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農外から農業に参入した法人に対するアンケート調査
農外から農業に参入した法人に対するアンケート 調査結果概要 平 成 2 0 年 8 月 農業参入法人連絡協議会 全 国 農 業 会 議 所 農業参入法人連絡協議会(会長:櫻井武寛(株)一ノ蔵会長)では、全国農業会議所と共同で、農 外から農業に参入した法人270法人(本年3月1日現在281法人)に対しアンケート調査を実施し、 このほど、その概要をとりまとめました(回答のあった法人数82、回収率30%)。 1 経営面積 20ha以上 4% 経営面積は1ha以上が6割を占め、 10ha以上の法人も9%ある。 50a未満 17% 10~20ha 5% なお、回答のあった法人の56%が参 入当初に比べて経営規模を拡大して おり、当初の規模を維持している法人 も43%を占めている。 5~10ha 18% 50a~1ha 21% 3~5ha 5% 2~3ha 7% 1~2ha 23% 2 農業の売上高 100万円未満22%、100~300万 円未満16%で、これらで全体の3分の 1強となっているが、1千万円を超える 法人の割合も24%となっている。 なかには1億円以上の売り上げをあ げる法人も5%ある。 自社で農産物を利用する ため売り上げはない 13% 100万円未満 22% 農業を開始したばかりで 売り上げはない 10% 1億円以上 5% 3千万~5千万円 4% 2千万~3千万円 4% 1千万~2千万円 11% -1- 100万円以上 300万円未満 16% 300~500万円 7% 500万~1千万円 8% 3 農業部門の経営状況 参入法人の63%が赤字と答えてお り、黒字11%、収支ほぼ均衡10%を 大きく上回っている。 その他 9% 黒字 11% 営農開始間もないため 収支が不明である 7% 収支はほぼ均衡 している 10% 赤字 63% 4 初期投資の状況 参入にあたっての初期投資額は100 万円未満27%、100万~300万円が 18%であり、500万円未満が全体の ほぼ半数を占めているが、3千万円を 超える法人も18%ある。 3千万円以上 18% 100万円未満 27% 2千万円以上 3千万円未満 4% 1千万円以上 2千万円未満 10% 100万円以上 300万円未満 300万円以上 18% 500万円未満 4% 500万円以上 1千万円未満 19% 5 初期投資の調達先 銀行などの金融機関 の融資 10% 初期投資の調達先は、全額自己資 金によるとするものが52%、親会社か らが10%となっており、その他の中に 自己資金と他の資金との組み合わせ もあることから判断すると、全体の約3 分の2が親会社を含む自己資金に依 存している形となっている。 農林漁業金融公庫 の融資 3% その他 20% JAの融資 5% 親会社 10% 自己資金 52% -2- 6 借り受けた農地の状況 借り受けた農地が耕作放棄地または 条件の悪い土地であったとする法人 は、全体の約3分の2を占めており、一 方、普通の農地であったとする法人が 34%であった。 耕作放棄地のうち条件整備が必要 だったとする農地は39%で、耕作放棄 地または条件の悪い土地であったとす る回答の3分の2近くを占めている。 耕作放棄地ではな かったが条件の悪い 農地であった 14% その他 6% 普通の農地で あった 34% 耕作放棄地であった が、刈り払いくらいで 使える農地だった 7% 耕作放棄地のため 条件整備が必要 だった 39% 7 借り受けた農地について 借り受けた農地については、希望ど おりの農地だったとする法人が54%で あった。一方、同じ市町村でも別の地 域の農地を借りたかった16%、他の市 町村の農地を借り受けたかった1%と なっている。 他の市町村の農地を借 り受けたかった 1% 同じ市町村でも 別の地域の農地 を借りたかった 16% その他 17% 希望どおりの 農地だった 54% 参入できればどんな農 地でもよかった 11% 8 借りた農地が希望と違った場合 上の設問で別の農地を借りたかっ た、または他の市町村の農地を借り受 けたかったと回答した法人に対して、そ の理由をたずねたところ、市町村の農 地の利用調整を受け入れたためが3 1%となっており、次いで地権者の同意 が得られなかった23%、借りたかった 農地の所在する市町村では企業参入 を受け入れていなかったためとする回 答が23%で並んでいる。 また借りたかった農地が企業参入の 区域として設定されていないとする回 答も8%あった。 その他 15% 地権者の同意が得られな かったため 23% 借りたかった農地が 企業参入の区域とし て設定されていな かったため 8% 市町村の農地の 利用調整(あっせ ん等を含む)を受 け入れたため 31% -3- 借りたかった農地の所在す る市町村では、企業参入を 受け入れてなかったため 23% 9 公的機関が仲介して農地を 借りる仕組みについて 行政等の公的機関が仲介してくれる ことから貸し手側が安心して貸借に応 じてくれた48%、行政等の公的機関が 関与することで農地の選定、借入れが スムーズにいく24%、地権者等との農 地利用調整の手間が省略できる8%で 全体の8割がこの仕組みを評価してい る。 一方、行政の意向もあり営農開始に 時間がかかる7%、行政の取り組みい かんで事業が進まない恐れがある7% 等の指摘もある。 地権者等との農地の利用調整 その他 の手間が省略できる 6% 8% 行政の取り組みいか んで事業が進まない 恐れがある 7% 行政等の公的機関が 仲介してくれることか ら、貸し手側(農家)が 安心して貸借に応じて くれた 48% 手続きが煩雑になり、 行政の意向もあり、 営農開始に時間が かかる 7% 行政等の公的機関が関与する ことで農地の選定、借入れがス ムーズにいく 24% 10 今後の経営規模拡大の意向 今後経営面積を拡大したいとする法 人は60%、現在の面積を維持する法 人は38%であった。一方、面積を縮小 したいとする法人は2%であった。 経営面積を縮小したい 2% 現在の経営面積を 維持する 38% 経営面積を 拡大したい 60% 11 農地の確保見込みについて 上の設問で経営面積を拡大したいと する法人のうち、必要な農地はほぼ確 保できる見込みであると回答した法人 は58%、かなり難しそうであるとする 法人が16%となっている。 わからない 26% また、わからないとする法人も24% あった。 必要な農地の 確保はかなり 難しそうである 16% -4- 必要な農地は ほぼ確保でき る見込みであ る 58% 12 望ましい規模拡大の方法 規模拡大を考える場合、賃借(リー ス)がいいとする法人は73%、売買 (購入)がいいとする法人は10%で あった。 どちらとも言えない 13% また、どちらとも言えないとする法人 は13%であった。 売買(購入) がいい 10% その他 4% 貸借(リース)がいい 73% 13 リースがいいと考える理由 上の設問で賃借(リース)がいいと答えた法人にその理由をたずねたところ、購入しては採算的に 合わないからが66%、リースでも安定した経営を行うことができるからが51%であった(複数回答) 0 10 20 30 40 50 60 70 51% リースでも安定した経営を行うことができるから 66% 農地を購入しては採算的に合わないから 17% 農業は長期的な見通しが立てにくいから 14% 購入したい農地は見つからない、または手に入りにくいから 3% その他 14 購入がいいと考える理由 同じく購入がいいと回答した法人にその理由をたずねたところ、賃借では思うような投資がしにく いからが60%、契約終了後返還を申し出る恐れがあり不安定だからが40%であった。 0 10 20 30 40 50 60 60% 貸借では土地改良等思うような投資がしにくいから 貸借では契約終了後返還を申し出される恐れがあり不安定 だから 40% 20% 農地を資産として保有したいから -5- 70 15 現状維持または縮小を 考えている理由 その他 9% 同じように現状維持または縮小を考 えている理由をたずねたところ、思った ような収益が上がらないためが30%、 農産物の販路の確保が困難なため1 5%、技術が不足しているため19%で あった。 技術が不足して いるため 19% 思ったような 収益が上が らないため 30% 条件のよい農地の確保が 困難なため 6% 農産物の販路の確保が 困難なため 15% また経営方針どおりの面積が確保で きたためが21%であった。 経営方針どおりの面積 が確保できたため 21% 16 地域農業振興の活動 地域農業振興のために取り組んでいる活動としては、耕作放棄地の解消56%、地域特産品の 生産振興54%、雇用の場の創設39%などが多くなっている(複数回答)。 0 10 20 30 40 50 60 54% 地域特産品の生産振興 39% 新規雇用による雇用の場の創設 30% 周辺農家と協力した産地化の推進 56% 地域の耕作放棄地の解消、景観保全 15% 伝統的行事への参加などによる地域の活性化 29% 食農教育の推進 32% 都市住民との交流 7% その他 17 農業経営における課題 経営課題としては、農業生産や経営、技術に関することが46%、農産物の加工・販売に関するこ と43%、農地に関すること29%などとなっている(複数回答)。 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 29% 農地に関すること 46% 農業生産や経営、技術に関すること 13% 農業の税制や金融に関すること 15% 雇用や就業・労務管理に関すること 農業の税務・会計・経理に関すること 5% 43% 農産物の加工や販売に関すること その他 50 6% -6- 18 農業経営における課題(具体的回答) 1 農地に関すること NO 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 内 容 好条件の農地があっても指定外のため借入れできない。 農 地 の 集 約 が な か な か 進 ま な い 点 や 有 機 栽 培 を 前 提 と し た 場 合 、 環 境の 調 整 が 困難となってくる。 農地は栽培年数で取得したい。 遊 休 農 地 や 耕 作 放 棄 地 は 基 盤 や 土 壌 が 悪 く 新 た に 基 盤 づ く り や 土 壌 改良 を 行 わ なければならず、農地を取得しても余分な経費が莫大にかかる。 木や竹などが生えてこないような土地を借りたい。 農地を賃借あるいは購入で手当しようとしている農地の集約化。 転作の削減。農地の集積。町内の地主の土地で同一市内で用水路を挟んだ旧隣 町の農地が借り受け不可(旧隣町に法人の受け入れ態勢がない)。 借 り た 農 地 を 農 業 が で き る 状 態 に す る の に 資 金 が 必 要 ( 水 は け 、 除 草、 堆 肥 、 元肥など)。 農地として使用するのに投資がかかる。 拡大したいが、分散していると難しい。 土づくりに時間がかかる。 特 定 法 人 貸 付 事 業 に お い て 耕 作 放 棄 地 お よ び 恐 れ の あ る 農 地 の リ ー スが 基 本 に なっているが、全農地に拡大してほしい。生産調整において H20 年からは作付 面積にあわせた配分となっているが、特区参入時は農地の保全が一番の目的(耕 作 放 棄 地 の 防 止 ) で あ っ た こ と に 対 し て 、 現 在 ま で 確 保 し た 農 地 を 転作 し な け ればならない。 条件整備に金がかかりすぎる。 規制が厳しい。 農 地 が 中 山 間 地 で 低 温 、 冷 水 、 水 不 足 、 水 持 ち が 悪 く 水 田 管 理 が 難 しい 。 ま た 収穫量も少ない。 土壌改良の費用負担を少なくすること(公的負担)。 既 存 の 農 家 の 土 地 の 資 産 意 識 が 強 く 2 万 円 / 坪 が 相 場 。 こ れ で は 農 業の た め に 運 用 す る よ り 転 用 期 待 で 塩 漬 け に な っ て い く 。 農 地 の 農 外 利 用 を 厳 しく 取 り 締 ま り 、 担 い 手 へ の 集 中 を 図 る 必 要 が あ る 。 農 地 法 の 規 制 緩 和 で は な く、 農 地 法 の精神(農地は耕す人(法人でも個人でも)が耕すためにある)の徹底を。 農地を直接リースできるようになりたい。 賃 貸 借 契 約 を し て い て も 途 中 で 家 を 建 て る の で 返 し て ほ し い と 言 わ れる こ と が 時々ある。 現 在 使 用 し て い る 農 地 は 自 分 の 力 で は 到 底 使 え る 畑 で は な い 。 先 行 投資 が 莫 大 になり、資金不足になり、ノウハウもなくただ時間が過ぎるだけである。 水田の畑地転換に対し排水対策等に対する助成措置が望まれる。 農地に対する考えが甘かった。もっと条件のよい土地を借りるべきだった。 -7- 2 農業生産や経営、技術に関すること NO 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 3 内 容 無農薬でやっていきたいが、技術や情報がなく困る。 農 地 の 確 保 と そ れ に 関 わ る 地 代 や 水 利 な ど の 諸 費 用 の 高 負 担 。 高 額 な農 業 機 械 の有効利用。環境保全型農法への技術指導や援助支援。 担当者は農家の人だが、大規模な野菜づくりのために本人は大変苦労している。 販 路 に つ い て も 地 産 地 消 を 目 指 し て い て 、 地 元 の 旅 館 に 話 を し て い るが 、 安 定 し た 供 給 が ま だ で き な い の で ス ム ー ズ な 販 売 に 至 っ て い な い 。 あ と 2∼ 3 年 を 目途に確立したいと思っている。 タイムリーな技術指導が必要。 県、JAの指導などを受けて技術力を徐々につけてはいる。 花 き の 秀 品 率 を 向 上 し て い く こ と が 必 要 。 同 時 に 市 場 等 の 販 路 開 拓 も重 要 と 考 える。 水 稲 だ け で な く 野 菜 等 の 生 産 、 加 工 、 販 売 も 視 野 に 入 れ て い る が 、 様々 な も の の検証段階。 作 物 を 収 穫 し て 次 の 植 付 け ま で の 休 閑 が 長 す ぎ る 。 J A に た び た び 申し て い る けれどもいまだ改正されない。 経営的にプラスにするために、さらなる先行投資が必要。 離 島 の ハ ン デ ィ キ ャ ッ プ は 大 き く 克 服 す る た め に は ブ ラ ン ド 化 の 推 進し か 活 路 が な い と 思 っ て い る が 、 ブ ラ ン ド に な る ま で に は 長 期 的 に な る 。 し かし あ ま り に も 長 期 化 す る と 会 社 経 営 が 出 来 な く な り 、 会 社 の 存 続 さ え 危 ぶ ま れ大 変 危 惧 し て い る 。 昨 今 の 原 油 高 や 飼 料 の 高 騰 は 農 業 経 営 を 更 に 悪 化 さ せ て いる 。 今 後 とも、この状態が続く事になれば農業経営からの撤退も考えられる。 進 出 し て 3 年 。 累 積 赤 字 が 約 6 千 8 百 万 円 。 今 年 人 件 費 を 削 減 す る ため 3 名 を 本業へ移し、10 名で生産、販売に頑張ってトントンまでもっていかなければ撤 退を覚悟しなければならない勝負の年。 生 産 技 術 が 不 足 し て い る た め 、 荒 廃 地 の 解 消 を 考 え て も 面 積 を 増 や すこ と が で きない。加工や販売の組織も高齢者が多く、思うように進まない。 参 入 4 年 目 で 生 産 ・ 栽 培 技 術 が 向 上 し て き た が 、 ま だ ま だ 足 り な い 。努 力 が 必 要。 栽培技術が確立されていないため、病気等に対して処置が難しい。 栽培技術の向上が必要。 現 職 中 プ ロ だ っ た 方 々 O B が 運 営 に 参 加 す る こ と が 望 ま れ る 。 面 積 の割 に は 反 収があがらず厳しい状況である。 地 域 農 業 、 農 地 を 守 る た め に 行 動 し て い る が 、 思 う よ う な 収 入 は な く、 ま た 気 候によって収益が増減する難しさがある。 農業の税制や金融に関すること NO 1 2 3 4 5 内 容 銀 行 借 入 が 主 だ が 、 短 プ ラ 連 動 で 借 り て い る た め 金 利 が 高 い 。 償 却 資産 税 が 高 い。一般の工業生産品と違い単価が低いのに同じ税率は厳しい。 産物より加工・販売で公庫等の借入が簡単にできるようにしてほしい。 NPO法人であるため(農家対象でない)制度資金が利用できない。 土地改良区費や水利費の問題、減反政策の正当性の有無が問題。 今後、倉庫、種苗施設、農業機械等々が必要となり、長期低金利が課題。 -8- 6 7 4 雇用や就業・労務管理に関すること NO 1 2 3 4 5 6 7 8 9 5 内 容 お 盆 や 年 末 年 始 の 出 荷 が 多 い 時 期 に パ ー ト の 出 勤 率 が 低 い 。 外 国 人 研修 生 を 入 れ て い る の で 何 と か カ バ ー し て い る が 、 今 後 こ の 制 度 も 不 透 明 な た めに 不 安 定 である。また 85 名のパートの有給休暇分の負担額が大きい。 地域農業支援のための農業専門シルバーバンク(行政と相談中)の設置を。 就業時間が不規則。 人の確保。 サ ラ リ ー マ ン 農 家 で は や っ て い け な い 。 早 朝 、 最 盛 期 の 出 荷 作 業 等 一般 の 農 家 並の働きが必要。 農業は天候に左右されるので労務管理が難しい。 現在、職員(通年雇用)1人で対応しているため、休みが取得できない。60 歳 を 超 え て 従 事 し て い る の で 健 康 管 理 上 の 問 題 を 抱 え て い る 。 若 い 社 員を 早 く 採 用して会社としての利点を生かした営農をしていきたい。 借入している土地がバラバラのため労務管理に気を遣う。 多くの人を使えば農業経営において収益はあがってこない。 農業の税務・会計・経理に関すること NO 1 2 3 6 運 転 資 金 に つ い て 、 保 証 協 会 を 通 じ て 資 金 調 達 を 図 ろ う と し て い る が、 た だ で さ え 建 設 業 を 避 け て お り 、 農 業 参 入 に よ り さ ら に 悪 化 し 、 融 資 だ め 。農 林 公 庫 は 建 設 業 に は 融 資 し て く れ な い し 農 業 部 門 に も 3 年 お 願 い し て い る がだ め 。 農 業参入により収支のバランスが崩れランクは下がり受注が低下。 N P O に 対 す る 金 融 機 関 や J A の 融 資 、 国 の 支 援 が 制 度 と し て 確 立 され て い な い。 内 容 商 業 簿 記 や 工 業 簿 記 は わ か る が 、 農 業 簿 記 に つ い て は 計 上 す べ き も の、 し な く てもいいもの等計上方法を勉強したい。現在農業従事者に相談している。 自 社 加 工 品 に 利 用 す る の み な ら ず 、 直 接 販 売 も 視 野 に 入 れ て い る 。 その 際 会 計 上の処理が煩雑。 まだ利益が出せる状況ではないが、今後農業部門担当の事務員を設置していく。 農産物の加工や販売に関すること 1 2 3 4 5 6 農産物の販路拡大に対する手段がなかなか見つからない。 資金、販路、戦略の具体的計画書が作れない。 販 売 ル ー ト が な い た め J A を 経 由 し て 東 京 市 場 等 に 出 荷 す る の で 、 余分 な 手 数 料等が発生する。 個 人 販 売 の 比 率 を 増 や し て い き た い が 、 我 々 は 販 売 能 力 が 低 い 。 あ る程 度 の 価 格で取引をする相手を探していきたい(なかなか伝手がみつからない)。ソバ、 野 菜 は そ の ま ま 売 る よ り 加 工 等 、 付 加 価 値 を つ け な け れ ば 採 算 が 合 わな い 。 加 工の許可、ノウハウを身につけたい。 商品化するのに経費がかかる(シール・袋など)。 付 加 価 値 を つ け て の 加 工 ・ 販 売 で 今 勉 強 中 。 加 工 施 設 等 の 資 金 関 係 で様 々 な 問 題をかかえている。 -9- 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 7 売ることの難しさ。自分では値がつけられないこと。 生 産 → 加 工 → 販 売 を 全 て 行 え る よ う に 計 画 中 。 販 路 開 拓 を 進 め な が ら生 産 規 模 を拡大予定。 生産→出荷ではダメ。直販を。 どぶろくの製造について年間を通して一定の味を保とうと努力している。 農作物の加工には専用機器が必要。 15 ∼ 20 %出る商品にならない物を加工し販売をする計画を持っている。現在 研究段階で早く商品化を図る。 現在農産物の加工・販売はやっていないが、今後さらなる研究開発を行う。 農業法人と農業生産法人とでは法律の適用が大きく違うこと。 地方で栽培しているため出荷費用がかさむ。 新 規 参 入 な の で 販 路 が な か な か 見 つ か ら な い 。 う ま く 売 り さ ば き で きな い 。 安 い。 その他 NO 1 2 3 19 NO 1 2 3 4 5 6 7 内 容 別法人化を検討しているが、なかなかイメージが得られない。 米 の 価 格 安 定 の た め 国 は も っ と 真 剣 に 考 え て ほ し い 。 そ の た め の 方 策と し て 、 個 人 の 自 由 販 売 の 容 認 は や が て 値 崩 れ を 導 く こ と と な ろ う 。 J A 等 のい っ そ う の強化により価格安定対策を望む。 農業技術およびNPO運営上の経営管理能力者の充実(Uターン、定年帰農者 など経営スタッフの確保)。 政策・制度等で国や地方自治体等への期待や意見 内 容 耕 作 放 棄 地 を 簡 単 に 借 り ら れ る 仕 組 み や 新 規 就 農 者 ( 特 に 退 職 者 な どを 含 め 露 地農業の)相談窓口の拡大。 農業に対する政策は急ピッチで進められていることは最近の情報でよくわかる が 、 反 し て 資 材 の 高 騰 、 機 械 化 の 必 要 性 な ど 生 産 原 価 に 大 き く 関 連 する も の の 対 策 が 未 だ 不 明 の よ う に 思 え る 。 よ り 安 定 し た 農 業 経 営 が で き る よ うな 政 策 を もっと進めてほしい。 農 産 物 の 生 産 施 設 の 償 却 資 産 税 を 安 く し て ほ し い 。 高 齢 化 が 進 み 労 働力 が 不 足 し て い く の で 、 外 国 人 の 受 入 れ に つ い て 実 績 に 応 じ た 受 入 れ 拡 大 を 考え て ほ し い。 「戦略」指導員の派遣を。実行段階において専門家の派遣をお願いしたい。 安 易 に 遺 伝 子 加 工 さ れ た 種 子 を 輸 入 許 可 す べ き で な い 。 ナ タ ネ 栽 培 は低 収 益 で 栽 培 意 欲 が 乏 し い 。 水 田 調 整 等 の み に と ら わ れ る こ と な く 、 食 用 油 対策 と し て 国として栽培促進策を考えてほしい。 都会周辺の農地等とわれわれ田舎の中山間地域の農地を同じように考えず、線 引きをした上での法律(会社が農地を持てる)を望む。生産性の最盛期は20 ∼50年(利益を生む)。 リ ー ス 特 区 で 自 治 体 か ら 農 地 を 借 り て い る が 、 直 接 農 家 か ら 借 り る こと が で き な い か 。 農 業 委 員 会 の 権 限 が 強 く て 、 町 も 遠 慮 し な が ら 事 業 を 進 め てい る 状 況 - 10 - 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 に あ る 。 特 に 、 認 定 農 業 者 制 度 に つ い て 、 条 件 が ク リ ア し て い れ ば 、都 道 府 県 の 権 限 で 認 定 農 業 者 に で き な い か 。 遊 休 農 地 や 耕 作 放 棄 地 は 国 の 制 度で 作 物 に 見合う基盤づくりはできないか。 荒 廃 地 の 整 備 が 速 や か に 進 む シ ス テ ム を 望 む 。 国 の 政 策 に 対 し 県 の 理解 が 担 当 者 に よ っ て 大 き く 異 な る 。 国 の 政 策 を も っ と 地 方 自 治 体 に 理 解 さ せ てほ し い 。 国 は 荒 廃 地 対 策 に 対 し も っ と 地 方 に ノ ル マ で も 与 え て 動 か し て ほ し い。 町 の 担 当者はまずまずやる気があるが、県のレベルで担当者の認識の違いが大きい。 小麦の価格が高騰している今、米の消費拡大を唱えてほしい。中山間地域では、 農 業 者 の 高 齢 化 が 進 み 農 地 の 荒 廃 が 心 配 さ れ る 。 現 在 は 中 山 間 地 域 直接 支 払 制 度 で 保 護 さ れ て い る が 、 若 者 が 農 業 で 生 活 で き る よ う に 、 今 後 も 手 厚く 保 護 し て ほ し い 。 環 境 の 観 点 か ら も 山 間 地 が 荒 れ る と 、 下 流 域 に も 影 響 が 出る 。 中 山 間 地 域 は 作 ら れ る も の が 限 ら れ る ( 米 か そ ば く ら い )。 平 場 の 条 件 の よ い と こ ろ は 何 で も で き る と 思 う の で 、 平 場 で 転 作 等 を す る な ど 、 棲 み 分 け をし て ほ し い。 1 . 長 期 低 迷 し て い る 日 本 酒 の 伝 統 を 守 り 育 て る た め に 「 高 品 質 の 酒米 の 安 定 確 保 」 と 「 地 域 農 業 支 援 」 を 目 的 に 、 構 造 改 革 特 区 で 酒 米 栽 培 に 着 手。 し か し 過 大 な る 転 作 負 担 で 本 来 の 酒 米 栽 培 の 重 荷 に な っ て い る 。 弊 社 で は 、単 な る 米 作 り で は な く 地 域 の 公 的 機 関 と と も に リ ス ク を 負 担 し た 高 品 質 米 の 栽培 方 法 の 確 立 と 地 域 環 境 保 全 も 含 め 地 域 農 家 と 一 緒 に “ 元 気 な 地 域 ” づ く り を積 極 的 に 推 進 し 、 自 社 全 量 使 用 し て い る と こ ろ か ら 、 転 作 は 一 律 で な く 個 々 の見 地 か ら 対応してほしい。 2 . 農 地 集 積 で は 、 現 在 使 用 し て る 農 地 は 旧 町 の 端 か ら 端 ま で 点 在 し乗 用 車 で も 約 2 0 分 以 上 か か る 。 農 地 の 公 的 管 理 組 織 が 強 力 な 指 導 力 を 発 揮 し、 集 落 営 農 組 織 や 地 域 担 い 手 農 家 、 農 業 参 入 企 業 と の 効 率 的 な 農 地 の 集 積 を 早急 に 推 進 してほしい。 3 . 耕 作 困 難 な 農 地 を 企 業 が 支 援 す る 政 策 の 積 極 的 な 推 進 を 国 が 進 めて い る の に 、 現 場 で は 旧 特 区 の 適 用 区 域 に こ だ わ り 、 関 係 行 政 や 農 業 委 員 会 に検 討 を お 願いしているが、地域の協議会での決まりで企業参入の規定がないとのことで、 同 一 市 内 の 用 水 路 を 挟 ん だ 圃 場 が 借 り ら れ な い 。 と に か く 、 参 入 希 望の 受 付 窓 口を開き、そこで個々の案件を検討すればよいのではないか。 時 期 的 に は 今 が 一 番 い い と 思 う 。 中 国 産 野 菜 の 輸 入 が 少 な く な っ て いる 今 、 地 元 の 野 菜 を 多 く た く さ ん 作 る こ と が 企 業 と し て の チ ャ ン ス と 思 う 。 農業 機 械 購 入の補助金があればもう少し利益も上がると思う。 燃 料 、 肥 料 な ど の 高 騰 に よ り 資 金 的 援 助 が 必 要 。 今 の ま ま で は 就 農 者も い な く なる若者が意欲をもてる農業政策が必要。 政策・制度はよい方向にあると思う。 政 策 は 生 産 農 家 の 代 表 者 を 政 策 集 団 に 入 れ た 中 で 策 を 練 っ て い く 必 要が あ る 。 農業は合理的な考えだけでは政策は失敗する。 地域によって状況がいろいろ異なっているが、政策が一律になっている。 補助金活用、販路支援を望む。 行政へも放棄地解消に向かって取り組んでいる企業に支援をしてほしい。 国 に お い て は 、 地 方 の 現 状 が ほ と ん ど 理 解 さ れ て い な い 。 一 律 の 机 上プ ラ ン で 解決できるような状況にないことから地方自治体への委任を進めるべき。新規 参 入 者 へ の 制 度 資 金 枠 を 作 る べ き 。 交 付 金 ( 補 助 金 ) 制 度 は 不 要 。 地方 自 治 体 に お い て は 、 危 機 感 が 希 薄 。 現 場 を 歩 き 回 る 努 力 が 必 要 。 自 治 体 職 員自 ら が N POに参加すべき。 - 11 - 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 地 元 市 の 農 業 委 員 会 で 農 地 銀 行 の リ ス ト の 中 か ら 農 地 を 探 そ う と し たが 、 件 数 が 少 な く 、 か つ 年 に 1 回 し か 内 容 が 更 新 さ れ な い た め 、 機 能 し て い ると は 言 い 難い状況である。耕作放棄地の流動性を高める施策をお願いしたい。 単 に 減 反 を 進 め る の で な く 必 要 な も の を 提 案 す る 等 、 地 域 別 に 生 産 物を 変 え る よ う な 政 策 が 必 要 な の で は な い か 。 親 子 し か な い 農 家 で は な く 販 売 力を 備 え る ような政策を出してほしい。 農業機械の更新にも補助金をお願いしたい。 加工技術の向上と販売の強化、安定化。 農 業 参 入 に は 資 本 が か か り す ぎ る 。 県 ・ 役 場 等 の 補 助 金 の 援 助 が な けれ ば な か なか思うようにならない。 農 用 地 の 変 わ り よ う は 政 治 ・ 経 済 と 直 結 し て い る が 、 こ こ 数 年 来 の 成果 は 結 果 と し て 山 間 地 の 人 の 営 み を 壊 滅 さ せ 、 回 復 不 可 能 な 地 域 を 多 々 生 ん でお り 、 こ れ が 政 治 か と い う 思 い だ 。 こ の 関 係 の ア ン ケ ー ト は 3 件 目 だ が 、 調 査研 究 は ど のような人がやっているか聞きたいところだ。 ま と ま っ た 土 地 ( 数 十 ha 規 模 ) の リ ー ス を お 願 い し た い 。 散 ら ば っ た 農 地 の 賃借では集団営農的管理ができない、または難しい。 雇 用 対 策 で 始 ま っ た 事 業 も 約 20 年 、 特 区 で 進 出 し て 3 年 に な る 。 島 の 唯 一 の 産 業 と し て 今 後 も 頑 張 っ て い き た い が 、 今 年 が 勝 負 の 年 だ 。 進 出 し てか ら 現 施 設 の 老 朽 化 、 島 が 故 の 資 材 ・ 油 等 の 高 騰 、 販 路 の 拡 大 等 に 行 政 の 援 助は 全 く な い。もっと場所に応じた、きめの細かい補助を考えてほしい。 農 地 特 区 制 度 で も っ と 特 典 が ほ し い ( ・ 都 市 交 流 に 関 す る 情 報 の 提 供 、・ 農 業 経営に対する支援(土地改良等で思わぬ出費が重なる))。 政策、制度が後手、後手になるので、早い時期に検討してもらいたい。 農 薬 履 歴 、 生 産 履 歴 等 さ ま ざ ま な 義 務 化 が よ り 生 産 者 に コ ス ト 負 担 を強 い る こ と に な っ て い る 。 か と い っ て 価 格 転 嫁 は 難 し い 。 有 事 の 際 を 想 定 す れば 、 そ こ ま で の 義 務 化 は 非 常 に 疑 問 で あ る 。 商 品 と し て 売 れ る も の と 生 産 す るこ と の 時 間、苦労、コストを考えた時、各々が自己責任を負うべきと考える。 農 業 を 本 気 に な っ て や ろ う と す る 企 業 や 人 々 の こ と を 本 気 に な っ て 考え て い な いように思う。このところ自治体はよくなってきたが、国はどうも。 障 害 者 福 祉 施 策 の 一 貫 と し て 取 り 組 ん で い る 。 で き れ ば 農 耕 機 械 等 の助 成 が 受 けられたら助かる。 何 度 も 意 見 を 述 べ 、 疲 れ た 。 土 作 り 、 育 成 、 収 穫 、 そ し て 商 品 化 ・ 安定 化 に は 時間がかかり、試行錯誤の繰り返し。 都 市 計 画 上 農 地 を 確 保 し 農 地 の 農 業 以 外 へ の 転 用 を 規 制 し 、 農 業 利 用に 見 合 っ た 地 価 の 実 現 を 。 都 市 住 民 が 小 規 模 で 営 農 す る た め に 利 用 で き る よ うに 、 耕 作 者主義を守った上でその対象を拡大すること。 地方公共団体が仲介しなくても、公益法人が直接農地をリースできる方法を検討 してほしい。 建 設 業 も 先 行 き 不 安 だ ら け の 今 、 身 動 き が と れ な い 状 況 で あ り 、 資 金シ ョ ー ト が 目 の 前 に 迫 り 、 両 方 の 撤 退 を 考 え ざ る を え な い 状 況 で あ る 。 い ず れに し て も 建設会社による農業進出はかなり厳しい状況。 食 料 危 機 が 目 前 に 迫 っ て い る 昨 今 の 情 勢 を 受 け て 、 農 業 を 産 業 面 の みで な く 食 料 安 保 の 視 点 か ら も 政 策 を た て て ほ し い 。 農 政 の 柱 は J A 頼 み で 推 移し て き た 観 が あ る 。「 食 べ る こ と 」 に 関 し て は 全 て の 国 民 が そ の 安 全 に つ い て 関 与 の 義 務 を 負 う く ら い の 政 策 が 必 要 と 考 え る 。 当 面 、 N P O 活 動 を 活 用 し 一般 消 費 者 の農への参画、参加が推進できるような施策を打ち出してほしい。 - 12 -