...

社員力強化が方針、特に女性スタッフの活用で店舗の 活性化を図る

by user

on
Category: Documents
8

views

Report

Comments

Transcript

社員力強化が方針、特に女性スタッフの活用で店舗の 活性化を図る
社員力強化が方針、特に女性スタッフの活用で店舗の
活性化を図る。力強いサービススタッフの技術力
札幌トヨタ自動車
中島 好美専務
「昨年、ネッツトヨタ札幌から当社の営業本部長(常務)に就任してまだ1年数ヶ月しか経っていませんが、この6月に専務取
締役営業本部長を拝命し、責任の重さ、緊張感、そして期待感というものを感じています」と全身に意欲をみなぎなせる中島専
務に今後の方針、抱負を聞いた。
「当社は今年、創立67周年を迎えましたが、この伝統と社風を重んじながら、時代にマッチした会社、競争に打ち勝つ強靱
な会社に成長させなければならないと考えています。そのためには、25年方針に掲げた『人(社員)のレベルアップ』と『マネー
ジメント力のレベルアップで“社員力”強化』を積極的に推進していく考えです。
販売力強化の方策は社員力を高めることがなによりです。社員では特に女性スタッフを育成し店舗活性化に活用したいと
思います。今後、女性の採用と育成を鋭意推進していきたいですね」と『ショールームは女性なり』の時代を彷彿させる方針の
一環を語る。
「社員力アップの成果の一つに、サービススタッフの大活躍が挙げられます。今年4月に行われた、全国トヨタサービス技術
コンクールの『故障診断競技』で全国優勝また、『メンテナンス競技』で優秀賞、『ボディー競技・ペイント競技』で敢闘賞を獲得
するという偉業を達成しました。
さらに、この度トヨタのエンジニア最高位となる『TOP CREW(トップクルー)』の認定証を受けたエンジニアを輩出するなど、当
社の技術力の高さを示しました。今後ともさらに切磋琢磨して全店のエンジニア技術力を高めていきたいと思います」とCS(お
客満足度)向上の最大項目の一つであるサービス技術力の高さをアピールする。
『販売戦略では、来年は東日本大震災から3年目を迎えますが、当時の新車販売台数減により初回車検到来台数が激減
する年度ですので、守りと攻めの姿勢を明確に打ち出していく方針です。それには保有台数は12万台を擁しますが、『ウエル
カムサポート』をしっかりフォローし、会員のお客様には100%入庫していただくことを目指して取り組みたい。現在、店頭吸引
企画である『スタンプ ツーリング』を実施しお客様に複数の店舗を知ってもらい社員とのコミュニケーションを高めるキャンペー
ンを行っています。お客様とのふれあいを高め当社の店舗に親近感を抱いていただきたいと思います』
「新車販売の状況は、HV車のラインアップ(新型マジェスタ、クラウン、新型SAI、プリウスなど)の充実が挙げられます。ま
た、話題のピンククラウンの予約販売が9月末で締切られましたが、当社では13台の契約を頂きました。来年早々には街中で
走るピンククラウンの雄姿(?)が見られると思います。
さらに、人気車種のランドクルーザー プラドをこの度マイナーチェンジ。このように商品力は充実し増販体制は整っていま
す。市場は法人客(特に建設、住宅、卸売業)を中心に春先から引き合いは好調に推移しています。
登録車1~8月の実績を見ますと、前年比で全国88.6%、道内94.9%、トヨタ全国87.6%、トヨタ道内94.5%の状況です。道
内の健闘が目立っていますが冬期のこれからが頑張りどきと気持ちを引き締めています」
「ともかく、長期戦略としては社員個人個人がプロとしての仕事をこなす技術をより一層磨くことですね。売り上げや利益増
はそれに伴って付いてくるものと思います。そして、一層明るい楽しい会社にしていきたいですね」と社員を大切にする(ESを
高める)中島専務の活躍を期待したい。
ルールを守る会社に育て、社員の活力を引き出したい
お客様の増やし方を研究、実践しCSを高めたい
ネッツトヨタ道都
酒井 浩司社長
専務取締役として就任した当時は「一刻も早く道都の人間になり切ること」と語っていた酒井社長。今年6月、社長就任3年
目を迎え「今は社員の行動や意識そして社風をしっかり把握しています。それ故に課題が見えてきましたので鋭意、社内変革
を行っているところです」と力強く話す。
昨年12月に創立55周年を迎え、またネッツ店とビスタ店が融合してから来年5月に10周年の大きな節目を迎える。将来の同
社の繁栄は酒井社長の会社変革の『今(でしょう)』にかかっていることは間違いない。
「会社変革については、『お客様に愛され、社員に夢を、信頼と創造のネッツ道都』『社員の知恵と工夫と行動でお客様と共
に発展するネッツ道都』という経営理念が策定されていますが、これをさらに浸透、進化させていくことに力を入れていきたいと
思います。
また、基本的なことですがCSR(企業の社会的責任)宣言をして、ルールを守る会社に育て社員の活力を引き出したいと思い
ます。
社内に『CSR委員会』の基に『安全衛生委員会』『働き方委員会』『監査委員会』の三つの委員会を設置しています。
『安全衛生委員会』では運転時でのシートベルト着用と携帯電話使用禁止を徹底しています。現在5ヶ月間交通違反なしの
記録を続けています。交通安全に対する社員の自覚を一層求めています」と企業の社会的責任である『CSR』の遵守を厳しく
問う酒井社長。
「営業部門では全店の法人開拓が課題です。一昨年、本社に広域営業部を設置し法人客の開拓に成果を上げていますの
で、これを全店に拡げ攻めの営業を展開中です。一緒に同行訪問することがコツですね。
また、お客様の増やし方にも取り組んでいます。お客様とのコミュニケーション、接触力を高めるCR(Customer Retention)
活動の推進です。このRetentionは、“離れて行こうとするものを引き戻す”という意味があります。お客様は放っておくと自然に
離れて行きますからね。さらにもう一つのCR(コミュニティ・リレーションズ、地域との良好な関係づくり活動)と称する 地域貢献
活動を実践できる会社に成長させることが念願です」
「今後も社員や店舗を増やすと共に、店舗内容の質(設備と社員の応対力)を向上させ、愛される地域一番店を確立するこ
とが会社の目標であり、ディーラー人生を歩んできた私の夢でもあります」とネッツ道都のさらなる成長に愛着を抱く酒井社長
だが、大きな目標を掲げた酒井社長の経営はまだ始まったばかりだ。
店舗増設と「おもてなし」のショールーム変革に意欲、
新型タント、軽の既成概念を破る5つのポイントが目玉
ダイハツ北海道販売
細田 真一社長
昨年6月、社長に就任以来、サービス拠点の増強とショールームのあり方変革に積極的に取り組んでいる。
今年、同社は創立45周年(1968年6月創立*注:合併した札幌ダイハツ販売は1953年設立)を迎えたが、特に、札幌市内
サービス拠点の強化の必要性を痛感したという細田社長に今後の販売戦略などを聞いた。
「当社は年間、新車を1万4千台以上(2012年度)販売し、軽自動車では7年前からNO1の実績を上げています。また、ダイ
ハツ車約16万台強の保有を擁する道内トップクラスの会社ですが、札幌市内のサービス拠点は現在5店舗となっています。ダ
イハツの販売店様とともにダイハツの保有客を増やすとともに、直営店でもお客様を守り、増やすという戦略から札幌市内の
店舗を1区に1店舗体制が理想と考えています。
この度、清田区美しが丘に新店舗を建設し11月上旬オープンします。さらに、店舗設置増設を検討中です。
今後は保有ビジネスの時代となりますので、現在の直営店保有客数を1.5倍位まで増やしたいですね」と従来の安定経営
から一歩飛躍したダイナミックな経営を目指す細田社長。
「店舗の増設だけではなく、社員力の強化とショールームのあり方改革は特に大切と考えています。お客様とのつながり、
コミュニケーションの取り方、そして、お客様提案・改善制度でお客様の気づきを活用するなどです。ダイハツのショールームは
以前からカフェをコンセプトとしたお客様のおもてなしを行ってきています(CS向上)」
「つまり、お客様にとって便利で満足できる店舗作りを展開し、お客様を第一に考え、営業・メカニック問わずスタッフ全員で
接客を行うことです。居心地が良く、再来店したくなる感動を与える接客を目指しています」
「最近の新入社員の採用で、サービススタッフの採用環境が厳しくなっていますね。自動車整備士資格を持つ学生が減少し
ています。
当社では当初、整備資格がなくても入社後『育てる』という方針ですので、新入社員の家族から『安心』を頂いています」
「販売では、『スマアシ(スマート・アシスト)』搭載車の新ミライースや新ムーヴが人気です。さらに、この度発売になった新
型タントはおかげさまで発売前から大変な反響を得ています。大開口の『ミラクルオープンドア』が両側パワースライド採用、感
性をインスパイアする2つの異なるスタイル(タントカスタム、タント)など軽の既成概念を破る5つのポイントが目玉です」と話題
の新型車続々登場や販売体制の拡充に余念がない細田社長、しばらく息を抜けない日が続きそうだ。
会社の風土改革に社員とのコミュニケーションを重視
ミッションカードで会社の方針、社員の働き方を徹底
トヨタレンタリース新札幌
高木 和良副社長
今年6月、専務から副社長に昇任、会社の一層の躍進が期待されている高木副社長に今、社内で取り組んでいる課題やレ
ンタカーの戦況などを聞いた。
「下期スタートにあたり、社員にブック型の『Mission Card』を配布しました。これは各自の目標を明確にしまた、モラルなどで
社員の指針となる小冊子です。当社の事業は特に社員のモラル、信頼関係が求められます。今年で会社創立41年(注:カ
ローラ札幌系列になってからは21年)になりますが、会社風土は必ずしも良いとは言えない点もありましたので今、風土変革を
手がけているところです」
「レンタカーという事業は車の仕入れからお客様に貸与、回収そして、レンタカー上がりの車販売までが主な業務。私が当
社に就任暫くはレンタカーという業務内容がよく見えない状況でした。それで、役員席(3階)はあったのですが、レンタル部長
を兼任して社員と一緒の部屋(1階)に席を移しました。ワンフロアの部屋というのは社員の動きや仕事の中味が良く分かるも
のです。私はこの現場から学んだことが多かったですね」
「私は風土変革の中で特に幹部社員、一般社員との『コミュニケーションのとりかた』を重視しています。まず、幹部社員の
朝会(ミーティング)は毎日、朝8時半から行い、社員の動きなどを報告してもらっています。幹部がフイルター役になって仕事
状況がよく分かります。
また、全社員を対象に3年前から、社員(店長、女性社員など毎回5人くらいと)との昼食会を毎週1回本社で実施していま
す。各自の自己紹介の後、意見(提案や不満など)を率直に述べてもらいます。社員一人ひとりの考え方、性格、人間性という
ものを把握し、また私の(会社の)方針などを伝え理解してもらうようにしています。今では本音で話をする社員が多くなり、『明
るく 元気に 笑顔で』というスローガンの社風に変革してきています。社員の話をよく聞いてあげるということがいかに大切か
が分かる企画です。その結果、『報・連・相』についての考え方が理解してもらえるようになってきました」と社員の成長を喜ぶ
高木副社長。
「今、レンタル部では将来の需要創造を見込んで、3年前からキャンピングカーのレンタルに力を入れています。現在、7台を
保有していますがこれから台数を増やしていく予定です。レジャーを楽しむシルバー社会の到来、道外の旅行客の増加、そし
て海外客の増加によるレジャーの楽しみ方提案などで十分市場を喚起できる商品と思います。他社と差別化しブランド化でき
ればと考えています」とレンタカー業界に風穴を開け年々売り上げ、利益を伸ばしている同社はトヨタカローラ札幌グループ『期
待の星』に成長した。
同社の方針の一つに「お客様から『ありがとう』(CS)とたくさん言っていただける会社を目指す」とあるが、「社員や家族から
も(良い会社に勤めて)『ありがとう』と言われる会社にしていきたい」という高木副社長はひと味違った経営を目指している。
Fly UP