Comments
Description
Transcript
市場予測 - インターネット白書ARCHIVES
ビジネス 第 2 部 第1 章 小売・仲介、代行 B to C市場規模2004年に6兆6620億円に 市場予測 資料2-1-7 1年間のEC利用回数推移 資料2-1-9 実店舗での商品購入時にウェブサイトを参考にする比率 N=17074 11-15回 16回以上 0回 99年11月 4.1 N=1,476 1回 20.4 2回 3回 19.4 4回 15.8 5回 8.1 不明 6-10回 10.1 14.6 既に買い物をしたことが あり、今後も利用したい 2.92.8 99年2月 3.5 N=2,100 24.6 22.8 17.2 6.3 7.2 31.2 5.7 4 59.1 1.8 11.8 既に買い物をしたことが あるが、二度と利用する 気になれない 1.7 19.2 55.8 17.3 7.7 2.52.4 98年11月 2.8 N=967 30.5 22.4 14.8 6.1 7.5 11.1 まだ買い物をしたことが ないが、今後買い物を 10.1 してみたい 0.9 63.4 15 11.5 1.32.6 98年2月 0 N=1,402 32.4 24.5 17.5 6.3 7.5 7.7 買い物をしたいとは 思わない 6.5 1.7 1.11.3 97年2月 0 N=869 41 27 18 14 7 0 20 40 60 80 20 17.7 40 25.2 60 80 100% wwwサイトの情報だけで商品を選び、買うかどうかも決める wwwサイトの情報を活用するが、最終的には紙のカタログや店員のアドバイスを重視する wwwサイトにアクセスしてはみるが、実際にはほとんど参考にしていない 商品を買う時に、ほとんどwwwサイトにアクセスしない 0 11 0 50.6 100 % 出所 MIN第9回アンケート「買い物行動とインターネット・ショッピングに関するアンケートⅢ」 (情報通信総合研究所、http://www.commerce.or.jp、1999年 11月) を元に作成 出所 「第 9回インターネット・アクティブ・ユーザー調査」 (『日経ネットビジネス』日経 BP、2000年 2月号)を元に作成 資料2-1-8 EC購入商品推移 26.5 23.3 25.8 23.7 書籍 23.4 24.1 コンピュータ関連機器 食品 (日常の食材を除く) 18.2 衣類・ファッション用品 14.5 15.1 17 パッケージソフト 18.2 17.7 旅行関連商品 12 8 日常の食材 10 エステティック 美容・化粧品 5.7 6.3 飲料 5.7 医療・健康 関連商品 8.7 7 3.3 事務用品・学用品 4.6 1.4 3 0 5 24.4 4.6 3.5 27.7 17.2 18.6 20.6 11.6 11.4 9.4 99年11月 (N=1476) 99年9月 (N=2266) 99年4月 (N=2371) 99年2月 (N=2100) 98年11月 (N=967) 7.2 5.5 5.1 3.8 25.4 19.6 14 6.1 5 時計・貴金属 ・宝飾品 16.8 20.1 7.5 6.5 5.7 6.4 7.1 3.8 6.7 花・植物 12.4 14.9 19.1 23.1 4.1 10 15 20 25 30% 出所 MIN第 9回アンケート「買い物行動とインターネット・ショッピングに関するアンケートⅢ」 (情報通信総合研究所、http://www.commerce.or.jp、1999年 11月) を元に作成 解 説 予定するというよりも、まずウェブで調べ、それを購買行動の参 数 年 は仲 介 ・ 代 行 型 ビジネス先 行 考にするという行動が見られるということだ。資料2-1-9は、イン 1999年時点で3360億円程度の市場規模だが、今後の予測とし ターネットでの買い物経験の程度により、ウェブの情報をどのよ ては2004年時点で6兆6620億円という調査結果があがっている。 うに活用しているかを見たものだが、経験者ほどウェブの情報を 不動産や自動車、旅行といった仲介・代行型のビジネスがやは 重視している傾向が見受けられる。また大半の消費者はウェブの り先行するが、ネット完結型の物販の伸長、あるいはサービスの 情報とリアルコマースの実店舗の情報とを合わせて参考にしてい 定着も予測されている(資料2-1-10) 。 ることも明らかで、ウェブとリアルコマースとの連動は今後一層 2004年時点でみると、 「電子商取引化率」 (消費に占めるイン 重要になることが示唆される。 ターネット経由の取引比率)はPCで27%、自動車で15%程度 が見込まれている。また旅行(8%)、書籍・CD(5%)、金融 (5%)といったジャンルでも5%を越す水準となり、これらのジャ ンルでは既存流通構造への影響が少なくないことが予想される (資料2-1-11) 。 86 インターネット白 書 2 0 0 0 2003年のB to B市場規模68兆円 市場予測 資料2-1-10 B to Cの市場規模(2004年) 資料2-1-11 B to Cの市場規模推移 億円 70,000 書籍・CD 2% 衣 類 4% 金 融 6% サービス 8% PC 7% サービス 5,280 (0.4%) 金 融 4,040 (5.0%) 不動産 11,200 (3.0%) 自動車 14,510 (14.5%) エンタテインメント 1,880 (1.1%) 旅 行 12,120 (7.7%) その他物品 1,900 (0.8%) ギフト 1,100 (1.8%) 趣 味 2,220 (1.6%) 食料品 3,170 (1.0%) 衣 類 2,860 (1.7%) 書 籍・CD 1,470 (5.3%) P C 4,870 (26.7%) 60,000 食料品 5% 趣 味 3% 50,000 ギフト 2% 不動産 17% 合計6兆6,620億円 その他物品 3% 40,000 30,000 ( )は電子商取引化率 旅行 18% 20,000 自動車 22% 10,000 エンタテインメント 3% 0 1998年 出所 「日本の消費者向け(B to C)電子商取引市場」 (電子商取引実証推進協議会・アンダーセンコンサルティング、2000年 1月)を元に作成 資料2-1-12 B to Bの市場規模(1998年) 商社 1% 機械 4% その他 1% 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 出所 「日本の消費者向け(B to C)電子商取引市場」 (電子商取引実証推進協議会・アンダーセンコンサルティング、2000年 1月)を元に作成 資料2-1-13 B to Bの市場規模推移とEC化率 兆円 80 11.2 % 12 70 45 40 10 8 7.4 50 合計2兆4,314億円 68 EC化率 60 電機 12% 6 5.0 30 20 自動車 82% 10 出所 『通信白書』 (郵政省、1999年)を元に作成 2.2 1.5 9 0 3.3 市場規模 1998年 4 29 19 2 12 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 0 出所 「日米電子商取引の市場規模調査」 (通産省、1999年)を元に作成 解 説 B to B 市 場 は国 内 でも急 速 に拡 大 大手企業の調達行動のネット化がここにきて急速に進展。ま 米国では調査機関による差はあるが、インターネットビジネス た1999年後半より多数の仲介市場の創設も進んでいる。B to B 全体を100としたとき、67〜93%程度がB to Bであるという調査 結果もある(EMarketer調べ) 。 市場が今後急速に拡大することはほぼ確実だろう。 (三石玲子 M&M研究所) 国内では1998年時点の調査結果だが、平成11年度の通信白書 でB to Bの1998年の市場規模を少なくとも2兆4000億円注 1 と推 注 1 『通信白書』では「B to B」ではなく「中間財取引市場」としてデータを算出 定(資料2-1-12)。一方通産省の調査では1998年時点で8兆6000 事上利用する航空券等を含むが、中間財取引市場ではこれを含まない。 している。一般的にはB to Bといった場合、最終消費財であるオフィスサプライや仕 億円という結果が公表されている。この数字の違いは定義の解釈 の差によるものと推察されるが、いずれにせよB to BはB to Cと は規模が異なるマーケットである。ちなみに通産省の推計値では、 2003年のB to Bの市場規模は68兆円。電子商取引化率(全企 業間取引に占める電子商取引の割合)は11.2%までに拡大する とのことだ(資料2-1-13) 。 インターネット白 書 2 0 0 0 87