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平成25年度事業計画

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平成25年度事業計画
公益社団法人 日本産婦人科医会
平成 25 年度事業計画
Ⅰ.総務部
A. 庶 務 部 会 ······································
1
B. 広 報 部 会 ······································
4
C. 渉 外 部 会 ( 情 報 シ ス テ ム 含 ) ····················
6
D. 法 制 ・ 倫 理 部 会 ································
8
E. 経 理 部 会 ······································
9
Ⅱ.学術部
A. 先 天 異 常 部 会 ·································· 10
B. 研 修 部 会 ······································ 12
Ⅲ.医療部
A. 医 療 安 全 部 会 ·································· 14
B. 勤 務 医 部 会 ···································· 16
C. 医 療 政 策 部 会 ·································· 18
D. 医 療 経 営 部 会 ·································· 20
E. 医 療 保 険 部 会 ·································· 22
Ⅳ.事業支援部
A. 女 性 保 健 部 会 ·································· 24
B. が ん 部 会 ······································ 27
C. 母 子 保 健 部 会 ·································· 29
Ⅴ . 献 金 担 当 連 絡 室 ································· 31
平成25年度事業計画
〔○印は新規事業または改変事業〕
Ⅰ.総務部
A.庶務部会
1.総会・理事会等各種会議の開催
(1)総会
総会を6月と3月に開催する。
(2)理事会
理事会を4回開催する。
(3)常務理事会
常 務 理 事 会 を 12回 開 催 す る 。
(4)幹事会
幹 事 会 を 11回 開 催 す る 。
幹事会は各部門間の連絡調整そして常務理事会その他の会議の準備と事
後処理等を行う。
(5)地域代表全国会議(旧支部長会)
地域代表全国会議は本会事業の説明および事業推進の協力依頼のため開
催 す る 。ま た 本 会 が 抱 え る 問 題 点 等 を 解 説 し 全 国 一 つ の 共 通 認 識 を 醸 成 す る
目的もある。
各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 の 総 務 担 当 者 の 同 席 も 可 と す る が 、そ の 場 合 の 諸
経費は各都道府県産婦人科医会負担とする。
(6)運営打合会
運営打合会とは、本会を取り巻く諸問題等に対する「医会の基本的姿勢」
の原案等を会長および副会長と担当常務理事等の少人数で検討する会議を
いう。開催は6回予定しているが、必要に応じ増減する。
2.日本産婦人科医会学術集会の実施支援
( 1 ) 第 40回 日 本 産 婦 人 科 医 会 学 術 集 会 の 開 催 地 並 び に 開 催 担 当 ブ ロ ッ ク に 対
する支援を行う。
学 術 集 会 は 、毎 年 1 回 開 催 す る こ と と し 、学 術 集 会 が 円 滑 に 開 催 さ れ る よ
う開催地に対する所要の支援を行う。
開 催 方 法 は 、6 ブ ロ ッ ク( ① 近 畿 、② 北 海 道・東 北 、③ 中 国・四 国 、④ 東
海・北 陸 、⑤ 九 州 、⑥ 関 東 )の 持 ち 回 り と し 、ブ ロ ッ ク 主 催 で の 開 催 と す る 。
平 成 25年 度 ( 第 40回 ) 開 催 担 当 ブ ロ ッ ク : 東 北 ブ ロ ッ ク
開 催 日 程 : 平 成 25年 10月 12日 ( 土 ) ~ 13日 ( 日 )
開催場所:宮城県仙台市
担 当 県: 宮 城 県
3.組織強化等の推進
(1)組織の強化等
- 1 -
1)組織強化
各都道府県産婦人科医会との連絡を密にし、本会の結束度を向上させる。
そして毎年、会員の現況の把握に努めて組織強化策の参考とする。
2)会員倫理および産婦人科医療の質向上の推進
産 婦 人 科 医 療 に 対 す る 国 民 の 信 頼 を よ り 強 固 な も の と す る た め 、更 な る 会
員倫理の向上と医療内容の質向上を、各事業部の協力を得て図る。
3)新規会員の加入促進の強化
未 加 入 産 婦 人 科 医 師 に 対 し て 入 会 勧 誘・促 進 を 図 る 。な お 、方 法 は 渉 外 部
会等と協議する。
4)新入会員に対する通知
入 会 の 可 否 は 理 事 会 で の 協 議 事 項 で あ る が 、そ こ で 承 認 さ れ た 新 入 会 員 に
対しては、会長名をもって入会承認の通知をする。
5)新入会員に対する関係出版物の送付と今後の対応検討
新 入 会 員 に 対 し て は 、指 定 医 師 必 携 の ほ か 、医 療 保 険 必 携 、研 修 ノ ー ト 等
の 出 版 物 等 、 時 節 を 考 慮 し て 送 付 す る 。 な お 、 PDF等 電 子 的 に 保 存 さ れ た 資
料等での配布も検討する。
(2)各都道府県産婦人科医会との連携
1)月例連絡・月例報告の充実
各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 と の 緊 密 な 連 携 を 図 る た め 、月 例 連 絡 、月 例 報 告
の 充 実 を 図 る 。月 例 連 絡 は 、毎 月 1 日 に 本 会 か ら 各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 に
対し、電子メール等をもって行う。
月 例 報 告 は 、毎 月 15日 ま で に 、前 月 分 の 各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 の 活 動 状
況等の報告を受ける。
2)協議会、研修会等への支援
各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 等 が 開 催 す る 協 議 会 、研 修 会 等 の 開 催 に 関 し 、そ
の運営を可能な限り支援する。
3)妊娠等について悩まれている方のための相談援助事業
本 会 が 行 う 、上 記 事 業 の 推 進 の た め 、各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 の 活 動 を 支
援する。
(3)関係諸団体との協調
1)日本医師会
日 本 医 師 会 と の 協 調・連 携 を 密 に し 、特 に 母 子 保 健 関 連 事 項 の 対 処 に 万 全
を 期 す る 。ま た 、各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 に お け る 研 修 会 等 に 際 し て は 、必
要に応じて当該都道府県医師会にも後援を要請する。
そ し て 、日 本 医 師 会・厚 生 労 働 省 主 催「 家 族 計 画・母 体 保 護 法 指 導 者 講 習
会 」、 日 本 医 師 会 主 催 「 母 子 保 健 講 習 会 」 の 運 営 に 協 力 す る 。
2)日本産科婦人科学会
日本産科婦人科学会とは、学会・医会ワーキンググループ会議を開催し、
両会に関連する諸問題について意見交換を行う。なお、必要に応じ、会長、
副会長等の参加を求めた拡大ワーキンググループ会議を開催する。
ま た 、日 本 産 科 婦 人 科 学 会 専 門 医 制 度・公 開 講 座・女 性 の 健 康 週 間・産 婦
人科サマースクール等の活動に共催および参画する。
2 -2 ) 全 国 産 婦 人 科 教 授 と の 懇 談 会
本 会 の 活 動 に つ い て 大 学 教 授 の 理 解 を 得 る と と も に 、在 局 者 お よ び 新 入 局
- 2 -
者 等 の 本 会 へ の 入 会 促 進 の 支 援 を 得 る た め 、全 国 医 育 機 関 の 産 婦 人 科 教 授 と
の懇談会を日本産科婦人科学会総会・学術講演会時に開催する。
3)家族計画関係団体
日 本 家 族 計 画 協 会 、家 族 計 画 国 際 協 力 財 団 等 と 連 携 し 、家 族 計 画 活 動 の 推
進に努める。
4)母子保健関係団体
母 子 保 健 推 進 会 議 、日 本 母 性 衛 生 学 会 、日 本 周 産 期・新 生 児 医 学 会 、日 本
小 児 科 学 会 、日 本 小 児 科 医 会 、日 本 小 児 保 健 協 会 、日 本 看 護 協 会 、日 本 助 産
師会等関係諸団体との協調を図り、わが国の母子保健の向上に努める。
(4)関係省庁等への対応
本 会 事 業 の 円 滑 化 を 図 る た め 、厚 生 労 働 省 等 関 係 省 庁 等 と 緊 密 な 連 携 を 図
る。
4.出版統計関連
本 会 事 業 の 効 率 化・能 率 化 等 を 図 る こ と を 目 的 と し 、各 部 が 実 施 し た 発 行 出
版 物 や ア ン ケ ー ト 調 査 等 の リ ス ト を 作 成 す る 。出 版 物 の 規 格 等 の 在 り 方 や 電 子
化( PDF化 な ど )
・電 子 図 書 化 に つ い て も 検 討 を 行 い 、ペ ー パ ー レ ス 化 と 同 時 に
可視化向上に向け準備を進める。
- 3 -
B.広報部会
わが国では、昨年末の衆院選の結果、自民党政権が復活した。少子高齢化や
女性の社会進出が進み、晩婚化・晩産化が見られ、高齢初産が増え、分娩数は
低減プラトー状態を続けている。医療技術の進歩を絡み合わせると、わが国の
医療費は全体としては増加の一途を辿るのが必然のように見える。加えて、わ
が国の経済力下降は幾多の指標が示しているところである。
このような中で、いわゆる国民医療費の観点からすると財源に制限があるの
は必定であり、その中での医療改革となると、これまでと同様に中身の並び替
えの域を脱し得ない。大きな、かつ本質的な変革を望むならば、国民意識と医
療制度の双方の改革が必要と思われる。
国民意識と言えば、他方、実地臨床における患者意識、特に産科のそれはど
うなったのであろうか。わが国の産婦人科の現状は、集約化傾向が進み、医師
数は現状維持ないし若干増加し、施設数は診療所のみならず病院も減少してい
る。果たして、産婦人科の真の救済措置はとられたのであろうか。第一線の現
場の声は、会員諸氏の声は、いかなるものであろうか。
平 成 25年 度 も 、 わ が 国 を 取 り 巻 く 諸 情 勢 の 中 で 、 こ れ ま で ど お り 広 く 視 野 を
内外に向けて、会員諸氏に産婦人科関連の重要事項をタイムリーかつ正確に伝
達していきたい。
本年度の諸事業は以下のとおりである。
1.日産婦医会報の発行
毎 月 1 回 発 行( 8 、9 月 は 合 併 号 )し 、全 会 員 並 び に 関 係 各 方 面 に 送 付 す る 。
(1)編集方針
1 )本 会 の 方 針 を は じ め 、各 部 の 行 う 事 業・活 動 を 会 員 に 理 解 し や す い 形 で 伝
える。
2 )産 婦 人 科 に 関 係 す る 情 報 を 分 析 、評 価 、選 別 し 、会 員 に 役 立 つ 情 報 を 極 力
タイムリーに伝える。
3 )常 に 時 代 に 即 し た 誌 面 の 刷 新 を 図 る 。各 世 代 に わ た っ て 読 み や す い 情 報 誌
であるよう努める。
4 )各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 の 広 報 担 当 者 や 会 員 に 投 稿 を 求 め 、幅 広 く 全 国 会
員の声を反映するよう努める。
5)ファイルを作成する。
6 ) 12 月 号 に 、 そ の 年 の 掲 載 主 要 記 事 の 題 目 一 覧 を 添 付 す る 。
7)デジタル化保存する。
(2)内容
1)会長見解、本会諸会議の報告、副会長・常務理事の見解他
2)産婦人科診療上の諸問題、医政・医療行政に関する本会見解
3)医政、医療行政、医療統計に関するニュースと解説
4 ) 医 事 紛 争 の 実 態 と 対 策 「 シ リ ー ズ ・ 医 事 紛 争 」( 医 療 安 全 部 会 に 依 頼 )
5 ) 医 業 経 営 上 の 諸 問 題 「 医 療 と 医 業 」( 医 療 経 営 部 会 に 依 頼 )
6)生涯研修に有用な学術記事を研修委員会と協力して掲載「学術」
7)医療保険運用の解説「社保の頁」等(医療保険部会に依頼)
8)各都道府県産婦人科医会の活動状況の紹介「新しい都道府県の代表紹介」
- 4 -
9 ) 学 術 雑 誌 、 新 刊 の 紹 介 「 学 海 メ モ 」「 新 刊 紹 介 」「 産 婦 人 科 雑 誌 紹 介 」
10) 会 員 よ り の 意 見 の 紹 介 「 会 員 の 広 場 」
11) 診 療 に 有 用 な 新 製 品 、 情 報 、 語 句 の 解 説 「 情 報 ア ラ カ ル ト 」「 マ メ 知 識 」
12) 随 筆 ・ 意 見 「 コ ー ヒ ー ブ レ ー ク 」( 広 報 委 員 担 当 )
13) 会 員 が 知 っ て い て よ い 新 聞 記 事 の 要 約 「 新 聞 切 抜 帳 」( 広 報 委 員 担 当 )
14) 産 婦 人 科 医 師 の 留 学 体 験 記 「 留 学 だ よ り 」
15) 新 入 会 員 の 氏 名 お よ び 所 属 す る 都 道 府 県 を 掲 載
(3)特記事項
1 )必 要 に 応 じ て 日 産 婦 医 会 報 頁 数 を 4 頁 単 位 で 増 減 、表 紙 頁 が 4 色 の 特 別 号
を 発 行 ( 通 常 号 は 2 色 )、 写 真 を 多 く 掲 載 。
2)日本産婦人科医会学術集会特集号は担当地域と相談の上発行。
3)早急に会員へ伝達するべきときは、号外を差し込み頁の形で発行。
4 )1 面 に そ の 時 々 の ト ピ ッ ク を も っ て く る な ど 、誌 面 構 成 に イ ン パ ク ト を つ
ける。
5 )情 報 シ ス テ ム 部 門 と の 連 携 を 図 り 、電 子 メ デ ィ ア( イ ン タ ー ネ ッ ト )と の
交 流 を 図 る 。本 会 ホ ー ム ペ ー ジ 掲 載 の 重 要 記 事 の 題 目 を 日 産 婦 医 会 報 で 紹 介
する。
○6)時宜に応じて、日産婦医会と日産婦学会の双方が新会長および新理事長
の就任をみた場合、両者の会見を企画し、意見交換の記事を掲載する。
○7)時宜に応じて、会長と産婦人科関係重要人物との会談を企画し、掲載記
事とする。
8 )産 婦 人 科 関 連 団 体 、特 に 日 本 産 科 婦 人 科 学 会 関 連 情 報 に つ い て は 、本 会 会
員にとっても重要であるものを掲載し、周知徹底を図る。
9)日産婦医会報の内容について、必要なものは会長が最終校正を行う。
10) 時 々 の ト ピ ッ ク に つ い て 、 随 時 会 員 か ら 「 原 稿 募 集 」 し 、「 特 集 」 欄 の 形
で掲載する。
2.委員会
広報委員会を存置する。
- 5 -
C.渉外部会(情報システム含)
【渉外】
1.対外広報の重点テーマ
以下の4点を重点テーマとして対外広報活動を行う。
(1)産婦人科医療に対する社会的認知度の向上
周 産 期 医 療 、婦 人 科 医 療 、加 え て 産 婦 人 科 を め ぐ る 社 会 的 問 題 に 関 し て マ
スコミと意見交換し、産婦人科全体の医療に関して一般に周知していく。
(2)開業医の抱える問題点の周知
質 の 高 い 医 療 を 提 供 し て い く た め に は 、開 業 医 の 存 在 は 必 要 不 可 欠 で あ る 。
開 業 医 を 守 る た め に 必 要 な こ と を 明 ら か に し 、広 く 十 分 な 理 解・支 援 を 各 方
面から得るよう活動していく。
(3)勤務医の待遇改善
勤務医の待遇は徐々にではあるが改善の兆しがみられる方向性が出てき
た 。し か し 、ま だ 十 分 と は い え な い 。今 後 さ ら に 男 性・女 性 勤 務 医 の 待 遇 に
つ い て 別 々 に 扱 い 、そ れ ぞ れ の 待 遇 改 善 、臨 時 雇 用 や 連 続 勤 務 等 の 問 題 に つ
いて継続的に広報活動を展開していく。
(4)医療安全に対する本会の活動と広報
死 因・脳 性 麻 痺 の 原 因 究 明・再 発 防 止 等 の 在 り 方 、取 り 組 み の 路 線 が 確 保
できるようになってきた。その実情を広報活動していく。
2.記者懇談会の開催
原 則 と し て 月 に 1 回 記 者 懇 談 会 を 開 催 す る 。テ ー マ は 、年 間 計 画 を 立 て る が 、
産 婦 人 科 医 療 を め ぐ る 時 事 問 題 に は 臨 機 応 変 に 対 応 す る 。記 者 懇 談 会 で の 発 表
担当者はなるべく若い人材を登用していく。
○3.eラーニングシステム導入
会員の生涯研修のため、eラーニングシステム導入について検討を行う。
4.女性の健康週間への参画
主唱団体(厚生労働省、日本産婦人科医会、日本産科婦人科学会)として、
3月1日から8日までの「女性の健康週間」の運営に取り組む。
5.本会ホームページの内容充実
会 員 限 定 の コ ミ ュ ニ テ ィ を 用 意 す る こ と を 検 討 す る 。ま た 、一 般 の 国 民 に 向
けてQ&Aなど役立つ情報を提供していく。
6.産婦人科施設情報データベースの管理
各都道府県産婦人科医会の協力により全国の産婦人科施設情報データベー
ス を 構 築 す る 。収 集 し た デ ー タ を 分 析 し 、対 外 広 報 活 動 お よ び 各 部 会 に 積 極 的
に利用できるようにする。
7.医療関係マスメディアとの連携を密にする。
- 6 -
8.渉外活動の推進
(1)国内
医 療 行 政 の 改 革 等 に 向 け て 、日 本 医 師 会 、日 本 産 科 婦 人 科 学 会 等 の 関 連 団
体 と 協 調 し 、国 会 議 員 、関 係 省 庁 、地 方 行 政 等 に 対 し 積 極 的 に 渉 外 活 動 を 行
う。
(2)国外
周 産 期 医 療 で は 先 進 的 な 数 字 を あ げ て い る 日 本 と し て 、国 際 協 力 の 観 点 か
ら 国 外 諸 団 体 と の 交 流 を 図 る 。 国 際 母 子 保 健 財 団 ( IFFH )、 ジ ョ イ セ フ
( JOICFP)、 国 際 産 婦 人 科 連 合 ( FIGO) 世 界 大 会 等 と の 協 力 を 図 る 。 ま た 、
産 科 医 療 補 償 制 度 に つ い て そ の 仕 組 み 、運 用 、加 入 率 等 を 外 国 学 会・雑 誌 等
に発表することを検討する。
【情報システム】
本会会員に有益な医療情報を検討し情報提供することは、ひいては国民の健
康 意 識 向 上 、 安 全 な 医 療 に つ な が る と 考 え る 。 特 に 医 療 情 報 の IT化 で は 、 情 報
の共有化という点が注目されている。このような情報を会員にわかりやすく伝
達していく。
1 . 被 災 地 に お け る 産 婦 人 科 医 療 の IT化 に つ い て の 情 報 交 換
特 に 東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 で は 、 復 興 に 際 し 医 療 の IT化 が 進 め ら れ て い る 。
こ の 現 状 を 把 握 す る と と も に 、各 地 の 産 婦 人 科 医 療 の IT化 に つ い て 各 方 面 と の
情報交換を通して把握し、必要な情報を会員へ広報する。
2.周産期医療の電子化
デ ー タ の 蓄 積 と い う 面 で は 、特 に 電 子 版 母 子 健 康 手 帳 を 遠 隔 医 療 の 技 術 等 と
つ な ぎ 合 わ せ る こ と に よ り 幅 広 い 活 用 が 期 待 さ れ て い る 。各 方 面 と 情 報 交 換 を
行 い 、将 来 を 見 据 え た デ ー タ ベ ー ス と し て の 生 涯 健 康 手 帳 と な る よ う 電 子 化 の
計画を進める。
妊 婦 や 医 療 従 事 者 へ の 利 便 性 と い う 面 で は 、遠 隔 で の 妊 婦 健 康 診 査 や 画 像 診
断などの電子化について実証事業を通し、提言を行う。
産 婦 人 科 医 療 の 発 展 に つ な げ る た め 、国( 厚 生 労 働 省 、IT戦 略 本 部 等 )の 電
子化計画に協力する。
3 . 産 婦 人 科 医 療 の IT化 に つ い て 行 政 へ の 働 き か け
10年 後 、20年 後 の 産 婦 人 科 医 療 の 姿 を 見 据 え 、そ の 中 で 今 か ら 準 備 す べ き IT
化 に つ い て 、他 部 と 検 討 を 行 う 。IT化 へ の 準 備 に つ い て 、行 政 か ら の サ ポ ー ト
を得られるよう働きかけを行う。
4.電子会議の活用
Web版 テ レ ビ 会 議 を 各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 、会 員 で 活 用 で き る よ う に す る 。
5.委員会
以上の事業を円滑に遂行するため、情報システム委員会を存置する。
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D.法制・倫理部会
1.母体保護法等の適正なる運用のための会員指導
母 体 保 護 法 、母 子 保 健 法 等 の 内 容 、運 用 上 の 問 題 点 に つ い て 、識 者 の 意 見 を
聴取しながら本会の見解を明らかにし、会員への周知を図る。
2.産婦人科関連法規についての関係当局との折衝
母 体 保 護 法 を は じ め 、産 婦 人 科 業 務 に 関 連 す る 医 療 法 規 や 労 働 法 規 の 解 釈 ・
運用等について厚生労働省等関係省庁と折衝を図る。
3.母体保護法指定医師関連の諸調査
母体保護法指定医師の現況把握のために、必要に応じて調査・分析を行う。
4.母体保護法に関する啓発活動
日 本 医 師 会 を は じ め 関 連 諸 団 体 等 と 母 体 保 護 法 の 問 題 点 を 討 議 し 、国 と 協 力
し て 母 体 保 護 法 の よ り 良 い 改 正 を 目 指 す と と も に 、本 法 に 関 す る 国 民 の 理 解 が
深まるよう啓発活動を行う。
5.指定医師必携の作成
日 本 医 師 会 の「 母 体 保 護 法 指 定 医 師 の 指 定 基 準 モ デ ル 」の 見 直 し な ど が 予 想
されている状況を見据え当該必携の作成について検討する。
○6.母体保護法指定医に関する講習会・研修会プログラムのモデル作成
改 正 母 体 保 護 法 の 成 立 を 機 に 、指 定 医 師 の 一 層 の 向 上 を 目 的 に 、指 定・更 新
に あ た っ て 、特 定 の 講 習 会・研 修 会 の 受 講 を 必 須 と す る 動 き が 加 速 す る こ と が
考 え ら れ る 。各 都 道 府 県 の 医 師 会 や 産 婦 人 科 医 会 が 開 催 す る 際 の 参 考 資 料 と な
る よ う 必 要 な 内 容 を 組 み 入 れ た 指 定 医 師 講 習 会・研 修 会 プ ロ グ ラ ム の モ デ ル を
作成する。
7.医学的な倫理問題への対応
日 本 産 科 婦 人 科 学 会 お よ び 同 学 会 倫 理 委 員 会 と 密 接 に 連 携・協 議 し 、万 全 な
る対応を図る。
8.委員会
本会にかかわる法制問題を検討するため、法制委員会を存置する。
- 8 -
E.経理部会
1.会費収入減と事業活動ヘの対応
近 年 、会 員 数 は 減 少 を 続 け て お り 、会 費 免 除 会 員・会 費 減 免 会 員 を 除 く 正 会
員 数 が 9,000名 を 下 回 る 可 能 性 が あ る 。 ま た 、 高 齢 化 に 伴 う 正 会 員 か ら 減 免 会
員 ヘ の 移 行 や 、20~ 30歳 代 で 顕 著 で あ る 会 員 男 女 比 率 の 変 化 な ど 、正 会 員 数 の
増 加 が 期 待 で き な い 会 員 構 成 に な っ て い る 。す な わ ち 今 は 会 費 減 収 を 想 定 し た
対応が必要な時期と考える。
し た が っ て 、本 部 会 と し て は 将 来 の 会 費 減 収 を 予 測 し 、事 業 の 仕 分 け や 事 務
所 費 等 固 定 費 用 の 削 減 な ど 、収 入 減 に 即 し た 業 務 執 行 の 在 り 方 を 考 慮 す る 時 期
であることを提言し、結果的に効率的かつ適正な業務執行を図るものである。
当面は上記考え方を勘案した事業計画を作成するよう各部に依頼する。
2.経理部会の開催
収 支 予 算( 増 減 計 算 方 式 )に つ い て は 、均 衡 の 取 れ た 効 率 的 か つ 効 果 的 な 収
支予算案を作成するため、経理部会を開催し提言を発信する。
3.会計経理業務の管理
定 款 、経 理 規 程 等 を 遵 守 し 、各 部 の 多 岐 に わ た る 事 業 執 行 に 支 障 の な い よ う
適 正 な 会 計 経 理 業 務 を 行 う 。ま た 、経 理 処 理 に 関 し て は 随 時 、監 事 お よ び 公 認
会計士による指導・監査を実施し、指導を受けることとする。
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Ⅱ.学術部
A.先天異常部会
先天異常部会の役割は、先天異常に関する情報の学術的検討、および環境に
存在する先天異常発生要因の調査分析にかかわる事業を推進することである。
先天異常にかかわる保健福祉の推進のための調査を検討し、母児の支援も合わ
せた情報発信を行っている。また、サリドマイド薬禍を契機に本会に発足した
本 邦 唯 一 の 先 天 異 常 モ ニ タ リ ン グ 事 業 は 、 国 際 先 天 異 常 監 視 研 究 機 構 (ICBDSR)
( WHO関 連 機 構 ) 加 盟 機 関 と し て 母 児 の 健 康 を 護 っ て い る 。 さ ら に 、 新 生 児 の 先
天代謝異常のスクリーニングも、本会の本部会をその濫觴として、こどもたち
の健康に貢献している。これらの基本的役割に加えて、福島県原発事故やイン
フルエンザ他の感染症、あたらしい出生前診断等の昨今の諸問題に関する情報
の分析および具体的な広報・啓発により一層取り組んでいく。
1.外表奇形等調査・分析の継続
( 1 ) 昭 和 47 年 ( 1972) 年 よ り 開 始 し た 「 全 国 外 表 奇 形 等 調 査 」 を 日 母 お ぎ ゃ
ー献金基金からの援助を得て継続している。毎年、わが国の奇形発生状況
の把握および分析を四半期毎に行う。福島県内の調査協力施設増加に関し
て は 、福 島 県 産 婦 人 科 医 会 の 協 力 も あ り 、ほ と ん ど の 県 内 分 娩 施 設 が 参 加 、
原発事故による影響の有無を長期にわたり監視していく。
(2)例年調査結果を横浜市大モニタリングセンターに「まとめ」を依頼し、
統 計 学 的 、疫 学 的 な 分 析 を 加 え 、
「 平 成 23 年 度 外 表 奇 形 等 統 計 調 査 結 果 」を
作 成 し 、 協 力 機 関 等 に 配 布 し て い る 。 平 成 25 年 度 に お い て も 同 様 の 対 応 と
する。
(3)本調査・分析で得られたわが国の外表奇形等の推移、現状や、その問題
点、また母子の健康をまもる必要性から先天異常モニタリングの継続の重
要性についての広報活動も行うとともに、減少しつつある協力モニタリン
グ施設の維持、増加を図る。
2 . 国 際 先 天 異 常 監 視 研 究 機 構 ( ICBDSR)
ICBDSR 日 本 支 部 を 通 じ て そ の 事 業 に 協 力 す る 。ま た 、ICBDSR の 一 員 と し て 、
国 際 間 で の 先 天 異 常 発 生 状 況 を 相 互 に 情 報 交 換 し 、リ ス ク 因 子 の 情 報 を 迅 速 に
本 会 を 通 し て 会 員 さ ら に は 母 子 保 健 に か か わ る 職 種 、国 民 へ と 広 報 す る 役 割 を
果たす。
な お 、こ の 事 業 は 日 本 国 と し て も 重 要 な も の で あ る と 考 え る の で 関 係 省 庁 へ
継続的な関与をするよう働きかけを行う。
3.国際先天異常監視研究機構クリアリングハウス年次会議
国 際 先 天 異 常 監 視 研 究 機 構 ク リ ア リ ン グ ハ ウ ス 年 次 会 議( 開 催 地 未 定 )に 出
席し、日本の現況について報告する。
4.胎児異常診断調査の継続
昭 和 60 年 度 以 降 胎 児 異 常 診 断 の ア ン ケ ー ト 調 査 を 継 続 し 、 診 断 技 術 の 進 歩
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しつつある現在における胎児異常診断の現況を把握し、検討する。
5.先天異常の発生因子および予防また先天異常児のケア
先 天 異 常 の 発 生 因 子 お よ び 予 防 ま た 先 天 異 常 児 の ケ ア に 向 け て 、内 外 情 報 の
収 集 と 検 討 を 行 う 。委 員 会 に て 適 正 な マ ニ ュ ア ル を 適 宜 作 成 し 、ホ ー ム ペ ー ジ
等 に 掲 載 、ま た 、ホ ー ム ペ ー ジ コ ン テ ン ツ の 存 在 を 日 産 婦 医 会 報 等 で 広 報 す る 。
6.先天性代謝異常検査事業の実態把握
厚 生 労 働 省 よ り 、タ ン デ ム マ ス・ス ク リ ー ニ ン グ 法 の 積 極 的 導 入 に つ き 各 自
治体へ通知されたことに伴い、各都道府県の動向についてのアンケート調査
( 隔 年 で 実 施 、本 年 度 は し な い 予 定 )を 実 施 し て 実 態 を 把 握 す る 。ま た 、タ ン
デムマス法導入に伴う問題点や検査陽性例への対応方法などの情報提供を行
う。
7.インフルエンザ罹患(疑いを含む)妊産婦の実態把握
イ ン フ ル エ ン ザ に 関 連 し た 妊 産 婦 お よ び 新 生 児 の 予 後 に つ い て の 実 態 を 、継
続して把握する。
○8.放射線の影響に関する調査
福 島 県 主 導 の 全 県 民 調 査 に 協 力 す る と と も に 、福 島 県 産 婦 人 科 医 会 の 協 力 の
も と 、( 1 . 外 表 奇 形 等 調 査 ・ 分 析 の 継 続 ) の 調 査 を 継 続 す る こ と に よ り 、 原
発事故後の影響を今後長期的に調査観察を行う。
9.先天異常予防に関する啓発および広報
風疹はじめ母子感染に関与する感染症の流行情報を迅速に広報し注意喚起
す る 。ま た 各 種 感 染 症 の 対 応 に 関 す る ホ ー ム ペ ー ジ 情 報 の 更 新 、風 疹 ワ ク チ ン
接種や葉酸摂取の重要性の啓発の推進に関する広報の方策を続けて考案して
いく。
10. 厚 生 労 働 行 政 お よ び 関 連 団 体 と の 協 力 並 び に 情 報 交 換
母 子 保 健 推 進 の た め に 、厚 生 労 働 省 、日 本 医 師 会 、日 本 産 科 婦 人 科 学 会 、日
本 マ ス・ス ク リ ー ニ ン グ 学 会 、日 本 先 天 異 常 学 会 、家 族 計 画 関 係 団 体 、女 性 保
健 関 係 団 体 と の 協 力 、情 報 交 換 等 を 積 極 的 に 行 い 、母 児 を 取 り 巻 く 環 境 リ ス ク
物質や先天性代謝異常疾患に関する情報を継続的に広報していく。
11. 委 員 会
以上の事業を円滑に遂行するため、先天異常委員会を存置する。
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B.研修部会
研 修 部 会 は 、医 療 事 故 を 防 止 し 、安 全 な 医 療 を 追 求 す る 視 点 に 立 つ と と も に 、
女 性 の 一 生 に 関 わ る 診 療 科 と し て 、 各 世 代 の 女 性 の 様 々 な 疾 病 に 対 し て QOLも 考
慮した良質な医療情報を提供することを目標としている。本年度も、内外の大
きな医療状況の変化を鑑みて、常に新しい情報を収集し、真に会員に求められ
るべき情報や知見を的確に供給していくことを念頭に事業を推進する。
具体的事業としては、研修資料(研修ノート)の作成、最新医療の紹介(日
産 婦 医 会 報 学 術 欄 )、 DVDを 用 い た 資 料 の 提 供 、 本 会 ホ ー ム ペ ー ジ や 日 産 婦 医 会
報等を用いた迅速な情報提供、日本産科婦人科学会学術講演会、日本産婦人科
医会学術集会の生涯教育プログラムにおける企画、協力、並びに資料作成を行
う。また、ポケット版の作成など、有効な研修の手段を検討する。さらに、産
婦人科診療ガイドライン作成への協力を本年度も行っていく予定である。
平 成 25年 度 は 以 下 の 事 業 を 行 う 。
1.研修資料の作成
( 1 ) 平 成 25年 度 研 修 テ ー マ
平成25年 度 の研 修テ ー マに つい て 、研 修ノ ー トの 冊子 お よびDVDを 作成 する 。
DVDに は 、 冊 子 で は 提 供 で き な い 動 画 や 画 像 を 数 多 く 取 り 入 れ る 。
研 修 ノ ー ト は 、 冊 子 ・ DVDと と も に 全 会 員 に 配 布 し 、 本 会 で も 保 管 す る 。
1 ) 産 婦 人 科 に お け る 臨 床 遺 伝 学 -ゲ ノ ム 医 療 の 展 開 -: 総 論 ( No.91)
執筆者:分担執筆者6名
2 )産 婦 人 科 に お け る 臨 床 遺 伝 学 -ゲ ノ ム 医 療 の 展 開 -:各 論( 産 科 編・婦 人 科
編 )( No.92)
執 筆 者 : 分 担 執 筆 者 10名
( 2 ) 平 成 26年 度 研 修 テ ー マ
研 修 ノ ー ト の 原 稿 執 筆 を 従 来 よ り も 早 め に 依 頼 し 、研 修 ノ ー ト の 早 期 発 刊
を め ざ す 。産 婦 人 科 医 と し て 知 っ て お く べ き エ ビ デ ン ス や 新 知 見 を 考 慮 に 入
れた構成とする。
1 ) 産 婦 人 科 に お け る 画 像 診 断 の 進 歩 ( No.93)
執筆者:未定
2 ) 産 婦 人 科 外 来 の 薬 物 療 法 ( No.50改 訂 )( No.94)
執筆者:未定
2 . 平 成 27年 度 研 修 テ ー マ の 選 定
平 成 27年 度 の 研 修 目 標 を 定 め て 、 そ れ に 沿 っ た テ ー マ を 選 定 す る 。
3.生涯研修機会の充実に関する検討
会 員 の ニ ー ズ 、研 修 の 内 容 、研 修 の 利 便 性( 参 加 や 研 修 の し や す さ )を 生 涯
研 修 に お け る 3 要 素 と 意 義 づ け 、そ れ ら を 念 頭 に お い た 研 修 の 充 実 を 図 る 。本
年 度 も「 研 修 ス タ イ ル 」に 焦 点 を あ て た 新 た な 研 修 方 法 の 素 材 、研 修 資 料 の ビ
ジ ュ ア ル 化 、ま た 資 料 の デ ジ タ ル 化 を 行 う 。ま た 、日 本 産 科 婦 人 科 学 会 お よ び
各 部 会 と も 連 携 し 、広 い 観 点 か ら 、研 修 テ ー マ や 研 修 資 料 な ど の ア ウ ト プ ッ ト
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を構築していく。
具体的な活動計画として、
( 1 ) 第 65 回 日 本 産 科 婦 人 科 学 会 学 術 講 演 会 へ 参 画 ・ 協 力 し 、「 生 涯 研 修 プ ロ
グ ラ ム 」 の 一 環 と し て 医 療 安 全 に 資 す る 講 演 を 企 画 す る 。 ま た 、 第 66 回 日
本産科婦人科学会学術講演会「生涯研修プログラム」へ参画・協力の準備
を行う。
(2)日本産婦人科医会学術集会や生涯研修会等の企画や研修資料の作成に協
力し、会員の効率的な生涯教育に資する。
(3)研修部会の刊行物としては、研修ノート、研修ニュース、日産婦医会報
学術欄等があり、将来を見据えてこれらをデジタル化し保存している。本
年 度 も 、研 修 ノ ー ト 、研 修 ニ ュ ー ス の デ ジ タ ル 化 保 存 を 継 続 す る 。さ ら に 、
本会ホームページへの掲載、会員への配布およびその方法についても検討
する。
( 4 ) ACOG の 学 術 集 会 資 料 と 研 修 資 料 を 取 り 寄 せ 、 研 修 の テ ー マ や 方 法 に 関 し
て、研究し、研修の在り方を学び、今後の参考にする。
4.学術研修情報の提供
( 1 )「 研 修 ニ ュ ー ス 」 の 発 刊
昨 今 の 医 療 状 況 の 変 化 は 早 く 、特 に 医 事 紛 争 に か か わ る 問 題 な ど は 早 急 に
対 応 し な け れ ば な ら な い こ と が 多 い 。 研 修 ノ ー ト で は up-to-date な 問 題 に
は 即 応 し き れ な い た め 、本 年 度 も「 研 修 ニ ュ ー ス 」を 適 宜 発 行 し 、重 要 な 新
しい情報の提供や必要事項の周知などを行う。
(2)日産婦医会報「学術」欄への協力
会員へ時宜を得た新しい学術情報の提供を図る観点から、本部会にて企
画・検 討 し た 学 術 研 修 情 報 を 、広 報 部 会 は じ め 関 連 各 部 の 協 力 を 得 て 、日 産
婦医会報「学術」欄に掲載する。
( 3 )「 小 冊 子 」 の 監 修 ・ 委 託 ・ 発 行
日 常 の 診 療 現 場 で 役 立 つ よ う 、研 修 ノ ー ト の 内 容 な ど を 患 者 向 け に 手 直 し
した小冊子の監修、改定を行うとともに、販売を委託し、発刊する。
(4)重要、かついつも近くに置いて調べることができるようにするため、ポ
ケット版の作成を有用性、経済性の面から検討を行う。
5.
「 産 婦 人 科 診 療 ガ イ ド ラ イ ン 産 科 編・婦 人 科 外 来 編 2011」の 見 直 し お よ び「 産
婦 人 科 診 療 ガ イ ド ラ イ ン 産 科 編 ・ 婦 人 科 外 来 編 2014」 の 発 刊 に 協 力
( 1 ) 新 規 Q&A項 目 の 追 加 ・ 内 容 の 見 直 し
( 2 ) 各 委 員 会 ( 各 2 回 程 度 )、 各 評 価 委 員 会 ( 各 2 回 程 度 ) お よ び コ ン セ ン サ
ス ・ ミ ー テ ィ ン グ 等 を 開 催 す る ( 各 3 回 程 度 )。
(3)ガイドラインの広報に努める。
6.委員会
上記事業をするため、引き続き研修委員会を存置する。
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Ⅲ.医療部
A.医療安全部会
産婦人科偶発事例報告事業、妊産婦死亡報告事業、産科医療補償制度の原因
分析報告などから得られた問題点を整理し、安全な産婦人科医療の実現を目指
し、積極的に情報発信する。その上で、新規事業として、事例が発生した施設
の診療体制や診療内容についての教育システム(個別指導、リピーター対策な
ど)を具体化させるための検討を行い、各都道府県産婦人科医会と協働して実
践 す る 。 ま た 、 医 療 事 故 調 査 ・ 届 出 制 度 、 医 師 法 21条 の 改 正 に 向 け た 検 討 等 の
事業を日本医師会や日本産科婦人科学会とも連携して推進する。
1.医療安全対策
(1)事例収集および解析事業
平 成 16年 4 月 よ り 実 施 の 産 婦 人 科 偶 発 事 例 報 告 事 業 、お よ び 平 成 22年 1 月
よ り 開 始 し た 妊 産 婦 死 亡 報 告 事 業 を 継 続 し 、そ の 充 実 、定 着 、並 び に 報 告 デ
ータの活用を図る。
1 )産 婦 人 科 偶 発 事 例 報 告 事 業:平 成 24年 事 例 の 集 計 を 行 う と と も に 、テ ー マ
を 決 め て 原 因 分 析 、再 発 予 防 に 結 び つ く 解 析 を 行 い 、再 発 予 防 に 向 け た 問 題
点の抽出を行う。
2 )妊 産 婦 死 亡 報 告 事 業:妊 産 婦 死 亡 事 例 情 報 を 引 き 続 き 収 集 し 、集 積 し た デ
ー タ は 、厚 労 科 研 池 田 班「 我 が 国 の 妊 産 婦 死 亡 の 調 査 と 評 価 に 関 す る モ デ ル
事 業 」の 研 究 事 業 と 協 働 し て 事 例 の 症 例 検 討 を 行 い 、再 発 予 防 の た め の 問 題
点の抽出を行う。
(2)医療安全に向けた情報発信
1)分娩監視装置モニターの読み方と対応の周知
昨年に作成したポケットサイズの冊子が周産期の現場で活用されるよう、
会 員 お よ び コ・メ デ ィ カ ル に 対 し 研 修 会 等 を 通 し て 周 知 で き る よ う 医 療 経 営
部および各都道府県産婦人科医会と協力する。
2)母体安全への提言
妊 産 婦 死 亡 報 告 事 業 で 抽 出 さ れ た 問 題 点 を 整 理 し 、再 発 予 防 の た め の 提 言
を発信し、周知を図る。
3)産婦人科偶発事例から抽出された問題点についての情報発信
産 婦 人 科 偶 発 事 例 報 告 事 業 で 抽 出 さ れ た 問 題 点 を 整 理 し 、再 発 予 防 の た め
の提言を発信し、周知を図る。
4 )脳 性 麻 痺 防 止 に 向 け た 広 報 活 動:報 告 事 例( 産 婦 人 科 偶 発 事 例 、産 科 医 療
補 償 制 度 )の 症 例 を 医 学 的 に 分 析 し 、再 発 防 止 に 繋 が る 適 正 な 内 容 の 広 報 活
動などを日産婦学会、日本医療機能評価機構と協力して行う。
5)日産婦医会報「シリーズ医事紛争」掲載
広報部会、医療安全委員会委員等の協力を得て、掲載を継続する。
6)関連情報の収集と情報提供
医療安全対策上の収集情報を分析、検討して、会員への情報提供を図る。
そ の 一 環 と し て 、 医 師 賠 償 責 任 事 例 を も と に 、「 産 婦 人 科 医 療 事 故 防 止 の た
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め に 」( 別 冊 ) を 発 行 す る 。 ま た 、 医 療 事 故 防 止 に 向 け て 、 必 要 な 資 料 を 適
宜作成し、各都道府県医会および会員に提供する。
(3)会員への支援
1)妊産婦死亡が発生した際の当該会員への支援体制を整備し、充実させる。
○(4)より安全な産婦人科医療の検討
1)医療安全に関わる事例が発生した施設の診療体制や診療内容についての
教育システム(個別指導、リピーター対策など)を具体化するための検討
を行う。
2.医療安全に関わる事業推進について
( 1 ) 第 22回 全 国 医 療 安 全 担 当 者 連 絡 会 の 開 催
平 成 24年 分 の 偶 発 事 例 報 告 集 計 結 果 、 妊 産 婦 死 亡 事 例 の 集 計 状 況 ・ 結 果 、
産 科 医 療 補 償 制 度 の 運 用 状 況 な ど 、時 事 に あ っ た テ ー マ を 全 国 の 担 当 者 と 共
有し、産婦人科医療の安全性の向上にむけて努力する。
(2)産科医療補償制度の状況把握
産 科 医 療 補 償 制 度 に 対 す る 会 員 の 理 解 を 維 持 す る た め 、見 直 し を 含 め た 制
度の状況について各都道府県産婦人科医会と会員に報告する。
(3)喫緊の対応を要する課題(医療上の刑事訴訟、異状死届出、産科医療補
償制度等)には、小委員会形式等で専門家も交えた機動的な対応を図る。
3.医事紛争対策
(1)支援要請(医事紛争事例)への対応:各都道府県産婦人科医会で会員へ
の支援システムを構築するように継続して要望するとともに支援する。ま
た、要請に応じて、法律家も交えて各都道府県産婦人科医会担当者ととも
に当事者への医学的、法律的な支援を図る。
(2)鑑定人推薦依頼に対する対応:医会および学会作成の「鑑定人候補者リ
ス ト 」( 内 部 資 料 ・ 部 外 秘 ) を 用 い て 司 法 当 局 の 付 託 に 応 え て お り 、 本 年 度
も継続して対応する。
(3)結審事例(判例情報)の収集:第一法規出版の判例体系や情報誌等の購
読を通じて判例情報の収集を図る。結審となった産婦人科訴訟事例の概要
と判決内容などを解説した日産婦医会報「シリーズ医事紛争」の執筆にも
活用する。
4.継続(検討)事業
以 下 の 事 業 を 継 続 し 、関 連 団 体 等 と 連 携 し た 対 外 的 働 き か け や 会 員 へ の 情 報
提供(日産婦医会報等)に活用する。
(1)汎用されている「適用外使用」薬剤に関する検討
( 2 )羊 水 塞 栓 症 の 血 清 検 査 事 業( 平 成 15年 8 月 か ら の 浜 松 医 科 大 学 協 力 事 業 )
5.委員会
以上の事業を円滑に遂行するため、医療安全委員会を存置する。
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B.勤務医部会
勤 務 医 部 会 で は 、次 の 3 つ を テ ー マ と し て 取 り 組 み を 続 け て き た 。す な わ ち 、
産婦人科勤務医の待遇改善、女性医師支援、そして産婦人科専攻医師増加であ
る。このうち、産婦人科専攻医師を増加させるために最も必要なことは、産婦
人科勤務医の待遇改善と女性医師支援に他ならないという認識から、この2つ
をテーマとして現在活動している。その対策を検討するためにはまず現状の把
握が必要であり、本部会では産婦人科勤務医の待遇改善と女性医師の就労環境
に 関 す る ア ン ケ ー ト 調 査 を 行 っ て い る 。 平 成 24年 度 の ア ン ケ ー ト 調 査 に よ る と 、
産 婦 人 科 医 の 当 直 翌 日 の 勤 務 緩 和 実 施 施 設 は 5 年 前 の 7.3% か ら 21.7% へ と 上
昇 し た 。 か な り の 改 善 と 考 え ら れ る が 依 然 80% の 病 院 で は 当 直 翌 日 の 勤 務 緩 和
が 実 施 さ れ て い な い の が 現 状 で あ る 。 ま た 、 1 カ 月 の 在 院 時 間 は 4 年 前 よ り 17
時 間 短 縮 し 、 300時 間 と な っ て お り 、 わ ず か な が ら 減 少 し て い る 。 し か し 、 就 労
環境の改善点といえばこの程度であり、当直回数や当直中の睡眠時間はほとん
ど変わっていない。さらなる改善が必要であることは明らかである。
ま た 、女 性 常 勤 医 師 数 を み る と 、5 年 前 と 比 較 し て 1.5倍 に 増 加 し た 。そ し て 、
妊 娠 中 な い し 育 児 中 の 女 性 常 勤 医 師 数 は 今 回 初 め て 50% を 超 え た 。 し た が っ て 、
女性医師の就労支援や離職防止はますます重要なものとなってきている。
これらの現状を踏まえ、本年、本部会は以下の事業を行う。
1.産婦人科勤務医の待遇改善と女性医師の就労環境に関するアンケート調査
本 年 度 も 継 続 す る 。本 調 査 は 、産 婦 人 科 医 師 不 足 に 端 を 発 す る 諸 問 題 解 決 の
た め の 基 礎 資 料 提 供 を 目 的 と し て い る 。本 調 査 は 全 国 規 模 の 経 年 調 査 と し て は
唯 一 の も の で あ り 、問 題 解 決 の 議 論 に は 必 要 不 可 欠 の 情 報 を 提 供 す る 。こ れ に
よ り 1 次 施 設 か ら 高 次 施 設 に わ た る 分 娩 取 り 扱 い 病 院 の 機 能 、勤 務 体 制 、女 性
医 師 率 等 の 経 時 的 な 変 化 を 知 る こ と が で き る 。産 婦 人 科 勤 務 医 の 待 遇 改 善 に 関
す る 調 査 は 平 成 19年 1 月 よ り 開 始 し 本 年 度 で 7 回 目 と な り 、女 性 医 師 の 就 労 環
境 調 査 は 平 成 20年 度 の 第 2 回 調 査 か ら 行 っ て い る 。調 査 結 果 は 、年 度 毎 に 本 会
の 定 例 記 者 懇 談 会 や そ の 他 の メ デ ィ ア を 通 じ て 社 会 に 発 信 し 、産 婦 人 科 医 師 不
足に対する社会的関心の醸成に寄与してきた。
過 去 5 年 で は 、分 娩 取 り 扱 い 施 設 数 の 13.2% の 減 少 に 伴 い 1 施 設 当 た り の 分
娩 数 も 12.3% 増 加 し た 。こ の 対 策 と し て 、妊 婦 の リ ス ク に 応 じ た 産 婦 人 科 医 療
の 分 業 体 制 は 整 備 さ れ つ つ あ る 。ま た 、施 設 数 の 減 少 に 伴 い 1 施 設 当 た り の 医
師 数 も 1.5人 増 加 し て 6.0人 と な っ た 。そ れ に も か か わ ら ず 、当 直 回 数 は 著 変 な
く 科 別 で い ま だ ト ッ プ で あ り 1 カ 月 の 在 院 時 間 も 300時 間 と 変 化 は 微 小 で あ る 。
こ の 矛 盾 は 、増 加 分 が 主 に 女 性 医 師 で あ り 妊 娠・育 児 率 も 3 割 か ら 5 割 へ と 増
加 し 、当 直 可 能 医 師 数 に は 著 変 が な い た め と 考 え ら れ る 。さ ら に 、常 勤 先 の な
い 病 院 の 非 常 勤 女 性 医 師 は 、病 院 に 関 わ る 女 性 医 師 全 体 の 12.7% を 占 め る 。す
な わ ち 、妊 娠・育 児 中 女 性 医 師 の 就 労 支 援 な し に は 、医 師 全 体 の 勤 務 の 緩 和 も
厳 し い こ と が 判 明 し て い る 。分 娩 取 り 扱 い 施 設 に お け る 常 勤 医 師 で 女 性 医 師 の
比 率 は 38.1% で 、総 合 周 産 期 セ ン タ ー で は 41.5% に 及 ぶ 。産 科 医 の 処 遇 改 善 ・
常勤女性医師を職場に繋ぎ止めるための就労支援はいずれもまだ不十分であ
り、今後も継続的な努力が必要である。
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2.女性医師支援対策
本 会 ホ ー ム ペ ー ジ 内 の「 女 性 医 師 支 援 情 報 サ イ ト 」を 引 き 続 き 運 営 し 、妊 娠・
出 産・育 児 や 介 護 に お け る 支 援 サ ー ビ ス の 利 用 、キ ャ リ ア ア ッ プ の た め の 方 法
な ど に つ い て 会 員 へ 情 報 を 提 供 し て い く 。ま た 、女 性 医 師 メ ー リ ン グ リ ス ト を
設 置 し 、身 近 に ロ ー ル モ デ ル が な く 相 談 先 が な い 場 合 に も 支 援 情 報 を 得 ら れ る
体 制 を 構 築 し て お り 、本 年 度 は 若 手 会 員 の 登 録 を さ ら に 増 や し 、相 談 し や す い
シ ス テ ム と し て 運 用 し て い く 。メ ー リ ン グ リ ス ト を 通 じ て オ フ 会 の 開 催 な ど に
より会員の交流をはかり、必要な支援対策に役立てていく。
産婦人科勤務医の待遇改善と女性医師の就労環境に関するアンケート調査
に お い て 、産 婦 人 科 女 性 医 師 の 妊 娠・育 児 中 で あ る 者 の 割 合 は 年 々 増 加 し て い
るとともに、非常勤としての働き方を選ぶ場合も少なくないことが判明した。
本 年 度 も 引 き 続 き 調 査 を 継 続 し 、女 性 医 師 の 離 職 防 止 と 産 科 勤 務 医 確 保 に 必 要
な対策を検討する。
女 性 医 師 の 能 力 発 揮 を 促 し 、就 業 継 続 を 可 能 に す る の み な ら ず 、将 来 的 に 指
導 的 立 場 と な る 女 性 医 師 を 増 加 さ せ る た め に 、日 本 医 師 会 、日 本 産 科 婦 人 科 学
会 等 の 関 連 団 体 と 共 同 し キ ャ リ ア 支 援 の 環 境 を 整 備 す る 。日 本 医 師 会 女 性 医 師
支援センターの行う女性医師バンクや関連団体による再研修制度の動向を把
握 し 、必 要 な 情 報 を 会 員 に 提 供 し て い く 。そ の 他 の 関 連 団 体( 内 閣 府 男 女 共 同
参 画 局 、日 本 女 性 外 科 医 会 な ど )や 各 種 研 究 機 関( 厚 労 科 研 な ど )と の 横 断 的
な協力により、女性医師支援を推進する。
3 .「 勤 務 医 ニ ュ ー ス ( JAOG Information)」 の 発 行
勤 務 医 が 必 要 と す る 様 々 な 情 報 を は じ め と し て 、待 遇 改 善 や 女 性 医 師 支 援 に
役 立 つ 情 報 を 提 供 す る 。特 に 若 い 医 師 が 関 心 を 持 つ よ う な 誌 面 構 成 に 努 め 、よ
り 多 く の 会 員 に 情 報 を 提 供 で き る よ う 努 め る 。具 体 的 に は 各 学 会 に お け る 専 門
医 資 格 の 条 件 や 待 遇 改 善 の 取 り 組 み の 実 例 を 提 示 す る 。ま た 、シ リ ー ズ 企 画 と
し て は 、学 会 な ど で 講 演 を 行 う 際 の プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 作 成 を 解 説 し 、女 性 医
師 の 就 労 継 続 に 有 効 な 対 策 を 積 極 的 に 取 り 入 れ て い る「 女 性 医 師 が 働 き や す い
病院」を紹介する。
4.日本産婦人科医会学術集会開催ブロック勤務医担当者懇話会
勤 務 医 担 当 者 懇 話 会 を 日 本 産 婦 人 科 医 会 学 術 集 会 時 に 、開 催 ブ ロ ッ ク 勤 務 医
担当者を対象とし開催する。
5.勤務医委員会
勤務医部会の活動のため委員会を存置する。
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C.医療政策部会
現在、産婦人科医療において制度上様々な問題を抱えているのが現状である。
本部会では、制度上の問題点を抽出・検討し、その対策について立案・提言
を行うとともに、対応策について医会員に周知徹底し混乱の起きないような情
報提供体制の構築を目指す。
ま た 、医 療 政 策 に 関 す る 予 期 せ ぬ 問 題 の 発 生 時 に は 、運 営 打 合 会 よ り そ の 時 々
の早急に対応しなければならない政策的な提言作成の諮問を受け、適時横断的
な委員会を立ち上げ早急に意見をまとめ運営打合会へ提言を答申することを目
的とした時局対策としての機能を持つものとする。次年度より、医療政策部会
は時局対策に移行することを前提に、本年度は適時委員会内で対応していく。
出産育児一時金、改正母体保護法、生殖補助医療、母体血を用いた新しい出生
前遺伝学的検査などに関して、各部会と協力して対応する。なお、前年度から
の事業をはじめとして以下の事業に関しては、医療政策的な内容に絞った事業
とし、医療経営に関する部分は、医療経営部会と協力して対応する。
○1.有床診療所の医療政策上の問題点の検討
有床診療所に関する問題点を検討し、医療政策に関する立案・提言を行う。
ま た 、新 規 に 分 娩 を 取 り 扱 う 有 床 診 療 所 の 開 業 に 際 し て 、安 全・安 心 を 担 保 す
るにはどのような医療政策を必要とし、どのような対応が可能かを検討する。
○2.無床診療所における医療政策上の問題点の検討
無 床 診 療 所 や Office Gynecologyを 行 う に あ た っ て の 問 題 点 を 検 討 し 、 医 療
政 策 に 関 す る 立 案・提 言 を 行 う 。ま た 、セ ミ オ ー プ ン シ ス テ ム や オ ー プ ン シ ス
テムに関しても検討する。
3.妊婦健康診査の公費負担
妊婦健康診査の内容の充実と費用の全国一律化を要望する。さらに産褥期
への支援も必要と認識し、分娩後2週間健診や分娩後1カ月健診の公費負担
の創設も関係機関へ要望する。
4.コ・メディカルが行う医行為についての検討
現 在 、医 療 の 高 度 化・専 門 化・細 分 化 に 伴 い 、コ・メ デ ィ カ ル が 行 う 医 療 行
為 が 議 論 さ れ て い る 。助 産 に お け る コ・メ デ ィ カ ル の 関 与 に つ い て も 、そ の 範
囲と内容についての検討・提言を行う。
5 . 本会 の 公益 法人 化 後の 各都 道 府県 産婦 人 科医会との 連携 体制 強 化
本 会 の 公 益 法 人 化 後 、各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 と 更 な る 強 固 な 連 携 体 制 を 確
立 し 、各 地 域 で 発 生 し た 本 部 会 に 関 連 し た 諸 問 題 を 共 有 す る た め に 、本 部 医 療
政策部事務担当者と各都道府県産婦人科医会事務担当者が相互に連絡を取り、
情報収集と広報に努める。
6.喫緊の問題に対し、即時に対応できる体制の構築
産 婦 人 科 に 関 す る 医 療 制 度 に 関 し て 重 要 な 問 題 が 発 生 し た 場 合 は 、即 時 に 対
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応 で き 見 解 が ま と め ら れ る 体 制 を 構 築 し 、執 行 部 へ 提 言 で き る よ う に す る 。な
お会員への周知については広報部会等関連部と協議する。
7.関係各部および関連諸団体との連携
医 療 政 策 部 会 の 事 業 に 関 連 す る 諸 問 題 に つ い て は 、本 会 内 関 係 各 部 そ し て 厚
生 労 働 省 、日 本 医 師 会 、日 本 産 科 婦 人 科 学 会 、日 本 看 護 協 会 、日 本 助 産 師 会 等
の外部組織とも連携し、円滑な事業の推進を図る。
8.委員会の開催
以 上 の 事 業 を 円 滑 に 進 め る た め に 医 療 政 策 委 員 会 を 開 催 す る 。活 動 に 当 た っ
てはメール等を活用し即時性を図る。
必要に応じて小委員会、部会を開催する。
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D.医療経営部会
質の高い医療サービスを提供するためには、経営的基盤の安定とコ・メディ
カル対策は不可欠である。そこで医療経営部会はこれらの課題について検討す
る事を目的とする。本会会員にとって、良質な医療を提供する上での経営的視
点からの問題点は多岐にわたる。当部会は諸問題を可能な限り調査・分析し、
解決の糸口を会員に提示し、医療政策部会と連携し実現を図る。
1.原価より算出した入院・分娩料の適正価格に関する調査
現 在 交 付 さ れ て い る 42万 円 の 出 産 育 児 一 時 金 は 、平 成 21年 1 月 に 厚 生 労 働 省
と 共 同 研 究 で 行 っ た「 我 が 国 に お け る 分 娩 に か か る 費 用 等 の 実 態 把 握 に 関 す る
研 究 」を 基 に 算 出 さ れ た 全 国 の 実 勢 価 格 の 平 均 423,957円 が 根 拠 と な っ て い る 。
こ の 調 査 に よ る と 、各 施 設 の 分 娩・入 院 料 は 、原 価 よ り 算 出 さ れ た も の で は な
く 、地 域 毎 の 公 的 病 院 や 近 隣 施 設 の 価 格 と 比 較 に よ り 設 定 さ れ て い る こ と が 明
ら か と な っ た 。分 娩 数 減 少 に よ る 分 娩 取 扱 い 施 設 の 経 営 状 況 の 悪 化 が 憂 慮 さ れ
て い る が 、安 心・安 全 性 を 満 た す 指 標( 日 産 婦 ガ イ ド ラ イ ン )を 基 に 、分 娩 ・
入 院 に 係 る 固 定 費( 給 与 費 、減 価 償 却 費 、経 費 )や 変 動 費( 医 薬 品 費 、材 料 費 、
委 託 費 )よ り 原 価 算 出 し 、適 正 な 利 益 を 確 保 の う え 、分 娩・入 院 料 を 設 定 で き
るシステム作りを構築する。
2.東日本大震災が産婦人科医療経営に及ぼした影響についての調査と分析と
提言
東日本大震災の被災地域を中心とした産婦人科医療機関経営上受けた影響
調査を実施する。
そ の 調 査 結 果 を 分 析 し 、そ こ か ら 立 案 さ れ た 震 災 対 策 の 費 用 を 計 算 し て 、改
めて医療経営の必要経費として算定する等の作業を行い会員に提言する。
3 . 産 婦 人 科 医 療 施 設 の 経 営 実 態 に 関 す る 調 査 ( Office Gynecology調 査 )
平 成 22年 度 の 実 態 調 査 、平 成 23年 度 の 分 析・日 本 産 科 婦 人 科 学 会 発 表 に 続 く
次回調査の在り方について検討を行う。
調 査 は 5 年 毎 の 実 施 を 目 指 し 、そ の 後 の 定 期 的 調 査 も 踏 ま え た 継 続 性 の あ る
内容のものを作成する。
必 要 が あ れ ば 予 備 調 査 を 行 う 。( か つ て 行 わ れ た 診 療 費 調 査 の よ う に 、 毎 回
変わらない項目を決め継続性のある内容にその時のトピックス的な調査項目
を加えた形式のものを作る)
4.医療と医業の項(日産婦医会報)の継続
医 療 と 医 業 に 関 す る 原 稿 を 会 員 の 中 か ら 募 集 し 、広 報 部 会 と 協 議 の 上 で 掲 載
する。
5.有床診療所の抱える諸問題について分析
昨 年 度 、平 成 22年 度 に 実 施 し た 調 査 を も と に 有 床 診 療 所 の 抱 え る 問 題 点 の 更
なる分析を進め、会員に提言を行った。
平 成 25年 度 は 昨 年 設 置 さ れ た 有 床 診 療 所 問 題 検 討 小 委 員 会 に て 医 療 政 策 部
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会 と 協 議 し 、必 要 で あ れ ば 関 連 領 域 の 追 加 調 査 を 実 施 し 分 析 を 行 い 会 員 に 提 言
する。
6.コ・メディカル関連事項への対応
(1)助産師充足状況実態調査
質 の 高 い 医 療 を 提 供 す る た め に 協 働 す る コ・メ デ ィ カ ル の 確 保 は 重 要 で あ
る。
平 成 17年 度 に 行 っ た 全 国 助 産 師 充 足 状 況 実 態 調 査 を 実 施 し 助 産 師 確 保 に
難渋している会員に解決への提言に結び付ける。
(2)コ・メディカル生涯研修会の開催と各地域開催協力
広 く 産 婦 人 科 医 療 に 携 る 人 た ち を 対 象 と し て 、医 療・看 護 水 準 の 維 持 向 上
を 図 る 目 的 で 、コ・メ デ ィ カ ル 研 修 会 を 開 催 す る 。平 成 25年 度 は 10月 13日( 日 )
に 第 40回 日 本 産 婦 人 科 医 会 学 術 集 会 ( 宮 城 県 ) と 並 行 し て 開 催 予 定 。
各地域においてコ・メディカル対象の講習会を開催する場合、協力する。
7.委員会の開催
以 上 の 事 業 を 円 滑 に 進 め る た め に 医 療 経 営 委 員 会 を 開 催 す る 。活 動 に あ た り
メーリングリスト等を活用する。
必要に応じて小委員会・部会を開催する。
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E.医療保険部会
平 成 24年 4 月 の 診 療 報 酬 改 定 は 、「 社 会 保 障 ・ 税 一 体 改 革 成 案 」 を 基 本 に あ る
べき医療の実現、および患者のための安心・安全で質の高い医療環境の整備を
重点目標として、医療従事者の負担軽減、介護と在宅医療の充実、医療技術の
進 歩 と 促 進 と 導 入 を す る た め の 改 定 が 行 わ れ た 結 果 、 医 科 改 定 率 で + 1.74 %
( 4,700億 円 ) の 引 き 上 げ と な っ た 。 産 婦 人 科 領 域 で は 、 手 術 点 数 が 前 回 に 引 き
続 き 最 大 で 30% の 増 点 が 加 わ り 、 2 年 前 の 改 定 分 を 合 わ せ る と 50~ 80% 増 と な
り、手術を多く行う医療機関では大きな福音となっている。ここ数回の診療報
酬改定を経て、高次医療施設への配分が手厚くなり、有床診療所が同じレベル
の入院診療を行った場合に比べ診療報酬に2~3倍の格差が生じている。その
要 因 に は DPCの 導 入 、 緊 急 、 重 症 患 者 の 入 院 管 理 加 算 等 の 新 設 、 難 易 度 の 高 い 手
術の点数アップ等があげられる。その結果、高次医療施設の収益増が実現して
いるにもかかわらず、勤務医の待遇改善にまで反映していない。一方有床診療
所および無床診療所に関連する診療報酬増加の配慮はここしばらく行われてお
らず、診療所の経営において、非常に厳しい状況をもたらしている。
今後の診療報酬改定に際しては、わが国の分娩数の半数を担っている有床診
療 所 の 安 定 経 営 に 配 慮 し 、 ま た 婦 人 科 中 心 の 無 床 診 療 所 い わ ゆ る Office
Gynecologyへ の 支 援 と な る べ き 点 数 配 分 を 考 慮 し 訴 え て 行 く べ き と 考 え る 。
そのため日本医師会、日本産科婦人科学会、産婦人科関連学会、外保連、内
保連等の関連団体との連携、情報収集と分析、行政への提案や交渉を通じて、
会員に有益かつ適切な診療報酬の確保に向けて以下の事業を行う。
1.産婦人科診療報酬の適正化とりわけ診療所へ向けた活動
施設の機能に応じた適正な産婦人科診療報酬の確保として病院関連の診療
報 酬 の ア ッ プ は 実 現 さ れ た が 、産 婦 人 科 医 療 に と っ て そ の 存 在 を 軽 視 で き な い
診 療 所( 有 床・無 床 )に 対 す る 診 療 報 酬 増 加 へ の 配 慮 が 置 き 去 り に さ れ て い る 。
こ の 対 応 策 と し て 婦 人 科 に 特 化 し た 点 数 配 分 の 新 設 、増 点 等 を 目 指 し 、関 係 当
局への提案および要望を行いつつ、適正化に向けた活動を継続する。
○2.次期診療報酬改定への要望事項の整理と実現に向けた活動
( 1 ) 平 成 26年 4 月 に 予 定 さ れ る 診 療 報 酬 改 定 に 向 け て 、 ブ ロ ッ ク 医 療 保 険 協
議会、各都道府県産婦人科医会、医療保険委員会などから提案された要望
事項を整理し、日本医師会、外保連、内保連、日本産科婦人科学会などと
の密接な連携のもとでの調整の他に、中医協における議論の経緯にも注視
しつつ、時機にあった項目を重点的に再整理する。
( 2 ) 平 成 24年 4 月 の 改 定 で 問 題 と な っ た
1)有床診療所における入院基本料算定要件に義務づけられようとしている
管理栄養士の配置の阻止
2)液状化細胞診加算における算定要件の緩和
3 ) 不 全 流 産 手 術 (2,000点 )と 11週 未 満 に 流 産 手 術 (1,910点 )の 矛 盾 し た 点 数
設定の修正を要求する。
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3.医療保険事業の強化・充実に向けたブロック会や各都道府県担当者との連
携
( 1 )医 療 保 険 事 業 の 活 動 推 進 の た め 、要 請 に 応 じ て ブ ロ ッ ク 医 療 保 険 協 議 会 、
各都道府県産婦人科医会医療保険研修会等に協力する。診療報酬点数表の
解釈について、運用上の疑義がある場合は可及的速やかに対応する。
(2)医療保険に関する問題について、特に周知徹底を図る必要が生じた場合
は、随時各都道府県産婦人科医会の担当者を通じて会員の研修を企画する。
(3)診療報酬の適正化に向けた提言、要望をブロックや各都道府県から収集
する。
4.診療報酬点数表における運用上の新規事項や疑義解釈について会員への伝
達
(1)医療保険および診療報酬点数表における運用上の疑義解釈や新たに発出
された通知等で、重要なものについては可及的速やかに会員に伝達する。
(2)伝達の手段としては、日産婦医会報および本会ホームページ、またはブ
ロック医療保険協議会、各都道府県産婦人科医会医療保険研修会などの場
を活用して行う。
5.関連諸方面との連絡折衝
産 婦 人 科 医 療 保 険 診 療 の 円 滑 な 運 用 の た め に 、日 本 医 師 会 、厚 生 労 働 省 、日
本産科婦人科学会、外保連、内保連など関係諸団体との連絡折衝を図る。
6.委員会
医 療 保 険 委 員 会 を 存 置 す る 。ま た 、必 要 に 応 じ 医 療 保 険 小 委 員 会 を 開 催 す る 。
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Ⅳ.事業支援部
A.女性保健部会
女性の健康は家族の健康に直接の影響を与え、女性の心身の障害は、社会的
あるいは経済的に国のおおきな損失を招く。本部会では、女性のライフステー
ジに沿った、妊娠と悪性腫瘍を除く健康課題に対して、産婦人科医の日々の診
療に必要な情報を提供し、社会に対して啓発を行い、広く女性の健康に貢献す
ることを目的としている。
本年度の活動としては、重点的に継続しているものとして、学齢期の女子に
かかわる性教育の問題やあり方を指導する性教育指導セミナーを開催するとと
もに、女性のライフステージを大きく二つに分けた、思春期・性成熟期小委員
会と更年期(高齢期を含む)委員会の調査や検討、関連団体との協力などを行
うべく、以下の事業を展開する。
1.会員と次世代や患者とを結ぶ小冊子の監修
昨年から引き続き監修中の小冊子「知ってる?妊娠適齢期」を完成させる。
従 来 と は 少 し 趣 を 変 え て 、広 く 少 子 高 齢 社 会 に 対 し て 若 い 世 代 で の 妊 娠 を 啓 発
す る 冊 子 と し て 作 成 し 、ど の よ う に 活 用 す る か 検 討 す る 。と く に 、仕 事 と の 両
立 に つ い て ア ド バ イ ス を 挿 入 し 、出 産 す る し な い 、あ る い は 、人 生 の ど の 時 期
に子供を何人産むかなどを決定する女性のリプロダクティブライツを阻害し
な い よ う な 、ま た 、子 供 を 授 か る こ と が で き な い 女 性 な ど へ の 配 慮 も 加 え た 有
効な冊子とする。
こ の 中 に 、 OCや HRTの up-to-dateな 有 効 情 報 や 安 全 で 有 効 な ホ ル モ ン 剤 の 使
用のためのチェックシート、婦人科検診の重要性等も盛り込む。
2.日本産婦人科医会「性教育指導セミナー」全国大会の開催
開 催 担 当 都 道 府 県 と の 連 携・支 援 、セ ミ ナ ー の あ り 方 検 討( 開 催 方 式 、内 容
等 )、 担 当 都 道 府 県 誘 致 と セ ミ ナ ー の 集 録 作 成 を 継 続 す る 。
( 1 ) 第 36回 ( 開 催 担 当 : 福 島 県 )
開 催 予 定 : 平 成 25年 7 月 28日 ( 日 )
公立大学法人 会津大学講堂(会津若松市)
メ イ ン テ ー マ : 自 律 を 支 える 性 教 育 をめ ざ し て -夢 に 向 か って 自 分 ら し く
歩むために-
( 2 ) 第 37回 ( 開 催 担 当 : 滋 賀 県 )
開 催 予 定 : 平 成 26年
( 3 ) 第 38回 ( 開 催 担 当 : 広 島 県 )
開 催 予 定 : 平 成 27年
( 4 ) 第 39回 ( 開 催 担 当 : 佐 賀 県 )
開 催 予 定 : 平 成 28年
( 5 ) 第 40回 開 催 都 道 府 県 の 誘 致
3.思春期・成熟期
この時期に大切な問題点を抽出し、社会的な啓発と対応を図る。
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( 1 ) 平 成 24年 度 作 成 の 「 学 校 医 に 必 要 な 産 婦 人 科 マ ニ ュ ア ル 」 の 活 用
日 本 医 師 会 学 校 保 健 委 員 会 か ら の 要 請 を 受 け て 、学 校 医 に 知 っ て い て 欲 し
い 産 婦 人 科 マ ニ ュ ア ル を 平 成 24年 度 に 作 成 し た が 、 こ の 活 用 を 広 報 す る 。
○ ( 2 )「 産 婦 人 科 医 に 知 っ て 欲 し い 、 学 校 教 科 書 で 扱 わ れ て い る 女 性 の 健 康 」 の
作成について、検討する。
全国の中高校で使用されている主な保健の教科書を収集し、
「女性の健康」
が ど の よ う に 扱 わ れ て い る か を 明 ら か に し 、学 校 性 教 育 に 学 外 講 師 と し て 招
聘されている本会会員にとって有用な情報を提供できるようにする。
(3)性犯罪被害者への公的な医療支援に関する対応
○1)第4回調査の実施
前 回 平 成 23年 度 に 実 施 し た「 性 犯 罪 被 害 者 へ の 公 的 な 医 療 支 援 に 関 す る 第
3 回 調 査 」の 結 果 を 踏 ま え て 、更 な る 警 察 と の 協 力 体 制 の 整 備 の 推 進 と 公 的
支援の拡大を目指して第4回調査を実施する。
2 )「 女 性 保 健 ( 拡 大 ) 部 会 」 の 活 用
性 犯 罪 被 害 者 へ の 公 的 支 援 を 統 括 す る 警 察 庁 を 含 め て 、警 察 関 係 者 、性 犯
罪 被 害 者 支 援 に あ た っ て い る 医 療 従 事 者 、支 援 団 体 な ど と の 意 見 交 換 の 場 を
本年度も設ける。
3 )「 性 犯 罪 被 害 者 診 療 チ ェ ッ ク リ ス ト 」( 平 成 23年 度 作 成 ) の 周 知 と 活 用
「 産 婦 人 科 に お け る 性 犯 罪 被 害 者 対 応 マ ニ ュ ア ル 」( 平 成 20年 6 月 発 刊 )
と 合 わ せ て 、チ ェ ッ ク リ ス ト の 活 用 を 周 知 す る と と も に 、現 場 か ら の 声 を 受
けて修正するなどリニューアルに努める。
(4)性教育講演用スライド「思春期って何だろう?性って何だろう?」への
対応
バージョンアップなどスライドの整備や活用に向けた対応を継続する。
(5)緊急避妊法の適正使用に向けた周知と啓発
平 成 23年 度 に 承 認 さ れ た 新 し い 緊 急 避 妊 薬 を 正 し く 使 用 し て い た だ く た
めの啓発を図る。
( 6 ) 低 用 量 OCの 動 向 把 握 と 啓 発
避 妊 薬 と し て の OCだ け で な く 、子 宮 内 膜 症 や 月 経 困 難 症 の 治 療 薬 で あ る 低
用 量 EP剤 の 効 果 的 な 活 用 を 図 る 。
○(7)女性と頭痛への対応
女性に多い偏頭痛の薬剤として知られるトリプタン系を上手に使いこな
す方法等について、本会ホームページ等を通じて会員へ情報提供する。
(8)対策・支援の継続事業
○ 1 ) 性 感 染 症 予 防 対 策 : 女 性 へ の 啓 発 を 目 的 に HIVや STI等 の 有 用 な 情 報 を 会
員向けに提供する。特に、近年、口腔性交が性感染症を拡大させているこ
とが明らかになり、その防止策を提言する。厚生労働省がポスターや政府
広報を通じて「口腔性交が性感染症を拡大させる」との情報提供を進めて
いることを受けて、本会としても会員に周知徹底する。
2 )不 妊:不 妊 症 診 療 に お け る primary consultationの 実 施 に 向 け て 、会 員 や
不妊専門相談センターの活動を支援する。
3)児童への健康教育参画(学校医・学校協力医)に向けた支援
4)児童虐待防止:本会母子保健部会とともに厚生労働省の児童虐待防止に
取り組む。
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4.更年期
生 活 習 慣 病 や HRTを 中 心 に 検 討 し 、 健 常 者 も 含 め た 対 応 や 支 援 を 図 る 。
○(1)既刊資料4点の利用促進と活用
以 下 の 4 資 料 の 利 用 促 進 を 図 る 他 、「 産 婦 人 科 医 の た め の 生 活 習 慣 病 診 療
マ ニ ュ ア ル ( 2007抜 粋 )」 の 改 定 版 を 作 成 し 、 新 た な 視 点 か ら の 資 料 作 成 に
も活用する。
「 産 婦 人 科 医 の た め の 生 活 習 慣 病 マ ニ ュ ア ル 」( H19.3刊 )
「 産 婦 人 科 医 の た め の 生 活 習 慣 病 診 療 マ ニ ュ ア ル( 2007抜 粋 )」
( H20.3刊 )
「 産 婦 人 科 医 の た め の ホ ル モ ン 補 充 療 法 ( HRT) Q&A」( H21.3刊 )
リ ー フ レ ッ ト 「 ホ ル モ ン 補 充 療 法 ( HRT) の 実 際 」( H22.3刊 )
○(2)更年期における漢方療法
漢方療法の上手な取り扱いについて会員へ本会ホームページ等を通じて
情報提供する。
○(3)更年期以降対策法
老 年 期 の 健 康 寿 命 を 延 ば す た め に 、更 年 期 以 降 の 時 期 に と る べ き 対 策( 骨
粗鬆症・未病を治す漢方療法等)の情報提供する。
( 4 ) HRTに つ い て の 啓 発 と 情 報 提 供
up-to-dateな 有 用 情 報 の 収 集 に 努 め 、平 成 24年 度 に 作 成 し た「 ホ ル モ ン 補
充 療 法( HRT)チ ェ ッ ク シ ー ト 」を は じ め 、HRTへ の 社 会 的 な 啓 発 と 会 員 へ の
情報提供を小冊子・本会ホームページ等を通じて行う。
(5)特定健診・特定保健指導への協力と対応
平 成 20年 4 月 か ら の 特 定 健 診・特 定 保 健 指 導 へ の 協 力 の 他 、会 員 が 積 極 的
に関与できるよう、具体的な対応策や指導指針などの検討を継続する。
5.女性保健(産婦人科医療)の一般社会への働きかけとその対応
産 婦 人 科 医 を 女 性 の primary careを 担 う 専 門 医 と し て 、一 般 女 性 へ の 適 切 な
医 学 的 知 識 の 提 供 と 産 婦 人 科 医 療 へ の 理 解・啓 発 を 図 る た め 、女 性 の 健 康 週 間
や 女 性 保 健 向 上 に 向 け た 公 開 講 座( 日 本 産 科 婦 人 科 学 会 と 合 同 で 実 施 )等 の 活
用( 参 加 や 支 援 )と 、関 連 の 諸 団 体 や 業 界 等 と の 協 調 な ど を 通 じ て 、社 会 的 な
アピールに努める。
6.関連諸団体との連絡提携
各 省 庁 や 日 本 医 師 会 、日 本 産 科 婦 人 科 学 会 等 と 連 絡 し 、円 滑 な 事 業 推 進 に 資
する。
7.委員会
以上の事業を遂行するために、女性保健委員会を存置する。
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B.がん部会
婦人科がん検診の基盤である厚生労働省「がん予防重点健康教育およびがん
検 診 実 施 の た め の 指 針 」、 並 び に 関 連 学 会 等 の 動 向 に 注 視 し 、 諸 団 体 と の 連 携 を
保持しながら本年度も事業を展開する。
昨 年 度 に 引 き 続 き 、一 昨 年 度 発 行 し た「 子 宮 頸 が ん 検 診 リ コ メ ン デ ー シ ョ ン 」
をもとに、各都道府県産婦人科医会の各会員が自治体との交渉を行うための支
援活動を推進する。
1 . 精 度 の 高 い 子 宮 頸 が ん 検 診 ( HPV検 査 併 用 検 診 ) の 普 及 と ベ セ ス ダ シ ス テ ム
の徹底に向けた啓発活動
( 1 ) ベ セ ス ダ シ ス テ ム 細 胞 診 報 告 様 式 の 一 本 化 に 向 け て の 周 知 活 動 。 平 成 25
年度からは子宮頸部細胞診報告様式がベセスダシステムに一本化されるこ
とについては厚生労働省も認めているところである。今年度は本システム
の周知徹底をはかるために、がん対策委員を中心に全国的な啓発活動を展
開する。
(2)
「 ベ セ ス ダ シ ス テ ム と 子 宮 頸 が ん 検 診 リ コ メ ン デ ー シ ョ ン の 普 及 」と「 HPV
ワクチンの接種率向上に向けて」に関する研修会を昨年度に引き続き各都
道府県産婦人科医会の協力を得て実施する。
( 3 ) 厚 生 労 働 省 に 対 し 、 HPV併 用 検 診 普 及 の た め の 十 分 な 理 解 を 得 ら れ る よ う
積極的に働きかける。
(4)厚生労働省の「女性特有のがん検診に対する支援事業」の継続を強く要
望するとともに、本事業の法制化を目指し、厚生労働省並びに関係各位に
働きかける。
( 5 ) 液 状 化 細 胞 診 ( LBC) の 普 及 に 向 け て の 活 動 。 LBCの 導 入 に よ り 、 検 査 の
効率化、診断精度の向上が見込まれる。しかしながら、わが国では保険適
応 が 極 め て 限 定 さ れ て い る た め 、ほ と ん ど 普 及 し て い な い 。臨 床 細 胞 学 会 、
日本産科婦人科学会などの関係諸学会と協同して、広く保険適応(診療報
酬点数加算)を目指し、厚生労働省に働きかけ、本法が普及するよう活動
する。
2.子宮頸がん予防法案の成立に向けての働きかけ
公 明 党 が 中 心 と な っ て 推 進 し て い る 子 宮 頸 が ん 予 防 法 案 で は 、 HPVワ ク チ ン
の 接 種 と 、 子 宮 頸 が ん 予 防 検 診 ( 細 胞 診 と HPV-DNA検 査 の 併 用 検 診 ) の 実 施 を
全 額 公 費 助 成 と す る こ と が 柱 と な っ て い る 。こ の 法 案 の 成 立 に 向 け て 、が ん 部
会では医療政策部会と協力し、関係方面へ強く働きかける。
3.子宮頸がん検診受診率向上に向けての啓発活動
厚 生 労 働 省 の が ん 検 診 の あ り 方 に 関 す る 検 討 会 で は 、科 学 的 根 拠 の あ る が ん
検 診 の 方 法 等 に つ い て 検 討 を 行 う と と も に 、受 診 率 向 上 施 策 に つ い て 、こ れ ま
で の 施 策 の 効 果 を 検 証 し た 上 で 、よ り 効 率 的・効 果 的 な 施 策 等 を 検 討 し て い る 。
子 宮 頸 が ん 検 診 受 診 率 向 上 、と く に 若 年 女 性 の 受 診 率 向 上 に 向 け て 、啓 発 活 動
を 継 続 す る 。ま た 、栃 木 県 小 山 地 区 で 本 年 度 計 画 さ れ て い る「 子 宮 頸 が ん 検 診
受 診 率 向 上 の た め の 前 向 き 疫 学 的 調 査 」に 協 力 し 、効 果 的 受 診 勧 奨 法 の 確 立 を
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目指す。医会会員へ調査結果を報告し、各地の受診率向上に役立てる。
4 . HPVワ ク チ ン 接 種 の 普 及
HPVワ ク チ ン は 現 在 「 子 宮 頸 が ん 等 ワ ク チ ン 接 種 緊 急 促 進 臨 時 特 例 交 付 金 」
に よ っ て 、11~ 14歳 の 女 児 に 公 費 接 種 さ れ て い る が 、こ の 事 業 を 継 続 性 の あ る
事 業 と し て 定 着 さ せ る こ と を 目 的 に 、厚 生 労 働 省 な ど 関 係 各 位 に 働 き か け を 行
う 。ま た 、10代 後 半 か ら 20歳 代 の キ ャ ッ チ ア ッ プ 女 性 へ の 接 種 率 向 上 を 目 的 に 、
高等学校・大学・企業を対象に啓発活動を展開する。
5.乳がん検診指導医の育成
産婦人科医のマンモグラフィ読影医の育成、乳がん検診積極的参入のため、
例 年 通 り マ ン モ グ ラ フ ィ 読 影 に 関 す る 講 習 会 を 開 催 す る 。さ ら に 、今 後 導 入 予
定の乳房超音波検診に即応するため、乳房超音波読影医の育成を支援する。
6.子宮体がんスクリーニングの普及と啓発活動
激 増 し て い る 子 宮 体 が ん ス ク リ ー ニ ン グ を す る た め に 、子 宮 内 膜 細 胞 診・経
腟超音波検査などの普及に向けての啓発活動などを行う。
7.調査事業
検 診 動 向 や 状 況 把 握 の た め 、必 要 に 応 じ て 他 団 体 と の 協 力 の も と 調 査 を 行 い 、
検討資料の入手を図る。
( 1 ) 厚 生 労 働 省 「 女 性 特 有 の が ん 検 診 事 業 」( 平 成 24年 分 ) に よ る 検 診 受 診 率
の 向 上 等 に 関 す る 実 態 調 査 を「 子 宮 頸 が ん 征 圧 を め ざ す 専 門 家 会 議( 通 称 :
ゼ ロ プ ロ )」 と 協 力 し て 行 う 。
( 2 )子 宮 頸 が ん 予 防 ワ ク チ ン の 接 種 状 況( 平 成 24年 分 )、子 宮 頸 が ん 検 診 の HPV
併用検診の全国実施状況の実態調査を「ゼロプロ」等と協力して行う。
( 3 )「 産 婦 人 科 医 に よ る 乳 が ん 検 診 の 実 態 」 に 関 す る 集 計 ・ 分 析
産 婦 人 科 医 の 乳 が ん 検 診 へ の 関 与 状 況 把 握 た め 、日 本 産 婦 人 科 乳 癌 学 会 と
協力して、同学会の収集データを集計、分析する。
8.関連諸団体への協力と対応
会員や社会への有用情報の提供が婦人科がん検診事業の円滑化につながる
た め 、厚 生 労 働 省 、諸 学 会( 日 本 産 科 婦 人 科 学 会 、日 本 臨 床 細 胞 学 会 、日 本 婦
人 科 が ん 検 診 学 会 、日 本 産 婦 人 科 乳 癌 学 会 、日 本 乳 癌 検 診 学 会 、日 本 婦 人 科 腫
瘍 学 会 、 日 本 が ん 検 診 ・ 診 断 学 会 等 )、 諸 団 体 と の 密 接 な 連 携 を 行 う 。 ま た 、
行 政 施 策( 健 康 日 本 21 他 )や 日 本 医 師 会 事 業( か か り つ け 医 等 )、等 の 諸 団 体
事 業 へ の 協 力 、お よ び 職 責 者 派 遣( 委 員・役 員 等 )を 通 じ て 、検 診 事 業 に お け
る産婦人科の基盤強化を図る。
9.委員会
以上の事業を円滑に遂行するため、がん対策委員会を存置する。
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C.母子保健部会
日本の母子保健の一翼をになう我々は、ますます深刻化する周産期医療を取
り巻く厳しい環境の中で複雑に絡み合った多くの問題点を分析し、とりうる解
決策を提案・実行しなければならない。
母 子 保 健 部 会 で は 、「 安 全 性 が 確 保 さ れ た 魅 力 あ る 周 産 期 医 療 」 の 構 築 を 引 き
続き最優先課題に掲げ、効率的な自己研鑽プログラムを検討し、良好な周産期
医療システムの実現に向けて努力する。現状をふまえた上で、以下の事業を行
う。
1 . HTLV-1母 子 感 染 予 防 対 策 の 推 進
厚 生 労 働 科 学 研 究 費 補 助 金 成 育 疾 患 克 服 等 次 世 代 育 成 基 盤 研 究 事 業「 HTLV-1
母 子 感 染 予 防 に 関 す る 研 究 : HTLV-1抗 体 陽 性 妊 婦 か ら の 出 生 児 の コ ホ ー ト 研
究 」に 分 担 研 究 と し て 参 画 し 、各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 の 協 力 を 仰 ぎ 、小 児 科
と も 連 携 を 図 り 、母 子 感 染 の 予 防 と 出 生 後 の 児 の 予 後 調 査 、児 の フ ォ ロ ー ア ッ
プの状況を把握する。
2.妊娠等について悩まれている方のための相談援助事業
本 会 の 重 点 事 業 と し て 位 置 付 け て お り 、本 部 会 と し て も 厚 生 労 働 省・虐 待 防
止対策室と協力して、上記事業の推進に努める。
3.新生児聴覚スクリーニング検査の実施
各 都 道 府 県 産 婦 人 科 医 会 に 推 進 を 呼 び か け 周 知 に 努 め る と と も に 、施 設 間 で
ば ら つ き が あ る 検 査 の 方 法 や 値 段 等 に つ い て 調 査 し 、厚 生 労 働 科 学 研 究 子 ど も
家 庭 総 合 研 究 事 業「 新 生 児 聴 覚 ス ク リ ー ニ ン グ の 効 率 的 実 施 お よ び 早 期 支 援 と
その評価に関する研究」成果を参考に適切な方策を検討する。
4.産前産後の予防接種の推進および産後母児健診対策に向けての調査
感 染 症 に よ る 先 天 性 疾 患 や 院 内 感 染 の 予 防 と い う 観 点 か ら 、産 前 産 後 の 予 防
接種を推進するため、アンケート調査を踏まえた方策を検討する。
ま た 、妊 婦 健 診 の 補 助 が 産 後 の 母 児 健 診 に 適 応 さ れ な い 実 態 と そ の 弊 害 に つ
いて調査し、早期実現をめざし活動する。
そ の 一 つ の 方 法 と し て 、風 疹・麻 疹 等 の ウ イ ル ス 感 染 に 関 わ る 諸 問 題 を 検 討
するため、必要に応じ調査を行う。
5.新生児蘇生技術の習得に向けての講習会支援
新 生 児 蘇 生 プ ロ グ ラ ム の 2010年 ア ッ プ デ ー ト に 準 拠 し 、イ ン ス ト ラ ク タ ー の
フ ォ ロ ー ア ッ プ 講 習 会 を 必 要 に 応 じ 開 催 し 、ま た 、各 地 域 で 開 催 す る 新 生 児 蘇
生法講習会に対し支援を行う。
6 . 総 合 周 産 期 母 子 医 療 セ ン タ ー / 地 域 周 産 期 母 子 医 療 セ ン タ ー / NICUに 関 す
る諸問題の検討
周産期母子医療センターシステムが効率的に各地域の母子保健に役立って
い る か 調 査 し 、適 切 な 一 次 施 設 と の 連 動・後 方 支 援 シ ス テ ム の 早 期 構 築 の 実 現
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に向けて活動する。
○7.母体搬送、新生児搬送の現状調査
全 国 の 救 命 救 急 セ ン タ ー に は ド ク タ ー ヘ リ が 導 入 さ れ て き て い る 。し か し な
が ら 、周 産 期 医 療 に お け る 使 用 は ま だ 十 分 と は 言 え な い 。救 命 救 急 の ド ク タ ー
と の 協 働 運 用 に よ り 、母 体 死 亡 や 新 生 児 死 亡 を 減 少 さ せ る こ と が で き る の で は
な い か と 考 え る 。特 に 地 方 で は 有 用 で あ り 、そ の 方 策 を 模 索 す る た め の 調 査 を
行う。
○8.重症心身障害児施設における乳児例の入院動向の調査
本 会 の こ れ ま で の 運 動 に も か か わ ら ず 、NICUに お け る 長 期 入 院 児 の 数 は 、減
少 し て い な い 。そ の 原 因 と し て 重 症 心 身 障 害 児 施 設 の 入 院 受 け 入 れ 困 難 が 挙 げ
ら れ る 。成 人 し た 患 者 は 介 護 な ど の シ ス テ ム に 変 更 で き れ ば 入 院 を 受 け ら れ る
よ う に な る と 考 え る 。そ こ で 、そ の 現 状 を 把 握 し 障 害 児 の 養 護 シ ス テ ム の 改 善
を模索する。
○9.全国母子保健担当者連絡会
「 妊 娠 等 に つ い て 悩 ま れ て い る 方 の た め の 相 談 援 助 事 業 」の 推 進 、新 生 児 聴
覚 ス ク リ ー ニ ン グ 検 査 事 業 の 推 進 、HTLV-1母 子 感 染 予 防 に 関 す る 事 業 等 母 子 保
健 に 関 す る 事 業 の 周 知 徹 底 を 図 る た め 、全 国 母 子 保 健 担 当 者 連 絡 会 を 開 催 す る 。
10.「 健 や か 親 子 21」 事 業 の 推 進
課 題 2「 妊 娠・出 産 に 関 す る 安 全 性 と 快 適 さ の 確 保 と 不 妊 へ の 支 援 」に 関 す
る幹事団体として本事業を推進する。
11. 厚 生 労 働 行 政 お よ び 関 連 団 体 と の 協 力 並 び に 情 報 交 換
母 子 保 健 推 進 の た め 、厚 生 労 働 省 、日 本 医 師 会 、日 本 産 科 婦 人 科 学 会 、日 本
周産期・新生児医学会、日本小児科学会、日本小児科医会等との協力、支援、
情報交換を行う。
12. 委 員 会
以上の事業を円滑に遂行するために母子保健委員会を存置する。
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Ⅴ.献金担当連絡室
公益財団法人日母おぎゃー献金基金の事業委託を受け、連絡室としては各都
道府県産婦人科医会の献金担当者の意見を聞き、協力体制の確立に努める。
1.全国献金担当者連絡会を開催する。
2.全国献金担当者連絡会準備打ち合わせ会を開催する。
3 . お ぎ ゃ ー 献 金 50周 年 記 念 式 典 に 協 力 す る 。
以上の活動の円滑な遂行のため、献金連絡室を存置する。
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