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平成24年
緑を育むやさしい心 み ど り の て び き 4 No.334 編集◆練馬区緑化協力員みどりのてびき編集委員会 発行◆練馬区環境まちづくり事業本部環境部みどり推進課 平成 24 年 季 季節 節の の園 園芸 芸 フ フウ ウセ セン ンカ カズ ズラ ラ 昨春は東日本大震災の直後で、春を楽しむ余裕な ど無かったので、今年は例年になく待ち遠しい春で す。暖かい陽気に誘われて、そろそろ夏咲く草花の 種をまく準備に入る頃でしょう。 目と口を描くと、 「フウセンカズラ」も4月下旬~5月上旬(適温は お猿さんに 見えませんか? 20~25度)に種をまきます。この種(写真)、 黒いまん丸い形で、白いハート型の模様があります。 なんとも可愛らしく、一度手に取ってみたら忘れら (写真:左・フウセンカズラの白い花と果実、右・種) うほど、目立たない小さな花ですが涼しげです。そ れません。ポット(小さな鉢)にまいて本葉が4~ 5枚になったら、大きな鉢に植え替えます。または のあとに出来る袋状の果実が、また印象的!直径 直接まいて、間引きをしながら育てます。 3cmほどの紙風船のような形で、つるにぶら下が ります。 フウセンカズラはムクロジ科の一年草で、つる性 の細い茎の先が巻きひげになり、3m位までどんど 「フウセンカズラ」という名前もこの果実の形に ん伸びていきます。日当たりと水はけのよい場所を 由来しています。袋は明るい緑色ですが、熟すと茶 色に変わり、秋には1つの果実から種が3つほど採 好み、肥料は真夏を除いて、月3回ほどリン酸分の 多い液体肥料を与えます。フェンスや他の植物に絡 れます。面白い形と模様をした種、可憐な花、ユニ ませてもよいですし、アサガオなどに利用する支柱 ークな果実、その時々に楽しめる植物です。 (高野台 池田 みち子) を使うと、形よく育ちます。ある程度伸びてきたら、 芽の先端を摘みます。そうすると脇から新たに芽が (参考ホームページ:「ヤサシイエンゲイ」 http://yasashi.info/hu_00034.htm) 出てきて、よく繁ります。夏には約5mmの白い花 が咲きます。強い日差しによく耐えているな…と思 さ ち み ぽ ん さ ち みち ぽみ んぽ さん み みど どり りの の散 散歩 歩道 道 に に し ほ ん む ら にし しほ ほん んむ むら ら 西 西本 憩い 本村 いの 村憩 の森 森((大 大泉 泉学 学園 園町 町2 2- -2 23 3)) 大泉学園駅の北方 1kmに有る「西本村憩いの森」は、秋は栗拾い で賑わいますが、4~5 月に咲くウラシマソウの花の群落も見応えがあ ります。昨年は、緑化協力員の保護活動が実り、89 株に花が咲きました。 しゆういしゅ ウラシマソウは雌雄異株の多年草で性転換する珍しい植物ですが、花の ぶつえん 姿も変わっています。雄花・雌花は共に特徴ある黒紫の筒状の葉(仏炎 ほう 苞)に包まれ、筒先から浦島太郎の釣糸のような付属体を垂れ下げて い ます。大泉学園通りの桜見物にお出かけの際には是非お立ち寄り (写真:ウラシマソウ) 下さい。 (東大泉 畑中 実) 大泉学園駅 このコーナーでは緑化協力員の「みどりへのおもい」をシリーズでお伝えします。 * *み みど どり りへ へよ よせ せて て* * いけばな 我 我が が家 家の のみ みど どり り い お正月の生花に千両を活けました。お正月 が終わり、元気の良い枝を切り取り、プラン ターに挿し木をしてみました。元気に根付き、 大きくなり、5~6年が経ちました。お蔭様 でお正月の生花には、自分の家で育った千両 を切って活ける事が出来るようになりました。 春先には新芽が次々と出て、梅雨時には可憐 な花を咲かせます。9月半ば頃より小さな実 が目立ち始め、12月上旬には赤く色づきま す。思わず千両に『有難う』の言葉が出ます。 クチナシも同様の挿し木で育てています。 6月頃に白い花を次々と咲かせてくれます。 目で花を楽しみ、鼻で香りを楽しませてくれ ます。 * *緑 緑化 化協 協力 力員 員活 活動 動* * 千両やクチナシの他に常緑性のツツジやサ ツキなどは、一年中みどりを楽しませてくれ ます。落葉性ではユキヤナギ、レンギョウ、 今年の3月で17期の緑化協力員活動が終 了しました。私にとっては初めてのボランテ ィアの経験で1期2年間はあっという間の感 があります。緑化協力員を希望したのは小学 生の頃は栽培部に所属し、植物との付き合い の長い自身の経験が多少とも活かせるのでは と思ったことにありました。また、私の担当 したエリアは光が丘公園のある B ブロックで、 こことの関わりを持てることも動機のひとつ でした。 活動の主体は毎月の数カ所の憩いの森と公 園の植栽の整備・管理ですが、こちらは夏の 炎天下での除草作業がなかなかの経験でした。 また、地域の小学校との共同作業である光が 丘の秋の陽公園での田植えや稲刈り、春日憩 いの森でのさつまいもの植え付けと収穫など は子供や保護者と接することのできる楽しい イベントでした。さらに10月のグリーン フェスティバルの準備作業も普段とは違った 楽しい経験でした。 4月からは18期の活動がスタートします。 私自身は18期の活動を継続していくつもり ですが、B ブロックでは3期6年を終了され る方が多く、これらベテランの方々の抜けた 分をどうカバーし発展させていくかが課題で す。昨年は原発事故の影響で腐葉土づくりも 出来ず、また、さつまいもの作業も見直しと なり、18期の活動にはいくつかの新しい取 り組みができればと考えています。特に、ブ ロック間の交流や緑化協力員のメンバーに緑 について学べる場を増やせればと思っていま す。 あ じ さ い コデマリ、バラ、紫陽花などが有ります。 秋になると、それぞれの葉が紅葉し、色の 変化を楽しませてくれます。これらの植物は、 低木なので、ベランダでも楽しめると思いま す。チャレンジしてみませんか? (豊玉上 二部 みつ子) (写真:千両の赤い実) 私 私と と緑 緑化 化協 協力 力員 員 (春日町 杉原 祥泰) ご意見・ご感想をお寄せ下さい 練馬区緑化協力員がつくる「みどりのてびき」は、広く区民の皆様にみどりを親しんでいただく 目的で編集しています。皆様のご意見をお寄せください。 〒176-8501 練馬区豊玉北6-12-1 みどり推進課みどり協働係 ℡ 03(5984)2418