デリシャスファーム株式会社資料1（PDF：1077KB）

講演資料２
トマト生産における6次産業化
～「女性の視点を生かした経営」を実践～
デリシャスファーム株式会社
専務取締役 今野栄子
デリシャスファーム株式会社
所在地
宮城県大崎市鹿島台
宮城県
大崎市
施設規模
鉄骨ハウス1.8ha
パイプハウス53a
露地20ａ 直売所 加工場
カフェ 加工体験施設
鹿島台
仙台
構成員
従業員27名、役員3名による
※内女性22名
販売品目
デリシャストマト トマト(大玉・ミニ) 水菜 大根
カボチャ カブ イチジク ブルーベリー
およびその加工品
経営の柱は「デリシャストマト」
・節水栽培した「玉光デリシャス」品種
・高糖度で酸味と甘味のバランスが良いのが特徴
・10-11月に定植、2-7月まで収穫
・生産が難しく、規格外品が多く発生する
・鹿島台では2法人・4戸のみ栽培
「デリシャストマト」
規格外品
(栽培当初は50%近く発生)
※一度は栽培を
断念したことも…
6次産業化に取り組んだきっかけ
大量に発生する規格外品を有効活用したい
1998年 JA生産部会の発案により、
委託加工でトマト缶ジュースの生産を開始
自社製品開発・製造の取り組み開始
①コンサルタントを
活用した商品開発
(※写真は2013年のものです)
②完成レシピに
より委託製造
(完成したレシピは5つ)
③試験販売
(およそ1年間)
自社直売所における試験販売の結果
・加工品の売れ行きは好調
・加工品により集客力が向上
・青果物と一緒に購入する
ケースも多く、客単価が向上
相乗効果で
収益アップ
青果物販売との相乗効果は非常に大きい
・加工場(76㎡)を新設
・3名の専属スタッフを配置し、
加工部門を立ち上げた
現在の加工品ラインナップ(一部)
現在のアイテムは50種類(規格違い商品を含む)
一般消費者向け
ジュース類
トマトカレー
スイーツ類
ギフトセット
業務用向け
ケチャップ トマトジュース
トマトソース
など
トマト酢・
ドレッシング類 ドライトマト
菓子類(ケーキ・
ラスク・タルトなど)
※平成24年10月に6次産
業化の総合化事業計画
の認定を受け、業務用
向け商品を販売。
デリシャスファームにおける加工品開発
コンセプト：「大手メーカーと差別化をはかる」
＝
いかに付加価値をつけ、お客様に良いものを提供できるか？
デリシャストマトジュースの場合…
商品に合った
パッケージの
デザイン
濃厚、標準、
すっきりなど
様々な味の
バリエーション
開発後も原価や販売実績をもとに、商品を入れ替える、
量目・パッケージを見直すことが必要！
6次産業化に取り組んで分かったこと
それは、「営業努力の大切さ」
・地元の商工会に加わり、県内外の
様々な商談会に参加
・参加者は商品のコンセプト・魅力を
説明できる女性役員や社員
・インターネットなど、様々な販売
チャンネルの活用
※2015年9月 大崎市主催の「商談会」にて
・県内外デパート、直売所、
土産品店、大手量販店、
高速道路SA など
※デリシャスファーム専門コーナーが
設置され、売り上げが特に大きい
※自社販売・ポータルサイトに出店
規模拡大による経営見直しの必要性
2001年より農場面積を順次拡大
南郷農場増設
(2001年)
鹿島台農場増設
(2003年)
深谷農場新設
(2010年)
その結果…
≠
加工品の生産量は増加したが
大口卸売が増えた結果、単価が
低迷。思うように収益が
伸びなかった。