Comments
Description
Transcript
H26支部講演会資料
. . (財)日本関税協会 沖縄支部 講演会資料 最近の税関行政について 沖縄地区税関長 川 上 研 治 平成26年5月20日(火) (目 次) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅰ 沖縄の貿易統計・・・・・・・・・・・・・・・ 1 Ⅱ 沖縄のヒト、モノの動き・・・・・・・・・・・16 Ⅲ 国民の安全と安心の確保・・・・・・・・・・・26 Ⅳ 関税等の適正な賦課及び徴収と貿易の円滑化・・41 Ⅴ 最近の関税法等の改正・・・・・・・・・・・・54 Ⅰ 沖縄の貿易統計 1 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅰ-1 全国の貿易統計(概況) 平成25年分 金 (増減・伸率は対前年比) 額 伸 率 輸 出 69兆7,867億円 109.5% 輸 入 81兆2,670億円 115.0% 差 引 11兆4,802億円の入超 (前年は6兆9,410億円の入超) 輸出 (兆円) 輸入 差引 100.0 80.0 60.0 40.0 20.0 0.0 -20.0 H11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 輸出 47.5 51.7 49.0 52.1 54.5 61.2 65.7 75.2 83.9 81.0 54.2 67.4 65.5 63.7 69.8 輸入 35.3 40.9 42.4 42.2 44.4 49.2 56.9 67.3 73.1 79.0 51.5 60.8 68.1 70.7 81.3 差引 12.3 10.7 6.6 9.9 10.2 12.0 8.7 7.9 10.8 2.1 2.7 6.6 -2.6 -6.9 -11.5 2 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅰ-2 管内の貿易統計(概況) 平成25年分 金 (増減・伸率は対前年比) 額 伸 率 輸 出 834億23百万円 103.4% 輸 入 3,099億89百万円 92.2% 差 引 2,265億65百万円の入超 (前年は2,553億92百万円の入超) 輸出 (億円) 輸入 差引 4,000 3,000 2,000 1,000 0 -1,000 -2,000 -3,000 H11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 560 377 296 380 795 748 780 1,112 596 810 478 821 575 807 834 輸入 1,834 1,963 2,044 1,773 2,075 1,859 2,100 2,410 1,981 2,637 1,823 2,080 2,697 3,360 3,100 差引 -1,274 -1,586 -1,748 -1,394 -1,280 -1,111 -1,320 -1,297 -1,385 -1,826 -1,346 -1,259 -2,122 -2,554 -2,266 輸出 3 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅰ-3 管内の貿易統計(石油製品、原粗油シェア) 輸 億円 出 そ の他 1200 石 油製品 1000 800 600 400 200 0 H11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 輸 億円 18年 19年 20年 21年 22年 23年 入 24年 25年 そ の他 原 粗油 4000 3500 3000 2500 2000 1500 1000 500 0 H11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 4 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅰ-4 管内の貿易統計(H25年 輸出動向) 1.輸出動向 【上位品別表】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 品 名 石油製品 再輸出品 一般機械 金属鉱及びくず パルプ及び古紙 魚介類及び同調製品 鉄鋼 電気機器 輸送用機器 10 その他の雑製品 【上位国別表】 国 1 シンガポール 金 額 38,556 31,027 2,670 2,436 2,136 2,052 724 612 569 構成比 46.2 37.2 3.2 2.9 2.6 2.5 0.9 0.7 0.7 548 0.7 その他 一般機械 輸 出 834億円 石油製品 再輸出品 名 6,272 5,412 3,821 2,948 2,760 2,499 1,539 7.5 6.5 4.6 3.5 3.3 3.0 1.8 その他 13.1 中華人民共和国 ベトナム 10,955 フィリピン 3 大韓民国 モザンビーク 26.4 大韓民国 21,986 台湾 2 台湾 シンガポール 構成比 26.9 モザンビーク フィリピン ベトナム 中華人民共和国 香港 ブラジル グアム(米) 金属鉱及びくず (単位:百万円、%) 金 額 22,406 4 5 6 7 8 9 10 魚介類及び同調 製品 鉄鋼 パルプ及び古紙 (単位:百万円、%) 5 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅰ-5 管内の貿易統計(H25年 輸入動向) 2.輸入動向 【上位品別表】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 品 名 原油及び粗油 石炭 石油製品 天然ガス及び製造ガス 電気機器 肉類及び同調製品 その他の雑製品 一般機械 穀物及び同調製品 木製品及びコルク製品(除家具) 【上位国別表】 金 額 182,397 20,873 18,908 11,463 9,175 6,643 4,617 4,515 4,491 構成比 58.8 6.7 6.1 3.7 3.0 2.1 1.5 1.5 1.4 4,111 1.3 その他 電気機器 輸 入 3,100億円 天然ガス及び製 造ガス 原油及び粗油 石油製品 石炭 (単位:百万円、%) その他 ガボン 中華人民共和国 リビア 大韓民国 インドネシア サウジアラビア 構成比 19.0 14.4 8.5 7.6 7.3 6.8 6.8 6.1 4.4 3.6 ベトナム 金 額 58,821 44,722 26,221 23,429 22,662 21,186 21,061 18,873 13,768 11,203 オーストラリア 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 国 名 オーストラリア ベトナム サウジアラビア インドネシア 大韓民国 リビア 中華人民共和国 ガボン アメリカ合衆国 マレーシア (単位:百万円、%) 6 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅰ-6 管内の貿易統計(H25年 那覇空港の輸出動向) 1.輸出動向 【貿易額の推移】(単位:千円、%) 年 金 額 前年比 管内比 H16年 4,303,439 100.5 5.8 17年 3,281,870 76.3 4.2 18年 3,187,380 97.1 2.9 19年 4,306,468 135.1 7.2 億円 70 60 50 40 30 20 10 0 H16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 【上位品別表】 1 2 3 4 5 品 名 再輸出品 その他の雑製品 電気機器 魚介類及び同調製品 肉類及び同調製品 (単位:千円、%) 金 額 前年比 構成比 【上位国別表】 2,854,243 405,628 316,690 257,499 77.3 683.3 55.1 272.5 68.9 9.8 7.6 6.2 1 2 3 4 82,400 206.4 2.0 5 国 名 シンガポール 台湾 大韓民国 香港 インドネシア 20年 21年 22年 23年 24年 3,052,176 3,114,133 6,165,306 5,686,363 4,629,271 70.9 102.0 198.0 92.2 81.4 3.8 6.5 7.5 9.9 5.7 25年 4,139,995 89.4 5.0 (単位:千円、%) 金 額 前年比 構成比 1,043,433 726,434 697,223 546,552 130.9 122.9 225.6 137.2 25.2 17.5 16.8 13.2 350,488 691.3倍 8.5 7 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅰ-7 管内の貿易統計(H25年 那覇空港の輸入動向) 2.輸入動向 【貿易額の推移】(単位:千円、%) 億円 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 H16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 年 H16年 金 額 7,930,397 17年 18年 10,113,781 6,801,889 127.5 67.3 4.8 2.8 19年 20年 21年 22年 6,918,021 7,879,209 16,703,301 11,571,763 101.7 113.9 212.0 69.3 3.5 3.0 9.2 5.6 23年 24年 13,849,737 13,796,117 119.7 99.6 5.1 4.1 25年 12,649,685 91.7 4.1 【上位品別表】 1 2 3 4 5 品 名 電気機器 一般機械 その他の雑製品 衣類及び同付属品 輸送用機器 (単位:千円、%) 金 額 前年比 構成比 【上位国別表】 3,480,009 2,262,864 153.1 86.3 27.5 17.9 1 2 1,697,832 1,487,512 102.4 116.9 13.4 11.8 3 4 1,473,134 37.0 11.6 5 国 名 大韓民国 アメリカ合衆国 中華人民共和国 台湾 カナダ 前年比 管内比 41.6 4.3 (単位:千円、%) 金 額 前年比 構成比 3,257,778 2,947,865 136.3 92.7 25.8 23.3 2,069,593 1,527,777 97.1 127.1 16.4 12.1 1,103,955 117.8 8.7 8 Ⅰ-8 管内の貿易統計(本土復帰後の貿易動向) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 ○復帰後の貿易は、石油関連企業の進出により石油主導型で推移。 ○近年の主要品目は、輸出が石油製品・再輸出品(原粗油)、 輸入が原粗油・石炭・液化天然ガス。 ・輸入過去最高額:7,068億円(うち原粗油6,469億円) ・原粗油の輸入増加(第2次石油ショックの影響による価格高騰) ・原粗油(備蓄用)、石炭及び液化天 然ガス(発電所用)の輸入増加 ・輸出過去最高額:1,386億円(うち石 油製品1,309億円) ・石油製品の受託精製による輸出増加 ・台湾向け液晶パネル 製造装置の輸出増加 (H15~20) 9 Ⅰ-9 管内の貿易統計(沖縄県産のビールの輸出動向) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 ○ 2013年は、数量(1,314KL)、金額(2億1百万円)ともに過去最高。 ○ 近年は、台湾・香港・アメリカ・オーストラリア向けが増加。 輸出数量・金額の推移 国別輸出額シェア(2013年) 10 Ⅰ-10 管内の貿易統計(沖縄県産の豚肉の輸出動向) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 ○ 2013年は、数量(34トン)、金額(34百万円)ともに過去最高。 ○輸出国は香港のみ。 輸出数量・金額の推移 国別輸出額シェア(2013年) 11 Ⅰ-11 管内の貿易統計(沖縄県産の牛肉の輸出動向) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 ○ 2013年は前年比で数量9.2倍(10トン)、金額7.5倍(38百万円)と激増し 過去最高。 ○ 香港向けは金額ベースで前年比6.2倍、シンガポール向けは全増。 輸出数量・金額の推移 国別輸出額シェア(2013年) 12 Ⅰ-12 管内の貿易統計(沖縄県産の砂糖の輸出動向) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 ○ 数量、価格ともに近年増加傾向。 ○ 健康ブームの香港・台湾を中心にアジア地域へ輸出。 輸出数量・金額の推移 国別輸出額シェア(2013年) 13 Ⅰ-13 管内の貿易統計(沖縄県産の塩の輸出動向) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 ○ 2011年から増加傾向にあり、2012年は過去最高の輸出額(16百万円)。 ○ 近年は、台湾・香港向けが増加傾向。 輸出数量・金額の推移 国別輸出額シェア(2013年) 14 Ⅰ-14 管内の貿易統計(那覇空港における食料品の輸出) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 ○ 2013年は前年倍増の4億47百万円で過去最高。 ○ 香港向けの魚介類、豚肉、牛肉、健康食品、野菜、果物が好調。 輸出金額の推移 金額(百万円) 国別輸出額シェア(2013年) 500 447 糖類及び同調製品・はちみつ 糖類及び同調製品・ はちみつ コーヒー・茶・ココア・香辛料類 400 穀物及び同調製品 12 30 59 果実及び野菜 コーヒー・茶・ ココア・香辛料類 穀物及び同調製品 果実及び野菜 その他の調製 食料品 その他の調製食料品 300 82 肉類及び同調製品 肉類及び 同調製品 魚介類及び同調製品 215 11 18 200 国際貨物ハブ開始 2009年10月~ 48 118 100 72 60 19 6 0 2004 2005 2006 2007 58 63 2009 2010 40 257 魚介類及び 同調製品 94 9 2008 2011 2012 2013 15 Ⅱ 沖縄のヒト、モノの動き 16 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅱ-1 入国旅客数(全国) 説明:日本人と外国人を合わせた入国旅客数は、平成21年から平成25年の4年間で、2,316万人から2,881万人に増加。 また、昨年6月の「日本再興戦略」においては、訪日外国人旅行者数2,000万人を目指すとともに、平成42年(2030年)には、3,000 万人を超えることを目指すとされている。(日本再興戦略~JAPAN is BACK~ 二.戦略市場創造プラン) 3,500 H21→H25 (1.24倍) 3,000 2,500 2,000 H21→H25 (1.49倍) 1,500 1,000 500 0 入国旅客数(万人) うち外国人(万人) 平成21年 22 23 24 25 2,316 758 2,620 944 2,420 714 2,772 917 2,881 1,126 (資料出所:法務統計) 17 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅱ-2 沖縄県入域者数 (人) 8,000,000 平成26年1月~3月統計 【航路別上位,人数,構成比】 1 東京・・・ (747,400人,46%) 2 福岡・・・ (179,000人,11%) 3 関西・・・ (141,300人, 9%) 4 名古屋・ (123,100人, 8%) 5 伊丹・・・ ( 81,900人, 5%) 6,000,000 【国籍別上位,人数,構成比】 1 韓国・・・・ (40,400人,29%) 2 台湾・・ ・・(39,400人,28%) 3 中国本土 (23,600人,17%) 4 香港・・・・ (19,200人,14%) 5 米国・・・・ ( 3,300人, 2%) 4,000,000 入域観光客数 111% 2,000,000 0 うち外国客数 218% 25.1-3 26.1-3 平成22年 23年 24年 25年 入域観光客数 5,855,100 5,415,500 5,835,800 6,413,700 1,461,800 1,628,400 うち外国客数 284,700 280,000 376,700 550,800 64,700 141,100 (参考) (参考) (資料出所:沖縄県) 18 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅱ-3 那覇港におけるクルーズ船寄港実績及び見込み 外国客船の寄港は2014年にはアジア最大のVoyager of the Seas級(311m ,13万7千GT)12回寄港予定。 スタークルーズ 外国船籍 日本船籍 100 140,000 12 80 70 50 40 52回 6 20 53 20 9 56 15 16 24 28 46 80,000 70,478 66,534人 66,226 60,000 53,660 13 40,000 20 26 120,000 100,000 67 30 10 129,000 88 90 60 乗船客数 (人) (回) 23 28 30 20,000 0 0 2010年 2011 2012 2013 2014 見込み 2010年 2011 2012 2013 2014 見込み 資料出所:那覇港管理組合 2014.3.24現在 19 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅱ-4 那覇空港貨物(年別取扱量) (トン) 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 1月~4月 取扱量 122% 60,000 40,000 20,000 0 年合計 平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 25.1-4 (参考) 26.1-4 935 21,584 148,164 140,831 137,352 147,945 46,517 56,566 20 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅱ-5 那覇空港貨物(月別取扱量) (トン) 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 51 46 89 97 66 64 105 79 71 2,211 9,083 9,622 22年 9,218 7,317 12,408 13,597 12,302 12,990 13,281 11,336 13,777 14,085 13,448 14,405 23年 11,531 8,986 13,483 12,062 8,857 12,914 12,383 8,385 12,672 12,546 13,338 13,674 24年 7,105 11,500 14,061 11,651 11,285 10,318 10,650 9,472 11,649 12,537 13,448 13,676 25年 10,425 10,382 13,539 12,171 10,787 11,590 11,816 11,974 13,516 13,461 14,664 13,620 26年 12,077 10,467 17,398 16,624 平成21年 21 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅱ-6 那覇空港貨物(輸出・輸入・通過別取扱量) (トン) 80,000 平成25年通過貨物の比率 【輸出】98.9% (26.1-4 98.8%) 【輸入】94.1% (26.1-4 93.6%) 60,000 40,000 20,000 0 平成22年 23年 24年 25年 25.1-4(参考) 26.1-4 200 405 541 823 256 302 輸出通過 71,149 67,142 65,014 70,194 21,950 26,719 輸入 3,207 4,615 4,338 4,511 1,560 1,409 輸入通過 73,608 68,669 67,459 72,417 22,751 28,136 輸出 22 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅱ-7 那覇空港における定期貨物便の運航状況 仁川 青島 中部 関空 成田 単位:千トン 空港別貨物総取扱量 羽田 (平成25年) 上海 1位 成田 1,940.6 台北 広州 那 覇 香港 バンコク 2位 関空 636.0 3位 羽田 154.9 4位 那覇 147.9 5位 中部 132.3 シンガポール 深夜時間帯に積替 ・一部通関 定期貨物便の運航状況(週60便) 入港 1時台 2時台 (中部は 成田発) 1時台~7時台 前港 出港 次港 成田 3時台 上海 台北 4時台 羽田 仁川 香港 関空 シンガポール 中部 羽田 那覇 空港 5時台 青島 香港 仁川 3時台 バンコク ※図はANA資料 4時台 上海 5時台 広州 バンコク 台北 6時台 成田 7時台 関空 23 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅱ-8 那覇空港における定期旅客便の運航状況 旅客便運航状況(夏季ダイヤ(H26/3/30~H26/10/25) 定期旅客便の運行路線 区 分 北京 台 北 仁川 天津 路 線 台 中 釜 山 釜山 定 期 仁 川 香 港 上 海 上海 臨 時 台北 那覇 計 北 京 高 雄 台 中 天 津 計 便 数 14 7 7 7 2 3 7 7 14 4 7 4 2 2 2 2 91 航 空 会 社 中華航空 復興航空 Peach Aviation エバー航空 華信航空 アシアナ航空 アシアナ航空 ジンエアー 香港航空 香港ドラゴン航空 中国東方航空 吉祥航空 中国国際航空 中華航空 華信航空 天津航空 運 航 開 始 昭和55年2月 平成24年7月 平成25年9月 平成26年6月 平成24年6月 平成25年11月 平成4年4月 平成24年12月 平成20年4月 平成22年5月 平成12年8月 平成26年1月 平成24年1月 H26.4.2~6.28 H26.4.15~9.30 H26.6.1~10.25 外国貿易機入港機数・入国者数 香港 台中 高雄 H21 外国貿易機入港機数 前年比 旅客機入港機数 入国者数 H24 H25 3,958 4,579 5,232 127.2% 225.2% 108.4% 115.7% 114.3% 1,283 1,507 1,710 2,452 3,082 90.4% 117.5% 113.5% 143.4% 125.7% 143,125 194,291 228,913 302,976 442,682 90.4% 135.7% 117.8% 132.4% 146.1% (機) (人) H23 3,652 前年比 (13社、9路線) H22 1,622 (機) 前年同期比 注.入国者数は法務統計。 曜日・時間帯別旅客機入港機数 日 09:15~19:45 火 09:15~19:45 木 09:15~19:45 土 09:15~19:45 14便 12便 13便 14便 月 09:15~19:45 水 09:15~19:45 金 09:15~19:45 10便 15便 13便 24 Ⅱ-9 那覇港における 「スーパースター・アクエリアス」運航状況 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Facts 総トン数 50,760トン 船籍 バハマ 全長 / 全幅 229.8m / 28.5m 航海速力 / 最大速力 18ノット / 21ノット キャビン数 765室 乗客定員 1,529人 乗員数 沖縄 750人 航路:〔3泊〕基隆(台湾)→石垣→那覇→基隆 〔4泊〕基隆(台湾)→那覇→石垣→基隆 〔2泊〕基隆(台湾)→石垣→基隆 〔その他〕基隆(台湾)→与那国(沖着)→基隆 就航期間:平成26年4月4日~10月31日 ◎那覇 年別・港別入港隻数 ◎与那国 ◎石垣 ◎基隆 台湾 (単位:隻) 那覇 石垣 与那国 平成22年 26 43 28 平成23年 28 41 38 平成24年 23 40 36 平成25年 28 56 27 平成26年 30 63 23 注1.平成22年は、スーパースター・リブラによ る運航 注2.平成26年は、入港予定回数 25 Ⅲ 国民の安全と安心の確保 26 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅲ-1 関税法違反事件取締実績(全国、沖縄) 年 全 平成21年 種類 平成22年 平成23年 国 沖 平成24年 平成25年 前年比 平成25年 縄 前年比 件 kg 164 333 152 322 185 402 141 482 154 859 109% 178% 4件 0.00g 200% 全減 件 kg 件 kg 件 kg 件 kg 件 千錠 件 kg 千錠 59 27 2 3 4 1 11 6 2 0 33 4 16 33 14 71 57 2 4 6 3 9 38 4 0 18 1 5 31 13 82 132 - - 3 1 7 9 5 0 31 0 4 39 12 66 13 1 0 3 4 10 127 6 0 109 1 17 33 10 80% 10% 全増 全増 100% 367% 143% 13.5倍 120% 111% 352% 全増 425% 85% 81% 4 475.12g ― ― ― ― ― ― ― ― 2件 0.00g 160錠 8件 723錠 全増 全増 ― ― 全減 全減 ― ― ― ― 20% 全減 46% 100% 129% 296 363 30 326 509 18 308 626 16 382 1,007 27 124% 161% 166% 18件 475.12g 922錠 86% 7% 102% 件 2 ― 3 4 丁 2 ― 4 6 件 1 ― 1 3 ― 銃砲部品 点 2 ― 1 3 ― (注) 表記「0」は500g未満、「―」は実績無しであり、端数処理のため数値が合わないことがある。 124% 150% 全減 全減 3件 6丁 ― ― 100% 200% 全減 全減 覚醒剤 向精神薬 件 千錠 111 52 4 3 4 1 10 13 4 31 75 0 52 30 10 合計 件 kg 千錠 402 403 93 大麻 あへん ヘロイン コカイン MDMA等 その他の麻 薬(ケタミン、 メチロン含む) 銃砲 27 Ⅲ-2 関税法違反事件取締実績 (全国税関) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 不正薬物全体の摘発件数は382件(前年比24%増)、 押収量は約1,007kg(前年比61%増)。 押収量が1tを超えるのは平成16年以来9年ぶりのこ と。構成比は覚醒剤が全体の約85%を占めた。 28 Ⅲ-3 関税法違反事件取締実績 (大口の事例) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 多発する覚醒剤の大口密輸事犯 (1)覚醒剤事案 [事例1] 製粉機の内部に隠匿 平成25年3月、横浜税関は、メキシコから横 浜港へ到着した海上コンテナ貨物の検査に おいて、製粉機のローラー内部に隠匿して いた 覚醒剤 約240㎏を発見、摘発した。 [事例2] 模造鉄鉱石の内部に隠匿 平成25年5月、神戸税関は、メキシコから神 戸港へ到着した海上コンテナ貨物の検査に おいて、模造鉄鉱石に隠匿していた 覚醒剤 約194㎏を発見、摘発した。 ○ 近年、押収量5kg超の覚醒剤密輸入事犯の摘 発は増加傾向にあり、平成25年は、前年の約1.5 倍、平成21年の約5倍と大口化傾向が更に顕著。 ○ 形態別にみると、航空機旅客による密輸入事 犯が18件と最も多かった。 [事例3] 船舶乗組員等による覚醒剤密輸入事犯 平成25年7月、名古屋税関は、名古屋港に 停泊中の外国貿易船から、 覚醒剤 約10㎏ を密輸入した韓国人男性等を発見、摘発し た。 29 Ⅲ-4 関税法違反事件取締実績 (沖縄の事例) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 摘発事例(概要) 平成26年4月、那覇空港税関支署において台湾から入国した台湾人男性に対する 通関検査により 覚 醒 剤 0.46グラム を発見、摘発した。 覚醒剤 約0.46グラム 日本製の胃腸薬内に隠匿 覚醒剤及び吸引具(パイプ) 日本製胃腸薬 犯則嫌疑者の携帯品 (ボストンバッグ) ボストンバッグ内の携行品を 全て取り出した状況 30 Ⅲ-5 知的財産侵害物品差止状況 (全国:概況) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 31 Ⅲ-6 知的財産侵害物品差止状況 (全国:件数、点数、仕出国) 知的財産侵害物品の輸入差止実績 (平成21年~平成25年) ○ 輸入差止件数は28,135件(前年比5.7%増)で、過去最高を 記録。 平成19年以降、7年連続で2万件を超過。 ○ 輸入差止点数は628,187点(前年比43.8%)と大きく減少し ているが、これは、前年の大口事案が影響している。 ○ 1日平均で77件、1,700点以上の知的財産侵害物品の輸入を 差し止めていることになる。 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 仕出国(地域)別輸入差止件数構成比の推移 枠内の数字は構成比(%) ○ 輸入差止件数は、中国を仕出しとするものが25,844件(構 成比91.9%、前年比3.3%増)で引き続き高い水準、次い で、香港が1,053件(構成比3.7%、前年比46.3%増)シ ンガポールが346件(構成比1.2%、前年比1547.6%増) ○ 輸入差止点数は、中国を仕出しとするものが507,997点 (構成比80.9%、前年比48.1%減)、次いで、香港が72,4 30点(構成比11.5%、前年比9.2%増)、韓国が24,030 点(構成比3.8%、前年比3.9%増) ○ 差止金額は推計で約130億円に上がります。 ○ 件数・点数ともに中国を仕出しとする構成比が依然として高い。 32 Ⅲ-7 知的財産侵害物品差止状況 (全国:品目) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 33 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅲ-8 知的財産侵害物品差止状況 (全国:輸送形態) 輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース) 輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース) 平成24年 平成25年 34 Ⅲ-9 知的財産侵害物品差止状況 (全国:侵害の例) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 輸入差止が多い物品 昨年差止が増加した物品 健康や安全を害する物品 スマートフォンケース (商標権) 油性マジック(商標権) 医薬品(商標権) サングラス(商標権) 携帯魔法瓶(意匠権) 扇風機(意匠権) 35 Ⅲ-10 知的財産侵害物品差止状況 (全国:告発事例) 告発事例 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 (全国税関) <事例1> 商標権を侵害する財布及びバッグの密輸入 事犯を告発 平成25年1月、大阪税関は、中国から商標 権を侵害する財布及びバッグ35点を密輸し ようとした日本人男性を関税法違反で告発 <事例2> 商標権を侵害するシャツ及び靴等の密輸入 事犯を告発 平成25年10月、東京税関は、中国から商 標権を侵害するシャツ及び靴等110点を密 輸しようとした中国人女性等を関税法違反で 告発 36 Ⅲ-11 知的財産侵害物品差止状況 (沖縄:摘発事例) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 知的財産物品摘発事例 平成25年4月、那覇空港に到着した香港来旅客に対する携帯品検査 において 知的財産侵害物品(偽ブランド品) 76点 を発見、摘発した。 37 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅲ-12 テロ対策(出港24時間前報告制度) (平成26年3月施行) 出港24時間前報告制度 ○ 出港前報告制度は、我が国に入港しようとする船舶に積込まれる海上コンテナ 貨物に係る積荷情報について、原則として当該コンテナ貨物の船積港を当該船舶 が出港する24時間前に、詳細な情報を電子的に報告することを義務付けるもの。 本制度は、テロ行為等を未然に防止することを目的としており、税関において報 告された積荷情報のリスク分析を実施した結果、テロ等のハイリスク貨物と判明し た場合には、当該貨物を我が国に持ち込ませないようにするもの。 ○ 報告期限は、原則、外国の船積港を出港する24時間前としているが、韓国 や中国等の近隣諸国 を船積港とする近海航路については、緩和措置が設 けられている。 台湾 沖縄県 先島諸島 中国 韓国 天津 大連 青島 上海 香港 出港前 出港前 24h前 24h前 出港前 出港前 24h前 出港前 24h前 24h前 24h前 24h前 出港前 出港前 38 Ⅲ-13 テロ対策(出港24時間前報告制度の概要) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 39 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅲ-14 テロ対策(出港24時間前報告制度の概要図) 図 40 Ⅳ 関税等の適正な賦課及び 徴収と貿易の円滑化 41 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅳ-1 平成26年度租税及び印紙収入概算 消費税率の引き上げにより、税関における収納額は今後さらに増加する可能性。 揮発油税, 25,450 , 5% 関税, 10,450 , その他の税, 14,000 , 3% 2% 印紙収入税, 10,560 , 2% (単位:億円) 関税, 10,030 , 2% 印紙収入税, 11,020 , 2% その他の税, 13,510 , 3% (単位:億円) 揮発油税, 25,660 , 6% たばこ税, 9,220 , 2% たばこ税, 9,910 , 2% 酒税, 13,410 , 3% 所得税, 147,900 , 29% 酒税, 13,470 , 3% 所得税, 147,850 , 33% 26年度概算額 500,010億円 25年度予算額 453,540億円 消費税, 106,490 , 24% 消費税, 153,390 , 31% 法人税, 100,180 , 20% 相続税, 15,450 , 3% 法人税, 100,650 , 22% 相続税, 14,950 , 3% 資料出所:財務省HP 42 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅳ-2 税関における収納額等の推移 税関における収納額は、租税及び印紙収入(国税)の約10%以上を占めており、国の重要な徴収機 関となっている。 <税関収納額の推移> (兆円) 7.0 6.0 5.0 5.6 5.5 5.6 5.0 4.5 5.8 とん税及び 特別とん税 0.02兆円 その他 内国消費税 1.2兆円 4.0 3.0 (%) 14 12 10 12.5 11.9 10.7 11.1 12.3 11.4 8 消費税及び 地方消費税 3.6兆円 6 2.0 4 1.0 2 0.0 <租税及び印紙収入(国税)に 占める収納税額割合の推移> 関税 0.9兆円 0 資料出所:財務省関税レポート 43 Ⅳ-3 貿易円滑化の主な取組み 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 44 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅳ-4 IT化を活用し、通関手続等の迅速化 説明:輸出入関連業務及びこれに関連する民間業務(貨物管理等)を処理する官民共同システムである輸出入・港湾関連情報処理システ ム(NACCS)が輸出入申告はじめとする税関手続きや関係省庁の手続きの迅速化に活躍。輸出入申告の約98%を電子的に処理。 航空貨物 貿易関連情報 入出港届、積荷目録 乗員・旅客名簿 入出港届、積荷目録 乗員・旅客名簿 貨物情報 航空会社 海外システム 航空貨物 代理店 船会社 入出港届、積荷目録 乗員・旅客名簿 船舶代理店 海上貨物 入出港届、積荷目録 乗員・旅客名簿 NVOCC 機用品業者 海貨業者 貨物情報 貨物情報 許可情報 輸出入申告 許可通知 貨物情報 貨物情報 混載業者 NACCS 保税蔵置場 通関業者 取引関連情報 コンテナヤード 貨物情報 許可情報 保税蔵置場 貨物情報 許可情報 通関業者 申告・届出 輸出入者 決済 輸出入申告 許可通知 輸出入者 銀行 銀行 税関、入国管理局、検 疫所、港長等、港湾管 理者、動物検疫所、植 物検疫所、経済産業省 取引関連情報 決済 NVOCC(Non Vessel Operating Carrier) 自らは船舶などの輸送手段を保有せず、運送業者として輸出 入者から貨物を引き受け、船会社を利用して海上運送を行う者 資料出所:財務省関税レポート 45 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅳ-5 関係省庁への手続が1回の入力で可能 説明:貨物の輸入手続きや船舶・航空機の入出港手続では、NACCSと関係省庁のシステムを相互に接続・連携す ることにより、1回の入力・送信で関係省庁のすべての手続を行うシングルウィンドウ・サービスが実現されています。 府省共通ポータルによる全ての輸出入等関連業務(輸出入 手続、港湾・空港の入出港手続)のシングルウィンドウ化 統合NACCS 平成25年10月~ 輸出入手続き 港湾・空港入出港手続き 統合NACCS 全ての利用者 ●船会社 ●輸出入者 ●航空会社 ●税関手続 財務省 ●港湾手続 国土交通省 ●検疫手続(人)厚生労働省 ●入管手続 法務省 ●貿易管理手続 経済産業省 ●食品衛生 厚生労働省 ●動物検疫 農林水産省 ●植物検疫 農林水産省 資料出所:財務省関税レポート 46 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅳ-6 ペーパーレス化の促進 通関関係書類の電子化・ペーパーレス化に向けた取組みの工程表 平成 23年度 平成 24年度 平成 25年度 時期 施策 平成 26~28年度 平成 29年度 10月NACCS更改 10月 10月 実 施 通関関係書類の簡素化の検討 電 子 イ ン ボ イ ス 業 務 の 利 用 促 進 ペ ー 電子インボイス業務を改善 するためのシステム開発 ー パ 通関関係書類の ペーパーレス化 通関関係書類のPDF等の電磁的記録による提出の検討 ・他法令手続の電子化の推進の検討 ・原本性が求められる通関関係書類の提出方法の検討 ・通関手続に関連する民民間の貿易取引における電子化の推進の検討 PDF等による提出 順次実施 レ ス 化 の 促 進 通関手続 に係る電子手続 の原則化の検討 電子情報の審査が可能な端末調達手続(ワイド画面化) 税関における審査 環境の整備等 職員周知 民間利用者への周知 職員 習熟訓練 審査環境の更なる整備に係る検討・改善 職員習熟訓練 民間利用者への周知 47 Ⅳ-7 通関関係書類の電子化・ペーパーレス化に向けた取組み 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 通関関係書類の電子化・ペーパーレス化に向けた取組みの全体像 48 Ⅳ-8 通関関係書類のPDF等の電磁的記録による提出 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 沖縄地区税関での実績(集計期間:26.3.1 ~26.3.31) 100% 80% 60% 書類 40% PDF 20% 0% 海上輸入 海上輸出 航空輸入 航空輸出 書類 28% 21% 94% 37% PDF 72% 79% 6% 63% 航空輸入 13% 航空輸出 32% (参考)全国のPDF化率(集計期間:26.3.1 ~26.3.31) 海上輸入 海上輸出 26年3月 47% 47% 49 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅳ-9 我が国の認定事業者(AEO)制度 我が国の認定事業者(AEO:Authorized Economic Operator )制度 (米国で発生した同時多発テロ以降、各国にて) 国際物流におけるセキュリティ対策の強化の必要性 背景 国際競争力向上等のため 税関手続簡素化等の物流円滑化の推進の必要性 財務省・税関は民間事業者とのパートナーシップの構築により、国際物流における一層のセキュリティ確保と円滑化の両立 を図り、あわせて我が国の国際競争力を強化するため、国際標準に則ったAEO制度を平成18年3月に導入 ※1 AEO制度が求める具体的要件例 AEO制度とは? ○ ○ ○ ○ ○ 1.AEO制度へ参加する事業者は、自社が関与する物流において ①税関手続等に関する法令を遵守すること(コンプライアンス遵守) ②取扱貨物の安全を確保していること(セキュリティ管理) を税関と共にあらかじめ確認 (※1) 貨物、輸送、敷地等のセキュリティ確保 内部監査 委託先管理 税関との連絡体制、社内連絡体制 教育・訓練の体制 AEO事業者が取り扱う貨物には、「盗難・すり替え・差し込み」 がされない体制整備が必要 ※2 AEO事業者に対する緩和措置例 2.税関はAEO事業者に対して、適正な税関手続と貨物管理を行う者と して、簡素化・迅速化した税関手続を提供(※2) (※3:平成26年5月9日現在) 税 関 パートナーシップ AEO制度の対象となる事業者(計526者)(※3) 製造者 輸出者 運送者 倉庫業者 通関業者 輸入者 (輸出のみ) ○ 輸入手続:貨物の国内到着前に輸入許可を受けることが可能 ○ 輸出手続:貨物が自社倉庫等にある状態で輸出許可を受ける ことが可能 ○ 保税運送手続:運送ごとの保税運送承認が不要 ○ 倉庫等に外国貨物を保管するために必要な税関の許可が 不要(税関への届出のみ) ○ 税関に届け出た倉庫等における保税地域許可手数料が免除 ○ 通関業者は、特定の税関官署の管轄区域内に蔵置されている 貨物について、予め選択した税関官署に輸出入申告を行う ことが可能 通関業者 税 関 製造者 保税地域 輸出入者 運送者 倉庫業者 50 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅳ-10 我が国のAEO相互承認の現状 我が国のAEO相互承認の現状 相手国のAEO制度を相互に承認し、二国間の安全かつ円滑な物流を目指すAEO 相互承認に向けた取組みを推進。 2008年5月にニュージーランド、2009年6月に米国、 2010年6月にEU・カナダ、2011年5月に韓国、2011年6月にシンガポールと署名。 アジア諸国を中心に諸外国と制度の研究・構築支援を実施。 我が国のAEO相互承認の取組みは世界でも最先端。 ① 米国との双方向化を世界で最初に実施。 ② 世界で唯一、米国・EU(全28加盟国)の両方と相互承認署名。 ③ 世界トップレベル(6組)の相互承認署名数。(世界ではこれまで24組が署名。) スイス マレーシア 香港 インド ノルウェー 日本 韓国 EU アンドラ イスラエル カナダ 署名済み 中国 台湾 協議・研究中 シンガポール 米国 NZ ヨルダン AEO コンペンディアム(WCO策定:2012年6月改訂版)を基に作成 51 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅳ-11 我が国のAEO制度 ○ 高い業務遂行能力を有している 要件 概要 事業 者数 ○ 法令遵守規則を定めている → 税関手続に関する知識及び経験が十分等 → 税関手続を適正に履行するための体制及び手順が規則により整備 等 ○ 一定期間法令違反がない 等 → 関税法等の法令違反がない 等 倉庫業者 輸入者 輸出者 (平成13年3月~) (平成18年3月~) ○ 貨物到着前に輸 入申告を行い、許 可を受け、貨物の 引取りが可能 ○ 貨物引取り後の 納税申告が可能 ○ 一括(1月分)で の納税申告が可能 ○ コンプライアンス の反映による審査・ 検査率の軽減 ○ 貨物を保税地域 に搬入することなく 輸出申告を行い、 許可を受けることが 可能 ○ コンプライアンス の反映による審査・ 検査率の軽減 89者 236者 運送者 製造者 (平成20年4月~) (平成20年4月~) (平成21年7月~) ○ 新たに保税蔵置 場等を設置する場 合の許可が不要 (届出により設置が 可能) ○ 保税蔵置場の許 可手数料の免除 ○ コンプライアンス の反映による検査 率の軽減 ○ 貨物到着前に輸 入申告が可能 ○ 貨物引取り後の 納税申告が可能 ○ 一括(1月分)で の納税申告が可能 ○ AEO運送者によ る運送等を要件に、 貨物を保税地域に 搬入することなく輸 出申告を行い、許 可を受けることが 可能 ○ 保税運送毎の承 認が不要 ○ 当該運送者が運 送を行った場合、 AEO通関業者は貨 物を保税地域に搬 入することなく輸出 申告を行い、許可 を受けることが可能 ○ 当該製造者が製 造した貨物を輸出 する場合、貨物を 保税地域に搬入す ることなく輸出申告 を行い、許可を受 けることが可能 114者 80者 7者 - (平成19年10月~) 通関業者 平成26年5月9日現在 52 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅳ-12 AEO事業者税関別承認(認定)者数 税 関 東 京 横 浜 神 戸 大 阪 名 古 屋 門 司 長 崎 函 館 沖 縄 合 計 輸 出 輸 86 +4 +5 39 26 +1 47 +0 4 +0 0 +0 236 +0 +11 +0 ▲0 +0 ▲0 +0 +0 114 ▲6 +16 +28 +1 ▲0 +0 +0 +3 ▲0 2 ▲0 +0 7 ▲0 ▲0 6 0 ▲0 ▲1 7 ▲0 +0 80 ▲2 +7 0 ▲0 ▲0 24 ▲0 +0 0 ▲0 +2 0 ▲0 ▲3 90 ▲0 +0 2 1 89 ▲15 ▲0 +6 0 ▲0 ▲0 75 ▲0 +0 1 2 ▲0 +0 +6 +7 0 ▲0 ▲4 60 ▲0 +0 6 ▲0 +1 1 ▲0 +1 4 ▲0 +0 0 +6 +1 1 ▲0 ▲0 +15 0 ▲0 ▲15 79 ▲0 +1 10 10 ▲1 +0 1 +0 +1 2 ▲0 +0 ▲0 +0 +3 +27 1 ▲0 計 183 ▲0 +0 10 ▲0 合 1 ▲0 +4 14 4 ▲0 ▲0 +1 +2 10 10 ▲1 ▲0 +3 送 5 10 ▲0 +1 19 ▲0 +11 13 ▲0 運 31 ▲2 +7 22 ▲2 通 関 業 18 ▲1 +1 33 +0 +5 10 ▲0 +1 ▲3 +4 庫 42 11 ▲3 +0 倉 19 ▲10 +1 入 ▲0 526 ▲0 +65 ▲23 平成26年5月9日現在 ※承認(認定)者数の増減は平成24年7月1日以降の状況 53 Ⅴ 最近の関税法等の改正 54 Ⅴ-1 関税法等の改正 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 1.平成26年「関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案」について 法律案の概要 (1)通関手続の迅速化(少額輸入貨物に対する簡易税率の適用対象額の拡大) 少額輸入貨物に対する簡易税率の適用対象を課税価格の合計額が「10万円以下の貨物」から「20万円以下の貨 物」に拡大する。 (2)減税制度の対象拡充 子ども・子育て支援新制度導入に伴い、幼稚園、保育所等において使用する給食用脱脂粉乳に対する減税措置 の対象に、児童福祉法に基づく家庭的保育事業等において使用する給食用脱脂粉乳を追加する。 (3)暫定税率等の適用期限の延長 平成26年3月31日に適用期限が到来する暫定税率(433品目)並びに特別緊急関税制度及び牛肉又は豚肉に係る 関税の緊急措置(牛肉の発動基準数量の算出基礎の特例を含む。)について、これらの適用期限を1年延長する。 (4)暫定的減免税制度の適用期限の延長 平成26年3月31日に適用期限が到来する航空機部分品等の免税制度及び加工再輸入減税制度について、これ らの適用期限を3年延長する。 2.施行日 平成26年4月1日(日切れ) (注) 上記1のうち、(2)については、子ども・子育て支援法施行の日。 55 Ⅴ-2 沖縄振興特別措置法の改正 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 沖縄振興特別措置法の改正について 国際物流拠点産業集積地域に係る主な改正内容は以下のとおりです。 主務大臣(内閣総理大臣及び経済産業大臣)による国際物流拠点産業集積地域の指定 沖縄県知事が国際物流拠点産業集積計画を定め、主務大臣に提出 (当該計画において、国際物流拠点産業集積地域の区域を定める) 国際物流拠点産業集積地域の区域内の土地又は建設物その他の施設(政令で定めるものを除 く。)で国又は地方公共団体が所有し、又は管理するものは、指定保税地域とみなす。 財務大臣は、関税法の実施を確保する上に支障がないと認めるときは、提出された国際物流拠 点産業集積計画に定められた国際物流拠点産業集積地域の区域内の土地又は建物その他の 施設で国又は地方公共団体が所有し、又は管理するものにつき、指定保税地域の指定をするも のとする。 (沖縄振興特別措置法の改正 平成26年4月1日施行) 56 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅴ-3 申告官署の自由化に係る基本的方向性 【現行】 税関をまたいだ申告はできない。(関税法67条の2第1項、通関業法第9条) 「申告官署の自由化」の基本的方向性 ◆ 適正通関の確保の観点から蔵置官署を申告官署とする原則は維持する。 ◆ AEO輸出入申告について、特例的に非蔵置官署への申告を認める。 ◆ 通関業者の営業区域制限を緩和する。 ① AEO事業者によらない輸出入申告は、蔵置 官署への全国各地からの申告が可能になる。 ② AEO事業者による輸出入申告は、蔵置官署への全国各地か らの申告が可能になり、さらに申告官署も一本化が可能になる。 【① AEO事業者によらない輸出入申告のイメージ】 【② AEO事業者による輸出入申告のイメージ】 本社 本社 (AEO輸出入者又は 一般輸出入者) (一般輸出入者) 工場 選択可能 委託 X税関 (一般通関業者) X税関 (一般通関業者) 委託 Y税関 B通関業者 (AEO通関業者又は 一般通関業者) 申告 X税関 申告 申告 Y税関 委託 (AEO通関業者又は 一般通関業者) 貨物 X税関 選択可能 A通関業者 B通関業者 申告 貨物 委託 Y税関 A通関業者 工場 貨物 出荷 出荷 貨物 選択可能 Y税関 (注)AEO通関業者が一般輸出入者から委託を受けた場合や一般通関業者が AEO輸出入者から委託を受けた場合を含む。 57 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 Ⅴ-4 輸出入申告の24時間化に係るイメージ 1.背景 平成24年11月30日に閣議決定された「日本再生加速プログラム」に「電子輸出申告の24時間化」が盛り込まれ、平成25年 度上期検討・結論」とされている。 「日本再生加速プログラム」では輸出申告のみを検討の対象としているものの、輸出申告と輸入申告とで、その受理及び許 可に関する考え方に異なる点はないことから、輸出申告に限定することなく輸入申告も含めて検討。 2.今後の対応 NACCSを使用して行われる開庁時間外の事務の執行の求めに係る届出及び輸出入申告を開庁時間外においても受理し、 区分1とされるものについては輸出入の許可を、区分2又は区分3とされるものについては翌開庁日の開庁時間に審査・検 査を行うこととする。(平成26年10月実施予定) 開庁時間内 開庁時間内 開庁時間外 受理 申告 区分1 許可 区分2 審査 許可 区分3 審査 検査 許可 受理 受理 届出・申告 税関官署の開庁時間外にお いても届出を可能とし、区分1 となった申告は即時許可 申告 届出 【新規】 区分1 許可 区分2 審査 許可 区分3 審査 検査 区分1 許可 許可 区分2 審査 許可 区分3 審査 検査 許可 58 Ⅴ-5 特定免税店制度の概要 1.制度の内容 (1)沖縄の歴史的背景等の特殊事情を踏まえて創設 された独自の制度 (2)沖縄県から出域する旅客は、個人的用途に供する ため、20万円の範囲内で、承認小売業者から旅客 ターミナル施設等又は特定販売施設(注)のうち内閣 総理大臣が指定した部分において購入し、旅客ター ミナル施設等において引渡しを受ける物品(外国貨 物)を関税免税で輸入することができる (注)特定販売施設 ・小売事業用施設と観光の振興に資する施設とが一体的に設置されている施設 で、政令に定める要件に該当するもの ・外国貨物をおく部分は、税関長から保税蔵置場の許可を受けている 2.承認小売業者(税関長が承認) 沖縄ディーエフエス㈱ 3.主要売上品目 化粧品、バッグ類、衣類 4.制度創設 平成10年4月 5.根拠法 沖縄振興特別措置法第26条 関税暫定措置法第14条 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 特定販売施設(おもろまち DFSギャラリア:購入) (空港国内線ターミナル店舗: 購入・引渡し) (LCC国内線ターミナル: 引渡し) (那覇クルーズターミナル: 引渡し) 59 Ⅴ-6 その他(外国人旅行者向け消費税免税制度の改正) 沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 包装の方法 ・袋による包装 ・箱による包装 経産産業省・国土交 通省告示6号26.3.31 60 ありがとうございました。