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トピック 落葉のシーズンがやってきました お知らせ 工場外部にも
Vol. 94 2011年11月号 東洋産業だよりのバックナンバーは、 ホームページでご覧いただけます。 □ トピック □ 落葉のシーズンがやってきました 山肌も随分色づいてきて、紅葉狩りのシーズンがやってきました。そしてその後に待ち受け ているのは落葉です。この落葉の清掃を行うときに、一か所に集めたところで終わってはいま せんか?この落葉の山は様々な生き物の住処になってしまうことがよくあります。 この落葉の山は一か所に集めて時間がたつと微生物の力で落ち葉が分解されていきます が、これは生き物たちのよい栄養源となっており、ヤスデやダンゴムシ、クロバネキノコバエ等 の土壌有機物をエサとして発生する昆虫類、あるいはそれを餌とするムカデやゲジ、ゴミムシ 類などの大型節足動物のよい潜伏先になりやすいこと、落葉の山の中は外気と比較すると暖 かくなっており、とってはここは快適な住処となることから、春先の大発生や連続した工場内へ の侵入を招く可能性を秘めています。 多少面倒でも、集めた落葉を早期に撤去することが、来年以降の虫の発生を少しでも抑え ることにつながるのです。 クロバネキノコバエ ●発生場所:腐葉土、キノコ、 球根、種子など ●成虫の出現時期:5月、10 月(室内の鉢植えなどでは冬 でも発生する) ●分布:日本各地 □ お知らせ □ 工場外部にもクリーニングスケジュール 最近では5S活動に関しての理解が進み、工場内の清掃に関しての様々なルールが運 屋外(緑地)で発生する 虫への対策ポイント ・工場周辺の樹木の剪定 をしていますか? ・工場周辺に雑草を生や していませんか? ・落ち葉、枯れ草を放置し ていませんか? ・不用品(ゴミ)を放置して いませんか? □ 豆知識 □ 用されている現場も多く見られるようになりました。しかし、工場外部の清掃になると、まっ たくルールがなかったり、あっても突発的な清掃の呼びかけだけであったり、工場内への 影響が考慮されていなかったりと不十分な場合が多く見受けられます。 左記のように、工場外部に起因する防虫上の対策は清掃活動の中で実施されるべきも のも多くあります。多く発生する虫としてはダンゴムシやヤスデのような徘徊性の虫、飛 翔能力の低いクロバネキノコバエなどは、工場近辺での発生と侵入が密接にかかわって いることから、発生源対策が有効な手立てであり、防虫対策の近道なのです。 木製パレットや遊休設備の放置厳禁は防虫・防鼠対策として心掛けている所も増えて きていますが、盲点になっている場合もある落ち葉とその山。清掃を含む工場外部の5S 活動に上記のようなことも取り入れてみてはいかがでしょうか? 落葉とともに秋の味覚ー銀杏と書いてギンナンともイチョウともー 落葉樹のひとつに、黄色く、特徴的な葉を持つイチョウがあります。イチョウは裸子植物の一種 で、現存しているイチョウ綱に属する唯一の種です。雌雄異株で、独特の臭いを放つ実をつける のは雌株だけであり、通常の街路樹や庭木などには雄株を用いて、ギンナンができないようにし ているところもありますが、そうではないところでは多くのぎんなんを採取することができます。 ギンナンはその成分により、ほとんどの虫や動物が食害しません。しかし人間は上手に調理し て秋の味覚として茶碗蒸しの具や酒の肴などに重宝しています。その作り方をご紹介します。 ギンナンの可食部は臭い実に包まれた種の中です。これは激しい臭いとかぶれを起こしやす い実を取り除くには、家の外でゴム手袋などを装着して行うことをお勧めします。まずは拾ってき た実の果肉を水の中でもむようにして落としていきます。種が出てきたら最後にわずかに洗剤を 入れた流水でしっかりすすぎながら研いでいくと白い種が出てきます。これをザルに空けて数日 間天日干しすると店で売っているようなギンナンが出来上がります。実を洗い落とす過程が大変 ですが、できたギンナンはきっとおいしいはず。簡単に食べるには茶封筒に入れてレンジで一分 ポンポン爆発させるだけ。もちもちしたギンナン作りに、今年は1つ、チャレンジしてみませんか? イチョウ並木 銀杏(ギンナン)