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学習メモ
テレビ学習メモ 芸術 美術Ⅰ/書道Ⅰ ▼ 美術Ⅰ なんでもアート! 〜見つめる~ チョーがつくアート あなたのまわりの誰か ⑴ 〜描く~ あなたのまわりの誰か ⑵ 〜撮る~ あなたのまわりの誰か ⑶ 〜イラストとアニメ~ さらに描く ~風景 ・ 版画~ 色彩の鍵をつかめ 漫画はやっぱりおもしろい ~人物~ あなたのまわりの世界 ⑴ ~デザインする~ あなたのまわりの世界 ⑵ ~使うもの~ みんなに知らせよう ~ポスター~ あなたのまわりをデザイン ~椅子 / インテリア~ 立体的にとらえよう ⑴ ~形作る~ 立体的にとらえよう ⑵ ~インスタレーション~ 彫 刻 ~やっぱり彫りたい~ インスタレーション系 鑑賞スペシャル ~先生はキュレーター~ みんなパフォーマー ~みんなパフォーマー~ 私が作った展覧会 ⑴ ~企画準備~ 私が作った展覧会 ⑵ ~完成!~ テレビ 学習メモ 美術Ⅰ 第1回 今回 学ぶこと 芸術 何でもアート 講師 ~見つめる~ 監修:上 野 行 一 アーティスト 小沢 剛 今、美術の表現は絵画や彫刻にとどまらないさまざまな形をとっている。 今回は私たちを取り巻くさまざまな美術表現のあり方を現代美術作家 小沢 剛さんの創作を通して紹介。創造する ことの楽しさを感じるとともに、さま ざまな美術表現に触れ、人生を通して 楽しむことができる美術鑑賞や創作の 鍵を見つけよう。 聞き手・KIKI さん(左) 、講師・小沢剛さん 学習前 チェック 絵画や彫刻、版画など、美術にはさまざまな表現方法がある。身近にある意外な 素材で創作を続ける現代美術のアーチストたちは、「これもアート ?」と驚くよう な新しい表現を生みだしている。 ▼ Point1 鑑賞と創作 今回はメキシコの画家、フリーダ・カーロの小さな絵 「死の仮面をかぶった少女」をじっくり鑑賞。自画像を 多く描いたフリーダ・カーロ(1907 ~ 1954) 。病気を抱 え、大きな事故でひん死の重傷を負い、後も後遺症に苦 しみながら描き続けた。メキシコでもっとも有名な画家 の一人だ。 創作では現代美術の作家小沢剛さん(1965 生まれ) と、代表作の「ベジタブル ・ ウェポン」を制作。野菜な どの食材から「銃」をつくり、その銃を抱えたモデルを 撮影して写真作品として仕上げる。従来の枠にとどまら ない表現を追求する小沢さん。 「なすび画廊」や「地蔵 建立」など小沢さんのほかの作品も見てみよう。 (http:// www.ozawatsuyoshi.net/works/) 「美術」の世界の広さが見えてくる。 −2− 高校講座・学習メモ 芸術 美術Ⅰ Point2 何でもアート ~見つめる~ テーマを決める 身の回りの意外なものが美術品となって生まれ変わ る。テーマを決めて自分独自の創作に挑戦しよう。 今回小沢剛さんが取り組んだのは毎日食べる野菜や料 理という身近な素材を使った作品。美術作品をつくる材 料としてはとても意外だったかもしれない。しかしそこ には「平和や武器」を問い続ける小沢さんの重要なテー マがある。 Point3 さまざまな表現 「銃」という恐ろしい武器をあえて「食べて」しまう。 銃をつくるために集めた野菜を「料理」して「平和」や「武 器」についてみんなで語り合いながらその料理を「食べ る」。こうしたプロセスすべてが小沢さんの「作品」だ。 20 世紀、美術の表現は絵画や彫刻といった伝統的な ▼ 表現の枠を越えてさまざまな分野へ広がっていった。そ れは美術が科学技術の発展や私たちのライフスタイルの 変化などさまざまな要因と密接に関わっているため。美 術と私たちの生活は深い関係を持っている。言い換えれ ば美術と関係のない分野はないといえるかもしれない。 まとめ フリーダ・カーロの「死の仮面をかぶった少女」の鑑賞。しっかりと見て、まず自分 の感じたことを大切にしながら、作家の思いを想像してみよう。 小沢剛さんの「ベジタブル・ウェポン」は「平和」や「武器」を考えようというテー マで制作されていた。現代アートには柔軟で広い表現方法がある。アートの種は身近 にあふれているのかもしれない。 古くから知られる名画にも新しい楽しみ方がある。古いものも新しい楽しみ方を知る ことで全く新しいものに生まれ変わることがある。 −3− 高校講座・学習メモ