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ボリューム10 ドライブの信頼性の向上 - EMC Japan

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ボリューム10 ドライブの信頼性の向上 - EMC Japan
ボリューム10
ドライブの信頼性の向上
ドライブの信頼性は、すべてのストレージ ベンダーにとって大きな関心事です。VNXエンジニアリングで
は、ドライブに関連した潜在的な問題が現場のお客様のシステム停止の主な原因になる前にプロアク
ティブに特定できるよう、ビッグデータと分析に関する取り組みを積極的に行っています。早期発見お
よびパートナー様との緊密な連携により、既存およびパイプラインのさまざまな機能拡張を駆使してシ
ステム停止を削減および予防することができています。
一例として、容量が300GBおよび600GBの一部の15K RPM 6GB SASディスク ドライブの長期的な信頼性
に影響を及ぼす問題があります。これに対処しないと、EMCが特定したその問題はドライブの長期的な
信頼性に悪影響を及ぼす可能性があります。EMCでは、複数のアクションを取ってこの問題にプロアク
ティブに対処しており、今後もさらなるアクションを取ることを計画しています。
EMCが導入済みのコレクティブ アクション



EMCエンジニアリングは、プロアクティブ コピー アルゴリズム(PACO-R)におけるリカバリ
性の機能拡張をリリースしました。プロアクティブなコピー プロセスで不必要なシステム停
止を防止する効果があります。この機能拡張では、PACOの動作中とリビルド時に、問題
のあるドライブが動作し利用可能な状態に保たれるようさらなる努力が払われます。この
変更は、VNX Block OE R32.215以降で適用されます。
EMCロジスティクスでは、ドライブの在庫を増やし、これらのドライブで初期交換レートの
増加が見られた場合に備えて十分なサプライを確保しています。
EMCマニュファクチャリングでは、影響を受けたユニットが今後発送されないように隔離し
ました。
2014年9月
ドライブの信頼性の向上
1
R33.074のプレビュー
2
廃棄されたコード
2
VAAI統合タイガー
チーム アップデート
2
ターゲット コードのリビ
ジョンと主な修正
3
ミッション コントロール
センター
4
VNXのオンライン
マニュアル
4
お客様への推奨事項:

EMCと連携してVNX for Block OE R32.215以降にアップグレードして、PACO-Rの利点を活
用できるようにしてください。現時点では、これらの利点は前述のドライブ タイプにのみ適
用されます。
 EMCの高可用性ガイドラインに基づいてホット スペアをプロビジョニングしてください。
 重大なドライブ エラーが発生した場合に通知がEMCに自動送信されるよう、使用している
VNXシステムのリモート接続が有効化されていることを確認してください。有効化すること
により、EMCで問題を診断でき、必要に応じてパーツの交換を行えます。VNXシステムで
EMCのリモート接続を設定するには、次にアクセスします。mydocuments.emc.com>
[VNXシリーズ]>[VNXの初期化および登録とESRSの構成]。
今後の機能拡張:

R32.215およびR33.074に続くR32およびR33ファミリのVNX for Block OEコードの次回リリースで機能
拡張が計画されています。機能拡張では、これらのドライブや他のドライブで特定済みの長期的な
信頼性に影響を及ぼす問題に対処します。これによってドライブの内部ワークロードが減少し、耐
用年数が延長されます。
 第3四半期には、前述した信頼性に関する同様の機能拡張を備えたコードがVNXeでリリースされ
ます。
 暫定的に第4四半期に予定されている次回のR32コードのリリースでは、PACO-Rサポートが拡張さ
れ、特定の2.5インチ、10KRPM、6G、300GBドライブが含まれるようになります。
PACO-Rのメリットは、前述した特定シナリオの範囲以上のものであると予想されています。最新の機能
拡張を活用するために、ユーザーは直近のコード リビジョンまたはそれに近いリビジョンを適用するこ
とが推奨されます。このトピックの詳細については、次のナレッジベースの記事を参照してください。
https://support.emc.com/kb/191511。
UPTIME BULLETINに関するご
意見をお待ちしております。今後
の発行物に対するご意見は、こち 
らまでお送りください。
[email protected]

カスタマー
ドキュメント
https://mydocuments.emc.com/VNX
http://japan.emc.com/vnxesupport
Webでフォローしてください。
VNXシリーズのページで
「UPTIME BULLETIN」を検索
https://support.emc.com/
products/12781
VNX Block OE Release 05.33.000.5.074(R33.074)のプレビュー
VNX Block OE R33.074(およびR33.072)はメジャーな機能拡張リリースで、重要な修正が多数含まれています。R33.074(および
R33.072)の重要な機能拡張には次が含まれます。

「free-behind race condition」と呼ばれるバグを修正しました。このバグでは、まれにLUNが間違ってオフラインになる可能性
があります。修正された問題は、スペースを解放してプールに戻す部分のコードです。重複排除や圧縮などの機能が実行す
る場合が多く、シン認識ホストがトリム/割り当て解除の機能を呼び出したときに共通ブロック ファイル システム(CBFS)その
ものが実行する場合もあります。
 Data at Rest Encryption(D@RE)のサポートに必要なフックを備えた初めてのVNX for Block OEコードです。D@REは引き続き購
入可能な個別の機能であるため、関心がある場合はセールス担当者にお問い合わせください。
 重複排除に関する25個の修正が含まれます。そのうち、13個の修正はパフォーマンスに関係しています。残りの12個は、最
悪の場合ストレージ プロセッサのバグチェックまたはLUNがオフラインになる可能性がある機能的な問題を解決しています。
これらは重複排除の既知の問題の大半を占めていますが、VNX for Block OEの次回のリリースでは、少数ながら残っている
その他の重複排除の既知の問題を解決することが予定されています。重複排除の機能を使用しているお客様には、少なくと
もこのR33.074リリースにコードをアップグレードすることが推奨されています。
 ESRSおよびUDoctorの機能がストレージ プロセッサにインストールされました。
R33.072およびR33.074で報告されている既知の問題で、Unisphere経由でフロントエンド ファイバー チャネルの速度設定を手動
で変更すると、シングルSPバグチェックが発生する可能性があります。この問題は今後のソフトウェア リリースで修正されます。こ
れらのリリースでFC速度を安全に変更する方法については、KB192326を参照してください。
廃棄されたコード
EMCでは、十分に確立および実証された条件に基づいて、推奨されるターゲット コード レベル(ページ3を参照)を定期的に更新
しています。コードの配布および安全なランタイムが十分なレベルに達すると、優先されるターゲットと認定されます。コードはさら
に2つのカテゴリーに分類されています。成熟したコードと、廃棄されたコードです。EMCの文献で廃棄されたコードという表現が
使用される場合、これはお客様にアップグレードが推奨されているコードのことを指します。これらのコードは非常に古いか、重大
な問題が判明していて、より成熟したコード レベルで修正されているからです。次の表は、現在の成熟した(破棄されていない)
コード レベルを示しています。お客様には、少なくとも次のいずれかのコード レベルに達していることが推奨されています。
モデル
VNXe
VNX
VNX2
UNIFIED OSバージョン
2.4.0.20932
2.4.1.21171
2.4.2.21519
05.32.000.5.206 / 7.1.71.1
05.32.000.5.207 / 7.1.72.1
05.32.000.5.209 / 7.1.74.5
05.32.000.5.215 / 7.1.76.4
05.33.000.5.038 / 8.1.1.33
05.33.000.5.051 / 8.1.2.51
05.33.000.5.052 / 8.1.2.51
05.33.000.5.074(または.072)/ 8.1.3.72
リリース日
2013年1月7日
2013年5月29日
2013年12月16日
2013年6月17日
2013年8月15日
2013年12月13日
2014年5月15日
2014年1月13日
2014年2月28日
2014年5月2日
2014年9月10日
今号の発行時には、VNX for Block OE内の変更が
関係する第2のワーク ストリームを開発中です。ソフ
トウェアの変更には、ストレージ システム パラメー
ターの修正が含まれ、Xcopy関連I/Oおよび非
第2四半期のUptime Bulletinでは、VAAI統合の改
Xcopy関連I/Oとの間のプロセス サイクルでより公
善において異なるワーク ストリームを参照しました。
平な配分を保証しています。また、内蔵ディスク
最初のワーク ストリームは、VMotionsでのホスト
キューをより良く管理し、入力Xcopy動作をスロット
パフォーマンスの改善が実証された変更可能なホ
ルするよう設計されています。
スト設定が関係しています。
この新しいソフトウェアは当初、ホット フィックスとし
VAAIの改善におけるEMCの進行
状況の更新
ステータス
ターゲット
ターゲット
ターゲット
最新のコード
て入手可能になります。ホット フィックスは、サービ
ス リクエスト チケットが開かれ、VNXエンジニアリン
グにエスカレートされるとリクエストできます。VNXエ
スカレーション エンジニアリングで問題を調査し、ご
使用の環境でホット フィックスが有効かどうかを判
断します。ソフトウェアの変更は一部のお客様の環
境で段階的な改善をもたらすことが予想されます。
VNX/VNXeのターゲット バージョン
EMCでは、各製品を安定した信頼性の高い環境で稼働させるために、ターゲット リビジョンを設定しています。ベスト プラクティスとして、
ターゲット コード レベル以上で運用し、最新の機能拡張と修正を入手することを推奨します。現在のVNX/VNXeのターゲット コードの導入
率については、http://support.emc.comで「adoption rates」という用語を検索してください。
VNXe OSバージョン
リリース日
ステータス
2.4.2.21519
2013年12月16日
ターゲット
2.4.3.21886
2014年9月11日
最新リリース
リリース日
ステータス
7.1.76.4(VNX for File)
2014年5月15日
ターゲット
7.1.76.4(VNX for File)
2014年5月15日
最新リリース
05.32.000.5.215(VNX for Block)
2014年5月15日
ターゲット
05.32.000.5.215(VNX for Block)
2014年5月15日
最新リリース
リリース日
ステータス
8.1.2.51(VNX for File)
2014年2月28日
ターゲット
8.1.3.72(VNX for File)
2014年8月13日
最新リリース
05.33.000.5.052(VNX for Block)
2014年5月2日
ターゲット
05.33.000.5.074(VNX for Block)
2014年9月10日
最新リリース
ユニファイドVNXコード バージョン(7.1およびR32)
ユニファイドVNXコード バージョン(8.1およびR33)
製品のリリース ノートには、新しいコード リリースご
との機能拡張の一覧が掲載されています。
リリース2.4.2.21519における
VNXe OEコードの機能拡張

2 TBを超える仮想ディスクを復旧できない問題
を修正しました。

インターフェイスがダウンしている場合に発生す
る可能性があるパフォーマンスの問題を修正し
ました。

ユーザーがCIFS共有を拡張できなくなる場合
がある問題を修正しました。

ユーザーがストレージ システムを管理できなく
なる場合がある複数の問題を修正しました。
7.1.64.4でのファイル コードの
機能拡張

Celerraが制御するLUNが物理ストレージ グ
ループ内に不正に存在する場合に、Celerra
LUNがオフラインになる問題を修正しました。
8.1.2.51でのファイル コードの
機能拡張

管理ポートまたはサービスLANポートでのネット
ワーク ストームによってSPパニックが発生する
ことを防止するよう修正しました。



SPにESRS/UDoctorを導入しました。
インメモリ ファイル システムの使用量が実際の
使用量よりも早く大きくなり、アカウンティングに
不一致が生じたり、書き込みができなくなったり
する問題を修正しました。


NFSクライアントから存在しないマウント パスに
アクセスしようとしたときに、NFSアクセスがブ
ロックされる問題を修正しました。
エンクロージャ内の温度上昇によってディスクが
シャットダウンした後、オンラインに復帰しなくな
る問題を解決しました。

データムーバーが複数のコンカレント バックアッ
プ セッションを長い間実行した場合に生じる可
能性のあるウォッチドッグ パニックを修正しま
した。
一部のタイプのドライブに対するドライブ エラー
の処理を改善しました。
リリース05.33.000.5.052における
Flareコードの機能拡張
リリース05.33.000.5.074における
 R33.051以降の機能拡張がすべて含まれるほ Flareコードの機能拡張

重複排除ファイルがリコールされた場合に、ファ
イル システムで必要なスペースが間違って計
算され、ファイル システムが不必要に最大サイ
ズに拡張される問題を修正しました。
か、重複排除機能とVMware ESXホストの
VAAIハードウェア アクセラレーション機能との
間のやり取りが原因でLUNがオフラインになっ
たり、SPのバグチェックが生じる問題の修正が
含まれています。これは重複排除機能を使用す
るお客様が利用できる最適なコードです。この
機能に対するその他の修正や機能拡張は、
R33の第3四半期、第4四半期のリリースで提供
する予定です。

リリース05.32.000.5.215における 
Flareコードの機能拡張
頻繁なトレスパスによってプールLUNがオフライ
ンになる問題を修正しました。(最初の修正は
R33.051)。
ファイル レンジ ロックがファイル システムにレ
ファレンスを残すためアンマウントできなくなる
問題を修正しました。

データムーバーへの入力フラグメント書き込み
がディスクにコミットされる前に再構築されると、
パニックまたは破損につながる問題を修正しま
した。



NFSクライアントから存在しないマウント パスに
アクセスしようとしたときに、NFSアクセスがブ
ロックされる問題を修正しました。
複数のSPのバグチェックに関する問題を修正し
ました。

新しいOEソフトウェアが利用可能になった場合
に、USMから自動通知されるようになりました
(R33.051の時点)。
拡張リストについては、ページ2の記事を参照し
てください。
8.1.3.72でのファイル コードの
機能拡張
EMCミッション クリティカル センター
MCC(ミッション クリティカル センター)は、EMCのEMSD(Enterprise and Mid-Range Systems Division)およびDPAD(Data
Protection & Availability Division)が推進する共同イニシアティブです。同センターの目標は、これらの分野におけるEMCのノウ
ハウを生かし、お客様が信頼性の高いITインフラストラクチャを構築するのを見届けると同時に、お客様の組織におけるクラウド
やビッグデータ テクノロジーの活用を促進することです。MCCでは、アプリケーションから仮想レイヤーを経てストレージ アレイに
至る複雑なお客様向け構成を調査して、継続的な可用性とデータ保護を実現します。さらに、MCCでは一般利用が可能になる前
のベータ サイクル(リリースおよびサービス パック用)に対し、厳密な障害インジェクション、フェイルオーバー、リカバリ操作を実
施してシステム コンポーネント全体を対象としてテストし、またワークロードを監視してレポートを作成し、その製品に必要とされ
る技術的な改善項目を明確にします。
MCCの果たす役割
EMCのMCCデータセンターは、アプリケーションから仮想化レイヤーを経てストレージ アレイに至る複雑なお客様向け構成をエ
ミュレートします。アクティブ アクティブ データセンター コンポーネントおよびビジネス継続性や災害復旧ソリューションを実装し
た後、人為的に災害シナリオを導入して、フェイルオーバーおよび復旧オペレーションを強制的に作動させると同時に、最も負荷
のかかる状況下でシステムに複数のハードウェア障害を挿入します。そして、アプリケーション、ワークロード、システム コンポー
ネントを監視して、動作が正しいかどうかを評価し、改善点を特定します。
MCCがお客様にもたらすメリット
MCCでは、真の本番環境のあらゆる側面をエミュレートするよう努めています。その一環として、キャパシティ プランニング、災害
復旧管理、変更管理承認、保守ウィンドウについて広く受け入れられたITビジネス プラクティスに従う一方、無停止アップグレー
ドやテクノロジー更新、環境変化の管理、インシデント管理なども行います。MCCの戦略により、EMCのエンタープライズ製品
ポートフォリオは、優れた相互運用性をもたらすだけでなく、最高レベルの堅牢化、リカバリ性、可用性を実現し、取り扱いに注
意を要するビジネス クリティカルなアプリケーションにも対応できるようになります。MCCは、製品がお客様向けにGAになる前
に、ベータ テスト プロセスの段階で関与します。こう位置づけすることにより、製品がお客様のデータセンターに導入される前
に、製品に変更や改善を加えることが可能になります。
MCCとVNX
VNXは、MCCにおいて重要な役割を果たします。このことは、現在進められているプロジェクトに特に当てはまります。このプロ
ジェクトの目的は、ストレージ向けEMCテクノロジーを活用するERPや関連コンポーネントなどのワークロードを使用して、エンター
プライズ データセンターのリカバリ性を改善することです。ラボでは、少なくとも25年分のシミュレーション方式のBCDR(ビジネス
継続性および災害復旧)シナリオが計画されています。VNXを活用するプロジェクト テーマの例としては、データ保護、テクノロ
ジー更新、キャパシティ プランニング/拡張などがあります。
VNXドキュメントに対するその他のソース
https://mydocuments.emc.comにアクセスして、VNXシリーズを選択すると、VNX製品について詳しく調べたり、既知の問題につい
ての最新の一覧を確認したりできます。また、カスタマイズしたインストールを作成したり、ご使用の環境に適した保守手順を選ん
だりすることもできます。VNXシリーズのページの下部にある関連ドキュメントのリンクを開くと、よくアクセスされるzipファイルをダ
ウンロードできます。ぜひこのサイトにアクセスして、ご意見をお寄せください。
EMC Corporationは、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなしています。この情報は通知なく変更されることがあります。
本文書に記載される情報は、「現状有姿」の条件で提供されています。EMCは、本文書に記載された情報に関する、どのような内容についても表明保証条項を設けず、特に、商品性や特定の目的に対する適応性
に対する黙示の保証はいたしません。
この資料に記載される、いかなるEMCソフトウェアの使用、複製、頒布も、当該ソフトウェア ライセンスが必要です。EMC2、EMC、E-Lab、Powerlink、VNX、VNXe、Unisphere、RecoverPoint、およびEMCのロゴ
は、EMC Corporationの登録商標または商標です。その他のすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。Copyright © 2014 EMC Corporation.
All rights reserved.(不許複製・禁無断転載) 2014年9月
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