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新Cephem系 抗 生 物 質Ceftriaxone(Ro 13

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新Cephem系 抗 生 物 質Ceftriaxone(Ro 13
VOL.32
39
CHEMOTHERAPY
S-7
新Cephem系
抗 生 物 質Ceftriaxone(Ro
13-9904)の
細 菌学的評 価
五 島 瑳 智 子 ・小 川 正 俊 ・金
辻
子 康 鼻
子 ・宮 崎 修 一
巨
月 良・ 桑 原 章 吾
東 邦 大学 医 学 部 微 生 物 学 教 室
新cephem系
抗 生 物 質ceftriaxone
noxime(CMX),
vifro,in
vivo抗
ceftazidime
菌 作 用 をcefme-
(CAZ)
につ いて比 較
epidermidisに
対 し,CAZ,LMOXよ
り強 い抗 菌 力 を 示
し,グ
ラ ム 陰 性 菌 の 各 菌 種 で は 他 剤 と 同 様 に 強 い 抗 菌 大力を 示 し た 、.嫌 気 性 菌B.feailisに
が みられ た。
分 類 型 でI∼V型
CAZよ
化
社 て 開 発
学
名
vivoに
さ れ た
oxo-5-thia
抗
disodiunl
LMOX,
本報
告 はCTRXのin
vitroお
よ びin
civo抗
thio〕
1.実
meth-
saltで
あ り
1.使
,構
造 式 は
下 記
験 材 料 お よび実験 方法
用 菌株
教 室 保 存株 お よ ひ 臨 床 分 離 株 が ら 分 離 し た グラ ム 陽 性
凶,ク
に 示 し た1),
ラ ム 陰 性 菌 の 多数 株 を 使 用 し た
2.試
験 薬剤
Ceftriaxone
(CTRX,852μg/mg.日
本 ロ ン ユ)
Benzylpenicillin (PCG,1621.9unit
Ampicillin
(ABPC,
Porin剤
ス ヘ
ク ト ラ ム は 他 の 第3世
と 同 様 に 広 域 で,特
嫌 気 性 菌
る
下 活
る9∼11)In
(CBI)C,
Sulbenicillin
(SBI)C,
化 酵
vivoに
素
に
お け
対
薬 剤 に 比 へ,有
し て 安 定
で あ
る 本 剤 の 感 染 卸
染
を
効 で あ
とか 特 徴
B.fragilsの
り,血
で あ る12∼14)
と,従
る
と い
わ れ
効
果 はE.coli,K.
た
Ticarcillin (TII)C,
胆 右
上
Cloxacillin (MCIPC,
て
Cepha1oridhl (CER,
い
Cephalexin
来のCephalosPorin系
清 中 濃 度 の 持 続 性 に ず
Piperacillin
対 す
Cefatridine (CFT,
ぐれ
Cefaclor (CCL,
Cefroxadine (CXD,
沢 薬 品)
887μg/mg,武
田 薬 品)
富 製
854μg/mg,住
(plPC,
915μg/mg,富
山
団 化 学)
果
薬 品)
900μg/mg,東
洋 醸 造)
910μg/mg,塩
野 義 襲 薬)
900μg/mg,萬
有 製 薬)
843μg/mg,萬
960.6μg/mg,塩
881μg/mg.日
薬
友 化 学)
791μg/mg,藤
(CEX,
有 製 薬)
沢 薬 品)
790μg/mg,藤
925μg/mg,吉
APalcillin (APPC,
く.ま
た β1actamaseに
P.ceacika
pnennioniiae,Serratia感
て い る こ
ク ラ ム 陰 性 菌 に 強
来 も 抗 菌 力 を 示 す2∼8)ま
る ご
女 定 性 で は,P.vulgaris
す
に
代 のcephalos-
mg,萬
911μg/mg.藤
Carbenicillin
MezlOcillin (NIZPC.
本 剤 の 抗 菌
菌作 用 を
比 較 した 成 績 て あ る
3-{〔(2,5-dihydro
iazabicvclo-〔4,2,0〕oct-2-ene
acid
CTX,
CMX,CTX,LNIOX,CAZと
5-oxo-astriazinに3-vl)
-2-carboxylic
株 か ら 得 ら れ た 籾.
清 中 濃 度 の 持 続 時 間 も他 剤 に 比 ベ 長 か っ た 。
新Pcephalosporin系
acetalnide)
-6-hvdroxv-2-methvl
種15菌
対 して も
産 生 す る 下活 化 酵 素 に は わ す
お け る マ ウ ス 実 験 感 染 で は,CTRXのED50はCNIX,
は(Z)-(6R,7R)7-2-(2-mino-4-thi-
azolyl)-2-(methoxyimino)
産 生 す る10菌
薬 剤 同 様 安 定 て あ つ た か,B. fragilisの
リ 小 群さ
い 値 を 示 し,血
はROche
で
に 属 す る β-lactamaseを
来 のcephem系
か に 不 安 定 で あ つ た.Hn
vl} -8
のin
抗 菌
Richmondの
質
13-9904)
latamoxef(LMOX),
グ ラ ム 陽 性 菌 のS.aureus,S.
酵 素 に 対 し,従
物
(CTRX,Ro
の結 果を得 た
CTRXは
CTRX
旨
cefotaxime(CTX),
検 討 し,次
生
要
官 製 薬)
野
義
製 薬)
本 ヂ バ
ガ イ キ ー)
40
CHEMOTHERAPY
Table
1
Antibacterial
spectra
OCT.
of CTRX,CMX,CTX,LMOX
and
CAZ
against
standard
strains
1984
of bacteria
Inoculum size:108cells/ml
Cefazolin
(CEZ,
944μg/mg
Cefamandol (eCMD,
CefUroxime
(CMX,
971μg/mg,新
Cefotiam (CTM,
Cefsulodin
CefOxitil1
Cefmetazde
Cefoperazone
Cefotaxime
(CFS.
(CFX,
Cefmenoxime
野 義 製 薬)
日 本 実
薬)
受 性 測 定 法15,16)
目 本 化 学 療 法 学 会 標 準 法,目
NIIC川
田 薬 品)
4.殺
904μg/mg,武
田 薬 品)
E.coliCII株
938μg/mg
(CMZ,
(CPZ,
(CTX,
,第 一 製 薬)
953μg/mg,三
925μg/mg
857μg/mg,藤
(LNIOX,
(CMX,
922μg/mg,塩
945μg/mg,武
加 し,添
山 化 学
,ヘ キ
ス ト ン ヤ ハ ン)
を 用 い,M6ller
hinton
brothに
な つ た と き,CTRXの
加 後 1,2,4,6,9お
菌 数 を測 定 し た
同 時 にCMX
よ ひ24時
接 種 し
,
各濃 度 を添
間 目 に そ れ ぞ れ を上
,CTX,LMOX,CAZに
つ
い て も検 討 し た
沢 薬 品)
野 義 製 薬)
田
菌 作用 測定 法
菌 数 か106cells/mに
如)
947μg/mg富
本 化 学 療 法 学 会嫌 気 性 菌
定 法 委貝会法に 従 って行 今た
820μg/mg,武
CeftizOximeCZX,
LatamOxef
3.感
,藤 沢 薬 品)
960μg/mg,塩
薬品)
5.菌
の 産 生 す る 不 活 化 酵 素 に対 す る安 定 性
1)酵
素液の調 整
E.coli 4株,K.
E.
clooacaee 1株,
pneuonuniao
P. mirabbilis
1株 ,C.frenuncdii 1株,
1株
, P. vulgaris
2株,
VOL.
32
CHEMOTHERAPY
S-7
Table
2
Antibacterial
spectra
of CTRX,
CMX,
CTX,
41
LMOX
and
CAZ
against
standard
strains
of bacteria
Inoculum
P.rettgeri
1株,P.
inconstans
株,P.acrrginosa
素 は,普
2株
1株,
を 用 い,こ
通 ブ イ ヨ ン で 培 養 し,菌
も の を 粗 酵 素液
B.fjragiles
S.marccscens
1
体 を 超 音波
ATCC
で破 壊 し た
の 場 合 に はGANIブ
イヨ ン で 培 養 した
CXM,
ATCC
CFX,
9341,CTM,CMXに
CZXの
,CTXに
はP
はB.aeruginosa
はE.coli
CMZ,
6633,CPZ
7437,CTRXて
はM.hiteus
.mirabilis
NCTC
はE.coli
測定 に は
10490
ATCC
ATCC
,LNIOXて
27166を
用い
た
6.マ
素 に よる不 活 化率の 測定
薬 剤 はPCG,
CNID,
21100,CFSて
菌体 を 用 い た
2)酵
CEZ,
B.sibtiris
と した 。
7株
CXD,
れ ら 菌株 の 産 生 する 酵
size: 106 cells/ml
ABPC,
CEZ,
CNID,
CFX,
CZX,
CMX,
L6MOX,
CER,
CMZ,
CXM,
CTRXを
CEX,
CFT,
CTNI,
CFS,
用 い,そ
に な る よ う 前 述 の 粗 酵 素 液 を 作測
CXD,
CTX,
CPZ.
れ ぞ れ50μgml
さ せ,37℃
時 的 に 残 存 力 価 を デ ィ ス ク法 に よ り 測 定 し た
菌 と し てPenicillin系
CCL,
薬 剤,CER,CEX,CFT,CCL,
に 放置,経
なお検定
ウ ス 実 験 感 染 に お け る感 染 防 御 効 果
マ ウ ス はICR系,雄,19±1gを1群6匹
C11,K.pneumoniae
aeruginosa
3K25,S.marcescens
P121を
算 出 し た。
染 後5日
No
.2,P.
そ れ ぞ れ 腹 腔 内 に 感 染 さ せ,1時
後 にCTRX,CMX,CTX,LMOX,CAZを
た。 観 察 は感
と し,E.coli
間 行 い,マ
皮
問
下投 与 し
ウ ス の 生 死 か らED5
0を
42
CHEMOTHE
Table
3
Antibacterial
spectra
of CTRX,
CMX,
OCT.
RAPY
CTX,
LMOX
and
CAZ
against
anaerobic
1984
bacteria
Inoculum size: 108 cells/ml
7.マ
ウ ス血 清 中 濃 度 測 定 法
てCTRXの
上述 と同 条 件 の マ ウ ス1群10匹
を 用 い,CTRXお
よび
好 照 薬 剤 を そ れ ぞ れ1mg/mouse,0.5mg/mouse皮
投 与 し,5分,15分,30分,1時
間,2時
間 後
に そ れ ぞ れ マ ウ ス か ら 血 液 を 採 取 し た 後,1群10匹
フ ー ル し た 血 清 を 用 い,デ
を
ィ ク ス法 で 測 定 した 。 な お 検
力 か 認 め ら れ,CMX,CTXと
よ り 小 さ いMICを
II.実
験
成
μgmlを
績
対 しCTRXは
強 い抗 菌
ほ ぼ 同 等 で,LMOX,CAZ
示 した
ブ ド ウ 糖 非 発 酵 菌 て あ るP.aeruginosa
caleoaceticusて
は
,P.cepacia,A.
一般 に 抗 菌 力 が 弱 く,MICは12
示 しCMX,CTXと
菌 ス ペ ク トル
ク ラ ム 陽 性 菌,ク
たCTRXは
ラ ム 陰 性 菌 に つ い で ,CTRXの
わ を 検 討 し た 結 果 をTable1,2に
示 し た106接
抗 菌
種にお い
と
.5∼25
同 等 で あ っ た,,
嫌 気 性 菌 に 対 す る 抗 菌 力 の 成 績 をTable3,4に
1.抗
,CTX,
示 した 。
にBlcoli,K.pnemmmiae.Pro-
teus,S.flexmri,Salmonellaに
定 菌 は 前 座 の 不 活 化 酵 素 に 対 す る 安 定 性 て 使 用 した 菌 と
同様 てあ る
ほ ば 同 等 のMICを
グ ラ ム 陰 性 菌 で は ,特
下
間,3時
抗 菌 力 は グ ラ ム 陽 性 菌 に 対 し,CMX
LMOX,CAZと
嫌 気 性 菌 に 対 し て も 他 剤CNIX,CTXな
とほ ほ 同程 度 の 抗 菌 力 を 示 した 。
示 し
VOL.
32
43
CHEMOTHERAPY
S-7
Table 4
Antibacterial
spectra
of CTRX,
CMX, CTX, LMOX and CAZ against
anaerobic
bacteria
Inoculum
2.臨
臨 床 材 料 か ら 分 離
20株,S.flaecales
14株,
E.coli40株,
P.vulgaris20株,
P.rettgeri20株,
P.iaconstans20株
C.freundii8株
P.cepacia
20株,
12株,
7株
27株
CMX,CTX,LMOX,CAZの5剤
をFig.1∼23に
S.aureusお
種 菌
20株,
8株,
の 感 受
育 を 阻 止 した
し た 成 績
量106cells/mlで1.56∼3.12μg/mlに
と同 様 抗 菌 力は
抗 菌 力 は 強 く,106cells/ml
胡 と 同 様,0.39μgmlで
対 す るCTRXの
で は 他 剤 と 比 べ,最
性 分 布 をCTRX,
他 の4剤
全て の 株 の 発
。
K.fmeumoniacに
CMX,LNIIOXと
抗 菌 力 は108接
も 弱 か っ た か,106cells/ml接
種
種 では
同 程 度 の 抗 菌 わ を 示 し,CAZよ
り強 い
傾 向 か 認 め ら れ た。
し た 。
よ びS.epidermidisに
り
上て あ っ た
対 す るCTRXの
接 種 に お い て,他
F.menin-
に つ い て 比 較
示
E.coliに
A.calcoaceticus
A.faecales
対 し,CTRXは
弱 く,MICは100μg/lml以
M.morganii20株,
E.cloaeae20株,
P.maltophilia
,B.fragilis
S.faecalisに
40株,
P.aeruginosa20
A.xylosoxidans10株,
gosepticum
K.pneumoniae
,S.marcescens20株,
り 抗 菌 わ は 強 く,CNIX,CTXよ
弱 か っ だ。
さ れ たS.aureus24株,S.epidermidis
Pmirabilis20株,
株,
し,LMOX,CAZよ
床 分 離 株 の 感 受 性 分 布
size: 106 cells/ml
対す
るCTRXは
ピ ー
接
ク を
イゴ
P.mirabilisに
/
ml接
種 で,全
対 す るCTRXのMIC分
て の 株 か0.05μg/mlで
布 は10%ells
発育 を 阻 止 さ
OCT.
CHEMOTHERAPY
44
Fig. 1
Fig.
2
Sensitivity
distribution
Sensitivity
distribution
of clinical
of
clinical
isolates
isolates
S. aureus
24 strains
S . epidermidis
20
strains
1984
VOL.
32
45
CHEMOTHERAPY
S-7
Fig. 3
Fig.
4
Sensitivity
distribution
Sensitivity
distribution
of clinical
of
clinical
isolates S. faecalis
isolates
E. coli
14 strains
40 strains
OCT.1984
CHEMOTHERAPY
46
Fig.
5
Sensitivity
distribution
Inoculum
Fig.
6
Sensitivity
Inoculum
size
of
clinical
isolates
K. pneumoniae
40 strains
108 cells/ml
distribution
of
size 108 cells/ml
106 cells/
clinical
isolates
P . mirabilis
ml
20 strains
106 cells/ml
VOL.32
47
CHEMOTHERAPY
S-7
Fig.
Fig.
7
8
Sensitivity
Sensitivity
distribution
distribution
of
of
clinical
clinical
isolates
isolates M
P. vulgaris
morganii
20 strains
20
strains
OCT.1984
CHEMOTHERAPY
48
Fig.
Fig.
10
9
Sensitivity
Sensitivity
distribution
distribution
of
of
clinical
clinical
isolates
isolates
P. rettgeri
P. inconstans
20 strains
20 strains
VOL.32
49
CHEMOTHERAPY
S-7
Fig. 11
Fig. 12
Sensitivity
distribution
Sensitivity distribution
of clinical
of clinical
isolates
E. cloacae
isolates C. freundii
20 strains
8 strains
50
OCT.1984
CHEMOTHERAPY
Fig.13
Fig.
14
Sensitivity
distribution
Sensitivity
distribution
of clinical
of
clinical
isolates
S. marcescens
20 strains
isolates
P. aeruginosa
20 strains
VOL.32
CHEMOTHERAPY
S-7
Fig. 15
Sensitivity
Fig. 16
distribution
Sensitivity
of clinical
distribution
51
isolates
of clinical
P. cepacia
isolates
12 strains
P. maltophilia
20 strains
52
OCT.
CHEMOTHERAPY
Fig. 17
Fig. 18
Sensitivity
Sensitivity
distribution
distribution
of clinical
of clinical
isolates
isolates
A. calcoaceticus
A . xylosoxidans
20 strains
10 strains
1984
VOL.32
53
CHEMOTHERAPY
S-7
Fig. 19
Fig.
10
Sensitivity
Sensitivity
distribution
distribution
of clinical
of
clinical
isolates A. faecalis
isolates
F meningosepticum
8 strains
7 strains
OCT.
CHEMOTHERAPY
54
Fig. 21
れ,LMOXと
Sensitivity distribution
幅 広 いMIC分
対 し て は,CTRXは106
cells/ml接
布(≦(1.025∼25μg/ml)を
種 て
示 しCTXと
E.cloacaeに
対 し,CTRXは
接 種 菌 量106 cells
るCTRXのNIIC分
0.19∼25μgml(106 cells /ml接
示 し,LMOX,
ほ ほ 同 程 度 で あ ワた 。
は 接 種 菌 量10b cells/mlて
の 抗 菌 力 はCAZ,CMXよ
り 弱 い か,CTXと
はCTRX
同 程 度 で,
対 す るCTRXの
抗 菌 力 は 弱 く106 cel-
種 に お い てNIICの
CAZ,LMOX,CMX,CTXよ
P.cepaciaて
RXはCAZよ
ピ ー ク は50μgmlで
り抗 菌 力 は 弱 か っ た
は,接
種 菌 量106
ells/m1に
お い て,CT
り わ す か に 抗 菌 力 は 弱 く,CNIX.CTX,
対 し.CTRXの
対 し てCTRXの
種:菌 量106 cells/mlで
は,ほ
り弱 く
抗 菌 力 は 弱 く,接
と ん ど の 菌 株 は100μg/ml
以 上に 分 布 し,CMX,CTXと
A.faecalisに
同 程 度 で,LMOX
対し,CTRXは106
て,0.19μgmlて
,CAZよ
抗 菌 力 は 弱 く,80%
cells/ml接
種 に おい
す べ て の 菌 株 の 発 育 を 阻 害 し,CAZ
CTX,CMXよ
,
り す ぐ れ た 抗 菌 力 を 示 し た .。
F,meningoseplicumで
μg/ml以
はCTRXは
下 で 阻 止 さ れ,他
B.fragilisの
場 合,接
CTRXのMIC分
菌 株 の800。 か25
剤 よ り強 い抗 菌 力 を 示 した 。
種 菌 量106 cells
mlに
布 は0.39∼100μg/ml以
分 布 を 示 し,CMX,CTXと
各 菌 種 の80%お
上
お い て
と幅 広 い
ほほ 同程 度 てあ った
よ ひ50%阻
止 濃度 を示 し
た。
CTRXは
し,一
他 剤 と 同 様 に,腸
cepaeiaに
3.殺
CAZの
内細 菌 に 強 い抗 菌 力 を示
方 ブ ド ウ 糖 非 発 酵 菌 の な か で は,A.faecalis,P.
特 に 強 い 抗 菌 力 か 認 め られ た 。
菌 作用
E.coliC11株
り 強 い こ と か 認 め ら れ た。
P.maltophiliaに
ピ ー クは6.25
同 程 度 てCAZよ
り強 か っ た 。
Fig.22,23に
り 強 い こ とか 認 め ら れ だ。
P.aeruginosaに
LMOXよ
布は幅 広 く≦
種1を
り 弱 く,CTX,CAZと
S.marcescensで
ls/ml接
mlに
ほほ 同程 度で あ った
対す
ばCTXと
り 劣 っで い た。
す へ て の 菌 株 か 阻 止 さ れ,CMXよ
り 弱 い か,LMOX,CTXと
LMOXよ
下の
剤 よ り強 い
お い て1.56μg/mlて
C.freundiiに
お い て,106
す へ て の 菌 株 で0.78μgml以
布 を 示し,他
あ り,ほ
A.xylosoxidansに
M.morganii,P.retteri,P.inconstansに
接 種 て はCTRXは
μg/mlて
はCTRXのMICの
CMX,LMOXよ
ほ ほ 同 程 度 の 抗 菌 力 で あ った 。
CMXよ
上に 分 布 し て い た.
A.calcoacelicusで
P.vulgarisに
NIIC分
of clinical isolates B. fragilis 27 strains
の 菌 株 は100μg/ml以
同 程 度 の 抗 菌 力 を 示 し,CMX,CTX,CAZ
よ り 強 い。
1984
に 対 す るCTRX
,CMX,CTX,LMOX,
殺 菌 作 用 を 検 討 し た 成 績 をFig
.24∼26に
示 し
VOL.32
S-7
CHEMOTHERAPY
55
56
OCT.
CHEMOTHERAPY
Fig. 24
Bactericidal
activity
of CTRX
and
CMX
against
Bactericidal
activity
of CTX
and
LMOX
against
た
殺 菌 作 川 は1MIC,2MIC添
加 で も 著,明な 菌
数 の 減 少 か 認 め られ す 他 剤 に 比 へ 殺 菌 作 用 は 弱 か っ た.
4.菌
の 産 生 す る 不 活 化 酵 素 に対 す る安 定 性
E. coli
35, E. coli
10 RUN
rcundii
79, P.
GN
ML-1410
RGN-238,
UN -346, E. cloacae
UN
No.91,
76, P. vdgaris
624, P. inomthIN GN
CII
P.
ML
GN -69,14C.
inimhilis GN f
No.9,
-627, S. mai-coccus
P. acruginoNd No.47, P. aerugiliosa
No.19, B. fragilis No.32, B.
No.69,
No.11, B . fragifis
No .18, B. fragilis
UM 7000, B. GM
7002 , B.
B.
fragilisGM7004株
E. coli
823, E. coil 121, K. micitinoniae
rulgariN
E. coil
LMOX
CTX
CTRXの
CII
CMX
CTRX
Fig. 25
E. coli
1984
P.
よ り そ れ ぞ れ 得 られ た 不活 化 酵 素 に
対 す るCTRXの
安 定 性 を 他 の β-lactam剤
成 績 をFig.2728に
CTRXは
E.
CblaCae, Proteus
No.78,
た か.
と比 較 し た
示 した 。
coil,
K.
Pncumoniac,
C.
ircundii
. E.
か 産 生 す る不 活 化 酵 素 に は 安 定 で あ っ
S. iikirccsccns,
P. acngiliosa
お よ びB.fragilisの
VOL.32
S-7
Fig. 26
57
CHEMOTHERAPY
Bactericidal
E. coil CII
activity
of CAZ
産 生 す る酵 素 に は 不 安 定 で あ っ た 。
against
CAZ
5.
マ ウス実験 感染 にお ける防御 効 果
1)
E.coli感
染
E.coliC11株
で の 成 績 をTable5に
示 した 。
CTRXのED50は0.00019mg/mouseを
約6∼13倍
示 し他 剤 よ り
強 い 治 療 効 果 を示 し た 。
2)K.pneumoniae感
染
K.pneumonne3K25株
Table6に
CTRXのED5。
値 て,他
3)
を 感 染 菌 と し た と きの 成 績 を
示 した。
は0.097mg/mouseを
剤 よ り15∼80倍
S.marcescens感
S.marcescens
示 し最 も 小 さ い
す ぐれ た 治 療 効 果 か 認 め ら れ た 。
染
No.2株
の 成 績 をTable7に
CTRXのMICはCTXと
示 した 。
同 程 度 の0.78μg
か か わ ら ず,ED50は0.016mg/mouseとCTXのED50の
約70分
の1と
い う小 さ い 値 を 示 し,CMX,LMOX,CAZ
よ り もは るか に 治 療 効 果 は 良 好 で あ っ た。
Fig. 27
Enzymatic
stability
of penicillins
and
cephalosporins
Fig. 28
Enzymatic
stability
of cephalosporins
mlに
も
OCT.
CHEMOTHERAPY
58
Table
5
Therapeutic
effect
of CTRX
and
related
antibacterial
E. coli
Strain:
E.
MLD:
1×103(+)
coli
Table
C11
cfu/mouse
6
Therapeutic
Strain:
K.pneumoniae
3K25
MLD:
1×103(+)cfu/mouse
4)
P.aeruginosa感
effect
4W,
M,
19±1g
of CTRX
and related
antibacterial
K. pneumoniae
3K25
(+):
5%
mucin
Mice:
ICR,
4W,
M,
19±1g
示 した。
drugs
on experimental
う に,CTRXは
in mice
示 し,他
与 後5分
で そ れ ぞ れ20μg/ml,
剤 よ り行
氏 い が,Fig.30に
他 剤 に 比 べ,持
示 した よ
続 時 間 が 良 い こ とが 認 め
ら 才した 。
III. 考
察
下
CTRXは
度 をCMX,cTX,LMOX,CAZ
1mg/mouse,0.5mg/mouse投
infection
6 animalslgroup
13μg//mlを
り小 さ い 行
直 を示 し た
マ ゥ ス に1mg/mouse,0.5mg,/mouse皮
in mice
6 animals/group
清 中 濃 度 の ヒ ー ク は,投
と比 較 し た 成 績 をFig.29,30に
infection
mucin
り た き い 値 て あ る か,CMX,
投 与 し た 時 の 血 清IP濃
on experimental
C11
マ ウス血清 中濃度
CTRXを
CTRX
ICR,
の 成 績 をTable8に
CTRXのED50はCAZよ
6.
5%
Mice:
染
PaemgimsaP1-21株
CTX,LMOXよ
(+):
drugs
1984
グ ラ ム 陽 性 菌,グ
ラ ム 陰 件 菌 に も 有 効 で,特
に ク ラ ム 陰 性 菌 に 科 し 強 く,そ
示 した 。
与に お け る 血
morganii.P.rettgeri,P.inconstansに
の う ちPmirabilis,M.
す
ぐ れ た 抗 菌 力 を
VOL.32
Table
7
Therapeutic
effect
of CTRX
and
related
antibacterial
S. marcescens
Strain:
S. maroe5cens
MLD:
1×105(+)cfu/mouse
No.2
Table 8 Therapeutic
effect
(+):
5%mucin
Mice:
ICR,4W,M,19±1g
Strain:
P. aeruginosa
MLD:
3.5×105(+)cfu/mouse
P1-21
示 し,ANNE3),NEU4),ElCKHOFF5),HALL7)ら
of CTRX and related
(+):
5%
Mice:
ICR,4W,M,19±1g
は,CTX,LMOX,CAZよ
の 成 績 とほ ぼ
抗 菌 力 はS.aureus,
り強
ブ ドウ 糖 非 発 酵 菌 の う ち ,A.faecalis,Pcepaciaに
antibacterial
β-lactamase産
infection
in mice
infection
in mice
drugs on experimental
P1-21
生 菌 株 で あ る グ ラ ム 陰 性 菌10菌
6 animals/group
eens.P.aentginosaの
産 生 す る 不活 化 酵 素 以 外 の 不 活 化
酵 素 に 安定 で あ つ た
な お 嫌 気 性 菌B.frafilisの
対
が報 告
産 生 す る 不活 化 酵 素 の 成 績 と一 致
して い た
マ ウ ス 実 験 感 染 て はE
種15
産 生す
他 のcOphalosporin
と 同 様 に 不 安 定 て あ り,ARISAWA9),SHANNON10)ら
し て い るB.Pagilisの
他 剤 よ り も強 い 抗 菌 力 か み られ た
菌 株 か ら 得 ら れ た 粗 酵 素 に 対 し てCTRXはSmanees-
experimental
る 不 活 化 酵 素 に 科 し て はCTRXは
く,NEF4)
ら の 報 告 と1司 様 の 結 果 が 得 ら れ た 。
しCTRXは
on
mucin
同様 の結 果 で あ っ た 、
ク ラ ム 陽 性 菌 に 対 す るCTRXの
drugs
No.2
6 animals/gloup
P. aeruginosa
Sepidernnidisで
59
CHEMOTHERAPY
S-7
効 果 に お い て 、CTRXは
.coli
C11株
を用 い た感 染防 御
他 剤 よ き)MICか
時 間 内 殺 菌 作 用 か 弱 い に も か か わ ら す,す
た き く,か つ 短
くれ た 治 療 効
60
OCT.
CHEMOTHERAPY
Fig.
CTRX
Fig.
30
29
Serum
levels
CMX
Serum
lmg/mouse
levels
of
of
1984
mice
LMOX
CTX
CAZ
mice
果 が 得 ら れ た が,こ
の 理 由 と してCTRXの
マ ウ ス血 清
中 濃 度 が 他 剤 よ り長 く持 続 す る こ と に 起 因 す る と考 え ら
れ た。
BESKID12)ら のCTXよ
り長 く血 清 中 濃 度 が 持 続 す る と
い う報 告 か ら も裏 付 け ら れ る。 ま たKlebsiella ,Serratia
を用 い た実 験 感 染 に お い て も,E.coliの
い 治 療 効 果 が 認 め られ ,CTRXの
か 長時 間 持 続 す る こ と は,他
場 合 と同 様,強
特 徴 で あ る 血 清 中 濃度
の 多 くの 菌 種 に 対 して も良
好 な 治 療 効 果 を 期 待 で き る こ とが 示 唆 され た 。
文
1)
RENER,
R.;
oNTAVoN,
Pk"OBST
U. BROMBACHER,
P.
9904/001,
A
P.
LANZ, M.
ANGEHRN
novel
cephalosporin.
S.;
vitro
J.
D.
M&
potent
J.
NELSON
Susceptibility
pediatric
Chemother.
FURLENNIFIER,
and
P.
J.
long-
Antibiotics.
33
1980
SHETON,
-9904
WEISS,
A.
parenteral
783•`786,
)
U.
Ro13-
acting
献
patients
,
and
other
18:
of
to
G.
moxalactam,
cephalosporins.
476•`479,
11.
McCRACKEN,
Gram-negative
bacilli
cefotaxime,
Antimicrob.
1980
js:
In
from
Ro
Agents
13
VOL.32
3)
CHEMO
S-7
ANNE,
M.
H.
13-9904.
578,
4)
NEU,
&
G.
evaluation
of
Chemother.
N.
J. MEROPOL
ceftriaxone
(Ro
cephalosporin.
19•E414•`423,
T.
of
C.
Ro
20263,
10)
9904),
EHRET:
Comparative
J.
a new
crob.
Chemother.
A.
M.
two
&
: an
J. V.
19:
ZErocov:
J.
vitro
435•`442,
comparison
Antimicrob.
and
12)
with
7:
M.
J.:
D.
Comparative
in
ceftriaxone
(Ro
losporin.
J.
WESTMACOTT
vitro
&
activity
13-9904),
Antimicrob.
mode
highly
of
action
potent
Chemother.
of
193•`203,
8)
14)
R.
D.
vitro
activity
teria.
Antimicrob.
&
S.
of
ceftriaxone
Ni.
FINEGOLD:
Comparative
against
Agents.
Chemother.
22:
15)
YAMA,
long-acting
and
of
filactamases.
J.
G.
K.;
V.
J.
011SHIMA,
SEKINE
of
&
the
S.
E.
OHSAWA,
MITSUHASHI:
activities
of
cephalosporin,
with
H.
B.
MARc-
Bacteriological
ceftriaxone,
those
of
a
other
new
CEPHEM
PHILLIPS:
the
Antimi-
292•`298,
Ro
In
of
1980
13-9904
as
a substrate
Chemothorapy
27:
25
&
CHRISTENSON,
P.W.
TROWN
: In
13-9904),
a
&
of
ANGEHRN,
P.;
A.
ELEY
in
vitro
PROBST,
and
R.
in
new
dense
Antimicrob.
1981
REINER
vivo
&
R.
L.
Antimicrob.
1980
発 育 阻 止 濃 度 (MIC)
日 本 化 学 療 法 学 会 嫌 気 性 菌MIC測
THEN:
cephalos-
studies.
913•`921,
最小
a
against
broad-spectrum
18:
日 本 化 学 療 法 学 会:
of
13-9904,
66•`71,
long-acting
Chemother.
Agents.
Enterobacteria.
19:
a
of
Activity
Ro
selected
P. J.
13-9904,
activity
broad-spectrum
1981
antibiotic,
Chemother.
W.
Antimicrob.
159•`167,
D.
CLEELAND,
vitro
new
cephalosporin.
20
:
R.
29:
の 測 定
76∼79,
1981
定 法 検 討 委 員 会:
嫌 気 性 菌 の 最 小 発 育 阻 止 濃 度(MIC)測
therapy
27: 559∼560,
1979
定 法 。Chemo-
new
BACTERIOLOGICAL
A NEW
16)
I.
to ƒÀ-lactamase.
18:
of
&
susceptibility
法 再 改 定 に つ い てChemotherapy
ARISAWA,
comparison
WARREN
13-9904
(Ro
Agents
bac338•`341,
2541•`2554.
•`
G.;
GREENwoop,
porin
in
anaerobic
1982
9)
BESKID,
Ro
ROLFE,
30
1981
Agents
1981
C.
Properties
populations
cepha-
8:
L.:
cephalosporin
P.WoNG-Km-IN:
and
a new
R.
inhibitor
Chemother.
13)
HALL,
Bull.
activity
semisynthetic
515•`520,
KING,
Ro
ceftriaxone
other ƒÀ-lactam
Chemother.
Pharm.
Chemother.
DELoRF:Nzo
(SR
broad-spectrum
1981
7)
THEN,
31,
1981
13-9904
with
A.
Agents
and
vitro
derivative.
Ro
cephalosporins
in
antibiotics.
Chemother.
S.
new
in
cephalosporin
K.;
antibacterial
cephalosporin
a ƒÀ-lactamase-
Agents
SHANNON,
vitro
Antibacterial
11)
&
Agents
activity
13
P.FU:
Antimicrob.
13-9904,
Antimicrob.
CLARKE-2,
K.
Chem.
1982
574
1981
EICKHOFF,
studies
&
61
APY
cephalosporins.
Ro
18
•`
C.;
of
stable
6)
In vitro
Agents
1980
H.
activity
5)
P.BODEY:
Antimicrob.
THER
EVALUATION
ANTIBIOTIC,
ON
CEFTRIAXONE
(Ro
13-9904)
SACHIKO GOTO, MASATOSHI OGAWA, YASUKO KANEKO, SHUUICHI MIYAZAKI,
AKIYOSHI TSUJI and SHOGO KUWAHARA
Department
of Microbiology,
School of Medicine,
Tohhoh
University
A new cephem antibiotic, ceftriaxone (CTRX, Ro 13-9904), was compared with cefmenoxime (CMX),
cefotaxime (CTX), latamoxef (LMOX) and ceftazidime (CAZ) about in vitro and in vivo antibacterial activities. Following results were obtained.
Against gram-positive bacteria as S. aureus and S. epidermidis, CTRX showed a stronger antibacterial
activity than CAZ and LMOX, while-its antibacterial activity against Gram-negative bacteria was strong
equally to other drugs. It was effective also against anaerobic bacteria, B. fragilis. CTRX was stable as other
cephem drugs towards unpurified enzymes obtained from 10 strains of 15 sorts of bacteria producing Lilactamase which belonged to I to V types of Richmond's classification, while it was slightly unstable against
inactivating enzyme produced by B. fragilis.
In experimental infections in mice, the ED50 value of CTRX was smaller and its life-time in the serum
was longer than those of CMX, CTX, LMOX and CAZ.
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