Comments
Description
Transcript
3年次幼児教育学科専門教育科目
授業科目名 担当者氏名 開講対象 相談援助 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 3 前期 演習 必修 1 幼教 関連する免許・資格 保育士 保育・養護場面におけるソーシャルワーク(社会福祉援助技術)の基本的な知識と視点の修得 授業の達成目標 を目的とする。前半がソーシャルワーク論の基本的な知識と考え方の講義を通じて、後半が実 習等での事例研究を通して、ソーシャルワークの知識と視点を修得する。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 第1・2回 福祉実践の3要素と価値 ・専門的な援助者としての基本的な価値観、社会 第3・4回 社会福祉の資格と専門職の現状 福祉の専門職と資格の現状、社会福祉の専門性の 第5回 社会福祉援助技術の体系 基礎を①対人援助技術の理解、②生活援助の理 第6~9回 社会福祉の専門性①~④ 解、③援助過程の展開の理解、④援助関係形成の 第 10~14 回 事例研究 理解の視点から解説する。また社会福祉援助技術 第 15 回 保育士と社会福祉援助技術 の体系を理解した上で、保育士におけるソーシャ ルワーク視点の意味を考える。 ・保育実習の経験を基に事例研究を行う。 ・ソーシャルワークの考え方を、リッチモンドの 理論、問題解決モデルとその後のソーシャル・ワ ―クの発展の順で学ぶ。 ・相談援助の基礎をバイスティックの7原則を通 して学ぶ 尾島豊 成績評価の方法 提出物による評価の成績 70%、出席状況と授業態度による平常点 30% 教科書・参考書 『社会福祉援助技術 第 2 版―相談援助の基盤と方法』小田兼三・宮川数君編著(勁草書房) 授業外の学習等 関係するワークショップや講演会などへの参加(学校側が指示する)を含める。 授業科目名 担当者氏名 開講対象 家庭支援論 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 3 2 金山 美和子 前期 講義 必修 幼教 関連する免許・資格 保育士 家庭の意義とその機能、家庭支援の意義と役割を学ぶ。子育て家庭を取り巻く社会的状況等を 授業の達成目標 理解し、子育て家庭のニーズに応じた多様な支援の展開や関連機関との連携について理論と実 際から学び、支援者として子どもや保護者とかかわるスキルを身につける。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 家族援助と子育て支援 子ども・家族とそれを取りまく状況 妊婦体験 現代の子育てと父親・母親の現状 求められる支援内容と支援者の役割 子育て支援政策 地域の子育て家庭への支援(1) 地域の子育て家庭への支援(2) 地域の子育て家庭への支援(3) 在園親子に対する子育て支援 地域子育て支援における関連機関との連携 特別な支援を必要とする子ども・家庭のための支援 諸外国の家族支援政策 支援者の専門性と保育者の専門性 家庭支援の現代的課題 成績評価の方法 教科書・参考書 授業外の学習等 ・子育て支援の理念、基本的な考え方について理 解する。 ・次に、妊婦体験から親支援の視点を体験的に学 び、母親・父親それぞれの立場から家族が直面 する問題をとらえ、支援の必要性を理解し、家 庭を支え親に寄り添うための視点を養う。 ・更に、子ども・家庭支援施策と制度の内容につ いて理解する。中でも、多様化する家族や、児 童虐待の早期発見・早期対応を含むハイリスク 家庭の支援と具体的方策について詳しく学ぶ。 ・障がいを持つ子どもと家庭の支援制度と具体的 方策を学習する。最後に諸外国の家族支援政策 との比較検討を加え、家庭支援における現代的 課題を明確にするとともに、今後の子ども・家 庭支援の方向性を探る。 レポート 40%、提出物 30%、授業参加態度 30% 教科書『子育て支援の理論と実践』太田光洋編著(保育出版会) 新聞報道等から関連情報を得て課題意識をもつこと。自主的な体験学習の機会を得ること。 - 162 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 幼児教育学総合演習(教育学) 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 荒井聡史 3 通年 演習 必修 4 幼教 関連する免許・資格 本研究を通じて、受講生は教育哲学および教育社会学の研究方法を基礎に探求を深め、広く周 授業の達成目標 辺領域の研究成果にも目を向け、総合的に研究できるようになる。その過程で、幼児教育の諸 課題を自分で発見できるセンスと研究の方法を身につける。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 前期 最初の3回程度は担当教員より、幼児教育学の 研究方法と論文執筆に関するレクチャーを行い、 ~3. オリエンテーション その後は、受講生各自が問題意識を整理し、それ 4~6. 各自の課題設定 ぞれの研究テーマの設定と基本資料の探索・読解 7~11. 資料の探索と解読 等を進める。また、研究の進度に合わせて可能で 12~13. 研究方法論の検討 あれば予備調査を行う。 14~15. 予備調査の実施と分析 後期 16~17. 論文テーマの確定 各自の論文テーマを確定し、本調査を実施す 18~22. 本調査の実施と分析 る。その後は調査結果をもとにした論文作成に焦 23~24. 論文構成の検討 点化し、各自の原稿執筆をサポートできるような 25~27. 論文原稿の検討 演習を進めてく。毎回、発表と検討を重ねながら 28~30. 研究発表の準備と要旨作成 各自の論文テーマを深化させていき、最終的には 研究発表の準備を含めて論文を完成させる。 成績評価の方法 受講態度 30%、レポート 70%で総合評価する。 教科書・参考書 教科書は指定しない。参考図書に関しては授業中に随時紹介する。 授業外の学習等 受講者の研究テーマに合わせて授業中に随時課題を指示する。 授業科目名 担当者氏名 開講対象 幼児教育学総合演習(保育学) 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 金山美和子 3 通年 演習 必修 4 幼教 関連する免許・資格 本演習を通じて、受講生は保育に関する現代的課題について問題等の現状分析・検討に取り組 授業の達成目標 む。自ら問題を発見し、事例収集や調査等を行い課題解決の過程を理解し結果について再度検 討し、保育実践の研究方法を身につける。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 ・まず、保育学について関心の高い事柄について 文献や資料収集を行い、お互いに発表しあい基 前期 礎的な知識を深める。 1~2. 授業紹介と計画 ・自身の課題を明確にし、研究方法を検討する 3~4. 研究テーマの検討と決定 ・文献、実践、観察参加などテーマに応じた研究 5~6. 研究手法の検討 方法において研究資料を収集し、分析と考察を 7~15. 実践、観察など研究資料の収集と中間報告 行なう。 ・前期では2~3回、ゼミ内での中間報告会を実 後期 施しお互いの研究を検討する。 16~19. 各自の論文作成 ・後期は、 収集した研究資料をもとに論文の作成 20~27. 各自の論文原稿の検討 に取り組む。ゼミ内での中間報告会を実施し、 28~29. 研究発表の準備と「総合演習の記録」原稿作成 論文の修正や再検討を行う。 30. まとめ ・論文完成後は、研究の成果を示すための発表の あり方を工夫する。 成績評価の方法 授業態度・提出物 50%、レポート 50%で総合的に判断する。 教科書・参考書 教科書は指定しない。参考図書等は随時紹介する。 授業外の学習等 関心のあるテーマに関する研究会や講演、保育・子育て支援の現場に積極的に参加すること。 - 163 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 幼児教育学総合演習(社会福祉) 尾島豊 幼教 開講学年 開講時期 授業方法 3 通年 演習 関連する免許・資格 科目区分 必修 単位数 4 3年間の総括として、みずから関心のある分野をより深く研究して、最終的には卒業論文とし 授業の達成目標 てまとめる。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 ・前期は、関心のある分野の文献・資料の収集と 前期 読み込みを行い、基礎的な知識と問題意識を形 第1~6回 自らの関心のある分野の文献・資料を収集して読み 成する。多角的に文献・資料を集めて交代で報 込む。毎回、学生による報告と議論を行う。 告する。最後にこれまでの研究と討議から、自 らの考え方を確認しながら、卒業研究のテーマ 第7~15回 各自のテーマを設定するために、学生による報 を設定する作業を行う。後期は前期で勉強した 告と議論。その他、合同専修研究、関連した講演会 内容を文章化して、自らの考え方や視点を検証 などへの参加 する方法(調査方法)を考える。実際に調査や 後期 聞き取りを行い、その結果をまとめて考察を加 第1-12回 各自の卒業研究に向けて-仮説の構築・論文の構成 えて論文を作成するフォローをする。 を考える。 第13-15回 調査、インタビューの計画、実施 ・これまでの福祉ゼミのテーマは、主に障害児・ 障害者福祉に関することと児童養護問題にか んすることが多い。 卒業論文の作成究報告会、講演会への参加 成績評価の方法 出席・授業への参加態度 教科書・参考書 個別に指示する。 授業外の学習等 関心のあるテーマに関する講演や現場に積極的に足を運ぶこと。 授業科目名 担当者氏名 開講対象 授業の達成目標 50% 卒業論文 幼児教育学総合演習(心理学) 藤田 勉 幼教 50% 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 3 通年 演習 必修 4 関連する免許・資格 心理学の分野で各自興味あるトピックを選び,関連する文献を精査した上で実験・調査などを 行う。最終的に論文としてまとめるが,そうした過程を通して心理学的な研究方法を学ぶ。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 1年次の「行動の科学としての心理学」 「発達 1. キック・オフ(授業のガイドライン) 心理学」 「行動分析学」 ,2年次の「教育心理学」 2-4. 心理学の研究法,文献検索の実習,文献講読ほか 5-7. 研究テーマの決定,文献講読,実験・調査等の準備 で学習した内容をふまえ,実際にデータを収集 し,それらを分析・考察する。関連文献の講読, 8-10. 実験・調査等の実施,文献講読 実験装置の製作・調整,実験・調査等の依頼と実 11-12. データの分析,文献講読,中間発表の準備 施,データ・ミーティング,論文作成,研究発表, 13-14. 中間発表の準備,文献講読 実験・調査等の協力施設への結果報告といった一 15. 中間発表(9 月下旬) ,文献講読 連の流れの中で,心理学的研究の方法を学ぶ。 16-17. 前期の反省,実験・調査計画の見直し,文献講読 また,本演習では,教科書として下記の『行動 18-19. 実験・調査計画の見直し,文献講読, 分析学入門』を用い,全 28 章(386 ページ)を 20-22. 実験・調査等の準備,文献講読,論文執筆 読了する予定である。教科書の講読では,各章ご 23-24. 実験・調査等の実施,文献講読,論文執筆 とに内容チェック・クイズ(各章の内容を問うテ 25-26. データの分析,文献講読,研究発表の準備 27-28. 研究発表(12 月下旬) ,「総合演習の記録」原稿作成 スト)を実施し,受講生の理解の程度を確認しな がら進められる。 29. 実験・調査等の協力施設へ結果報告,研究の反省 30. 「総合演習の記録」発行,まとめ 授業貢献度 50%(出席状況,演習中の発言,内容チェック・クイズの得点,発表内容等), 成績評価の方法 論文 50%(データ収集手続きの妥当性、論文の論理性等) 教科書:『行動分析学入門』杉山尚子他著(産業図書) 教科書・参考書 参考書:授業の中で紹介する。 授業外の学習等 指定された文献の購読,実験データの整理,研究発表の準備等。 - 164 - 授業科目名 担当者名 幼児教育学総合演習 (保育内容論) 山口美和 開講学科専攻 授業の達成目標 開講学年 開講時期 授業形態 科目区分 単位数 3 通年 演習 必修 4 幼教 関連する免許・資格等 ・ 子 育 て 支 援 の 活 動 に 関 わる こ と を 通 し て 感 じ た 課 題を も と に 、 自 ら の 研 究 課 題を 深 め るこ とが でき る。 ・グ ルー プで の調 査ま たは参 与 観察 等を とお して 、実践 的・体 験的 な活 動に ついて 、 研 究 的な 視角 から 分析 するこ と を学 ぶ。 ・ 自 ら が 参 与 し つ つ 研 対 象に 関 わ る 状 況 に お い て 、 研究 者 自 身 が 対 象 に 及 ぼ す 影響 に つ いて 理解 ・配 慮し ながら 、 質的 な側 面か ら対 象にア プ ロー チす る手 法を 学ぶ 。 回数ごとの学習のテーマ等 講義内容・講義方法等 前期 ・イントロダクション:実践研究の手法につ いて ・子育て支援の実践に関する 1 年間の計画づ くり ・実践研究におけるテーマの選択 ・テーマにふさわしい研究方法の選択 (調査、インタビュー、参与観察等) 後期 ・実践記録及び調査等に基づく研究のまとめ ・論文執筆 ・研究発表 前後期あわせて数回の子育て支援の実践を行い、保護者の子育 てに関する意識、未就園児の発達の特徴、子育て支援者として の必要な資質・技能のあり方、行政・地域との連携のあり方等、 考えられるさまざまなテーマの中から、研究課題を選択してい く。 研究方法については、以下のトピックについて解説する。 ・文献検索及び文献リストの作成 ・実践研究における質的研究法 ・参与観察とフィールドノートの活用 ・インタビューの種類とインタビュイーへのアプローチ ・質問紙による社会調査の方法及び分析 成績評価の方法 提出物、出欠状況及び授業態度による平常点からなる総合評価 教科書・参考書 そのつど指定もしくは推薦する。 授業外の学習等 子育て支援の現場でつかんだ最初の問題意識を大切にして、研究へと高めることができるよ う、現場で感じた違和感や疑問について、こまめにメモを取っておくこと。 授業科目名 幼児教育学総合演習(音楽) 担当者名 大南 開講対象 授業の達成目 標 匠 幼教 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 3 通年 演習 必修 4 関連する免許・資格 パフォーマンス技術や理論、指導法、教材に関する話題の中から各自が選択した研究テーマを 追求しながら、保育現場における音楽表現についての意義と課題について理解を深めていく。 回数ごとの学習のテーマ等 1.オリエンテーション 2-5.研究テーマの検討 6-10.資料収集 11-14.研究方法の検討 15.中間発表 16-25.実践、調査、制作 28-29.研究発表会の準備 30.記録集作成 講義内容・講義方法等 本演習の流れは以下のとおりである。 1)関心のあるテーマを明らかにする。 2)問題点の所在を見つけ、仮説をたてる。 明確となった研究課題に関連する文献の講読、および事例、実 践報告などの情報収集をし、ゼミ内で共有する。情報収集の方 法については図書館の利用方法やインターネットの文献検索 など具体的に学びながら、その課題における問題点を見つけ、 仮説をたてる。 3)仮説の検証をし、結論を導く *研究成果については論文作成の他、音楽作品制作、音楽ワー クショップやアウトリーチ活動の実践も含む。 成績評価の方法 論文、作品 50%、演習態度(出席状況、活動姿勢、発表)50% 教科書・参考書 適宜、紹介する。 授業外の学習等 自ら学ぶ姿勢を持つこと。 - 165 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 授業の達成目標 1. 幼児教育学総合演習(造形) 小林亮介 幼教 開講学年 開講時期 授業方法 3 通年 演習 関連する免許・資格 科目区分 単位数 必修 4 造形表現の多様性を体現する中で、さらに深く追求したい分野、技法、表現について制作を 通して探るとともに、幼児教育の現場における応用や可能性についても研究、認識を深める。 回数ごとの学習テーマ 研究テーマについて 年間計画の作成 授業内容・方法等 1. 各自の研究テーマについて個々に話し合 い具体的に目標、方向を決める 年間計画の作 成 各自が制作ノートを作り造形思考を高めていく 2~15. 研究制作 それぞれ個別に指導助言を していきます 2~15. 研究制作 16. 六鈴祭での展示 16. 六鈴祭での展示を中間発表に位置づける 17〜28. 前期の振り返り 後期の制作、計画の確認研究制作 29~30.まとめ、演習の記録、造形展への準備、案内状の作成 会場構成、展示作業 発表 17〜28.前期の振り返り 後期の研究制作計画お よび目標の確認 .研究制作 29~30.まとめ、演習の記録、造形展への準備、 会場構成、展示、 発表 研究制作姿勢等 80%、授業態度出席状況等 20% 成績評価の方法 作品、研究記録 教科書・参考書 教科書、特にない 授業外の学習等 制作をとおして、創造する苦しみと喜びを全身で受け止め、幼児教育者としての感性を高め てほしい。授業以外で時間があるときは積極的に制作にあててほしい。 研究テーマにより、個別にそれぞれ対応、用意する。 授業科目名 担当者氏名 開講対象 幼児教育総合演習(生活と健康) 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 張 勇 3 通年 演習 必修 4 幼教 関連する免許・資格 健康は広い領域にまたがる分野である。子どもにとっては特別な健康づくりがあるわけでは 授業の達成目標 なく、生活全てが健康と関わっていることを知る。基本的には自らの問題意識を涵養し、その 中から生まれたテ-マに従って研究を進め、論文にまとめ、調査・研究の力を身につける。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 1. オリエンテ-ション 子どもとあそびの関わり方を多角度視野から 2-15. 生涯にわたって健康な生活を送るためには、幼児 考えていく。 期から質と量の充実した身体活動が習慣化されることが 身体活動と健康に関わる諸問題(生活リズム、 望ましいが、現代社会における健康と生活の現状を照ら 日常生活における身体活動の充実、あそびや運動 し合わせて、日常生活や身体運動と健康に与える影響に の機会の充実、幼児の運動能力などについて討議 ついて討議を行う を行う。 後半は、個人または、グル-プに分かれて各自 16-27. 文献検索の方法、調査方法、観察記録のまとめ方、論 テ-マを決めて、文献研究、自主実習、観察、実 文の書き方について講義を行う。 験、見学、調査、聞き取り等の体験的研究を行い、 様々な民族、国の子育てについてテ-マ等にして、 論文を作成する。 調査、体験を通して幼児が異文化を理解することを考 各グル-プの中間発表およびそれについての えてみる。 討議。 文献などの資料を読み、健康と生活関連の問題 28-29. 研究発表 を様々な視点から分析することによって明らか にする。 30. まとめ 成果発表、論文提出。 成績評価の方法 教科書・参考書 授業外の学習等 出席状況 30%、調査・研究貢献度 30%、論文の作成、提出物 40% 自ら主体的に必要な文献、資料などの収集、整理して重要と思われる参考書に基づき論文 を作成する。 授業の事前に調査、文献資料やデ-タを読んで問題点を把握し、討議を進める。討議を通し てテーマを掘り下げ、分析して論文にまとめていく、が積極的に取り組む態度が必要である。 - 166 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 幼児教育学総合演習(身体表現) 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 白澤舞 3 通年 演習 必修 4 幼教 関連する免許・資格 各自関心のある身体表現に関連するテーマを選び、先行研究を検証した上で、テーマにあった 授業の達成目標 手法を用いて調査・研究を行う。最終的に論文、作品制作、発表等を行い、身体表現について の知識と技能を高める。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 前期 受講生各自が関心のあるテーマを明らかにし、 問題意識を整理するとともに、それぞれの研究テ 1~3. オリエンテーション ーマにあった研究手法を検討する。 4~6. 研究テーマの検討と決定 その後、実践観察など研究資料の収集を行う。 7~11. 先行研究の調査 前期の終わりに中間報告を行う。 12~13. 研究手法の検討 14~15. 実践、観察など研究資料の収集と中間報告 後期 16~17. 収集資料の整理 収集した研究資料をもとに論文の作成に取り 18~22. 収集資料の分析 組む。ゼミ内で毎回、発表と検討を重ねながら各 23~24. 論文構成の検討 自の論文テーマを深化させていき、最終的には研 25~27. 論文原稿の検討 究発表の準備を含めて論文を完成させる。 28~30. 研究発表の準備と要旨作成 論文完成後は、研究の成果を示すための発表の あり方を工夫する。 成績評価の方法 研究への取り組み(50%)、論文(50%)を総合して評価する。 教科書・参考書 教科書は指定しない。授業の中で適宜参考図書を紹介する。 授業外の学習等 自己のテーマに関連する事柄について関心を持ち、積極的に取り組むこと。 授業科目名 幼児教育学Ⅱ 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 担当者氏名 荒井聡史 3 後期 講義 選択 2 開講対象 授業の達成目標 幼教 関連する免許・資格 保育士 本講義を通じて、受講生は幼児教育学Ⅰでの学習成果を基礎に、より発展的な幼児教育学 の立場から見た保育研究の課題と研究方法およびその意義を理解できるようになる。その過 程で、幼児教育の諸課題を自分で発見し、検討し、実践の向上へと転回することのできるセ ンスと研究方法を身につける。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 1 2 ガイダンス 保育研究の課題とは① ―近代教育学における幼児教育研究 3 保育研究の課題とは②―保育研究の現代的課題 4 保育研究の類型①―数量的研究 5 保育研究の類型②―質的研究 6,7 保育研究における理論と現実① ―津守真の「保育研究の転回」にみる保育研究の問題 8,9 保育研究における理論と現実② ―鯨岡峻のエピソード記述の意義 10「現場体験」を理論化することのむずかしさ 11~14 自らの保育体験を研究する 15 まとめ 成績評価の方法 教科書 参考書 授業外の学習等 本講義では、受講生は幼児教育学Ⅰでの学習成 果を基礎に、より発展的な保育研究の課題と研究 方法を紹介しながら、受講者自身の保育研究への 姿勢の在り方を検討していく。 その際、豊富な事例資料、視聴覚教材等を使用 することによって、受講生にとって分り易く、か つ発展的で実践的な内容となるように心がけてい る。また受講生自身の「保育体験」を振り返り、 ディスカッションする場を設定したりすることな どによって、受講生の主体的な授業参加を促し、 インタラクティブな授業が展開できるようにして いる。 受講態度点 30%、レポート 70%で総合評価する。 使用しない。 講義中に随時紹介する。 講義中に説明する。 - 167 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 授業の達成目標 心理学演習 藤田 勉 幼教 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 3 後期 演習 選択 2 関連する免許・資格 保育士 心理学に関係する著書や論文の講読,ビデオ教材の視聴,実験,行動観察,検査,調査などを 通し,最新の心理学を理解するとともに,心理学的なものの見方を学ぶ。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 本演習では,最新の心理学を理解するために 1. キック・オフ(授業のガイドラインなど) 様々なかたちの演習を行う。心理学に関係する著 2. 著書・論文の選び方 書や論文の講読が中心となるが,受講生ひとりひ 3. 著書・論文の読み方 とりがそれぞれ担当する著書・論文等を選び,関 4. 著書・論文の購読,ビデオ教材の視聴など 連する文献の内容も合わせて発表を行う。これま 5. 著書・論文の購読,実験・検査・調査など での授業で取り上げたトピックには,うつ病,統 6. 著書・論文の購読,行動観察など 合失調症,体外受精,代理出産,児童虐待,コー 7. 著書・論文の購読,ビデオ教材の視聴など チング,解離性同一性障害,性同一性障害,自殺 8. 著書・論文の購読,実験・検査・調査など (自死遺児),結婚,離婚,記憶,早期教育,摂 9. 著書・論文の購読,行動観察など 食障害,認知症,不安障害(社交不安障害,強迫 10. 著書・論文の購読,ビデオ教材の視聴など 性障害,パニック障害)などがある。その他の演 11. 著書・論文の購読,実験・検査・調査など 習形式や内容については履修者の希望や意見を 12. 著書・論文の購読,行動観察など 聴いた上で決定する。演習科目なので,受講生に 13. 著書・論文の購読,ビデオ教材の視聴など は特に積極的で活発な参加態度が求められる。 14. 著書・論文の購読,実験・検査・調査など 15. まとめ,試験 成績評価の方法 期末テスト 50%,授業貢献度 50%(出席状況,演習中の発言,発表内容等) 教科書・参考書 教科書:未定。参考書:授業の中で紹介する。 授業外の学習等 担当する著書・論文および関連文献の購読と発表の準備をすること。 授業科目名 担当者氏名 開講対象 子どもの保健Ⅱ 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 富樫悦子 3 前期 演習 選択 1 幼教 関連する免許・資格 保育士 保育者として、小児が心身ともに健康で安全な、また情緒の安定した生活ができる環境が用 授業の達成目標 意できるようになる。また、小児が健全な心身の成長・発達を図れているかが把握でき、成 長・発達を促すための具体的な技術を習得することができる。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 本授業では、子どもの保健Ⅰで学んだ小児の 体と心のメカニズムを踏まえた上で、保育所保 育指針に謳われている特に健康・安全に関する 事柄にいて具体的に実践できるように知識と技 術を身につける。 授業の進め方は、講義とデモンストレーショ ン、演習を組み合わせて進める。 1~2.保健活動の計画と評価 3~6.子どもの保健と環境 7~10.子供の疾病と適切な対応 11~15.事故防止および健康管理・安全管理 成績評価の方法 期末テスト 70% 提出物 20% 出席率及び授業態度 10% 教科書・参考書 子どもの保健Ⅱ(みなみ書房) 授業外の学習等 保育実習中は、小児保健の視点で職員(保育士)がどのような活動をしているのか意識を向 けて学ぼう。また、自分自身がどのような生活をすると健康状態がどうなるのか、学んだこ とを実践し確認してみよう。 - 168 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 造形表現Ⅱ 小林亮介 幼教 1•2 年時で研究し学んだことをベースにして、造形表現の可能性を、現場での応用を含めて 制作をとおして研究する。 授業の達成目標 1. 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 3 通年 演習 選択 2 関連する免許・資格 保育士 回数ごとの学習テーマ オリエンテーション 制作課題の検討とグループ分け 授業内容・方法等 ひとつの制作課題をゼロから完成までの過程 を時間をかけて体現することを目標にする。 前期演習は、紙芝居、絵本等を個人、グルー プ制作する。ちなみに選択のひとつとして、長 野市との連携事業 幼児防災啓発事業として位 置づける防災絵本、紙芝居の制作をする。完成 した紙芝居、絵本は長野市防災課を通して製品 化する。受講生にはそれぞれ 1 部ずつ贈呈され る。学生自らが読み聞かせ、防災啓発活動をす る。 2.〜14.紙芝居、絵本等の制作 グループ分け、制作スケジュール立案、テーマ 設定、 ストーリー設定、下絵制作、本制作 15. 作品完成 六鈴祭での発表、 16. 保育実習等での読み聞かせ 17.〜26. 紙芝居舞台の制作(木工) 材料研究、製図、木取り、加工、組み立て、塗装 27.〜29.紙芝居舞台のキャリングバック制作 キルティングクロスの縫製加工 30. まとめ 後期演習は紙芝居舞台の木工制作を通して、 ものが出来上がっていく過程を丹念に体験し、 制作の楽しさ、厳しさを共有する。 成績評価の方法 学習テーマに対する理解度及び作品等 80%、制作態度や出席状況等 20% 教科書・参考書 特に用いない。演習中に随時紹介する。 授業外の学習等 制作、表現する喜びを全身で受け止め、自分の更なる可能性を、関連する教材や作品、専門 書等を研究しながら、見いだしてほしい。 授業科目名 音楽表現Ⅲ 担当者名 大南匠、中島奈穂子、服部秀子 開講対象 幼教 開講学年 開講時期 授業方法 3 通年 演習 関連の免許・資格 科目区分 単位数 選択 2 保育士 保育現場における音楽活動に必要なピアノの演奏技術と子どもの歌の弾き歌いを学ぶ。レッス 授業の達成目標 ンを通して自分の演奏を客観的に捉え、 自分の力でどのようにすれば演奏技術を高めていけるか、 その方法を各自が掴めるようになることが本演習の達成目標である。 回数ごとの学習のテーマ等 1.オリエンテーション 講義内容・講義方法等 年間を通じての授業運営方法、目的、評価方法について説明する。 2-14. グループレッスン 保育現場で歌われる子どもの歌の弾き歌いの技術を習得する。又、 進度や状況に応じてピアノ曲や初見視奏、コード譜視奏、移調奏な ども取り入れる。 15. 前期試験・まとめ 弾き歌い実技試験・前期まとめ 16-29.グループレッスン 保育現場で歌われる子どもの歌の弾き歌いの技術を習得する。 30.後期試験・まとめ 弾き歌い実技試験・後期まとめ 成績評価の方法 教科書 授業外の学習等 前期試験 40%、後期試験 40%、出席、受講態度 20% 「こどものうた 200」 「続こどものうた 200」(チャイルド本社)を使用する。ピアノ曲につい ては各自に応じたテキストを使用する。 課題については必ず予習をして授業に臨むこと。 - 169 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 障害児保育Ⅰ 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 神原久美子 3 前期 演習 選択 1 幼教 関連する免許・資格 保育士 障害児保育を支える基本的理念と意義について学ぶ。実際の保育現場の状況を踏まえ、個々の 授業の達成目標 子どもの障がいの理解や発達支援ニーズについての学びを深めると共に、家族支援の在り方や 障がいのある子どもの受け入れ環境や保育の現状について学ぶ。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 1. オリエンテーション 多くの保育所等では、個別支援ニーズを持つ園 2. 障害児保育の変遷と現状 児がクラスに複数人在籍していると言われてい 3. 障害児保育の基本 る。発達の遅れが気になる子ども、集団適応の難 4. 発達の理解 しい子どもたちの基本的特徴を理解すると共に、 5. 障がいのある子どもの理解 ①肢体不自由・病弱 その子どもを育てる家族の心情の理解や支援、地 6. 障がいのある子どもの理解 ②視覚・聴覚等 域社会とのつながりについて学び、保育者として 7. 障がいのあるこどもの理解 ③知的障害 必要な知識と技術を知る。 8. 障がいのある子どもの理解 ④発達障害 その1 適宜個人ワークやグループワーク等を取り入 9. 障がいのある子どもの理解 ⑤発達障害 その2 れ、具体的イメージを持って「障害児保育」につ 10. 障がいのある子どもの理解 まとめ いての考察が出来るよう進める。 11. 障がいのある幼児の受け入れ 環境構成について 12. 障がいのある子どもの家族支援について 13. 社会資源 関係機関との連携 14. 障がいのある子どもの就学と特別支援教育について 15. まとめ 成績評価の方法 出席・受講態度(50%) 毎回の振り返り(20%) レポート・試験(30%) 教科書・参考書 プリント配布 授業外の学習等 グループワークを行います。積極的に参加してください。 授業科目名 担当者氏名 開講対象 障害児保育Ⅱ 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 安川 健治 3 後期 講義 選択 1 幼教 関連する免許・資格 保育士 障害児保育を支える基本的理念と実践的スキルについて学ぶ。実際の保育現場の状況を踏ま 授業の達成目標 え、今日的障害観、個々の子どもの特別な支援ニーズに対する理解と支援の在り方、保護者支 援の在り方、相談・研修など地域社会の資源の活用などについて、基本的な理解を深める。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 16. ICIDHの理念に込められた先進性 多くの保育所等では、特別な支援ニーズのある 1 17. ICFの理念―21 世紀の障害観の展望 園児がクラスに複数名在籍していると言われて 18. バリアフリーとユニバーサルデザイン いる。発達の遅れが気になる子ども、集団適応の 1 19. 心的バリアフリーの実践① 難しい子どもたちの基本的特徴を理解するとと 2 20. 心的バリアフリーの実践② もに、その子どもを育てる保護者の心情の理解や 21. 心的バリアフリーのまとめ 支援、地域社会とのつながりについて学ぶ。 22. 言語発達に関する実態把握 適宜グループワーク等を取り入れ、具体的イメ 3 節 ージを持って「障害児保育」についての考察がで 23. コミュニケーション発達支援 24. 幼児期に利用できる相談 きるよう進める。 25. 児童発達支援センターの概要 <各節のタイトル> 4 26. アウトリーチ型サービスの現況 1 21 世紀の障害観―ICFの理念に基づいて 27. 保育園・幼稚園から見たセンターの機能 2 発達障害児の心的バリアフリー 28. ノーマライゼーションから合理的配慮へ 3 幼児期の言語・コミュニケーション発達 5 29. 保育における意識改革の実例 4 児童発達支援センターの概要 30. 近未来の障害児保育―まとめ 5 障害児保育の展望 成績評価の方法 出席・受講態度(50%) レポート (50%) 教科書・参考書 プリント配布 授業外の学習等 3回ごとの節の最終回にレポートを課すので、それまでの学習内容をまとめておくこと。 - 170 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 社会的養護内容 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 尾島豊 3 前期 演習 選択 1 幼教 関連する免許・資格 保育士 社会的養護が必要となる養護問題の歴史と現状を理解する。対策の体系、主眼点と児童福祉施 授業の達成目標 設の意義などを、施設養護の実際を学びながら理解する。学習の目標は、保育士として必要な 養護の知識と技術を習得して、児童観や施設養護観を養うことにある。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 1-2. 社会的養護の概念と実態 第 1~2 回で養護問題を必要とする子どもの実態 3-5. 社会的養護の歴史 を学び、家庭と社会の役割を理解する。第 3-5 6-7. 児童養護施設と乳児院 回では欧米と日本の施設養護の歴史を学ぶ。第 8-9. 障害児施設 6-7 回で児童養護施設と乳児院、第 8-9 回で障 11-13.母子生活支援施設、児童自立支援施設 害児施設の特質と支援の基本原理を理解する。 14. 里親制度 第 11-13 回で母子生活支援施設や児童自立支援 15. 社会的養護の課題 施設を学び、第 14 回で里親制度について学び、 第 15 回で、今後の社会的養護の課題を考える。 各分野の現場の先生をゲスト講師に迎えて実際 の現状と支援について学ぶ。 成績評価の方法 出席状況と授業態度による平常点 30% レポートによる評価 70% 教科書・参考書 『施設養護実践とその内容』庄司・鈴木・宮島編著(福村出版) 授業外の学習等 講義で紹介する児童福祉、障害者福祉関連の研修会・講演会に積極的に参加すること 授業科目名 担当者氏名 開講対象 多文化保育 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 山口美和 3 後期 講義 選択 2 幼教 関連する免許・資格 保育士 ・社会のグローバル化に伴う移民や帰国子女の増加など、保育現場の変化を理解する。 ・保育において多様な価値観や文化を尊重することの重要性を説明することができる。 授業の達成目標 ・北欧発祥の「森のようちえん」、イタリアのレッジョ・エミリア市における保育実践、ニュ ージーランドの教育カリキュラム、テ・ファリキなど、各国の文化に根差した保育観を学び、 日本における受容と取組みを知る。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 1 イントロダクション:多文化共生について 社会のグローバル化が進み、地域においても外国 2 グローバル化に伴う保育現場の変化 人労働者が増加し、その結果としてさまざまな国 3 外国にルーツを持つ子どもたち:移民・帰国子女の増加 にルーツを持つ子どもたちが、我が国で保育や教 4 日本における多文化保育・教育の展開 育を受ける機会が増えている。外国にルーツを持 5 統合・包摂と共生:マイノリティとの関係について つ子どもたちは、言語的なコミュニケーションに 6 各国における特色ある保育(概論) 困難を抱えるだけでなく、文化的・宗教的な習慣 7 Wald Kindergarten(森のようちえん)(1)北欧 においても、社会の無理解にさらされやすい。本 8 Wald Kindergarten(森のようちえん)(2)ドイツ 講義では、こうした我が国における諸外国にルー 9 森のようちえんにおける幼児期のとらえ方 ツを持つ子どもの保育のあり方について考える 10 森のようちえんの日本における展開 とともに、先進的な保育を行っているさまざまな 11 レッジョ・エミリア・アプローチについて(1) 国の取組みについても取り上げる。日本とは異な 12 レッジョ・エミリア・アプローチについて(2) る子ども観や自然観、芸術観に基づいて展開され 13 テ・ファリキのカリキュラム(1) る各国の特色ある保育が、その地の文化に根差し 14 テ・ファリキのカリキュラム(2) たものであることを、具体的事例を通して理解す 15 文化と価値の多様性を教育においていかに尊重するか ることをめざす。 成績評価の方法 教科書・参考書 授業外の学習等 平常点 20%、授業への貢献度(討論への参加等)20%、レポート 60%で評価する。 授業内で適宜資料を配布する。 実習した幼稚園や保育所で諸外国にルーツを持つ子どもがいたかどうか思い出し、どのよう な保育上の工夫がなされていたかを、自分なりにまとめてみること。 - 171 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 実習研究Ⅲ 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 2 3 通年 演習 選択 幼教 関連する免許・資格 保育士 教育実習・保育実習を円滑かつ効果的に進めるために必要な知識・技術を習得し、学習内容・ 授業の達成目標 課題を明確にする共に、実習体験を深化することが目的。具体的には実習の概要の理解、実習 先の決定、実習先の理解、実習への心構え、実習のねらいと内容の理解が課題となる。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 1-5. 保育実習Ⅱ(保育所)と保育実習Ⅲ(施設)の内容 ・ビデオ・スライド・資料を使用して保育所・施 と目的を学び、学生はいずれかの実習を選択する。 設の実際や実習内容について学ぶ。 6-12. 保育実習Ⅰ(施設)に関する説明を行う。各自の ・「保育実習の手引き」をよく読み、保育実習の 実習先の施設についての学習、事前訪問、課題を 意義、目的、内容、心得、諸注意について理解 学習する。 する。 13-15.保育実習Ⅱ(保育所)または保育実習Ⅲ(施設) ・全体ガイダンスと個別指導をすすめる。 の実習先への依頼、連絡などの具体的準備を確認 ・実習報告会と現場指導者と担当者をまじえた演 する。グループに分かれて実習課題を明確にして、 習を行う。 各自の実習課題や学習内容を検討する。 ・実習研究Ⅲは、保育実習に関する決定や手続き 16-20.実習終了顔、実習の振り返りとまとめと各個人への評価 に関する説明を行い、事前・事後学習と同時に 伝達を行う。 書類の配布・提出も行う。保育実習を履修する 21-25.実習報告会の準備、参加、報告を行う。 ものは、毎回授業内容を把握しなければならな 26-30.現場の指導者と担当者をまじえた演習を行う い ・実習研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは、教育実習と保育実習を フォローする演習であり、各時期に必要な教育 実習・保育実習の準備、連絡、指導を実施する。 実習を行う者は連続して必ず履修すること。 金山美和子・山口美和・尾島豊 成績評価の方法 提出物による評価の成績 60%、出席状況と授業態度による平常点 40% 教科書・参考書 『教育・保育実習の手引き』 (授業中に配布) 、 『幼稚園教育要領』 『保育所保育指針』他 授業外の学習等 関係するワークショップや講演会などへの参加(学校側が指示する)を含める。 授業科目名 担当者氏名 開講対象 保育実習Ⅰ(施設) 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 3 通年 実習 選択 2 幼教 関連する免許・資格 保育士 保育士資格の取得には保育実習Ⅰ(施設実習)の履修が必修科目。保育実習Ⅰ(施設)に期間: 授業の達成目標 6月初旬の原則11泊12日の実習。ねらい:居住型施設の生活に参加し、児童や利用者の理 解を深めるとともに、施設の機能と福祉専門職、保育士の職務について学ぶ。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 原則は居住型施設で、11泊12日の実習を行う。実習先は、主 ・保育実習Ⅰ(施設実習)の内容は、以下の 10 に児童養護施設、乳児院、知的障害児・者施設等である。詳し 項目である。①実習施設の理解 ②施設の状況 い説明は「保育実習研究」で伝える。内容的には や一日の流れを理解し参加する③観察かかわ 観察実習 りを通して児童や利用者の実態を理解する ・ 施設の一日の流れの理解 ④施設全体としての援助への理解、個別性を尊 ・ 施設の環境の理解 重した援助の理解 ⑤生活一部を担当し、援助 ・ 児童や利用者の生活、活動の観察 技術を習得する ⑥職員間の役割を知り、チー ・ 保育士の職務内容への理解 ムワークを理解する ⑦記録やコミュニケー 参加実習 ションを通して、家庭・地域社会を理解する ・ 保育士の職務内容の理解 ⑧子どもや利用者の最善の利益を具体化する ・ 生活、活動への体験的理解 方法を学ぶ ⑨保育士の倫理を学ぶ⑩安全及 利用者・子どもの安全、疾病防止に対する処置 び疾病予防について学ぶ。 尾島豊 成績評価の方法 実習期間中の評価、事前・事後指導を含めた評価。実習評価表を別に示す。 教科書・参考書 『保育実習Ⅰ(施設)の手引き』 (授業中に配布)その他諸資料も配布する。 授業外の学習等 『保育実習の手引き』を繰り返し読むこと。保育実習研究には必ず参加すること。各自が目 的意識をもち、積極的に実習に取り組むことが重要である。 - 172 - 授業科目名 保育実習Ⅱ 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 担当者氏名 山口美和・金山美和子 3 後期 実習 選択 4 開講対象 授業の達成目標 幼教 関連する免許・資格など 保育士 ・保育士資格を取得するものは、保育実習Ⅱ又はⅢを履修しなければならない。Ⅱは保育所実 習で、原則として保育実習Ⅰと同じ保育所で実施する。 ・保育実習Ⅱの期間:7月~10 月内の 11 日間(月に1・2回程度で 11 日間) 及び 11 月の連続 11 日間の合計 22 日間 ・目標 ①保育所保育を実践し、保育士として必要な資質・能力・技術を習得する。②家庭や 地域の生活実態にふれて、子どもや家庭に対する理解力・判断力を養うとともに、子育てを支 援するために必要とされる能力を養う。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 ・保育実習Ⅱでは、期間内に下記の3つの実習 内容を組み入れて実施する。 ○参加実習・・観察を通して理解したことを土 台にして、乳幼児と生活をともにしながら、主 体的に保育に参加する。 ○部分責任実習・・観察、参加実習で学んだこ とを土台とし、日課の一部分を担当し、保育実 践を行うことにより理解する。 ○一日責任実習・・実習担当指導者のもとで、 クラスを受け持ち、保育実践を行う。 ・保育実習Ⅱは、実習保育所の特徴や方針をふ まえて行われる。したがって、上記3つの実習 内容の回数、日数は学生と実習保育所と協議し て具体化される。 ・保育実習Ⅱの目標は、以下の8項目である。 ①保育全般に参加し、技術を習得する②子どもの個人差について 理解し、多様な保育ニーズへの対応方法を習得する③指導計画を 立案・実践する④家族とのコミュニケーションの方法を具体的に 習得する⑤地域社会との連携について具体的に学ぶ⑥子どもの 最善の利益への配慮を学ぶ⑦保育所保育士としての職業倫理を 理解する⑧自己の課題を明確にする ・実習前・実習後の指導はガイダンスや専攻科関連授業で行う ・実習中は、指導担当者(実習先の保育所長、担当保育士)の指 導に従うこと。実習中に幼児教育学科教員が訪問指導を行う。 ・実習評価については、現時点での保育士候補者としての力量の 充足について示すものであり、人間性に問題があるということで はない。評価項目は、態度や知識・技能などであるが、評価内容 は、実習内容8項目がそのまま基準になる。 成績評価の方法 実習期間中の評価、事前・事後指導を含めた評価である。実習評価表を別に示す。 教科書・参考書 『保育実習の手引き』を基本とするが、その都度紹介する。 授業外の学習等 保育実習Ⅱは、保育実習Ⅰと異なり、より明確な目標をもち、実習にのぞまなければならない。 特に、日割実習の進め方については担当教員との連絡を密にもつようにすること。 授業科目名 担当者氏名 開講対象 保育実習Ⅲ 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 3 通年 実習 選択 4 幼教 関連する免許・資格 保育士 保育士資格を取得するものは、保育実習Ⅱ又はⅢを履修しなければならない。Ⅲは福祉施設。 福祉施設種別は児童福祉分野、障害者施設(入所、通所は問わない)での実習。22 日間、日 程は実習先・個人の希望によって相談の上決める。目標は①児童福祉施設、社会福祉施設にお 授業の達成目標 ける養護・支援活動に実際に参加し、必要な資質・能力・技術を習得する。さらに家庭や地域 の生活実態にふれて、子どもや利用者の家庭に対する理解力・判断力を養うとともに地域で支 援するために必要とされる能力を養う。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 ・保育実習Ⅲの期間は、施設と学生と相談の上決定するが、 保育実習Ⅲの学習内容は、①支援、養護全般に参 原則は、前半8~9月中に11日間、11月初旬に11日間。 加し援助技術の習得 ②子どもや利用者の個人差 ・実習施設とは綿密に連絡をとり、事前に実習の課題につい について理解し多様な福祉ニーズへの対応方法の て話し合って決める。原則的には、前半は施設全般を経験 習得 ③援助計画の立案、実践、評価といった援助 して学び、後半にテーマをもって臨む形態。テーマの例と 過程への参加 ④家族のコミュニケーションの方 しては、個別のケースを部分的に担当して、支援過程や計 法を具体的な習得⑤地域社会との連携について具 画に参加して、専門的な援助の実際を学ぶ。あるいは地域 体的に学ぶ ⑥子どもや利用者の最善の利益への における様々な支援施設・機関に足を運び、連携を実際に 配慮を学ぶ ⑦施設保育士としての職業倫理を理 経験するなど。 解する⑧自己の課題を明確にする、などである。 ・保育実習Ⅲは、福祉施設への就職希望があるなど、主体的 ・実習前・実習後の指導はガイダンスや実習研究 な目的意識が必要となる。その上で、日程と課題は、学生 Ⅲや関連授業で行う。実習中は、指導担当者(実 と施設、学校の協議で具体化する。 習先の施設長、担当者)の指導に従うこと。実習 中に教員が訪問指導を行う。 尾島豊 成績評価の方法 実習施設による評価、事前・事後の実習への学習態度を含めた総合評価 教科書・参考書 『保育実習Ⅲの手引き』 、その他関連資料を配布する。 授業外の学習等 目的意識が必要となるので、希望施設種別、分野に関する事前の学習が不可欠である。 - 173 - 授業科目名 担当者氏名 開講対象 教育実践演習 開講学年 開講時期 授業方法 科目区分 単位数 荒井聡史・大南匠・金山美和子 3 前期 演習 選択 2 幼教 関連する免許・資格 幼稚園教諭・保育士 本演習を通じて、受講生は将来保育者となるうえでの個々の課題を発見、認識し、課題解決 授業の達成目標 をしていく中で、保育職の意義と責任を自覚し、保育者として最小限必要な資質能力を身に付 け、職務を著しい支障が生じることなく実践できるようになる。 回数ごとの学習テーマ 授業内容・方法等 本演習では、受講生の保育者としての資質能力 1 ガイダンス―履修過程の振り返り 形成の短期大学における仕上げを企図しており、 2 社会性や対人関係能力を高めるグループワーク① 受講生の履修過程の振り返りにもとづく自己評 3 社会性や対人関係能力を高めるグループワーク② 価を基礎に、「Ⅰ.社会性や対人関係能力を高め 4 実習経験を振り返る① るグループワーク」 、 「Ⅱ.幼稚園実習と保育所実 5 実習経験を振り返る② 習における体験の比較にもとづく保育者の特質 6 教材研究①自己紹介、手遊び、設定保育を振り返る と意義の探求」 、 「Ⅲ.教材研究」、 「Ⅳ.事例研究」 7 教材研究②教材作成① を通じて、保育者として求められる資質能力を自 8 教材研究③教材作成② ら高める態度と能力を段階的に身に付けられる 9 事例研究①プロセスレコードの作成① ようデザインされている。 10 事例研究②プロセスレコードの作成② 特に「Ⅳ.事例研究」ではプロセスレコードの 11 事例研究③グループ討議① 作成による事例分析を実施し、各自の実践の中で 12 事例研究④グループ討議② の意図と実際の成果とを比較することによって、 13 研究発表① 実践しつつ反省する「反省的実践家」としての態 14 研究発表② 度と資質を具体的に形成できるように配慮して 15 まとめ~自己の課題とその克服に向けて いる。 成績評価の方法 受講態度点 30%、レポート 70%で総合評価する。 教科書・参考書 教科書は使用しない。参考書は授業中随時紹介する。 授業外の学習等 ほぼ毎回各自の資質形成過程を振り返るための課題が出され、次回に提出する。 - 174 -