...

直売所甲子園 2011 - ようこそ全国直売所研究会

by user

on
Category: Documents
60

views

Report

Comments

Transcript

直売所甲子園 2011 - ようこそ全国直売所研究会
直売所甲子園 2011
決勝戦プログラム抄録版
2011 年 11 月 16 日、17 日
中野サンプラザ
主催
後援
直売所甲子園 2011 実行委員会/全国直売所研究会
農林水産省
(財)都市農山漁村交流活性化機構
直売所のあるべき姿を見出そう
直売所甲子園 2011 実行委員長
吉田 修
全国には16824か所(農林業センサス2010年)の農産物直売所があり、地産地消を旗印に、
環境問題や食の安全・安心に関心のある消費者の心をとらえています。直売所マーケット
は拡大の一途をたどるなかで、経済効果として、農家の手取り金額増加、地域雇用の増加、
農産加工での付加価値向上などを実現しています。後援の農林水産省からは、最優秀直売
所に「農林水産大臣賞」を贈呈されることが決まっており、直売所活動に対する注目度の高
さを実感せずにはいられません。
ところが、現在、私たち国民の置かれている現状は非常に深刻です。東北関東大震災は
様々な産業へ影響を及ぼしています。一大農作地帯である南東北・北関東をはじめ全国の農
家・農作物への被害は拡大し、まだまだ長引く見通しです。
直売所で被災したところもあります。しかし、現状に怯むことなく生産者たちは、市民
へ新鮮な農産物を提供するために頑張っています。そんな中、いち早く農産物流通を再開
したのは直売所でした。地域農家による地域生活者のための小さな流通だからこそ、被災
のさなかにありながらも活動を再開することができたのです。それは直売所の活動が、農
業の枠にとどまらず、地域特有の食文化の伝承、女性・高齢者の生きがい、食育、風評被
害等を防止する市民とのコミュニケーションなど、地域の拠点として公益・公共機能を発
揮してきたからにほかなりません。内部には高齢化や直売所同士の競争など問題はありな
がらも着実に前進しております。
マーケットの拡大傾向と地域の拠点としての機能を果たすためにも、わたしたち全国直
売所研究会は、直売所のあるべき姿を明らかにするためにも、全国規模のコンペティショ
ンの定期開催に意義を見出すことができると考えています。
審査会は予定通り進みませんでした。選考を通らない直売所が、直売所の機能や地域に
おける貢献度が劣っていることを意味するわけではないからです。各直売所の取り組みレ
ベルが高く、直売所ごとの特長ある価値の創造を目の当たりにし、審査は困難を極めまし
た。1 次審査は 34 直売所(予定では 20)が通過、決勝大会には 16 直売所(予定では 10)が進
出しました。1 次審査の評価シートでは事業規模に左右される項目の配点を低くしたり、
審査学生の主観による点数の差が出にくいように工夫し、審査会においては栽培履歴の提
出の有無を重要項目とするなど、直売所のあるべき姿を示す責任において審査会を進めま
した。2 次審査の現地審査を経て、決勝大会には個性的で、とくに農業および地域に貢献
していると評価された 16 の直売所が進出を決めました。
決勝大会ではこれらの直売所から発表される先進的な取り組み事例から、会場参加者が
あるべき直売所の姿を共有し、自らの直売所経営に活用することで、日本の農業に新たな
力を加え、国民に農業の素晴らしさを伝えることを願っています。
農業経営者の自立をめざせ
全国直売所研究会会長
長谷川 久夫
農産物直売所は、生産者の所得を向上させ、農村を活性化しただけではなく、地元食品
産業とも連携した地域産業として花開き、全国各地で現在もまだその数を増やしておりま
す。顔の見える野菜の提供を中心とした素朴な販売形態が見事に健康志向の生活者市民の
心をとらえたのです。近い将来には 1 兆円産業になるといっても過言ではありません。
先の東日本大震災それに伴う福島原発事故により、市民の食品の品質に対する不安、そ
して疑心暗鬼の状態が続いております。これらを払しょくするために、安全性を証明する
のは生産者の責務でもあります。正しい情報を生産者の言葉で正確に伝えられる場所とし
て、直売所がその機能を発揮することもできます。
一方、すべての直売所が、若い農業後継者を育成し、地域づくりに貢献し、消費者との
信頼関係を構築する努力をしているのか、とは言えば、決してそうではありません。顔が
見えることと、農産物の品質に信頼が置けることとは別な問題なのです。また、生産者同
士の競合や、隣接直売所またスーパーとの競争から生産原価を無視した安売りにより地域
の野菜価格を引き下げる、という現象もおきています。新規参入者を拒絶し、利権を守る
ことに汲々としているところもあります。草創の理念と現実とが乖離し悩みを抱えている
直売所は少なくないのです。
新鮮、安全・安心は食品だから当たり前のことなのです。直売所を通じての農業体験、
市民との交流、農村文化の伝承、そして生産者が直接消費者に手渡す事が出来るからこそ
の、個性的で高品質な農産物の生産がこれからの直売所に求められるものです。
そして、その担い手は自ら考え行動する農業経営者であるべきです。農家の手による創
造的な活動により直売所がその存在意義を見出し、結果として農業の振興および地域の活
性化が諮られ、さらには農業者から経営者への自立を促し、農業が地域産業としてきちん
と成立する。その時に農産物直売所は食品流通の一翼を担う地域「創造」産業として、更
なる飛躍が期待され、真に日本農業の発展に貢献できるものと考えております。
直売所甲子園 2011 が、農産物直売所のありかたを多くの農業経営者と関係者が真剣に
語り合う場になることを願ってやみません。
審査委員プロフィール
鎌田定宗(小さな流通研究所所長)
1953 年 茨城県生まれ。
1994 年、生産者と消費者を近づける舞台づくりと付加価値を高めた新しい農業ビジネスモデルを考
え、食と農を日常的に繋げる活動拠点として、直売所とレストランを核としたファーム型複合施設
作りに当たると同時に、茨城県内の『ポケットファームどきどき』にて、7 年間現場業務にあたる。
2003 年には、『ポケットファームどきどき』内に『森の家庭料理レストラン』をオープンさせ、直
売所に並んでいる当日の農産物からメニューを決めるという独自スタイルのビュッフェレストラ
ンで行列のできる施設をつくりあげる。
株式会社小さな流通研究所所長
全国直売所研究会監事
新開玉子(福岡市・ぶどう畑店長)
“都市と農村をつなぐ直売所作り”これは長い農業人生の中でようやくみつけた「夢」であり、仲
間と共に描いた農業人生の集大成でもある。大きくかかげることよりも毎日毎日が消費者との交流、
国産を食していただくことが農業理解につながることを実感。生産者と消費者との強い絆が日本の
農業を守る原点だと信じている。
福岡県指導農業士
元農林水産省食料・農業・農村政策審議会委員ほか
白田典子
(良品工房代表)
大手広告代理店を経て、結婚後はマーケティング会社で商品開発に携わる。出産を機に専業主婦に。
10 年の期間を経て、1994 年に有限会社良品工房を設立。流通の現場を体験するなかで、消費者不
在のものづくりを痛感し、2001 年につくり手、売り手、買い手をつなげる“いいものプロジェクト”
をスタート。地域の商品を販売しながら集めた消費者の声を届けようと、日本全国を駆け巡る毎日
を過ごしている。
納口るり子(筑波大学教授)
筑波大学大学院生命環境科学研究科国際地縁技術開発科学専攻
農林水産省・農業技術研究所、北陸農業試験場、農業研究センターをへて平成 12 年から筑波大学・
現職。研究テーマは「内発的アグリビジネスに関する研究」「農業経営の垂直的多角化と他業種と
の連携」
「農業経営者の能力養成と支援システム」。農業・アグリビジネスが大きく変わりつつあるいま、
先進農業者や行政・普及・農業者教育機関との情報交換を心がけ、教育と研究に情熱を傾けている。
青山浩子(農業ジャーナリスト)
日本交通公社(現 JTB)勤務を経て、1990 年から1年間、韓国延世大学に留学。帰国後、韓国系商
社であるハンファジャパン、船井総合研究所に勤務。99 年より、農業関連のフリージャーナリスト
として活動中。1年の半分を農村での取材にあて、奮闘する農家の姿を紹介している。 <主な著
書>『農産物のダイレクト販売』(共著、ベネット)、『「農」が変える食ビジネス』日本経済新
聞出版社)『強い農業をつくる』(日本経済新聞出版社)など。
第 1 次審査担当大学・教官・学生名簿敬称略
北海道大学【東山
寛先生】小松知未 山田晧介
弘前大学
【渋谷長生先生】森 瀬礼菜
岩手大学
【木下幸雄先生】伊藤優太
東北大学
【伊藤房雄先生】大村聡美
渥美敦順
薄井花恵
門馬朋美
本田美貴
佐々木開智
筑波大学【納口るり子先生】棚谷智寿 大野備美
中川遼太
柴田慎平
折居拓磨
小笠原慎一
桑鶴哲啓
堤田昭宏
石川龍郎
宮住昌志
周琳
河合豊
東京農工大学【淵野雄二郎先生】内田祥吾
小川真如
清田隼人
山縣理
哈斯図雅
山崎仁嗣
岐阜大学
【有本信昭先生】宅間悠紀
津田貴之
三重大学
【内山智裕先生】辻本浩平 山本晃平
中村みなみ 西口葵
渡辺由季子
京都府立大学【中村貴子先生】森下博之
坊安恵
大阪府立大学【浦出俊和先生】鳥居美宏
向井友久
鳥取大学
【松村一善先生】入江祐太 山根裕太
愛媛大学
【中道仁美先生】隅田信二郎
福岡女子大学【新開章司先生】田中里枝
佐賀大学【西
和盛先生】村山賢
熊本県立大学
福山豊
長崎大学
岡林はるか
山下沙紀
柏野永理
石井洋輝
大石真友穂
田中祐治
第一次審査通過直売所一覧(エントリー順)
伊豆・村の駅
静岡
とれたて食楽部
静岡
おおむら夢ファームシュシュ 新鮮組
長崎
農家の直売所とんとん市場新発田店
新潟
ベルファーム農家市場
三重
花工房らら倶楽部
岩手
旬菜館
大分
道の駅はなわ天領の郷
福島
協同組合 夢高原市場
広島
ふれあいパーク八日市場
千葉
あぐりん村
愛知
みずほの村市場
茨城
道の駅マオイの丘公園17区グリーン営農集団
北海道
JA鳥取中央ハワイ夢マート
鳥取
清川ふるさと物産館夢市場
大分
陽気な母さんの店
秋田
あすか夢販売所
奈良
JAあしきたファーマーズマーケットでこぽん
熊本
内子フレッシュパークからり
愛媛
JA南彩菖蒲グリーンセンター
埼玉
恵庭農畜産物直売所かのな(花野菜)
北海道
田布施地域交流館
山口
幸田憩の農園
愛知
百万石の里しゃきっと
山形
道の駅たちばな
福岡
雲か山か 愛野店
長崎
大洗まいわい市場
茨城
㈱コッコファームたまご庵
熊本
今採り農産物直売所かしわで
千葉
ファーマーズマーケットブリオ
愛知
直売所百菜
鹿児島
農産物直売所ぽんぽこ
群馬
ホクレンくるるの杜
北海道
農産物直売所ふれあい二戸
岩手
決勝戦出場直売所
プレゼンテーション要旨
恵庭農畜産物直売所かのな(花野菜)
北海道
農産物直売所ふれあい二戸
岩手
百万石の里しゃきっと
山形
大洗まいわい市場
茨城
今採り農産物直売所かしわで
千葉
ふれあいパーク八日市場
千葉
農家の直売所とんとん市場新発田店
新潟
伊豆・村の駅
静岡
幸田憩の農園
愛知
ファーマーズマーケットブリオ
愛知
あすか夢販売所
奈良
JA鳥取中央ハワイ夢マート
鳥取
おおむら夢ファームシュシュ 新鮮組
長崎
道の駅たちばな
福岡
JAあしきたファーマーズマーケットでこぽん
熊本
直売所百菜
鹿児島
特別賞 みずほの村市場
茨城
特別賞 ㈱コッコファームたまご庵
熊本
恵庭農畜産物直売所かのな(花野菜)・北海道
北海道農業ならではの新しい直売所展開の胎動
恵庭農畜産物直売所「かのな」は、2007 年 4 月に恵庭市の道と川の駅「花ロードえにわ」
内に誕生致しました。
恵庭市は、北海道の大消費地札幌の南東部に位置していることから、自然豊かな農業地
帯と市街地が複合する「都市近郊型農業地帯」となっており、北海道らしい冷涼な気候を
生かしながら豊かな農産物を生産しています。
また、恵庭市は「花のまちづくりプラン」の推進により、オープニングガーデンなど花
に対する取り組みが進んでいます。「かのな」も道内有数の花苗の産地である恵庭市なら
ではの品揃えを誇っています。
「かのな」は開店から 5 回目の秋を迎え、出品会員は現在 73 名で運営しており、イベン
トの開催の充実に努める一方、携帯電話を使った販売状況検索システムの活用や、レジ数
の増設、販売員の増強などを行い、販売運営の拡大を図っています。開設時と比較して、
2010 年度の利用者数は 2.3 倍、販売高は 3.2 倍と当初の予想から大幅に伸びました。
上
直売所外観
中左
収穫祭
中右
道の駅花ロード恵庭
下
花の品ぞろえが充実
農事組合法人
住
所
農産物直売所ふれあい二戸・岩手県
二戸市石切所字荷渡22−28
TEL0195−23−0288 FAX0195−23−0340
代 表 者
代表理事組合長
構成人員
個人
出 資 金
50,000 円
手 数 料
10%
小野寺
64人
団体
ツセ
1グループ
入 会 金
150,000 円
製造販売許可の種類
仕出し・喫茶・乳類販売・肉食販売
営業期間・時間
年中無休(正月3ヶ日を除く)
当
番
午前10時∼午後6時
パート1人と組合員2名の輪番制
キャッチフレーズ
1.新鮮にこだわります。
2.質・味・中味にこだわります。
市民の台所
3.旬にこだわります。
4.まごころを大切にします。
5.ふれあいを大切にします。
駐車場台数
30台(普通車)
年間来客数
188,000人
年間販売額
1億9,571万円(H22年度)
イベント
3月
春の彼岸祭
5月
9月
秋の彼岸祭
苗物市
10月
収穫感謝祭
さくらんぼ祭
11月
りんご祭
8月
お盆朝市
12月
年越し・正月用食材祭
理事
12名(組合長1名・副組合長2名・事務局2名)監事
6∼7月
役員体制
(H22年度)
2名
会
議
総
会(毎年2月開催)
理事会(毎月定例開催)全体検討会(毎月定例開催)
施設の所有形態
資金調達
自己所有(建物
助
267㎡)
金
7,500,000円
農業近代化資金
12,400,000円
農業改良資金
1,785,000円
自
5,315,000円
これまでの経過
補
木造平屋建て
己
資
金
平成5年8月∼平成6年11月
平成7年6月
ふれあい夕市の開催
農産物直売所「ふれあい」オープン
プレハブ(49.5㎡)全額自己負担
組合員(18人+2グループ)
平成10年1月
新店舗実現を最大目標に掲げる
平成11年1月
ハワイ旅行を実現
平成12年5月
農事組合法人農産物直売所ふれあい二戸設立
平成13年3月
新店舗落成、オープン
平成14年12月
販売額1億円達成
平成15年1月
沖縄(八重山諸島)旅行の実施
平成16年12月
販売額1億2,500万円達成
平成17年2月
販売額1組合員あたり平均200万円達成を
スローガンに掲げる
平成18年5月
常勤パートの採用
平成19年9月
販売情報メール配信開始
平成19年12月
販売額1億5,000万円達成
平成20年12月
販売額1億7,500万円達成
平成21年2月
販売額2億円の早期達成をスローガンに掲げる
平成21年2月
専従職員(店長)の採用
平成22年12月
販売額1億9,500万円達成
直売所を開設して15年。世間的に置き換えれば、中学3年生に当たります。この冬
には、お受験が待ち構えているわけです。我々「ふれあい二戸」も同様、目標として掲げ
ている販売額2億円必達というお受験を年の暮れに控えております。生活密着型直売所と
して常にお客さんとの「ふれあい」を大切にお客さんを愛し、これからも、市民の台所と
して、お客さんに大切にされる直売所を目指します。
百万石の里しゃきっと・山形県
キラリ輝く百万石の里
しゃきっと
1.
①
②
③
④
しゃきっとの概要
成り立ち
目 的
運 営
組 織
2.
①
②
③
④
⑤
⑥
しゃきっとの経営手法
しゃきっとは借金をしない。
しゃきっとは毎年度黒字決算。
(赤字の垂れ流しはしない)
自己資本を持とう。
(H16 までの外税を利用して出資金を作った)
出資配当は5%とする。
組合員の意欲を喚起しよう。
(売上高に応じた傾斜で出荷奨励金を還元)
JA 持ち出し分は資本利子も含めて賃借料で返済する。
3.
①
②
③
④
⑤
しゃきっとの考え方
組合員一人一人のファンを作りたい。
しゃきっとは組合員の表現の場である。
しゃきっとらしさとは「キラリと光る人とモノ」
しゃきっとの毎日は無意識のブランディング。
競争と自主を尊重しよう。
4.
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
しゃきっとの取り組み
やまがた農産物安全安心取組認証事業。(安全安心の見える化)
振る舞いとレシピ料理、伝統料理の展示。
ハーブを柱に。
(ミントの会)
地域食材供給の拠点としての宅配事業、通販事業
県のアンテナショップおいしい山形プラザ(東京銀座)への通年供給。
しゃきっと(体験)農場。(37a)
お客様、「農場見学会」と交流会。
漬け物、アレンジフラワー等講習会。
試食をいっぱい、そして非日常のサプライズ。
葉物奨励金(葉物の端境期対策)
「しゃきっと通心」の発行と社会科学習等の受け入れ。
5.
しゃきっとのこれから
① アンケートでは 60%に後継者がいると回答。
② 新規に組合員を募集したら。
H22
8名
H23
5名
◎しゃきっとに加入するには 入会金
出資金
繰越利益分
計
30,000 円
50,000 円
60,000 円
140,000 円
を納付。
③ 後継者対策。
㋑バーコードの名を連記
㋺しゃきっとの活動への積極的な引き込み
④ お客様の笑顔溢れ、楽しさ、悦び、生きがい、そして誇りのある産直でありたい
。
大洗まいわい市場・茨城県
・ 直売所を立ち上げようと思った経緯
なぜ、農業と直接関係のない商工業者の青年部が、地域活性化の中核としての直売所運
営を思いついたか。
・ 店舗立上げまでの苦労と、コンセプトを実現するまでの学びと喜び
諦めやネガティブムードが漂う地域に、物を納めて自分で値付けして、どうやったら売
れるか一緒に考えたりアイデアをだしたり、表現することや参加することの楽しさを伝
え続け、多くの(まいわい市場に巻き込まれた)仲間が生まれるまで。
・ 3 月 11 日の東日本大震災。
震災翌日に見た、変わり果てた店舗の姿は忘れることができません。直接の被害の他
に、観光地として風評被害にも苦しむ地元、大洗町。正直、心が折れそうになりまし
た。しかし、多くの生産者の方々やスタッフ、ボランティアの皆さんに助けて頂きま
した。折れそうな心と皆さんへの感謝。本当に地域を盛り上げていきたいのか?まる
で、その本気さを試されているような時間が続きました。
7 月 16 日、復興オープンまでの足跡です。
・ 震災を経験して変わった、まいわい市場の使命
地域を盛り上げていきたいとの思いから、開業以来、直売所の他に研修会や交流会の開
催、音楽イベントの企画やボランティア活動など様々なことにチャレンジしてきました。
しかし、あの震災を経験して、私達の地域はすでに本当にたくさんの人たちに支えられ
ているのだと実感しました。これからのまいわい市場は、地域を「盛り上げる存在」か
ら「支えていく存在」に使命が変わりました。
「盛り上げる」ことと「支える」ことの違い、その重みが実感できたことを、これから
の活動に活かしてまいります。
今採り農産物直売所かしわで・千葉県
『直売所が拓く、明日の農業 ! 』∼誇りの持てる農業を目指して∼
日本の農業の現状
・日本人の主食である米をつくる誇り
↓
・農業叩き、日本経済の悪者
・車、電気等工業製品の輸出の外圧を農産物輸入ですりかえ
↓
・市民が農地、農業を粗末に扱うようになる
・中国産ネギ、椎茸、い草の輸入による日本の農家のダメージ
・夢・魅力のない、誇りのもてない農業に若者の農業離れ
日本の農業に危機感を抱き、消費者の食・農業への理解が不可欠との思いで、平成 5 年
に柏染谷農場での消費者交流活動を始める。
平成 15 年には15人の農家が「(株)アグリプラス」を立ち上げ翌年5月、農産物直売所
「かしわで」をオープンし、直売活動で地域農業活性化を目指すと共に農家からの情報
発信基地として活動を始める。
直売所「かしわで」と地産地消の取り組み
・動機(輸入農産物から農業を守り、都市近郊農業の一つの方向を探る
地域の農業が10年・20年と元気に続けられるように
・情報の受発信基地
消費者に農業の現状を理解してもらう・消費者のニーズを知る
食文化、食育等の情報をいかに多く発信し続けるか
・後継者の育成と女性(嫁さん)の生きがいの場づくり
・食文化、食育等の情報をいかに多く発信し続けるか
・消費者の利益「安全・安心・安い・豊富・楽しい」を第一に
・生産者とスタッフが一体となり、お客さんと向き合うか
今後の取組み
・市民、児童の田植え・稲刈り等の農業体験
・学校給食への取り組み(学校を通じての農家からの情報発信)
・農業の応援団、市民と一体となり地域の農業の活性化
・残留農薬の事故後の取組と課題
・福島第一原発事故の影響で柏市を中心とした区域が放射能汚染のホットスポット
として取り上げられ、風評の被害が収まらず対応中。
上
豊富な農産物が並ぶ店内
中左
研修会の様子
中右
収穫祭
下
給食の分荷
ふれあいパーク八日市場・千葉県
ふれあいパーク八日市場は平成14年3月に「都市と農村総合交流ターミナル」として
開館しました。市内外のお客様に愛され、また、関係機関の協力のおかげで、来年でちょ
うど10周年を迎えることができます。
直売所で販売する商品は市内産であることを条件として、花・植木園では市の名産品、
植木類をゆっくりと御覧頂け、店内では新鮮な野菜、手作り加工品などを取りそろえてい
ます。
「個人(生産者)がブランド」をモットーに、安心・安全はもちろん、より一層の品質向
上を図ってもらうことで、指名買いをされる人気の生産者も多数います。
施設内の郷土料理レストラン「里の香」では、市内産の食材をメインに使用し、お子様
からお年寄りまでお楽しみ頂けるメニューを用意しています。
市内の魅力を発信する「里山ハイキング」や「旬の野菜の収穫体験」などの交流事業も
開催し、「週末には何かがある」を合言葉に従業員一同皆様のおいでをお待ちしておりま
す。
農家の直売所とんとん市場新発田店・新潟県
① 店舗づくりの特徴
1.試食の充実
旬の野菜を使用した簡単レシピをお伝えする「試食大会」を実施。
2.最低基準価格の設定(非安売り)
毎月2回「最低基準価格」を設定・変更。
3.ブランド(品質)で勝負!
県外リピーターも年々増加。
② 品質向上・安全管理
1.生産者対象のセミナー・講習会開催
品種選定、衛生講習会などスキルアップ。
2.栽培履歴の提出
③ 地域農業・市民への貢献
1.一般消費者を対象としたセミナー
土づくりからお勧め品種の紹介など市民農家を対象に開催。
2.生産者と消費者の触れ合いイベント
生産者圃場での現場体験型、野菜の食べ比べなど。
④ 生産者への貢献(喜び)
1.再生産意欲の向上
売上表彰、ゲストを招いてのディスカッションや講演。
2.「経営」意識の向上
個人ブランド力アップによる法人化への検討。
⑤ とんとん ならでは取り組み
1.とんとん会の親睦
ゴルフコンペや忘年会を有志で開催。
2.とんとん会の結束力
毎年他店(他県)へ多くの会員で視察。
⑥ とんとんの将来性
担い手『二廿二世紀委員会』が発足。HPやブログ・ツイッター等を用いた自農場のP
R、担い手である若者同志で今後の農業を見据え、親睦を深め、親子代々継承され続け
ます。
上
創業祭の名物
餅まき
下左
とんとん会総会での表彰
左右
とんとん会ゴルフコンペ
伊豆・村の駅
・静岡県
・経営理念の共有
「お客様感動創造主義に徹する」という経営理念を我社スタッフ、生産者が共に理念を
共有し実践している
・お客様感動創造の事例と地域密着型イベント
お客様に感動を与えるのは「人」、元気なスタッフとプラス思考。私達の商品はイベント
や接客そのものが商品。
「モノ」を売ることから「コト」を売る事に徹し営業しています。
・生産者の会の組織化と取り組みとその成果
毎月の役員会、戦略会議を通じ、村の駅、生産者の会が一体となってお客様感動を創造
する。生産者のイベント参加、女性部会のおもてなし、品質管理、情報の共有を図って
いる。 また、生産者の売上向上を図り、ともに経営基盤を強化、後継者育成にもつなが
っている 。
・今後の地域貢献と将来ビジョン
地域のお客様はもちろん、地産多消を目指し、伊豆・村の駅を「一つの通過点から、目
的地へ」をテーマに取り組んでいます。地域ブランドを全国へ発信するため、地域素材を
つかった商品の開発に取り組んでまいります。
1.
幸田憩の農園・愛知県
1.店舗づくりの特徴
地域のようす
JAあいち三河の所管する岡崎市、幸田町は、愛知県のほぼ中央に位置し、交通の便が良く三大都市の 1
つである名古屋市圏内にあり、東名高速道路、国道1号線、南北に国道248号線が通りこれらの主要国道
から縦横に主要地方道路が整備されています。
また岡崎市西部を北から南に1級河川の矢作川が流れており、その水利に恵まれた農業は、米・露地野菜・
施設園芸・花き・果樹など多角的経営が行われています。なかでも、幸田憩の農園が立地する幸田町は昔よ
り特に施設なす、いちご、及び山間地の果樹栽培が盛んな地域であります。
つづきまして、幸田憩の農園の沿革を紹介いたます。
幸田憩の農園が開園しましたのは、昭和51年3月に生産部会出荷以外の販売場所として売場面積75坪
の産直施設を地元農家を集めて農産物を中心に開園いたしました。それから時代の流れとともにリニューア
ルを繰り返しまして平成17年に全面改装し現在売場面積 1,270 坪で地元の農産物、切花、野菜苗、花苗、
山野草、盆栽、植木、園芸資材、食品、と加えてテナントとして地元漁港で取れた魚を販売する鮮魚店、県
内産のお肉を取り扱う精肉店、ファストフード店の 3 店舗をいれて販売しています。
店舗の特徴は店舗配置図にありますとおり食品部門・園芸部門・庭木、果樹苗部門・生産資材部門と区割
りした商品陳列とし食品部門では季節に合った地元産、県内産にこだわった農産物及び加工品・切花、また
園芸部門では、生活に潤いを与える出品者の花苗・鉢花さらには、家庭菜園への季節に応じた野菜苗等ハウ
ス内は、花畑のごとく品揃えして雨天でも買いまわりやすい売場としております。
幸田憩の農園は 460 名の会員で構成し運営は会員を代表とする出品者組合組織とJAの連携により運営を
致しております。組合の役員は16名で・切花2名・農産物・9 名・食品1名の内より組合長1名・副組合
長2名等選出を頂いて、毎月第一木曜に定例役員会を開催しイベント企画、部門別供給の進捗状況、部門別
の意見、要望、取組みなどを決めております。
地元農産物の特産品と致しまして、なす(とげなしなす)
・筆柿(珍宝柿)いちご・梨・みかん・いちじく
等がありまして、年間の地元農産物の販売額は 4 億 5 千万円になります。
また、農産物出荷農家のうちで苗組合組織をつくり時代のニーズにあった苗の生産販売を委託してとりわ
け春夏野菜苗のなかでは、芋つる苗が人気ナンバー1 で季節になると行列が出来ます。
また秋冬野菜苗では、たまねぎ苗も芋つる苗同様に行列が出来ます。農産物出品者もこの野菜苗を購入し
て、出荷していただいております。
2.安全管理への取組み
①栽培日誌(栽培履歴)
幸田憩の農園では、栽培日誌を提出しないと商品が出荷できないシステムで運営しています。
これは、農産物栽培日誌が未提出の出品者には商品ラベルの発行が出来ないシステムとなっております。ま
た、栽培日誌については 3 ヶ月の有効期間があり(農薬散布後はその都度提出)期限切れ表示が出ますと商
品ラベルが発行できなくなります。安全の確認の為、農産物残留農薬検査は抜き打ちで毎週実施しています。
②農産物相談会
毎月第 2・4 火曜日栽培相談指導実施(技術専門員)*農産物研究会年 5 回開催
毎月第 1・3 木曜日農薬相談指導実施(営農指導員)*種苗会社視察年 3 回以上(サカタ等)
3.ここならではの特徴ある取組み
先にも述べましたが幸田町は秋の味覚、筆柿が代表的な特産品ですが、JAの共撰出荷から撥ねられ廃棄
処分されていた渋柿の販売が出来ないかと出品者から相談をうけ、出品者組合役員から干し柿専用にして販
売したらどうかと意見を頂き、店内で干し柿のディスプレーを展示し、干し柿作りのパンフレットを作成し
て販売したところ、リピーターが付き、今では、県外からも電話注文を受けるまでになりました。出品者の
知恵から生まれたヒット商品となりました。また、商品開発としまして、地元農産物を原料にした(幸田、
岡崎産)玉ねぎ、法性寺ねぎ等のドレッシングを新発売いたします。11 月 19 日(土)∼販売予定です。
次に地元で取れたお米の販売強化を致しました。地元幸田町限定のこだわりコシヒカリ(減農薬米)の販
売に取り組んでまいりました。当初の予約会員は 100 名からスタートしましたが、今年は 1137 名の予約会員
に登録いただき、お米予約数量は、136,445kgお客様 1 件当たりの年間購入数量は、約 120kgまでになり
ました。取組といたしまして5月の母の日セール、年末のクリスマスセールイベント企画で玄米 10 キロ購入
されたお客様に生産者より仕入れたカーネーション、シクラメンをプレゼントしております。毎年 8 月には
ポイントカード会員様へDMハガキによるイベント案内等にあわせたお米会員の予約取りまとめをしており
ます。
尚、お米の販売取り扱いについては、JAが集荷したお米の販路確保とブランド化のために個人のお米販
売は、行っていませんが他県産米も含めて 10 銘柄ほど販売しており、お米の売上げは 1 億5千 1 百円の内、
80%は地元米の販売実績です。
4.この直売所の将来性について
幸田憩の農園では、若者の生産者育成に力を入れています。
30 代∼40 代の出品者育成としまして、この店舗での売れ筋商品の紹介をしてこの時期に何が売れてどんな商
品がお客様から指示されているかを研修会で話し合い新しいし作物に挑戦しています。1例を挙げますと芋
苗、たまねぎ苗を出荷できるように指導しています。高齢化に伴い出荷数量が激減し後継者育成の為、苗研
修会を開き作り方の指導を今まで栽培していた出品者に依頼し品種、時期、植え方などいろいろ面で教えて
いただいています。この取組みが1年後、2年後と継続していくことで地域住民から憩の農園で買った商品
は安全、安心、生産者がわかる商品と指示され続けるように努力してまいります。また産直施設の弱点であ
る午後からの来店客数増加に向けての取組みとして、品揃えに重点を置いて取り組んでいます。出品者には、
午後からの出荷依頼を担当者が毎日連絡を取って出荷してもらっています。園芸関係では、季節に応じて相
談会を実施しています。1例を挙げますと4月・5月に野菜苗出品者は毎日交代でお客様の相談指導を実施
しています。各部門で時期季節にあった相談会を実施しております。最後に、現在は家庭菜園ブームです。
お客様からの意見、相談、要望に答えられる店つくりにしていきたいと思います。
ファーマーズマーケットブリオ・愛知県
1.直売所の概要
2.農場の取組み
3.ブリオの取組み、地域とのかかわり
4.今後の取組み、ロマン(夢)
(商品を磨くこと、人を育てること・・・)
ブリオは夏はひまわり、秋はコスモスが眼前に広がる丘陵地にあります。
「飼育から販売
まで自分の手で」を合言葉に、生産直売ならではの安心・安全・新鮮な豚肉・ハム・ソー
セージを販売しています。
豚がのびのびと育つのに最適な環境と徹底した衛生管理のもとで、植物性飼料のみで育
った豚「石川さんちのあいぽーく」。
豚肉は温度・湿度管理された衛生的な工場で迅速に処理されます。加工品は新鮮で安全
な豚肉を原料に、食品添加物の使用を最小限に抑え、一つ一つ丁寧に製造されます。
明るい店内ではお客様に楽しくゆっくりお買い物していただけるようにスタッフが笑顔
でお迎えします。地元農家の農産物も数多く、特に朝採り野菜に人気があります。
併設のBBQ施設であいぽーくを心ゆくまで堪能できます。私達の仕事は、商品に磨き
をかけてあいぽーくを通じてお客様に喜んでいただくことです。
上
店舗
下左
出来たてのウインナーソーセージ
右中
店舗内部
右下
コスモス畑
あすか夢販売所・奈良県
プレゼンテーションの構成
内容
構成
明日香村紹介 地図(位置) 人口 総面積 古都法 直売所3店舗
農業 農家数の推移・経営耕地規模別農家数 グラフ
明日香村の概要
農業 少量多品目(直売所に適している) 作付状況
都市農村交流事業 オーナー制度 イチゴ狩り園
直売所の役割 表
あすか夢販売所
会員数 売上推移 表グラフ
の概要
販売上位10品目 部門別売上表 安心 安全 農薬管理指導士2名を常任 厳しい農薬チェック 堆肥利用組合との連携による優良農産物の生産
あすか夢販売所 エコファーマーの推奨
のこだわり
楽しい直売所つくり 明日香村産のこだわり 表比率 85% 飛鳥ブランドの育成 関経連・ぐるなびとの連携
学校給食の取り組み 小学校出張教室(食育) 村内レストランとの連携
あすか夢販売所と イベント はたけの八百屋 まるごと収穫体験ウォーク 対面販売
地域の関わり
加工グループの育成
新規就農者の定着促進 耕作放棄地の抑制効果
明日香村産のこだわり 目標 比率 100% 奈良=明日香 の取り組み 直売所が拠点
今後の目標
高齢者の生きがい 定年帰農者の受け入れ
農業生産額と農業所得の向上 増築 対面販売スペースの建設
【 地域と共に歩むあすか夢販売所 】
明日香村にH11年に2店舗目の直売所としてOPEN。それから毎年会員数・売り上げを伸ばして
成功してきたことから、H21年に1店舗新たに直売所が増え、村内に直売所が3店舗になり、協力し
ながら村農業総生産額の半分を占める重要産業に成長した。このことが加工グループの育成、新規
就農者の定着促進につながった。こだわりは“安全・安心”“楽しい直売所作り”“村内産”“地域の
活性化”。履歴記帳簿の確認専任者を配置し安全に努めながら、珍しい野菜・村内産で特徴を出し
て、訪れて楽しい店作り、ファン作りに努めている
JA鳥取中央
ハワイ夢マート・鳥取県
『どきどき わくわく 愛情あふれるハワイ夢マート』
∼届けよう食と農の熱きハートを∼
①美味しい“旬”を夢マートから
・JA管内農畜産物の宝庫
・学校給食等へ地元食材の提供
湯梨浜特産のいちご
②地域への貢献と情報発信の拠点
・限界集落への出張販売支援
・昔ながらの味を伝える
・安全・安心への取り組み
限界集落への出張販売支援
③人にやさしく絆を大切に
・東日本大震災復興支援で“夢の箱”
・認知症サポーターで愛情あふれる 店作り!
・ハワイ夢マートファンクラブ
・女性パワー!DO!チャレンジ!
夢の箱
④夢を語り未来につなぐ
・生産者のやりがいの場であり、育成の場所
・自然、故郷を大切に次世代につなぐ食育活動
・直売所ってすごい(夢マートから未来へ発信)
保育園児を対象にした食育学
おおむら夢ファームシュシュ新鮮組・長崎県
農産物直売所「新鮮組」では、生産者・販売者・消費者の距離感が最も近い直売所を
目指している。140戸の地元農家が毎朝新鮮な野菜・果物・花卉・大村湾の魚・手作り
加工品などを出荷し、また長崎県産の豚肉・牛肉・鶏肉も販売しており、直売所だけでも
250種類もの商品が並んでいる。
食育活動では、農業塾・体験教室も行っており、新しい取り組みとして「おふくろの味
田舎料理教室」も月に一回開催し、料理の基本から地産地消についても学んでいる。
これらの情報発信として、月に一回シュシュオリジナル情報誌「あってん通信」や県内
の大学生と協力し、シュシュの活動や旬の農産物・加工商品の紹介、また大学生自ら体験
した生産・収穫・加工の様子を撮影し、ユーチューブで世界発信している。
平成 19 年に全国地産地消コンクールで農林水産大臣賞、平成 21 年にはグリーンツーリ
ズム大賞 2009 を受賞している。
上
花、野菜、果物、豊富な農産物とスタッフ
の笑顔
下左
数々の加工品
下右
新しく開発したたまねぎドレッシング
道の駅たちばな
●立花町の位置と状況
1. 地図
2. 立花町の特産品
●問題点の確認
3. 重量作物の産地
4. 農業従事者の高齢化と女性による農業の継続
5. 中山間地のため条件不利地での農業維持
6. 遊休農地の増加
7. 農業収入の減少と経費の増加による収益の縮小
●直売所にかける農家の想い
8. 直売所があったら・・・
9. 直売所のコンセプト
10.理想の直売所
●直売所設立によるメリット
11.農業振興
12.収入増加
13.高齢農業者の生き甲斐と農業ならでは生涯現役!の実行できる環境づくり。
14.女性農業者の知恵を生かした農業及び農産加工の取り組みによる収入の増加
15.遊休農地の活用
16.地域コミュニティの形成
17.都市と農村の交流(農業、農村に対する理解と支援)
18.食育活動の取り組み
19.
*地域住民:女性農業者が中心で直売所作りを目指す
*おらが町の直売所作り:食育、体験学習、農業体験、販売体験
*保育所、小学校、中学校、高校、地元企業との連携
*八女農業高校とのコラボレイション
*安心・安全な作物栽培への指導と安定供給のための活動の支援
*旬の農産物の食べ方や保存方法の情報発信:ばあちゃんの知恵袋
*青年部による未来の農業者の夢の構築
*遠隔地の高齢生産者の集荷による支援
*直売所の応援団作り:生産者も消費者も含めて
*「今日 この直売所であなたに会えてよかった。又来ます。旬の味教えてくださいね。」
*毎日楽しく出荷に来るお年よりの笑顔とそれを支える家族の絆、地域の絆、生産者と消
費者をつなぐ強い絆作り
道の駅たちばな「立花町農産物等直売所」
福岡県の南の玄関口に位置し、お隣は熊本県。国道三号線が通る自然に恵まれた場所で、
ふるさとの風と旬の味、優しい人でおもてなしを心がけている直売所です。
生産者であり消費者でもある農家の女性や、この町が大好きな農家が中心となり、農業
と町そして人が元気になれる直売所作りを目指しました。
オープンは平成十七年二月。梅の香りが立花に春を告げ、おいしい山菜や山野草が芽吹
く時でした。四月には竹の子、五月は苺、六月は梅、夏から冬にかけては、梨やぶどう、
みかんやキウイと旬の美味しい物と一年中出逢えます。新鮮・安全な野菜が季節を彩り、
特産品を使った漬物や手作り加工品、田舎弁当やお惣菜は愛情がいっぱい詰まっています。
私たち直売所の出荷者は、次のキーワードをモットーに生産者として自信と誇りを持っ
て展示販売することを誓いました。
一、自然に育まれた手づくりのおいしさ
二、三つのワクワク
◎おいしい直販 ◎やさしい交流 ◎たのしい体験
三、ばあちゃん家のぬくもりとなつかしさ
みんなで決めたこの誓いを大切に、出荷者は店頭での直売や、おばあちゃんの知恵を活
かした食べ方や保存方法を楽しいメッセージボードで伝授しています。
大きな交流イベントとして、二月は「ワクワク誕生祭」八月は「ひるよけ夏祭り」十一
月は「秋の大収穫祭」と出荷者が力を合わせて、お客様と笑顔の出逢いを続けています。
出荷者の想いと、来店された方の笑顔を繋ぎながら、農業の大切さ・食へのこだわり・
故郷への想い・大地への感謝・そして人の温もりを伝える『ホッと』できる直売所として
皆様に愛されるよう頑張っています。
左
青空と竹林に囲まれた道
の駅たちばな
下左
生産者の思いを伝える
メッセージボード
下中
私たちの自慢の直売所
下右
今朝も元気に出荷に来
ました
JAあしきたファーマーズマーケットでこぽん・熊本県
○ でこぽんコンセプト
「芦北管内の食・食材・観光・伝統文化等の情報発信拠点」として位置づけ、出荷者の
農業経営安定と地域活性化を図るため、農畜産物の直売と特産品を活用した農商工連携
の加工品販売など他店にない機能充実を図り、出荷者も消費者も満足頂ける店作りを目
指します。
○ 農産物の品質向上・安全管理について
・出荷者野菜講習会の実施(毎月)
・朝からの日付・鮮度の点検
・残留農薬検査の実施(年4回)
・生産履歴の登録率アップ(現在60%を本年度中に80%登録へ)
○ 地域農業及び市民への貢献について
・地域情報発信拠点として、芦北管内地域各施設のパンフレット充実
・芦北管内地区催事のポスター・掲示板の充実
・販促・チラシ等による地区行事のPR
・サラたま祭り・デコポン祭り等の開催及び国際交流祭りへの協力
・団塊世代農園の充実
・キッズスクールの開催
○ 生産者への貢献について
・農家所得の向上(過疎地対策)
・収益アップによるやりがい・生きがいの創造
○ でこぽんならではの特徴ある取組み
・人財育成による付加価値の創造
※ でこぽん塾(スタッフ)・でこぽん出荷者塾の毎月開催
※ 年間重点目標及び毎月の実施計画を全スタッフが作成し、毎月の考働計画書に落と
し込み実施中
※ 元気朝礼日本一を目指して実施中
・お客様囲い込みによるリピーターの創造
※ ポイントカード会員の増強(現在1万7千名を3万名に平成25年度中)
○ 現状の課題と今後の対策
・地域野菜の品揃え不足
※ 一地区一品生産運動
※ 野菜部会の設立
※ 集荷の充実
※ 県内各JA間の取引の充実
※ 品揃え専任者の任命
○ でこぽんの将来性
・でこぽん運営方針をスタッフ及び出荷者に落とし込み、人の能力アップを通じて付加価
値を高め、地域の拠点施設作りを目指します。
上左
でこぽんロゴ
上右
外観
中左
出荷者塾
中右
朝礼
下
店内
直売所
百菜・鹿児島県
直売所名
直売所百菜
施設面積
642.46㎡
駐車場台数
普通車71台
登録組合員数 209人(10/31現在)
年間来店客
68,083人(平成22年度)
年間売上
99,189,023円(平成22年度)
コンセプト
地産地消、環境活動、健康長寿食
長寿世界一、子宝日本一の徳之島において、今後も島民が健康と長寿を享受できるよう、
地域の食材を使った商品の提供や新しい商品作りに取り組んでいます。主幹産業である農
業に、多面的機能を持たせ、6次産業としての発展を目指すことで地域全体の活性化、経
済的浮上を目指しています。
※取 組
地域生産物の提供、健康長寿食の提供、食に関するイベントの開催、環境保全への取組
農家支援、情報の発信、食育の推進
①環境活動
レジ袋の有料化、オリジナルエコバック販売、生ゴミの農家への還元、廃油の再資源化
②地産地消
給食センター、病院、老人ホームへ地場産野菜の納入
各工房において地場産食材の活用(惣菜、パン、ジェラート、カフェ)
③地域への貢献
島内イベントへの参加(産業祭、魚祭り、食の文化祭、黒糖祭)
④生産者への貢献
高齢生産者への手助け(集荷、包装、陳列)
講習会、研修会の開催(酵素作り教室、フラワーアレジメント、料理教室)
⑤目標(将来性)
6次産業化を推進し百菜独自の加工品開発
農家、加工品業者のレベルアップを図り徳之島を全国に発信すること。
⑥その他
グリーンツーリズム活動/食育活動(伊仙町の食育推進協議会参加、会長職)
特別賞
みずほの村市場・茨城県
1.「みずほ」の理念
「飽食の時代」といわれ、巷間には農産物や加工食品などの食料が溢れていますが、人々
の真の健康や、それを支える食の安全・安心を考えた「本物の農産物」は、大量消費社会の
中で埋もれています。
「みずほ」は、本物の農産物の提供を第一に考えています。「本物の
農産物」を消費者に安定して供給するためには、まず農家が再生産できるような適正な価
格で販売できなければなりません。農家がゆとりをもって再生産できるようになれば、美
味しく栄養価のある安全な本物の農産物を提供できるようになり、農家は適切な経営計画
を立てることができるようになり、農業だけで生計を立てられるプロの農家として自立で
きるようになります。農家がプロとして自立することによって、年間を通して安定した価
格で本物の農産物を安定的に提供することができるようになれば、消費者は、将来にわた
って安心して農産物を購入することができます。
農業・農村を基盤とする「みずほ」は、農業・農村から生まれる様々な資源を有効に活
用し、地域社会に貢献していくことを重視しています。急速に変化する社会状況の中で、
歴史的視野に立ち、地域社会の人々が「共存・共栄」できるシステムの創造に、多くの人々
と一緒に行動することを望んでいます。
「みずほ」は、このような理念と目標を達成するた
めに、新しい組織と制度を作り、その場を提供していくことに邁進します。
2.生産者の組織と活動
直売所「みずほの村市場」で農産物を販売する生産者は、現在 54 名である。創業当初と
比べて生産者の平均年齢は若くなり、若者が増加している。
生産者は、
「みずほ農業経営者会」を組織し、活発な活動を展開している。恒例の行事と
なっている年越し蕎麦の販売、稲作り体験活動、村の秋祭りの開催、手打ち蕎麦愛好会の
活動、子供達のためのひまわり迷路などのイベントに取り組み、消費者との交流を深めて
いる。
3.「みずほ」の運営の考え方
《農家の生活が豊かになるように》
〇原価計算に基づく価格設定により、利益が出るようにする。そのためには、自分で値段
が付けられるようにする。
販売価格が自分で決められれば、自分の農産物の品質向上に努力することができる。
〇より狭い耕地面積で、従来通りの所得を確保し、余暇を豊かに過ごせるようにする。
(安売りの直売では所得が確保できないので行き詰まり、農家の生活は苦しくなる。)
〇農産物には、単なる「高い・安い」はない。中身(成分・品質)の良い本物は、判断す
る目を持った消費者によって適切に評価される。
〇商品は、農業を理解した人、本物を求める人だけに買ってもらえればよい。
上
右
右下
中
左下
みずほ全景
160 年前の民家を移築した蕎舎(そばや)
建設中の水戸店模
JGAP の団体認証を取得
放射能測定を公開で行う
特別賞
㈱コッコファームたまご庵・熊本県
**(株)コッコファーム会社概要/沿革**
昭和 44 年 4 月 400 羽の養鶏をスタート
昭和 56 年 1 月 (有)松岡食品養鶏センター設立
平成 7 年 10 月 農業生産法人(有)コッコファーム設立
平成 14 年 4 月 *品質マネジメントシステム国際規格『ISO9001』認証取得
平成 18 年 10 月 *全国高齢者雇用開発コンテスト/厚生大臣:優秀賞受賞
平成 19 年 6 月 *再チャレンジ支援功労者/内閣総理大臣賞受賞
7 月 *全国農業コンクールグランプリ/農林水産大臣賞、毎日農業大賞受賞
平成 22 年 1 月 *フードアクションニッポンアワード 2009 優秀賞受賞
2 月 *中小企業 IT 経営力大賞 2010/優秀賞受賞
平成 23 年 1 月(株)コッコファーム設立/代表取締役 松岡義清
1 月 15 日 『たまご庵/マルチメデイアセンター』オープン
資本金
事業内容
1000 万円
養鶏を中心にした生産、加工、販売
インキュベーションオフィス(地域活性化事業)
人材育成の為の教育事業(実農学園)
従業員数
157 名
今年 1 月に、熊本発の地域、農業活性化をテーマにした『たまご庵』
(2 階建て)がオー
プンしました。たまご庵には、物産館、レストランだけではなく、
「地域活性化」を実践す
る為のいろいろな仕掛けが盛り込まれています。
一階は、朝取りたまごをはじめ、地元の生産者や農業法人の畑で採れた新鮮な野菜や、
加工品を主軸に販売しています。そして、他社との差別化をはかる為に、自社のオリジナ
ル商品も重点販売してます。
ありがたい事にオープン以来今では、九州各県からお客さまがご来店されて、年間来店
客数は約 80 万人に達する勢いです。二階部分は、地域活性化の為に「インキュベションオ
フィス」を中心に、アクションを考案する頭脳部分になっています。現在の農村地域が直
面している問題を捉えその解決に向けた P-D-C-A が、日々実践されています。
今後『たまご庵』は、生み出されていく様々な実績を広く発信していき、全国の地域に
活力を与えていく未来のモデル施設を目指します。
上
たまご庵の外観
中左
にぎわうレストラン
中右
来客でにぎわう物産館
下
全体ミーティング
【直売所甲子園 2011 協賛企業一覧
順不同】
東日本旅客鉄道株式会社
全国農業協同組合連合会
有限会社インプット
株式会社寺岡精工
株式会社 C&R
コスモ食品株式会社
義農味噌株式会社
株式会社生産者直売のれん会
株式会社スズカコーポレーション
イシダ株式会社
株式会社つくば分析センター
関菱化学株式会社
静岡製機株式会社
株式会社五味商店
東芝テック株式会社
東静電気株式会社
株式会社アローシステム開発
キャノンマーケティングジャパン株式会社
株式会社インフォマート
タテヤマアドバンス株式会社
カネコ種苗株式会社
Fly UP