Comments
Description
Transcript
平成21事務年度税関モニター実施結果
目的 税関モニター制度は、国民の皆様からの意見を広く聴取することにより、事務運営の 改善に役立て、税関行政サービスの一層の向上を図るとともに、国民の皆様への積極 的な情報提供により税関行政の透明性を高め税関行政に対する国民の皆様の理解の 向上を図ることを目的として、平成13年度から全国の税関で実施しています。 平成21事務年度(H21.7~H22.6) 長崎税関モニター 長崎税関では、長崎県内において、貿易・旅行業関係、教育関係、報道関係等の有識 者7名(男性4名、女性3名)の方々に税関モニターを委嘱しました。 実施内容 平成21事務年度においては、次のとおり税関業務見学会や意見交換会を実施しまし た。 実施年月日 21.8.7 活動内容 概要 委嘱式、業務見学及び 第1回意見交換会 ①委嘱式 ②証券虫干し及び報道機関 への公開風景見学 ③意見交換 21.12.17 業務見学及び 第2回意見交換会 ①業務見学 ・薬物乱用防止教室実施 状況見学 ②意見交換 22.2.25 業務見学及び 第3回意見交換会 ①業務見学 ・長崎空港出張所旅具検 査実施状況見学 ②意見交換 22.5.24 業務説明及び 第4回意見交換会、昼食懇談 ①業務説明 ・日本の税関と諸外国の税 関の特徴等の説明 ②意見交換 ③昼食懇談 税関モニターからのご意見 税関モニターの皆様から多くのご意見をいただきました。 主なご意見は、別紙のとおりです。 税関モニターの皆様からいただいたご意見は、業務運営の改善に活用させていただ き、税関行政サービスのなお一層の向上を図ります。 別 紙 税関について 1.モニター活動を行う前の税関に対する印象や関心について ・ 輸入税を徴収するところというイメージが強かったが、業務が多岐にわたることがわ かった。 ・ 元々税関に関心があまりなかった。 また、海外旅行の手続きなどしかイメージを持っていなかった。 ・ 海外旅行等の折にお世話になる税関、という程度の印象で、関心という点では皆無 と言っても過言ではなかった。 ・ 税関に対する印象は、「貿易に関わる仕事を行っている」程度の認識しかなく、自分 の仕事と直接関係がない事もあって、あまり関心を持っていなかった。 ・ 税関の仕事については、入国時の通関業務と輸入品に対する関税業務しか認識して いなかった。 ・ 税関は、貿易の秩序を維持し、社会の安全を守るため、海港や空港で密輸の取締り に当たっているイメージがあった。 2.モニター活動を通じて関心を持った事柄、或いは税関が重点をおくべきと思われる事項につ いて ・ 麻薬、拳銃等の密輸取締りの重要性を痛感した。 モニター活動に参加するまで気付かなかったが薬物が広く浸透している事に驚いた。 ・ 税関職員の監視取締業務への使命感や活動に感動した。 監視艇での荒波の中の監視取締りなど、本当に大変だと思う。 ・ ニュースを見ても不正薬物等に対する摘発、取り締まりについて敏感に反応するよう になった。 また、最近の国際情勢も不安定であり、そのような中でのテロ対策や武器、銃器の 取締りなども気になっている。 税関職員の水際対策は大変な苦労だとお察し申し上げる。 物流に関しては、安全確保と円滑化の両立を図っていくことが課題のようだが、その ためには人的な国際交流等が不可欠で、人材育成面を強化すべきだと感じた。 税関の姿(業務・施設・職員等)について 1.業務、職員等について ・ 特に職員の温厚な雰囲気が印象的。 ・ ・ ・ ・ 仕事柄いろいろな公務員の方と会うが、税関職員には、みな人徳が表れていた。 陸上のみならず、荒天の中での海上業務等がある事を知り、改めて税関職員の大 変な苦労を再認識した。 業務は多岐にわたっていることを知り、税関で働く人への理解が深まった。 職務に対する使命感と責任感が強く、高い職業意識を持って業務を遂行していると 感じる。 職員の仕事ぶりを拝見すると、私自身も身が引き締まる思いであった。 取締り官庁として規律ある職務態度が伺われ、国民の安全、安心な社会の実現と 国益の保持のため日夜精励していると再認識した。 麻薬探知犬、監視艇、大型X線装置等は目を引くが、貿易統計なども有用・貴重な資 料であると思う。努力されている事が伝わった。 2.施設について ・ 施設が開放的でなく閉鎖的な印象を与える感じがあるが財政難の折、改善も難しい と思う。 ・ 展示室が小さく、機能していない気がする。 建物の構造上しかたがないと思うが、施設の老朽化も進んでいるようなので、改築・ 改修のときはぜひ、展示室のスペースを大きく確保して、一般公開が行いやすいよう にしてもらいたい。 税関広報について 1.ホームページについて ・ 地域の経済活動を知る手段として税関の通関統計はよくチェックしており、ありがた く思っている。 ・ 内容の良し悪しが評価対象となることが多いと思うが、まずはアクセスしてもらうこと が大事であり、そのための工夫も必要だと思う。 ・ 専門用語等も多く一般的には少々敬遠されがちなところもあるのでは。 絵や図等を多く取り入れて目を引かせ、内容に入って頂くような工夫等があれば良 いと思う。 ・ 利用者の立場に立った配慮が必要。 特に海外旅行者向けでは、話しかけるような親しみやすい文章表現や、写真や図、 イラストなどを添えたり、できれば動画だと、よりわかりやすいと思う。 また、犯罪情報提供については、情報提供に迷っている人たちが安心して情報提 供ができるような表記、デザイン、レイアウトの工夫が必要。 同時に知りたい情報を入手しやすい工夫や配慮が見られて、使いやすさも感じた。 ・ 関係機関をはじめ、多くの公的団体、機関とリンクできるようにし、多くのアクセ スポイントの充実に更に努力して欲しい。 ・ 税関のイメージキャラクター(カスタム君)は好感が持てる。 ホームページの内容は充実しているが、専門的で難易度の高い内容である。 2.その他の広報媒体について ・ 税関の広報が一般のTV放映に取り上げられるような努力を希望する。 ・ テレビに出たり、イベントを開催したり一般の目に触れられることを、これまで同様 続けてい てもらいたい 続けていってもらいたい。 ・ 広報紙の場合は、企画、構成、文章とともに、表記、デザイン、レイアウトなどが大 切と思うが、ペングッズやクリアファイルなど、日常生活に密着したモノは使用頻度 の面からシンプルがベストであり、税関のクリアファイルはとても良い。 また、毎日見るカレンダーが“より宣伝効果が高い”と思う。 日常的に、また視覚的に訴えかけることがメディアであり、企業、学校、自治会など に配布することで幅広い層にアプローチできる。 今年は「国民読書年」なので、しおりも十分に広報媒体になると思う。 ・ 地元の報道機関と日常的な連携体制が構築できれば報道される機会も増えるの ではないか。 ・ 繁華街での税関展開催は、市民に理解を深めてもらう良いアイデアだと思う。 3.税関展についての広報活動及びその内容について ・ 土日に開催されると見学し易いと思う。 ・ 多くの集客が大切だと思うが、駅前等では思うような集客が難しいように感じる。 何かのイベント等がある時に便乗して、という方法で皆様に観て頂くということはどう か。 ・ 資料展示室が狭いのが残念。 歴史、年表や貿易の変遷、偽ブランド商品、ワシントン条約該当品、麻薬・けん銃 などの密輸の手口など、実物が展示され、内容的にもかなり充実している。 資料展示室は広報活動としての価値が高いので、一般人の見学や学校、子ども会、 婦人会の社会科見学、あるいは企業研修としての利用がしやすいように、施設の 改築・改装を期待したい。 ・ 税関資料展示室が外から直接入れる様になれば、多くの人が気軽に立ち寄ると思 う。 ・ 麻薬探知犬を税関展で活用されたのが良かった。 4.その他の広報活動ついて ・ 引揚者から預かった証券の虫干し、麻薬の密輸取締りに関する小中学校での広 報、麻薬探知犬の活動等多岐にわたり広報されていることがわかった。 ・ 浜町アーケード街での麻薬犬を使っての広報活動は効果的だったように感じた。 静より動の感じの活動が好まれるような気がする。 ・ 麻薬探知犬のデモンストレーションなど、街頭広報活動はとてもインパクトがあり、 見る人の心に響く。 麻薬類の密輸入防止に関する税関業務への興味関心も高まりやすく、ぜひ、継 続的に行ってほしい広報活動である。 できれば、その街頭広報活動の前時間を利用して、業務活動や国民に知ってほ しい内容の写真展を行えば、より効果的な啓発ができると思う。 ・ 麻薬探知犬は印象深い事から、訓練の様子等、広報活動にもっと活用したらどう か。 モニター活動に参加しての感想 ・ 証券の虫干し、長崎空港における麻薬探知犬の活動等大変興味深いものがあっ た。 ・ モニター活動に参加してとてもよかった。 資料や下調べの準備もなされていて、とても分かりやすかった。 周囲の人にも税関の取り組みを話していきたい。 ・ 様々な見学等に参加させていただき視野を広める事ができた。 緊張の中での大変な業務に携わっている姿を見せてもらい、モニター活動で得た 知識を無駄にしないよう、今後何かのお役に立てる事でもあればと念頭に置き、 努力していきたいと思う。 ・ 新聞記事やニュース等で税関職員の活躍を拝見している。 モニター活動での見学会や意見交換会において知ったこと、体験したことによって、 税関業務がより身近に感じられ、大変興味を持つようになった。 今年度のモニター活動の中で、特に長崎空港での業務見学、さらに麻薬犬の活動 を間近で見学できたことは大変良かった。 現場の実際の仕事ぶりを直接拝見できる内容だったので、税関への理解を高める 貴重な体験となった。 2年間モニター活動に参加させてもらったが、「実際の業務を見てもらうことを基本」 としていたのか、監視取締艇に乗船したり、薬物検査についての説明など、とても わかりやすい内容と、モニターへの配慮も感じられ、温かい気持ちで参加すること ができた。 税関業務は国民の安全を守る上でとても大事な国の仕事である。 この先犯罪行為はエスカレートし続けていくので、職員の知識や技能は絶えず更新 しなければ、国民の命を守ることはできないように思う。 そしてこれからは、国際交流も活発化し、経済のグローバル化は急ピッチで進んで いき、ヒト、モノ、コトの往来が激しくなるのは誰でも予想がつく。 よって、多くの目で監視すること、スムーズな通関業務など、スピーディさと確実さが より求められる国の重要機関としての役割がますます大きくなり、迅速な対応力が 問われると思う。 ぜひ、職員増員や職員研修に力を注いでもらいたい。 優秀な人材育成のための予算付けを国へ要望する。 その他税関に対する要望や期待など ・ 税関職員は、いつも折り目正しく、親切で暖かい印象を持っている。 東アジアの玄関口として語学力も必要で密輸の取締り等には細心の注意と体力が必 要であるが、一般国民の安心、安全を守るため頑張っていただきたい。 ・ 職員の皆様の多岐にわたる仕事ぶりを拝見し、そのお陰で私共が日々大過なく過ご すことができる事に感謝申し上げる。 若年層の麻薬等使用者が増加している昨今、麻薬の取締強化等で健全な若者育成 の為に尚一層の努力をお願い申し上げる。 ・ 多種多岐にわたるモニター活動内容に満足している。 税関業務を十分に理解してもらうためにずいぶん検討したのだと思う。 とても工夫されたモニター活動だった。 広報広聴官のご苦労に頭が下がる思いである。 私自身、お陰様でたくさんのことを知る機会となり、感謝している。 税関フェスタなど、出島ワーフを巻き込んで催しをする場合はぜひ招待していただき たい。 ・ 税関は国税の重要な徴収機関であると同時に安心、安全な社会の確保に大きな役 割を担っている。 税関の管轄範囲が広く、所掌する業務も複雑多岐であるので、更なる人員や機材を 充実する必要があるのではないかと思う。 そのためにも、これまで以上に税関業務の広報に努め、広く国民の理解を深めること が肝要と思われる。 ・ モニター人数をもう少し増やしてはどうか。