福祉施設には、施設入所支援をはじめ、グルー
プホーム、ケアホームなどが、国の障害福祉サービス体系に位置づ
けられているところです。
ご要望の市内の「ろう専用の老人ホーム」の設置については、現
在のところ、国の定める障害福祉サービスの対象となっていないた
め、困難な状況であることをご理解いただきたいと思います。
なお、老人ホームにおいても手話でコミュニケーションが出来る
環境を整えるため、今後老人ホーム職員に必要に応じ手話講習会に
参加していただくよう、働きかけを行ってまいります。
【№6】
担当課名
社会福祉課
意見交換
視覚障害者の利用頻度が高い公共施設の入口に音響誘導システムを
設置してもらいたい。
市役所正面玄関、福祉健康センター(4階駐車場からの入り口)
などで、車から降りた後何処が玄関か方向がわからない。
事項
障がいのある人へのバリアフリー化の推進につきましては、平成
21年3月に策定した越前市障害者計画に基づき、障がいのある方
が安心して暮らせるまちづくりを目標に、各種施策に取組んでいる
ところです。
その一例として、現在、JR 西日本が、高齢者や障がいのある人な
どにとって構内の移動に支障があり、バリアフリー化が望まれてい
たJR武生駅において、今年の12月末の完成を目指し、平成21
年度、平成22年度の2ヵ年計画で跨線橋の整備を進めています。
新しい跨線橋は、JR 武生駅の正面入口から入って、左側(現在の
跨線橋の反対側)で、駅前交番の裏側当たりに設置されることにな
っています。
当事業につきましては、本市としましても、市民が安全で安心し
て生活し、社会参加ができるバリアフリー化を推進するため、福井
県と協力して当該整備に係る事業費の3分の1相当を助成すること
としたものです。
この跨線橋には、上り線・下り線の両側にエレベーターが備えら
れることになっており、定員11人のスペースをもち、車椅子利用
者が乗り降りできる設計となっています。また、エレベーター内に
は、2段手すり、点字操作盤が整備されることになっています。
今回の跨線橋整備に関しては、国が定めているバリアフリーのガ
イドラインの基準に基づき、点字誘導ブロック、2段手すり、点字
行き先案内、チャイムによる階段誘導を整備すると聞いております。
また、本市では、ストマを装着されている方の社会参加の促進を
図るため、公共施設に設置されている身体障害者用トイレのストマ
対応の多目的トイレへの改修を順次進めております。
昨年度は、市本庁舎と市生涯学習センター市民ホールのトイレ改
修を行い、また、本年度は、市福祉健康センターのトイレ改修を行
うことになっており、計画的に整備を進めているところです。
さらに、音響信号機の設置に関しては、視覚障害者協会の会長さ
んとも優先的に設置すべき場所等について十分に協議し、毎年関係
機関に設置要望を行っているところです。
一方、公共施設や道路歩道において、点字誘導ブロックの設置促
進などを図っておりますが、ご意見の音響誘導システムの設置につ
いては、現時点では、具体的な設置計画はありません。
今後、実態を把握しながら、検討してまいりたいと思います。
今後も、障がいのある方や高齢者などのご意見を伺い、安心して
暮らせるまちづくりを目指して、バリアフリー化を着実に推進して
まいります。
【№7】
担当課名
社会福祉課
意見交換
福祉都市を目指すために必要な取組みとは何か?市長の考えをお聴
きしたい。
ユニバーサルデザイン、バリアフリーなどと言われるが、物質的
なものだけではなく、個々の人間の意識向上を図ることによる、障
がい者と健常者の真の共生社会の実現こそが必要なことではない
か。
事項
平成21年3月に策定した越前市障害者計画では、障がいの種別
や程度を問わず、自立した社会生活ができるよう支援を行うととも
に、障がいの有無に関わらず、誰もがお互いに人格と個性を尊重し
て安心して暮らすことのできる社会の実現を基底に据えています。
当計画では、障害者に対する理解の促進や障害の特性に応じた配
慮、心のバリアフリー化等、広報、啓発面についても大きな柱とし
て位置づけて積極的に取り組んでいるところであります。
また、同じく平成21年3月には越前市地域福祉計画を策定しま
した。本市では同計画に基づき、助け合い、支え合う地域社会の形
成を目指して、地域住民や自治振興会等の団体と共に、心触れ合う
福祉のまちづくりを進めているところです。
今後も、誰もがお互いに人格と個性を尊重して安心して暮らすこ
とのできる社会の実現に取り組んでまいります。
心のバリアフリー化の例
例)歩道に点字誘導ブロックを設置しても、そのブロックのうえに
無断駐車の自転車等が放置されていると、危険性が増すなど、施設
のバリアフリーにあわせた啓発を含めた心のバリアフリーが必要で
あるということ。
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