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1 法務省配布資料(PDF形式:129KB)
資料1 法務省 参考資料 1 インターネット上の人権侵害情報に関する取組状況 平成 25 年中に法務局・地方法務局において取り扱ったインターネット上の人 権侵害情報に係る人権相談及び人権侵犯事件の動向は,以下のとおりである。 人権相談件数は平成 16 年の同件数に比べて約6倍,人権侵犯事件数は同年の 事件数に比べ約5倍に増加しており,いずれも過去最高の件数である。 インターネット上の人権侵害情報に係る人権相談 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 4,320 3,926 3,113 3,017 2,791 2,234 1,583 1,109 年 年 成 25 24 平 平 平 成 成 23 22 成 平 平 年 年 年 成 成 平 成 平 21 20 年 19 年 18 成 年 1,071 平 平 平 成 成 16 17 年 年 738 インターネット上の人権侵害情報に係る人権侵犯事件 1,000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 957 786 671 515 418 272 282 年 年 成 平 成 平 25 24 年 23 成 平 成 平 成 平 成 平 22 年 21 年 20 年 成 平 成 平 成 平 19 年 18 年 17 年 16 年 199 成 平 636 658 〔参考〕人権侵犯事件の調査処理 法務局・地方法務局では,人権相談等により人権侵害の疑いのある事案を認 知した場合には,人権侵犯事件として調査救済手続を開始し,被害者の実効的 救済に取り組んでいる。 インターネット上に流通する人権侵害情報は,一般に伝播性が高く,重大な 被害を生じさせるおそれがあることから,特に迅速な対応に努めている。具体 的には,人権擁護機関が被害者からの被害申告を受けた場合,速やかに該当す るインターネット上の人権侵害情報を確認し,必要に応じて被害者や関係者か ら事情を聴くなどの調査を行うとともに,法令・判例に照らして違法性の有無 を判断し,名誉毀損やプライバシー侵害などとして違法性が認められる場合に は,人権擁護機関から,プロバイダ等に対して当該情報の削除を要請している。 2 人権擁護機関が救済措置を講じた具体的事例 (1)インターネット上のプライバシー侵害 何者かが被害者になりすまし,インターネットサイトに被害者の顔写真を 掲載したほか,氏名,生年月日,住所の一部,携帯電話番号,メールアドレ ス及び被害者をかたった卑猥な内容の書き込みがされているとして,法務局 の相談電話「女性の人権ホットライン」に電話相談がされた事案である。 相談を受け,法務局が被害者に対してプロバイダへの削除依頼方法を教示 し,被害者自身が削除依頼したところ,一部の書き込みについては削除され たものの,その余の書き込みについては削除されなかった。そこで,法務局 が削除されなかった書き込みについて調査したところ,当該書き込みは被害 者のプライバシーを侵害すると認められたため,法務局からインターネット サイト上の所定のフォームにより削除要請をした結果,当該書き込みは削除 されるに至った。(措置:「援助」「要請」) (2)インターネット上のプライバシー侵害 インターネット上の動画投稿サイトに,申告者の子どもが同級生からいじ めを受けている様子を撮影した複数の動画が掲載され,精神的な苦痛を被っ ているとして,法務局に相談がされた事案である。 法務局で調査した結果,本件動画は,被害者本人がいじめを受けている様 子が撮影され,その同意を得ずに掲載されたものであり,プライバシーを侵 害するものと認められた。そこで,法務局から本件動画を掲載している管理 者に対して削除要請を行ったところ,本件動画情報は削除されるに至った。 (措置:「要請」) 出典:「平成 25 年における「人権侵犯事件」の状況について(概要)」(法務省ホ ームページ〔http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03_00176.html〕)