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実践事例

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実践事例
実践事例1
<中学校
英語>
文法事項の定着を図るための楽しい学習方法の工夫
∼ 現在完了(継続)の効果的な教え方 ∼
授業のねらい
現在完了(経験)の用法の定着
本時の指導方法改善のポイント
アクティビティ後の文型指導(書く活動)
授業の流れ
①Oral
Introduction
できるだけ多くの生徒に質問をし、英文の意味を推測させる。
例) Have you ever seen a ghost? Have you ever eaten
a shark? 等
POINT 生徒の身近な話題、興味を持つ話題等を入れると、関心が高まる。
②生徒の活動
(1)ワークシートを読み、自分が経験したことがあれば○、なければ×を記入する。
(2)ペアになり、相手の答えを予想する。
(3)お互いに質問し、予想が合っているかを確認する。 ワークシート例
(4)同様に先生のことも予想し、質問する。
(5)合っていた数を集計し、ポイント等を与
える。
POINT
活動の際は、モデル等を示し、どの生徒も
やることがわかるようにする。また、英文
は練習し、全ての生徒が読めるようにして
おく。
③活動後の文型指導
(1)活動後に、「ALT への質問」という題材
で文を書く。
(2)ALT に返事を書いてもらう。
(ALT がその場にいる場合は、直接聞く)
※writing の活動を行うと、文法的なミスに
も気づくので、会話活動だけで終わらせない。
成果と課題
○書くことが習慣化され、書く活動に対して、積極的に取り組む生徒が増えた。
○定期テスト等において、文法等の誤りが少なかった。
○自分の英語に自信が持て、積極的にコミュニケーションを図る生徒が増えた。
●活動に時間がかかる。また、チェックにも多くの時間を割き、教員の負担が増す。
実践事例2
<中学校
英語>
会話で楽しみながら英語を身につけよう
∼Daily Conversation を使った既習事項の継続的活用∼
授業のねらい
既習文法事項を継続的に活用させることで定着を図る
授業の流れ
①会話に必要なつなぎ言葉を確認する。
②1分間で台本に沿ってペアで会話を行う。
③質問した数とつなぎ言葉を使った数をポイント
として与える。
④全員の前で1分間発表する。
ポイント
・ペアを日ごとに変えることで会話のマンネリ化
を防ぐ。
・つなぎ言葉を会話の前に全員で確認することで
常に使わせることを意識させる。
・ポイントを与えることで生徒のやる気を引き出す。
プラスアルファとして
(Daily Conversation ワークシート)
・会話の中にある文法事項を使って2文作文を行う
・会話内にある既習文法事項を使った課題文を設定し
て英語で書かせ、その後に続く1文は自分で考え自
由に書く。
*会話だけで終わらせず、話して覚えた内容を書いて
覚えるようにする。
(2文作文ワークシート)
成果と課題
○つなぎ言葉が授業中でも使われるようになった。
○会話を続けようとする意識が身についてきた。
○英語が苦手な生徒も台本があるので前向きに取り組むことができた。
○2文作文をしたことで文章を作る際に自分で考えるようになり、定期テストで自由
作文を出題しても意欲的に書く生徒が出てきた。
●ペア活動のため正しい文法を使っているかがチェックできない。
●英語が苦手な生徒と組んだ生徒は会話が続かず、不満に感じることもあった。
●ワークシートの作成は同じ学年を担当している教員にお願いをしているが、作成に
は時間がかかる。
実践事例3
<中学校
英語>
生徒の興味関心を引きつける Pattern Practice
∼ICT 機器を活用し、自分で考えて動名詞の文を作る∼
授業のねらい
画像を見て、新出文法事項を使って自分で文章を作成する。
授業の流れ
①新出文法事項の導入時または導入後、事前に
作成した VTR を流し(OHC で写真や絵を見
せてもよい)、例題を1つ提示してやり方を
示す。
②例題を参考にして生徒に文章を作らせ、たく
さんの発表機会を与える。
③発表した生徒にスタンプを与える。
(例)動画を見て
Mr. ○○ enjoyed playing table tennis. の文章を
生徒が作る。これをたくさん行う。
ポイント
・学年の先生や生徒の興味のあるマンガや
写真等を活用して興味関心を引きつける。
・ポイントを与えることで生徒のやる気を
引き出す。
・ただ単に黒板の文に単語を当てはめるだ
けではなく、動画や絵を見て自分で考え
させる。
・苦手な生徒も聞いているうちに理解でき
(臼井儀人作
クレヨンしんちゃん
より)
るよう、例題をたくさん用意する。
成果と課題
○画像を使うことで生徒の興味関心を引きつけることができた。
○生徒の興味関心を引きつけたことで積極的に発言するようになった。
○一人ひとり生徒に発表させたため、文法の確認ができた。
○生徒が考えて文章を作るようになった。
●一人ひとりの発言量は少ないので全員での Repeat を入れるなどの工夫が必要である。
●ICT 機器のセッティングに時間がかかる。
●ICT 機器の操作に慣れる必要がある。
●動画を作る際は、作成に手間がかかる。
実践事例4
<中学校
英語>
会話で楽しんで、書いて楽しもう
∼Activities で得た情報を自分で文章にする∼
授業のねらい
新出文法を定着させるための会話練習で得たたくさんの情報を自分の力で文章にする。
授業の流れ
(ワークシート)
①新出文法事項の定着を図る会話
活動を行い、友達の情報をたく
さん集める。
②集めた情報を使って文章を作成
する。
③作成した文章を発表する。
ポイント
・クラス内で5∼10人程度会話
をさせ、情報をたくさん集めさ
せる。
・文章をたくさん書かせることで
文型を覚えさせる。
成果と課題
○情報が違うことが多いので、同じ文の形でも考えて書くようになった。
○生徒に文を書かせている時間で机間指導を行い、個人的に文法チェックが行えた。
●教室内をフリーで活動するため、会話練習がしっかり行えているかのチェックがで
きない。
実践事例5
<中学校
英語>
カードで楽しく後置修飾をマスターしよう!
∼神経衰弱ゲーム (カルタ)∼
授業のねらい
後置修飾の形・意味・用法
を理解した上で楽しみなが
ら表現できるようにする。
ポイント
神経衰弱ゲームで後置修飾の文を読むことで文の形をイン
プットし、さらに生徒たちにカードを作らせることで、後置
修飾の用法を正しく理解し、表現できるようにする。
授業の流れ
○神経衰弱ゲーム(グループ活動)*カルタでも同じような活動ができる。
・2 種類の色のカードを用意し、1 枚にはある単語を、もう一枚にはその単語を説明する
文を書いておく。ex) The story written by 紫式部 is 源氏物語
・カードをすべて裏にし、最初に単語の説明が書かれている色のカードをめくる。
・そこに書いてある英文を読み、次に単語が書かれている色のカードをめくる。
・説明と単語が一致したら、グループの他の人は”That’s right.”と言い、めくった人はカ
ードを手に入れることができる。一致しなければ、”That’s wrong.”と言い、次の人に代
わる。
○神経衰弱に使うカードを生徒たちに作らせる
・ワークシートを作成し、歴史や国語の教科書、資料集を用いて神経衰弱に使うカードを
グループで生徒たちに作らせる。
成果と課題
成果と課題
○書く活動にまで深めたことによって、後置修飾の文をより定着させることができた。
○学習方法を工夫しながら多くの文に触れることで、楽しみながら定着を図ることがで
きた。
○自分たちが作った文で次回は神経衰弱ゲームができるということで、多くの生徒が意
欲的に取り組んでいた。
●グループ活動として行ってきたため全員が活動に参加することができた反面、個々に
どれだけ定着したかを確認しにくい。今後は生徒一人ひとりがどれだけ身に付いたか
を確認していく必要がある。
実践事例6
<中学校
英語>
連想ゲームで後置修飾に慣れよう!
∼生徒が作った英文を使って、ゲームの問題を作成する∼
授業のねらい
簡単で誰でも参加でき、なおかつ楽しい活
動を取り入れることで、後置修飾に対する
苦手意識をなくす。
ポイント
列対抗の連想ゲームで楽しみながら、関
係代名詞の文を短時間で作る練習をす
る。
授業の流れ
・一番前に座っている人は、椅子を一番前に持ってきて、黒板を背にして座る。
・教師が黒板の前に立ち、シートを見せる。
・一番前に座っている生徒は、白抜きされた人や物の名前を答える。
その他の生徒は、黒字を読み、
(
)内には関係代名詞の who か which を、下線
に
は適切な語を入れて、前に座っている生徒に答えのヒントを与える。
例2
例1
This is the man
(
) wrote
.
This is the group
singing
.
L1
L2
L3
L4
L5
L6
Hint
Answer
<例1の場合> This is the man ( who ) wrote 人間失格.
<例2の場合> This is the group singing 世界に1つだけの花
・答えがわかった生徒は手を挙げて答える。
・ヒントを言えた列、答えられた列にそれぞれ
ポイントを与えて、どの列がたくさんポイン
トを稼げるかを競う。
成果と課題
○ シートに黒字でヒントが書かれているので、英語が苦手な生徒も参加できる。
○ 生徒が興味を持つような話題を取り入れると、誰もが意欲的に参加できる。
○ 普段はあまり挙手をして発言しない生徒も、このゲームでは手を挙げて発言してい
た。
○ 授業後の感想を見ても、多くの生徒が「楽しく活動に参加できた。
」と書いていた。
● ヒントがなくなったときに、同じように後置修飾の文が作れるのかどうかが、この
ゲームからはわからないため、後で確認する必要がある。
実践事例7
<中学校
英語>
ドリルで復習!3単現
∼表形式のドリルを使って、生徒の書く力をつける∼
授業のねらい
ドリルを用いてできるだけたくさんの英
文に触れることで3単現の s に慣れさせ
る。
ポイント
ドリルによって、1人称から3人称まで
の違いを確認させ、どのようなときに3
単現の s がつくのかを定着させる。
授業の流れ
・ドリルを使って、3単現の復習
表
をする。
・1年生は3分程度時間をとり、
表が終わってしまった人は裏
をやるようにする。
・最後は全員で答え合わせ
まで行う。
裏
成果と課題
○ドリルの表を見れば穴は埋められるようになっているため、英語が苦手な生徒でも
取り組みやすい。
○裏は穴埋めではなく、最初から自分で英文を作るようになっているため、早くに表
側の穴埋めが終わってしまった生徒は、裏側の問題に取りかかることになる。これ
により、生徒一人ひとりが自分のレベルに合わせて取り組むことができる。
○1年生の3単現だけでなく、新出文法全てにおいて取り組むことができ、基礎の定
着を図ることができる。
● 自己採点では、本当に生徒が正しく理解しているかどうかを判断しにくく、回収し
て教員がチェックをするとなると、教員の負担が増す。
実践事例8
<中学校
英語>
並べかえゲームで楽しく文法の復習!
∼全員が活動に参加し、書く、読む力をつける∼
授業のねらい
これまで学習してきた文法の復習を
兼ねて、英語を楽しみながら様々な文
に触れることで表現力を高めていく。
授業の流れ
ポイント
グループで単語カードを並べかえて文を作ること
で、これまで学習してきた文法の復習をする。全
員が活動に参加し、書くだけでなく読む力も身に
つけられる。
①
準備するもの
①単語が書かれたカード
②封筒
③ワークシート
番号を書いた封筒の中に単
語が書かれたカードを入れ
ておく。
そのカードを並べかえて、
意味の通る文にする。
(封筒の中に、1語不要な
単語を入れておくのも良
い。)
③
②
・グループになり、順番を
決める。
・グループ全員で封筒の中のカードを並べかえて意味の
通る文を作り、その英文と日本語訳をワークシートに
書く。(不要な語を入れた場合は、不要な語を書く欄をワーク
シートに作っておく。)
・英文と日本語訳が書けたら先生のところに行き、英文
と日本語訳を読む。この時、最初に順番を決めておく
ことで、全員が参加できるようにする。
・どちらも正しければ、新しい封筒を受け取り、同じこ
とを繰り返す。
・時間内にどれだけたくさんの文を作ることができるかをグループごとに競う。
成果と課題
○グループでの活動なので、英語が苦手な生徒も意欲的に取り組むことができる。
○be 動詞と一般動詞で陥りやすい間違いを生徒自身で見つけることができる。
○黒板で説明するよりも、このような活動を行うことで生徒たち同士の教え合いができ
る。
○授業後の感想を見ても、多くの生徒が「楽しく活動に参加できた。
」と書いていた。
●一人ひとりがどの程度理解できたかを確認することが難しい。
●この活動によって得た知識を、表現力として生かすような活動を工夫していくことが
課題である。
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