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(2) 移行・導入要件 ア. 当省が要求する以下の「イ」~「サ」の要件を除き
(2) 移行・導入要件 ア. 当省が要求する以下の「イ」~「サ」の要件を除き、原則、現行NWシステム (グループウェア)の機能をすべて継承し、正常に動作させること。また、パ ッケージ製品・バージョンの変更等により、現行NWシステム(グループウェ ア)の機能のうち継承ができない機能がある場合には、その機能を明確にし、 必要に応じて、代替案を検討した上で、担当職員の承認を得ること。なお、現 行NWシステム(グループウェア)にて実現している機能の詳細については、 「グループウェア 基本設計書」及び「利用ガイド -共働支援システム-」 を参照のこと。 イ. 現行NWシステム(グループウェア)のメールサーバ・クライアントPC内に 蓄積されたデータは、すべて受注者が移行を行うこと。 ウ. メールデータ(受信メール・送信メール)は、アーカイブ機能を利用し、運用 期間中のデータ保存及び保存されたデータに対するアクセスを可能とすること。 なお、アーカイブ機能の詳細については、「12.6 アーカイブ」を参照のこと。 エ. 全送受信メールの件名、送信者、宛先、サイズ等の情報を証跡ログとして管理 する仕組みを有すること。 オ. 証跡ログを取得したメールデータは、件名及び本文内容等をキーワードとして、 検索が可能であること。 カ. 証跡ログを取得したメールデータは、改ざん防止された状態で保管されること。 キ. 管理者は、個々の利用者の容量を随時確認できること。 ク. 図 15-2 の「1.メール」機能について、インターネット標準プロトコル・フォー マットである SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、POP3(Post Office Protocol3)、 IMAP4(Internet Mail Access Protocol4)、HTTP、HTTPS、HTML、MIME、S/MIME に対応していること。 ケ. 図 15-2 の「1-4.メールの送受信」機能について、最大 1 万 6 千人に一斉同報送 信ができること。また、一斉同報送信を行う場合の宛先グループが登録できる こと。 コ. 図 15-2 の「1-6.仕訳ルール・不在通知」機能について、内部ユーザ宛の設定と 外部向けの設定を分けられること。 サ. 図 15-2 の「6-1.掲示文書の登録」機能について、利用者がアクセス権限を有す る領域単位で、当該掲示文書の公開/非公開を設定できること。なお、利用者 の所属情報に応じた各領域の構成については、 「15.2.2 移行・導入要件 (3)部局・ 課室サイト」を参照のこと。 シ. インターネットへの電子メール送受信を行う外部メールサーバを設置するこ と。 - 192 - 15.1.2 Webクライアントによる利用 Webクライアントは、電子メールや予定表機能等、専用クライアントで提供するグル ープウェアの各種機能について、Webブラウザを用いて実現する機能である。次期NW システムにおいては、「利用形態B」でのグループウェア利用者及びモバイル用クライア ントPCを用いて外部よりグループウェアにアクセスする利用者に対し、Webクライア ントによるサービスを提供する。 (1) 導入要件 ア. HTML 3.2 及び European Computer Manufacturers Association (ECMA) 形式をサ ポートするインターネットブラウザにて動作すること。 イ. 可能な限り、クライアントPC内にキャッシュ情報が残らない仕組みとなって いること。 ウ. 原則、「15.1.1 専用クライアントによる利用 (2)移行・導入要件」に記述の 要件をすべて満たすこと。ただし、以下に掲げる機能については、必須とせず、 導入するパッケージ製品の標準機能に委ねることとする。 A. 送受信メールの新着通知、送信済メールの取消し・差し替え機能 B. メールの作成・予定表の登録・会議室予約情報(グループスケジュール)作成 時におけるオブジェクトの追加・OLEの埋め込み・書式の設定機能 C. タスクの登録、更新、削除、依頼、及び設定された代理人によるタスクの閲覧 機能 D. ショートカットキー、印刷等、Webクライアントを利用するブラウザ環境に 依存する各種機能 E. Webクライアントのビュー内でのファイルコピー・ペースト機能 F. Webクライアントに表示される情報をファイル(Excel、CSV)に書き出す機 能 G. 専用クライアント側で、カスタマイズにより実現する機能と同等の機能 15.1.3 運用要件 ア. 「参考資料13 個別サービスの運用スケジュール」に基づき、グループウェ アに関する各機能の運用サービスを提供すること。 イ. サーバ障害、データベース破損、または、その他のデータ損失等の障害発生時 におけるデータ復元によるグループウェアのサービスの停止時間を最小限に抑 えるため、現行NWシステムの「バックアップ詳細設計書」にて定められたバ ックアップ実施タイミング及びバックアップデータ保管方法に基づき、グルー プウェアのデータのバックアップ作業及びバックアップデータを格納したテー プの管理を行うこと。 ウ. 「参考資料6 監視・管理対象項目一覧」に基づいて、グループウェアに関す - 193 - る監視対象項目を定義し、監視サービスを用いた監視を行うこと。 エ. データについては、リストア要求を受けてから 1 日以内(ヘルプデスク稼働時 間外は除く。)にリストアすること。 オ. バックアップが正常に行われることの確認、リストア依頼への対応、障害時の リストア実施、リストア対象期間が 3 ヶ月を超過したバックアップテープのN Wシステム運用拠点以外への移動、及び移動したバックアップテープの消去を 行うこと。 カ. GUI ベースの監視環境を用いて、サーバ、パフォーマンスの一元的な監視を行 うこと。 キ. グループウェアのサービスの停止、パフォーマンスの悪化等の異常を検知した 場合は、担当職員に報告し、原因究明・分析及び対応を実施すること。 ク. 担当職員からの指示に応じ、メールアドレスの付与、電子会議室の追加・削除・ 設定変更、及び会議室予約機能で用いる会議室情報の登録・削除・変更作業を 行うこと。 ケ. グループウェアに関する問題が発生した場合は、メールボックスのサイズ・制 限値の変更、フィルタの設定、及びディスクデフラグ等の作業を行い、対処す ること。また、人事異動の際に発生する運用作業全般を行うこと。 15.2 電子掲示板(職員ポータル) 15.2.1 現行電子掲示板(職員ポータル)の概要 現行NWシステム内における情報伝達・検索の効率化、利用者の所属組織あるいは、業 務に応じた情報共有の高度化を目的に、パッケージ製品を用いてコンテンツの統合サイト を提供する個別サービスであり、具体的には、現行NWシステムの利用者約6千人に対し、 図15-3に示す機能を提供している。 - 194 -