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目次 - へき地ネット
「へき地ネット」(へき地医療情報ネットワークシステム) 概要と機能について 目次 1はじめに(へき地ネットの概要) 2平成 13 年へき地ネットスタート(へき地ネット開設の経緯) 3リニューアルの背景について(平成 18 年へき地ネットリニューアルに至る経緯) 4へき地ネットリニューアルポイント(平成 18 年リニューアル後の改良点、機能について) 4-1トップページのリニューアル 4-2へき地医療機関基礎情報データベースの最新化 4-3求人情報、求職情報の充実 5へき地医療に関する情報交換機能の充実について 6コンテンツ(内容)の充実について 7システムの今後の展開について ------------------------------------------------------------------------------「へき地ネット」に関するお問い合わせ先 社会法人地域医療振興協会・へき地医療支援センター 事務局:藤本・堀江 e-mail:[email protected] URL:http://www.hekichi.net/ ------------------------------------------------------------------------------- 1/8 1. はじめに 「へき地医療情報ネットワーク(以下、 「へき地ネット」という) 」(http://www.hekichi.net/)は、へき 地の医療に関する情報をインターネット上で共有し、へき地医療とへき地医療支援を振興するために、 平成 13 年度より厚生労働省の補助事業としてスタートしました。対象はへき地の診療所および病院、 へき地医療拠点病院、各都道府県のへき地医療支援機構、行政担当者、そしてへき地に興味を持つ(就 職を希望する)医療関係者と考えています。運営は(社)地域医療振興協会が行っていますが、平成 17 年度から(社)地域医療振興協会のへき地医療支援センターが運営を担当しています。 (図1) 図1 2. 平成 13 年 へき地ネットの目的 へき地ネットスタート 厚生労働省の政策として 1961 年から 5 年毎に策定されているへき地保健医療計画の中で、第 9 次の 計画は(社)地域医療振興協会の高久史麿会長と吉新通康理事長が中心となり、各都道府県にへき地医 療支援機構を設置すること、へき地中核病院とへき地医療支援病院をまとめてへき地医療拠点病院とす ること、へき地医療支援の中心を代診支援と位置づけたこと、など画期的なものとなりました。その中 で、へき地医療のシステム化・ネットワーク化が重要なテーマの1つとされ、インターネットを利用し た「へき地医療情報システム」を(社)地域医療振興協会が構築、運営を行うことになりました。 ホームページの内容(コンテンツ)については、当時先進的に運用されていた広島県中山間地域医療 情報ネットワークを参考にさせていただきました。 発足当初の内容は ・第 9 次へき地保健医療計画の周知 ・全国のへき地医療支援機構ならびにへき地医療施策の紹介 ・全国のへき地医療施設の紹介 2/8 ・へき地で勤務したい医療関係者の募集 ・へき地医療機関からの求人 ・へき地診療所への代診医派遣調整 ・一般の方およびへき地医療関係者が意見交換できる掲示板とメーリングリスト とし、まず全国のへき地医療施設のデータを集めるためのアンケートを実施しました。 ネットワークは一般向けのオープンの部分と、機関コードとパスワードを付与したへき地医療関係者 等のみが閲覧できる部分に分け、へき地医療に関する広報と業務の両面に利用できるシステムを目指し ました。 3. リニューアルの背景 へき地ネットが稼働して 6 年が経過し、曲がりなりにも「へき地医療のポータルサイト(情報集積の 場)」として、ヤフーやグーグルで「へき地医療」を検索するとトップに表示されるようになりました。 しかしデータベースの内容が古くなったこと、へき地医療施設の検索ができないこと、へき地勤務希望 者の登録と求人案内の内容が不足していることを改善する目的でリニューアルの準備を進め、18 年 5 月に「第 10 次へき地保健医療計画」が通知されたタイミングに合わせて、平成 18 年 10 月 1 日(日) より、へき地ネットのデザインと内容をリニューアルオープンしました。 4. へき地ネットのリニューアルポイント 主なリニューアルポイントは、下記の通りです。 ・ トップページのデザイン一新 ・ へき地医療機関の基礎情報最新化 ・ へき地医療診療所・へき地医療拠点病院の検索条件強化 ・ 求人情報の充実化 ・ へき地医療に関する情報交換 ・ コンテンツの充実化 各項目について詳細を説明しますが、操作方法等については関係者メニューの画面上部に、「操作説明 書」を設けていますので、ぜひ実際にホームページを開いて操作してみてください。 4-1 トップページのデザイン一新 まずトップページの見直しを行いました。平成 16 年に一度更新した際に 13 年スタート時よりカラフ ルなトップページとなっていましたが、リニューアル後は色遣いを抑え気味にし、文字中心のシンプル な画面としました。 (これが最近のはやりだそうです) 画面の左側に各種ボタンを配置し、第 10 次へき地保健医療計画の紹介やへき地医療支援センターの 紹介等を行っています。右側はへき地医療支援センターからのお知らせ(へき地医療関係の最新ニュー ス、各種イベントの通知、へき地医療支援機構主催の研修会等)、全国のへき地医療施設から登録され た求人情報最新版と活動報告の表示欄があります。 また機関コードを持ったへき地医療関係者がログインすると、画面上部に関係者メニューが表示され 3/8 ます。実際に業務を行う場合はこの関係者メニューが重要となりますので、使う頻度が高いものを上部 に配置する、というウエブデザインの基本に沿ったものとしてみました。 (図2) 【関係者メニュー】 ・関係者の方が参照・登録できる情報です。 ・機関コードとパスワードを入力し、ログインするとメ ニュー表示されます。 図2 4-2 新トップページ へき地医療機関の基礎情報データベース最新化 平成 13 年に各都道府県のへき地医療支援機構もしくはへき地医療担当課を通してへき地診療所、へ き地医療拠点病院の調査を行い、そのデータをへき地ネットに登録しました。以後順次データを更新し てきましたが、へき地でヘリコプター搬送が日常的に行われるようになり、へき地医療機関で臨床研修 が行われるようになるなど、へき地医療を取り巻く環境が変わってきたことをふまえて、平成 18 年 7 ~8 月に支援機構を通して全国のへき地診療所・へき地医療拠点病院に対して新たに調査票を発送しま した。 新しいデータベースでは、入力されている項目を地区ごと・県ごと、施設種別ごと、立地条件などを 検索語として検索が可能となるようにしました。これによって、全国のへき地医療機関の最新情報を簡 単に検索し、例えば自分が就職したい施設を調べて連絡してみる、といったことにつながる可能性があ ると思います。また検索したへき地医療機関の周辺地図を表示できるようにしました。 (図3) ①都道府県選択画面 ②条件選択画面 4/8 関係者のみ表示され る体制の検索条件 ④地図表示画面 ③結果一覧画面 図3 4-3 検索画面 求人情報・求職情報の充実 へき地医療機関の医師不足が叫ばれ続けておりますが、地域医療の確保は地方にとっての重要な社会 インフラであるにもかかわらず、医師不足は一向に改善されていません。各都道府県のへき地医療支援 機構や医師確保担当課、診療所や病院の担当者の方が必死になって医師確保を進めている現状です。私 たちは全国版のネットワークという利点を生かして協力していくために、へき地医療機関の求人情報登 録とへき地への勤務を希望する医療関係者の登録機能を向上させました。 求人情報に登録される医療機関は原則として各都道府県のへき地医療支援機構を通していただくこ とにしています。診療所に限らず、現在もっとも医師不足で苦しんでいる地域の病院からの求人登録も お待ちしています。へき地へ勤務希望登録は、入力を求める情報をきめ細かく、医療関係者がへき地に 勤務するにあたり重要な点、心配だと思われる点を必須記載項目にし、登録者とマッチするへき地医療 5/8 機関を探しやすくしました。 ①求人登録画面 ②求職問合せ画面 ③へき地勤務希望登録画面 6/8 図4 求人情報画面 5. へき地医療に関する情報交換 へき地医療関係者であるへき地医療支援機構、へき地医療拠点病院、へき地診療所、各都道府県担当 者用のメーリングリストを作成し、情報交換することが出来ます。参加登録は関係者メニューから可能 です。また、一般の方も掲示板を利用することができます。へき地医療に興味がある医学生、看護学生 等からの問い合わせなど多くなってきました。 へき地医療に興味はあるが、都合でまだ赴任は出来ないといった方のために、今後へき地医療メール マガジン(メルマガへき地医療)を発行していこうと考えています。(図5) 図5 メーリングリスト・メールマガジンメンバー登録画面 7/8 6. コンテンツ(内容)の充実化 「第 10 次へき地保健医療計画の紹介」 、 「へき地医療支援センターの概要」、 「再研修事業」 、「へき地医 療電話相談」 、 「求人求職登録後の運用の仕組み」等の情報を提供しており、へき地住民はもとより都市 住民にもへき地医療への理解を深めてもらえるよう、さらに充実を図っていきます。 (図6) 図6 コンテンツの充実化 7. システムの今後の展開 今回外側を中心にリニューアルしました。大切なのは中身です。継続的なへき地医療機関データベー ス更新をはじめとするコンテンツの充実化を継続しながら、より使いやすいシステムを目指していきた いと考えています。今後も、リニューアルした「へき地ネット」の更なる活用をお願いいたします。 また、システムに関するお問い合わせ、ご質問等は、お気軽に下記までご連絡ください。 ----------------------------------------------------------------------------------「へき地ネット」に関するお問い合わせ先 社会法人地域医療振興協会・へき地医療支援センター 事務局:藤本・堀江 e-mail:[email protected] URL:http://www.hekichi.net/ ----------------------------------------------------------------------------------資料提供:株式会社 NTT データ 第三公共システム事業本部医療福祉事業部 8/8