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FASB 議長サイドマン氏の スピーチ詳細
2011 年 12 月 IFRS ウェブキャスト 「米国における IFRS 導入の方向性」 参考資料 AICPA 年次カンファレンス FASB 議長サイドマン氏の スピーチ詳細 本稿は、2011 年 12 月に米国ワシントン D.C.で開催された米国公認会計士協会(AICPA)の全国大会において、米国財 務会計基準審議会(以下、FASB)議長レスリー・サイドマン氏が行ったスピーチ1のうち、国際会計基準に関する部分を 弊法人にて日本語訳を行ったものである。 最初に国際会計基準について話しましょう。 FASB は長い間、高品質かつ比較可能性の高いグローバル会計基準を完成させるという目標を支持してまいりました。こ こで、国際会計基準の設定に関する 1999 年のビジョン・ステートメントの内容をご紹介したいと思います。 そこでは、「・・・FASB が国際的な会計基準の設定プロセスに参画することの目的は、米国国内において会計基準の高 い品質を保ちつつ、その国際的な比較可能性を高めていくことにある。」と述べられています。 これを、二つの目的、と呼ぶことにします。 また、このビジョン・ステートメントでは、次のように高品質な会計基準が具備すべき要件についても触れています。 1. (高品質な会計基準は、)それが基礎とする概念フレームワークと整合的なものでなければならない。 2. 比較可能性が高まることにより、情報の有用性も増すので、複数の会計処理の選択はこれを認めないか、最小限 でなければならない。 3. 基準を適用する者、基準を強制する者、並びに情報を利用する人々にとって、曖昧でなく理解しやすいものでなけ ればならない。 4. 類似する事象及び取引が、各会計期間又は企業間において、同様に会計処理されるよう、厳格な解釈及び適用が 可能なものでなければならない。 すなわち、こうした要件が満たされることにより、財務情報の目的適合性や比較可能性は高まると考えられるのです。 FASB と IASB との間の当初の覚書(MoU)で対象としたテーマの選択も、FASB のコンバージェンスと米国における財務 報告の改善という二つの目的にかなうものだったのです。すなわち、MoU で取り上げられた分野の基準は、単に両者で 異なっていただけでなく、両審議会とも改善が必要と考えていたものだったのです。 1 スピーチの原文は以下で入手可能である。 http://www.fasb.org/cs/ContentServer?site=FASB&c=Document_C&pagename=FASB%2FDo もちろん、我々は、US GAAP と IFRS の間の差異を狭めるという点においては、ともに大きく前進し、同時に互いの基準を 改善することにも成功しました。たとえば、企業結合、非支配持分、公正価値測定の方法、借入費用、セグメント情報を はじめとする多くの分野で、互いの基準をほとんど共通化できました。この作業の大部分を完成させるに当たり、指揮を とったデビッド・トゥイーディー卿(IASB 前議長)及びボブ・ハーツ氏(FASB 前議長)並びに我々の優秀なスタッフに、ここ であらためて御礼を申し上げたいと思います。 我々は、収益認識、リース、金融商品、保険契約といった、その他の非常に重要なプロジェクトに引き続き大変な労力を 注いでいます。ご承知のとおり、我々は、先ごろ収益認識に関する公開草案の第二弾を公表し、共通化された新たな基 準を提案しました。これらの分野には課題も多く、世界中にさまざまな意見を持つ人がいますが、最終的には、これらの すべてトピックについて、互いに納得できる落とし所を見つけ、改善され、共通化された会計基準を設定することができる のではないか前向きに捉えています。 我々のテクニカルディレクターのスー・コスパー氏とアラン・テシェイラ氏が、これらのテーマについて、この後により詳しく 解説させていただく予定です。 ただ、我々はこれから先、何をすればよいのでしょうか? コンバージェンスというものを考える際、アメリカの詩人オグデン・ナッシュ氏の「進歩。それは、かつてはそれなりに良い ものであったのかもしれないが、今となってはあまりにも長く続き過ぎてしまったのではないだろうか。」という言葉が連想 されます。 多くの困難を伴い、また、後から考えると、対象とした範囲もあまりに野心的であったかもしれませんが、私自身は、コン バージェンスのプロセスは、いくつかの重要な分野において、世界における財務報告を前進させるものであったと思いま す。しかしながら、私は横並びのコンバージェンス・モデルは、長期的には最適なモデルではないと考えています。 昨年のこのカンファレンスで、SEC スタッフのポール・ベズウィック氏は、「コンドースメント・アプローチ」という考え方につ いて述べてくれました。この考え方は、その後、SEC のスタッフ・ペーパーでより詳細に紹介されましたが、そのペーパー では、コンバージェンスと IFRS の組込みに関して、これまでと大きく異なるアプローチを示すとともに、FASB の新たな役 割を検討しています。その後、こうしたアプローチをとってはどうかという提案に対して、SEC スタッフに多くの前向きな回 答が寄せられました。それゆえ、FASB 及び FASB の監督機関であります FAF の評議員会が、強く関心を持ったことは、 ある意味、自然なことでもありました。 先月、FAF の議長は、評議員会を代表して、FASB とも協議の上、コンドースメント・アプローチを支持するレターを SEC に 提出しました。その際、SEC スタッフにコメントを寄せた人々の多くが挙げていたいくつかの懸念事項に対処するための、 若干の修正と明確化もあわせて提案しています。 我々のレターでは、IFRS こそが、将来の会計基準の基盤となることに対し、強い支持を表明しているだけでなく、これま でに判明している移行時のリスクを和らげるため、各種の建設的な提案も示しています。言い換えれば、我々は、組み込 みアプローチの修正版的なものを提案しており、これは米国内でも幅広い支持を得られる可能性があるのではないかと 考えています。 評議員会が提案した方向性は、IFRS を US GAAP に徐々に組み込んでいくというものです。FASB のメンバーも強く支持 する、評議員会が提案したアプローチの重要なポイントは次のとおりです。 2 1. FASB と IASB は、優先的に取り組むべき IASB とのコンバージェンス・プロジェクトを完了します。 2. 米国は、今後の新たな会計基準の設定に関しては、これを IASB に委ねます。そして、FASB は、最終的に出来上が った新基準を米国基準に組み込むことをエンドース(承認)できるよう、そのプロセスには積極的に参加します。この プロセスにおいて大事になるのが、投資家を第一に考えること、独立機関による基準設定であること、厳格なデュー プロセスが存在すること、十分に検討された費用対効果分析が行われること、明確で十分なガイダンスが用意され ることといった諸要素になります。 3. いくつかの実務上の問題の発生を避けるため、「US GAAP」の名称は維持します。これは、たとえば、コベナンツ(借 入契約条項)は、ベンチマークとして US GAAP に言及していることも多く、こうしたものを変更しなければならなくな るような事態を避けるためです。 米国における IFRS 導入の方向性 4. FASB は、米国基準と IFRS との間で残る差異を見極め、それらを解消していくための計画を立案します。これはあく まで過渡期の問題ではありますが、もちろん、計画全体の中で非常に重要な位置を占めます。 5. FASB は、一定の場合に備え、米国のための基準を設定する権利を留保します。これは、米国にとって非常に重要 なトピックであるものの、それが IASB でまだ検討中のテーマ(アクティブ・アジェンダ)として取り上げられていないか、 当該トピックについて IASB が適時に適切な適用ガイダンスを提供することができない場合に備えるためです。 では、これらの点の背景にあるそれぞれの根拠について、より詳しく説明します。 最初に、コンバージェンスのフェーズですが、我々は、IASB とともに収益認識、リース、金融商品及び保険といった優先 プロジェクトを是非とも完了したいです。しかし、我々は、これからも恒久的にコンバージェンスを続けていくことは、政治 的にも実務的にも、現実的な選択肢ではないと考えています。誰が見ても分かるように、このプロセスは技術的にも事務 的にも多くの困難を伴います。さらに、国際機関たる IASB は、IFRS をすでに採用している他の国々の懸案に対し、優先 的に対応しなければならないことは、我々も承知しています。 次に、我々は米国のための新たな会計基準の設定については、これを IASB に委ねます。これにより、米国において基 盤となる会計基準として、我々が今後は IFRS を受け入れることを公式に認めたという実績になるはずです。FASB は、 IASB が検討中であるテーマに関する基準の設定は差し控えます。また、新たな問題を共同プロジェクトとして議論するテ ーブルにも着きません。しかし、FASB は米国の利害関係者と共に、IASB における議論の材料となる情報を収集し、必 要な調査を行い、フィールド・ワークをまとめ、適用ガイダンスの必要性を判断し、適用後レビューを行うことになります。 つまり、IASB もこれらの活動には関与しますが、FASB が米国におけるそれらの取りまとめにおいて中心的役割を果た すことになります。 この種の役割分担は、他国の基準設定機関でも採用されています。なぜなら、どこの国又は地域であっても、ある基準 の使用をそこで最終的に認めるためには、自らがこれらのプロセスに能動的に関与していなければならないためです。 FASB と他の米国の利害関係者がこうした大きな役割を果たすことの利点は、我々がより積極的にプロセスに関与すれ ばするほど、プロセス自体に対する納得感が得られ、最終的に(その成果物たる)基準を、我々自身がエンドースする可 能性が高くなることにあります。そうは言っても、我々が主要な基準の改訂をエンドースする場合は、それが一般投資家 に対する財務報告を改善するものであり、かつ、企業による実務適用と監査人による監査が適切なコストで可能になる 場合に限られます。これは冒頭でも話しましたように、これまでと同様、我々の「二つの目的」に沿ったものに他なりませ ん。要は、こうした役割の担い手として、FASB には米国市場で幅広い経験があり、米国の株主の考えを理解するのに最 もふさわしい立場にあることを、我々自身も認識しているということです。 私はまた、IASB が基準の開発を進めるために、能力の高い各国の基準設定機関の人材や資源を今後も活用できること にも注目しています。例えば、IASB は、我々が欧州財務報告アドバイザリーグループ(EFRAG)と協力して開発中の開示 フレームワークを、将来のディスクロージャーに関する概念書又は開示に関する基準作りのための基礎として検討するこ とに合意しています。 次に、基準間に残っている差異の見極めに関してですが、米国は他の国とは出発点が大きく異なります。現実に目を向 ければ、好むと好まざるとにかかわらず、また、皆様がそのすべてを適用しているかどうかに関わらず、米国には膨大な GAAP があります。たとえば、料金認可事業のように IFRS における取扱いが明確でない分野の GAAP まで廃止してしま うことは、投資家にとって最善の利益にはならないと考えています。つまり、一定の分野では、IASB がプロジェクトに着手 して全世界的に適用される新しい基準を設定するまで、我々は部分的に US GAAP に従うことになります。 私は、「米国の基準が IFRS に反するものでない限り、我々は IFRS に従っていると言うことができるのではないか」という 意見を聞いたことがあります。率直に言いまして、世界の人々が、我々の US GAAP の基準を使っているわけではない以 上、それがなぜ世界の投資家にとって透明性を高めることになると言えるのか、私は理解に苦しみます。私は、むしろ正 直にこれらと向きあい、移行期間において過渡的な措置として維持し続ける基準を識別した上で、これらの論点について IASB が対処していくに従い、このリストを徐々に短くしていきたいと思います。水面下で重要な差異が残っているにも関 わらず、我々が国際的に統一された会計基準を持っていると主張することは、投資家に迷惑をかける行為ではないでし ょうか。 米国における IFRS 導入の方向性 3 米国基準と IFRS の双方に基準はあるが、両者が異なっているケースについては、どこにまだ違いが残っているのかを吟 味した上で、私は「はたしてこれらの差異は本当に重要なのか」と自問自答したいと思います。 ▶ 一部の基準の違いが重要なことは明らかです。例えば、研究開発の取扱いに関する US GAAP と IFRS との相違は、 一部の企業や投資家にとって、最も重要な問題の一つです。 ▶ その他の包括利益(OCI)から純利益へのリサイクリングについても同様です。我々米国人はリサイクルしますが、 IFRS では、大部分の OCI 項目はリサイクルしません。 なお私見になりますが、IFRS の基準と US GAAP の基準の品質が同等と考えられる場合、我々は IFRS 基準の選択を提 案することになると思います。この場合、会計基準そのものが改善されるというより、国際的な比較可能性が増すという 点においてメリットがあるわけです。IFRS の基準に関して、品質又は運用上の懸念がある場合は、その組み込みに先立 ち、IASB に問題の検討を要請することも考えられます。理想的なのは、我々の要望と他の国々の要望が一致することで す。例えば、リサイクリングや偶発損失の会計処理については、他の国々でも再検討を求めていると理解しています。 (省略:XBRL タクソノミーに関する言及) また、我々は、国際基準がどのように適用されているかに相違があるということも分かりました。その際、なぜそのような 違いが生じるのかを理解することも重要です。 ▶ 基準が会計処理の選択を認めている場合や、あまりに基準の内容が一般的すぎることもあります。 ▶ 企業が、基準のもともとの意図にそぐわないような方法でこれを適用することがあります。 IFRS の実務に関する最近の SEC スタッフによる調査報告では、これらの論点が詳細に検討されています。しかし、理由 はどうであれ、我が国が世界中で同じように適用されていないことが分かっている基準に、多大なコストを払ってまで移 行することには、やはり大きな問題があります。「米国基準の場合でも、企業による基準の適用の仕方には必ず差異が 生じるものだ」という意見があることも承知しています。たしかにそうかもしれませんが、こうした変更を行うためには、多 額のコストがかかるのだということを忘れてはなりません。私は、変更するためにコストをかける価値があると判断できる ためには、国際的な比較可能性の向上というメリットがリアルなものでなければならないと思っています。 仮に、SEC が FAF 評議員達の提案するようなアプローチを採用することを決定した場合、FASB はこうした差異を見極め るための枠組みを設け、それら差異を解消していく上でベストな方法をとるための計画を立案していくことになります。 我々はこうした分析を行なうに当たり、間違いなく、幅広く意見を求めることになります。また、我々はそのためのプロセス ができるだけ効率的になる方法を探ることをお約束しますので、是非ご安心ください。 最後になりましたが、もう一つの大事なポイントとして、評議員会は IASB がその時点で検討中ではない会計上の専門的 な問題については、これを FASB が検討すべきテーマとして取り上げることができる権利を留保することを提案していま す。おそらく、(FAF の提案内容の中で)これが国際的には最も賛否両論が分かれる点になると思われます。なぜなら、こ れは世界的に統一された基準を持つことの意義自体をないがしろにするものとみなされるおそれがあるためです。ある 欧州の会計士が私に言いました。まるで「イエス…だがノー」と我々が言っているように聞こえると。でも、こう考えてはど うでしょうか。 米国は重要な国内問題に関し、常に柔軟で反応が素早い機関による対応を必要とする傾向があります。他の国でも同 様の問題を抱えているケースでは、我々は IASB や IFRIC が、こうした論点を取り上げるよう説得できれば良いと思いま す。取り上げてもらえたならば、我々も当該論点を解決するプロセスに協力します。しかし、彼らが取り上げてくれない場 合には、我々がまず米国のためにそのような問題に先行して対応し、その後、当該基準を幅広く世界で用いるべきかど うかを IASB が検討すればよいと思います。 その際、考慮に入れるべきことがいくつかあります。現在、IASB は、世界の多くの国々が長らく待ち望んできたグローバ ル・アジェンダ・コンサルテーションを進めている最中にあります。我々は、IASB がそれらの地域の懸念事項に対処する ため、新たにプロジェクトを追加することを期待しています。第二に、多くの者たちが、新しい基準への移行をスムーズに 4 米国における IFRS 導入の方向性 Ernst & Young ShinNihon LLC 進めることができるよう、IASB が新たな基準を公表する スピードを緩める期間を設け、今後数年間は概念フレー ムワークの検討に重点を置くことを求めています。しかし、 私は、米国の会計人として、未だそのようなゆったりした 期間を経験したことはありません。むしろ、これからも迅 速な対応を要する緊急な問題が次々発生していくと予想 します。したがって、これは一種のセーフティー・ネットと 言えるかもしれませんが、それでも我々の文化にとって は非常に重要なものなのです。 私の考えでは、(本日説明した)このアプローチを採るこ とで、IASB が設定する新しい基準に関しては、今後はこ れらを米国でも適用することで IASB に対する強力な支 持を示せるとともに、既存の基準を引き続き整合させて いくためにも、合理的な移行プロセスが用いられることに なります。 私は、SEC の委員及び SEC のスタッフに対して多大な尊 敬の念を抱いております。また、この重要な問題に対処 するために、SEC が今まで進めてきたプロセスにも大変 感心しています。今後、SEC が我が国にとってベストなア プローチを決定していく上で、我々のコメントを建設的か つ有用なものと捉えてくれることを期待しています。 アーンスト・アンド・ヤングについて アーンスト・アンド・ヤングは、アシュアランス、 税務、トランザクションおよびアドバイザリーサ ービスの分野における世界的なリーダーです。 全世界の15万2千人の構成員は、共通のバリ ュー(価値観)に基づいて、品質において徹底し た責任を果します。私どもは、クライアント、構 成員、そして社会の可能性の実現に向けて、プ ラスの変化をもたらすよう支援します。詳しく は、www.ey.com にて紹介しています。 「アーンスト・アンド・ヤング」とは、アーンスト・アンド・ヤ ング・グローバル・リミテッドのメンバーファームで構成 されるグローバル・ネットワークを指し、各メンバーファ ームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責 任会社であり、顧客サービスは提供していません。 新日本有限責任監査法人について 新日本有限責任監査法人は、アーンスト・アン ド・ヤングのメンバーファームです。全国に拠点 を持ち、日本最大規模の人員を擁する監査法 人業界のリーダーです。品質を最優先に、監査 および保証業務をはじめ、各種財務関連アドバ イザリーサービスなどを提供しています。アーン スト・アンド・ヤングのグローバル・ネットワーク を通じて、日本を取り巻く世界経済、社会にお ける資本市場への信任を確保し、その機能を 向上するため、可能性の実現を追求します。詳 しくは、www.shinnihon.or.jp にて紹介してい ます。 アーンスト・アンド・ヤングのIFRS (国際財務 報告基準)グループについて 国際財務報告基準(IFRS)への移行は、財務 報告における唯一最も重要な取り組みであり、 その影響は会計をはるかに超え、財務報告の 方法だけでなく、企業が下すすべての重要な判 断にも及びます。私たちは、クライアントにより よいサービスを提供するため、世界的なリソー スであるアーンスト・アンド・ヤングの構成員とナ レッジの精錬に尽力しています。さらに、さまざ まな業種別セクターでの経験、関連する主題に 精通したナレッジ、そして世界中で培った最先 端の知見から得られる利点を提供するよう努め ています。アーンスト・アンド・ヤングはこのよう にしてプラスの変化をもたらすよう支援します。 © 2011 Ernst & Young ShinNihon LLC All Rights Reserved. 本書又は本書に含まれる資料は、一定の編集を経た 要約形式の情報を掲載するものです。したがって、本 書又は本書に含まれる資料のご利用は一般的な参考 目的の利用に限られるものとし、特定の目的を前提と 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