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インド的思想
地理歴史科 世界史B学習指導案 大阪府立港高等学校 指導教諭 倉内喜則 1 単元名 インドの古典文明 2 日時 平成26年6月10日(火) 第7校時 3 場所 大阪府立港高等学校 会議室(3年5組 35名) 4 教材 教科書 山川出版社「詳説世界史B」 副教材 帝国書院「最新世界史図説タペストリー」、授業用プリント 5 単元について (1)単元の目標 本単元では、インドの古典文明の成立と発展を扱う。アーリヤ人社会の拡大によって、その 宗教観(バラモン教とウパニシャッド)や身分構造(ヴァルナとジャーティ)がインド社会に 定着し、それらが現在にまで大きく及ぼしていることに着目させる。また社会の成熟に伴って 古代王朝が興亡したことと、バラモン教による社会統制が揺らぎ、そこから仏教やヒンドゥー 教が成立、発展したことについて理解させる。 (2)単元の評価規準 ① 関心・意欲・態度 ② 思考・判断・表現 ③ 資料活用の技能 ④ 知識・理解 インドの古典文明とその インドの古典文明とその インドの古典文明に関す インドの古典文明の成立 特徴について関心を持 特徴について、多面的・ る諸資料から、情報を読 過程や成果など、基本的 ち、意欲的に追求しよう 多角的に考察し、適切に み取ったり図表などにま な事柄を理解し、その知 としている。 表現している。 とめたりしている。 識を身につけている。 (3)指導計画(全4時間) 時 数 1 学習内容 インドの風土と インダス文明 2 3 アーリヤ人の社会 評 関 考 技 知 ◎ ○ ○ ○ ◎ インド的思想 ○ ◎ 4 ○ インドの古代王朝 価 評価規準 インドの風土およびインダス文明の プリントの記入状況 特徴について理解し、表現できるか 【関心・意欲・態度】 インドの身分社会とバラモン教につ 【資料活用の技能】 いて理解し、表現できるか ワ ー ク シ ート の 記 入 ウパニシャッド哲学および仏教の特 状況と内容 ○ 徴から、インド人の世界観について ◎ ○ ○ 評価方法 【思考・判断・表現】 理解し、表現できるか 【知識・理解】 古代インドの王朝とインド文化の発 発問への回答 展について理解し、表現できるか 【関心・意欲・態度】 6 本時の展開 (1)本時の目標 ・インド思想の根底にあるウパニシャッドの宗教観、世界観について理解させる ・ジャイナ教、仏教、ヒンドゥー教などの新宗教が成立した歴史的背景を理解させる (2)本時の学習過程 時間 学習内容・学習活動 ◎前回の学習内容の確認 導 指導上の留意点 評価規準・評価方法 ・発問は基本的な事柄にし ・前単元の基本的な事柄を ぼり、説明は簡潔にする 理解している 発問→【知】 入 <発問> 神様と仏様の違いは? ・神は一神教の絶対的な神 を想定する 10分 ・発問に対する回答 発問→【関・考】 ・自由に発言させる a.ウパニシャッド哲学について 展 ◆ウパニシャッドの死生観 ・フリップを使って説明、 「輪廻転生」と「解脱」 キーワードを黒板に貼る ◆ウパニシャッドの世界観 開 ・興味・関心を持って説明 を聞き、理解している 観察→【関・知】 「ブラフマン」と「アートマン」 「梵我一如」 30分 b.新宗教の成立 ◆歴史的背景 クシャトリヤ・ヴァイシャの成長 バラモン支配への不満 ◆ジャイナ教・仏教・ヒンドゥー教 いずれも最終目標は「輪廻からの解 脱」=インド的宗教観・世界観 ・カースト制における身分 秩序を確認する ・各宗教の細かな内容につ と め 5分 ◎「本時のまとめ」をワークシートに記 入する 秩序を理解している 発問→【知】 いて深入りしない ・インド的宗教観・世界観 ・キリスト教的宗教観と仏 は、おもに仏教を通じて 教的宗教観の違いを理解 東アジア各地に伝播した している ことに着目させる ま ・カースト制における身分 ・簡潔に記入するように指 示する 発問→【関・知】 ・本時の内容を正しく理解 し、文章で表現できる 【関】 【考】