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− 2010 2011 AF-fcpe は皆様と共に子どもの将来を考えます 私たちは
行動する・広く情報を共有する・保護者の意見を代表する L'Association des Familles du Lycée Franco-Japonais de Tokyo リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京 家族の会 2010 −2011 AF-fcpe は皆様と共に子どもの将来を考えます 私たちはこんなリセを望んでいます 子どもたちがよい学習環境で楽しく学校生活をおくれるリセ 入学を希望するすべての生徒を受け入れるリセ 日本と世界に広く開かれたリセ 質の高いフランス公教育を行うリセ この選挙はなぜ重要なのでしょうか。 今回、2つの評議会の選挙があります。これらの評議会で保護者の意見を 代弁する評議会保護者代表を選ぶ選挙です。 幼児・初等教育科学校管理評議会 : 学校長、初等科校長、初等科教師 8 名、 保護者代表 8 名により、構成されます。幼・初等科における諸問題を話し合 います。(教育関連、校外教育活動、学校行事、時間割、校則など)昨年度 AF は59.8%の皆様のご支持をいただき、8 議席中 5 議席を得ました。 学校運営評議会 : 学校長、初等科校長、経理責任者、教員などの学内関係 者、保護者代表 4 名、生徒代表、およびフランス大使館文化担当参事官で構 成されます。また外地在留フランス人評議会や商工会議所からオブザーバー が参加します。この評議会は学校の教育方針や学校運営全般に関連する 様々な問題を扱います。昨年度 AF は63.92%で、4 議席中 3 議席を得まし た。 * 幼・初等科(幼稚園、小学校)の保護者は選挙が2つあります。 中高等科の保護者は学校運営評議会選挙1つになります。 AF-fcpe 新会長より «Aujourd'hui plus qu'hier et moins bien que demain » Rosemonde Gérard 「昨日より、今日、そして明日はもっと気持ちが強くなる」という、有名な詩の中の一 文です。この言葉はまさに今の私たち保護者会の気持ちと重なります。しかし私たちは この美しい表現の中に重い責任を感じます。この言葉は私たちが勝ち得てきたものを 褒め称えるだけではなく、これからも長く忍耐を要する仕事が続くことを示唆しているか らです。私たちは子どもたちのためにどんな学校を望んでいるのでしょうか。 答えを見つけるのは簡単ではありません。しかし私たち保護者が基本的な価値基準 に照らし合わせて考えれば、答えは自ずから見えてきます。 - 自然と我々人間が共存する環境を守るリセ - 様々な家庭環境の子供たちがその豊富な多様性の中で、学業を修めること のできるリセ - すべてのフランス国籍を持つ子どもに、そして世界に門戸を開くリセ このリセの大きな変革の年に何よりも大切なのは、保護者の皆様の声です。そして、 その皆様の声を伝えるために、AF-fcpe にぜひご投票ください。 ブルノ・ペロン AF-fcpe 今年度の役員をご紹介します Bruno Peyron (ブルノ・ペロン 会長) Megumi Lévy (レビめぐみ 副会長) Dominique Peguin-Ouedraogo (ドミニク・ペガン-ウェドラオゴ 副会長) François Roussel (フランソワ・ルーセル 名誉会長) Françoise Hullin-Matsuda (フランソワーズ・ユラン-松田 会計) Vincent Brancourt-Ito (ヴァンサン・ブランクール-伊藤 書記) Sophie Blin-Ayusawa (ソフィ・ブラン-鮎沢) Catherine Brix (カトリーヌ・ブリックス) Marion Frenkenberg (マリオン・フレンケンベール) Sophie Hadjur (ソフィ・アジュール) Marielle Ikeme (マリエル池目) Miki Joué (ジュエ美紀) Kohei Kuwada (桑田航平) Keiko Pluchon-Kunigo (プルション救仁郷慶子) Laurence Rigaudy (ローランス・リゴディ) そして役員以外にも AF-fcpe を支える多くのボランティア保護者がいます。クラス役員、 各種委員会委員、評議会代表議員、各研究グループのメンバー、さらに IT や、その他 の技術サポートメンバーなど、多くの皆さんが共に日々活動しています。 AF-fcpe とは? ♦ AF は生徒や家族のことを第一に考えるために1995年に創立された若い保護 者会です。教育問題や学校の運営にいたるまで保護者の意見を代表して活動して います。 ♦ AF の重要な役割は、すべての局面において、保護者の意見を代弁することです。 ♦ AF は家庭環境や国籍のちがいにかかわらず、入学を希望するすべての生徒を 受け入れ、質の高いフランス公教育を行い、日本と世界に向かって可能性を 開いているこのリセを支持しています。 ♦ 学校運営評議会選挙において、2002年度以来、常に過半数のご支持をいただ いています。フランス最大の保護者会組織である FCPE に加入しています。 AF-fcpe 活動メンバーは? ♦ AF の執行部役員は広い分野から集まっています。教育、研究、健康、ジャーナリズ ム、など実に様々です。また、執行部を支え、惜しみなく協力してくれる多くのボラン ティアの保護者の存在も私たちの大きな力です。それぞれが専門分野での知識 をいかし、様々な問題について解決法を見出してくれます。 ♦ 日本在住が長い、あるいはずっと日本に住んでいるメンバーや、日本派遣家族の メンバーもいます。力をあわせ、全力で、保護者の意見を代表し、また保護者を 手助けし、相談にのっています。 ♦ AF は創立以来、そしてこれからも、100%ボランティアとして活動しています。 ♦ AF の執行部役員は年度はじめの総会で無記名投票により、承認されます。また、 この総会で、前年度の活動報告、会計報告をし、承認を求めます。すべての報告は 自由にどなたでも閲覧することができます。 ♦ AF は政治的な活動をしません。保護者会は政治とは切り離されるべきだと考えて います。したがって、会員に政治的な集会の案内を出すようなことは絶対にありま せん。政党の役員をしている人が執行部役員や、評議会議員候補者になるといっ たことは決してありません。 AF-fcpe : 昨年度の成果 ♦ 語学委員会に積極的に参加し、英語、日本語両語学クラスの人数、教育法、教など の見直しをしました。 ♦ 保護者からの要望に応えバカンス中の小学生児童保育活動室を開設しました。 ♦ バカロレア(高校卒業資格認定試験)自由選択科目、美術を専攻する生徒のため のアトリエを開設しました。 ♦ 学校と協力し、生徒たちの進路指導に取り組みました。特に Carrefour des Métiers (職業フォーラム、リセの保護者あるいは外部の様々な職業につく人々を招待 し、生徒はグループごとに興味を持った職業について学ぶ)に尽力しました。 (企画準備、 数多くの人材の募集など) ♦ 毎月、幼・初等教育科校長、評議会議員と、富士見周辺の交通安全対策、幼稚園 日仏バイリンガルクラス、小学校語学教育などについて話し合ってきました。 ♦ フランス教育省監査官との会合に参加し、小学校における新しい教育制度について 学びました。 ♦ 2 日以上の病欠の際、医師による診断書提出が義務づけられていましたが、これを 1 週間以上に変更することができました。 ♦ 代理教員採用に際して、できるかぎり資格を持つ教員を採用するよう決定されました。 ♦ <リセ2012年計画>(新リセ移転建築計画)のための寄付金、助成金を各方面で 調査、取得することができました。(クリントン財団) ♦ 新しいリセの建築、改築において 東京都建築物環境配慮制度を導入することに成 功しました。 ♦ 給食により多くの日本食を導入し、それに伴い材料費をおさえることができました。 ♦ フランス国籍を持つすべての生徒の受け入れをめざし、奨学金委員会で活 動しています。その結果、長年の AF の要望が受け入れられ、日本の現状を考慮し (例/都民税、地方税も審査に加える)より公平に奨学金が審査、分配されることに なりました。私たちは国家プランである学費無料計画に強く賛同しています。 ♦ AF の提案により、生徒対象の課外活動(APE、AF)は学校に移譲する、あるいは 独立することに決定しました。これにより、各保護者会は本来の務めである、保護者 の代表としての役割に尽力することができるようになりました。 ♦ Projet d'établissement (学校教育計画、3〜5年ごとに見直しされる)の 協議に参加し、具体的な案を多く提出しました。 ♦ AF は昨年度、Eco-École(フランス政府によるエコロジー推進認定校計画)会合 にかかさず参加して、活発に意見を交換してきました。 AF-fcpe : 今年度の活動 ♦ 学校とともに語学教育のさらなる向上をめざします。具体案は以下のとおりで す。 ▷ DNL(disciplines non linguistiques/語学以外の科目を学習中の言語で学 ぶこと)の増加。 ▷ 中学校ヨーロッパセクションをモデルにした、仏英バイリンガルクラスからバイリ ンガルセクションへの移行。これにより、生徒が混ざり合う、より柔軟な語学学習 グループが編成される。 ▷ 小学校日仏バイリンガルセクションの開設。 ▷ 中学校ヨーロッパセクションの定員数増加、および日本語セクションの開設。 ▷ 中高等部でのマルチリンガルでの文化、スポーツクラブの開設。(特に日本語) ▷ 大学進学も視野に入れた、将来も日本で暮らす生徒への日本語教育の確立。 ▷ 小学校図書室、中高資料室での日本語、英語の書籍、資料の増加。 ♦ すべての生徒の将来を考え、学校に協力し進路指導に力を尽くします。具体案 は以下のとおりです。 ▷ 希望する生徒がバカロレア選択科目をとることができるように。 ▷ 進路指導を 5ème から、bac 取得後までに広げる。 →AF は今年度開催される Salon de l'Etudiant(日本留学中のフランス人、 あるいは外国人学生、またリセの卒業生などによる、進学相談会)に積極的 に参加します。 ♦ わかりやすい円滑な学校からの情報発信を望みます。 ▷ フランス教育省の教育改革制度や教育内容の変更などもっとわかりやすく説 明してほしい。 ▷ 学校からの情報をすべての家族が理解できるよう、特に日本語での情報発信 を望む。またフランス語情報の増加も。 ▷ 移転計画に関して、リセと協力し、日本人家族や、フランス人派遣家族に対し て計画情報がより明確に伝わるよう検討。この問題の公報担当の雇用も検討。 ♦ 学校が休みの水曜日の児童活動室の開設を望みます。また、課外活動は学校 に移譲されましたが、今後も円滑な進行に注意していきます。(料金設定、時間割、 内容など)また、小学校の児童室では教師が担当するよう希望します。 FCPE とは →FCPE はフランスのほとんどの学校にある最大の保護者会組織です。子供たち の学校生活をよりよいものにするため、日々活動しています。 →FCPE は国外の多くの学校で活動しています。フランス外務省管轄 AEFE (Agence pour l'Enseignement Français a l'Etranger/在外仏人教育局)に議席を保 有し、海外における仏人子弟の重要な教育問題を話しあっています。 →FCPE は教育制度に関する法律や、また保護者会活動での重要な問題に対して、 的確なアドバイスをしてくれます。 http://www.fcpe.asso.fr/ 2012 年新しいリセを皆様と共に * 専門家による研究グループを作ります。このグループは建築家、エンジニア (ingénieur)、各分野の専門家から構成され、<リセ 2012 年計画>に参加しま す。新リセの建築、改築計画会議に出席し、学校、大使館と共によりよいリセを 作るため、各方面から検討を重ねます。 * 保護者の各種負担軽減のための方策を深く考えます。(通学手段や、寄宿 舎などについて)私たちは皆様の声を集め、子供たちの通学を助けるため、新し い現実的な解決策を見つけます。 * 「持続可能な開発(développement durable)」この言葉を体現する、 環境に配慮したリセを作ります。これは結果的に経費節減にもつながります。AF は新リセの建築、改築において、東京都建築物環境配慮制度を導入することに成 功しました。(国際的には CASBEE:Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency 建築環境総合性能評価システム) * 公的または私的な寄付金、地方や国際的な助成金など可能性を探します。 AF は大使館不動産担当部を通して、クリントン財団と交渉を重ね、CCI (Clinton Climate Initiative クリントン気候イニシアティブ) 部門の助成金を得 ることができました。 クリントン財団とはアメリカ前大統領ビル・クリントン氏が設立した財団で、世 界的規模で健康、衛生、環境問題などに取り組み、活動団体に助成金を提供して います。 * リセと大使館が<リセ 2012 計画>に関する情報を、すばやく明確に、ま た何も隠すことなくフランス語、日本語の 2 か国語で、保護者に伝えることを要 求します。AF はこれまでにも何度も公開情報会議を提案し、実現してきました。 リセにかかわるすべての保護者、生徒、教師とともに集まり、公平な話し合いの場 を作ることに取り組んできました。 * AF はこの移転計画にともなう学費の値上げ幅をおさえることに成功しま した。