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予算特別委員会委員長報告

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予算特別委員会委員長報告
予算特別委員会委員長報告
ただいま議題となりました平成 25 年度神戸市各会計予算及び関連議案,合計
48 議案について,委員会審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
平成 25 年度予算は,少子・超高齢化に伴う社会保障費や医療費の増,電気料
金の値上げや欧州債務危機に伴う景気下振れリスクといった不透明な経済情勢な
ど,本市をとりまく厳しい環境の中,神戸市行財政改革 2015 に基づく取り組み
を着実に実行しながら収支不足額を大きく圧縮し,一方で学校や図書館,体育館
など市有建築物の耐震化や改修といった市民のくらしに身近な投資を大幅に拡充
するなど,「ひと」「まち」が活き,飛躍する都市を目指し,市長の強い決意のも
とに編成された予算であります。
委員会は,去る2月 26 日に議案の付託を受けて以来,3つの分科会を設け,
27 日から3月8日まで局別審査,さらに 13 日には市長・副市長等に対する総括
質疑を行いました。
それでは,委員会審査において議論となりました主な事項について,簡単にご
報告申し上げます。
まず,市政全般に関するものとして,収支の見通しや市民のくらしに身近な投
資,公民連携,デザイン都市・神戸の推進などについての議論がありました。
次に,施策別では,
「経済・産業・雇用」に関して,医療産業都市の推進,中小
製造業の支援,国際コンテナ戦略港湾の推進などについて,
「福祉・医療・教育」に関しては,中学校給食,障害者支援,看護師の確保,
災害時要援護者支援,いじめ・不登校対策などについて,
「環境及び安全・安心なまちづくり」に関しては,再生可能エネルギーの普及
促進,津波対策,借上市営住宅などについて,
また,
「文化・集客・観光」に関しては,コンベンションセンターの再整備,神
戸ビエンナーレ,兵庫運河の活性化などについて,様々な議論がありました。
委員会では,このような審査の後,3月 13 日に松本のり子委員ほか7名から
予算の編成替えを求める動議が提出され,翌 14 日には各会派からの意見表明を,
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15 日には意見決定をそれぞれ行ったのであります。
その結果,借上市営住宅の入居者への対応や,福祉乗車制度の見直しなどに対
する反対意見もありましたが,行財政改革の断行と,市民のくらしに身近な投資
の拡充,くらしと経済を支えるまちの活力の創出,子育て支援と教育の充実など,
「市民とつくる安心と明日の元気な神戸」を実現するための予算となっていると
判断できることから,動議を否決した上で,平成 25 年度神戸市各会計予算及び
関連議案,合計 48 議案については,いずれも原案どおり可決すべきものと決定
いたしました。
次に,委員会の要望事項について申し上げます。
まず,行財政改革の遂行についてであります。
急激な少子超高齢化,社会・経済のグローバル化,地球環境問題の顕在化など
に伴い急激な社会情勢の変化が続く中,今後の神戸づくりを下支えするとともに,
真に必要な市民サービスを安定的に提供していくための財政需要に対応するため
にも行財政改革を継続していく必要があります。
よって,当局におかれては,引き続き民間活力の導入に努めるとともに,業務
体制,外郭団体の見直しなどによって,行財政改革2015を着実に実行し,そ
の達成に努められたいのであります。
次に,デザイン都市・神戸の推進についてであります。
市の事業のみならず,市民や企業が「デザイン」を理解し,身近に体験し,デ
ザインの視点を活動に活かすことによって,神戸らしさに磨きをかけ,真に市民
がくらしの豊かさを実感できるようにしていくことが必要であります。
よって,当局におかれては,市民に分かりやすい広報に努めるとともに,
「KIITO」と連携して空き家対策,耐震化対策を推進するなど,
「KIITO」を最大
限に活用してデザイン都市・神戸を推進されたいのであります。
次に,神戸経済の活性化についてであります。
都市間競争が激化する中,神戸が持つ都市の資源や魅力を活かし,人・物・情
報の交流を通して都市のポテンシャルを高め,バイオ・医療・計算科学の各分野
の融合によって,新たなステージを迎えた神戸クラスターを,活力ある神戸づく
りにつなげていく必要があります。
よって,当局におかれては,神戸経済の活性化のため,国際コンテナ戦略港湾
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や医療産業都市をさらに充実させるとともに,神戸空港の規制緩和や,スーパー
コンピューター「京」の活用によって,医療産業都市に次ぐ新たな基幹産業の創
出にも努められたいのであります。
次に,障害児支援についてであります。
障害を持つ児童生徒の増加傾向が続く中,子供たち一人ひとりの個性が尊重さ
れ,発達や成長に応じたきめ細やかな対応が求められており,また,発達障害児
については,できるだけ早く,居住地の近くで,学齢期に達するまでの療育が受
けられることが望まれるところであります。
よって,当局におかれては,過密状態にある市内東部の特別支援学校の整備に
ついて県と早急に協議を進めるとともに,北神地域における障害児の通級指導教
室の開設や,発達障害児の療育体制について検討するなど,障害児を支援する体
制の強化に努められたいのであります。
最後に,教育環境の向上についてであります。
神戸の未来を担う子供を育成するためには,神戸の地域性を踏まえ,子供たち
の状況に応じたソフト・ハード両面からのきめ細かい取り組みを行い,子供たち
が落ち着いて,安心して学べる学校づくりを推進することが必要であります。
よって,当局におかれては,教職員の質の向上に一層努めるとともに,学校図
書館への司書・司書教諭の配置や授業への活用,小学校への空調設置の前倒しな
ど,教育環境の向上に取り組まれたいのであります。また,子供に自信を持たせ
る学校教育の仕組み作りにも取り組まれたいのであります。
以上,委員会審査の経過及び結果並びに要望事項についてご報告申し上げまし
た。
終わりに当たり,委員会運営に終始ご協力をいただきました副委員長,理事の
皆様,並びに連日熱心な審査を賜わりました委員の皆様に心から敬意と感謝の意
を表しまして,報告を終わります。
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