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EMC VNX Monitoring and Reportingユーザー ガイド
EMC® VNX™ Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド P/N 300-014-420 02 Copyright © 2012 年 EMC Corporation. All rights reserved. 発行日:2012 年 11 月 EMC Corporation は、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなしています。この情報は予告なく変更さ れることがあります。 この資料に記載される情報は、現状有姿の条件で提供されています。EMC Corporation は、本文書に記載される情報に関する、 どのような内容についても表明保証条項を設けず、特に、商品性や特定の目的に対する適応性に対する黙示の保証はいたし ません。この資料に記載される、いかなる EMC ソフトウェアの使用、複製、頒布も、当該ソフトウェア・ライセンスが必要 です。 EMC2、EMC、および EMC のロゴは、EMC Corporation の登録商標または商標です。その他のすべての名称ならびに製品につい ての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。 製品ラインの最新規制のドキュメントについては、EMC オンライン サポート (http://japan.emc.com/support-training/support/online-support.htm)にアクセスしてください。 2 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 目次 はじめに 第1章 はじめに VNX Monitoring and Reporting の概要 .......................................................... 8 ダッシュボードとレポート ................................................................... 9 データベースと分析 ............................................................................ 10 管理...................................................................................................... 10 アーキテクチャの概要 .............................................................................. 11 第2章 レポートの表示 Web ポータル............................................................................................. レポート ツリー ........................................................................................ レポートの検索 ......................................................................................... 表示オプション ......................................................................................... レポートのエクスポート........................................................................... レポート ツール ........................................................................................ レポート ウィザード ........................................................................... レポート ウィザードによるレポート作成の例 ................................... 第3章 インストール 環境とシステム要件 .................................................................................. ホストのシステム要件......................................................................... ブラウザの要件 ................................................................................... サポートされているプラットフォーム ............................................... Windows でのインストール....................................................................... Linux でのインストール ............................................................................ システムの起動 ......................................................................................... アンインストール...................................................................................... 第4章 26 26 26 26 27 29 30 31 管理タスク ホーム ページについて ............................................................................. ライセンスの管理...................................................................................... VNX ストレージ システムの表示 ............................................................... VNX システムの追加 / 編集 ....................................................................... メールの構成 ............................................................................................. システムのバックアップ........................................................................... データベースのバックアップ.............................................................. 構成ファイルのバックアップ.............................................................. トラブルシューティング........................................................................... 保存パラメータ ......................................................................................... 付録 A 14 15 16 17 20 21 22 23 34 35 36 37 38 39 39 39 40 40 使用可能なレポートおよびメトリック VNX Block/CLARiX(全レポート)......................................................... 41 VNX File/Celerra(全レポート)............................................................ 42 目次 3 目次 付録 B 索引 4 通信ポート はじめに 製品ラインを改善するための努力の一環として、EMC ではソフトウェアおよびハー ドウェアのリビジョンを定期的にリリースしています。そのため、このドキュメン トで説明されている機能の中には、現在お使いのソフトウェアまたはハードウェア のバージョンによっては、サポートされていないものもあります。製品のリリース ノートには、製品の機能に関する最新情報が掲載されています。 製品が正常に機能しない、またはこのマニュアルの説明どおりに動作しない場合に は、EMC のテクニカル サポート プロフェッショナルにお問い合わせください。 注記:このマニュアルには、発行時点で正確だった情報が記載されています。EMC オンライン サポート (http://japan.emc.com/support-training/support/online-support.htm)にアクセスし て、このマニュアルの最新バージョンを使用していることを確認してください。 目的 このドキュメントでは、EMC® VNX™ Monitoring and Reporting スイートの構成方法 と使用方法について説明します。 対象読者 このドキュメントは、VNX Monitoring and Reporting の管理に携わる VNX ストレージ 管理者と IT ジェネラリストを対象にしています。 本書で使用されている表記規則 EMC では、特別な注意を要する事項に次の表記法を使用します。 危険:回避しなかった場合に死亡または重傷を招く危険な状況を示します。 警告:回避しなかった場合に死亡または重傷を招く可能性がある危険な状況を示し ます。 注意:安全性警告記号とともに使用され、回避しなかった場合に軽傷または中程度 の負傷を招く可能性がある危険な状況を示します。 通知:負傷に関連しない作業を示すために使用されます。 注記:重要ではあるが、危険ではない情報を表します。 はじめに 5 はじめに 重要 重要な通知には、ソフトウェアやハードウェアの操作上重要な情報があります。 表記規則 本書では、以下の表記規則を使用します。 太字 ウィンドウ名、ダイアログ ボックス、ボタン、フィールド、 タブ名、キー名、メニュー パスなど、インタフェースの構成 要素(ユーザーが明示的に選択またはクリックする対象)の名 前に使用します。 斜体 本文内で参照される出版物の完全なタイトルに使用します。 モノスペース 使用する場合: • エラー メッセージやスクリプトなどのシステム出力 • システム コード • パス名、ファイル名、プロンプト、構文 • コマンドとオプション モノスペース、斜体 変数に使用します。 モノスペース、太字 ユーザー入力に使用します。 [] | オプション値 縦棒は、他の選択を示す「OR」を意味する {} 中括弧内は、ユーザーが指定する必要のある内容を示す(例 : x、y、z) ... 省略記号は、例の中で省略した重要でない情報を示す 問い合わせ先 EMC のサポート情報、製品情報、ライセンス情報は、次の場所で入手できます。 製品情報 — ドキュメント、リリース ノート、ソフトウェア アップデートや、EMC 製 品の詳細については、EMC オンライン サポートを参照してください。 http://japan.emc.com/support-training/support/online-support.htm テクニカル サポート — EMC オンライン サポートにアクセスして、[サービス セン ター]をクリックしてください。EMC は、EMC テクニカル サポートに連絡するオプ ションを複数提供しています。サービス リクエストを開始するには、有効なサポー ト契約が必要です。有効なサポート契約の入手方法の詳細や、アカウントに関する 質問については、EMC 担当営業にお問い合わせください。 ご意見 マニュアルの精度、構成および品質を向上するため、お客様のご意見をお待ちして おります。本書についてのご意見を以下のメール アドレスにお送りください。 [email protected] 6 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 第1章 はじめに この章は、次のトピックで構成されています。 ◆ ◆ 「VNX Monitoring and Reporting の概要」....................................................................... 8 「アーキテクチャの概要」........................................................................................... 11 はじめに 7 はじめに VNX Monitoring and Reporting の概要 VNX Monitoring and Reporting は、VNX ストレージ システムのパフォーマンスと容量 の傾向について総合的な情報を提供することで Unisphere エレメント マネージャ機 能を拡張するソフトウェア ソリューションです。このソリューションは、ストレー ジ環境の効率性を改善するために、Unisphere の稼働状態アラートと Analyzer アーカ イブ ファイルを補完します。 VNX Monitoring and Reporting は、構成データとともに Block および File ストレージの 統計情報を自動的に収集し、データベースに格納します。これらの情報は、ダッ シュボードやレポートを使用して表示できます。このソリューションは、サポート が認定されている CLARiX® や Celerra® を含めて、1 製品以上の VNX ストレージ シ ステムから情報を取得できます。VNX Monitoring and Reporting は、汎用的なソ リューションであり、問題の診断、トレンド分析、キャパシティ プランニングのた めに、ストレージ使用率と作業負荷のパターンを理解するために役立ちます。 VNX Monitoring and Reporting の Web ポータルは、包括的なダッシュボードであり、 ナビゲーション ツリー、検索エンジン、一括表示、ドリル ダウン機能により、複数 の方法でレポートをすばやく効率的に表示できます。たとえば、VNX のサマリーに は、ハードウェア モデル、オペレーティング環境のバージョン、システム レベルで 合計した容量使用率、Block および File サービスのパフォーマンス概要が表示されま す。Block ストレージをドリル ダウンすると、プール、LUN、FAST キャッシュ、FAST VP など、下位レベルのレポートが表示されます。グラフィカル ユーザー インタ フェースでは、原因と結果の関係を判断するために、フィルタ、ソート、検索、他 のビューへのリンクを実行することができます。 ダッシュボード ビューは、インベントリ、パフォーマンス、容量、監視する状況、 トップ N レポート、サービス レベル、トレンド、予測などの主要なトピックで分類 されています。これらのビューには、ターゲットを設定したレポート、最もアク ティブな対象のレポート、テクニカル グラフとテーブル、閾値に対する視覚的なア ラート、主要なパフォーマンス インジケータ、偏差の解析、将来の増設計画に役立 つ予測などが含まれます。すべてのレポートには、使用可能な最新の収集データと 履歴データが表示されます。履歴データは、保存ポリシーに従って、時間の経過と ともに合計されます。 VNX Monitoring and Reporting は、VNX ReportPack として事前に構成されたレポート を提供します。ユーザーは、さまざまな形式でのレポートのエクスポート、レポー トのシステム構成の変更、ダッシュボード ビューの変更、お気に入りへの保存を実 行できます。新しいカスタム レポートは作成できません。EMC Watch4Net は、カス タム レポートの開発フレームワークを提供しており、特定のレポート作成の必要性 に応じるために、事前に構成されたレポートを拡張して、新しいレポートを追加で きるようになっています。 8 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド はじめに ダッシュボードとレポート VNX Monitoring and Reporting には、次の機能があります。 ◆ 未設定の状態でも、グラフ、チャート、テーブルの形式で情報が簡潔にまとめら れているダッシュボード。ダッシュボードでは、使用率とパフォーマンスの問題 をすぐに特定できます。ユーザーはこの最上位の視点から、下位のレポートまで ドリル ダウンして、選択したコンポーネントの詳細ビューまで絞り込むことが できます。各ユーザーは、ビジネスの要件に合わせて、ダッシュボードのレイア ウトを変更できます。 ◆ 特定のコンポーネント、またはコンポーネント グループに固有の情報を表示す る多くの特別なレポート。より適切なトラブルシューティングのために、この Web ポータルでは、表示されたデータを絞り込み、異なる角度から視覚化する 複数のツールを提供しています。 レポートはオン デマンドで実行できます。レポート オプションには、グラフとテー ブルが含まれており、CSV、XLS、HTML、PDF などの形式で出力できます。 組み込み型のダッシュボードとレポートには、次のものがあります。 VNX Block レポート VNX File レポート 1 個以上の VNX システムの容量使用率 1 個以上の VNX システムのファイル スト レージ容量使用率 1 個以上の VNX システムの Block サービス サ 1 個以上の VNX システムの File サービス サ マリー マリー SP の使用率とパフォーマンス (ファイル)ストレージ プールの容量 キャッシュのパフォーマンス ファイル システムの容量(スナップショッ トの使用率と圧縮 / 重複排除による節約分を 含む) FAST Cache のパフォーマンス ファイル システムの容量の予想 階層別の FAST VP のパフォーマンス データ ムーバによる CPU の利用率およびパ フォーマンス(CIFS/NFS) ストレージ プールの容量およびパフォーマ ンス(シン オーバーサブスクリプションを 含む) データ ムーバ ファイル システムの容量 (スナップショットの使用率と圧縮 / 重複排 除による節約分を含む) RAID グループの容量とパフォーマンス VDM ファイル システムの容量(スナップ ショットの使用率と圧縮 / 重複排除による節 約分を含む) LUN の容量とパフォーマンス トップ N ユーザー パフォーマンス(データ ムーバ、CIFS/NFS) ディスク容量とパフォーマンス ポートの使用率とパフォーマンス トップ N ファイル システム パフォーマンス (データ ムーバ) レプリケーション セッション(データ ムーバ、VDM) トップ N アクティブ ホット スポット パフォーマンス ベースラインの偏差 VNX Monitoring and Reporting の概要 9 はじめに データベースと分析 数百の raw メトリックが VNX ストレージ システムから収集され、合計、正規化、 関連づけのためにデータベースに格納されます。この過程で、VNX Monitoring and Reporting では、継続的にデータを処理して統計解析を実行することができます。 また、Block メトリックと File メトリックの収集時には、事前に構成された KPI 閾値 が評価されます。 管理 [Administration]画面では、VNX Monitoring and Reporting の管理者は、シンプルな Web インタフェースから日常的なタスクを管理できます。この画面では、ユーザー の役割とプロファイルの管理、VNX Monitoring and Reporting サーバの稼働状態の監 視、サーバ ステータスの確認、タスクの実行、操作機能のインストールやアップグ レードなどを実行できます。 10 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド はじめに アーキテクチャの概要 VNX Monitoring and Reporting アーキテクチャには、次のコンポーネントが含まれて います。 データ コレクタ コレクタは、複数存在している VNX システムのうちの 1 個から、 エージェントなしでデータを収集します。 データ リポジトリ このデータベースには、データ ソースから収集したデータが格納さ れます。データベース モジュールは、セルフ メンテナンス型の製品 であり、複数の自動機能を提供します。たとえば、データの合計は、 レポートの高速化のために実行され、データの保存はストレージの 最適化のために管理されます。 Web ポータル セキュアな Web ポータルでは、ユーザーに対して、操作、エンジニ アリング、管理のためのダッシュボードが表示されます。ナビゲー ション ツリー、検索エンジン、レポート ウィザード、ドリル ダウ ン機能など、情報にすばやく効率的にアクセスする方法が複数あり ます。 アプリケーションで使用されるポートのリストについては、付録 B、「通信ポート」 を参照してください。 アーキテクチャの概要 11 はじめに 12 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 第2章 レポートの表示 この章のトピックは次のとおりです。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「Web ポータル」.......................................................................................................... 「レポートの検索」....................................................................................................... 「表示オプション」....................................................................................................... 「レポートのエクスポート」........................................................................................ 「レポート ツール」...................................................................................................... レポートの表示 14 16 17 20 21 13 レポートの表示 Web ポータル メイン ページの左パネルは、レポートのツリーになっており、レポートが親子の関 係で分類されています。このツリーでレポート名をクリックして、右側に対応する レポートを表示できます。 画面の右上にあるメニュー バーには次のツールがあります。 14 レポートの検索 キーワードを組み合わせて、特定のレポートを検索します。 表示オプション レポートの時間、時間設定、その他のオプションを変更します。 レポートのエク スポート 現在表示されているレポートを一般的な形式でエクスポートし ます。 レポート ツール ウィザードと制御機能のお気に入りにアクセスします。 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド レポートの表示 レポート ツリー ページの左側にあるレポート ツリー は、ノードのナビゲーションに使用す る動的な階層ツリーです。 各エントリー、ノード アイコン、ノー ド名をクリックして、ツリーを参照す ることができます。この操作により、 対象のレポートがページ領域に表示さ れます。 子の表示または非表示のために、ノー ドの拡張または折りたたみを行うには、 エントリーの矢印をクリックするか、 ノードのアイコンまたは名前をダブル クリックします。 レポート ツリー パネルは、境界線をド ラッグしてサイズを変更できます。 境界線の右端をダブル クリックする と、パネルが最小化するか、デフォル トのサイズに戻ります。 レポート ツリーの構成要素: [Favorite reports] レポート ツリーのテンプレート セクションにある他のレポートへの リンク。ツリーを参照するときに、お気に入りを追加できます。 [Summary]と [Details] すべてのユーザーがアクセスできる事前構成のテンプレート。これらの各 レポートは、レポートにアクセスする全ユーザーに共通です。 レポート ツリー 15 レポートの表示 レポートの検索 レポート ツリーを参照しなくても、検索機能を使用して、レポートに迅速にアクセ スできます。検索ボックスは、ダッシュボードの一番上にあります。検索エンジン は、1 日に 1 回生成されるインデックスに基づいています。 レポートを検索するには、次の手順に従います。 1. 検索ボックスにレポートのキーワードを入力して、Enter キーを押します。 たとえば、RAID グループの情報を探しており、ツリーのどこを参照すべきかわ からない場合は、検索ボックスに「RAID」と入力して Enter キーを押します。 それぞれの結果は、1 行に表示されます。結果を絞り込むために、AND、OR、 NOT などのブール検索演算子を使用できます。 2. レポートにアクセスするには、レポートのタイトルをクリックします。 たとえば、コントローラ SP A のレポートを表示する場合は、キーワード 「controller sp a」で検索します。 16 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド レポートの表示 表示オプション ユーザーには、事前に構成されたグラフまたはテーブルのレポートで情報が表示さ れます。ポータルでは、より適切に調べるために表示オプションを変更できます。 レポートの表示オプションを変更するには、次の手順に従います。 1. [Time Selection]領域では、レポートで実行する合計のタイプと、対象とする時 間の範囲を選択します。 2. [Display ___ values]リストでは、合計の期間を選択します。 データの収集時に、リアルタイムの値が合計されます。収集の期間として、他の 値も選択できます。デフォルトは管理者が変更できます。デフォルトは次のとお りです。 • • • • real-time:リアルタイムで値を合計 1 hour:1 時間の合計 1 day:1 日間の合計 1 week:1 週間の合計 3. [Using ___ Aggregation]リストでは、使用する合計のタイプを選択します。 4. [Time Range]リストでは、レポートで対象とする期間を選択します。[Time Range Quick Switch]の矢印を使用して、前のまたは次の期間を選択できます。 表示オプション 17 レポートの表示 5. カスタムの範囲を使用する場合は、[Over]フィールドから値を選択します。 • Previous:過去の範囲を全体的に選択します。たとえば、前の日は、1 日前の 午前 0 時から午後 12 時までです。前の 1 か月は、月の期間をすべて含みま す。したがって、現在が 9 月 10 日である場合、この期間は 8 月の期間をす べて含むことになります。 • Last:現在からさかのぼった範囲を選択します。たとえば、最後の 1 日は、 現在の時刻から 24 時間さかのぼった時刻までの範囲です。最後の 1 月は、 現在の日付から 1 か月前の日付までさかのぼった範囲です。 • Current:現在の範囲を選択します。たとえば、現在の 1 日は、現在の日付の 午前 0 時から午後 12 時までの範囲です。現在の 1 月は、現在の月の最初の 日付から最後の日付までの範囲です。 6. 第 2 のフィールドでは、期間を選択します。事前に定義された値または期間を 選択できます。精度を高めるために、[custom]の値や[calendar]を選択でき ます。 • [calendar]の場合は、レポートの開始と終了の時間を指定します。 • [custom]の場合は、数値と単位を使用して期間を指定します。単位の数に制 限はありませんが、各単位は重複して指定しないでください。たとえば、 1h45m は 1 時間 45 分と解釈されます。 7. タイム フレームをロックするには、ロック アイコンをクリックします。タイム フレームをロックした場合、選択した時間選択パラメータは、現在のセッション で表示する全レポートに適用されます。この設定状態は、デバイスの同等のグラ フを比較するために、所定の時間帯にスナップショットを取得するために使用で きます。 8. [Actions]領域で、実行するアクションを選択します。[Apply]をクリックし ます。クリックしないと、変更は適用されません。 18 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド レポートの表示 • ページ領域に現在表示されているレポートの内容のみを、新しいブラウザ タ ブまたはウィンドウで表示するには、[View in Full Page]を選択します。レ ポートのメニューなど、ユーザー インタフェースのその他の構成要素は表示 されません。 • レポートをデフォルトの設定に戻すには、[Revert to Default]を選択します。 [Revert to Default]オプションは、現在表示されているレポートを最新の状態 に更新するためにも使用できます。 表示オプション 19 レポートの表示 レポートのエクスポート レポートをエクスポートするには、次の手順に従います。 1. エクスポートするレポートのノードを選択します。 2. レポートのメニューで[Export]をクリックします。 エクスポート形式 PDF format PDF ファイルを作成します。このファイルは、保存または印刷を実 行できるウィンドウで開きます。 CSV format レポートを CSV ファイルとしてエクスポートします。レポートが マルチパート レポートである場合、各パートの前に、そのパート のタイトルを含むコメント行が追加されます。グラフの場合、 データはグラフ タイプに応じてエクスポートされます。 XLS format レポートを XLS ファイルとしてエクスポートします。レポートが マルチパート レポートである場合、各パートは個別のシートにエ クスポートされます。グラフの場合、データはグラフ タイプに応 じてエクスポートされます。 [XLS 1 column]を選択すると、すべ ての値が 1 列に表示されます。 PNG、JPEG、SVG image レポートの最初のグラフのイメージを作成します。エクスポート されるレポートにグラフがない場合は、空白のイメージが生成さ れます。 XML format レポートを XML ファイルとしてエクスポートします。 レポートのタイプによっては、エクスポートできない形式もあります。使用不可の オプションはグレー表示されます。 20 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド レポートの表示 レポート ツール [Tools]メニューでは、レポート ウィザードにアクセスできます。また、レポート の印刷、メールでの送信、お気に入りへの追加を行うツールがあります。 レポート ツールにアクセスするには、次の手順に従います。 1. ツリーからレポート ノードを選択します。 2. レポートのメニューで[Tools]をクリックします。 レポート ツール Report Wizard 新しいレポートを作成できるレポート ウィザードを開きます。 Show Report URL 現在の URL をレポートの完全な URL にリプレースします。この URL により、そのページのブックマークを作成したり、ページに 直接リンクしたりできます。 Print this Report 印刷可能な形式でレポートを生成します。 Add to Favorite Reports 現在のレポートを[Favorite Reports]に追加します。これらのレ ポートは、すぐにアクセスできるようにツリーの最上位に表示さ れます。 E-mail me this Report レポートを生成して、設定内で構成されたメール アドレスに、 PDF 添付ファイルとして送信します。 レポート ツール 21 レポートの表示 レポート ウィザード 問題のトラブルシューティングを行っており、迅速にデータにアクセスする場合は、 レポート ウィザードを使用できます。またこのウィザードは、トラブルシューティ ングのために、メトリックを比較する場合に役立つツールです。 レポート ウィザードを使用するには、次の手順に従います。 1. [Tools]メニューで、[Report Wizard]をクリックします。 2. [View Type]リストからビュー タイプを選択します。使用可能なビューは、シス テムの管理者が定義します。 3. [Available Elements]領域で、フィルタの基準とする構成要素を選択します。 フィルタ アイコンをクリックして、リストのフィルタに使用する構成要素の名 前を入力します。含める構成要素をすべて指定するまで、構成要素の選択を続け てください。 4. レポートに追加するメトリックをさらに選択できる場合は、[Add Metrics]ボタ ンが使用可能になります。このボタンをクリックして、ステップ 3 および 4 を繰 り返すことで、レポートに追加する全メトリックを選択できます。 5. [Run]をクリックしてレポートを生成します。 22 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド レポートの表示 レポート ウィザードによるレポート作成の例 この例では、複数のデータ ムーバを対象として、CPU の利用率を表示するレポート の作成方法を示します。 1. [Tools]メニューで、[Report Wizard]をクリックします。 2. 次のようにオプションを選択します。 • • • • • • Devices:シリアル番号を選択します。 Type:DataMover。 Devices:すべてを選択します。 Component Types:Processor。 Components:CPU/0。 Available Metrics:CurrentUtilization。 3. [Run]をクリックします。再実行するために、レポートを[My Reports]に保存 できます。 レポート ツール 23 レポートの表示 24 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 第3章 インストール この章では、次のトピックの情報と処理手順について説明します。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「環境とシステム要件」............................................................................................... 「Windows でのインストール」................................................................................... 「Linux でのインストール」......................................................................................... 「システムの起動」....................................................................................................... 「アンインストール」................................................................................................... インストール 26 27 29 30 31 25 インストール 環境とシステム要件 VNX Monitoring and Reporting をインストールするホスト システムは、次のセクショ ンで概説する最小要件を満たす必要があります。 ホストのシステム要件 VNX Monitoring and Reporting ソフトウェアは、Windows Server 2008 R2 または Linux (RedHat または CentOS)専用サーバにインストールする必要があります。オペレー ティング システムは、パッチを適用してベンダーが推奨する最新バージョンに更新 する必要があります。 VNX との通信に Naviseccli コマンドを使用するため、VNX Monitoring and Reporting ホ スト システムに Naviseccli をインストールする必要があります。EMC は、Naviseccli のバージョンと、VNX Monitoring and Reporting で構成する VNX システムの Block Operating Environment のバージョンを一致させることをお勧めします。互換性があ る Block OE と Naviseccli のバージョンについては、EMC オンライン サポートで入手 できる「VNX OE for Block リリース ノート」、 「Unisphere ホスト エージェント /CLI お よびユーティリティ リリース ノート」を参照してください。 ホスト システムは、次のハードウェア要件を満たす必要があります。 1 VNX システム 2 CPU コア、4 GB RAM、100 GB ディスク領域。 2 ∼ 3 VNX システム 4 CPU コア、16 GB RAM、200 GB ディスク領域。 4 ∼ 5 VNX システム 8 CPU コア、32 GB RAM、400 GB ディスク領域。 VNX Monitoring and Reporting は、仮想化環境でゲスト VM として実行できます。 ブラウザの要件 次のブラウザは、VNX Monitoring and Reporting Web ポータルと互換性があります。 ◆ Internet Explorer 8 および 9 ◆ Firefox(最新) ◆ Chrome(最新) ◆ Safari 5.1.1 以降 サポートされているプラットフォーム 次の表に、VNX Monitoring and Reporting と互換性があるアレイ製品を示します。 OE モデル 26 VNX 5100、5300、5500、5700、7500 7.0、7.1 VNX Gateways VG2、VG8 7.0、7.1 CLARiX AX4-5、CX4-120、CX4-240、CX4-480、CX4-960 FLARE R30、R31、R32 Celerra NX4、NS-120、NS-480、NS-960 DART 5.6、6.0 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド インストール Windows でのインストール VNX Monitoring and Reporting を Windows にインストールするには、次の手順に従い ます。 1. VNX インストー ラアイコンをダ ブルクリックし ます。 2. [Welcome]ペー ジで、 [Next]を クリックします。 3. 使用許諾契約書 を読み、同意し ます。 Windows でのインストール 27 インストール 4. インストールの 場所を確認して、 [Install]をク リックします。 5. インストールが 完了したら、 [Next]をクリッ クします。 6. [Finish]をク リックしてセッ トアップ ウィ ザードを閉じて、 VNX Monitoring and Reporting を 起動します。 28 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド インストール Linux でのインストール VNX Monitoring and Reporting を Linux にインストールするには、次の手順に従い ます。 1. サーバの root ユーザーとしてターミナル セッションを開始します。 2. ダウンロードしたインストール パッケージを見つけます。 3. 実行できるようにインストーラの権限を変更します。この例は Linux 64 ビットを 対象としています。 # chmod +x setup-linux-x86_64-v10.sh 4. 次のスクリプトを実行します。 # ./setup-linux-x86_64-v10.sh 5. EULA を読み、y キーを押して同意します。EULA をスクロールするには、スペー ス バーを使用します。 6. Enter キーを押してデフォルトのディレクトリを受け入れます。あるいは、別の 場所を入力して、確認のために y キーを押します。 Enter the installation directory [/opt/VNX]: 7. Enter キーを押して VNX のデフォルト アカウント名を受け入れるか、必要に応じ て別のアカウント名を入力します。 Enter the user account we should create and use [vnx]: 8. Enter キーを押してサービス スクリプトのデフォルトの場所を受け入れるか、別 の場所を入力します。 Enter the service scripts directory [/etc/init.d]: 9. Enter キーを押してランレベル スクリプトのデフォルトの場所を受け入れるか、 別の場所を入力します。 Enter the runlevels base directory (containing rc[0-6].d/) [/etc]: 10. インストールが完了したら、「最初にお読みください」を読みます。 Linux でのインストール 29 インストール システムの起動 インストール処理の最後に、システム サービスが起動され、デフォルトのブラウザ が開かれて、指定済みの URL でページが表示されます。このページでは、データ コ レクションのために、システムの構成を始めることができます。 VNX Monitoring and Reporting を Linux サーバにインストールした場合は、ブラウザが 自動的に開きません。ブラウザに http://<server-name>:58080/VNX-Config を指定し て、構成ページにアクセスします。<server-name> は、ソフトウェアをインストール したサーバの名前または IP アドレスです。デフォルトのユーザー名は admin、デ フォルトのパスワードは changeme です。 VNX Monitoring and Reporting は Web アプリケーションです。Monitoring and Reporting サーバと通信できるネットワーク上のシステムから、次の URL で Web ポータルにアクセスできます。http://<server-name>:58080/VNX-MR システムの構成とトラブルシューティングの方法については、第 4 章「管理タスク」 を参照してください。 30 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド インストール アンインストール Windows で VNX Monitoring and Reporting をアンインストールするには、次の手順に 従います。 1. [スタート]>[コントロール パネル]>[プログラムのアンインストール]を 選択します。 2. プログラム アイコンをダブル クリックします。 Linux で VNX Monitoring and Reporting をアンインストールするには、次の手順に従い ます。 1. 実行可能プログラムのディレクトリに移動します。 cd /opt/VNX/bin: 2. サービスを停止します。 ./manage-modules.sh service stop all 3. サービスを削除します。 ./manage-modules.sh service remove all 4. ディストリビューションを削除します。 cd /opt rm -Rf VNX アンインストール 31 インストール 32 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 第4章 管理タスク この章では、以下の項目を含めて管理タスクについて説明します。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「ホーム ページについて」.......................................................................................... 「ライセンスの管理」................................................................................................... 「VNX ストレージ システムの表示」........................................................................... 「VNX システムの追加 / 編集」.................................................................................... 「システムのバックアップ」........................................................................................ 「トラブルシューティング」........................................................................................ 管理タスク 34 35 36 37 39 40 33 管理タスク ホーム ページについて ホーム ページは、VNX Monitoring and Reporting ソフトウェア ソリューションの管理 タスクを行うためのページです。このページには、サーバ システムのリソース使用 率、データベース ストレージ使用率、さまざまな VNX Monitoring and Reporting タス クを実行しているサービスのステータスが表示されます。 左側のナビゲーション ツリーでは、特定のアクションの専用ページにすばやく移動 できます。 34 Home システム ステータス、システムのストレージ消費、サービス ステータスを 表示します。サービス セクションでは、目的のサービスをクリックして、 開始または停止に切り替えることができます。 Licenses パーマネント ライセンスのリクエスト、ライセンスのインストールと削除 を実行します。 VNX Systems 構成済みの VNX システムとその主要なプロパティを一覧表示します。この セクションでは、目的のシステムをクリックして編集できます。 Add New 新しい VNX エントリーを作成して、対応する構成ページを開きます。 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 管理タスク またホーム ページでは、データ ストレージの使用状況が表示され、アプリケーショ ンの操作に必要なサービスを制御できます。次の表に、システム サービスとそれら の機能を示します。 Backend 収集サービスから raw データを受信して、データベースに格納するデータ を準備します。 Collecting データ コレクションを制御します。 Gateway VNX Monitoring and Reporting サービスの通信ゲートウェイ。 Scheduler 定期的なスケジュールで実行する必要がある処理の制御に使用します。 Storage データベース サービス。 Portal ユーザー インタフェースをホスティングする Web コンテナ。 ライセンスの管理 初めて VNX Monitoring and Reporting ソフトウェアをインストールする場合、一時ラ イセンスで 30 日間使用することができます。VNX ストレージ システムの Monitoring and Reporting を引き続き行うには、この期間中に、パーマネント ライセンスをリク エストしてインストールする必要があります。 ライセンス オプションにアクセスするには、管理ページでナビゲーション ツリーの [Licenses]をクリックします。 ライセンス ページでは、必要に応じてパーマネント ライセンスのリクエスト、受信 したライセンスのアップロード、インストールされたライセンスの確認、ライセン スの削除を実行できます。検索ボックスでは、ライセンスの名前または説明に含ま れている特定の語句を検索できます。 ライセンスを追加するには、次の手順に従います。 1. [Upload licenses]をクリックします。 2. 受信した zip ファイルを参照して選択します。 3. [Ok]をクリックします。 ライセンスを削除するには、次の手順に従います。 1. 対応するチェックボックスをオンにしてライセンスを選択するか、[All / Invert / None]を使用して選択範囲を切り替えます。 2. [Delete]をクリックします。 ライセンスの管理 35 管理タスク VNX ストレージ システムの表示 VNX システムのセクションでは、アプリケーションで監視している VNX システムが 総体的に表示されます。定義されている各システムのエントリーが、このテーブル に記録されています。 詳細な情報を表示したり、システムの特性を編集したりするには、特定の行をク リックします。ナビゲーション ツリーの[Add New]オプションを選択すると、新 しいシステムを定義できる空白の構成ページが開きます。 36 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 管理タスク VNX システムの追加 / 編集 VNX システムの追加 / 編集ページでは、VNX Monitoring and Reporting でストレージ システムにアクセスできるように、必要な情報を指定します。このストレージ シス テムを識別する一意の名前と、対象ユニットに適用するデータ コレクション タイプ ([Unified] 、[Block]、[File])を指定する必要があります。[Unified]タイプは、ブ ロック ストレージ(SAN)とファイル ストレージ(NAS)の両方のハードウェア コ ンポーネントがある統合システムのみに適用されます。必須フィールドには、赤い アスタリスクが表示されます。サポートされている従来型の CLARiX CX4 および Celerra NS システムをこの画面から追加することができます。 レポート作成ポータルで新たに追加した VNX システムの情報を表示するには、数分 かかることがあります。ご注意ください。データベースにメトリック情報を追加す るには、このソフトウェアが、最低でも 1 回は新しいシステムをポーリングする必 要があります。 VNX Monitoring and Reporting に VNX システムを追加する場合、構成された Block データを収集するために、オペレータの役割を持つブロック ユーザー アカウントが 必要です。構成された File データを収集するには、ファイル ローカル ユーザー アカ ウント(nasadmin など)が必要です。収集メカニズムを機能させるには、選択され たユーザーは、グループの administrator、fullnas、root、storage などの役割を使用 して、ssh でシステムに接続できる必要があります。VNX Monitoring and Reporting に すべてのメトリックを提供するには、[Statistics logging]を有効にして、VNX または CLARiX アレイを構成する必要があります。 VNX システムの追加 / 編集 37 管理タスク Block の収集情報: VNX SP A/B IP 各ストレージ プロセッサ(A および B)の IP アドレス。 ユーザーの範囲 認証範囲。ローカルまたは LDAP。 Unisphere のユーザー名 Unisphere への接続に使用するユーザー名。 Unisphere のパスワード Unisphere への接続に使用するパスワード。 Naviseccli バイナリのパス システムがクライアント バイナリにアクセスするためのパス。 File の収集情報: CS IP Control Station の IP アドレス。 ユーザー名 Control Station への接続に使用するユーザー名。 パスワード Control Station に接続するためのパスワード。 メールの構成 VNX Monitoring and Reporting には、メールでユーザーにレポートを送信するオプ ションがあります。システムでこの機能を実行するには、有効な SMTP(メール) サーバを構成する必要があります。メインの構成ページで、[Global Settings]ボタ ンをクリックします。 [SMTP Host]ボックスに、メール サーバの名前または IP アドレスを入力します。特 に、デフォルト ポート 25 が動作しない場合、または、メール サーバが特定の認証 スキームを必要としている場合、ローカル システムの管理者のサポートが必要にな ることがあります。 SMTP のパラメータを設定したら、tomcat サービスを再開するか、サーバを再起動し て、これらのパラメータをアクティブ化する必要があります。メールを受信するに は、ユーザー プロファイルに有効なメール アドレスを含める必要があります。 38 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 管理タスク システムのバックアップ VNX Monitoring and Reporting ソリューションは、定期的にバックアップする必要が あります。毎就業日の最後の時間に、データをバックアップして、バックアップし た情報をオフサイトに保管することをお勧めします。 VNX Monitoring and Reporting ソリューションのバックアップは、2 つの重要な要素で 構成されています。それは、データベースのバックアップと構成ファイルのバック アップです。 データベースのバックアップ データベースのバックアップでは、バックアップ エンジンによる読み取り時に、 テーブルをロックする必要があります。この操作は、ソリューション(bin ディレク トリ)内でスクリプトを使用して、必要に応じて、定期的にタスクをスケジュール することで実行できます。バックアップが完了するまで、新しい値でテーブルが更 新されないため、バックアップ処理は夜間に行う必要があります。スクリプトは、 テーブルを 2 時間ロックし、タイマが時間切れになると、自動的にロックを解除し ます。バックアップ操作で収集されたデータは、バックエンド処理でキューに格納 され、ロックが解除されたら、すぐにデータベースに挿入されます。 バックアップが推奨されているデータベースは次のとおりです。 ◆ ◆ ◆ ◆ apg マスター ストレージ トポロジー 構成ファイルのバックアップ このソリューションで重要とされる第 2 の要素は、一連の構成ファイルです。バッ クアップを考慮すべき重要なファイルは次のとおりです。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 保存パラメータ コレクタ システム構成 フィルタ リスナー システム構成 データベース接続文字列 サード パーティ接続パラメータ スクリプト ログ 一時ファイル システムのバックアップ 39 管理タスク トラブルシューティング 次の表に、一般的な問題を示します。 レポートにデータが表示 されない。または一部の データが表示される ポータルにログインでき ない ポータル ページが表示さ れない ログイン ページにライセ ンス エラーが表示される 次の事項を確認: • データ コレクションを実行しているサーバと VNX ストレー ジ システムの間で、ファイアウォールがアクセスをブロック していない • すべての VNX Monitoring and Reporting サービスが動作して いる • データベース ストレージにディスク容量がある • サーバの日時が正確である • VNX ストレージ システムが使用可能であり、アプリケーショ ンがアクセスできる 次の事項を確認: • 次の正しい URL およびポートにアクセスしている。 http://portal_ip:58080/VNX-MR • すべてのパスワードは大文字と小文字が区別される。CAPS LOCK がオンになっていないこと、正しい大文字と小文字で パスワードを入力していることを確認します。 次の事項を確認: • すべての VNX Monitoring and Reporting サービスが動作して いる • URL でホスト名ではなくポータル IP を入力してみる • ブラウザのプロキシ設定が正しい(ローカル管理者に問い合 わせる) エラー メッセージをメモに書きとり、サポートに問い合わせて ください。 保存パラメータ VNX Monitoring and Reporting は、5 分ごとに新しいメトリックを収集します。この raw データは、時間、日、週の合計単位で蓄積され、さまざまな時間の基準でデータ を表示するために使用されます。raw データの保存ポリシーと合計については、以下 の表で確認できます。たとえば、VNX Monitoring and Reporting では、それまでの 4 年間(最大)保存してきた週単位のデータで、レポートを作成することができます。 40 蓄積期間 保存期間 5 分(raw データ) 15 日 hourly 92 日 daily 365 日 weekly 4年 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 付録 A 使用可能なレポートおよびメトリック VNX Block/CLARiX(全レポート) 親 レポート名 説明 VNX Block/CLARiX ストレージ プロセッサの 使用率(%) SP が着信リクエストをサービス中のためビジーだった 時間の割合。 ストレージ プロセッサ の使用率(%) 全コントローラで の動的拡張 A/B 両ストレージ プロセッサのコントローラあたりの CPU 使用率。 VNX Block/CLARiX VNX Block アレイ サマリー 合計容量(未フォーマット時)、空き容量(未フォーマッ ト時)、有効容量、空き論理容量、問題のある構成要素。 VNX Block アレイ サマリー Block 有効容量 全アレイの使用済み領域と空き領域の分散配置。 VNX Block アレイ サマリー モデル別の分散 配置 モデル(CX、VNX、その他)に応じたアレイの分散配置。 VNX Block アレイ サマリー バージョン別の分 散配置 FLARE バージョンに応じたアレイの分散配置。 VNX Block アレイ サマリー 全アレイでの動的 拡張 アレイごとのボリューム分散配置を示す完全なレポート。 VNX Block/CLARiX インベントリ 全監視対象コンポーネントの完全なインベントリ。 インベントリ デバイス タイプ での動的拡張 全アレイ、SP、LUN、RAID グループ、ストレージ プール、 ストレージ グループ、ディスク、ホスト、ポート、アプリ ケーションのインベントリ。 VNX Block/CLARiX パフォーマンス ストレージ プール IOPS ボトルネック、LUN パフォーマンス ボトルネック、ストレージ プロセッサ ライト キャッシュ、 LUN 読み取りキャッシュ、トップ N および例外。 パフォーマンス ストレージ プー ル IOPS ボトル ネック IOPS の読み取りおよび書き込み機能。 パフォーマンス LUN パフォーマン ス ボトルネック すべての論理ユニット番号の使用率とキュー長をリストする パフォーマンス レポート。 パフォーマンス ストレージ プロ セッサ ライト キャッシュ ライト キャッシュの使用率、ストレージ プロセッサのフ ラッシュ率、Watermark フラッシュ レート、LUN ヒット率を 組み合わせた複合レポート。 パフォーマンス LUN 読み取り キャッシュ プリフェッチの使用率と LUN あたりのヒット率。 パフォーマンス トップ N と例外 IOPS、パフォーマンス分析、ディスクおよび LUN エラー、 ディスク フラグメンテーション。 VNX Block/CLARiX キャパシティ プ ランニング スペース キャパシティ プランニング、ストレージ プール キャパシティ プランニング。 キャパシティ プラ ンニング スペース キャ パシティ プラ ンニング このレポートには、プロビジョニングされた有効容量が表示 されます。 使用可能なレポートおよびメトリック 41 使用可能なレポートおよびメトリック 親 レポート名 説明 キャパシティ プランニ ング ストレージ プー ル キャパシティ プランニング このレポートには、アレイがディスクの最大容量に達すると 予測される時期が表示されます。 VNX Block/CLARiX 稼働状態 アレイ コンプライアンス予測、故障ディスク。 稼働状態 アレイ コンプラ イアンス予測 このレポートには、ディスク アレイの可用性が表示され、 前月の SLA の結果が通知されます。 稼働状態 故障ディスク すべての故障ディスクのリスト。このリストにデータが表示 されない場合、既知の故障ディスクは存在しません。 VNX File/Celerra(全レポート) 42 親 レポート名 説明 VNX File/Celerra VNX File CPU の 利用率(%) パーセントで示す Celerra あたりのサーバ プロセッサ 使用率。 VNX File CPU の 利用率(%) 全サーバでの 動的拡張 各 Celerra サーバの CPU の使用率を示すグラフ レポート。 VNX File/Celerra プロトコルの 概要 /DM プロトコルに従って開いたファイルの数、サーバあたりの合 計コール(ops/s)。 プロトコルの概要 /DM 全サーバでの動的 拡張 プロトコルに従って開いたファイルの数、サーバあたりの合 計コール(ops/s)。 VNX File/Celerra VNX File サマリー シリアル番号 / デバイスあたりの合計 IO および重大度のレ ポートが表示されます。 VNX File サマリー シリアル番号での データ ムーバ、ストレージ プール、ファイル システム、IO、 動的拡張 スループットを表示するダッシュボード。 VNX File/Celerra 容量 ファイル システムの使用率の予測。 容量 全ファイル シス テム ファイル システムあたりの使用率の予測。 容量 重複排除 重複排除により節約したスペースをファイル システム単位 で示すレポート。 容量 ファイル システ ムと SavVol の 使用率 全ファイルシステムでの使用率と SavVol の統計情報。 容量 ファイル システ ムの使用量の予測 前週のファイル システム合計使用量のトレンド。 容量 クォータ ファイル システムごとにユーザーとグループのファイル制 限を表示します。 容量 SavVol 定義済みの SavVol とその容量。 VNX File/Celerra パフォーマンス Celerra の IO とスループット情報(サーバ単位)。 パフォーマンス CIFS で確立された 前日に確立された接続の数。 接続 パフォーマンス CIFS で開かれた ファイル 前日に開かれたファイルの数。 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 使用可能なレポートおよびメトリック 親 レポート名 説明 パフォーマンス CIFS オペレーショ 前日に CIFS で実行された秒あたりのオペレーション数。 ン数 / 秒 パフォーマンス NFS オペレーショ ン数 / 秒 前日に NFS で実行された秒あたりのオペレーション数。 パフォーマンス トップ 5 CIFS ユーザー このテーブルには、上位の CIFS 読み取り / 書き込みユー ザーのリストが表示されます。 パフォーマンス トップ 5 NFS クラ イアント このテーブルには、上位の NFS 読み取り / 書き込みユーザー のリストが表示されます。 VNX File/Celerra インベントリ データ ムーバ、ファイル システム、共有、CS の数。 インベントリ Data Mover ステータス、アップタイム、CPU とメモリの使用率。 インベントリ ファイル システム 使用率、サイズ、スループット。 インベントリ NFS 共有 各共有の名前、パス、サーバ。 インベントリ CIFS 共有 名前、最大ユーザー、パス、サーバ。 インベントリ Control Station Control Station とその可用性。 インベントリ システム システムとその可用性。 43 使用可能なレポートおよびメトリック 44 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 付録 B 通信ポート 次の表に、VNX Monitoring and Reporting サービスで使用する IP ポートを示します。 ブラウザでアプリケーションにアクセスするには、ブラウザと VNX Monitoring and Reporting サーバの間で TCP ポート 58080 が開いている必要があります。 ポート サービス TCP/2000 バックエンド TCP/2001 バックエンド TCP/48443 ゲートウェイ TCP/53306 データベース TCP/58080 Web ポータル VNX アレイにアクセスするために VNX Monitoring and Reporting で使用される IP ポー トを、次の表に示します。これらのポートは、VNX Monitoring and Reporting から VNX アレイまで開く必要があります。 ポート テクノロジー TCP/443 naviseccli(SP IP)および XML/API(CS IP) TCP/22 SSH(VNX File CLI) 通信ポート 45 通信ポート 46 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド 索引 F Favorite reports 15 バックアップ 39 ハードウェアに関する必要条件 26 N ひ Naviseccli 26 表示オプション 傾向 17 フル ページ 19 変更を適用 18 U URL 30 V VNX Block レポート 9 VNX File レポート 9 VNX Monitoring and Reporting 8 VNX システム 追加 37 編集 37 ふ フル ページ , レポート 19 ゆ ユーザー名 30 ら ライセンス 35 あ アーキテクチャ 11 り リフレッシュ 19 い インストール 27, 29 え エクスポート 20 か 管理タスク 34 れ レポート View in Full Page 19 検索 16 表示オプション 19 フル ページ 19 レポート ウィザード 22, 23 レポート ウィザード 22, 23 レポート ツリー 14, 15 け 検索 16 し 時間傾向 表示オプション 17 た タイム フレーム 18 ロック 18 タイム フレームをロック 18 つ ツリー 最小化 15 ツール 21 は パスワード 30 索引 47 索引 48 EMC VNX Monitoring and Reporting バージョン 1.0 ユーザー ガイド