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子どもの喜ぶ顔が見たい!クリスマスの食事はいつもより特別に

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子どもの喜ぶ顔が見たい!クリスマスの食事はいつもより特別に
「よい食」ニュースレター vol.9
プ レ ス リ リ ー ス
平成 23 年 12 月 21 日
報道関係各位
「クリスマスの食と家族の絆に関する意識調査」
クリスマスは家で家族だんらん
子どもの喜ぶ顔が見たい!クリスマスの食事はいつもより特別に
クリスマスの食事は普段の 2.6 倍の金額、支度の時間も普段の 1.6 倍
全国農業協同組合中央会
全国農業協同組合中央会(JA 全中)は、JAグループが取り組む「みんなのよい食プロジェクト」の活動の一環とし
て小学生の子どもを持つ母親を対象に、『クリスマスの食と家族の絆に関する意識調査』を実施しました。(サンプル数
=600 人、調査方法=インターネット、期間:2011 年 11 月 28 日~11 月 30 日)
今年のクリスマスを誰と過ごすか聞いたところ、「子ども」と回答した人が 98.5%に達しており、「夫・パートナー」も
83.7%になりました。過ごし方については、「家で過ごす」が圧倒的に多く、全体の 85.0%が回答しました。
続いて、クリスマスの食事をどうするかの質問には、外食と答えた人の割合は 6.7%と少なく、ほとんどの家庭では家で
食事をするということがわかりました。中でも、「買ってきたものと自分で作ったものを家で食べる」という回答が最も多く、
61.0%で半数以上になりました。
また、普段とクリスマスで 1 食にかける金額を聞いたところ、外食・内食の両方で、クリスマスの食事の方が普段の食
事よりも予算を多くする傾向がみられました。今年のクリスマスに外食しようと思っている人は、平均で普段の外食の
1.7 倍、また、家で食事をする人では、普段の 2.6 倍の金額をクリスマスの食事のために考えていることがわかりました。
さらに、クリスマスに家で料理をすると回答した人に、いつもの食事とクリスマスの食事にかける支度の時間を聞いたと
ころ、普段の食事の平均時間は 46 分でしたが、クリスマスは普段より 1.6 倍長い、74 分となっており、クリスマス料理の
支度により時間をかけることがわかりました。クリスマスには家で過ごしながらも、いつも以上に力を入れて料理をすること
がうかがえました。
また、子どもを持つ母親にとって、クリスマスで重視することは「料理の内容」(85.2%)を重視すると答えた割合が高く
ほぼ同ポイントで「子ども・家族へのプレゼント」(84.7%)となりました。クリスマスにおいて、プレゼント同様に食事も重
要な位置を占めていることがうかがえました。今回の調査を通して、クリスマスは子どもを中心にコミュニケーションを図る、
家族だんらんのイベントであるようです。
この調査結果に関して、聖徳大学兼同大学院兼任教員、多摩大学講師である室田洋子氏に専門家の観点か
ら監修して頂きました。室田先生からは、「家族みんなで一緒に何かをしたという経験は、家族の大切な思い出となり
子どもの心に残ります。クリスマスや日々の食事の雰囲気は、子どもが大きくなって家族を持った時に影響するほど、
子どもが大人になる過程で非常に大切なことです。仕事で忙しいという方も多いでしょうが、子どもの成長、そして人
生において大きな影響を与える重要な体験として、クリスマスの食事を再認識してほしいと思います」というコメントを頂
きました。
-本資料に関するお問合せ先-
全国農業協同組合中央会(JA 全中) 広報部よい食プロジェクト推進課 担当:森田・田中
TEL:03-6665-60111 FAX:03-3217-5072
■ 調査概要
【調 査 名 】:クリスマスの食と家族の絆に関する意識調査
【調査方法】:WEB モニターによるアンケート
【対
象】:小学生の子どもを持つ母親
【実施期間】:2011 年 11 月 28 日~11 月 30 日
【サンプル数】:600 人
【監
修】:聖徳大学兼同大学院兼任教員、多摩大学講師 室田洋子
※次項以降に記載しているグラフの%値は小数点以下第 2 位を四捨五入しているため、合計が 100%にならない場
合があります。
■室田 洋子(むろた・ようこ)氏 プロフィール
聖徳大学兼同大学院兼任教員、多摩大学講師
聖徳大学児童学部児童学科前教授。専門は発達・臨床心理学(臨床
心理士)。お茶の水女子大学卒業・同大学院修了。桜美林大学講師、
青葉学園短期大学教授を経て 2003 年より聖徳大学・大学院教授。
2011 年退官。
現在 聖徳大学児童学部・同大学院兼任教員、多摩大学講師。
大学の教員に並行して教育相談・心理臨床活動を継続(東京都杉並
区立済美教育研究所・横浜市緑区緑保健所の教育相談・発達相談は
20 年余行った。現在はフィッシャー教育相談室、多摩大学カウンセリングル
ームを主宰)。東京都在住。
「みんなで食べる楽しい子どもの食生活」(合同出版)、
「食卓の力 で子どもが変わった!」(カンゼン)、「心を癒す食卓」、
「心を育てる食卓」、「食卓から見える子どもの心・家族の姿」
(以上、芽ばえ社)などの著書の他、新聞の連載等多数。
■みんなのよい食プロジェクト
みんなのよい食プロジェクトとは、これからの日本人にとって「よい食」とは何かを、日本の農家と JA グループ、消費者、
協力会社・団体のみんなで一緒になって考え、行動していく運動です。
公式 HP:http://www.yoi-shoku.jp
2
①クリスマスはやっぱり家で過ごしたい!
クリスマスは家族と過ごす人が 8 割以上。
今年のクリスマスを誰と過ごすかの質問には、「子ども」と回答した人が 98.5%に達しており、小学生の子どもを持つ
母親のほぼ全員が、クリスマスは子どもと過ごすと考えていることがわかりました。また、「夫・パートナー」と過ごす人はや
や少なくなり 83.7%という結果になりました。去年のクリスマスについても、「子ども」と過ごした人が 96.8%と最も多く、
次に「夫・パートナー」の 82.3%で、今年との差はみられなく、家族と過ごすことが一般的であるようです。
今年のクリ スマスは誰と過ごしますか?/去年のクリスマスは誰と過ごしましたか?
複数回答、n=600
98.5%
96.8%
子ども
83.7%
82.3%
夫・パートーナー
自分あるいは夫・パートナーの親
親戚
子どもの友人の家族
自分あるいは夫・パートナーの友人
職場の人
一人で過ごす
その他
3.8%
3.2%
1.0%
1.0%
0.8%
0.8%
14.7%
15.5%
今年
(2011年)
去年
(2010年)
0.2%
0.3%
0.0%
0.3%
2.0%
2.0%
0 %
20 %
40 %
60 %
80 %
100 %
また、今年のクリスマスをどのように過ごすかの質問では、「家で過ごす」が 85.0%で、2 番目に多かった「ホームパーテ
ィー」(7.8%)との差を大きくあけて最も多い回答になりました。多くの母親は、子どもや夫・パートナーとクリスマスを家で
過ごすようです。過ごし方においても、昨年と同様の傾向がみられます。今年のクリスマスは、3 連休ですが、家でゆっく
りと過ごす人が多いようです。
今年のクリ スマスは、どのように過ごす予定ですか?/去年のクリスマスはどのように過ごしましたか?
単数回答、n=600
85.0%
家で過ごす
86.2%
7.8%
ホームパーティー
6.8%
1.8%
ホテルやレストランで外食
2.2%
今年
1.5%
日帰りのレジャー
0.8%
(2011年)
1.3%
国内旅行
1.0%
0.8%
去年
ショッピング
0.8%
(2010年)
0.3%
仕事
1.0%
0.3%
海外旅行
0.0%
1.0%
その他
1.2%
0 %
10 %
20 %
30 %
40 %
50 %
3
60 %
70 %
80 %
90 %
100 %
クリスマスの行事予定を聞いたところ、半数以上の 65.7%が「家族以外と過ごすことはない」と回答しました。子ども
のいる家庭では、クリスマスは家族だんらんする大切なイベントになっているようです。その他、「地域のクリスマスイベント
に参加する」(16.3%)や「家族ぐるみで付き合いのある人を誘ってホームパーティーを開く」(10.3%)が多く挙げられまし
た。
クリ スマスの行事に参加する予定はありますか?
複数回答、n=600
65.7%
家族以外と過ごすことはない
16.3%
地域のクリスマスイベントに参加する
家族ぐるみで付き合いのある人を誘って
ホームパーティを開く
10.3%
9.7%
子どもの学校のクリスマスイベントに参加する
一般参加型のクリスマスイベントに参加する
4.3%
その他
3.8%
0 %
20 %
10 %
30 %
40 %
50 %
60 %
70 %
<室田洋子先生のコメント>
クリスマスの行事参加予定の質問に、「家族以外と過ごすことはない」と回答した 65.7%の家庭以外の人は、
クリスマスに身近なコミュニティに参加することがわかりました。喜びや幸せを共有できるつながりを求めて、家族以
外ともクリスマスを一緒に楽しもうとしていることが伺えます。
お正月は親戚など血縁関係を大事にしますが、クリスマスは地域との付き合いを重視する傾向にあるようで
す。遠方に住む親戚と距離的に遠くて会えない家庭では、近所の方や子どもの友達家族など身近で自分が仲
間に入れるような場所を見つけ、クリスマスもその仲間と一緒に過ごすのではないでしょうか。
特に、他の家族と食事を持ち寄ったパーティを開くことはいいことだと思います。2 家族以上が集まると、それぞ
れが持ち寄る料理などで豪華さが増すでしょう。また、食べる際には、それぞれの料理についてのエピソードなどの
情報を共有することで、おしゃべりの質も良くなり、イベントとしてより深いコミュニケーションが図れると思います。
4
②クリスマスの食事は家で時間もお金もかけて、いつもより豪華に!
クリスマスの食費は普段の 2.6 倍、準備時間も普段の 1.6 倍
今年のクリスマスの食事をどうするかと聞いたところ、外食と答えた人の割合は 6.7%と少なく、ほとんどの家庭では家
で食事をするということがわかりました。
中でも、「買ってきたものと自分で作ったものを家で食べる」という回答が最も多く、61.0%で半数以上になりました。
それ以外では、「全部、自分で作って食べる」が 14.2%、「買ってきたものを家で食べる」の 10.7%が続きました。
今年のクリ スマスの食事をどうする予定ですか?
単数回答、n=600
その他
1.3%
子どもと一緒に作って
家で食べる
6.2%
外食
6.7%
買ってきたものを
家で食べる
10.7%
全部、自分で作って
家で食べる
14.2%
買ってきたものと自分で
作ったものを家で食べる
61.0%
普段とクリスマスで 1 食にかける金額を聞いたところ、外食・内食の両方で、クリスマスの食事の方が普段の食事より
も予算を多くかける傾向がみられました。今年のクリスマスに外食すると考えている人は、平均で普段の外食の 1.7 倍、
また、家で食事をする人では、普段の食事の 2.6 倍の金額をクリスマス予算と考えていることがわかりました。
普段と今年のクリスマスの平均外食費
単数回答、n=40
普段の夕食と今年のクリスマスの平均食材費
単数回答、n=488
2,463円
普段の家族での外食費
497円
普段の夕食の食材費
1.7倍
2.6倍
4,283円
クリスマスの外食費
0
1,295円
クリスマスの食材費
1000 2000 3000 4000 5000
(円)
0
5
300
600
900
1200
1500
(円)
また、クリスマスに家で料理をすると回答した人に、普段の食事とクリスマスの食事にかける支度の時間を聞いたところ、
普段の支度の平均時間が 46 分であったことに比べ、クリスマスの平均は 74 分と 1.6 倍クリスマスの料理に時間をかけ
ることがわかりました。家で過ごしながらも、クリスマスには普段より力を入れて料理をすることがうかがえました。
普段の夕食と今年のクリスマスの平均支度時間
単数回答、n=488
46分
普段の夕食
1.6倍
74分
クリスマスの食事
0
20
40
60
80
(分)
<室田洋子先生のコメント>
子どものいないカップルは、クリスマスに外食を望むかもしれませんが、子どもがいる家庭では、お行儀を注意
したくなる外食よりも、気楽な家での食事を望む傾向があるのだと思います。また、食べたいものを好きに用意が
できて、演出など自由度の高い家での食事の方が好まれるのかもしれません。クリスマスの食事の満足度を高
めるため、それぞれの家庭ごとにアレンジしているのでしょう。
クリスマスの料理を「子どもと一緒に作って家で食べる」という回答もありましたが、クリスマスの料理もイベント
の一つとして考えて、一緒に食べるだけではなく、準備の段階から家族みんなで行えば、食事そのものがもっと
楽しくなると思います。例えば、クリスマスケーキのスポンジの部分は買ってきても、スポンジにクリームを塗ったりイ
チゴをつけたりするのを親子一緒にしてみてください。たとえ上手にできなくても、ちょっとしたひと手間が、家族共
有の思い出になり、その後の食事がより楽しめると思います。
私は「コミュニケーションを食べている」とよく言っていますが、料理は味覚だけで感じるものではなく、食事中の
コミュニケーションが大事な要素だと思っています。食事を家族そろって行うことで、食卓の会話が楽しくなり、料
理もおいしく感じるようになるのです。料理をおいしく感じることができれば、食卓は幸せの共有の場となり、家族
の絆も深まると思います。
6
③クリスマスの食事で子どもの喜ぶ顔が見たい!
クリスマスの食事はプレゼントと同様に重視する結果に。
クリスマスの理想の食事について、最も多くなったのは「子どもが喜ぶ食事にしたいと思う」(40.3%)で、「普段の食卓
よりも豪華な食事にする」(28.2%)、「外食するより家で作った料理でクリスマスの食事を囲みたいと思う」(16.2%)が
続きました。家で食べるクリスマス料理でも、子どもが喜ぶ食事にしたいと考える人が多いことがわかりました。
クリ スマスの理想の食事について
単数回答、n=600
子どもと一緒に作れる
食事にしたいと思う
3.2%
普段と変わらない
4.2%
普段行かないようなお店
で、家族一緒に食事をする
こと
8.0%
子どもが喜ぶ食事に
したいと思う
40.3%
外食するより家で作った
料理でクリスマスの食事を
囲みたいと思う
16.2%
普段の食卓よりも
豪華な食卓にする
28.2%
クリスマスの食事を誰のために作るか聞いたところ、9 割近い 88.0%の母親が「子ども」のためと回答しました。
クリ スマスの食事は誰のために作りますか?
単数回答、n=600
自分あるいは夫・パート
ナーの友人
0.3%
子どもの友人の家族
0.5%
親戚
0.2%
自分自身
0.8%
その他
3.3%
自分あるいは夫・パート
ナーの親
0.7%
夫・パートーナー
6.2%
子ども
88.0%
7
実際にクリスマスに何を食べる/作る予定かを聞いたみたところ、「フライドチキン」、「お寿司/手巻き寿司/ちらし
寿司」、「ピザ」が人気ベスト 3 となりました。これらを子どもの好きな料理と比較したときに、ベスト 5 のうち 3 つが子ども
の好きな料理となりました。前頁でクリスマスの理想の食事は「子どもが喜ぶ食事にしたいと思う」と母親が考えている
通り、子どもを中心に献立を考えているようです。
今年のクリスマスに何を食べる/作る予定ですか?
あなたのお子さまの好きな料理は何ですか?
複数回答、n=600
複数回答、n=600
順位
メニュー
ポイント
順位
メニュー
ポイント
1
フライドチキン
51.3%
1
お寿司/手巻き寿司/ちらし寿司
77.3%
2
お寿司/手巻き寿司/ちらし寿司
27.0%
2
ハンバーグ
72.7%
3
ピザ
25.8%
3
ピザ
68.0%
4
ローストチキン
25.5%
4
フライドチキン
66.8%
5
スパゲッティ
15.0%
5
カレーライス
65.7%
また、子どもを持つ母親にとって、クリスマスで重視することでは“子ども・家族へのプレゼント”と同様に、“料理の内
容”を重視すると回答した割合が高くなりました。クリスマスの料理について、「非常に重視する」(24.2%)、「やや重視
する」(61.0%)で、85.2%が回答しており、クリスマスにおいて食事がプレゼントと並んで重要な位置を占めていることが
うかがえました。
クリ スマスに各項目をどの程度重視しますか?
単数回答、n=600
非常に重視する
24.2 %
料理の内容
全く重視しない
0.5%
3.0%
やや重視する
61.0%
11.3%
3.7%
48.2%
36.5%
子供・家族へのプレゼント
子ども・家族へのプレゼント
10.8%
1.8%
29.5%
家族団欒の時間
54.2%
12.3%
装飾・飾り付け
46.7%
0.8%
0.3%
14.2%
23.0%
13.8%
4.2%
2.7%
どちらともいえない
36.5%
17.5%
ゲームなどのイベント
0%
10%
20%
30%
40%
8
あまり重視しない
30.7%
50%
60%
70%
80%
12.7%
90%
100%
あなたにとって、クリスマスをどのようなイベントと考えているかを聞いたところ、「子どもにとって大事な日」と回答した人
が 50.8%で 1 番多くなり、「家族だんらんの日」と答えた人が 34.5%で続く結果となりました。クリスマスは母親たちにとっ
て、夫婦の時間より子どもが主役になる日と思っていることがわかりました。
あなたにとって、クリスマスはどのようなイベントですか?
単数回答、n=600
普段の日と変わらない日
2.8%
友人たちが集まる楽しい日
0.7%
親族が集まる大切な日
出費がかさむ日
5.0%
その他
0.7%
1.0%
普段に比べて忙しい日
2.7%
夫・パートナーと過ごす
大事な日
0.2%
自分にとって楽しみな日
1.7%
家族だんらんの日
34.5%
子供にとって大事な日
50.8%
<室田洋子先生のコメント>
以前は、家を経済的に支えている祖父や父親が家長であり、家族の中心でした。しかし現在、多くの家庭では
子どもたちが家族の中心となっています。子どもの将来を思って、親の考えを辛抱強く子どもに説くというよりは、子
どもが喜ぶことをする傾向があるように思います。これは、時代の変化によって、家族の関わりの質も変化したのだ
と思います。
子どもを育てていく中で、初めからうまく子育てができる親はいないと思います。つまり、社会の行事をうまく利用し
ながら、柔軟に新しい要素を家族の中に取り込んで、親として子どもと一緒に成長していけばいいのです。その点
で、クリスマスなどのイベントは家族だけではなく、近隣の人とも一緒に作り上げることができる分、親子が成長でき
るきっかけになるのではないかと思います。だからこそ、集まりに向けて一緒に子どもの好きな料理を作ったり、イベン
トの準備をすることが大切だと思います。
9
④毎日、家族で食卓を囲む人は、半数以上。
家族そろって食事をしている家庭ほど、家族だんらんの機会を重視する傾向に。
普段の家族そろって食事をする機会を聞いたところ、「毎日」そろって食事をしている人がほぼ半数の 49.2%が回答
しました。次に多かったのは、「週 1-2 回」で 24.8%になりました。
家族そろって食事をする機会
単数回答、n = 600
週1回未満
3.2%
週1-2回
24.8%
毎日
49.2%
週3-4回
11.8%
週5-6回
11.0%
また、家族そろってのだんらんについては、「非常に重視する」が 41.0%、「やや重視する」が 45.3%になり、「あまり
重視しない」、「全く重視しない」との回答を大きく上回りました。
家族そろってのだんらんをどの程度重視しますか?
単数回答、n=600
どちらともいえない
10.7%
あまり重視しない
2.8%
全く重視しない
0.2%
非常に重視する
41.0%
やや重視する
45.3%
10
週 5 回以上、家族そろっての食事をすると答えた人は、家族のだんらんを「非常に重視する」「やや重視する」割合が
高いことがわかりました。一方、家族そろっての食事の頻度が減少するにつれて、家族だんらんを重視する割合が少な
くなる傾向にありました。家庭の環境によって異なるものの、家族での食事の回数が多い家庭では、意識して食卓を
囲むようにしているようです。
家族そろってのだんらんをどの程度重視しますか?
単数回答、n=600
全く重視しない
0.3%
あまり重視しない
0.7%
やや重視する
5.4%
42.0%
1.5%
非常に重視する
51.5%
毎日
45.5%
週5-6回
48.5%
36.6%
週3-4回
45.1%
20.1%
週1-2回
0%
10%
30%
20%
17.4%
40%
6.7%
どちらともいえない
42.1%
5.3%
50%
60%
2.8%
15.5%
55.7%
42.1%
週1回未満
4.5%
70%
10.5%
80%
100%
90%
また、家族だんらんを重視する程度別に、クリスマスがどのようなイベントかを聞いたところ、重視する程度にかかわら
ず、「子どもにとって大事な日」が最も多く、「家族だんらんの日」との回答が続きました。クリスマスは子どもを中心にコミ
ュニケーションを図る、家族だんらんのイベントになっているようです。
あなたにとって、クリスマスはどのようなイベントですか?
単数回答、n=600
非常に重視する
n=246
42.7%
やや重視する n=272
0.4% 0.8%
0.8%
1.2% 1.2%
3.7%
2.2% 1.1% 0.4% 0.4%
48.0%
32.0%
51.1%
4.4% 4.0%4.4%
1.6%
どちらともいえない n=64
18.8%
あまり重視しない n=17
17.6%
全く重視しない
56.3%
4.7% 6.3%
64.7%
n=1
10.9%
11.8%
5.9%
100.0%
0%
10%
家族だんらんの日
20%
30%
40%
50%
子どもにとって大事な日
60%
70%
80%
自分にとって楽しみな日
夫・パートナーと過ごす大事な日 普段に比べて忙しい日
親族が集まる大切な日
友人たちが集まる楽しい日
出費がかさむ日
普段の日と変わらない日
その他
11
90%
100%
<室田洋子先生のコメント>
一番小さな社会単位である家族において、家族だんらんを重視するという回答が多く得られたということは、社
会が暗くなっている中、社会全体の希望につながるのではないでしょうか。社会が大変な時だからこそ、家族だけ
は守りたいと思っているのかもしれません。悪いニュースなどが多い昨今ですが、食卓のコミュニケーションを通して作
られる健康的な家族のあり方を、もっと世の中の人に知ってもらえればと思っています。クリスマスという行事をきっか
けに、日々の食事もただ一緒に食べるだけでなく、一緒に買物に行くことや料理することなど小さな工夫を心がけ
てみてほしいと思います。
<本アンケート結果を通じての室田洋子先生のコメント>
クリスマスの過ごし方は、子どもがいる・いないで異なるものになるかと思います。家族の中心を子どもと考える家
庭が多い現在では、子どものためのクリスマスという傾向が強いようです。
昔のように畑作業や大工仕事、ふとん作りなど、家族全員の協力が必要とされた仕事は、現代ではほとんどな
くなり、唯一食事だけが家族一緒に協力する活動になっています。つまり食事に関わることは、家族が力を合わせ
る “最後の砦”ともいえます。お金で、何でも好きなものを買えるという物質的な豊かさはなくても、家族みんなで
一緒に何かをしたという経験は、家族の大切な思い出となり子どもの心に残ります。クリスマスや日々の食事の雰
囲気は、子どもが大きくなって家族を持った時に影響するほど、子どもが大人になる過程で非常に大切なことで
す。仕事で忙しいという方も多いでしょうが、子どもの成長、そして人生において大きな影響を与える重要な体験
として、クリスマスの食事を再認識してほしいと思います。
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