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タクシー革命 前夜!

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タクシー革命 前夜!
COLUMN
地理試験に挑戦
一 月 二 十 日 の 午 後、 東 京
クシーセンターに地理試
タ
験 を 受 け に 行 っ た。 会 社 か
ら受験料二千八百円を貰い、
センター二階の試験場でタ
クシー会社からの受験者と
一 緒 に 受 験。 結 果、 見 事 に
落ちた⋮。ここからは少し、
︵ と い う か も ろ!︶ 弁 解 だ
が、 そ も そ も 地 理 試 験 を 受
け た の は、 弊 社 の お 客 様 で
あるタクシー事業者から﹁乗
務員として養成している応
募 者 が、 な か な か 地 理 試 験
に 合 格 せ ず 困 っ て い る。 つ
きっきりの指導も難しいの
で、 コ ン ピ ュ ー タ で 試 験 の
演習や評価ができないだろ
うか﹂と宿題を頂いたから
で あ る。 で は 地 理 試 験 と は
どんなものか一度受けてみ
よ う と 思 い、 タ ク シ ー セ ン
ターに問い合わせてみると、
一般者も受験可能とわかり、
問題集なども買い集めて挑
戦 す る こ と に し た。 と、 こ
こ ま で は 良 い の だ け ど、 合
格しなくてはいけないとい
う 切 迫 感 が な い た め に、 殆
ど勉強せずに試験日を迎え、
結局合格ラインの四十問中
三 十 二 問 正 解 に 至 ら ず︵ 一
応三十一問正解の惜しい人
リストには挙げられたが
⋮︶
、不合格者の一員になっ
て し ま っ た。 合 格 す る つ も
りで受けた訳では無いと思
い つ つ も、 い ざ 落 ち る と 悔
し い ⋮。 一 方 で、 も し こ の
程度の準備でたまたま受か
ってしまったら世の中を甘
く 見 て し ま う、 な ど と 自 分
を 納 得 さ せ た り し て ⋮。 そ
れにしてもこの地理試験を
合 格 し な い と、 東 京 で タ ク
シ ー の 乗 務 は で き な い。 当
日受けた四十数名の半分は
不合格になり、意気消沈し、
暗 い 顔 を し て い た。 タ ク シ
ーの乗務員になるのにも決
し て 楽 で は な い の だ。 そ う
い え ば 自 分 も、 三 十 三 年 前
に同じように乗務員になれ
ないのかという不安を抱え
て、 し ょ げ て い た の を 思 い
出す。
二種免受験も
楽ではない⋮
二 十 六 歳 の と き、 タ ク シ
乗務員になろうと思った。
ー
学 生 運 動 で 脛 に 傷 を 持 ち、
そしてその世界から離脱し、
普通の生活を目指していた
第5回
団 塊 耕 志 録
清野 吉光(きよの よしみつ)
略歴
1950年 長野県四賀村生まれ、松本深志高校卒業。1968年上智大学外国
学部ロシア語科入学、1971年 中退。その後印刷関係など様々な職業に従事。
1976年清水市の日の丸交通入社。1980年静岡市内の事務機器センターに入
社。1982年システムオリジンを仲間と創業、専務取締役。1992年代表取締役
社長就任。2000年㈱タクシーサイト創立、現取締役会長。2007年タクシー
アシスト代表取締役社長に新任。現在に至る。
タクシー革命
前夜!
!?
清野吉光氏のコラム
自 分 に は、 タ ク シ ー 乗 務 員
は あ こ が れ だ っ た。 過 去 を
深 く は 問 わ ず、 免 許 証 さ え
あ れ ば ど こ で も 食 え る、 そ
ん な イ メ ー ジ だ っ た。 そ れ
に車の運転が好きな自分に
は、 一 日 中 車 の 運 転 を で き
るなんて最高だ!と思えた。
自 分 の 場 合、 タ ク シ ー 乗 務
員はなりたくてなったので
ある。しかし、実のところ、
そう簡単にはなれなかった。
学科試験は一発で受かった
が、 深 視 力 検 査 が 受 か ら な
い。 要 領 を よ く つ か め ず、
結果実地試験に進むことが
で き な か っ た。 こ の 時 は か
な り 落 ち 込 ん だ。 悪 い こ と
にその時財布を落としてし
ま い、 旧 清 水 市 の 自 宅 ア パ
ー ト ま で、 二 十 キ ロ 近 く 離
れた静岡運転免許試験場か
らトボトボと歩いて帰った。
タクシーの乗務員になるこ
とが当時の自分にとって救
い で も あ り、 目 標 で も あ っ
た の に、 そ の 道 も 断 た れ る
のかと暗澹たる思いであっ
た。 さ い わ い 二 回 目 で 深 視
力 検 査 は 合 格 し た。 少 し 慣
れ た こ と も あ る が、 半 分 は
検査官のお情けもあったよ
う な 気 が す る。 だ か ら、 い
までも深視力検査は苦手で
大 嫌 い だ! 実 地 検 査 の 方 は
四 回 目 で 合 格 し た が、 平 均
的 な 回 数 の よ う だ。 中 に は
十回以上受けても受からな
い 人 が い て、 タ ク シ ー 乗 務
を 断 念 す る 人 も い る。 試 験
はいつの場面でも人の人生
を 振 り 分 け る。 が、 何 が 良
かったのかは棺桶の蓋を閉
じ る ま で わ か ら な い。 最 後
まで自分の人生を諦めない
事だと思う。
ついでに
運行管理者試験!
試 験 と 言 え ば、 国 家 資 格
ある運行管理者試験にオ
で
リジンの社員は挑戦する事
に な っ て い る。 自 分 も 関 東
乗用第三〇七三号という運
COLUMN
行管理者資格者証登録番号
を 持 っ て い る が、 弊 社 の 営
業は全員夫々の運輸局の運
行管理者資格を取ることが
義務付けられている。また、
最近ではシステムの人たち
がこの資格に挑戦を始めて
い る。 当 初 は ど ち ら か と い
う と、 営 業 的 な ア ピ ー ル と
してこの運行管理者資格を
捉 え て い た が、 し か し 実 際
の基礎研修や試験勉強の中
で、 タ ク シ ー 業 が 道 路 運 送
法、 労 働 基 準 法 な ど 様 々 な
法律の下に運営されている
事 が 改 め て 理 解 さ れ、 タ ク
シー経営とタクシー業務の
把 握 の た め に こ の 資 格、 あ
るいはこの資格をとるため
の勉強が有用であると感じ
た。 弊 社 の 役 割 は タ ク シ ー
会社様がその業務を高いレ
ベルで運用することのお手
伝 い を す る と い う 事。 そ の
為 に 弊 社 が 出 来 る こ と、 逆
に出来ていないことをしっ
か り 見 つ め、 自 ら 学 習 を 継
続 す る と 同 時 に、 そ の 為 の
ノウハウを持つ外部の人た
ちと積極的にコラボレーシ
ョ ン を 進 め て、 共 に お 客 様
にお役に立って行こうと思
う。
変 化 を 踏 ま え な が ら、 寺 前
先生の思い描く 総
「 合生活
移動産業 と
」 いうコンセプ
ト を、 分 か り や す い コ ラ ム
形式で書いて頂ける事にな
った。 総
「 合生活移動産業 」
という言葉についてはタク
シービジョン小委員会の答
申 で も 使 わ れ て い る が、 寺
前先生のコンセプトはより
広 く、 深 い 視 点 で 提 起 さ れ
て い る と 思 う。 私 自 身 も 含
め、 ま だ ま だ そ の 全 体 構 想
を理解できていないような
気がする。日本における﹁サ
ービス産業の生産性の低さ﹂
が 巷 で 指 摘 さ れ て い る が、
まさにタクシー産業も例外
で は な い、 い や 典 型 と 言 っ
て も 良 い か も 知 れ な い。 し
かし生産性とは狭い意味で
の効率性や収益性だけでは
く も り を、 い つ も だ
」 との
事。 マ ネ タ リ ー 経 済 と ボ ラ
ン タ リ ー 経 済 が 融 合 し、 ボ
ランティアと企業家が融合
した社会企業家が、登場し、
活躍する時代になりつつあ
る。 人 の 移 動 を 人 が 担 う 人
流業としてのタクシーが、 「
ぬくもり を
」 広げる産業と
して飛躍すればどんなに素
晴らしいだろう。 宅
「 急便 」
も 家 庭 か ら 便 利 に 安 く、 全
国どこでも翌日に配達でき
たらどんなに人々の生活が
よ く な る だ ろ う、 そ の た め
の仕組みをどう作るかとい
う事で苦労の末に創造され
た の だ と 思 う。 タ ク シ ー は
物 で は な く、 人 の 移 動 の お
手伝いをするものだから、 「
宅急便 よ
」 りもっと可能性
を 秘 め て い る と 思 う。 何 故
なら乗務員とお客様の間で
新たな価値がうまれる可能
性 が あ る か ら だ。 そ し て、
それに向けて挑戦を始めて
︵二〇〇九・二・一七︶
い る 人 達 が い る か ら だ。 寺
前 先 生 の 新 著 は﹁ タ ク シ ー
革命前夜﹂が良いという意
見 が あ っ た。 な る ほ ど ⋮ 。
時代を切り開く本になって
ほしい。
好評発売中!
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〒101-0021 東京都千代田区東神田5-3-4-7F
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録する」
。
記
「
・
」
飲酒点検
する
の
定
プ
測
ッ
「
む」・
3ステ
「吹き込
カンタン
る
め
始
ini-Ⅱで
ALC-m
﹁タクシー革命前夜﹂
先月のこのコラムで寺前
授の﹁モバイル交通革命﹂
教
の新版を期待する旨書かせ
て 頂 い た が、 先 日 打 ち 合 わ
せ が あ っ た。 出 版 に つ い て
は オ リ ジ ン が 責 任 を 持 ち、
二〇〇一年出版以降の状況
な く、 広 い 意 味 で の 人 間 的
価値の生産性でもあると思
い た い。 資 本 主 義 原 理 主 義
が 行 き 詰 ま り、 そ し て ま た
社会主義も歴史の経験の中
で 崩 壊 し て い る 今、 ま っ た
く新しい価値原理に基づく
仕組みの創造の時代が始ま
る の で は な い か と 思 う。 懇
意にしている福岡の大稲自
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