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Dell Report 28 IAサーバによる可用性の向上

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Dell Report 28 IAサーバによる可用性の向上
Dell Report 28
株式会社有線ブロードネットワークス
IA サーバによる可用性の向上、
将来にわたる継続的なコスト削減
複雑化する管理業務システム――。
この問題を解決するため、IA サーバによるシンプルなアーキテクチャへ
刷新したことが奏功した。
デルの PowerEdge™による可用性および拡張性の飛躍的な向上。
ハードウエアコストが10分の1に減少し、将来にわたるTCOの最適化が可能になった。
拡張性に優れた IA サーバによるシステム再編
有線ブロードネットワークスではこれまで、
メインフレームを中心としたシステムを採用していたが、
サブ
システム群に各種ベンダーの製品が混在し、
それをファイル転送レベルのミドルウェアで統合すると
いう、複雑な構成になっていた。顧客数増加や戦略展開に合わせた自由度をどうやって確保するか。
従来のシステム環境では十分な柔軟性と拡張性を出すことは難しい。
さらに、顧客情報管理、収容情報管理、工事スケジュール管理、芯線管理システムなどからなるUNIX®
ベースの統合 DBを含めると、ハードウェアの導入コストは累計で約 15 億円にのぼっていた。また、
ソフトウェアなども多岐にわたり、維持管理や専任運用担当者の育成などの
使われるOS、開発言語、
運用コストもかさんでいた。
エリアマーケティング戦略に力を入れるには、業務インフラとなる情報システムの刷新が不可欠。
今後のさらなる事業拡大を考え、機会を逃さないための柔軟なシステム環境の構築に踏み切った。
加入申込システム
芯線管理システム
・顧客情報
・建物情報
・ノードエリア情報
・工事スケジュール
・収容情報
顧 客
アカウント
アカウント情報
メール
VoIP管理
課金情報システム
ISP
S/O情報
課金情報
ソフトウエア環境
Turbolinux 8
PostgreSQL
決済システム
Turbolinux 8
PostgreSQL
QueryMaster
Web
ホスティング
ユーザ認証
コンテンツ
管理
汎用認証課金
ユーザ
コストパフォーマンスに優れた IA サーバ「 PowerEdge 2650 」
TCO削減などの将来性を見据え、拡張性、柔軟性を確保するためにデルが提案したのは、スケール
アウト、
システム増強が容易なIAサーバで統一する構成だった。従来のブロードバンド業務システムは、
業務内容の発展に合わせた試行錯誤の末に、ハード/ソフトウェアの追加、改良を重ねて、現在の
姿に至っていた。そのため、
システム間の連携がリアルタイム性に欠け、たとえばデータベースの
整合性を取るために人手で入力し直したりする手間が発生した。これが結果的に、人件費などを押し
上げる要因につながっていた。
そこで、Web/AP/DBサーバをシンプルにPowerEdge 2650で構成するアーキテクチャにすることで、
処理を円滑化し、
さまざまなシステムリスクを低減することにした。
また、各ベンダーの製品が混在していたがゆえに、障害発生時なども窓口が統一されておらず、問い
株式会社有線ブロードネットワークス
合わせに対する回答、修復までの時間がかかる、
という問題があった。ハードウェアベンダーをデル
あらゆる顧客との広く、深く、確かな「つながり」を機軸に、多彩な
にまとめることで、障害時の復旧も早くすることもできるようになると考えた。
サービスを提供することで発展を遂げている。1961年に開始した
放送事業は、有線ケーブルによって顧客と同社を結び、音楽コン
テンツ配信の先駆けとなった。その後もネットワーク構築とソフト
事業を次々に展開。近年では、送受信ともに 100Mbps の高速
IA サーバ、Linux® 、シンプルなアーキテクチャによる TCO 削減
新システムは、
デルの IAサーバPowerEdge 2650をWeb/AP/DBサーバにそれぞれ約 10 台ずつ導入。
ネットワーク・インフラを全国規模で構築し、圧倒的なコンテンツ力
有線ブロードネットワークスの情報システム構築を担当したユーズコミュニケーションズ システム技術
開発のノウハウをもとに、
カラオケ事業、店舗事業、
インターネット
とマーケティング戦略、
そして強力な組織力で、顧客との価値ある
関係をより一層強固にしている。
http://www.usen.com/
部長 長谷川氏らは、サーバ OS に Turbolinux 、中核となる DB サーバに非商用 DB サーバである
PostgreSQLを採用した。IA サーバ+ Linuxというシステムを採用するにあたって、50 万人規模の
ユーザ・アクセスを想定したフィージビリティ・テストを経て、万全の体制とした。
Dell Report 28
PowerEdge の比類なき価格性能比
ハードベンダーをデルに統一し
ワンストップかつ迅速な対応を獲得
業界トップクラスのコストパフォーマンスが決め手に
新業務システムのカットオーバーは2003年7月。そのシステムを支えるIAサーバにデルのPowerEdge
2650を採用した理由を、ユーズコミュニケーションズ ISP 事業部 企画部部長の入江氏は次のように
まとめる。
「まずは、業界トップクラスのコストパフォーマンスであったこと。そして、見積もりから発注までオン
ラインで簡潔に処理できること。特に、
デルのホームページ
(http://www.dell.com/jp)
での価格シミュ
レーションによって、豊富な導入ケースに応じた見積回答を迅速に出してくれたため、調達コストと
手間を大幅に削ることができた。さらに営業担当者のサポートに加えて、
インターネット上からさまざまな
リファレンス情報を素早く得ることも貢献した。稼働までに与えられた猶予がほとんどない短期間の
構築において、機会損失を最小限に防ぐことにもつながった」。
DBの保守・運営にまつわる課題を解決
地域特性を活かした同社のエリアマーケティングでは、全国 190 の事業所に所属する約 2,000 名の
営業社員と1,500名の技術工事社員が交換する情報やノウハウが戦略立案の源泉となる。さらに
加入者情報や地域の特性などを加えて、
データベース化することで、
さまざまな角度からビジネスニーズ
株式会社有線ブロードネットワークス
社長室
社長秘書
鈴木 丈一郎 氏
を集約していた。そのため、
データベースが担う役割は非常に大きかった。
従来のデータベース・システムはUNIX®ベースの統合DBであったが、OSや開発言語、
ソフトウェア
などはベンダー固有のもので、
その保守費用、維持管理の煩雑さなどが経営スピードの足かせに
なっていた。また、特殊な専門スキルを持つ技術者を確保、育成することが年々難しくなっており、
将来性を考えるとその負担は経営上の新たなリスクとして顕在化する恐れがあった。
標準的なノウハウが活用でき、業界における技術者も豊富なIAサーバの導入で、
こうした懸念を一掃
することも狙いのひとつだった。
加入者数20 万人に向けた堅牢なシステム
前述のとおり、新システムでは、Webサーバ/AP/DBサーバにPowerEdgeをそれぞれ約 10 台導入。
将来的な拡張が極めて容易な設計が採られている。Web/APサーバは顧客増にともなうアクセス・
トラフィック急増に対して、柔軟に対応できるスケールアウト性能を備えている。そのため低コスト、
株式会社ユーズコミュニケーションズ
ISP 事業部 企画部
部長
入江 聡 氏
省スペースで増強できる。
また、加入者数20万人を目標にする同社にとって、顧客データベースの増大にともなう処理性能の
低下は許されないが、
ソフトウェア・ロードバランシングによるDBサーバの負荷分散により、PowerEdge
の可用性との相乗効果で耐障害性を高めることができている。
ハードウェア関連の総支出は10分の1以下に
導入の結果、PowerEdge 2650を中心とするサーバの導入コストは1 億円以下に抑えられた。これは
従来のハードウェア関連の総支出の10分の1以下になる大幅なコスト削減だった。デルモデルに
基づく価格性能比が遺憾なく発揮されているのだ。
さらに、都内にあるデータセンターで約20ラック分のスペースを占有していたシステムは現在、
わずか
3ラック程度に縮小することができ、省スペース化とファシリティ費用の節減にも結びついている。
ハードベンダーをデルに統合して信頼性を高める
株式会社ユーズコミュニケーションズ
システム技術部
部長
長谷川 朋之 氏
有線ブロードネットワークスでは、業務システムをベンダー任せでなく、社内で開発・運用を進められる
基盤とする方針を固めた。サーバをPowerEdgeに統一できたことでハードベンダーの窓口はデル1 社
にまとまり、維持や保守がシンプルになった。万一の障害時も原因特定、修復がすぐに行える信頼性
が増した。デルから集中的に有益な情報を得られることから、自社での対応も行いやすく、将来に
わたって運用がボトルネックにならない環境が整った。
ビジネスチャンスの拡大、次なる飛躍
最新のデータがシステム上にほぼリアルタイムに集まることで、営業側が吸い上げてきたニーズを
新たにサービスインするまでのリードタイムが短縮できるようになった有線ブロードネットワークス。
事業の機動力が増し、
ビジネスチャンスを最大化することに成功した。デルのサポートを得ながら、
現在もビジネスの改革を鋭意継続的に進めている同社だが、最初に策定したコンセプトと計画を
基本線として、
さらにシステムを統合し、生まれ変わった業務システムを活用していきたいと意気込む。
PowerEdge の真価もいよいよ発揮されることだろう。
取材日:2003 年 5 月 19日
www.dell.com/jp/
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