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MotionBoardコース(Ver4.1)ダッシュボード設計編
MotionBoard ダッシュボード設計編 Ver.4.1 トレーニングマニュアル CONT ENT S 1 製品概要 第1章 概要 1-1 製品の特徴 1 1-2 トレーニングで行うこと 3 4 第2章 ボードを閲覧する 4 2-2 スタートナビ画面の概要 5 2-3 目的のボードを表示する 6 2-4 ボード全体を概観する 6 pl e 2-1 MotionBoardサーバーにログインする 13 2-6 チャートを操作する 18 Column 円チャートで使用できるダイナミックチェンジアイコン 28 m 2-5 チャートに表示される要素 32 2-8 明細データを出力する(ドリルスルー) 36 2-9 ボードに編集操作を残す 38 Column ボードのレイヤー構造 47 Column その他の便利なアイテム 49 Column チャート/ボードのダウンロード 50 Sa 2-7 詳細データを確認する(ドリルダウン) 第3章 基本的なボードを作成する 53 3-1 ボードを作成する 54 Column ボード編集画面と閲覧画面の見分け方 57 3-2 ボードの初期設定を変更する 58 3-3 集計元となるデータソースを定義する 60 Column データソース定義の種類と登録方法 67 Column CSVファイルのデータソース登録 68 3-4 チャート「販売推移」を配置する 69 Column チャートや明細表を表示するためには 72 MotionBoard ダッシュボード設計編 i 3-5 チャートの種類切り替えボタンを配置する 74 3-6 実績を明細表示する(明細表) 80 3-7 チャートと明細表を連動させる(ユーザー・リレーション) 87 Column アイテム間でデータを連動させるその他の機能 88 3-8 ボード定義を保存する 94 第4章 共有アイテムを作成する 4-1 データソース定義を共有アイテムにコピーする 96 4-2 CSVファイルを共有アイテムにアップロードする 98 100 Column ボード専用と共有の違い 108 第5章 「売上管理ボード」を作成する 111 pl e 4-3 共有アイテムとして結合データソース定義を作成する m 5-1 「売上管理ボード」を新規作成する 112 113 5-3 地域別の年間売上集計表を配置する(集計表:全国販売実績) 116 Column データソースにない項目を作成する方法 128 Column ドリルダウン/ドリルスルーの「シナリオ」 135 5-4 支店別の予算実績比較表を配置する(集計表:支店別予算実績) 140 Column チャートの表示カスタマイズとチャート定義の関係 147 Column セルデータに視覚表現を加える(セル内チャート種類変更) 148 5-5 全社の販売実績をウォーターフォールで表現する(全社月別ウォーターフォール) 149 Column ウォーターフォールの2つのモード 155 5-6 ボード全体を対象とした検索機能を付加する(全体検索) 156 5-7 レイアウトを整える 162 5-8 ボードを保存し動作を確認する 163 Sa 5-2 共有アイテムのデータソース定義をボード専用アイテムへコピーする 第6章 「アンケート入力ボード」を作成する 6-1 既存ボード「アンケート入力ボード」の編集画面を開く ii ii 95 MotionBoard ダッシュボード設計編 164 165 6-2 入力アイテムとその動作 169 6-3 アンケート用の入力アイテムを配置する 171 6-4 データベース入力の設定を行う 177 6-5 ボードを保存して閲覧モードへ移る 183 Column アイテムの固定と重ね順の設定 186 6-6 アンケート結果に検索機能を付加する(フィルター) 187 Column データセット、チャート定義、フィルターの関係 188 6-7 ボードを保存して閲覧モードへ移る 197 200 第7章 「経営分析ボード」を作成する 201 7-2 「経費割合」「経費見込」用の項目と入力アイテムを作成する 202 7-3 ボードを保存して閲覧モードへ移る 217 7-4 チャートの数値軸の表示を加工する 219 m pl e 7-1 既存ボード「経営分析ボード」の編集画面を開く 225 7-6 ボードを保存して閲覧モードへ移る 241 Sa 7-5 画像を利用したチャートを配置する(イメージマップ) 244 第8章 付録 索引 8-1 その他のチャート機能 244 8-2 ボードを便利にする機能 247 Column MotionBoard+Mobile(オプション製品) 253 Column MotionBoard Client 254 索引-1 MotionBoard ダッシュボード設計編 iii iii m Sa pl e 1 第 1 章 概要 1 概要 MotionBoardは、データベースサーバーで収集されたデータや独自に用意したCSVファイルな データ、売上管理データ、予実管理データなど多岐にわたる集計データをチャート化する機能 のほか、さまざまなツールによってユーザーのデータ活用を支援する高度な分析機能を提供し ます。 1-1 製品の特徴 MotionBoardのコンセプトとその特徴を説明します。 pl e 豊富なダッシュボード機能 MotionBoardでは、さまざまなデータソースから取 得 したデータを、豊 富 な分 析 機 能 をもつ チャートアイテムによって可視化し、「ボード」と呼ばれるダッシュボードのパーツとして自由にレイ アウトできます。必要なチャートを自由に貼り付けたり、ボードにメモや資料を添付したりして、情 報を他者と共有し、分析や検討を行うことが可能です。 MotionBoardには次の特徴があります。 m 複数のチャートをボード内に配置し、好きな場所に移動できる 独自の描画機能により、大量のデータも快適に扱える ボードに書き込んだ情報は、複数のユーザーで共有できる Sa 個人が使いやすいようにレイアウトしたボードの操作状態やメモを保存できる 入力した情報を、データベースに書き戻せる MotionBoard ダッシュボード設計編 11 第1章 概要 どのデータを可視化する「情報活用プラットフォーム」です。ダッシュボード画面で、在庫管理 第 1章 概要 さまざまなアイテムを使用して情報共有 ボードに配置できるチャートや明細表などを総称して「アイテム」と呼びます。 アイテムにはチャートアイテムや明細表アイテム、コメント掲示板アイテムなど多種用意されてい ます。ボードの作成者は、目的に応じて、各アイテムをボードに配置します。各アイテムは、いく つでも追加することができます。 pl e チャートアイテム m 明細表アイテム Sa <実際のボードの画面例> チャート上でのデータ分析操作 アイテムのうち、最もよく使用されるのが「チャート」です。 MotionBoardによって生成されたチャートは、静的で固定された"見るだけ"のチャートではあり ません。ボードの閲覧者が、自分の分析したい視点にあわせてチャートの形状の変更やデータ の絞り込み、シミュレーションといった操作が行えるなど、ダイナミックに、より多角的に分析操作 を行えます。それにより、閲覧者は、静的なチャートを見ているだけでは気づかないデータの変 化をとらえて、問題点を発見することが可能となります。 2 2 MotionBoard ダッシュボード設計編 第 1 章 概要 1-2 トレーニングで行うこと このトレーニングでは、MotionBoardの機能と仕組みを理解し、膨大なデータから必要な情報 を可視化するための機能を学習することを目的としています。まずボード利用者としてボードの 閲覧機能を体験し、その後ボード管理者としてボードを作成していきます。各章で学習する内 第1章 概要 容は次のとおりです。 第2章 ボードを閲覧する ボード利用者 MotionBoardのボード上で、どのような閲覧操作が行えるかを体験し ます。 ボード管理者 pl e 第3章 基本的なボードを作成する ボードの作成方法と基本的なチャートの設定方法を学習します。 第4章 共有アイテムを作成する アイテムを複数ボードで共有できる「共有アイテム」の作成方法を学 m 習します。 Sa 第5章 「売上管理ボード」を作成する 集 計表 とウォーターフォールといった形態のチャートの配置方法、 チャートの表示のカスタマイズ方法などを学習します。 第6章 「アンケート入力ボード」を作成する データソースにデータを追加 する「入力アイテム」の機能と利用方 法、データ検索機能である「フィルター」の配置方法を学習します。 第7章 「経営分析ボード」を作成する シミュレーションを繰り返して行える集計表を作成することを目的に、 6章とは異なる入力アイテム「スライダー」の利用方法と事後計算項 目の作成方法を学習します。また、画像を利用してチャート表示する 「イメージマップ」についても学習します。 MotionBoard ダッシュボード設計編 33 22 ボードを閲覧する 本章では、用意されているサンプル「販売分析ボード」を使用しながら、ボードを閲覧する上で の基本操作を学びます。その過程で、ボードにはどういったデータや要素を掲載させることがで きるのか、最も使用頻度の高い「チャート」にはどういった要素があるのか、といったことを学習し ます。 また、チャート上で表示データを絞り込んだり、図形やメモなどを追加したりするカスタマイズ操 作を行い、その操作状態を保存するところまで体験します。その後、別のユーザーとしてログイ ンし、ユーザーが行った操作の保存がどういう意味を持つのかを確認します。 2-1 MotionBoard サーバーにログインする トレーニングの環境には、ボード閲覧者としてユーザー「user」が登録されています。 pl e 「user」としてログインし、「販売分析ボード」を開きましょう。 MotionBoardサーバーへのログインは、次の手順で行います。 1 Webブラウザーを起動し、次のURLに接続します。 m http://localhost:8787/motionboard/ *「localhost」とある箇所は、実環境にあわせてMotionBoardサーバーのIPアドレス、またはホスト名を入力 してください。 Sa MotionBoardログイン画面が表示されます。 2 [User ID]、[Password]欄に次の内容を入力し、[Login]ボタンをクリックします。 [User ID] user@local [Password] (パスワードなし) スタートナビ画面が表示されます。 4 4 MotionBoard ダッシュボード設計編 第 2 章 ボードを閲 覧 する Adobe Flash Playerがインストールされていないコンピューターでは、ログイン画面が表示さ れません。Adobe Flash PlayerをインストールしていないコンピューターでMotionBoardを使 用 す る た め に 「MotionBoard Client 」 が 用 意 さ れ て い ま す 。 詳 細 に つ い て は 、 「 Column MotionBoard Client」(p.254)を参照してください。 2-2 スタートナビ画面の概要 ボードを管理する役割を果たします。画面左側が「ボードツリー」、右側が「ボード一覧エリア」に なっており、ここから閲覧したり編集したりするボードを選択します。 m pl e *下の画面は、「機能別サンプル」フォルダーを選択した状態の画面です。 ボード一覧エリア Sa ボードツリー ボードツリー フォルダーが一覧表示されます。フォルダーの追加や削除といっ たフォルダー操作を行ったり、フォルダーの権限状態を確認したり できます。 ボード一覧エリア ボードツリーで選択しているフォルダー内のボードの一覧が表示さ れます。 ボードツリーに表示される内容 例:Sample(81[0])の場合 81 :ボードの総数(サブフォルダー内のボードの数を含む) [0] :フォルダー直下のボードの数 サブフォルダーがない場合は、フォルダー直下のボード数だけが表示されます。 MotionBoard ダッシュボード設計編 55 第2章 ボードを閲覧する スタートナビ画面は、MotionBoardにログインした後に最初に表示される画面で、フォルダーや 第 2章 2-3 ボードを閲覧する 目的のボードを表示する 「販売分析ボード」を開きましょう。 ボードツリーから「Sample」フォルダーをクリックして、フォルダーを展開します。 「Sample/jp/小売」までクリックして展開し、「小売」フォルダーを選択します。ボード一覧エリア に「小売」フォルダー内のボードが表示されるので、「販売分析ボード」をクリックします。 ボード全体を概観する m 2-4 pl e 「ボード」-「Sample」-「jp」-「小売」の「販売分析ボード」 「販売分析ボード」の全体には、次のように多くのチャートやメモ、日本地図などが配置されてい Sa ます。 <「販売分析ボード」の全体図> ログイン直後はボードが100%の倍率で表示され、 ブラウザー画面ではすべては見えずに一部のみが表示されます(次ページの図)。 6 6 MotionBoard ダッシュボード設計編 第 2 章 ボードを閲 覧 する まず、ボードにどんなデータが表示されているかを見ていきましょう。ここでは、ボード全体を概観 pl e するために利用する基本機能を使用してみます。 m ボード情報の確認とデータのリロード 画面右上には、現在表示しているボード名が表示されます。マウスカーソルを合わせると、 ボードパス、ボード更新者、ボード更新日時が表示されます。 Sa ボード名をクリックすると、ボードを再読み込みします。再読み込みすると、キャッシュ情報で はなく、もとのデータソースを読み込みます。 現在表示しているボードをログイン直後に表示する MotionBoardにログインした直後に表示されるボード画面を「スタートページ」と呼びます。初 期 設 定 では、ログインした直 後 はスタートナビ画 面 が表 示 されますが、現 在 閲 覧 している ボードをスタートページとして直接表示できます。現在表示しているボードをログイン直後に 表示するには、メニューバーの[設定]-[設定]を選択し、表示された[ユーザー設定]画 面の[スタートページ]欄で[このボードを表示する]をクリックします。 MotionBoard ダッシュボード設計編 77 第2章 ボードを閲覧する <実際に画面に表示されるブラウザー画面> 第 2章 ボードを閲覧する 画面の外にあるアイテムを表示する(スクロール表示) 「販売分析ボード」には、2008年~2009年の全国地域の販売金額や販売数の推移を示す折 れ線チャートや、地域ごとに月別売上額比率を示す円チャートなどさまざまなチャートが掲載さ れています。そのためにボードの領域が広くなっており、画面内に収まりきりません。 画面の外にあるアイテム(後述)を表示するには、ブラウザー画面のスクロールバーを利用して 移動するか、画面のアイテムのない場所をつかんで、ドラッグして移動します。 スクロールバー で移動 m スクロールバーで移動 pl e ドラッグして移動 画面をドラッグして、ボードに何が掲載されているか、確認してみましょう。 チャートの他に、明細表や共有フォルダー、掲示板、リンク集といったものが確認できます。 ボードに掲載されている各種チャートや明細表、日本地図のイメージ、共有フォルダー、掲示 Sa 板、リンク集などを、総称して「アイテム」と呼びます。 アイテムは、ボードを構成する重要な要素です。 チャート 共有フォルダー 掲示板 リンク集 <各種アイテムの一例> 8 8 MotionBoard ダッシュボード設計編 第 2 章 ボードを閲 覧 する ボードツリーの表示/非表示を切り替える ボードツリーは、メニューバーのロゴボタンをクリックすることで表示/非表示を切り替えることが できます。 第2章 ボードを閲覧する クリックするたびに ボードツリーの表示/ pl e 非表示が切り替わる m ボードツリーの表示モード ボードツリーの表示には「固定」と「フロート」の2つのモードがあります。 メニューバーのロゴボタンをクリックした直後は、「フロート」モードになっています。「フロート」 モードでは、ボードツリー以外をクリックするとボードツリーが非表示になります。また「フロート」 Sa モードのときにボードツリー右上の をクリックすると、「固定」モードになり、ボードツリーが固 定表示されます。 <「フロート」モードの場合> <「固定」モードの場合> MotionBoard ダッシュボード設計編 99 第 2章 ボードを閲覧する 画面を縮小して全体を一目で把握できるようにする(ウィンドウナビゲーター) 「販売分析ボード」のようにボードの領域が広い場合は、画面内に収まりきらず、ドラッグしないと 隠れているアイテムを閲覧することができません。 画面を縮小してボード全体を把握したい場合は、「ウィンドウナビゲーター」を利用します。「ウィ ンドウナビゲーター」は、ボード画面の右下に表示されています。 ウィンドウナビゲーター上部のナビゲーションメニューにあるアイコンをクリックすると、ボードを縮 Sa m pl e 小/拡大表示できます。 ナビゲーションメニュー ウィンドウナビゲーター 画面にボード全体を表示するよう、自動で倍率を設定します。 画面にボードを倍率50%で表示します。 画面にボードを倍率100%で表示します。 画面を拡大します。 画面を縮小します ナビゲーターのサイズを拡大/縮小します。 ウィンドウナビゲーター全体 ボード全体を示します。 白い四角 現在、画面に表示されている領域です。 1つの青い四角 1つのアイテムに該当します。 四 角 をクリックすると、そのアイテムの位 置まで移動します。 赤い四角 アラートが出ているアイテムです。 10 10 MotionBoard ダッシュボード設計編 第 2 章 ボードを閲 覧 する ボードに配置されたアイテムを一覧で確認する(アイテムナビゲーター) ボードにどういったアイテムが配置されているかは、「アイテムナビゲーター」で確認できます。 「アイテムナビゲーター」は初期表示時には表示されません。 ナビゲーションメニューの上の▲バーをクリックして、アイテムナビゲーターを表示しましょう。 アイテムナビゲーター pl e 第2章 ボードを閲覧する Sa m クリック アイテムナビゲーターの開閉 アイテムナビゲーターを上部の▼バーをクリックすると、アイテムナビゲーターが開閉します。 MotionBoard ダッシュボード設計編 11 11 第 2章 ボードを閲覧する アイテムナビゲーターでアイテム名をマウスオーバーすると、該当アイテムにハイライトがあたりま す。クリックすると、該当アイテムが画面の中央に表示されます。 下の図では、アイテムナビゲーターで「北海道_円チャート」をクリックした状態になっています。 Sa m pl e アイテムナビゲーター ナビゲーターの表示/非表示の切り替え ウィンドウナビゲーター、ナビゲーションメニュー、アイテムナビゲーターを総称して「ナビゲー ター」と呼びます。 「ナビゲーター」を使わないときは、非表示にできます。非表示にする場合は、メニューバー の[表示]-[ナビゲーター]-[非表示]をクリック、またはボード上で右クリックメニューから [ナビゲーター非表示]を選択します。 12 12 MotionBoard ダッシュボード設計編