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新版 『モバイル 交通革命』を 待望!

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新版 『モバイル 交通革命』を 待望!
﹁地理空間情報﹂ っ て
﹁地理空間情報﹂という耳
慣れない言葉が実はタクシ
清野吉光氏のコラム
第3回
団 塊 耕 志 録
清野 吉光(きよの よしみつ)
略歴
1950年 長野県四賀村生まれ、1968年上智大学外国学部ロシア語科入学、
1971年 中退。その後印刷関係など様々な職業に従事。1976年清水市の日の
丸交通入社。1980年静岡市内の事務機器センターに入社。1982年システム
オリジンを仲間と創業、専務取締役。1992年代表取締役社長就任。2007
年タクシーアシスト代表取締役社長に新任。現在に至る。
新版
『モバイル
交通革命』
を
待望!
ー 業 界、 と り わ け ユ ビ キ タ
要 す る に 人、 物 の あ ら ゆ
る 位 置 や 状 況 が 室 内、 室 外
を 問 わ ず、 リ ア ル タ イ ム に
掴める時代が来るというこ
と で あ る。 先 の 財 団 法 人 衛
星 測 位 セ ン タ ー の 方 も、 そ
の一環として日本の上空に
ンの評判など︶となってい
る。
の名前、住所など︶+ 関連
す る 情 報︵ 建 物 の レ ス ト ラ
スタクシー実現を願望する
知ってます?
筆 者 に と っ て は、 大 き な 希
望の星の近付きを感じさせ
最 近、 財 団 法 人 衛 星 測 位
利用推進センターという方
る も の で あ っ た。 昨 年 の 五
の訪問を受け、
﹁地理空間情
月 に 経 済 産 業 省 所 管 で﹁ 地
報の利活用に関するアンケ
理空間情報活用推進基本法﹂
ート﹂回答の依頼を受けた。 が 成 立 し、 二 〇 一 三 年 を 目
﹃モバイル交通革命﹄
︵東京
標 に﹁ 地 理 空 間 情 報 ﹂ を 誰
交通新聞社刊︶の著者であ
も が 当 た り 前 に、 便 利 に 使
り、 最 近 東 旅 協 の 有 識 者 懇
える時代を目指すことにな
談会の座長も引き受けられ
る。
た寺前秀一高崎経済大学教
で は﹁ 地 理 空 間 情 報 ﹂ と
授 の ご 紹 介 で あ っ た。
は 何 か? 地 理 空 間 情 報 活 用
寺前先生はこの財団法人衛
推進研究会報告書によると、
星測位利用推進センターに
地理空間情報は位置情報と
も 関 係 さ れ て い る ら し い。 地 理 情 報 か ら な り、 位 置 情
そして非常に印象に残った
報 は 緯 度・ 経 度・ 高 度 と そ
のはアンケートのファイル
の位置情報を得た時間情報
に一緒に綴じられていた﹁地
で あ り、 地 理 情 報 は 地 理 的
理空間情報﹂に関する資料
な把握を可能にする場所の
集であった。
属 性 な ど の 情 報︵ 建 物 や 道
COLUMN
福島で講演の機会
が必要なのではないか。
れ た ビ ジ ョ ン を、 規 制 緩 和
見 直 し の こ の 局 面 で、 も う
一度深く捉え直してみる事
バイル交通革命﹄で予見し
準 天 頂 衛 星 を 打 ち 上 げ、 現
た﹁ I T 革 命 に よ っ て タ ク
在のアメリカのGPS を補
シ ー や バ ス、 鉄 道 な ど 交 通
完 し、 十 メ ー ト ル ほ ど の 精
にもたらされる無限の可能
度を数センチに高めようと
性 ﹂ は、 し か し 一 方﹁﹃ 個 ﹄
し て い る。 室 内 も 様 々 な 方
の情報化の進展﹂が前提で
法で位置把握を行い、室外・
あ っ た。 そ し て 今 や そ の 前
室内をシームレスに繋ごう
提であった個の情報化は携
としている。
帯電話の全世代に渡る普及
経済産業省商務情報局が
と G P S 内 蔵 の 義 務 化、 イ
﹃地理空間情報サービス産業
の 将 来 ビ ジ ョ ン に つ い て ﹄ ンターネット化によって実
現 し つ つ あ る。 さ ら に 地 理
︵地理空間情報活用推進研究
空間情報がデジタル化され
会︶という報告書を今年七
統合、一元化されていけば、
月 に 発 表 し、 こ う し た 地 理
タクシーを含む交通機関の
空 間 情 報 を 活 用 し た﹁ サ ー
人流に果たす役割もいまま
ビス産業﹂の将来像を描い
でと大きく変わらざるを得
て い る。 ユ ビ キ タ ス 社 会 の
イメージで語られる事の多
ない。
く は、 こ の 地 理 空 間 情 報 が ﹁ 総 合 生 活 移 動 産 業 ﹂︵ ク
ラブ型交通社会︶という﹃モ
リアルタイムにかつ詳細に
バイル交通革命﹄で提起さ
把 握 さ れ、 人 々 の ビ ジ ネ ス
や 生 活︵ そ の た め の 移 動 ︶
に役立つことで実現される。
まさに現在のタクシーも
この地理空間情報に基づい
て営業を行っているのであ
るが、﹁市場の失敗﹂といわ
先 日、 福 島 県 の 若 手 の タ
れ る よ う に 個 々 の 乗 務 員、
ク シ ー 事 業 者 の 集 ま り で、
また消費者の地理空間情報
講演をさせて頂く機会を得
の 不 確 か さ ゆ え に、 ミ ス マ
た。 今 年 の 三 月 に 一 昨 年 か
ッチと非効率を抱えている
ら十回ほど行ったオリジン
のである。
タ ク シ ー ゼ ミ ナ ー ル︵ 山 内
寺 前 教 授 が 七 年 前 に﹃ モ
て来ていると思われる。
対 応 ﹂ の た め に は﹃ モ バ イ
り、 業 界 同 様 に 我 々 も 東 京
中心の情報に偏ってしまい、 ル 交 通 革 命 ﹄ 的 世 界︵ ユ ビ
新版
キ タ ス タ ク シ ー︶ の 創 造 が
﹁地域と密着し、結びついた
﹃モバイル交通革命﹄
不 可 避 だ と 思 わ れ る。 答 申
タクシー事業を﹂と言いな
を待望!
案 で も﹁ 利 用 者 に よ る タ ク
が ら、 説 得 力 に 欠 け た プ レ
シ ー の 選 択 可 能 性 の 向 上 ﹂ 昨 日、 オ リ ジ ン 先 端 交 通
ゼンであった事を反省して
システム研究室の田口健太
の た め に﹁ I T の 活 用、 ラ
いる。
郎 君 と 共 に、 久 し 振 り に 寺
ン ク 制 度 の 充 実、 乗 り 場 の
バイブルは
前 先 生 に お 会 い し た。 そ し
弘隆座長︶の内容をまとめ
整 備、 情 報 提 供 の 充 実 等 に
﹃モバイル交通革命﹄
て ミ ー ハ ー な 事 に、 ア マ ゾ
て 出 版 し た の だ が、 そ の 本
よ り、 可 能 な 限 り 利 用 者 に
ンで購入した先生の最近の
その講演会後の懇親会の
を 題 材 に 講 演 を、 と い う 趣
よりタクシーが選択される
場 で、 隣 り 合 わ せ た 昭 和 タ
旨であった。
環 境 を 整 備 す る こ と が 必 要 ﹂ 著 作 に サ イ ン を お 願 い し た。
さ ら に あ ら た め て﹃ モ バ イ
ク シ ー の 安 斎 社 長 が、 筆 者
と指摘している。
オリジンタクシーゼミナ
ル交通革命﹄の現在的意味
が講演の中で言及した寺前
ールはタクシービジョン小
また歩合制賃金について
を 強 調 し、 先 生 に 出 版 以 来
教授の﹃モバイル交通革命﹄ も、 現 在 の タ ク シ ー の ビ ジ
委 員 会 の﹁ 総 合 生 活 移 動 産
が、 自 分 の バ イ ブ ル だ と お
七 年 を 経 過 し、 ユ ビ キ タ ス
業への転換を目指して﹂と
ネスモデルでは大きな改善
っ し ゃ っ た。 地 方 の タ ク シ
社 会 と I T 技 術 の 進 展、 タ
いう提言を受けて、
﹁総合生
は望めず、﹃モバイル交通革
クシー業界の現状を踏まえ
活 移 動 産 業 創 造 に 向 け て ﹂ ー事業者の方が厳しい環境
命﹄の言う総合生活移動産
に お か れ て い る が 故 に、 よ
ての﹁新モバイル交通革命﹂
挑戦されているタクシー経
業︵ ク ラ ブ 型 交 通 社 会 ︶ の
執 筆 の お 願 い を し た。 全 国
営者の方に講師をお願いし、 り 先 進 的 だ と よ く 言 わ れ る
確 立 な く し て は、 そ の 解 決
の意欲あるタクシー事業者
が、 驚 き と 共 に そ れ を 実 感
山内座長を中心にゼミ生と
は 不 可 能 と 思 わ れ る。 そ し
の た め の、 新 し い バ イ ブ ル
し、また正直、嬉しかった⋮。 て 答 申 案 の 喫 緊 の 課 題 で あ
議 論 を す る も の で し た。 先
が誕生すること期待したい。
の 福 島 の 講 演 で は そ う し た ﹃モバイル交通革命﹄は、ま
る供給過剰の解消について
営 み の 中 で、 オ リ ジ ン の 内
も、 ユ ビ キ タ ス タ ク シ ー 化 ︵二〇〇八・十二・二十記︶
による全車両の﹁見える化﹂
ム︶としてプレゼンをさせ
て頂いた。
ビキタスタクシー研究チー
︵?︶きた﹁ユビキタスタク
シー業界復活の処方箋﹂
︵ユ
部で新しいタクシーのキ
ーワードとして絞り出して
案︶
﹂でも指摘されるタクシ
ー 業 界 の﹁ 構 造 的 要 因 へ の
し か し﹁ タ ク シ ー 事 業 を
巡 る 諸 問 題 へ の 対 策︵ 答 申
て貰えなかったように思う。
うが、
﹁近未来﹂の話であっ
た が 故 に、 な か な か 理 解 し
さに来るべきユビキタス社
会における新しい交通のあ
り方を提言したものだと思
お り、 ユ ビ キ タ ス タ ク シ ー
の実現条件はますます整っ
う事に焦点を当てはじめて
れ が、 地 域 社 会 と ユ ビ キ タ
ス︵ 地 理 空 間 情 報?︶ と い
なくして実行は担保されな
いと思われる。国土交通省・
総 務 省・ 経 済 産 業 省 そ れ ぞ
残念ながら地方の実情を
理解できていないこともあ
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