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8千台以上のサーバを仮想化し 5,700万ドル以上のコストを削減
Case Study デルの IT 効率化戦略① 8 千台以上のサーバを仮想化し 5,700万ドル以上のコストを削減 多くの企業が競争力を保つのに欠かせないのは IT の効率化である。IT 環境を標準化し、管理を シンプルにし、プロセスを自動化していけば、IT 予算をもっと有意義に使える。 これまでシステムの維持費に使われていた大半の予算を成長のための戦略的な投資に回せるように なるのだ。 「開発用途の仮想マシンでは 4 年間で1 台あたり15,000ドル が削減できる見込みです。 業務用途では平均 10,000ドル の削減が見込まれており、 全社全体では大幅な コスト削減が期待できます」 米国デル IT グループ 上級エンタープライズアーキテクト マット・ブルック デル ITグループは、 急速に拡大し、 運用費もかさむ複雑 実際のデータが書き込まれるまで、物理ストレージが 課題 なITインフラストラクチャの管理とリソース活用の向上 割り当てられることはありません。つまり、1ホストに 事業拡大に伴うサーバ追加が招く、 データセンタースペース に迫られていた。事業が拡大するたびに次々とサーバ つき、より多くの VM が運用できるというわけです」 を追加したため、数年でデータセンターがスペース 不足に陥り、電源・冷却施設が限界に近付いていた。 性能と容量を強化する必要があったが、 もうこれ以上、 電源、 冷却、 不動産、 管理の負担を増やすことができない 状況だったのだ。 仮想化に向けた基盤作りに着手 デル IT グループは、 これらの解決策としてデータセン ターの仮想化を選択、サーバの仮想化から着手し、 (ブルック) デル ITグループは、将来に向け、自動化されたプロ ビジョニング・モデルも開発。あるプロジェクトが完了 したら、今まで使っていたストレージを解放し、他の 全世界のデルのデータセンターに合計 6 7 0 台の PowerEdge™ サーバと8,000台以上の仮想サーバが 導入された。 ストレージ容量がそのまま放置されることもなくなり、 5,700 万ドルのコスト削減 VMware vStorage シンプロビジョニングによるオーバー ● プロビジョニングの回避 ●将来のプライベートクラウド化に向けた自動化プロビジョ ニングモデルの開発 導入システム ● インフラストラクチャ・コンサ ルティング・サ ービス ( ICS )、VMware, PowerEdge R710 、M710 、 EqualLogic PS6010 、PS6510 「ラック密度の高いブレード・サーバと最適化された インフラにより、 物理サーバを導入・運用していた頃に 導入効果 比べ、1 台の開発用 VM につき、4 年間で約 15,000 ●アプリケーション・ニーズの変化に応じて仮想化ストレージ ドルが削減できる見通しです。業務用 VM も 4 年間で リソースを動的に調整でき、手動による運用の介助が 不要 平均約10,000ドルが削減できます。全社で総合すれ ば、相当なコスト削減となるでしょう。同時に、既存の PowerEdge R710 および M710 サーバの高い処理 性能、 メモリ容量、 メモリ帯域幅により、 1台の物理ホスト で最大 30 ものアプリケーションが運用できるように アプリケーションも出来る限り仮想化しており、 この ペースでいけば、 2010年末までにVM数が11,000台に ●データセンターの大幅な省スペース化を達成 90% 向上 5,700 万ドルのコスト削減を実現(ハードウェアの新規 ●アプリケーションの導入速度が ● 購入、電源、冷却、不動産、管理費など) 達し、 9千万ドルのコストが削減できるでしょう」と語る。 デルで現在進行中の仮想化環境は、将来的にはプライ ストレージの提供にも様々な調整を加えることで、 ベートなクラウド・コンピューティング・インフラを整える ハードウェアの統合を促進し、購入費を抑えることが ための基盤になる。 可能となった。 ●効率的なデータセンター仮想化モデルを設計 活用率が飛躍的に向上した。 仮想化によって、 インフラの密度は飛躍的に向上した。 なった。 ソリューション 用途に使えるようにする仕組みだ。使われていない VMware vSphere仮想化ソフトウェアを実行、仮想化 これまでのところデルは、仮想化のおかげで5,700万 環境の共有ストレージにはEqualLogic™ を採用した。 ドル以上のコスト削減を実現している。ブルックは、 具体的には、10 ∼ 20 台の物理ホストを一つの統合 グループとして仮想化サーバを導入。これまでのところ、 不足と、電源・冷却施設の限界、および管理プロセスの負担 改善が必要。 「これまで、 インフラを稼動し続けるためだけに使われ 「 VMware vStorageシンプロビジョニングを採用 ていた時間と経費が、 仮想化によって大幅に節約できた して、 仮想論理ストレージ・ボリュームを作成し、 それを ため、今では、戦略的なプロジェクトにもっと時間が 各アプリケーションに割り当てることで、ストレージ 割けるようになりました。デルは、社内 IT の合理化に 容量のオーバー・サブスクライブに対応できます。 よって、 高い競争力を磨き続け、 今後も世界中のお客様 オーバー・サブスクライブ方式では、 ストレージ領域に に革新的な製品をお届けしていきます」 (ブルック) 3